慶次郎縁側日記(6)「似たものどうし」[字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

慶次郎縁側日記(6)「似たものどうし」[字]

酒問屋の別荘の寮番・慶次郎は、元南町奉行所の定町廻り同心。娘を失う不幸な事件が元で隠居した「仏の慶次郎」が、江戸庶民の悩みや揉め事をひもとく、一話完結の日記帳。

番組内容
まむしの吉次(奥田瑛二)は、樽(たる)買いの少年・源太(巻島一将)に頼まれ、源太の長屋に「誰にも話すな、話せば死ぬ」と書かれた脅迫状を投げ込んだ男を探す。親が無く、幼い妹と二人暮らしの源太に、吉次は妹おきわ(近藤結宥花)との境遇を重ねる。ふと、源太が見かけた荷車引きの若い男が怪しい。吉次は慶次郎(高橋英樹)の許しを得て源太と妹を晃之助(比留間由哲)と皐月(安達祐実)に預け、長屋に張り込む。
出演者
【出演】高橋英樹,安達祐実,比留間由哲,遠藤憲一,梅沢昌代,近藤結宥花,阿南建治,巻島一将,奥田瑛二,石橋蓮司,かたせ梨乃
原作・脚本
【原作】北原亞以子,【脚本】山本むつみ
音楽
【音楽】川崎真弘

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
ドラマ – 時代劇

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キーワード出現数ベスト20

  1. 源太
  2. 吉次
  3. 子供
  4. 旦那
  5. お前
  6. 佐兵衛
  7. 皐月
  8. 初午
  9. 親分
  10. 樽買
  11. 佐七
  12. 小僧
  13. 親父
  14. 八丁堀
  15. 明日
  16. 養子
  17. 錦屋
  18. 身請
  19. 駄目
  20. 地口

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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(皐月)<嫁いで まだ みつき半

森口家の 不束な嫁
皐月でございます。

この方 吉次親分は
人の弱みにつけ込んでは

ゆすりを働くとの評判で
「蝮の吉次」と嫌われております。

ですが 私には
そのように恐ろしい方だとは

どうしても思えないので
ございます>

♬~

(おきわ)
兄さん 起きてちょうだい。

(吉次)何だよ…。

掃除する間 外に出てて下さいな。

♬~

(晃之助)義父上。
お忘れでは ありますまいな。

今日こそ 八丁堀に
お越し下さりませ。

初午の祭礼まで
もう日にちがありませぬ。

(慶次郎)うむ 分か… 分かった。

お越し下さらぬと
私が 皐月に責められるのです。

かないませんよ。

必ず おいで下さい。
では これにて。

(佐七)何だい 慌ただしいこった。

(佐七)何だい?
ん?

地口だよ。 初午に飾る地口行灯の。

晃之助に頼まれたんだがね…。

<2月最初の午の日は
初午と申しまして

お稲荷さんの
祭礼でございます。

初午には
語呂合わせの「洒落」を描いた

地口行灯を飾るのが
ならわしでした>

(佐七)「可って 可まど乃
戸をし免よ」。

「小犬 竹登…」。

こいつは 「勝って兜の緒を締めよ」
の地口だ。

で この小犬っていうのは…。
「鯉の滝登り」。

そうそう!

見たようなのばっかし。

地口の出来なんぞは まずくたって
かまわねえでしょうよ。

初午の何のってのは

旦那に来てもらいてえばっかりの
口実なんだから。

行くんなら
さっさと 行って下さいよ。

旦那がいたら 掃除の邪魔になる。

♬~

面白くねえ!

明日 丁字屋さんが
子供を連れてくる時分には

兄さんに よそに行ってて
もらいますから。

(菊松)気ぃ悪くしねえかな?

だって この前 養子の話が
まとまりかけた時も

兄さんが一緒なら断るって…。

初めから 会わせといた方が
よくねえかい?

兄さんに居てもらっちゃ
困るんです。

ここまでにした店ですよ。

残してやる子供が
欲しいと思ったって

罰は 当たりゃしませんよ。

お前さん。
(菊松)あ… ああ…。

(源太)樽は ござ~い。
樽は ござ~い。 樽…。

十手持ちをつけるとは
いい度胸じゃねえか。

樽買いの 小僧さんよ。

「たれにもはなすな
はなせばしぬ」…

これが お前の家に
投げ込まれていたのか。

うん 5日前に。

何を話すなってんだ?
分かんねえ。

誰が こんなもの投げ込んだんだ?
分かんねえよ。

長屋の差配には 話したのか?

何で わざわざ俺んとこに来た?

近所の十手持ちか
自身番に届けりゃいいだろうが。

書いた奴が 見張ってたら
どうするんだ。

なるほど 「話せば死ぬ」か…。

投げ込んだ奴を
とっ捕まえておくれ。

おい。

まさか お前 俺を担ごう
ってんじゃねえだろうな?

違うよ。

俺が 何て呼ばれてるか
知ってるか? 小僧。

蝮の親分だろ?

おいら 源太。 頼むよ 蝮の親分。

「小犬 竹登…」でございますか。

こちらは 「寿るめ烏賊可 八文」?

(しづ)もしや 「鶴岡の八幡」。

うんうん。 これは なかなか
よく出来たと…。

ああ 駄目だな どれもこれも。
いや また考える。

ひねり出せば 何とか…。

いえ 義父上様 お見事…。
お見事でございますよ。

ねえ おしづ。
はい。 結構でござ…。

おしづ… フフフフ。

<どうやら 義父上様は

地口が あまり お得意では
ないようでございます>

じゃあ 明日 きっと来ておくれよ。

おお 分かった。 本願寺の裏
念仏長屋だな。 うん。

樽はござ~い 樽はござ~い。

樽はござ~い 樽はござ~い。

金のにおいが
ぷんぷんしてきやがった。

源太ですか?
よく存じております。

親は いねえって聞いたんだが。

母親が 男をつくって
家を飛び出しまして

父親は 酒に溺れ 酔ったあげくの
喧嘩で 人を傷つけて。

お縄になったか…。
八丈に 島送りに。

ですが 実のところは
濡れ衣ではないかと…。

なに…?

やったのは 別の男で
金にもの言わせ

源太の親父に
罪を なすりつけたとかで。

ありそうな話だな。
源太は 1人で暮らしてるのかい?

妹がおりますが 確か
まだ 6つか そこらの…。

そうか… 妹と 二人っきりか…。

♬~

おきわじゃねえか。

そうかい。 養子をなあ…。

ええ。 なかなか 子ができなくて。

菊松と一緒になって 何年だい?

かれこれ 15年に。

はあ… もう10年だ…。
うん?

10年になるんです。 兄さんが
2階に住むようになってから。

女房に出ていかれて 吉次の奴
すっかり 喜久屋に居ついたな。

はあ… 嫌になっちまう。
どうした?

私 子供の頃
よく いじめられたんですよ。

ボロを着てるの
しらみが たかってるのって。

いつだって 兄さんが
かばってくれました。

今の暮らしがあるのも
兄さんのおかげなんです。

旦那も ご存じでしたよね。

兄さんが 拾った恋文を使って

不義密通をしていた米問屋の
お内儀さんを ゆすった事。

ああ。

兄さん お金だけじゃなくて

私を奉公させる約束も
取り付けてくれました。

だから
人並みの暮らしができるのも

うちの人と知り合えたのも
みんな その ゆすりのおかげ…。

ずっと昔の話じゃねえか。

毎日 吉次と面つき合わせてちゃ
忘れようにも 忘れられねえか。

親みたいなもんなんです
兄さんは…。

それだってのに…。

兄さんが居るばっかりに。

兄さんが居なければって 私…。

すいません
つまらない話を お聞かせして。

いや いいんだ。 おきわ。
はい。

まとまるといいな 養子の話。

♬~

兄さん。 余りもんですけど
そば どうですか?

兄さん。
≪(吉次)いらねえ!

いらねえってよ。

いいんだよ 兄さんの機嫌
とらなくたって。

なあ やっぱり
兄さんに会ってもらった方が

よかったんじゃねえのかな。

ねえ お前さん。 今日 来た子
優しそうな子だったね。

うん。
あの子が養子に来てくれたら

兄さん
ここ出てってくれるかしら。

え…?
明日 丁字屋さんに行って

もっぺん よ~く頼んできます。

おきわ…。

(お登世)おちえちゃん
菊の間にお銚子 2本。

(お秋)女将さん 森口の旦那様
お一人で…。 はい。

あいすみません。
お話の途中で お客様が…。

いや 繁盛で何よりだ。

忙しいばっかりで…。

旦那…。
ん?

さっきのお話ですけど

おきわさんは 兄さんのゆすりで
貧乏から抜け出せた事

ずっと負い目に
思ってたのかもしれませんね。

負い目にねえ…。

私も 随分 貧乏したんですよ。

妹と 2人 水だけ飲んで
幾日も過ごしたり…。

料理屋で働くようになって

やっと暮らしが
立つようになると

妹は 私
避けるようになりましてね。

「武家の娘が 何で料理屋で」
ってかい?

体 汚して稼いでるように
思えたんでしょうね。

この店 始める時も
反対されました。

もっと堅い商売しろって…。

嫌なんでしょうね

料理屋は 昔 思い出して。
そうか…。

女将さん。 ちょっと…。

はい。 旦那 すみません。

≪(おその)大丈夫?
おしんちゃん 泣かないで…。

(すすり泣き)

(おその)泣かないで。

おしんちゃん… ねえ ねえ…。

ああ ちいとべ ものを尋ぬるがよ
源太の家は ここだがや?

ああ 怪しいもんではねえ。
源太の叔父だ。

信州から出てきて
勝手が分からんこんで。

そこだけど 源太ならいないよ。
商いに行っただか?

天秤棒ひっ担いで 出てったよ。
仇討ちだとさ。

あんれまあ 仇討ちとは
こりゃ穏やかでねえなあ。

向かいの おしんちゃんが
いじめられてさあ。

ほら 泣いてんだろ 源太んちで。

何か あっただか?

いつもの事なんだよ。

おしんちゃんちは
お父っつぁんが 死んじまうし

おっかさんも 病気でね。

食い詰めて 上の姉ちゃんが
深川の岡場所に。
ああ。

女郎に売られたんだよ。

「娘売った鬼母だ
おしんは 鬼の娘だ」なんてさ

長屋の子供らが。

あっ 源太。
ああ 蝮!

ああ… 信州のおっさまだ。
おお 久しぶりだでなあ…。

ハハハハハ。

どっか行くのかい?
そんな格好で。

馬鹿。 投げ文の奴が
見張ってるといけねえから

十手持ちだと バレない格好で
来てやったんじゃないか。

ああ そっか。
よし 手当ては済んだ。

おい おその
おしんのうちに行ってきな。

はい。 行こう。

もう一回 さらってみるぜ。

投げ文は 6日前の朝

石ころと一緒に
土間に転がってた。

間違いねえな。
(源太)うん。

(吉次)その前の日は いつもどおり
尾張町 竹川町と回って

空き樽を買い 三十間堀の
空き樽問屋に 売りにいったと。

(源太)うん。

(吉次)そこまでは
格別 変わった事はなかった。

そのあと 三十間堀の河岸で
ひと休みして

若え男が 荷車を引いていくのを
見た。
(源太)ああ。

(吉次)
荷物には 菰が掛けてあった…。

やっぱり そいつが怪しいな。

(源太)おいらが 立ち上がったら
驚いてた。

知った顔だったか?

知らねえ。
でも 顔見りゃ分かるよ。

もしも そいつが

見られちゃまずいものを
運んでいたとしたら…。

見られちゃまずいものって…

死体とか?

めったな事 言うな。
よし! 仕掛けてみるか。

ただいま。
(源太)おかえり。

ここに置いちゃおけねえな…。

へえ。
そんな訳で しばらく 子供らを

預かって頂きてえんで。

そりゃ かまわねえが
おきわに預けちゃ…。

いや やはり ここで預かろう。
なあ 佐七。

ああ いや…
実は こちらじゃなくて

近えところで 八丁堀の
ご新造さんにお頼みできねえかと。

皐月にかい?
そうだな そりゃいいや。

じゃ 八丁堀 行こうかい。
皐月には 俺が頼んでやるよ。

今から 支度するからよ。
へえ。

おい いいか 俺が 今夜
ここを見張るから

お前は おそのを連れて
この旦那の家に行ってな。

そんなの駄目だい。
え?

留守の間に
投げ文の奴 捕まえちまうだろ。

源の字 お前が捕まえてくれって。
(源太)そうだけど。

何が駄目なんだ?

間違った人
捕まえるかもしれねえ。

ああ… 八丁堀は 信用できねえか。
どういう事だい?

あいつの親父は 酒の上の喧嘩で
人を傷つけやしてね

八丈に流されたんですが

でも それが どうも
やった奴は 別の奴で

濡れ衣らしいんですよね。

なんてこってい…。

よしよしよし 分かった。

怪しい奴を捕まえたら
お前を呼ぶよ。

え…? 勝手に
お縄に何かしたりしねえよ。

お前に 首実検させる。

それで いいな。
本当かい? ああ。

もう一つ 頼みがあるんだけど…。

うん… 何だ?

おいらが いない間
おしんちゃんを…。

おお。 守るよ。
男と男の約束だよ。

任しておけって! アハハハハ。

さてと…。
早速 種まきに かかるかな。

≪(わらべ歌)

わ~ くすぐったい!

こら 源太ちゃん
濡れちゃうでしょ。

やめなさい。

皐月は 子供が
好きなんだなあ。

おかげで こっちは
給仕も してもらえません。

(せきばらい)
申し訳ございません。

私のお給仕で。
あっ いやいや。

義父上 源太の親父の件

誰が調べたか
あたってみましょうか。

いや お前が動くと
事が大きくなる。

明日にでも 俺が探ってみるよ。

(子供たちの はしゃぐ声)

よいものですね。
ん?

子供がいるというのは。
そうだな。

早く おつくりなさいませ。
え?

子づくりに励めって事だよ。

え… 何を言ってるんですか…。

ああ… この辺りによ

樽買いの子が
住んでるはずなんだが

家が どこだか知らねえかい。
樽買いの子?

とんでもねえものを見た
っていうんでよ

相談に乗ってやりてえんだよ。

知りやせんねえ。
引き止めて悪かったな。

<その夜 吉次さんは あちこちで

樽買いの子が 妙なものを見たと

声高に 触れ回っておりました。

それは 投げ文の主を
おびき寄せる罠でした>

(吉次)おきわ…。

つまらねえ夢を…。

≪(物音)

来やがった。

♬~

やぁ! やっ やっ やっ!

ああ…。
それぐれえに しときな!

吉次が 捕めえたって?
(辰吉)へえ。

日本橋の味噌問屋 錦屋の跡継ぎで
佐兵衛って者です。

遊びが過ぎて 家を追ん出され

源太の長屋の近くで
一人住まいをしておりやす。

白状したのか?
いや…

何も知らねえと
言い張ってやして

詳しいお調べは 明日に。

だから 知りませんよ。
私は 何も知りませんって。

あっ これは 北町の橋田様。
ご苦労さまでございます。

ああ… お父っつぁん!

(友右衛門)
佐兵衛! 一体 どうしたんだい。

助けて下さい お父っつぁん。
私 脅されただけなんです。

脅された?
ええ。

ひげの男が
「樽買いの小僧を殺せ。

さもないと 錦屋に火ぃつける」と。
火を!?

(佐兵衛)
それで 私は 樽買いの子供に

逃げろと教えるつもりで…。
おい。

お前 布団に
匕首 突き立てたじゃねえか!

いや… だから それは てっきり
ひげの男がいると思い込んで。

(橋田)そういう訳だってよ。
幸い 誰にも怪我はなかったんだ。

見逃してやりねえな。

どうしたい 吉次。 らしくねえな。
やけに突っ張るじゃねえか。

おい これ書いたの おめえだろ。

知りませんよ。
お父っつぁん この岡っ引き

私のこと 陥れようとしてるんだ!

橋田の旦那
何かの間違いでございます。

お助け下さいまし。

吉次!
もう いいかげんにしときな。

そうは いきやせん。

♬~

はあ… ここで手ぇ打ちゃ
金に なるんだが。
え?

え? いや 今日のあっしは

ちっとばかし
おかしなところが あるって事で。

源の字。

おい 怖がらなくたって
いいんだぞ。

お前が いつ どこで
この男と会ったか…。

言ってみな。

早く。

俺…。
(吉次)え?

俺… 知らねえ。

え?
俺 会った事ねえ!

(佐兵衛)ハハハハハ! それみろ!

ちくしょう…。
くそいまいましい。

あの野郎 大嘘つきやがって!

はなっから
金が目当てだったんだな…。

待てよ… 源太の奴…。

吉次さん!
ご新造! 源太はどうしやした?

錦屋のご主人に連れられて
お店に。

ついていこうとしたんですが

源太さんに もう帰ってくれと
言われて。 私 胸騒ぎが…。

今朝 おかしな事を
聞かれたんです。 源太が?

身請けって いくら いるんだって。
身請け?

やっぱり あいつ…
錦屋をゆするつもりか。

源太が危ねえ!

旦那様に 早く!
はい。

30両も ゆすりやがって
小僧のくせに ふてえ野郎だな!

離せよ!

親父も親父なんだよ。

てめえなんかによ
金なんか やる事はねえんだから。

ほら それ こっち よこせよ!
嫌だ!

てめえ この野郎!
(吉次)≪そんな金 返しちめえな。

こんな事だろうと思ったぜ。

(佐兵衛)来るな!

源の字。 金… その金
そいつの脛に たたきつけろ!

嫌だ!
源太!

嫌だ おいら この金で…。
分かってるよ。

おしんのお姉ちゃんの
身請けするんだろ。

おばちゃん 娘を売った鬼だ
って言われてんだぞ。

おしんちゃんは 鬼母の娘だって
いじめられてんだ。

おしんちゃんは 悪くねえ!
おばちゃんも 悪くねえ!

ああ そうだ 誰も悪くねえ。

そうしなきゃ
生きてこられなかったんだ。

何を グダグダ言ってんだよ。
さっさと 金よこせよ!

うるせえ! おい 源太

悪いことは言わねえ。
その金 そいつに返しな。

馬鹿! ガキが ゆすりなんざ
するんじゃねえ!

ほら ゆすった金で
姉ちゃん 助けても

おしんは 喜ばねえぞ。
嘘だ。 喜ぶに決まってら!

おい… さっさと 金!

ああ! ああ…。

怪我はねえか。

(佐兵衛)
医者… 医者 呼んでくれ…。

呼んでやらねえでもねえがな
その前に

荷車で 何を運んだか
聞かせてもらおうじゃねえか。

おい。 どうやら 膝の皿が
割れたみてえだな。

膝の皿ってな
もう一つあったよな…。

(悲鳴)

運んだのは 死体だな?

あいつが悪いんだよ。

博打に誘って
金 巻き上げやがるからよ。

その金 取り戻しただけだよ。

それで 殺したって訳か。
若旦那…。

死体は どこに運んだ?

(泣き声)

後は 俺が引き受けた。
お前は それ…。

源太。

この金で おしんの姉ちゃん
身請けしても

喜んでくれるのは 今だけだ。
後になってみろ

ゆすった金で救われたって事が
生涯 消えねえ負い目になって

おしんの心に残っちまう。

でも…。
うん?

おしんちゃんが いじめられる。

俺に任せておけよ。
何とかするよ。

男と男の約束だからな。

おい 帰るぜ。

♬~

なあ。
ん?

何で 俺に話を持ちかけた?

…だから。
何だって?

一等 評判の悪い 親分だから!

やっぱりそうか。

♬~

ご迷惑 おかけしました。

また 駄目でしたね。

今度こそ 養子に来てくれると
思ったのに…。

うん。

まあ いいさ。

えっ?

かえって よかったさ。
いいじゃねえか。

しばらくは 今のままで。

お前さん…。

≪(源太)ごめんよ。

何か ご用?

吉次親分の住まいは ここかい?
そうだけど…。

おいら 親分に会いにきたんだ。

何かしたのかい? うちの兄さん。

助けてもらったからさ

お礼言いに来たんだよ。
いねえのかい?

(おなかが鳴る音)
アハハハハ。

(おなかが鳴る音と笑い声)

うん よし。

兄さん いないけど
もうすぐ 戻ってくるよ。

ほらほら おそばでも食べて
待っといで。

ほらほら 上がった 上がった。

それで おしんは どうしたい?

源太に任しときゃ
心配ねえでしょう。

おしんの姉は?

さあてね 深川の女郎屋には

たたけば埃の出る手合いが
多いですからね。

あのなあ
源太の父親の事なんだが…。

分かってますわ。

一度下った お裁きが
覆るわけがねえ。

いずれ ご赦免って事が
あるかもしれねえが

いつの事か…。

旦那…。
うん?

ありがとうごぜいやした。

八丁堀の ご新造さんにも

お世話になりやして。
うむ。

じゃあ あっしは これで。

どうも 分からねえな。
何がだい?

蝮の親分が 銭もならねえ
人助けするなんてさ。

源太には 自分と同じ道を
歩かしたくなかったんだろう。

うん。 でも 源太って小僧

よくまあ 蝮の親分に
声かけたもんだ。

子供には
分かるのかもしれねえなあ。

吉次と自分が
「似たものどうし」だって…。

出来た!

え?

「似たものどうし」だよ。
佐七。 墨 墨! 筆 筆!

え~っと… おお 紙 紙…。

<おしんちゃんのお姉さんが
長屋に戻ってきたのは

それから間もなくの事でした。

吉次さんは
男と男の約束を果たしたのです>

♬~

<初午の祭りが終われば

江戸は もう
桜の季節でございます>

面倒を背負いたいんだ。

厄介なら なおさら。

噂になっております。

「仏も老いた 騙されて」と。

義父上は お登世様を…。

<お楽しみに>

♬~