金田一少年の事件簿#5【File04. トイレの花子さん殺人事件】[解][字][デ]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

金田一少年の事件簿#5【File04. トイレの花子さん殺人事件】[解][字][デ]

5代目金田一・道枝駿佑(なにわ男子)!日本謹製、本格ミステリー×ホラー。
廃病院での肝試しに隠された巧妙なからくり。血塗られたサークルの憎悪。

出演者
道枝駿佑(なにわ男子)、上白石萌歌、岩﨑大昇(美 少年/ジャニーズJr.)/沢村一樹

【ゲスト】
中川大輔、田辺桃子、篠原悠伸、小野寺晃良
番組内容
佐木(岩﨑大昇)に誘われ、民宿を訪れた一(道枝駿佑)と美雪(上白石萌歌)は、居合わせた合宿中の美大生達と肝試しをすることに。舞台となった病院のトイレには、患者だった『花子』の霊がいるらしい。クジの順番通り花子さんの個室を訪れる中、最後に向かった伊能(中川大輔)の姿が消える。床には花子さんの墓まで続く血の跡があったが、インクだと判明し、伊能によるイタズラだと思われた。しかし、翌日死体が発見されて…。
監督・演出
【演出】猪股隆一
原作・脚本
【原作】天樹征丸、金成陽三郎
【漫画】さとうふみや(講談社)
【脚本】川邊優子
音楽
【音楽】兼松衆、斎木達彦/見岳章
【主題歌】「The Answer」なにわ男子(ジェイ・ストーム)
制作
【チーフプロデューサー】三上絵里子
【プロデューサー】櫨山裕子、岩崎広樹、秋元孝之、大護彰子
【制作協力】オフィスクレッシェンド
【製作著作】日本テレビ
おしらせ
【番組HP】
https://www.ntv.co.jp/kindaichi2022/
【公式Twitter】
https://twitter.com/kindaichi_5
【公式Instagram】
https://www.instagram.com/kindaichi_5/

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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  18. 一番奥
  19. 佐木
  20. 順番

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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(七瀬美雪)
<廃虚となった病院の

2階の女子トイレ>

<一番 奥にある個室のドアを…>

♪~ は~なこさん

♪~ 遊びましょう

<そう言ってノックすると…>
(ノック)

(ドアが開く音)

♪~ あ~そ~ぼ…

<気に入った相手を

あの世へと
連れ去ってしまう少女>

<彼女は こう呼ばれている>

<「トイレの花子さん」 と>

♬~

♬~

♬~

(金田一 一) もっと こう…
手首のスナップを利かして

相手を
左右に揺さぶってからの…!

カウンタードライブ!

あぁ~ もう下手くそだなぁ。

(佐木竜太)
先輩 卓球 得意なんですか?

おう! じっちゃんが卓球 好きで
子供ん時 仕込まれてさ。

はじめちゃんの おじいさん
町内会の

シルバーチャンピオンなの。
へぇ~ 奇遇ですね!

うちの祖父も
卓球やってたんですよ。

ほぉ~! そうなん?
はい。

うちの祖父は
卓球のオリンピック選手でした。

えっ! すごい! えっ じゃあ
佐木君も卓球できるの?

まぁ 祖父に習ってたので 多少は。

はぁ?

シルバーチャンピオンの孫と
オリンピック選手の孫か。

いい勝負だな!

いや… 無理では?
何だよ 美雪!

俺の じっちゃんを
ばかにすんのか?

だってオリンピックだよ?

町内会を ばかにすんのか!
してないわよ!

先輩!

今週末 僕の親戚がやってる
民宿に行きませんか?

えっ?
そこに卓球台があるので

思う存分
試合ができると思います。

おう! 望むところだ!

この勝負 絶対に勝ってみせる!

じっちゃんの名にかけて!

あ~あ この じっちゃん大好き男。
よっしゃ…!

美雪先輩!
美雪先輩も 一緒に来てください。

えっ 私も?
はい!

フフフ…。

何よ 気持ち悪い。

サ~!

いや~ オシャレな遊歩道ですね!

ってか田んぼだよね? これ。

そういうこと言わないの。

《卓球勝負は口実》

《この旅で
2人を いい雰囲気にして

僕は 恋のキューピッドになる!》

ん? 何 撮ってんの?

僕のことは お気になさらず。

妖精とでも思ってください!

肩幅がある妖精だな。
フォ~!

ボロいな。

趣があると言ってください。

まぁ いい。

シュ シュ シュ…!

シュ! シュ…!

あらっ?

(伊能) ん? お~い! 空だぞ。

(鳴沢) 買って来ます。

(伊能)
おい バッテリー持って来た?

(鳴沢)
あぁ… すいません 忘れました。

(伊能) じゃ ケーブルは?
(鳴沢) 忘れました。

(伊能) 使えねえなぁ…。

(獅子島)
確か廊下に充電器あったよ。

(伊能) じゃあ それで。
(鳴沢) 了解です。

君たち…。

あっ。

あぁ…。

(伊能)
何やってんだよ 鳴沢! 急げよ!

(鳴沢) すみません!
(伊能) ハハハ…。

ビールも急げよ~! ハハハ…。

(真紀) ホント 何様?

いいか? 食べ終わったら
ダッシュで卓球だ。

あいつらには負けんぞ。
了解です!

ん? そのボールは?
あぁ これ 祖父のマイボールです。

へぇ… あっ ホントだ!
マークが付いてる。

じっちゃん対決なんで 一応。
へぇ。

さすがオリンピック選手の
おじいさんがいると

使うボールまで違うのね?

天才は道具に頼らないんだよ。

あっ 佐木君 芋煮のお代わり
もらって来ようか?

はい! ありがとうございます。

大体 何で来たんだよ 美雪!
勝負に関係ないだろ!

何よ その言い方! 感じ悪っ。
まぁまぁまぁ…。

ねぇ! 君たち暇?

あの 僕たち
千葉の山科芸術大学の学生で

合宿で来てるんです。

それで 今から
肝試ししようかな~って。

人数 多いほうが盛り上がるし
お前らも参加しろよ。

肝試し?
いや これから俺たちは卓球が…。

ぜひ参加します!

いいですよね? 美雪先輩!

卓球は?
参加します 3人で。

卓球は?

この肝試しは
うちのサークルの恒例でさ。

この民宿の近くに
30年前に閉鎖された

富士浜総合病院ってのが
あるんだけど。

その病院で亡くなった 花子
って女の子の幽霊が出るんだ。

(真紀) ここに来る途中に
古い神社があったでしょ?

その女の子の お墓が
そのそばに 今でも残ってるの。

花子さんは
今も病院のトイレにいて

遊び相手を探してる。

♪~ は~なこさん 遊びましょう

…って 声を掛けると

相手を どこかに連れてって
殺して…。

う… う…。
血まみれにするの。

うっ…。

うわぁ~~~‼

うぅ~…!
(伊能) ハハ…!

ハハハ…!
何ですか ちょっと!

ハハハハハ…!
ちょっと ふざけないでよ伊能君!

何だよ!
盛り上げてやったんだろ!

おい… チキンが。

とっとと肝試しの順番 決めろ。
(鳴沢) はい。

(鳴沢) この箱の中の

番号の書かれた紙を
引いてください。

お~し! じゃあ 誰から引く?

(着信音)
おい… 誰かケータイ鳴ってんぞ!

(着信音)
あぁ 俺だ 俺。

(着信音)

何だよ…。

4番だ。

私は5番。

僕は 3番です。

ウソ 1番?

獅子島君は?

2番!

僕は6番です。

(伊能) ったく 迷惑電話かよ。

伊能さん ラス1引いてください。

(伊能) ああ。

ゲッ…。

7番 ケツだ。

(伊能) 9時になったら
1番目の真紀からスタートして

それから10分おきに
さっき決めた順番通り出発する。

花子さんのトイレは

2階女子トイレの 一番奥の個室。

行って来た証拠に 缶に入った
ピンポン球を持って帰って来る。

いいな?
最初に行く私が

花子さんのトイレに
この缶 置いとくから

ここから1人1個 取って来る。
分かりました。

(伊能) ドアをノックする時は…。

♪~ は~なこさん

♪~ 遊びましょう

…って ちゃんと声掛けるんだぞ!

さ… 殺人事件は平気でも

お化けは怖いんですね。

うるせぇ。

(獅子島) 鳴沢?

(鳴沢) やっぱり やめませんか?
肝試し。

はぁ?

僕 小学生の頃
ここの近くに住んでて

みんなで よく
この病院で遊んでたんです。

♪~ 遊ぼう

(鳴沢の声) その中に
イタズラ好きの女の子がいて

自分のシャツに
赤インクを血みたいに付けて

みんなを からかって
脅かしてたんです。

そしたら…。

登校途中に 交通事故で…。

その子の名前も…

花子だったんです。

ったくビビりだな!

こんなん ただの遊びだろ!

(伊能) おっ! 9時だぞ!

では 1番 国枝真紀
いってきま~す!

死ぬなよ~?
(真紀) うるさい。

アハハ…。

おし! じゃあ行って来るわ。

ああ じゃあな。

じゃあ 次 僕 いってきます。

うん。

う… う…。
ちょっと 離してください。

あっ。

よし。

よし 行くぞ!

よし…。
早く行きなさいよ!

はいっ。

うわぁ…!

ハァ… もう!

♬~

♬~

キャ~~‼

花子ですぅ。
キャ~~‼

先輩! ちょっ… ちょっと!

キャ~~‼

先輩!
うわっ!

あっ 大丈夫ですか? 先輩!

うわっ 何!? 何 何…?
ちょっと… 先輩!

僕です! えっ!?
僕です! 誰!?

佐木です!
佐木!?

佐木!
誰…! えっ。

えっ? ここ どこ…?

とにかく ここで美雪先輩が
来るのを待ちましょう。

そのほうが心強いですし

せっかくなら3人で
肝試ししたいじゃないですか。

え~!

(物音)
うわぁ 出た~!

まったく 情けないわねぇ!

行くわよ!

美雪先輩
吊り橋効果って ご存じですか?

あぁ… 恐怖体験を共にした相手に
好意を抱きやすくなるっていう?

そう! 今が それです!

鈍感な金田一先輩も

肝試しのドキドキで
美雪先輩を意識するはず!

な… 何言ってるの佐木君!
ほら 先輩!

金田一先輩の
そばに行ってあげてください!

えっ! えっ ちょっと…。

はじめちゃん…。
あぁ もう 佐木~!

俺から離れるなよぉ~!
ちょ ちょ…! えっ?

美雪! 先陣は任せた!

ゴー!

ゴー‼
もう! 何よ!

ハァ…。

佐木。

よく見るとカッコいいな お前。

吊り橋効果が… 僕に!?

(風の音)

ここですね。

花子さんの幽霊がいるのは
一番奥の個室。

(風の音)

♪~ は~なこさん 遊びましょう

♬~

うわぁ~~‼

ん? 物置?

ハァ… もう
何モップにビビってるんですか!

ごめん…。
ということは

一個手前の こっちが
花子さんのトイレ。

♪~ は~なこさん 遊びましょう

♬~

うわぁ~~‼
はじめちゃん うるさい!

うぅ… すいません。
あっ。

あの中に入ってるピンポン球を
1個 持って行けばいいんですね。

じゃあ お先に。

はい。

じゃあ お次 どうぞ。

♬~

はい次!
はじめちゃん 早く行って!

はい…。

♬~

ひっ…!

♬~

(物音)
ひっ!

(ピンポン球が落ちる音)

≪あっ!≫

どうしたんですか?

あのさ… 頼み あんだけど。

ハァ…。
ハァ… 怖かった~。

そうか?
別に大したことなかったけどな!

よし! 帰って卓球だ!

ねぇ 誰かいる。

(真紀)
ちょっと やめて! 無理だから。

(伊能) 何でだよ。

まだ好きなんだろ?

ホント最低!
(獅子島) ≪真紀!≫

(獅子島) 大丈夫か?

(伊能) おい もしかして
獅子島と付き合ってんの?

(獅子島) は?

伊能さんって
真紀さんの元彼だったんだね。

ほぉ~。

あんな狭いサークル内で
三角関係かぁ。

ひとの恋愛には
食い付きいいっすね。

(鳴沢) どうしたんですか?

あっ…。
(伊能) 悪いこと言わないからさ

俺が いい女 紹介してやるよ。

次は俺かよ…。
早く行きなよ。

もう10時だよ。
行くさ。

あ~あ…。

つまんねえな!

遅くない? 伊能さん。

(鳴沢) 飽きて帰っちゃったとか?

あいつ ホントに 花子さんに
連れてかれればいいのよ。

まぁ まぁ!

帰って来ねえなぁ!

スマホも通じない。

伊能く~ん!

(鳴沢) 伊能さん!

伊能さん? いますか?

(獅子島) 伊能!

缶のピンポン球は
全部なくなってる。

ってことは
ここには来たってことだよね?

あっ!
えっ 何!

えっ… これって

血!?

こっちにも!

(獅子島) おい…。

これ どこまで続いてんだよ!

(真紀) えっ… 何これ。

「花子之墓」?

さっき言ってた お墓?

これ…。

血じゃなくてインクだな。

ハァ… 何だ
また伊能さんのイタズラか。

ハァ… ホンット たち悪い。

帰ろ 帰ろ。

えっ いいんですか?

イタズラだよ。

私たちが怖がるの見て
陰で笑ってんのよ。

もう1時ですね。

帰ろ 帰ろ。

マジでムカつく。

♬~

あれっ?

みんなは…?

♬~

えっ?

♬~

♪~ あ~そ~ぼ…

うわ~!

あっ… 夢…。

(走って来る足音)

大変です!

伊能さんが!

♬~

伊能さん…。

(島田) 目立った外傷は見当たらず
死因については調査中だ。

死亡推定時刻は
昨日の夜10時から12時の間。

(島田) 君たちは その頃
全員 一緒にいたんだな?

はい
1時まで伊能の帰り 待ってて。

途中 捜したりしたけど
一緒でした。

(島田)
なるほど 全員にアリバイありか。

あぁ あと… あぁ これだ。

被害者のポケットから
これが出て来た。

そのピンポン球は
トイレにあったものです。

肝試しで 目的地のトイレに
立ち寄ったっていう証拠に

1人1個ずつ持って帰ることに
なってたんですよ。

では 被害者は
そのトイレに立ち寄った後に

襲われたのか。

財布もケータイも
なくなってたし

となると 通り魔の線だな。

おい!

自業自得だわ あいつ。

真紀! やめろって そんな言い方。

行こ。

ちょっと待って!

何だよ!

伊能さんが通り魔に襲われた
っていうのは

真犯人が仕組んだ
ミスリードじゃないかな。

ミスリード? 何 言い出すのよ。

あのピンポン球じゃ
辻褄が合わないんだ。

犯人は 肝試しで
ピンポン球を取って来る

…っていうルールを
知っていた人物だよ。

えっ?

それって 肝試しの参加者の中に
犯人がいるってこと?

ああ。

あんたたち3人の中にね。

俺たちの中に… 犯人?

何なの この子… ばかばかしい。

♬~

待ってろよ。

仲間内の肝試しを利用して

トイレの花子さんの
怪談に見立てて

伊能さんを殺した狡猾な殺人犯。

この事件の真相は
必ず 俺が暴いてみせる。

じっちゃんの名にかけて!

うわぁ~
昼に見ても不気味だなぁ…。

先輩!
中に入って よく調べないと。

うっ…!

おう… 佐木。

ドア 押さえててくれよ。
はい。

そのドア勝手に閉まりますからね。

♬~

何か 分かりましたか?

いや。

♬~

こっちは物置ですよ。
分かってる。

昨日と何か違う。

先輩!

何だ?
これ!

何でしょう この白い線。

最近 付いたのか。

(カメラのシャッター音)

このインクが 伊能さんの
イタズラじゃないとすると…。

ああ。

犯人が わざわざ
墓まで 垂らしてった

何らかの意図があるはずなんだ。

(着信音)

悪ぃな おっさん
地元の警察がポンコツでさぁ。

(剣持) あぁ いいってことよ。

また災難だったなぁ はじめ。

それで 事件のこと何か分かった?

ああ。

被害者の死因は 毒殺だったよ。

毒?
ああ 強力な毒だ。

伊能の右手指先に

針のようなもので
刺した傷があってな

そこから毒が入ったらしい。

その場で昏倒し
ほぼ即死だろうとのことだ。

毒殺? ホントに?

ああ… 通り魔が毒殺っていうのも
おかしな話だな。

だよな。

おっさん
もう1つ頼みたいんだけどさ

写メ送るから

トイレの壁に付いてる
白い線が何なのか

調べてほしいんだ。

もう どこ行ったのよ 2人とも!

(獅子島) ≪待てって!≫

民宿にいろって警察が。

帰る もういいでしょ。

真紀!

何?

伊能を殺したの
真紀じゃねえよな?

は?

あのコンクールの
絵のせいじゃねえよな?

ホントは ずっと恨んでたとか
ねえよな!?

いいかげんにしてよ‼

あれは私じゃ ないって
言ってるでしょ!

♬~

あの…。

コンクールで
何があったんですか?

伊能の… 作品が入選したんだ。

写真を使った
コラージュ作品だったんだけど

そこに 女の人の裸の写真が
使われてたんだ。

(伊能)
よぉ… すげぇだろ これ

何で ひとの写真
勝手に使ってんのよ!

は?

お前の写真かどうか
何で分かんの?

ふざけんじゃないわよ!
訴えるから!

「この裸は私のです」
って訴えんの?

ってか

俺に写真ホイホイ撮らせた
お前が悪いんじゃね?

(女性)えっ 何?

(女性)あの裸の写真
あの人なんだって

(男性)うわ~ えぐい
(女性)ねっ

(獅子島の声) 真紀…。

「私への仕返しに決まってる」って
半狂乱に なってたから。

真紀さん
伊能さんのこと恨んでたんだ。

うん。

伊能さんを殺す動機は ある
ってことですよね。

あぁ…。

どうしたの? はじめちゃん。

佐木 ビデオ見して。

伊能さんが
肝試しに出掛けた時のことを

もう一度 確認したいんだ。

了解です。

俺たちが出て来ると そこには

もめている
伊能さんと真紀さんがいた。

そして獅子島さんが
真紀さんを捜しに来て

その直後に
肝試しを終えた鳴沢さんが

俺たちの後ろから現れた。

それから
みんなで伊能さんを待って

11時になっても
戻って来ないんで

捜しに行った。

そして女子トイレで
赤いインクの染みを発見。

俺たちは血だと勘違いして
慌てて その痕をたどって

花子さんの墓に着いたけど
そこには何もなかった。

伊能さんの死亡推定時刻の間

ずっと 全員 一緒だった
っていうのは確かね?

ああ。

でも 犯人は 一体 何のために

わざわざインクの染みを
花子さんの墓まで付けたのか。

う~ん…。

(着信音)

もしもし。

さっき お前が送って来た
壁に付いた白い線の写真だがな

あれは石膏だそうだ。

石膏?

こんなのです。
あぁ~!

あの線は 石膏が壁に こすれて
付いたもので

しかも 恐らく最近じゃないかと
鑑識が言ってる。

はじめちゃん?
先輩?

♬~

そういうことか!

はじめちゃん!
先輩!

分かったぜ
伊能さんが殺されたカラクリが。

えっ。

あの白い線は
犯人がうっかり残したミスだ。

そして あのインクは

俺たちを
トイレから追い出すための

誘導の役目を果たしてたんだ。

でも まだ1つ謎は残ってる。

肝試しの順番を決めた
くじ引きだ。

あの ティッシュ箱のくじ?

(伊能)ケツだ

伊能さんが最後の
7番を引いたのは偶然じゃ ない。

でも犯人は それを
どうやって可能にした?

あぁ…!
これですよね?

特に仕掛けは なさそうですけど。
いや!

何か 仕掛けがあるはずなんだ!
ん~…!

あぁ もう! クソ…!
先輩 壊れちゃいます!

(着信音)
あっ ケータイ鳴ってる!

あぁ そうだ
充電してたんだった!

(着信音)

剣持の おっさん?
(着信音)

もしもし。

さっき ちょっと
聞き忘れたことあってな。

この間 お前と 一緒に行った
ラーメン屋。

あれ 店の名前 何だったっけ?

「何とか堂」とか「何とか亭」とか…。

ほら とんこつ味の。
ムササビラーメンだろ。

あぁ それだ! ムササビ!
ハハ…! ありがとな。

サンキュ。
何だよ こんな時に。

お~い はじめ どうした?

はじめ~?
はじめちゃん?

くじを引いてた時
伊能さんも 自分のケータイを

この充電器に挿してたよな?

うん 確か 電話かかって来て
取りに行ってた。

着信音
誰かケータイ鳴ってんぞ!

着信音
あぁ 俺だ 俺

だとすると…。

そういうことか!

先輩?

分かったぞ。

謎は全て解けた。

今から伊能さん殺しの真犯人を
明らかにするよ。

彼が どんなトリックを使って
殺されたかもね。

まだ言ってる。

警察は
通り魔だって言ってるでしょ!

いや やっぱり犯人は
あんたたちの中にいたんだ。

そして 肝試しの最中に

この病院

しかも女子トイレの中で
殺されたんだ。

ついて来て。

昨晩の肝試し ここに来て
まず どのドアを開けた?

(獅子島) それは 一番奥だけど。
私も。

でも物置だったから。
だよな 俺もだ。

肝試しの参加者たちは

一番奥の扉が 花子さんのトイレ
だと聞いてたから

みんな まず
一番奥の物置を開けちまった。

でも実際は 花子さんのトイレは

その1つ手前のドアだったよな?

これは みんなに 一度

花子さんのトイレの場所を
間違えさせて

一番奥は
物置だと思い込ませるという

犯人が仕掛けた
心理誘導だったんだ。

何だか意味がよく分からないけど。

獅子島さん。
(獅子島) あ?

一番奥のドアを開けてみて。

だから物置だろ…。

えっ? 何で?

(真紀) 物置がトイレになってる?

あれ? でも何か…。

それは 便器の形をした
発泡スチロールだよ。

えっ 発泡スチロール?

俺が急いで作ったから
よく見るとバレバレだけどね。

でも 一瞬
本物と見間違えちゃいますね。

俺たちは トイレの中には

こんな形をした便器があると
思い込んでるからな。

ましてや肝試しの
ロウソクの明かりの中じゃ

まず偽物だとは
気付かないと思うぜ。

だが犯人は
大きな手掛かりを残しちまった。

この壁の白い線を見て。

調べてもらったら これは
あんたたち美大生も よく使う

石膏がこすれて付いた跡だった。

犯人が仕掛けた偽の便器は
石膏で出来てたんだ。

犯人が仕掛けたって 何のこと?

伊能さんは
この偽便器が置いてあった

ここで殺されたんだよ。

(一の声) 肝試しの順番が
最後だった伊能さんが

一番奥のドアを開けると

そこは偽トイレだった。

だが伊能さんは
何の疑いもなく中に入り

缶のピンポン球に手を伸ばした。

痛っ…!
(一の声) でも それは

毒針が仕込まれた
ピンポン球だったんだ。

うっ! あっ…!

(一の声) 伊能さんは
ほとんど即死状態で

その場に倒れた。

このドアは内開きで
手を離すと…。

バネで閉まる。

伊能さんの死体が
転がり出る心配もない。

犯人は肝試しを利用して
自動殺人装置を作り上げたんだ。

じゃあ昨日
私たちが捜しに来た時

伊能君は…。
ああ。

(一の声) 俺たちが捜している
すぐ横の物置に

既に事切れた
伊能さんの死体があったんだ。

じゃあ あの赤いインクは?

俺たちを早く
ここから追い出すための小細工さ。

(一の声) 俺たちがトイレに
長居して いろいろ捜してたら

死体を
見つけてしまうかもしれない。

そこで赤いインクを
血の痕みたいに点々と垂らして

俺たちを花子さんの墓まで
誘導したんだ。

伊能さんは
イタズラ好きだったからね。

みんな彼の仕業だと思うだろう。

でも この偽トイレのトリックを
実行するためには

外せない条件があった。

肝試しに行く順番だ。

伊能さん以外の全員に
一番 奥の個室を開けさせ

そこが物置だと思い込ませた
後じゃないと

この罠は仕掛けられない。

つまり 伊能さんが
肝試しに行く順番が

一番最後の7番目じゃないと

このトリックは成立しないんだ。

でも それは
くじで決めたじゃない。

あいつが最後になったのも
偶然でしょ。

(伊能)7番 ケツだ

偶然じゃ ないよ。
ちょっと待って。

くじを作ったのは僕だけど。

あのティッシュ箱に
仕掛けなんてなかった!

それは俺も確認したよ。
だったら!

犯人は 箱に仕掛けたんじゃ ない。

くじを引く順番を操作したんだ。

トリックを使って 伊能さんが
最後に くじを引くように

誘導したんだ。

くじを引く順番?
ああ。

そのトリックは
これから説明するよ。

これは くじ引きの時に使った
ティッシュ箱だ。

この中には 最初は

6番と7番のくじが
入ってなかったんだ。

犯人は自分が くじを引く時に

手に隠し持っていた
6番のくじを引くふりをしつつ

箱の中に7番を落とし…。

最後に くじを引いた伊能さんに

7番の くじを引かせた。

そして
この方法が実行できるのは

伊能さんの直前の

6番目に
くじを引いたヤツしかいない。

6番目?

確か あん時…。

♬~

そう。

トイレの花子さんの
怪談に見立てて

伊能さんを殺害したのは

あの時 6番目に くじを引いた

鳴沢研太 あんただ!

♬~

いや おかしいよ!

伊能さんが
最後に くじを引いたのは

伊能さん自身の意思で

僕に どうこうできる話じゃ
ないでしょ。

それが違うんだ。

えっ?

美雪。

くじ引きの前
何かあったの覚えてない?

ケータイが鳴って

伊能さんが 一度 席を外した?

そう それだ。

あんたは いつも

伊能さんのスマホの
充電係を やらされていた。

それを見越して わざと
予備のバッテリーを忘れて

廊下の充電器を使わざるを
得ないように仕向けたんだ。

くじを引くタイミングを
見計らって…。

じゃあ 誰から引く?
(一の声) こっそり電話をかけ

伊能さんを
いったん部屋の外に出した。

あとは俺たちに
くじを引かせた後

6番目と7番目の くじを
箱に落とし

自分が6番の くじを
偶然 引いたように見せ掛ける。

こんな単純な仕掛けで

あんたは伊能さんの
肝試しの順番を最後にしたんだ。

(一の声)
あの晩 伊能さんが来る直前の

6番目にトイレに来た あんたは

大急ぎで物置に…。

石膏が擦れる音

偽物の花子さんのトイレを
作り上げた。

本物のトイレにあった

残りのピンポン球を捨て…。

(一の声)
赤インクを墓まで まいて

全ての準備を終えた あんたは

何食わぬ顔で俺たちと合流して…。
(鳴沢)どうしたんですか?

(一の声) 完璧なアリバイを
手に入れたんだ。

あとは みんなが寝静まった頃
民宿を抜け出し…。

(一の声)
偽トイレを物置に戻して

伊能さんの死体を墓まで運び…。

これで伊能さん殺しの
トリックは完成だ。

違う。

僕じゃ ない。

今 君が言ったことは
全部 想像だ!

ただの臆測だ。

証拠は?

僕がやったっていう証拠は
何もないじゃないか!

証拠は ある。

肝試しの時に取って来た
ピンポン球を持って来てくれた?

ああ 持ってるけど。

これが どうしたっていうんだよ。

そのピンポン球

どっから持って来たんだ?
何を言ってるんだよ。

肝試しの缶からに決まってるだろ。

引っ掛かったな。
えっ?

今の言葉で

あんたがウソをついてる
っていうのが証明されたよ。

実は あの晩 ちょっとした
ハプニングがあってさ。

物音
(一の声) 俺

缶の中に入ってたピンポン球を
便器に落としちゃったんだ。

どうしたんですか?
あのさ… 頼み あんだけど

サンキュ

(一の声) そんで 代わりに

佐木のマイボールを
中に入れといたんだ。

よし

でも伊能さんの死体の
ポケットに入っていたのは

マークも何もない
普通のピンポン球だった。

そうか。

はじめちゃんの後に
肝試しをした

伊能さんと鳴沢さんが持っている
ピンポン球は

佐木君のボールじゃないと
おかしいってことね。

そうさ あんたが持っている
ピンポン球は

このマークが入った
ボールじゃなきゃ いけないんだ。

あんたは球が入れ替わってたとも
知らずに

本物のトイレにあった
このマーク入りのピンポン球を

どっかに捨てただろ。

♬~

あんたの
そのマークなしのボールこそが

あんたが犯人だってことを
指し示してるんだよ!

フ… フフフフ…。

フゥ…。

参ったな~。

球が替わってるだなんて
思わないだろ。

鳴沢…。

じゃあホントに お前が伊能を…!

そりゃあ いつも
ひどい目に遭ってたけど

何も殺すこと…。

そんなことは
どうだっていいんです‼

あいつが いくら

僕をパシリにしようが
ばかにしようが

そんなことは どうだっていい。

僕は

あいつに復讐したかっただけだ。

(鳴沢)沙耶~‼ やめろ‼

クラクション

衝突する音

沙耶!

(鳴沢の声)
去年 妹の沙耶は自殺しました。

あぁ~~‼

(鳴沢の声)
沙耶が書き残した日記には

「K」という美大生の男に
もてあそばれた苦悩が

つづられていました。

僕は 沙耶が死んだ原因になった
「K」を捜し続けていた。

日記の内容から

「K」が 僕と同じ美大の学生である
ことまでは突き止めたけど

それ以上は何も分からなかった。

(鳴沢の声)
そんな時 あのコンクールで…。

このヤケド…

(鳴沢の声) 子供の頃

僕が花火で沙耶に付けてしまった
ヤケドだった。

(鳴沢) 「耕平」

まさか 伊能さんが… 「K」?

(伊能)おう!

鳴沢

先輩… この写真って…

あぁ! 違う違う
真紀じゃないから

じゃあ 誰の…?

ちょっと遊んだだけの女

うい~!

(鳴沢の声) 「K」とは…

伊能のことだった。

僕は 言われるがまま

沙耶を伊能に
紹介したことも思い出した。

あいつは… 沙耶が死んだことすら
知らなかった。

沙耶のことを

「遊んだだけだ」と言った‼

沙耶は 自分の命を絶つほど
苦しんだのに…。

あいつは遊びだと!

だから 僕は

殺してやったんだ。

後悔は してない。

♬~

鳴沢さん。

あんたは あの晩
わざわざ花子さんの話をして

伊能さんに「肝試しをやめよう」
って言ったよな。

あれ本気だったんじゃないか?

こんなことをしても

妹さんも誰も救われないって
分かってたんじゃないか?

♬~

違うよ。

あれは見えっ張りな伊能を

確実に肝試しに参加させるため。

それだけだよ。

♬~

(パトカーのドアが閉まる音)

♬~

結局 一度も 卓球できなかったね。
はい。

そして
何の進展も ありませんでした…。

僕は役立たずです!

フフ… まぁ はじめちゃん
事件が起きると

頭が全部
そっちに行っちゃうからね。

(ボタンを押す音)

ん? あれ?

ハァ…。

ほいっ。

うわっ! びっくりした~。

ん。
えっ?

私も これ はじめちゃんに。

えっ?

アハハ…。

ありがとう。
ありがとう。

熱っ!

これ熱くない?

えっ そう?

へぇ~ 手の皮が厚いんだな。

何か腹立つわね~。

フフ…。
フフ…。

(バスの走行音)

また来よう 今度こそ卓球勝負ね。

おう 邪魔すんなよ。

フフ。

♬~

僕がヤキモキすることも
なかったか…。

(バスのブザー)
(バスの扉が閉まる音)

あっ! あっ…!

ちょっと… ちょっと待って!

先輩~!

ハァ…。

<今夜の『ガキの使い』は…>