ドラマ 今度生まれたら[終](7)[字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

ドラマ 今度生まれたら[終](7)[字]

夏江は和幸の家出をきっかけに、長年夫婦間で口にしてこなかったわだかまりが噴出。児童養護施設建設反対運動では、高梨と対立することに。忖度の連続だった人生で初めて…

詳細情報
番組内容
夏江(松坂慶子)は和幸(風間杜夫)の家出をきっかけに、長年夫婦の間で口にしてこなかったわだかまりが噴出。そんな折、児童養護施設建設反対運動で旗振り役になって欲しいと頼まれる。戸惑いながらも説明会に出かける夏江。施設側の弁護士として壇上に登場したのは、あの高梨(風吹ジュン)だった。忖度の連続だった人生で初めて、自分の意見を通そうとする夏江だが…そして和幸は…
出演者
【出演】松坂慶子,風間杜夫,藤田弓子,山中崇,毎熊克哉,須藤理彩,風吹ジュン,筒井真理子
原作・脚本
【原作】内館牧子

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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  14. 和幸
  15. パパ
  16. 田村町
  17. 不安
  18. 理沙
  19. お父さん
  20. ソラ

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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(和幸)俺はまた
お前の期待を裏切るかもしれない。

でも 別れたら
もう 裏切らずにすむ。

(夏江)本気?

(剛)いやいや…
えっ ちょっと待ってよ2人とも。

えっ ダメだって
そういう話を勢いでやっちゃ…。

剛 ちょっと 黙ってて。
今 お父さんと話してるんだから。

うちは どうするの?
お前が住めばいい。

俺は出ていく。
どこへ?

お前がいない所に だよ。

生活費は? 慰謝料はどうするの?

何でもかんでも 俺に求めるなよ。

≪お邪魔しま~す。

(建)は~い。

(シンちゃん)お久しぶりで~す。
あ~ どうも。

いつもお世話になってます。
いえいえ どうぞ。

あっ どもども。 ちょっと
事故渋滞に巻き込まれちゃって。

あっ 和幸さん やっぱり
こちらにいらしたんですね。

帰ろうか マナ。

(マナ)帰らない。

あのさ~ 要するに
パパもママも 怖いんだよ。

大切なマナの臓器を
ほかの人にあげるなんて

そんな縁起でもないこと
想像したくないし 考えたくないんだ。

考えなかったら 解決するの?
そういうのが嫌なんだよ。

マナには 死んだあとのことより

生きてる今と
将来の自分を大切にしてほしい。

自分だけよければ
ほかの人はどうなってもいいの?

逆だったら?
もし私がだよ 事故とか病気で…。

考え過ぎだよ マナは死なない。
分からないでしょ。

最悪 パパの臓器を
全部マナにあげるから。

もう 話になんない!

悪いけど 君たち
よそでやってくれないか。

今 こっちは 大事な話の途中なんで。

心外だなあ。 僕たちの話は
大事じゃないと言われるんですか。

いや そっちも
大事なのは分かるけど

今日の本題はこっちだから。
こっちも本題なんですけど。

面倒くせえな。

恐れながら
僕もテンパってるんです。

娘の臓器がかかってますからね。

70過ぎの男が家出したら
息子の家にいた?

ちゃんちゃらおかしいですよ。

もう 失踪したとか意味分かんないです。

あっ 心機一転 心の引っ越しに
来たんですか? 何が引っ越しですか。

すまない 余裕がないもんで。
でも 自分としては

清水の舞台から
飛び降りるつもりで…。

どんどん 飛び降りてください!

こっちは 未来のある子のことで
悩んでるんですよ。

マナ 行くよ。

ママ 泣いてるって。

ママは 自分を反省して泣いてるの?
それとも 私を嘆いて泣いてるの?

それは…。 何か意見あるでしょ?
同じ年頃の子を持つ 親として。

いや うちの娘は まだ子供だから。

(梢)車の免許取ったら
私も 臓器提供の意思表示 するよ。

うん。 …ええっ!?

そ… そのこと ママは知ってんのか?

うん。 私の意思を
尊重してくれるって。

ええっ…!?

どうしてくれるんですか…。
影響 受けちゃってるじゃないですか!

うるさ~い!
(テーブルをたたく音)

今日 あなたたち 何のために
ここに来てるか 分かってんの!?

金の話だよ。
夫婦の話だろ。

親子の話です。
家族のだよね?

世界平和の話。

(2人のため息)

♬~(ラジカセ)

♬~(ラジカセ)
え~…!?

♬「ソソラ ソラ ソラ 兎のダンス」
えっ!? お父さん…。

(和幸)何事だ!?
♬「タラッタ ラッタ ラッタ」

♬「ラッタ ラッタ ラッタ ラ」
ええ…!? (和幸)あいや~…!

♬「足で蹴り蹴り
ピョッコピョッコ踊る」 何で!?

♬「耳に鉢巻 ラッタ ラッタ ラッタ ラ」

♬~(口笛)
ちょっ…。

まあ…。
♬~

おお…。
♬~

ええ…!?
♬~

♬~

♬「ソソラ ソラ ソラ 可愛いダンス」

何が不満なんだ?
♬「タラッタ ラッタ ラッタ ラッタ ラッタ ラッタ ラ」

♬「飛んで跳ね跳ね ピョッコピョッコ踊る」
純白!

♬「足に赤靴 ラッタ ラッタ ラッタ ラ」

ええ…!?

ああ ちょっと…。 ええ~!?

♬~(鼻歌「うさぎのダンス」)

ちょっ… ちょっと…。

ええ~!?

建 何やってんのよ。

あんたまで どうかしちゃったの?

つまんないよ みんな。

つまんない。

おっ。 え…。
お… お前。 えっ?

あ~!

あ…。

ちょっと まったく…。

(ため息)

おお~…。

あれ 水だよ。

ああ~。

♬~

<雨降って 地固まらず。

結局 夫は うちを出ていった。

息子のうちに居候すると
荷物をまとめて行ったっきり

連絡はない>

あ~ もう また 曲がっちゃった…。

(信子)いいのよ。 頭で考えないで
思うままに 合わせてくのがコツなの。

<姉は わりかし明るくやっていた。

そんな姿に 一抹の不安が
ふと 頭をよぎる。

お得意の空元気が
妹心に 胸にこたえていた。

だが それは取り越し苦労だったと
今は思う。

姉は新しい道を見つけ 活気づいている>

(ミキ)パパの荷物 整理するついでに
部屋の中 片づけたでしょ。

そんで 昔の雑誌の
アップリケ特集 見つけて

始めちゃうんだから。

どう転がっていくか
分かんないもんよねえ。

ちょっと心配してたんだ。

あんなことあって お姉ちゃん
自暴自棄になっちゃうんじゃないかって。

最初の頃さ ちょっと
ヤケ酒気味だったでしょ。

それにしたって 私はパパがしたこと
これから先も ずっと許せないな。

まあね ミキの言うことも分かるけど

人間 根に持つと
体によくないって言うしね。

お義父さんも 子供を育て上げて

家長として
十二分に 責任果たしましたよね。

立派ですよね。

あ… すいません。

まあ あの人にされたこと
忘れられっこないけど

私の人生は 私が主役だからね。

あんただってそうだよ。

(シンちゃん)
和幸さんから まだ連絡ないんですか?

剛のとこでね
元気にやってるみたいだけど…。

修復できるようなら 戻りゃいいし

無理なら うちみたいに
別々に生きていけばいいじゃない。

よっと…。

はあ~ ただいま。
お~ お帰り。

今日は 珍しく早いな。

んっ? えっ?
何か作ろうとしてる?

肉じゃが。
どうしたの? 慣れないことして。

ああ たまにはな 退屈だし。

(剛)ほら 何だっけ
山登り同好会だっけ…。

ありんこクラブ。
あ~ ありんこ 行ってくれば?

ずっと部屋に閉じこもってちゃ
体に悪いよ。

気分転換にもなるしさ。

俺だけ楽しむわけには いかないよ。

ふ~ん。 誰かさんのこと
気にはかけてるんだ?

お前には迷惑かけて すまない。
謝るの 遅れちゃったけど。

そっちはどうなんだよ? 理沙さんとは。

ちょっと前にさ
俺 風邪こじらせちゃって

2~3日 寝込んだんだよ。

梢と会う約束してたんだけど
先延ばしにしてくれって ラインしたら

梢が言ったんだろうな…。
理沙が来てさ

うちにあった薬
持ってきたついでだからって

たまごがゆ 作って 帰ってった。

今の方が一緒に暮らしてた時より
うまくいってんだよな。

何だか 父親と長男 どっちも別居になって
一緒に共同生活… この年で。

一人前になった
つもりだったんだけどなあ。

でも 親孝行 できるチャンスだなって
思ってんだ。

今日 無性に食べたい気がしてさ

でも 1つ食べたら 絶対

2つ食べたくなる気がして 我慢した。

(剛)何それ…。
いいよ だったら2つ食べて。

いやいや お前が夏江のとこから

もらってきた らっきょうだろ?

それに俺は
居候させてもらってる身だからな。

(剛)いや いいって
俺がまたもらってくるから。

向こうも
かなり 減ってるんじゃないかな。

夢で見たんだ。

夏江が この瓶の中
手ぇ入れて

らっきょう ボリボリかじってるの。

ほい。
いや いいよ。 いいって。

お前のらっきょうなんだから。
俺のらっきょうとかないから。

先に食べなさい!
はいはい…。

<この夏は 私たち夫婦が
離れ離れに暮らす一夏だった>

(セミの鳴き声)

<たあいない日々のせわしなさに
助けられることもある。

皆 一つまみの 後ろめたさを抱えながら
何ともなかったような顔をして

やってくる毎日を
過ごしていくのだろうか。

多分 私も>

買い過ぎちゃった…。

(清美)夏江さ~ん。 ああ…。
こんにちは。 こんにちは。

(清美)お願い! あなたしかいないの。

無理無理 そんなの
私には荷が重すぎるって。

私だって 今までみたいに
反対運動 続けたいけど

うちに母を引き取って 介護始めたら
もう両立なんて できっこないもの。

だったら 私も時間のある時に
介護のお手伝いするから。

リーダーはやっぱり 清美さんじゃないと。

レビー小体型って知ってる?
え?

幻覚とか見ちゃったりして。
うちの母ね

もともと気分屋なとこがあって
それで症状が進んで

余計に かんしゃく起こしたり
暴れたりして

ヘルパーさんたちでもお手上げなのよ。

プロでも困ってるのに
あなたにさせられないでしょ。

介護に関しては
人様にご迷惑かけたくないの。

う~ん 私なんかが リーダーなんて…。

あなたの あの新聞のインタビュー。
え?

あれ読んだ時 夏江さんって
おとなしそうに見えて 実は

すっごくいろいろ
考えてる人なんだなあって思ったの。

あの記事で 勇気づけられた人
いっぱいいるのよ。

頼れる存在だなあって。

あなたが思ってることを
正直に話してくれたら

きっと みんな
ついてきてくれるから。

あなたならできる
私が見込んだ人だもの。

恩に着るから ねっ。

♬~

あ… 高梨弁護士じゃない?

何で こんなところに…。

建物の老朽化により
グループホームを運営する当団体に

退去命令が言い渡され
そこで暮らしていた子供たちが

行き場を失う状況に陥りました。

そのため さまざまな事情を抱える
子供たちが

安心して生きていける場所を
早急に見つける必要がありました。

その土地に
建て直せばいいじゃないか。

そうよ。 国から援助も出るんでしょ。

交渉したんですか ちゃんと。

(高梨)
ここからは 私が説明させていただきます。

施設としては もちろん
同じ場所での建て替えを希望しました。

地権者の方とは何度も
話し合いを続けたのですが

周辺の土地も含めて スーパーにする
という計画が 以前からあり

どうしても この機会に売却をすると
聞き入れてもらえませんでした。

そのため 代替地を探していたところ
支援者の方から

この田村町の物件を
紹介していただいた次第です。

それでは
質疑応答に進みたいと思います。

どなたか ご質問がおありの方
いらっしゃいますでしょうか。

そちらの方 どうぞ。

え~ 質問ではないのですが
私は 移転に賛成です。

親元で暮らせない事情は
それぞれあるんでしょうけど

子供に罪はないんだし
そういう子たちを受け入れるのは

大人として
当然のことじゃないでしょうか。

ありがとうございます。

では 次…。

そちらの方。

佐川と申します。

移転の経緯は分かりました。

ですが 移転先の住人である
私たちへの配慮が

足りてなかったのではないでしょうか?

事前に 住民の家を一軒一軒 訪問し

丁寧に説明をすべきでは
なかったのですか?

あまりにも 私たち住民が
ないがしろじゃないでしょうか。

これまで 地域住民の皆様の
不安や懸念に思い至らなかったことを

深くおわびいたします。

私が施設側の代理人を務める以上
今後は 皆様の疑問に

丁寧に お答えしていく所存です。

また この移転計画につきましては
反対派の皆様を

置き去りにするようなことは
決してありません。

もしかすると 皆さん
私たち反対派住民のことを

自分のことしか考えていない
心の狭い人間だと

誤解されてるかもしれません。

ですが 分かっていただきたいのは
私たちは 何の苦労もせずに

この生活を
手に入れられたわけじゃないんです。

穏やかな暮らしを守るために

自分の人生を
犠牲にしてきたことだってあるんです。

努力して 生み育ててきた この田村町に
私たちは誇りがあります。

地域住民の3割の方々が
建設反対に署名してくれました。

たかが3割と
お考えになるかもしれませんが

その方々の不安を無視することは
できないんじゃないんですか。

(拍手)

もちろん その方々の意思を尊重し

できる限りの不安を
解消するべきだと考えています。

今後 児童養護施設の活動として
子供たちと住民の皆様の交流を

自然な形で続けていきたい。

この地区にも 高齢化が進んでいます。

1人暮らしの方 在宅で老老介護を
している方も少なくありません。

そういった方たちを孤立させず
つながりを持てる場として

施設を利用していただきたいと
考えています。

(高梨)お疲れさまでした。
また よろしくお願いいたします。

(由紀)前まで車 回してくるから。
うん。

大先生が よく引き受けましたね。

思いもしなかった。
あなたと また会えるなんて。

え~ 佐川さんでしたよね?

こんな ありきたりな案件
どうしてお受けになったんです?

スタンドプレー?

自分をうたぐったんです。
今の自分を。

そういうあなたは どうして
反対派のリーダーを引き受けたんですか?

人情です。 しがらみです。

人情。 引き受けた理由は 違いますけど
今度こそ 心残りのないよう

目いっぱい
互いの言葉を尽くしましょうね。

もちろん そのつもりです。

じゃあ。

こんにちは~。
あら 梢ちゃん。 いらっしゃい。

うちの おばあちゃんです。

うちの者が
いつもお世話になっております。

いえいえ こちらこそ。

ママ だいぶ顔つき変わってきた。
キリッとしてない?

それどころじゃないか。

ねえ おじいちゃんのこと
気になってるんでしょ? まあね。

男2人で ちゃんと
やってけてるのかなあって。

ほら 2人とも ろくに家事なんか
してこなかったでしょ?

あ~ 一緒に
ご飯 作ってるみたいだよ。

この前は おじいちゃん
肉じゃがに挑戦したって。

煮物の腕 上げたって
パパが褒めてたよ。

そう。

(理沙)お待たせしました。

おばあちゃんが
ケーキごちそうしてくれるって

部活帰りに連絡をくれたの。

でね ここがいいかなって
私 思ったわけ。

ありがとうございます。

このコーヒー 私がいれました。

そう。 頂くわ。

理沙ちゃん
コーヒー2つ追加ね。
はい。

ごゆっくり。

頂きます。

おばあちゃん
「子はかすがい」って知ってる?

うん?
私 こないだ初めて知った。

私は 今のママが好き。

自分の気持ちに うそつかないで
やりたいことやって…。

じゃ 何 その阿部さんって人の代わりに
代表 引き受けたってこと?

そうなの。
ごめんね 急に呼び出しちゃって。

ああ 大丈夫 大丈夫
これから 会社戻るだけだから。

それで 説明会で
しゃべっちゃったの?

どうしてもって言われたら
断れないでしょ。

義理立てするわけじゃないんだけど。

矢面に立って
なんとかやってるみたいよ。

そうですか…。
何? 心配?

あっ 説明会のこと?
え?

和ちゃん 顔に出るから。

ハハハ。 いや… 俺のせいで
背負っちまったこともあんのかなって。

ほら 俺のおふくろ
施設の空きが見つかるまで

うちで世話してたことあったでしょ?

あ~ 認知症になっちゃった時?

そん時 町内会の阿部さんには
本当 助けられたんですよ。

夏江は 昼間 外で働いてたし
俺も うちで仕事してたって

女親と話すことなんて
あんまりなかったから。

阿部さんには おふくろの
話し相手になってもらってね。

「文字が小さくて 本が読めな~い」
なんて言うと

かいつまんで 朗読してくれたり。

だから きっとお父さんもね

清美さんに
感謝してる部分もあるだろうし…。

多分 お父さんに言ったら
引き受けろって言ったと思うの

うちの立場として。

そういう気持ち 分からなくもないしね…。

だけど それとこれとは
話が違うと思うんですよ。

まあ でも
そういうとこあるから 夏江は。

そういう事情があったんだ。
そうかあ。

今更 立場 変えられないよなあ。

結局 どっちつかずなんですよ 俺たち。

忖度したツケが回ってきたのかな。

けど 母さんさ
もともと 賛成でも反対でもない

どっちつかずって立場なのに

今になって反対派の代表やるって
矛盾してない?

でも 引き受けた以上は 責任持って
最後までやるしかないじゃない。

本当は 相談する相手は
俺じゃなくて 父さんじゃないのかなあ。

(熊よけの鈴の音)

う~ん…。

≪(チャイム)

は~い…。

あっ…。
建 どうしたのよ?

いや ギター納品しに来てて
近く寄ったからさ。

え~ もう
連絡ぐらいよこしなさいよ。

本当 気まぐれなんだから。
ごめん ごめん。

急に来るんだから もう。
冷凍物でいいよね?

うん。

ねえ 建。 この きんぴら
お皿に盛ってくれる?

うん。

(頭をぶつける音)
痛っ!
え~!?

あっ あ~… あっぶねえ。
油断してた。

ああ…。 俺さ だんだん 背伸びて
こいつに頭ぶつけるようになってから

この家 出てこうって
決めたんだよね。

ふ~ん。
出ていく場所がある人はいいわねえ。

あっ そうだ。 それ済んだらね これ
ほうれんそう 絞ってね。

ああ。

う~ん。
やっぱうまいね 母さんの作る みそ汁は。

来るって先に言ってくれたら
こんな出来合いじゃなくて

もっと手の込んだの作ったのに。
いいの いいの。

兄貴のアパートじゃ
このみそ汁 飲めないから。

剛のところ行ったの?
うん…。

あのさ。
ん?

マナちゃんと梢ちゃんから
住民説明会? のこと聞いたんだけど

何か 大変みたいじゃん。

まあね。

大丈夫?

気遣ってくれてるの?

うん… まあ。

今日 泊まってくでしょ?

あ~ ごめん。 今日 最終で帰るんだよ。
急いでる仕事があって。

どうしたの?

うん…。

建 言ってたでしょ。

大して取り柄のない人が
いたとして

ただ生きてるだけじゃ
いけないのかなって。

ああ… 言ったかも。

みそ汁 お代わり。
うん。

いいのかな。 ただ生きてるだけで…。

ん…。

ん。

うん。

(高梨)本計画にあたって 書面でも

多くのご意見を頂いております。
ありがとうございます。

ちょっと 待ってください。
田村町での建設を前提として

話さないでもらえませんか?

なぜ この候補地を選んだのか
ほかの場所と ちゃんと比較をしたのか

我々住民に ちゃんと説明せずに
話が進んでいるんですよ。

その点につきましては
再度 深くおわびいたします。

前回も申しましたように
住民の皆様に ご理解いただけるまで

何度でも
ご説明させていただく所存です。

候補地決定の経緯といたしましては

まず ある支援者の方から
田村町の物件を紹介していただき…。

あっ 佐川さん?

あ どうも…。 アハハハ。
私も 遅れちゃって。

夏江さんの応援に?
え…。

さすが 田村町一の愛妻家。
いやいやいや…。

あれ? 阿部さん 今日 お母様は…。

ちょっと落ち着いたんでね
デイサービスお願いしたんです。

たまには私も解放されないと
共倒れになっちゃうし。

まあ 始まってますから
入りましょ 入りましょ。

精神的安定を図っていきます。

(司会者)では次 そちらの方。

あの 児童養護施設が出来ると
その町の値打ちが下がる

そういった話を聞きますが
どうなんでしょうか?

私は今回 都内にある児童養護施設
周辺の地価を

建設前と建設後で
実際どうなったかを調べました。

その結果 ほぼ変わりませんでした。

地価が下がるということ自体
根も葉もないうわさであり

むしろ建設反対の理由に
利用されているのが実情なんです。

よろしいでしょうか?

最後に私から。

今回 可能な限り 住民の皆様の
疑問にお答えしてきたつもりですが

施設移転の期限は迫っております。

児童養護施設の数は不足し
追いついていないのが現状です。

虐待を受けた6割以上の子供たちが
再び親元に戻され

あってはならない 痛ましい事件として
報道されていることは

皆さんも よくご存じだと思います。

社会のひずみの しわ寄せを受けるのは
常に 弱い立場の子供たちです。

どうか 未来のある子供たちに
力を貸してください。

お願いします。

(司会者)それでは 本日の住民説明会は
以上とさせていただきます。

(司会者)どうぞ。

私 この問題に対して
もともと 関心がありませんでした。

どっちでもよかったんです。 本当は。

うちの近所に施設が出来るのは
何か嫌だな ちょっと怖いなって

思ってましたけど でも
ほかの皆さんが賛成なら

それでもいいと思ってました。

だから 反対派のリーダーなんて
やるはずじゃなかったんです。

だって 面倒じゃないですか。
責任負うのも嫌だし

何か問題があっても
他人のせいにできるでしょ?

私 意地が悪いんです
計算高くて わがままで。

人生のかじ取りを 人に任せて
その人が失敗したりすると

顔では平気そうにして おなかの中は
煮えくり返ってるんです。

でも 分かったんですよ。

私が 本当に
向き合わなきゃいけないのは

そういう生き方を選んだ
自分自身なんだって。

高梨先生は以前
私が人生に絶望しているのではないかと

おっしゃいましたね。

今と同じ人生が この先も
ず~っと続いていくんじゃないか

自分でも
そのことが 不安でしかたなかった。

でも あれから 思いがけないことが
たくさん起こりました。

出会いもあれば 別れもありました。

傷ついたり
誰かを傷つけてしまったことも…。

だけど
そんな人生も 捨てたもんじゃないなって。

もし今 絶望を感じている
子供がいたとして

人生はそこで終わりじゃないってことを
誰かが伝えてあげられるなら

私が その誰かになりたいと思うんです。

大丈夫 怖がることなんかないよって。

私は
児童養護施設移転計画に賛成します。

(ざわめき)

(拍手)

あの… これからも
よろしくおつきあい願います。

(拍手)

どういうことなんですかね。
まったくね~。

これでよかったのかも。
(2人)えっ?

彼女 選んだの 私だから。

いや…。
あ… ちょっ…。

(長岡)高梨に頼んで正解だった。
(高梨)うん。 まだまだ これからよ。

(長岡)あ そっか。
(高梨)うん。

前まで車 回してくるから。

あなたには いつも驚かされるわ。

私も自分に驚いてます。

いつも 周りの顔色うかがって
うまく立ち回ってきたのにって。

これからも よろしく。

え?

住民の皆さんと 子供たちの
橋渡しのために

これからも
田村町と関わっていきますから。

ああ…。

いいスピーチだった。

昨日 徹夜で考えたんですか?

いいえ アドリブです。

本当?

年取って 容姿衰えて
ちょっとした段差で つまずくんだから

言葉ぐらい磨こうと思って。
あなたには かないませんが。

私の講演も 少しは役に立てたのね。

ただの年寄りにも 意地がありますから。

それじゃ また。

ええ また。

♬~

あっ そこ。
これ右? うん 右 右。 いいよ もう

出しちゃって。
右?
うん。
ウインカー…。

え? でも左も行ける…。
右でいいの? いいの いいの…。

いや…。 いいの いいの…。
いいの? いいの!

何だっけ あの… ニカラグア?
ニカラグア!?

もらおっかな。
ニカラグアは置いてないけど

グアテマラならあるよ。
じゃあ グアテマラで。

♬~

(久美)はい お待ち遠さま。
みんな タオル取ってください。

はい どうぞ。 はい。

(芳彦)はい 到着です。

(楽しそうに会話をする声)

♬~

火加減は?

沸騰させないで しばらくしたら
昆布出してくれ。

了解。

紅葉おろし 少ないな。
買ってくる。

うん。

よっ。

≪(チャイム)

勧誘かな?
梢かなあ。

宿題 見てくれって言ってたから。
理沙さんじゃないのか?

いやいやいや…。

あっ…。
こんばんは。

こんばんは。

あの 肌寒いだろうから…
上がって… みる?

あっ…! いらっしゃい。

今から 鶏鍋。

あっ 沸騰させないで
しばらくしたら 昆布出して。

うん。

あっ… あ そうだ…。

あの… 紅葉おろし買ってくるね。

いや お前…。
えっ ちょっと 剛…。

らっきょう。

らっきょうが 食べたいんだよ。

ここのは 切らしちゃって。

お前の漬けた らっきょうじゃなきゃ
ダメなんだ。

どこ行くの!?
ん? どこ行くっての?

ここではない… どこか?
行かないわよ。

今晩 鍋にしようと思って…。
うん 今 聞いた。

もしよかったら
手伝ってくれないかな。

3人前にしなきゃね。

肉も まだあるはずだ。
うん これね。

あら いいお肉じゃない。
ふ~ん。

ご飯 炊いた?
とろろご飯にしようと思って

麦飯にした。
はあ~。

冷蔵庫 開けっ放しで怒んないの?

今から指摘しようとは思っていた。

フフ…。

え~ とろろのだし汁は?

あっ 剛がね
あったかい だしにしようって。 それ。

ああ。

はい。
もうちょっと。

ねえ ちょっと代わって。 うん?
こうやってね

左で固定して 右手でね。

ほうほう…。
うん こうやってやるのよ。 はい。

ん?
フフフッ。 これでね。

そうそう。 あれ?
ウフフ…。

こうでしょ?

(和幸)ああっ… ダメだ。

フッ フフフフ…。

♬~

(熊よけの鈴の音)