金田一少年の事件簿#9【File07. オペラ座館 ファントムの殺人】[解][字][デ]…のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
金田一少年の事件簿#9【File07. オペラ座館 ファントムの殺人】[解][字][デ]
5代目金田一・道枝駿佑(なにわ男子)!日本謹製、本格ミステリー×ホラー。
怪人ファントムが潜むオペラ座館。舞台に隠された怨念とは?出演者
道枝駿佑(なにわ男子)、上白石萌歌、岩﨑大昇(美 少年/ジャニーズJr.)/沢村一樹【ゲスト】
山本舞香、戸塚純貴、霧島れいか、古川雄大、コング桑田、七瀬公、増田昇太、六角慎司、石川萌香
番組内容
舞台“オペラ座の怪人”を見るため一(道枝駿佑)達が、オペラ座館に来た。しかしリハーサル中、劇団員のいずみ(石川萌香)が落ちてきたシャンデリアによって死ぬ。この劇団には、かつて顔にやけどを負った姿でファントムを演じ、その後の不幸な運命により、ファントムと呼ばれた天才俳優がいた。彼の仕業かと怯える劇団員。その影は剣持(沢村一樹)にまで及び、さらにヒロインのレオナ(山本舞香)が襲われるが―。
監督・演出
【演出】丸谷俊平
原作・脚本
【原作】天樹征丸、金成陽三郎
【漫画】さとうふみや(講談社)
【脚本】大石哲也
音楽
【音楽】兼松衆、斎木達彦/見岳章
【主題歌】「The Answer」なにわ男子(ジェイ・ストーム)
制作
【チーフプロデューサー】三上絵里子
【プロデューサー】櫨山裕子、岩崎広樹、秋元孝之、大護彰子
【制作協力】オフィスクレッシェンド
【製作著作】日本テレビ
おしらせ
【番組HP】
https://www.ntv.co.jp/kindaichi2022/
【公式Twitter】
https://twitter.com/kindaichi_5
【公式Instagram】
https://www.instagram.com/kindaichi_5/ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
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- 先輩
- 白神
- オペラ座館
- ワイヤ
- 一緒
- 手首
解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気の配信サービスで見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?
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(七瀬美雪) <醜い顔を仮面で
隠した怪人ファントムが
美しい歌姫のために
残虐な殺人事件を繰り返す
悲しくも恐ろしい物語>
<『オペラ座の怪人』>
<その主人公を演じた
天才俳優が
2年前 突然 失踪した>
(三鬼谷)
まさか あいつが生きてる?
(城) そんなわけねえだろ!
<そして 今 何者かによる
狂気の殺人劇の幕が
このオペラ座館で
静かに上がろうとしていた>
♬~
♬~
♬~
(金田一 一) 「黒沢和馬
ついと…」 ん?
「追悼」!
「追悼公演」。
誰?
(佐木竜太) 先輩… ほっぺた
つねってもらっていいですか?
こう?
あぁ 痛い 痛いです!
夢じゃ ない!
(剣持) いや~ 佐木君にそこまで
喜んでもらえるとはな。
だって! 『オペラ座の怪人』は
僕の小説家としての
バイブルなんです!
へぇ~。
でも まさか剣持さんが
あの有名な演出家の
黒沢和馬の親友だったなんて!
ハハハ…。
ヒロインのクリスティーヌ役は
湖月レオナ。
はぁ~ 楽しみだな~。
誰? 有名なの?
はい!
湖月レオナは3年前に上演された
『オペラ座の怪人』で
ヒロインのクリスティーヌ役に
抜てきされて
それ以来 売れっ子の女優です。
へぇ~。
頼めば 一緒に写真
撮ってもらえるんじゃないか?
えっ! ホントですか!?
湖月レオナと?
イヤ~! やった~!
えっ…。
ミーハーだな~。
何よ~。
先輩も一緒に
撮ってもらいましょうよ。
いい いい 俺 芸能人に
はしゃぐタイプじゃないから。
(氷森) 皆さんもオペラ座館に
行かれるんですか?
もしかして あなたも?
(氷森) はい。
僕 元劇団員の氷森っていいます。
元劇団員?
あっ まぁ
昔 いろいろありまして…。
大丈夫ですって!
俺なんて いろいろあり過ぎて
夏休み毎日補習ですもん!
ハハハ…。
そうね 中間テストも
ひどかったもんね はじめちゃん。
ね~。 ね~。
ハハハ…。 ハハハ…。
アハハハ…。
なぁ もう! ナハハ…。
(剣持) あぁ 降ろすわ…。
(静歌) 剣持さん いらっしゃい。
来てくれて うれしいわ。
(剣持) いえいえ こちらこそ。
こちらは響さんだ。
知ってます!
黒沢作品の音楽を ずっと手掛けて
来られた音楽家さんですよね?
ええ でも 今は黒沢から
オペラ座館を引き継いで ここに。
響先生 どうもご無沙汰してます。
氷森君も久しぶり。
じゃあ 行きましょうか。
ええ…。
(白神) すいません すいません!
ごめんなさいね…。
『週刊スポット』の白神です。
(静歌) 変ね これ。
うちがお出ししたものじゃないわ。
えっ ホントですか?
誰のイタズラだよ。
あぁ… でも もう
ロープウエーも終わってるし
ひと晩 泊めてもらえませんか?
でないと野宿だ。
取材は なしでいいのなら。
もちろんですよ。
(剣持) あぁ…。
失礼します。
≪あっ あの すいません≫
写真 撮ってもらっても
いいですか?
(レオナ) あぁ はい…。
はい はい。
じゃあ行きます はい チーズ。
(カメラのシャッター音)
ありがとうございます。
(レオナ) もういい?
あっ あとサインもいいですか?
え~。
お願いします!
何よ 興味ないって
言ってたくせに!
「五十嵐太郎さんへ」って
書いてください。
はい 五十嵐君。
あっ 俺は金田一なんです。
えっ?
まぁ いろいろありまして…。
誰だ? 五十嵐って。
先輩の担任の先生です。
湖月レオナの大ファンで。
ふ~ん。
はじめちゃん あのサインで
補習から逃げようって魂胆!?
あと 「金田一君に優しくね」
っていうのも
追加しといて
もらっていいですか?
でもさ レオナさんって想像してた
のと ちょっと違うよね。
確かに 何か強そうっすよね。
うん。
はい。
ありがとうございます!
(氷森) レオナ。
いつも見てるよ
レオナが出てる舞台。
ホント? ありがとう。
(氷森)
また 一緒に舞台に立ちたいな。
フフ…。
(三鬼谷) 氷森。
劇団を逃げ出したお前が
何 言ってる?
目障りだ レオナに近づくな。
やめて 三鬼谷さん
楽しくお話ししてるのに。
氷森君 行こう。
ハァ…。
レオナ どれ食べたい?
生ハムと…。
(いずみ) 彼 レオナのこと
引き抜きに来たんじゃないの?
冗談じゃない 俺たちの女王様を
取られてたまるか。
(城) 我らがアイドル レオナ姫に
手を出そうとする者は
地獄へ引きずり込まれる
…なんてな。
(カメラのシャッター音)
これから 明日の公演のための
リハーサルをご覧いただきます。
その前に皆さん
こちらの窓をご覧ください。
ハッ…。
ハァ ハァ…。
レオナさん どうしたんですか?
レオナは
ちょっと火が苦手なんだ。
キレイ…。
何だろう? あの明かり。
らせん階段に
ロウソクをともしてあるのよ。
ロウソクの火が揺らめいて
夜霧が時折 それを覆い隠す。
幻想的でしょ。
ええ… とても。
あれ? 明かりが消えた。
(剣持) 隙間風でも入ったのかな?
いえ こんなことは
今までも一度も…。
(剣持) ロウソクの明かりが
どんどん消えてく。
まるで 誰かが一つ一つ
吹き消してるみたい。
♬~
皆さん ようこそ
『オペラ座の怪人』へ。
こんな遅くまで
リハーサルやるんだね。
(影島) もっと!
もっと 相手を感じて!
(小声で) 演出の影島さんは
妥協を許さない人ですから。
♬~
お~。
原作だと あのシャンデリアが
客席に落ちて来るんです。
そう 『オペラ座の怪人』の
前半のクライマックスよね。
えっ あれが落ちんの?
いずみ! 舞台中央に立って!
この辺ですか?
(影島) そう。
そして 真上のシャンデリアを
見上げる。
はい。
(シャンデリアが揺れる音)
(ワイヤが切れた音)
あっ…!
(レオナ) キャ~‼
いずみ~‼
何てこった… 追悼公演の前日に!
ワイヤが 重さに耐えかねたのか?
♬~
おっさん! 違うって。
(剣持) あ?
これ見て!
シャンデリアをつってた
ワイヤが
鋭い刃物で
切られたみたいになってる。
あなた… これは殺人事件だって
言いたいの?
ええ。
影島さん
このワイヤの耐荷重量は?
600kgの重さに
耐えられるものです。
シャンデリアは200kgだから
まず自然に切れたりは…。
ただ ここに つるされたのが
いつなのか 私には…。
(白神) 僕 風の噂で
聞いたことがあるんですよ。
亡き黒沢和馬は 自身が所有する
このオペラ座館に
ひそかに怪人を
すまわせていたってね。
怪人?
そう その名もファントム!
そいつが 何らかの方法で
ワイヤを切断し
シャンデリアを
絵門いずみの上に落とした。
(白神) 僕のこと 覚えてます?
あのストーカー事件の時に
あなたを取材した者です。
ストーカー事件?
知らない! 何の話?
ちょっと! 大丈夫?
有名人なら よくある話ですよ。
おい レオナに絡むんじゃねえ!
(剣持) あ~! まぁまぁ
落ち着いて 落ち着いて ねっ?
あの 取りあえず皆さん
いったん 本館に戻りましょう。
それから響さん
現状を保存したいんで
ここの鍵を
私に預けてもらえませんか?
分かりました。
(静歌) 1本は ここの鍵。
残りの2本は
楽屋と音響室の鍵です。
あの これ スペアは?
(静歌) ありません。
これは作れないタイプのものです。
(剣持) あぁ…。
♬~
(三鬼谷)
まさか あいつが生きてる?
この建物のどこかに隠れて
いずみのことを…。
そんなわけねえだろ!
だって あいつは…。
絶対あり得ねえよ。
おっさん。
あの白神っていう人が
言うように
この館には
俺たち以外に誰かいるのかもな。
どうしてそう思うんだ? はじめ。
覚えてる?
シャンデリアが落下した時
俺たち全員 客席と舞台にいた。
シャンデリアを上げ下げする
装置は舞台の奥にある。
あの場にいた誰かが
ワイヤを切るなんて不可能だ。
うん 確かに。
あと あの離れの塔だよ。
みんなが見ている前で
明かりが次々と消えて行った。
う~ん そういえば
まるで誰かが
吹き消したみたいだったな。
気になるよね。
ロープウエーの山側の操作室が
何者かに破壊されてるそうです。
復旧まで2日ほどかかると。
なんと…。
う~わ。
あの塔 こうやって見ると
結構 遠いですね。
必死で走って5分ぐらいだって
静歌さんが言ってた。
楽勝だよ おっさん大丈夫か?
頑張って歩けよ。
何だと この~
やかましいわ はじめ!
あっ! あ~ むきになっちゃった。
うし!
じゃあ 僕たちも走りますか。
うん。
しゃ~!
剣持さ~ん!
あっ ちょっと待って!
ちょっと!
(剣持)
あぁ… よいしょ よいしょ!
待って…。
ハァ ハァ ハァ…。
やった! あぁ!
あ~! いい運動になった。
楽勝だ! はじめ!
おっさん
帰り おぶってくんない?
断る!
え~ ちょっと 美雪 俺をおぶると
いいことあるかもよ。
ヤダ。
え~。
じゃあ 佐木100円でどうかな?
ヤダ。
え~! も~う! 冷たいな~。
もう…。
離れの塔のロウソク
いつもは
静歌さんが付けてるそうよ。
あっ はじめ。
これが消えたのか。
う~ん…。
特に仕掛けがあるようには
見えないなぁ。
ってことは 誰かがここにいて
吹き消したってこと?
痛っ!
ちょっと 大丈夫?
佐木 大丈夫か?
はい ちょっと
膝 擦りむいただけです。
この先は 私が調べるから
お前たちは部屋に戻って
佐木君の手当て してやれ。
先輩 帰り おぶってもらっても
いいですかね?
1万円くれる?
ひどい…。
それより おっさん
ホントに1人で大丈夫かよ?
私を誰だと思ってんの!
天下の捜査一課の鬼刑事だぞ!
ん~?
「ん~?」って何だ。
それよりお前たち
気を付けて戻れよ なっ。
じゃあな!
おっさんも気を付けろよ。
ああ 大丈夫だ。
(懐中電灯が点滅する音)
ん?
あ~ 参ったな。
ん? 何だ?
(鉄パイプで殴る音)
うっ‼
(レオナ) ハァ…。
おはよう。
おはよう。
ねぇ レオナ。
ん?
いい機会だから
うちの事務所に来ない?
何? それ。
うちは大手だし 絶対レオナを
今より輝かせることができる。
これはチャンスだよ。
そしたら僕も
もう一度レオナと一緒に…。
どこ行くの?
今 そんな話 聞きたくない!
いずみさんが
あんな死に方したのに…。
悪いけど
いずみさんは 君が思ってるような
人じゃないよ。
どういうこと?
あの人が 君に良くしていたのは
君の人気を利用するためだ。
君と親しくしていることを
アピールして
おいしい役を
得ようとしているだけなんだよ。
城さんや 三鬼谷さんもね…。
だから レオナ 僕と一緒に…。
ふわ~あ…。
そういや おっさんは?
あぁ まだ寝てるのかしらね?
(三鬼谷) いいかげんにしろ!
(物音)
三鬼谷さん! ちょっと…。
何が黒沢先生のためだ!
レオナの引き抜きに
来たんじゃねえか!
この泥棒猫が!
そういうあんたたちだって
レオナに群がる
寄生虫じゃないですか!
レオナがいなけりゃ
とっくに干されてたでしょ!
てめぇ~!
やめて!
やめて 2人とも!
あのファントム事件だって!
僕と一緒にいればレオナが
巻き込まれることなかったんだ!
何だと このクソガキ!
三鬼谷! 落ち着け!
ハァ ハァ…。
ハァ ハァ…。
あの。
ファントム事件って何ですか?
君には関係ない
ただの内輪もめだ。
レオナ 移籍の件 よく考えといて。
もうイヤ… みんな 嫌い。
大丈夫ですか?
何ですかね?
ファントム事件って。
やめて!
(静歌) 金田一さん。
今 剣持さんの部屋に
行ってみたんだけど
まだ戻って来てないみたいなの。
えっ?
電話してみます!
(静歌) あぁ スマホもダメ。
電源が切れてる。
おっさん!
いるなら 返事してくれ!
おっさん!
剣持さん!
剣持さ~ん!
まさか… ここで誰かに襲われた!?
部屋!?
ちょっと待って そこは…!
わっ!
何だ? ここは…。
♬~
大丈夫。
はじめちゃんが
きっと事件を解決してくれます。
あっ ああ見えて はじめちゃん
名探偵の孫なんですよ。
次に狙われるのは きっと私。
えっ?
そもそも私がいるから
この事件が起きたの。
いずみさんが死んだのも私のせい。
それ… どういう意味ですか?
ちょっと休むね。
♬~
♬~
日記ですかね?
鍵が掛かってる。
(ベル)
もしもし。
(レオナ) 金田一君? 私よ。
今すぐ誰か来て!
レオナさん?
窓の外に誰かいるみたいなの
助けて!
白い仮面が…!
えっ!?
キャ~‼
レオナさん!
どうした!?
大変だ! レオナさんが襲われてる!
何だと!?
あぁ~!
おい 三鬼谷! 大丈夫か!?
おい!
(三鬼谷) あぁ~!
大丈夫ですか!?
俺に構わず 早くレオナを!
後で戻ります!
♬~
あっ!
静歌さん!
大丈夫ですか!?
ちょっとつまずいただけ
先に行って。
(影島)
静歌さん 私の手につかまって。
ありがとう…。
お願いします!
美雪!
レオナさんは!?
あぁ ちょっと休むって
楽屋じゃない?
どうしたの?
大変なんだ!
ここじゃない?
んっ…!
(ドアを開けようとする音)
レオナさん!
ここ開けてください!
レオナさん!
おい どうした!?
レオナさんが
ファントムに襲われてる!
レオナさん…!
(城) おい どけ!
(ドアに体当たりする音)
レオナ! レオナ!
しっかりしろ! レオナ!
ハァ… よかった。
ハッ! ファントム…!
窓の外にファントムがいたの!
相手の顔は 見たか?
霧生鋭治じゃなかったか?
霧生鋭治?
城さん
その名前を言うのは やめて。
(城) あ… 悪かった。
そういえば 三鬼谷は?
足をくじいて
離れの塔に1人で残ってる。
1人で? そんなのダメ
行かなきゃ!
(氷森)
レオナ! 動いちゃダメだ!
ファントムがいるのよ!?
私のせいで
これ以上誰かが死ぬなんてイヤ!
(氷森) レオナ!
三鬼谷さん!
三鬼谷さん!
三鬼谷! いたら返事しろ!
(氷森) もう館に戻ってるとか
ないかな?
それはないよ あの足じゃ
館まで15分はかかる。
どこかにいるはずだ。
あぁ~‼ あぁ…!
どうした!? レオナ!
(レオナ) あそこに 人間の手首が…。
これは三鬼谷の手首だ。
あぁ~! あっ あっ…!
(氷森) レオナ!
誰だ… 誰の仕業だ?
そりゃ この屋敷のどこかに
潜んでるファントムでしょ。
(城) 違う! ファントムなど
物語の架空の人物だ。
果たして そうかな?
何が言いたいんだ?
本館でレオナさんが襲われた時…。
(レオナ)
助けて! 白い仮面が…
キャ~‼
(白神の声) 離れの塔にいたのは
君と佐木君
影島さん 三鬼谷さん 響先生。
この5人は電話を受けた後
足をくじいた三鬼谷さんを
置いて
全員で本館に 走って帰って来た。
その5人にはアリバイがあるって
言いたいのか?
そうだ みんな
ずっと一緒にいたんだろう。
じゃあ アリバイがないのは
残っていた私と
氷森さん 白神さん 城さん。
いいや
本館に残っていた俺たちにも
三鬼谷さんを殺すのは不可能だ。
金田一君 ここから塔まで
必死で走って 5分だったっけ?
そうだよ。
だとすると
本館と離れの塔を往復するには
どう頑張ったって
人間なら10分はかかるよな。
(白神の声) 君が離れの塔で
レオナさんから
連絡を受けた時間をゼロとして
残っていた誰かが
塔に行って三鬼谷さんを殺害。
その死体を隠すなりして また
ここに戻り 楽屋に顔を出す。
そんなの 時間的に絶対に無理だ。
瞬間移動でもしない限りね。
だとすると
このオペラ座館のどこかに
隠れ潜む
俺たち以外の何者か…。
例えば…
ファントムが
館でレオナさんを襲い
塔に行って
三鬼谷さんの手首を切った。
そう考えれば話は簡単じゃないか。
なぁ 金田一君。
そして あんたたちは知っている。
まさにファントムのような男を。
城さん 響先生。
やめて。
あの 城さん。
話してくれませんか?
さっき言ってた
霧生鋭治って誰ですか?
この劇団で何かあったんですか?
それに ファントム事件って…。
君には関係ない。
答えてくれ! 城さん。
おっさんの命が懸かってんだよ。
金田一君。
私から話そう。
3年前
劇団の新人を集めた舞台
『オペラ座の怪人』の
出演者を決める
オーディションが
行われた時の話だ。
(影島の声) 大勢の新人の中から
レオナと氷森を含めた
6人の新人が選ばれた。
霧生鋭治は その中の1人で
当時 若手の中で
一番期待されていた役者だった。
(霧生)
私が君に音楽を与えたんだぞ
(影島の声)
とにかく霧生の才能は
若手の中でも ずば抜けていた。
ちょっとした しぐさで
ひとを笑わせたかと思えば
時には 心底 震え上がらせもする。
彼は芝居の神様に
選ばれた役者だった。
だが 霧生は
ある事故で役者生命を絶たれた。
当時 劇団の合宿所で
火事が発生したんだ。
非常ベル
(影島の声) その火事で
生き残ったのがレオナ 氷森
そして霧生。
残りの3人は
逃げ遅れて亡くなった。
(霧生)レオナ!
(霧生)レオナ! レオナ!
(影島の声) 霧生は命懸けで
レオナを救い出した。
しかし その際 彼は
顔に致命的な
大やけどを負ってしまったんだ。
(氷森) それ以来 レオナは
火を異常に怖がるように
なってしまったんだ。
(静歌) でも
その新人たちによる
『オペラ座の怪人』は
中止になることはなかったわ。
なぜですか?
影島さんが強行し
霧生君を舞台に立たせたからよ。
これ以上のチャンスは
もう二度とないと思ったからだ。
正真正銘のファントム。
役柄そのものの顔をした男が
ファントムを演じる。
そんな鬼気迫る
『オペラ座の怪人』の
舞台を 私は演出したかった。
そして
話を持ち掛けられた霧生は
相手役にレオナを指名した。
驚いたよ。
(霧生)音楽の天使の元へ
(影島の声) その結果
舞台は大成功に終わった。
霧生の演技は
既に演技を超えていた。
きらめくばかりの
クリスティーヌを求める
ファントムの暗く悲しい情念。
そのすさまじい迫力に
観客は圧倒された。
そして その舞台に出演した
氷森やレオナ
そして城たちは大人気となり
より大きな役に
抜てきされるようになった。
だが 霧生は
その才能を称賛されながらも
その後 すぐに
姿を消してしまったんだ。
そして ある時から
レオナが出演する舞台に
奇妙な噂が付きまとうように
なったんだ。
奇妙な噂?
レオナが出る舞台には必ず
劇場に不気味な男が現れる。
舞台の上のレオナを
じっと見つめてるって噂だ。
その男は
スタッフやファンの間で
ファントムと
呼ばれるようになった。
(レオナ)どこ? どこにいるの?
劇団側は
それを快く思わなかった。
劇団の看板女優になった
湖月レオナが
不気味な仮面の人物に
ストーカーされているという噂は
スキャンダルでしかなかったから。
じゃあ
そのファントムの正体って…。
霧生鋭治だ。
霧生は
『オペラ座の怪人』の
ファントムさながらに
レオナを追い続けた。
やがて 事件が起きた。
劇団関係者のガードが
キツいと分かると
霧生は レオナを
自宅マンションから誘拐し
そのまま監禁した。
えっ…!?
劇団は騒ぎになるのを恐れてた。
だから 俺たち劇団員で
ひそかに霧生の行方を追い
レオナを取り戻した。
そして それ以来
霧生は
どこへともなく姿を消した。
(城の声) 今でも 彼が
どこにいるのかは分からない。
それがファントム事件…。
俺が追っていた
ストーカー事件ってのもそれだ。
湖月レオナは やはり
長期休養なんかじゃなく
ファントムに誘拐されてたんだな。
静歌さん 教えてください。
その霧生の気配を
この館で
感じたりしたことはないですか?
分からないわ。
でも私も あのファントムの部屋の
存在は知らなかった。
そうか。
この一連の事件で
身も心もファントムと化した
霧生にとって この追悼公演は
クリスティーヌと自分を
引き裂いたヤツらに
復讐する絶好の機会だった。
そんなところか。
復讐に狂ったファントム…。
頭イカれてますね。
金田一君 どこに行くんだい?
決まってるでしょ
おっさんを捜しに行くんです。
そんなことしても無駄だよ。
恐らく 剣持さんも
ファントムの餌食になってる。
君だって内心 その可能性を
疑い始めてるんじゃないか?
おっさんはタフな刑事だ
殺したって死なないね。
じゃあ 剣持さんは
どこに消えたのかなぁ?
おっさんの身に
何かあったことは確かだ。
だけど
おっさんには殺される理由はない。
フッ… 理由ならあるじゃないか。
剣持さんは刑事だ。
殺人鬼のファントムにとっては
一番邪魔な存在だろう。
彼が生きてることを祈るよ。
剣持さん!
剣持さ~ん!
おっさん! どこだ!?
なぁ 佐木。
はい。
『オペラ座の怪人』のお話の中に
手首を切り落とすような
シーンって あるの?
シャンデリアを落とす
描写はありますけど
手首を切り落とすなんて描写は
ありません。
そっか…。
はじめちゃん!
こっちにも道がある。
ホントだ。
もう1つの道…。
(物音)
キャっ!
ハァ…。
何か薄暗いし 草むらは多いし
不気味ね。
でも 人を隠すには
ちょうどいいかもな。
ちょっと 変なこと言わないでよ
怖くなって来たじゃない。
キャっ‼
何!?
おっさん…?
おっさんじゃないよな!?
三鬼谷さん‼
はじめちゃん 大丈夫だよ
剣持さんは殺されてなんかないよ。
ああ 俺だって そう信じてる。
おっさんは絶対に生きてる。
気になることがあるんだ。
気になること?
ファントムの行動だよ。
あまりにも
これ見よがし過ぎないか?
(一の声) まず
離れの塔の明かりの消え方だ。
まるで俺たち以外の誰かが
明かりを消してるって
見せつけてるみたいだった。
(一の声) 1人目の犠牲者
絵門いずみさんは
全員がそろってる前で
あたかも その場にいない
ファントムがワイヤを切って
落としたかのように殺された。
どれも この館に
ファントムがいるって
必要以上に主張してるような気が
するんだ。
それに 犯人が塔の中で
生きている三鬼谷さんの手首を
切ったのなら
辺り一面 血まみれのはずだ。
少なくとも
三鬼谷さんが殺されたのは
あの塔の中じゃ ない。
だとしたら
全員のアリバイは崩れる。
そう言われてみれば…。
ファントムか何か知らないけど
少なくとも
この事件を起こしているヤツは
佐木が言うように頭のイカれた
ヤツなんかじゃ ない。
もっと とてつもなく
冷静で頭のいいヤツだ。
(影島) 三鬼谷まで…。
しかも手首を切断して。
本当に霧生なのかよ?
そのドライアイスって…。
舞台のスモークマシンに
使ってるんだよ。
これで死体を冷やしてるんだ。
(何かのうめき声)
何やってるの?
あっ…。
あっ! それ ファントムの部屋に
あった日記じゃないですか。
えっ 黙って持って来ちゃったの?
泥棒!
見逃してくれ。
ちょっと貸してください。
はい。
(解錠音)
開きました。
お~ さすが!
これ 何だろう? 詩かな?
ムズっ!
貸して。
えっ あっ はい。
「もう日が沈んだ頃だろうか。
まったく ここは居心地がよい…。
あの賑やかな足音。
共に宴を楽しんでいる
気持ちにさせてくれる。
そして…」。
(男の声) 「そして
節穴から漏れる
幾色もの光もまた
捨てがたい美しさだ。
先生は
本当に素晴らしい場所を作った。
この場所を教えてもらった僕は
本当に幸せだ…」。
先生って
黒沢和馬のことですかね?
ってことは 霧生鋭治の日記か!
美雪先輩 その続きは?
「恐らく ファントムも
同じような気持ちを味わって
いたのではないだろうか…」。
ファントムと同じような気持ち?
『オペラ座の怪人』に
登場するファントムは
1人 孤独に地下迷宮を
さまよってたんです。
地下迷宮…。
「節穴から漏れる光」って
どこのこと?
はい 地下迷宮は
舞台の真下にあるんです。
あっ はじめちゃん どこ行くの?
先輩! ちょっと!
オペラ座館の地下迷宮?
聞いたことありませんか?
ううん。
でも もし ここに
そんなのがあったら すごい。
『オペラ座の怪人』
そのまんまじゃん。
う~ん 舞台の下を調べたいけど
鍵がないから
劇場の中に入れないしなぁ。
鍵って これ?
その鍵は おっさんが
持ってたはずだ どうして?
知らない ここに入ってたけど。
ファントムが戻したのか…?
ちょっと すいません。
あっ! はじめちゃん。
♬~
♬~
はじめちゃん 舞台の下に
地下迷宮があるって思ってる?
ああ どこかに入り口があるはず。
♬~
血の痕だ!
先輩!
くっ…!
あっ!
あった!
やっぱり あった。
ここがオペラ座館の地下迷宮だ。
すごい…。
♬~
これは… 乾電池?
見せて。
まだ新品だね。
あっ ちょっと待って。
これで 剣持さんが見つかったら
指紋 調べてもらおう。
おう サンキュ。
♬~
ん? 懐中電灯のふた?
誰かが ここで落としたんだ。
じゃあ 落ちた電池は
その中に入ってたのかな?
でも 何で落ちたままに…。
簡単だよ。
懐中電灯を落としたら 辺りが
真っ暗になるから拾えないよ。
あ~ さすが はじめちゃん。
ちょっと待って! もしかして…。
最近 誰かここに来た?
先輩! ちょっと来て。
これ… 鍵です。
(解錠音)
何だ これ…。
(うめき声)
何? 今の。
ファントム!?
(うめき声)
逃げろ~‼
あっ!
じっちゃん 助けて~‼
はじめちゃん!?
先輩!
やめてぇ~~‼
(河本)
♪~ オレンオオ ウオォ~ン!