【土曜ドラマ】空白を満たしなさい [終](最終話)[解][字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

【土曜ドラマ】空白を満たしなさい [終](最終話)[解][字]

徹生(柄本佑)は自分の死の真相を受け入れ、妻・千佳(鈴木杏)らと共に前向きにやり直そうとする。だがその矢先、世界中で復生者が次々に消えているという知らせが入る。

番組内容
自分の死の真相を受け入れた徹生(柄本佑)。息子・璃久(斉藤拓弥)との溝も埋まり始め、妻・千佳(鈴木杏)と共に家族の絆を確かめ合う。復生者(生き返った者)の会で出会った木下(藤森慎吾)と新しいビジネスも始めることになり、NPO法人の池端(滝藤賢一)の支援を受けながら前向きに生き直そうとした矢先(やさき)、世界中で復生者が次々に消えているというニュースが飛び込む。残された時間が少ないと悟った徹生は…。
出演者
【出演】柄本佑,鈴木杏,阿部サダヲ,風吹ジュン,萩原聖人,うじきつよし,木野花,国広富之,滝藤賢一,藤森慎吾
原作・脚本
【原作】平野啓一郎,【脚本】高田亮

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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キーワード出現数ベスト20

  1. 自分
  2. 璃久
  3. 千佳
  4. 本当
  5. お父さん
  6. お母さん
  7. 自殺
  8. 大丈夫
  9. 一緒
  10. 結婚
  11. 復生者
  12. 握手
  13. 時間
  14. テレビ
  15. ハハハハ
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  17. 仕事
  18. 実家
  19. 人間
  20. 池端

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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(璃久)は~や~く~! お父さ~ん!

(徹生)よし 行けた。 タッチ。
タッチ。 イエス。

お母さんも 早く!
千佳!

千佳?

千佳!

よくあるの? こういうこと。

(千佳)前は よくあったんだけど

てっちゃんと つきあってからは
治ってたの。

でも てっちゃんがいなくなって また…。

病気なの?

体のどこかが悪いとかじゃなくて
精神的なことみたい。

病院にも行ったから 大丈夫だよ。

どんな感じなの?
気絶するみたいな感じ?

ううん 意識はあって
音も聞こえてるんだけど

体が動かないだけ。

ストレスのせいかな…
俺の自殺のことで大変だったから。

てっちゃんが悪いわけじゃないよ。
いや でも…。

今日一日 すごく楽しかった。

だから 怖くなったのかも。

急に また
終わっちゃうんじゃないかと思って…。

私のせいで。

それ… あの電話と関係ある?

「私のせいです」って言ってたよね?

でも それは… はい…。

私のせいです。

じゃあ…。

私も お風呂 は~いろ。

誰と話してたの?

千佳のお母さん?

結婚してから ずっと会ってないよね。

母には もう一生会わないつもり。

でも 会わないと このまま…。
このままでいいの。

無理だから もう。

こっちが どれだけ努力しても
あの人 絶対変わらないし。

子供の私に よく あんな
ひどいことできたなって思うよ。

私 てっちゃんの
くよくよ考え込まないで

できること 一生懸命やるところ
すごく好きだった。

けど てっちゃんは逆だったかもしれない。

私の中の暗いもののせいで
追い詰められて

あんなことになったんじゃないかって。

暗いもの… 何だよ それ。

そんなもの ない。

千佳の中に 暗いものなんて絶対にない。

あるの!

でも大丈夫。

てっちゃんの前では
明るい人でいたいから。

♬~

(ノック)

(池端)代表の池端です。 どうぞ。

お邪魔します。

(一同)おはようございます。
おはようございます。

奥へ どうぞ。
あ はい。

自殺で亡くなった時のことを
覚えてなかったんですね?

はい。

実は 未遂者の中にも

何で 自分が そんなことをしたのか
分からないっていう人が

かなりの数いましてね。

「空白の30分」とか呼ばれたりしますが。

空白の30分… ですか。

はい。

思い出した最後の記憶は 「生きたい」と…。

自分で飛び降りたのに… 変ですよね。

いえ… 本当は死にたいわけじゃない
という話は

未遂の方からも よく聞きます。

自殺の原因は 単純ではありませんから。

それは ビル火災の一室で

熱さから逃れようとして 窓から
飛び降りてしまうのに似ていますよ。

ほかに 熱さから逃れるすべがあるなら
本当は生きたかったんです。

僕も そうでした…。

ギリギリまで 大丈夫だと
思っているうちに

逃げ場を
失ってしまったのかもしれません。

最後まで 僕は
死にたいなんて思いませんでした。

そう思ってしまいそうな
嫌な自分を消したくて

飛び降りてしまったんです。

その 嫌な自分は
土屋さんの中の一部にすぎません。

土屋さんの中には
嫌じゃない自分もいるはずです。

試しに 今
お子さんの姿を思い出してください。

え うちの子ですか?
(池端)はい。

は~い 璃久 撮るよ~。

あ~ ちょっと…
あ~ 来ちゃった 来ちゃった。

は~や~く~! お父さ~ん!

フフッ…。

(池端)まさに それです!

その 今の土屋さんです。

それも 自然に生じた本当の自分でしょう。

そう… ですね。

私たちは つきあう人の数だけ
いくつも自分を持っている。

嫌な自分だけじゃなくて

父親の自分や 親しい人といる自分も
いるでしょう。

はい…。

人は 生きていくには

どうしても 自分を
肯定しなければ生きていけない。

でも 自分を全面的に肯定する

丸ごと愛するのは
なかなかできないことですよ。

まずは 好きな自分を見つけることです。

その相手と一緒にいる時の自分を
大事にしていくんです。

日本では まだまだ
自殺は 個人の問題だと思われています。

でも 本当はそれだけじゃない。

しんどくても 自分を押し殺して
周りに合わせなきゃならない社会

そこにも問題があるんです。

♬~

(木下)まだ立ち上げたばっかりなんで
ガランとしてますけど

そのうち ちゃんとしますんで。
いいですね 新しくて。

はい どうぞ。
あ ありがとうございます。

ここら辺にも
復生者ヘイトの人たちっています?

あぁ いますよ。

こないだも
復生者のカレー屋さんに行ったら

スプレーで バツって書かれてました。

ひどいですね。

何で そんな毛嫌いするんですかね。

単純に 理解不能だからじゃないですかね。

僕も 前の会社に戻ろうとしたら
邪魔者扱いですよ。

で 話っていうのは?

あ… 人が死んでも
消滅させない方法を考えてるんです。

え? 死体の冷凍保存とか?

僕は 人間が死んだ時

この体が なくなってしまうのは
しかたがないと思うんです。

ただ その人の存在そのものが
なくなってしまうのは

やっぱり 寂しいと思うんです。

何か 復生して思ったんですけど

僕が死んだあと 遺された人たちって

結構 僕のこと
考えててくれたんですよね。

分かります。 僕も そうでしたから。

だから… 人は 死んでも

何かが この世界に
残るんだと思ったんですよ。

記憶だけじゃなくて
メディアに残される写真や動画

あ 手紙だって そうです。

あぁ 確かに
いつも このセーター着てたなとか

ネット見ながら 思い出すやつでしょ。
そうそう そうそう。

そういうものって
死んじゃうと 何て言うか…

バラバラになっちゃうというか。

だから 保存できる場所があれば

亡くなった人と
すぐ ネット上で会えるし

亡くなった人を通じて交流できれば

少しは 悲しみが
和らげられるかもしれない。

思い出の詰め合わせですか。

さすが元缶詰屋さん。
やりましょうよ。

我々 復生者にしか
思いつかないことですよ これ。

ありがとうございます!

あ ちょっとすいません。

もしもし 千佳 どうした?

てっちゃん! 生きてた! よかった…。

え 何? どうしたの?

今 ニュースで
ラデックさんが行方不明だって…。

ほかの復生者も
いなくなってるみたい…。

ちょっと ニュース見てみる。

(テレビ)「今年 復生して話題となった
ポーランド人のラデックさんこと

ラドスワフ・タタルチュックさんですが

帰国後 ワルシャワで
行方不明になっていることが

家族からの捜索願の届け出で
明らかになりました。

ほかにも 世界各国の復生者が
相次いで行方不明になっていることから

何らかの関連があると見られています」。

てっちゃん!

会の代表の人とは 連絡取れた?

うん…。 でも 大丈夫だから。

大丈夫って どういうこと?

だから…
今 何か 手だてがないか考えてるから。

考えてるって…
てっちゃん いなくなっちゃうの?

てっちゃん!

ごめん…。

ずっと一緒にいるって約束
守れないかもしれない…。

嫌だ… どうしたらいい? ねえ!

とにかく… やるべきことをやるしかない。

時間 あんまりなさそうだから。

(テレビ)「え~!」。

(こいし)「私… もう消えちゃうかも…」。

(テレビ・こいし)
「うそついたまま消えたくない…」。

(テレビの電源を消す音)
え~! りっくん もう9時だから

おやすみしよう。
ちょっと… 明日も保育園でしょ。

返して。
んっ!

ちょっと… ダメ ちょっと…。
りっくん ダメ!

9時までって約束したでしょ。

痛っ!
こら!

りっくん お母さん たたいちゃダメだろ。

ん~。

璃久。

お母さんと約束したんだろ?
約束は守らないと。

眠いね。 もう寝よう。

はい ごめんなさいして…。

お母さん 間違ったこと言ってるか?

自分が正しいと思うんだったら
言葉で ちゃんと説明しなさい。

約束破ったのに
お母さんたたくの おかしいだろ?

離して! もう やだ!

たたくなら お父さん たたきなさい。

お父さん たたかれたこと忘れないからな。

お前も 一生忘れるなよ。

う~…。

今日は もう寝なさい。

よく考えて 自分がおかしいと思ったら
お母さんに謝りなさい。

お父さんは 璃久を信じてる。

♬~

りっくん 行こうか。

おやすみ。

♬~

(ドアの開閉音)

♬~

俺が またいなくなったら
璃久に 何て言うの?

分かんないよ そんなの。

事故死ってことになってたんだよね?

そう。

璃久が大人になるまでは
そのままで いいと思う。

父親の死に方って
すごく気になるものだし…

いつか自分も自殺するんじゃないかって
思いながら育ってほしくない。

大丈夫。 事故だって言い通す。

でも いつか…

璃久が 事実を
受け止められる時が来たら

俺が 自分の言葉で
璃久に説明したいんだ。

俺は自殺した。

でも 璃久と千佳を
置いていくつもりなんか全くなかった。

生きたかった。

ただ その一心だったんだって。

動画に残せないかな。

USBメモリに記録して
缶詰にして 保存しといて…。

いつか その時が来たら
璃久に渡して言ってほしい。

これで 空白を満たしなさいって。

♬~

じゃあ押すよ。
うん いいよ。

(録画ボタンを押す音)
うん 押した。

今 璃久は4歳なんだけど

これを見ている璃久は
何歳になったかな。

もう大人になってるよね?

これから
お父さんとお母さんが知り合って

結婚して お前が生まれて
お父さんが死ぬまでのことを話したい。

お父さんが
自分の口で説明したかったから。

本当に 璃久とお母さんのことを

大事に思ってたんだってことを
分かってほしい…。

え~… お母さんと初めて会ったのは

駅の近くのお土産売り場で…。

私に一目ぼれだったもんね。

違うよ。
まんじゅうで告白してきたんだよ。

ハハ… また言ってる。
ハハハハハ…。

あ じゃあ璃久に判断してもらおう。

おう。

お父さんは
実家に お土産を買おうと思ってて…。

お店の中を 何周も回ってるから…。

ご試食 いかがですか?

…って声かけたんだよね。

ほら やっぱり 先に声かけてる。

店員だからね。

あ すいません…。

うん おいしい。

あ じゃあ これとこれ 一つずつ。

あ 実家のお土産なんです。

あぁ… そうなんですね。

次の日 お父さん また来て…。

あ…。
こんにちは。

こんにちは。

これ 昨日も買ったんですけど
おなかすいて 夜食べちゃって…。

ハハッ… はい。

あ…。

これ おまけです。

あ… ありがとうございます。

この 誰にでもサービスする
梅まんじゅうを

告白だって言うんだよ お父さんは。
ハハハハ…。

「おまけです」って言った時の顔が
すごく いい笑顔だったんだよね。

あ…。
あ。

あの…。
はい。

今度 その… お茶でも いかがですか?

あ…。

はい。

はい… あっ あ… はい。

はな出た…。
フフ…。

璃久が産まれる時は お父さん
病院行って 立ち会ったんだけど

結構 時間かかったんだよね。

うん すごく苦しかった。

ああ。 看護師さんに
「腰の辺り 押して」って言われて

テニスボールか何かで
グイグイ押すんだけど

場所が違ったみたいで
お母さんに 手たたかれて…。

だんだん お父さんも
仕事の面白さが分かってきて

営業で仕事とれたりすると
自分の仕事だと思うから

頑張っちゃうんだよね。

璃久は もう働いてるのかな?

仕事って すごく楽しいし
夢中になれちゃうから

逆に 気を付けてほしい。

自分の限界が来たことに
気が付かないんだよ。

お父さんが そうだったから…。

今から その話をしようと思う。

(足音)

あ… りっくん 起きちゃった?

ん…。

お母さん たたいてごめんなさい。

よく言えたね~。

フフ… よいしょ…。

(録画ボタンを押す音)
偉かったね 璃久。

偉かったね。 偉かったぞ。
よく言えました。

よく言えたぞ ちゃんと言えたな。
よく言えました。 ね。

ね。 偉い。
偉い。 じゃあ 仲直りの握手。

うん!
お父さんとも握手。 よし。

(3人)握手 握手 握手…。

(権田)てっちゃん!

朝早くにすみません。

あぁ…。

いや 昨日 ラジオで
復生者のニュース聞いて…。

でも… あんたは大丈夫なんだな。

今のところ。 はい。

あぁ よかった…。

権田さんと一緒に
石沢ビールの缶を作ったのは

僕の人生の誇りです。

だから くれぐれも
自分を責めないでください。

これからも 変わらずに
お仕事を続けてください。

てっちゃん 俺は あんたが好きだよ。

生き返ってから ますます好きになった。

あ~っと… 一つ お願いがあるんだけど。

何?
俺にできることだったら何でも言って。

缶詰を 一つ作ってもらえませんか?

このサービスの名前は
隣人とか 隣近所って意味で

「ネイバー」って どうかと思ったんです。

亡くなった方を すぐ隣に
感じてもらいたいと思ったんです。

すごくいいですね。 どう?

いけると思います。
すごい いいと思います。

うちのスタッフにも伝えてあるんですが

僕も土屋さんも
いつ いなくなるか分からないでしょ?

だから 一応 このアイデアに対する
取り分のことだけ

契約書を結んどいた方が
いいかなと思って。

え… ありがとうございます。

できるんですよね こういう気遣い。

見えないでしょ?

振込先なんですが 念のため

奥さんとか息子さんの口座に
しといた方が…。

ん?

木下さん!
え?

♬~

あ…。

もう仕事終わるよね?

千佳の実家 行こう。

もう 時間がないの?

璃久も一緒に すぐ行こう。

時間がないなら
もっと ほかにやるべきこと…。

生きてる間に
できること させてほしいんだよ。

お願いだから すぐ実家に電話して

今日 これから
璃久を連れていくって言ってよ。

な? 頼むから!

♬~

お待たせしました。

璃久 行くよ。

はい ありがとうございました。

こっちだよね?
うん。

♬~

誰にされたの? おばちゃんに教えて。

この辺の子?

自分で。

自分で? 自分で こんなこと書いたの?

違うでしょ。

大丈夫だから 本当のこと言って。
おばちゃんが叱ってあげるから。 ね。

千佳?

ちょっと…。

大丈夫?
うん…。

(ノック)

≪(滋)はい。

ご無沙汰してしまって すみません。
こんばんは。

(滋)いらっしゃい。 まあ どうぞ。

これ よかったら。
ああ どうも わざわざ すいません。

はい。 あ… まあ どうぞ。

ありがとうございます。

(滋)お土産 頂いたよ。
(薫)あら。

どうも すみませんね。

こんばんは。

ご無沙汰してしまい すいません。

りっくん ご挨拶して。

あ… こんばんは。

大きくなって。

覚えてないよね? おばあちゃんのこと。

ごはんは いいって言ったのに。

ごめんなさい…。

作って待ってたのよ。

あ~ じゃあ せっかくなので頂きます。

ごはんだ。 行くぞ。

お魚じゃん。

うちは 健康に悪いものは
一切食べないんですよ。

肉は食べないんです。

あれは おなかが汚れるから。

腸の内側が たばこのヤニみたいに
真っ黒になるんですよ。

おいしいです すごく。

ごはん お代わりしますか?

あ じゃあ ちょっとだけ頂きます。
はい。

ごちそうさまでした。

ちょっと 失礼します。

てっちゃん!?

どうしたの?

消えちゃったんじゃないかと思って…。

ずっと ご挨拶に伺えず
すみませんでした。

復生後 僕自身も気が動転してて
時間がかかってしまいました。

大事なお嬢さんと
結婚させていただいたのに

ああいうことになってしまって…
申し訳ない気持ちです。

千佳さんには
大変な心痛を与えてしまいました。

お義父さんとお義母さんにも

大変 不快な思いを
させてしまったことと思います。

本当に すみませんでした。

♬~

顔を上げてください。

そんなに謝らなくてもいいんですよ。

私たち 別に
徹生さんが自殺した時にも

何とも思いませんでしたから。

やっぱり と思いましたよ。

あなたが悪いんじゃないんです。

この子が悪いんです。

あなただって この子と結婚しなかったら
自殺しないんじゃないですか?

だったら 犠牲者ですよ。

ほかの人と結婚してたら

きっと 今頃
もっと幸せになってましたよ。

親として 謝らないといけないのは

こっちかもしれませんね。

責任を感じてますよ。

ごめんなさい。

違うんですよ お義母さん。

それは 全然違うんです。

千佳のせいじゃないんです。 全く!

千佳は…

千佳は善人です。

いい人間なんです。

僕が人生で出会ってきた中でも

千佳は 一番いい人間でした。

僕は 彼女と結婚できたことが
本当によかった。

今でも ほれ込んでるんです。

本当に好きなんです。

ほかの人と一緒になってたなんて
夢にも思ってません。

僕は 千佳に
ただ 感謝しかないんです。

お義父さんとお義母さんが
千佳を産んで育ててくれたことに

僕は… 感謝してます。

僕は… 僕は どうしても
この気持ちを伝えたかったんです。

千佳は 本当に いい人間で

最高の母親で 最高の妻です。

僕は 彼女に会えたことが

人生の中で
一番 幸福なことだったと思ってます。

僕は幸せでした!

ありがとうございます。

♬~

今日は ごちそうさまでした。

♬~

はあ…。

ねえねえ ねえねえ。 今日から
お父さんを サンドイッチして寝よう!

うん!
え?

りっくん お父さん寝相悪いから
しっかり押さえてて!

何? やめて! 怖い 怖い 怖い…。
りっくん 押さえる!

重たい!
プロレスじゃないんだ。 おりゃ~!

あ~ りっくん!
おりゃ~! あ~!

ちょっと ちょっと
待って待って待って ハハハハ…。

ねえ もう このまま寝よう!
うん そうしよう!

寝れるか~? ハハハハ…。
ギュ~。

いや~ ハハ…。

♬~

眠れないの?

死にたくないよ…。

怖い…。

クソッ… 何で自殺なんかしたんだろう…。

あの一瞬さえ なかったことにできたら!

俺は 千佳と璃久と
毎日 手をつなぎながら眠れたのに…。

璃久… 俺と一緒にいて楽しそうだよね?

でも 俺…
また いなくなっちゃうんだよ…。

懐くだけ 懐かせといて…。

あんな動画まで撮って…。

俺のことなんか忘れさせちゃった方が
いいんじゃねえかな…。

♬~

早かったね。 あ 持つよ。

あ 持ちます。
(恵子)あ~ ありがとね。

いろいろ持ってきたもんで
重たくなっちゃっただよ ハハハハ…。

ありがとう。

あ~ しっかりしとるわ。

こんな大きな体が
どうして消えることがある? ハハハ…。

私も そんな気がしてます。

入って 入って。
うん。

千佳さん… ごめんなさいね。

私も 謝りたいと思っていました。

こちらから言わなきゃいけないのに…。

すみませんでした。

はい! フ~!

お義母さん このみそカツのソースって
どうやって作ってるんですか?

すごい おいしいです。

あら よかった。 簡単よ。

みそと砂糖と
みりんとお酒を混ぜるだけ。

うん 簡単よ。 本当に簡単。

お母さん! 折れちゃった!

あれれ。 よいしょ…。

あららら 本当だ 折れちゃったね。

あ~。

りっくんは 気持ちの優しい子だねぇ。

親が いいからだよ。

そうだよね。

あ~ 本当に いい天気だねぇ。

こうして 徹生と一緒におられるなんて
夢のようだわ。

俺を産んでくれて ありがとう。

はぁ…。

私が死ぬ時に
枕元で もういっぺん言いなさい。

♬~

「世界中で 復生者が消滅しています。

僕も いつ いなくなるのか分からないので
この手紙を書いています。

人は誰でも 心の奥に
暗いものを持っています。

それと
どう向き合っていったらいいのか…。

あなたと別れたあと
いつも考えていました。

実は最近 妻としゃべっていて
一つ 分かったことがあるんです。

僕は 死ぬ前は ずっと

いつも笑顔の絶えない
妻の明るさを好きになったんだと

思い込んでいました。

でも本当は そうじゃなかった。

たとえ 心の奥底に
暗いものを抱えていても

それでも前向きに
明るく生きようとしていた彼女に

僕は惹かれてたんです。

僕たちは いつも明るかった。

でも 一緒にいるべきだって感じたのは

二人とも
孤独だったからだと思うんです。

妻の心の奥にも 僕の中と同じように
何か暗いものがあります。

あなたも同じですよね。

でも僕は その暗いものを
消そうとするんじゃなくて

見守っていこうと思うんです。

僕の命の許す限り。

きっと そのことを理解するために
僕は復生したんです」。

お~!
お~ りっくん!

やった! 取った!

♬~

璃久!

お父さん!

♬~