金田一少年の事件簿#7【File05. 金田一少年の殺人・解決編】[解][字][デ]…のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
金田一少年の事件簿#7【File05. 金田一少年の殺人・解決編】[解][字][デ]
5代目金田一・道枝駿佑(なにわ男子)!日本謹製、本格ミステリー×ホラー。
伝言ゲームに隠された謎・・・。追い詰められた”容疑者”金田一一。見えざる敵とは!?出演者
道枝駿佑(なにわ男子)、上白石萌歌、岩﨑大昇(美 少年/ジャニーズJr.)/沢村一樹【ゲスト】
渡辺大、戸塚祥太(A.B.C-Z)、山西惇、宮澤エマ、今井隆文、勝矢、ゆきぽよ、高橋努、半海一晃
番組内容
殺人の疑いをかけられた一(道枝駿佑)は、警官を負傷させて拳銃を奪った凶悪な逃亡犯にされていた。橘(勝矢)が暗号ゲームで参加者達に残した伝言から、次のターゲットが野中(宮澤エマ)だと知った一は、彼女から新たな伝言を聞く。そこで決定的な事実に気が付くが、野中も次の犠牲者となってしまうのだった。さらに追われた一は、警察を相手に銃で立ち向かう。「なんで信じてくれないんだよ」包囲された屋上に銃声が響いて…。
監督・演出
【演出】丸谷俊平
原作・脚本
【原作】天樹征丸、金成陽三郎
【漫画】さとうふみや(講談社)
【脚本】川邊優子
音楽
【音楽】兼松衆、斎木達彦/見岳章
【主題歌】「The Answer」なにわ男子(ジェイ・ストーム)
制作
【チーフプロデューサー】三上絵里子
【プロデューサー】櫨山裕子、岩崎広樹、秋元孝之、大護彰子
【制作協力】オフィスクレッシェンド
【製作著作】日本テレビ
おしらせ
【番組HP】
https://www.ntv.co.jp/kindaichi2022/
【公式Twitter】
https://twitter.com/kindaichi_5
【公式Instagram】
https://www.instagram.com/kindaichi_5/ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
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- 犯人
- 都築
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- 野中
- 原稿
- 足跡
- ドア
- ハァ
- 剣持
- 麻衣子
- 菊蔵
- 五柳
- 自分
- 書斎
- 先輩
- 伝言
- 高林
- 時任
- 大村
- 電話
解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気の配信サービスで見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?
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(七瀬美雪) <有名ノンフィクション作家の
未発表原稿を巡る
暗号ゲームの さなかに
事件は起こった>
(時任) お前… そのトロフィー!
(金田一 一) 違う… 違うんだ!
<殺人犯にされた はじめちゃんは
逃亡し 真犯人を追う>
<しかし 犯人を指し示す
原稿の在りかを捜す中
暗号ゲームの参加者たちが
1人 また1人と殺されて行き
全て はじめちゃんの容疑に>
(警官) うっ…!
引き上げるから俺に つかまって!
(警官) あっ…!
あっ!
(高林) 金田一が警官を負傷させ
拳銃を奪った。
<はじめちゃんを追い詰める
「見えざる敵」>
<逃亡劇の果てに
待っているのは…>
待ってろよ 真犯人。
必ず 俺が…。
じっちゃんの…
名に…。
(足音)
♬~
♬~
♬~
(高林) 最後に少年が目撃された
地点から 川の下流を
重点的に捜索 お願いします。
(刑事たち) はい。
(高林) なお 少年は
警官から奪った銃を持っている。
少年が銃を構えた場合
銃の使用を許可する。
(刑事たち) はい!
ここは…?
♬~
ハァ…。
(佐木竜太) 金田一先輩。
佐木?
ぬくい… 生き返る~。
ツナマヨも ありますよ。
にしても…
よく 俺のこと捜し出せたな。
先輩…!
先輩に渡したタブレットに
先輩の位置情報が分かる
GPSアプリを
入れておいたんです。
えっ?
僕 先輩のしもべなので!
ピンチの時には
いつでも駆け付けます!
まぁ… 助かったよ 佐木。
はい!
でも ショックだなぁ。
ゆりりんが殺されちゃうなんて。
ゆりりん?
(優里奈)
誰かに妙なこと聞かれたら
「野中に聞けって答えろ」
って言われたかも
野中さんが危ない!
えっ?
あっ… 佐木 スマホ!
えっ?
スマホ! スマホ!
はい…!
(都築) いつきさん。
(いつき) 都築君。
さすがに情報が早いな。
君も橘 五柳の新作について
調べてたんだろ?
(都築) ええ。
都内の病院を いくつか
回ってたところなんです。
橘先生 医者に
いろいろ取材してたみたいで。
俺も 今度の新作は
医学界を扱ったものらしい
…というところまでは
つかめたんだが。
(振動音)
はいはい?
金田一君!?
野中の居場所?
ああ。
もしも 「見えざる敵」も
橘さんに託された
「野中に聞け」っていう伝言を
聞いていたとしたら
次に犯人が狙うのは
野中さんのはずだ。
彼女が危ない!
確か… よく泊まってるのは
横浜のサンビューホテルだった。
落ち着け。
野中は用心深い性格だから
万が一のことを考えて
ホテルにも
偽名で泊まってるはずだ。
でも 野中さんに用心するよう
連絡しておいてください。
ああ 分かった 君も気を付けろよ。
拳銃のことは
まだニュースになってないのか。
先輩…。
本当に 自分で真犯人を
捕まえるつもりなんですか?
ああ。
でも そのためには
この事件の2つの謎を解かないと。
2つの謎?
まず1つは
橘さんが隠した原稿の在りかだ。
(一の声) 橘さんの暗号の答えは
「大村に聞けば分かる」だった。
しかし大村さんは 橘さんに
「時任に聞け」というメッセージを
聞いていただけだった。
そして時任さんも
次の桂木優里奈に
バトンを渡しただけ。
それで 今度は野中さんだ。
順番に訪ねて行けば 最後は
原稿の在りかを知ってる人に
たどり着くんでしょうか?
ああ そのはずだ。
そして2つ目の謎は
橘殺しの時
どうやって犯人は 書斎から
足跡ひとつ残さず姿を消したか
ってことだ。
残っていたのは
俺の行きの足跡だけだった。
あっ… 空中浮遊とか?
ないよ!
そうですよね。
でも事件の少し前まで
雨が降ってたのは
ただの偶然だよな。
足跡を残さないように 犯人が
前もって大掛かりなトリックを
用意してたとは思えないし。
あぁ~! 現場が見れたら
もうちょっと分かんだけどな~!
今 指名手配中の先輩が
現場に戻ったら即行 逮捕ですよ。
ってことは 伝言ゲームを
とにかく最後の人間まで
たどって行くしかないか。
それと…。
美雪のヤツ… どうしてる?
心配してますよ ず~っと。
そっか…。
そんなに気になるなら
自分で 確かめてみれば
いいじゃないですか。
ほら…。
ほら。
ほら!
えっ…。
やっぱいい!
この意気地なし!
はぁ? 失礼しちゃうわ~!
心配すんなって言っといて。
はい。
なぁ 佐木。
はい。
これ借りてもいいと思う?
それじゃ
自転車泥棒になっちゃいますよ。
それな。
持ち主 来たら 謝っといて。
えっ… 僕がですか!?
美雪… 心配かけて ごめん。
もう少し待っててくれ。
犯人は
必ず俺が見つけ出してみせる。
じっちゃんの名にかけて!
♬~
♬~
神奈川県警より各局。
横浜のサンビューホテルより
手配中の少年の目撃情報あり。
直ちに現場に急行せよ。
了解!
行くぞ!
(刑事たち) はい!
(キーボードを打つ音)
(足音)
♬~
(ともみ) いつきさんから
連絡もらったけど
あなた
本当に犯人じゃないのよね?
俺は橘 五柳から
伝言を預かっていた人を
順番に訪ねて行ってるだけです。
それで 次は野中さんだと。
伝言?
何か心当たり ありませんか?
確かに言われたわ。
暗号のことで
誰かが私の所に来たら…。
「私で終わりよ」って答えろって。
「私で終わり」?
それだけ?
そうよ。
そうか! 分かったぞ!
この伝言ゲームの隠された意味が。
えっ?
俺は とんだ思い違いをしてた。
重要なのは
伝言の内容じゃなかったんだ。
何のこと?
犯人は次に あなたを狙うはずだ
警察に保護してもらってください。
ありがとうございました!
えっ ちょっ…。
「順番に訪ねてた」?
大村 時任 桂木。
これって そういうこと?
分かったわ 原稿の在りかが。
(足音)
あら? どういう…。
(ともみ) ≪キャ~!≫
♬~
野中さん!
♬~
(剣持) はじめ!
おっさん?
(高林) 金田一~!
♬~
ハァ…。
(ボールが転がる音)
(男の子) 何してんの?
≪被害者の身元が判明した
氏名 野中ともみ 31歳≫
≪現状保存の要員の
派遣を願いたい≫
いつきさん!
(いつき) おう。
来てたんですね。
野中のことが気になってな
でも遅かった。
いつき君。
あぁ 都築君も。
金田一君は?
まだ見つかってない。
金田一は隣の倉庫に向かった!
ヤツは拳銃を所持している。
十分に警戒しろ。
(刑事たち) はい!
拳銃?
♬~
はい あげる。
えっ?
(一の声) 「もう死ぬしかない
ごめん おっさん」。
誰が これを!?
ジュース買ってくれた
お兄ちゃん。
♬~
(高林) 金田一!
来るな!
(都築) 金田一君!
(高林) 抵抗は やめろ!
俺は誰も殺してない!
(高林) 5人も殺害して何を言う!
おとなしく銃を捨てろ!
(いつき) ダメだ 銃を下ろしてくれ。
私が行く。
(ドアが開く音)
はじめ。
来るな!
来ないでくれ おっさん!
ここまでだ。
もう逃げられん。
何で信じてくれないんだよ…。
捕まるぐらいなら
死んだほうがマシだ!
はじめ…。
(高林) 金田一~!
(剣持) よせ!
うわぁ~~‼
(銃声)
くっ…!
♬~
ウソだろ…。
♬~
(剣持) はじめ… はじめ!
はじめ… しっかりしろ はじめ!
頑張れ!
左胸を銃で撃たれたんだ。
助かりはしない。
(サイレン)
はじめ…。
はじめ。
いいかげん 起きろ! はじめ。
イッテ!
痛ぇ~!
ったく これ どうなってんだ?
え?
何だ これ?
あっ! ケチャップか!
うん。
あぁ…!
ニオイでバレなくて よかった~。
とんでもない芝居に
付き合わせやがって お前。
だって あの場から逃げるには
こうするしかなかったんだから。
(剣持)オレンジジュース?
♬~
(剣持の声)
「くうほうでうて」って
俺が あのメッセージに
気が付かなかったら
どうするつもりだったんだ?
おっさんなら気付くと思ってたよ。
だって「死ぬしかない」なんて
俺のキャラじゃないだろ?
フッ あぁ それから…。
(警官)剣持警部!
お話ししたいことが…
(剣持の声) 負傷した警官が
ホントは お前に助けられたんだ
って打ち明けてくれたよ。
それで お前を追ってる
所轄の刑事が
話を盛ってるんだなって
気付いたんだ。
ありがとな おっさん
俺のこと信じてくれて。
フッ… いや しかし
お前が拳銃 奪って逃げた
って聞いた時は
さすがに肝が冷えたよ
っていうか ずっとな…
胃が痛かったよ。
フフフ。
そういえば
ちょっと見ない間に老けた?
あのな あれは
立派な銃刀法違反なんだぞ この!
痛っ! 痛っ… えっ マジ?
ああ!
まぁ でも… 俺が何とかごまかす。
おっさん…!
あ~ ちょっと ちょっと!
お前 ケチャップ付くだろ!
あぁ ごめん。
しかし はじめ…
そう のんびりもしてられん。
被疑者である お前に
いつまでも勝手なことを
させるわけにいかんのだ。
あんな思い切ったまねをする
ってことはだ
何か
解決の糸口が見つかったのか?
ああ。
橘 五柳の原稿が
どこにあるかは分かった。
本当か!
でも真犯人を追い込むためには
まだ いくつも謎が残ってる。
橘さんの別荘に連れてってくれ
現場を調べたい。
犯人に先回りされる前に。
分かった。
ご苦労さん。
ちょっと中を見たいんだが…。
どうぞ。
まだだ。
俺は逃げることで
犯人の道案内をしてたんだ。
道案内?
俺に ついて行けば
原稿の在りかが分かるからさ。
なるほど。
それで犯人は ずっと
お前のことを監視していたわけか。
ああ 犯人は「見えざる敵」なんだ。
今度は こっちが
そいつを追い詰める番さ。
あの時 雨が上がったばかりで
俺は足跡を付けながら
橘さんの書斎に向かった。
現場は
事件当時のまま保存してある。
まぁ あん時は
床は水浸しだったけどな。
これは…!
(大村)た… 橘先生!
(時任)こいつが殺したんだ!
橘さん!
橘さん!
俺が最初に部屋に入って
橘さんの死体を発見した時
床は水浸しじゃなかった!
何?
見なよ。
死体があった所には
ガラスの破片がないだろう。
おお。
水槽は 橘さんが倒れた後に
割られたんだ。
ん? つまり
お前が気を失ってる間に
犯人が誤って水槽を落として
割ってしまったってわけか!
いや… かなり大きな水槽だった。
うっかり落としたなんて
考えられない。
何か理由があるはずなんだ。
あの時 床をビシャビシャに
しないといけない理由が。
理由? どんな?
♬~
♬~
もしかして…!
(ともみ) 誰か110番を!
(大村) おぉ…!
(剣持)
あぁ ちょっと 待ってください!
あの 実は私…。
神田川出版の時任です。
(剣持) あぁ…。
これだったのか!
この映像を見た時の違和感は!
何か分かったのか?
ああ 「見えざる敵」の正体がね。
一体 誰だ?
待って。
まだ謎が1つ残ってるんだ。
俺が橘殺しの犯人として
追われるキッカケとなった
大きな謎が。
あの夜 通り雨のせいで
地面は ぬかるみ状態だった。
犯人は どうやって足跡を残さず
書斎を立ち去ったのか。
俺の足跡は
はっきり残っていたのに。
それが説明できないと
お前の容疑を完全に晴らすことも
犯人を追い詰めることも
できないってわけか。
そうなんだ。
おっさん。
ん?
書斎と他の部屋をつなぐ
通路とかないの?
この離れの3つの部屋は
それぞれ独立していて
行き来するには
一度 外に出なきゃならん。
人が出られるような窓もない。
う~ん… やっぱ この通路
通んないと逃げらんないのか。
(菊蔵)8時ちょうどに
先生から 寝室のエアコンが
壊れてるって連絡がありまして
おっさん。
ん?
橘さんの寝室って
中 見ていいかな?
♬~
へぇ~ この部屋は
本館に つながってるんだ。
♬~
(エアコンの起動音)
なっ! エアコンが壊れてない!
何でだ?
はじめ!
菊蔵さん!
菊蔵さん!
(菊蔵) びっくりした~。
事件があった晩 菊蔵さんは
橘さんから
電話をもらいましたよね?
耳が遠いもんで… あの もう一度。
橘さんから!
はぁ。
エアコンの調子が悪い
って言われた電話のこと
覚えてる?
あぁ
確かに電話が来ましたですね。
内線電話で。
エアコンが壊れてるって
言われたんだよね? ええ。
それで 菊蔵さんは どうしたの?
あぁ。
あっ 換気を良くしようと思って
寝室のドアを開けました。
それ! もう1回
やってみせてくれませんか?
はぁ?
あぁ まぁ いいですけども…。
ほら! こうやって。
これは…。
ちょっと失礼します。
♬~
そうか…
そういうことだったのか。
ってことは?
謎は… 全て解けた。
待ってたよ。
「見えざる敵」。
あんたにはホント
散々な目に遭わされたぜ。
でも こっからは
俺が あんたをねじ伏せる番だ。
こいつが死んだと思って
ノコノコやって来たのに
残念だったな。
暗号を解くために
俺を逃げ回らせ
自分以外の誰かが
正解に たどり着けないように
伝言を託された人間を
次々と殺して
その罪を俺に なすり付ける。
これが
あんたのシナリオだったんだろ?
始まりは あのパーティーだった。
(一の声) あんたも あの時点で
暗号を解いてたんだ。
そして
大村さんの事務所を訪ねた。
そして
俺と電話していた大村さんが
託された伝言を言った直後に殺害。
伝言は 時任さん
桂木優里奈と続いてった。
なぜ そこまでして あんたは
橘 五柳の原稿を
手に入れようとしたのか。
それは新作の内容に
あんたの実名が
書かれていたからさ。
原稿を見れば 橘を殺したのが
あんただってバレちまう。
あんたは何としても
原稿を手に入れ
闇に葬りたかった。
(一の声) そして野中さんの
「私で終わり」
という伝言を聞いた時
俺と同時に あんたも
この伝言ゲームの
本当の意味に気付いたんだ。
この伝言ゲームは
内容じゃなくて
誰から誰へ
メッセージが伝わっているのか。
その順番こそが答えだった
ってことにね。
「桂」の読みを
「けい」に変えて
名前の最初の1文字を
つなげて読む。
そして最後に
「野中」を付けると…。
(秒を刻む音)
橘 五柳の原稿の在りかは
この大時計の中だったんだよ。
これが あんたが
一番 欲しかったものだ。
あんたが犯人だという証拠は
野中さんの伝言を聞いて
今 ここに現れたことだけじゃ
ない。
これは 書斎に散らばっていた
水槽の破片と思われていた
ガラスのかけらの 一部だ。
しかし分析してみると
眼鏡用の圧縮レンズだと判明した。
(一の声)
橘さんと もみ合った時
誤って眼鏡を割ってしまった
あんたは…。
ノック
橘先生 いますか?
すいません
橘さん!
橘さん!
殴る音
うっ…!
(一の声) 俺を気絶させた後
自分の眼鏡の破片が
散らばっていることに気付いた
あんたは考えた。
この破片を何とかしないと
自分が犯人だとバレてしまう。
そして粉々に散らばった
眼鏡の破片を ごまかすために
床に水槽を落として
割ってしまうことを
とっさに思い付いたんだ。
そうだよな?
この連続殺人事件の犯人は
あんただよな?
都築さん!
「見えざる敵」の正体は
都築さん… あんただ。
♬~
僕が殺人犯だって?
フフフ…。
何を ばかな。
僕は 自分で暗号を解いて
ここへ来たんだ。
それの どこが悪い?
(剣持) 都築。
この原稿を見れば
お前が犯人だって
すぐに分かるんだ。
確かに その原稿の中で
実名が出て来るのは僕だろう。
だが それで 一連の事件の犯人だ
と どうして言い切れるんだ?
それに 眼鏡の破片が
僕の眼鏡だという証拠もない。
いや あるよ。
とっておきの証拠がね。
これだよ。
よく見ると
パーティーの時と事件後で
あんたの眼鏡が替わってるんだ。
何だ そんなことか。
予備で持ってた眼鏡に
掛け替えただけだ。
ただの気分で替えたってのか?
ああ。
それが どうした?
そっか。
その言葉が聞きたかったんだ。
あんたは今の言葉で
証明しちまったんだよ。
自分が犯人だということを。
何?
よく見てくれ この眼鏡の違いを。
こっちの事件前の眼鏡では
レンズを通した顔の輪郭が
へこんで見える。
ところが 事件後の眼鏡では
顔の輪郭が膨らんでいる。
(剣持)
つまり 事件前に掛けてるのは
近視用の眼鏡で
事件後に掛けてるのは
老眼鏡ってことだ。
老眼鏡?
そう。
橘 五柳のね!
あんたは橘 五柳と
もみ合ってる途中で
眼鏡を落とし 割ってしまった後に
真っ青になった。
(一の声) 眼鏡なしで現れたら
怪しまれるに決まってる。
そう思った あんたは
とっさに橘 五柳が掛けていた
老眼鏡を拝借したのさ。
そして
水槽を わざと倒して割って
落ちている眼鏡の破片が
目立たないように
カムフラージュしたんだ。
木は森に隠せってやつさ。
気分転換で近視用の眼鏡から
老眼鏡に掛け替えたなんて
あり得ないよ。
じゃあ 足跡は どう説明する?
あの時
書斎の前の ぬかるみには
君の足跡しか残ってなかっただろ。
そのトリックも解けてるよ。
俺は あんたが通った道を
見つけたよ。
足跡を残さず書斎を立ち去る
見えないルートをね。
あの晩
直前まで降っていた雨のせいで
俺の足跡だけが
地面に残っているのを見て
あんたは俺に罪を着せることを
思い付いた。
すなわち自分の足跡を残さず
脱出する方法だ。
このドアだ。
これが見えないルートの正体さ。
書斎のドア?
あの夜 あんたがやったことを
これから再現してやるよ。
まず あんたは
こうやってドアにつかまり
そのままドアの動きを利用して
隣のドアに乗り移った後
書斎のドアを閉めた。
あとは同じ要領で
1つ横のドアに近づき
こうやってドアを伝って
移動すれば…。
(ドアが閉まる音)
足跡を残さず 書斎を脱出できる。
だが その先は どうする気だ?
この別館から本館までの間は
2mは空いてるぞ。
確かに このままだと
本館には たどり着けない。
でも あんたは この問題を
1本の電話で解決したんだよ。
菊蔵さん!
はぁ!
あの夜と同じことを
もう一度 お願いします。
またですか~?
お願いします!
あの夜は エアコンが壊れてるから
風通しを良くしてくれって
電話があったんですが。
なにぶん年ですから
高い所には登れませんので
ですから 天窓を開ける代わりに
こうやって…。
♬~
これは…。
♬~
菊蔵さんが 自分が望んだ行動を
取ってくれるかどうか
あんたにとっては
賭けだっただろう。
操作音
呼び出し音
振動音
(一の声)でも めでたく菊蔵さんは
寝室のドアを開けてくれて…。
♬~
(一の声) あんたは離れから本館に
足跡を付けずに渡れる
架け橋をつくったんだよ。
耳の遠い菊蔵さんなら
かかって来た電話の相手が
橘のふりをした お前だと
気付かれない。
そう踏んだんだな?
もう言い逃れは できないよ。
あんたの罪は暴かれたんだ。
殴打する音
ナイフを刺す音
♬~
どうしてだ 都築君。
君みたいな
立派なジャーナリストが
何で こんなこと…。
いつきさんと病院で会った時
取材だと言いましたよね?
ああ。
あれは本当は…
麻衣子の見舞いに来てたんです。
麻衣子って 君の婚約者だろ。
入院してたのか?
これが何の傷か分かりますか?
移植に使う腎臓を
摘出した手術の痕です。
(麻衣子)キラキラ…!
(都築の声) 仕事人間だった僕が
彼女との結婚を決意した矢先
彼女が
死に至るほどの重い腎臓病を
患っていることが分かりました。
(麻衣子)治すには…
移植手術しかないって
私には家族もいないし…
僕が適合するか 調べてみよう
血縁者以外で適合するのは
途方もない確率だよ
♬~
(都築の声) 僕たちは
奇跡的に
その わずかな確率に勝った。
これは きっと 運命だよ
♬~
僕と 一緒に 生きてくれ
♬~
だが その手術は失敗した。
単なる手術のミスだ。
どういうことですか?
手術すれば良くなると
言ったじゃないですか
残念ですが 抗体の合う
新しいドナーが出て来るのを
待つしか ありません
(都築の声) 天国から地獄に
たたきつけられた気分だったよ。
そんな…
(都築の声)
再び適合するドナーを待ったが
見つからず
麻衣子の病状は
日に日に悪くなる一方だった。
そんな時 悪魔のささやきに
耳を傾けてしまったんだ。
本当ですか?
麻衣子に合う腎臓を
優先的に?
(前田)ええ
(前田)そのためには
あなたの協力が必要なんですよ
協力って 何を?
臓器密輸です。
その医師は
僕がテレビディレクター だってことに
目を付けて
臓器密輸の
手伝いをさせようとした。
臓器を売ってもいいという
外国人のドナーを運ぶ時
タレントだって偽れば
入国ビザが取りやすい
…って理由で。
何度も運んだ。
生活苦で 臓器を売る人間を。
人の臓器を売り物にするなんて。
ああ。
最低の行為だ。
言い訳をするつもりは ない。
(前田)
まぁ 持ちつ持たれつだよ
生活のために臓器を売る者は
暮らしが潤い
彼らのおかげで
病気の苦しみから
解放される者がいる
これは立派な人助けだ
(都築の声) ヤツは密輸した臓器を
高額で患者に売り渡し
大もうけしていた。
吐き気がする悪魔のような男だと
分かっていても
麻衣子のことを考えると
ただ従うしかなかった。
だが それを橘 五柳に
知られてしまったんだ。
出版を やめてください
私の話を聞いてください!
(橘)いいかげんにしろ
原稿をよこせだと?
貴様も
ジャーナリストの端くれなら
自分が どんなに
おぞましいことをしたか
分かっとるだろう
恥を知れ
堕落した人間のクズめ
ハァ ハァ…
(都築の声) 原稿が世に出たら
やって来たことが全て無駄になる。
そして麻衣子は どうなる?
(都築の声)
何のために悪事に手を染めた?
うっ…!
貴様…!
(都築)うっ!
(橘)うぅ…!
う… うぅ…
麻衣子のドナーが
見つかるまでは
バレるわけには いかないんだ
自分でも分かってる。
許されないことだと。
5人もの人間を殺した
救いようのない最低のクズだ。
だが…
こんな僕にも
まだ できることがある。
何を!?
(ナイフを刺す音)
都築君!
都築さん!
うっ…。
(いつき) 何てことを…。
ハァ ハァ ハァ…!
これでいいんだ。
ハァ… ハァ…。
うぅ…。
僕の 残ってる腎臓を
麻衣子に やってくれ。
(せき込み)
ばかな話だよな…。
最初から こうしていれば…。
ハァ… ハァ…。
君も すまなかった。
行きずりの君に
罪を なすり付けようとして…。
何をやってるんだ 僕は…。
彼女を
助けたかっただけだったのに…。
♬~
いつきさん。
お願いします。
僕の腎臓を…。
♬~
(いつき) 都築君!
おい 都築君!
ちくしょう…。
救急車だ!
腎臓移植が可能な病院に
運ぶんだ!
いや ダメだ。
救急車じゃ間に合わん
ヘリを使おう。
ヘリポートまで
パトカーで誘導させる。
♬~
♬~
今度こそ
手術… うまく行くよな?
ああ! 行くさ 必ず。
♬~
美雪。
はじめちゃん…。
美雪 久しぶり!
もう! はじめちゃん!
えっ?
(泣き声)
心配させて ごめんな… 美雪。
(泣き声)
<それから
橘 五柳の遺作となった
『臓器密輸』は
いつきさんが勤める
音原出版から刊行され
大ヒットとなると同時に
医学界に衝撃を与えた>
「テレビディレクター “T"」。
ああ いつき君の意向で
本の中で
都築の実名は伏せたそうだ。
そっか。
あぁ どうも。
(剣持) あぁ。
こっちです。
♬~
いつきさん。
♬~
手術…
うまく行って よかったですね。
はい。
これからは 彼の一部と 一緒に
彼の罪も背負って行くつもりです。
♬~
(いつき) そんなこと…
都築君は望んじゃ いないよ。
♬~
麻衣子さんは これから
彼の分まで幸せに生きなくちゃ。
そして それが
彼の ずっと願ってたこと
なんじゃないかな。
♬~
(泣き声)
♬~
すごいなぁ~。
僕も書いてみようかな
ノンフィクション。
真壁君のことで もう
小説は懲りたんじゃなかったの?
金田一先輩のことなら
話は別ですよ。
はじめちゃんのこと?
はい。
今回の 先輩の逃亡劇を
書くのは どうでしょう?
タイトルは
『金田一少年の殺人事件』!
う~ん それだと はじめちゃんが
犯人みたいじゃない?
先輩 怒りますかね?
お待たせ。
そういえば 逃げてる間
何で私に連絡くれなかったの?
何だよ 急に。
一度くらい連絡くれても
よかったじゃない。
それどころじゃなかったんだよ。
えっ… 僕 言いましたよね?
「美雪先輩に連絡したら?」って。
あっ…!
佐木 めんどくさいこと言うなよ!
めんどくさいって何よ!
ひとが どれだけ心配したか!
ハァ… 腹立ったら
おなか すいて来ちゃった。
何かオゴって。
えっ?
僕もオゴってください
先輩の命の恩人なんで。
はぁ~!?
ほら! 行くわよ はじめちゃん。
行きましょう 先輩。
ちょっと 俺 金欠なんだけど!
佐木君 何 食べたい?
待って。
どんどん向かって来る。
(スタジオ:浜田) 笑てる!