[新]元彼の遺言状 #01【殺人犯が全財産を相続!?遺言状ミステリーが遂に開幕】[字][デ]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

[新]元彼の遺言状 #01【殺人犯が全財産を相続!?遺言状ミステリーが遂に開幕】[字][デ]

綾瀬はるか×大泉洋!このミステリーがすごい大賞・大賞受賞作が実写化!僕を殺した犯人に全財産を譲る――元彼が遺した奇妙な遺言にまつわるミステリーが開幕!

ご案内
【公式HP】
https://www.fujitv.co.jp/motokare/ 
【公式Twitter】
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【公式Instagram】
https://www.instagram.com/motokare_cx_/
番組内容
剣持麗子(綾瀬はるか)は大手法律事務所に勤務する敏腕弁護士。クライアントの利益のためには手段を選ばない剛腕ぶりで多大な利益を上げていた。だが、その強引さが仇(あだ)となって有力クライアントを失う羽目になった麗子は、所長の津々井君彦(浅野和之)からボーナスカットを言い渡されてしまう。
その処遇に憤慨し、事務所を辞めると啖呵(たんか)を切って飛び出した麗子は“ひとり焼肉”で憂さ晴らしをする。飲み仲間を
番組内容2
求めて片っ端から知り合いにメールを送ると、大学時代の元カレ・森川栄治(生田斗真)から返信が…。だがそのメールの中身は「森川栄治は永眠しました」という訃報だった。驚く麗子のもとに見知らぬ電話番号から着信が入る。全く面識がないはずの男・篠田敬太郎(大泉洋)から、栄治のことで相談したいと言われる。
数日後、麗子は篠田と会うが、顔を見てもなお、篠田のことを思い出せない。一方「変わらないねえ、麗子ちゃんは」
番組内容3
となれなれしい態度を取る篠田は、栄治と同じ大学のサークルの先輩で、軽井沢の別荘で病気療養していた栄治に誘われて別荘の管理人をしているらしい。自室で死んでいた栄治を最初に発見したのも篠田だった。そこで篠田は栄治が遺した奇妙な遺言書のことを麗子に伝えた。そこには「全財産は僕を殺した犯人に相続させる」と記されていたという。そこで篠田は「代理人になって僕を犯人に仕立ててほしい」と麗子に持ちかけて…。
出演者
綾瀬はるか 大泉洋/生田斗真/浅野和之 
関水渚 森カンナ・笛木優子 要潤 
野間口徹 佐戸井けん太 笹野高史 萬田久子
スタッフ
【原作】
『元彼の遺言状』新川帆立(宝島社) 
【脚本】
杉原憲明、小谷暢亮 
【音楽】
川井憲次 
【プロデュース】
金城綾香、宮﨑暖 
【演出】
鈴木雅之、澤田鎌作、西岡和宏

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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キーワード出現数ベスト20

  1. 栄治
  2. 村山
  3. 紗英
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  5. 犯人
  6. 麗子
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  8. 剣持先生
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  16. 篠田
  17. 村山先生
  18. クライアント
  19. 元カノ
  20. 堂上

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

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ご覧くださーい!]
(大泉)見てね~!

(篠田)何 騒いでんだ。

≪(バッカスの吠え声)

(ノック)

おはよう バッカス。

どうした? 何 騒いでたんだ?

どうだい? 気分は。

また 自作の暗号 作ってたのか。
好きだね~。

ごめん。 先に謝っとくけど
こっちは 全然 書けてない。

肝心のトリックが
うまく いかなくてさ。

栄治!

まずい…。 大変だ!

フッ。

これ以上は 時間の無駄ですので。

私どもとしましては
最大限の誠意を…。

それほど 依頼人の心の傷は
大きいということです。

そ… それでは
もう一度 条件面の見直しを…。

では…。
遅くなりました。

マンダレイ証券 顧問弁護士の
剣持 麗子です。

(男性)遅いじゃないですか
剣持先生。

もう 結論は出ました。
交渉には応じません。

パワハラの解決金としては
破格のはずですが。

お金の問題じゃないんですよ。

お金の問題じゃない?

この組織的ともいえる
パワハラによって

依頼人は 精神疾患を患い 人生を
めちゃくちゃにされたんです。

彼は 自分が どんな目に遭ったのか
裁判で 社会に訴え…。

その彼の奥さまの金銭トラブルを
ご存じですか?

えっ?

ギャンブル癖のある
そちらの依頼人の奥さまは

複数の消費者金融から
借金をしていた。

それが原因で ここ数年は
夫婦ゲンカが絶えなかった。

ご近所 ご親戚が
そう証言しています。

裁判になれば

われわれは 原告の夫婦仲を
徹底的に追及します。

精神疾患の原因が
パワハラだけでないことは 明白。

人に知られたくないことを
世間にさらされた揚げ句に

取れる解決金は ともすれば ゼロ。

あなた それでも

お金の問題じゃないなんて
言えますか?

フッ。
とにかく 今日は ここまでだ。

(黒田)えっ? あっ ちょっ…。

あら 失礼。

さすが 人権派の先生は
おモテになる。

でも 奥さまの人権も もう少し
考えてあげたら いかがです?

汚いまねしやがって…。

今日は
ここまでにしておきましょうか。

どきなさいよ!

(男性)お見事!
いやぁ~ お見事です 剣持先生!

少々 気が早いですが
本件に関する請求書を。

(男性)はい。

えっ!? こんな高い弁護料
見たことがない!

訴訟になった場合の損失に比べれば
微々たるものかと。

(男性)しかし いくら何でも…。

お金にならない仕事は
しない主義なんです。

今月だけで 1億以上の売り上げ。
やりましたね 剣持先生。

面談
期待しておいてもいいですね?

もちろんです。
ボーナス倍増も かたいでしょう。

ボーナス倍増も!

ボーナスは カットです。
カット? 昇進は?

それもありません。

剣持先生 落ち着いて…。

落ち着いてますよ 私は!

で ボーナスカットとは
いったい どういう了見なのか

納得できるように
説明していただけますでしょうか?

(津々井)剣持先生が パワハラ訴訟を
退けたマンダレイ証券

顧問契約を打ち切りたいと
言ってきましたよ。

成功報酬を
欲張り過ぎたようですね。

でも それは
津々井先生の教えで…。

それだけじゃない。
向こうの人権派弁護士が

恐喝罪で告訴すると
言ってきてるんです。

剣持先生。 あなた
いったい 何をやったんですか?

向こうが その気なら
返り討ちにするまでです。

ボーナスカットの理由には…。
クライアントを失った弁護士に

存在意義はない。

われわれが追求するのは 利益だ。
そのために クライアントはいる。

クライアントに逃げられて
どうやって 稼ぐつもりですか?

ボーナスカットは
勉強料だと思って 諦めてください。

何が 勉強料ですか!

剣持先生
なにも 辞めなくたって…。

山本先生も考えた方がいいですよ。

こんなクソブラック事務所に
いたって

搾取されるだけですから!

(山本)早まらないでください。
まだ間に合いますから。

僕も一緒に 津々井先生に
頭 さげますから…。

結構です。 あんな狸ジジイの下で
働くくらいなら 死んだ方が まし。

それに 借りをつくるようなまねは
ごめんなので!

それでは お達者で!

ごちそうさまでした。

何が勉強料よ。
学生じゃないっつうの。

♬~

♬~

《返信ゼロ》

カルビ2人前!
(店員)はーい! カルビ2丁!

(バイブレーターの音)

えっ?

《死んだ?》

《被告人は 無罪》

《ハァ~。 チクショー…》

《悔しかったら 控訴すれば?》

(チャイム)
(教員)《今日は ここまで》

《え~ 次回の模擬裁判は
B班が担当で~す。 はい》

《あんなのが弁護士になったら
世の中 むちゃくちゃだぞ》

《凶悪犯が みんな
無罪放免だよ》

《でも 剣持さん 奇麗だよな~》

《いやいや… あり得ないよ
お前》

《あんな 口が達者で
気が強い女》

《あの性格 知ってたら
誰もいかないって》

《安心しなさい》

《あんたみたいな低能検事
こっちから 願い下げだから》

《それにね

私は こんなもうかりもしない
刑事弁護士は やらないの》

《私は ばりばり稼ぐ
ビジネスロイヤーになるんだから!》

《分かった?》

≪《お願いします》

《僕を助けてください》

《死んだの?》

(バイブレーターの音)

はい。
お~ 麗子ちゃん?

久しぶりだね。 元気だった?

カルビ2人前 お待ち!

栄治のこと 聞いた?
びっくりしたでしょう?

いや 僕も ショックでさ。
まさか こんなに早く 栄治が…。

誰?
えっ?

あなた 誰?
僕だよ 僕。 篠田だよ。

ひどいなぁ。
連絡先 消しちゃった?

篠田って 誰?
ほら

栄治のサークルの先輩の篠田だよ。
みんなで 飲み 行ったじゃない。

実はさ 栄治のことで
相談があって 電話したんだ。

相談?
仕事の話なんだ。

弁護士として
相談に乗ってほしい。

♬~

(バイブレーターの音)

お久しぶり~。

変わらないね~ 麗子ちゃん。

あの 申し訳ないけど あなたは…。

昨日 嫌なこと あった?
はっ?

昨日 電話したとき 麗子ちゃん
焼き肉屋さんにいたよね?

普通に電話に出たということは
一人。

よく見ると
顔も 少し むくんでる。

相当 アルコールも
入ったみたいだね。

女性が 一人焼き肉で
たくさん お酒を飲む状況。

すなわち それは やけ食い。
何か嫌なことがあった証拠だ。

私は いつも
焼き肉は 一人ですけど。

えっ?
あなた 誰?

まだ思い出せない?
何らかの詐欺なら

私だけは やめておいた方が
いいと思いますよ。

一生 後悔することになるから。

ミステリー研究会…。

栄治に連れられて
飲み会に来てたでしょ。

まあ
そんなこともあったような…。

このころから
そうだったんだよね~。

いつまでたっても
サークルに出入りする僕を

栄治だけは 邪険にせず
受け入れてくれて。

四十を過ぎて 人生に行き詰まった
僕に再会したときも

別荘の管理人に誘ってくれて。
別荘?

あいつ 軽井沢の別荘で
療養してたんだよ。

仕事のストレスで
持病のぜんそくを悪化させて。

最後は 風邪こじらせて
死んじゃった。

ストレスとは無縁な人に
見えたけど。

人には見せなかったけど
相当なストレスだったと思うよ。

天下の森川製薬の跡取りなんてさ。

森川 栄治の森川って
森川製薬のこと?

知らなかったんだ。
まあ 確かに

あいつ 自分が 森川の人間だって
隠したがってたからな。

一番大事なこと 黙ってやがった。
えっ?

それで 相談って?

栄治は ある遺言を残したんだ。
遺言?

そう。 ちょっと 厄介な遺言をね。

♬~

♬~

♬~

(村山)《それでは

故 森川 栄治氏の
遺言書を開示いたします》

(村山)《「遺言書」》

《「遺言者 森川 栄治は
以下のとおり 遺言する」》

《「僕を支えてくれた人たちへ
次のとおり 財産を残す」》

《「一 僕が 中学 高校で
所属していたサッカー部のみんな

腕時計コレクション」》

《何を考えてるんだ あいつは…》

(村山)《「二 僕の小学校から
高校までの全担任の先生

美術コレクション」》

《美術コレクションって
お母さまの遺品じゃないの》

《5億以上の価値があるのよ》

(村山)《「三 愛犬 バッカスの
主治医の堂上先生と息子の亮君

軽井沢の別荘とバッカス」》

《血のつながらない連中ばっかり
じゃないか!》

(村山)《「四 僕の元カノたち
僕が所有する不動産」》

《何で 元カノなんかに!》
《栄治さん 優しい》

(村山)《「それぞれ 詳細は
別紙参照のこと」》

元カノ?
もうすぐ 顧問弁護士から

連絡がいくはず。
フッ。

問題は ここからなんだ。

《「五
今 挙げたもの以外の全財産は

僕を殺した犯人に 相続させる」》

僕を殺した犯人に
全財産を相続させる?

♬~
(ダース・ベイダー)無駄な抵抗はよせ

(本木)<「特茶」が さらに進化した>

<ニッポンに 本当においしいチューハイを!>

<アイデアと情熱を あなたの一杯のために>

(缶を開ける音)プシュッ!

<ひきたつ レモンの新体験>

<サントリー
「CRAFT-196℃」できた!>

(村山)「僕は 少々
お金を持ち過ぎてしまったようだ」

(村山)「だから
みんなに分け与えたい」

「それは 僕を殺した犯人にも」

「こんなことを書くと

僕が おかしくなってしまったように
思うかもしれないけど

僕は 正気だ」

「僕は 犯人が 刑事罰を
受けることを望んでいない」

「犯人の選出に際しては
関係者全員に守秘義務を課して

警察には
絶対に漏らさないようにする」

「だから
われこそは犯人という人は

安心して 名乗り出てほしい」

犯人もなにも
栄治は 病死なんでしょ?

死亡診断書では 病死になってる。

栄治の意図は?
それは 誰にも分からない。

でも 間もなく 遺言書は
顧問弁護士のホームページにアップされる。

やむなく 森川家は
軽井沢の別荘で

犯人選考会を開くことを
決めたんだ。

それに 僕たちも参加してみない?

勝算は?
釣りに連れてったんだ。

栄治が どうしても行きたい
って言うから 僕が こっそり。

それで 栄治は
風邪をひいて 死んだ。

それって
僕が殺したことにならない?

代理人になって 僕を
犯人に仕立て上げてほしいんだ。

うまくいったら

もらった財産の半分を
報酬として 支払う。

栄治の財産は
どのくらい あるの?

栄治は 3年前に おばあちゃんの
遺産を相続したんだ。

その額 ざっと 10億。

やめとく。

どうして!?

遺産が 10億あったとしても

遺留分として 3分の1は
親にいく。

そこから 相続税で
半分以上 持っていかれて

それを 2人で分け合ったら
報酬は 1億ちょっと。

十分でしょうよ。

もし 遺族が
異議申し立てを行った場合

この遺言は
公序良俗に反するとして

無効になる可能性が高い。

有効にするには
裁判で戦うことになる。

こんな色物事件の
代理人なんかやったら

稼げる仕事は 今後 回ってこない。

たったの1億じゃ
割に合わないの。

そんなぁ…。

お金にならない仕事は
しない主義なの。 じゃあね。

まっ でも 一応 調べてみるか。

な… 何じゃこりゃ~!

し… しの…。

篠田!!

(店員)ピータンです。

森川製薬の有価証券報告書。
大株主一覧の第9位を見て。

(店員)よだれ鶏でございます。

「合同会社AZマネージメント」

エージー…。 ああ… 栄治?

そう。 栄治の資産管理会社。

株の保有比率 1.5%。
1.5%って 幾ら?

森川製薬の発行株式総数は
約16億株。

今現在の株価は
4, 500円程度だから

会社としての時価総額は
7兆2, 000億円。

その1.5%だから…。

7兆2, 000億の1.5%…。

1, 080億。
1, 000…。

3分の1が 親にいって 残り720。

相続税で 半分以上 持ってかれても
300は 残る。

それを2人で分けたら?
150億。

よく できました。

やるわ 代理人。
ホント!?

完璧な殺害計画を立てましょう。

私が あなたを
殺人犯にしてあげる。

(店員)お待たせしました。

《麗子ちゃんってさ
いっつも 海老天蕎麦だよね》

《うん》

あっ!

大丈夫!?

金の亡者め!

こんなとこで
遊んでんじゃないわよ!

ちょっと やめなさい!
紗英が言ってた。

今日 お屋敷に集まる人たちは
みんな 金の亡者だって。

ちょっと! このコート
幾らすると思ってんの!

器物損壊罪で告訴するわよ!

(吠え声)

何なの!? この犬!
何とかしなさい!

天罰だね。
クソガキ。

(吠え声)

亮!

すみません。
うちの息子が ご迷惑を。

あなたが 父親? あなた
いったい どういう教育を…。

いやぁ お待ちしておりました
剣持さま!

少々 お待ちください。

ありがとう。
えーっと… これで。

剣持さま こちらでございます。

何なのよ あのガキは。
言葉遣い 気を付けて。

僕と麗子ちゃんの関係
秘密ってことになってんだから。

こちらです。

《犯人と認定されるには

2人の選考委員の承認が
必要なんだ》

《1人目は 栄治の父親で
森川製薬 社長 森川 金治》

《もう一人は 栄治の叔母で
森川製薬 専務 森川 真梨子》

《2人は
社内の覇権争いで 犬猿の仲》

弁護士の剣持 麗子と申します。

本日は お時間を頂き
ありがとうございます。

本日の参加者から聞いたお話は
全ての関係者に 守秘義務を…。

そんなことは
どうだっていいんだよ。

それで あなたは
栄治を どうやって 殺したの?

殺したのは
私のクライアントです。

私は 代理人として 伺いました。

クライアントは
匿名を希望されておりますので

個人情報を
お話しすることはできません。

フフッ。
そんな虫のいい話があるかしら。

私のクライアントは
栄治氏が亡くなる1週間前に

釣りに連れ出しました。

これが そのときの証拠写真です。

栄治氏は そこで 風邪をひい…。
また これだ。

《当然 こんな主張は
聞き飽きてるはず》

《だって 栄治を殺すには

風邪をひかせたと
主張するしかないんだから

同じ考えのやからが
わんさか詰め掛ける》

《どうするの?》

と思って 一つ
ご提案を持ってまいりました。

提案だと?

《いくら 世間が騒ぐとはいえ
天下の森川製薬が なぜ

犯人選考会なんて
バカげたものを開くのか》

(店員)
《マーボー豆腐でございます》

《選考委員の興味は
栄治の持ち株の行方》

《犯人選考会は 栄治に代わって
大株主になる人物の選考会なの》

《選考の鍵は いかに

社長 専務両者の得になる提案が
できるかどうか》

私のクライアントが
御社の株式を取得した暁には

次のような議決権を
行使する予定です。

まず 御社が再来年に発売を目指す
新薬の鎮痛剤についてです。

資料を ご覧ください。

《この新薬は 専務派の功績で
社長は 何とか発売を阻止したい》

《だから 両者の中道をとるプランを
提案すればいい》

《どんな?》
(店員)《チャーハンでございます》

《新薬の販促部隊を
社長の下に置くの》

(店員)《焼きそばでございます》

《金のなる木が手に入る
社長にとっては

願ってもない妙案》

ほう…。

《専務派は 利益を

かすめとられることには
なるけれど

新薬の発売が 確実となれば

新薬を開発している
専務の息子の会社は

急成長を遂げることになる》

なるほど。

これらの内容を
正式に 株主間協定を締結して

契約上の義務として
お約束させていただきます。

私は 皆さんに 損はさせません。

どうだった?

150億は もらったも同然。
さすが。

次は 元カノだね。 頑張って。

こんな見ず知らずの連中に
遺産がいくのか。

いいじゃない。
私たちにも 相続はあるんだから。

(拓未)お前のだろ。
(紗英)サッカー部の連中よ。

遺産に目がくらんだ欲深い人たち。

(雪乃)あなたと私 2人のものよ。

あなたもそうよね 剣持 麗子。

何だ あいつ。

(村山)困りますよ 紗英さん。
あなた 元カノじゃないでしょう。

私はね 栄治さんをたぶらかした

欲深い女たちの顔を
拝みに来たのよ!

(村山)
いくら 栄治さんのご親戚でも

元カノじゃないと
出席できないんですよ。

(紗英)何でよ!

何か?

看護師の原口です。

私が 剣持さんに
メールの返信をしました。

あの… 栄治さんの身の回りの
世話を任せられていましたので…。

身の回りの世話をしてるうちに
ずるずる 恋人に?

あっ… すいません。
で あのうるさいのは?

栄治さんのいとこの紗英さんです。

子供のころから ずっと 栄治さんに
片思いしていたらしくて…。

それで
元カノを恨んでるってわけ。

剣持さんは 犯人選考会に
参加されてますよね?

してるけど。
冷えますね~。

(紗英)
あなた よくも のこのこと!

いえ 何でもありません。

(雪乃)
あなたは ただの片思いでしょう。

(紗英)何が 元カノよ!
栄治さんが 病気になったら

すぐに お兄ちゃんに乗り換えた
人でなしのくせに!

お互い つらいわね~。

美しくなければ 男性が冷たいし
美しければ 女性が冷たい。

どういう意味?
あれは?

(朝陽)森川 雪乃さんです。
あの人も 元カノなんですけど

紗英さんの言うとおり

栄治さんが 療養生活に入ったら
すぐに別れて

いとこの拓未さんと
結婚しちゃって。

(村山)
では 皆さん お集まりください。

(紗英)
全員 地獄に落ちればいいのよ!

すいません。 すいません。

え~ では

栄治さんの元カノリストには
12名のお名前がありましたが

お一人
辞退の申し出がありましたので…。

(朝陽)一人 辞退…。
(雪乃)奇特な方ねぇ。

本当に。

それでは
相続する物件を発表いたします。

(村山)原口 朝陽さま。
(朝陽)はい。

熱海の温泉つきコンドミニアム。

ありがとうございます。

え~ 楠田 優子さま。
(楠田)はい。

沖縄のプールつき別荘。

(村山)六本木の
タワー型マンションですね。

(村山)伊豆デザイナーズ英国風…。

(村山)八丈島の
プライベートビーチつきの…。

(村山)北海道 ニセコの
スキーリゾート…。

(村山)森川 雪乃さま。

(村山)ハワイ オアフ島の
プールつきコンドミニアム。

ハワイ!

(村山)剣持 麗子さま。

はい!

(村山)剣持さまには
暮らしの法律事務所。

はい?
東京にある私の事務所です。

実は 私の事務所のオーナーは
栄治さんなんです。

私 この相続が終わったら
引退するつもりでして。

それを話したら 栄治さん

同じ弁護士である剣持さまに
ぜひにと。

(元カノたち)乾杯~!

冗談でしょ…。
見てください。

栄治さん 優しいから

町のお薦めスポットの写真まで
準備してます。

これは 1階の古本屋の神田さん。
商店街に…。

最低よ! あんな汚い事務所
いらないっつうの!

まあまあ…。 犯人選考会は
うまく いったんだから。

売却ね。 可及的 速やかに 売却。

(村山)剣持先生!

東京 お戻りですか?
私も これから帰るところで。

ご一緒しましょう。

お帰りですか?
ええ。

今から 駅に送るところです。

(村山)どうですか? 一つ。
じゃあ 遠慮なく。

(村山)はい。 はい。
では。

(村山)剣持先生は 栄治さんの
言ってたとおりの人ですね。

栄治 何て言ってたんですか?

(村山)頭が良くて 奇麗で
とにかく よく食べるって。

フッ。 ハハハ…!

気を付けてくださいね 剣持先生。

私の知り合いにいたんですよ

剣持先生みたいに
美人で優秀な弁護士が。

でも ちょうど
剣持先生くらいの年のころに

あっけなく 死んじゃいました。

死んだ?

彼女はね 夫の暴力から逃げてきた
女性の代理人をしていたんです。

でも ある日 元 夫が

妻の住所を教えろって
ナイフを持って 押し入って。

(女性)《ハァ ハァ ハァ…》

(刺す音)
(女性)《うっ!》

彼女は 頑として
口を割らなかった。

それで刺されて。

(村山)来ました。

あっ おかえりなさい。

栄治!?

どうして…。

麗子ちゃん
その人は 栄治じゃない。

栄治のお兄さんの富治さんだ。

すみません。 よく似ていたので。

いえ もう慣れっこですから。

みんな 栄治じゃないと分かると
がっかりするんです。

そんなことより 大丈夫ですか?

ええ。 次の電車に。

(富治)いや 今の電車 終電ですよ。

えっ!? 終電!?

終電。

あの もし よかったら
うちの別荘に来ます?

(富治)ご自由に どうぞ。

(村山)じゃあ 私が 先に…。
じゃあ 次 僕。

(富治)といっても まあ
栄治の車なんですけどね。

栄治の?
もう 誰も乗りませんから。

どうぞ。

♬~

♬~

うまい。
どうです?

篠田さんの料理 なかなかでしょ。

終電を逃すなんて 剣持さんも
よほど驚いたようね。

(雪乃)もしかして
幽霊だと思ったんじゃないですか。

(富治)フッ。 確かに

幽霊みたいなもんですからね
僕は。

(拓未)篠田! ワイン!
かしこまりました。

(雪乃)どこ行ってらしたの?
(拓未)うん ちょっとな。

(堂上)これは 皆さん お揃いで。

獣医の堂上先生と息子の亮君。
この敷地内に 2人で住んでる。

(亮)パパ! 金の亡者がいるよ!
(紗英)アハッ!

その呼び方は
やめてくれないかしら。

私には
剣持 麗子って名前があるの。

すいません。
よく言って聞かせますので。

いいじゃないの
そのとおりなんだから。

(金治)金の亡者どもが
うじゃうじゃ集まりやがって。

フッ。 村山さん

ホントに あんな遺言
実行する必要があるのかね。

(村山)もちろんです。
故人の遺志ですから。

(金治)その故人の遺志とやらで
残されたわれわれは 大迷惑だ。

(拓未)そりゃあ 迷惑ですよね。
あんな遺言さえなけりゃ

栄治の遺産は
全部 社長のもんなんだ…。

絡むなよ 拓未。

(雪乃)どうして 栄治さんは
遺言を書いたんでしょうね。

フッ。 かわいそうにね。
病気で おかしくなってたのよ。

(拓未)ミステリー好きだから
ゲーム感覚で書いたとか。

栄治さんなら やりかねないわ。

亡くなる直前まで
暗号を書いて 遊んでたのよ。

(富治)栄治も浮かばれませんね。

自分は 正気だと
ちゃんと 遺言に書いてあるのに。

(金治)富治。 お前には
栄治の気持ちが分かるのか?

(富治)あなたみたいな人間に
言っても 理解できませんよ。

だから 栄治も 理由を
書かなかったんじゃないですか。

お前 父親に向かって…。

犯人を見つけてほしかったんじゃ
ないでしょうか。

自分を殺した犯人に 財産を譲る。

栄治さんは 自分が
誰かに殺されると考えていて

その犯人を見つけたかった。

篠田。 あんた
何 寝ぼけたこと言ってるのよ。

栄治は 病死よ。

死亡診断書には ちゃんと
そう書いてあったんだから。

大丈夫ですか?
(真梨子)あんたが

変なこと言うから。
失礼しました。

(金治)確かに
栄治がいなくなった方が

都合のいい人間がいた。
拓未を筆頭に 大勢な。

はぁ?
(金治)お前が開発してきた

新薬の発売に 栄治は 反対だった。

さぞかし
邪魔な存在だっただろう。

僕が
栄治 殺したっていうんですか?

じゃあ 栄治の遺産は 僕のものだ。
だって 僕が殺したんでしょ?

だったら 遺言どおり
遺産は もらいますよ。

(雪乃)飲み過ぎですよ 拓未さん。

兄さんが
妙な言い掛かり つけるから。

もう いいかげんにしてください!

亮君だって いるんですから。

あなた 自分だけは
清廉潔白みたいな顔してるけど

私は 知ってますからね。

(朝陽)何をですか?
(紗英)お金に困ってるんでしょう?

(紗英)借金とりに追われて いつも
栄治さんから お金をせびって…。

(雪乃)栄治さんを殺す動機なら
紗英さんにもあるわ。

(紗英)はぁ?
(雪乃)栄治さんに

まとわりついて
交際を迫ってたんでしょう?

ストーカーのように。
(紗英)何が ストーカーよ!

お姉さんが 軽薄なだけでしょ!
栄治さんが 病気になったら

あっさり お兄ちゃんに乗り換えて
その上 遺産まで!

栄治さんの遺志ですから
当然でしょう。

(紗英)ちゃんと 辞退した人だって
いるんです。

すいません。
今 利き手を矯正中で。

左利きのままだと
何かと不便ですから。

栄治さんも そんな話 してたなぁ。

彼も
左利きだったじゃないですか。

だから 子供のころに
矯正されそうになったって。

栄治は 拒否したって
自慢してましたね。

ねえ
篠田と剣持 麗子は 友達なの?

えっ?
(亮)朝 友達みたいに話してた。

そんなわけないよ。
僕と あの人とは 犯人選考会で…。

(紗英)あなた
犯人選考会にも出てるの!?

どこまで欲深いのよ!

栄治さんは こんな女のどこが
よかったのかしら!?

優しいって言ってましたよ。
(ナイフ・フォークを落とす音)

栄治は 私の優しいところが
好きだって言ってました。

(柳楽)≪帰れば「金麦」≫

≪帰れば「金麦」≫

≪冷蔵庫になんか…
そうだ 明太子あったな≫

≪明太たまご…≫ フフッ

≪たまねぎ ジュって焼くか…≫

≪あ じゃがバタ塩辛のっけ的な?≫

≪ハイ ハイ ハイ! 帰れば…≫

(女性1)今の人 めっちゃ笑ってた
(女性2)えー めっちゃ笑ってた!

≪ただいま≫

≪おかえり≫

<帰れば「金麦」 サントリー「金麦」>
プハーッ!

ねじれてる。
森川家は まさに 『ねじれた家』だ。

それ以上 入らないでよ!
何これ…。

アガサ・クリスティーだよ。

おじいちゃんが
殺されたにもかかわらず

遺産の行方に腐心する
ねじれた家族のミステリー。

栄治は ホントに
殺されたのかもしれない。

つぶれかけてるじゃない。
動機は 全員にある。

栄治の持ち株が欲しい父親の金治。
これだから 人権派は嫌なのよ。

社内の覇権争いを制したい
真梨子 拓未 雪乃。

築70年って 古っ!
いとこの紗英は 痴情のもつれ。

貧乏くじ 引かせやがって あいつ。
兄の富治さんは…。

非常に まずいわ。
早いとこ 売っ払わないと!

あの人 昔
相続放棄してるんだよな。

相続放棄?

あの人が
森川製薬を継がなかったから

栄治が 一切合切 受け継いだんだ。

近くの大学で
准教授 やっててね。

確か 文化人類学とか言ってたな。
理解に苦しむわね。

狩猟免許なんか持ってさ
害獣駆除で よく 山に入ってる。

ちょっと 何 入ってきてんのよ!
≪(ノック)

≪(足音)

≪(拓未)気分が悪い!
僕を犯人扱いしやがって!

≪(雪乃)大丈夫。 あなたは
何も心配しなくていいから。

あの部屋は?
ああ あれが 栄治の部屋だよ。

ここで 栄治は 死んだの?
ああ。

あのロッキングチェアに
座ったままね。

『ねじれた家』は 誰が犯人なの?

やぼなこと聞くなぁ。
駄目 駄目。 ネタバレは ご法度。

♬~

真ん中が 栄治。 これが 富治さん。

もう一人は?
堂上先生。

お父さんの代から
この屋敷にいたから

2人とは
子供のころから 知り合いなんだ。

いただきます。
ごちそうさま。

そうだ 村山さん。
(村山)はい。

後で 遺言書の原本を
見せてもらえますか?

うちの弁護士が
原本を見たいって

朝一で
飛んでくるっていうんですよ。

お願いしますよ。

じゃ 後ほど。

遺言書の無効を主張するつもりね。
えっ?

公序良俗違反をつかれて
遺言が無効なら

栄治の財産は 全て
父親の金治にいく。

来るべきときが 来たか…。
剣持先生 一緒に来てください。

えっ?
森川製薬の顧問弁護士なんて

僕ごときじゃ
太刀打ちできませんよ。

ねっ。 お願いします。
ほらほら お願いしますよ。

先生。 私 朝食を食べないと。
はい…。 あっ…。

津々井先生…。

お知り合いで?
(津々井)かつての部下ですよ。

まさか こんな所で。
いつから 森川製薬の顧問に?

さすが 抜け目がありませんね。

ほら さっさと
遺言書 見せてくださいよ。

はい。 すいません。

(村山)あっ!

(村山)き… 金庫が!

盗まれた。
みたいですね。

そんなバカなことがあるか。

見られると 都合が悪いから
お前たち 隠したんだろう。

逆ですよ。 遺言書がなくなって
困るのは 私たちです。

原本がなければ
遺言の有効性は 何もない。

無効です。
そうなの!?

警察 連絡…。
(金治)なるほど。 そういうことか。

しかし 剣持先生
もし 原本が見つかったとして

あの遺言書を有効だとする主張に
勝算はあるんですか?

ホントに 150億の報酬が
手に入るとでも?

もちろんです。

公序良俗違反による無効。
面白い論点ですからね

多くの民法学者が
興味を持たれていましたよ。

(津々井)学者の意見書ですか。

さすが 剣持先生。
原本が見つかるのを祈ってますよ。

もしもし。

いつの間に!?

はったりよ。
えっ?

こんなふざけた案件に
意見書を書く学者なんていない。

でも 津々井先生は これから

取れもしない意見書を求めて
時間を空費することになる。

さすが。
(村山)ガッ! ああっ!

あれ?
(村山)カッ!

あれ!? 村山先生!
あれ!? 先生!

村山先生!
どうしました!?

村山先生!
先生!

べ… 弁護士。

ばっ…。
えっ?

先生!
何ですか!?

死んでる…。

(3兄弟)ただいま。
(村上)おかえり。

(菅田)姉ちゃんち にぎやかだね~。
はい ニオイ。 はい 汚れ。 はい 菌。

これ まとめて なんとかなる洗剤ないかしら?

そんな姉ちゃんちには 「アタック3X」
3X?

ニオイ・汚れ・菌 3つまとめて「アタック3X」!

うわ~!
いいリアクション 息子たち!

<ニオイ・汚れ・菌 3つまとめて

「アタック3X」>

<部分汚れに狙い撃ち!>

<「アタック泡スプレー」 新登場>

私は 職務で この別荘に来ました。

よって これ以上
お話しできることはありません。

守秘義務がありますので。
(柏原)何を聞いても 守秘義務か!

(柏原)ああ!?
彼女 選考会 出てますよ。

(山内)剣持さん あなた

森川 栄治さんの犯人選考会に
参加されてますね?

森川 栄治さんは
殺されたんでしょうか?

お答えできません。

(柏原)いいかげんにしろよ!
連続殺人かもしれないんだぞ!

連続殺人?
村山先生は 殺されたんですか?

(山内)たばこから
毒物が検出されました。

毒殺…。

(山内)どうなんでしょう?

森川 栄治さんは
殺されたんですか?

そして あなたは
その犯人を知っているんですか?

ですから お答えできません。

(柏原)ふざけるな!
人が死んでんだぞ!

強要罪で告訴するわよ 若造!

(柏原)若造…。
(山内)いいから! いいから…。

あんた どこ 行ってたのよ。
いや パウンドケーキをね。

そんなことより
警察は 何て言ってたの?

村山先生は 殺された。 毒殺よ。

やっぱり…。 じゃあ 栄治も…。

そう。 殺人犯がいる。

栄治も 村山先生も殺すなんて…。

私の150億を奪おうとするなんて
許せない。

えっ?

真犯人を見つけるわよ。
やっぱり あの中に 犯人が?

それなら 簡単。
あんたらの親族と私のクライアント

どっちを犯人にしたいですかって
犯人選考会を脅せばいい。

なるほど。

んっ それって…。

村山先生も
あんたが殺したことにしましょう。

ええ~っ!?

俺が
遺言書を盗んだっていうのか!

めっそうもない。
ただ 僕は 事実を確認しただけで。

でも 真梨子専務たちは
金治社長だって言ってましたよ。

俺が
村山先生を殺したっていうのか!

そう言ってましたけど。

あいつら…。
ところで

富治さんは なぜ 森川製薬を
継がなかったんでしょう?

えっ?
相続を放棄したとか。

もともと 変わり者なんだ 富治は。

あいつには 散々 投資したのに
まったく 元が取れん!

投資?
いや… とにかくだ。

栄治が殺されたのなら
やったのは 真梨子たちだ。

栄治が死んで 得をするのは
あいつらだけだ。

お前…
僕らが殺したっていうのか!

めっそうもない。
でも 金治社長は

真梨子専務たちだって
言ってましたよ。

(拓未)名誉毀損だ。
あんた 弁護士だろ。 訴えてくれ!

相手にすることないわ 拓未さん。

社長は 夫を失脚させようと
必死なんです。

全部 兄さんの仕業じゃないの?

だって 遺言書 盗まれて 得するの
兄さんだけなんでしょう?

じゃあ 村山先生を殺したのも?

そこまでは言ってませんよ。
ねえ? お母さま。

犯人は 雪乃よ。

つまり 拓未さんを
出世させるために 栄治を?

あれはね お金のためだったら
何だってやる女よ。

じゃあ 村山先生を殺した理由は?

知らないわよ。
ちょっとは 自分で考えなさいよ。

あなたが殺したって
噂になってるけど。

はぁ?

ストーカー殺人だって。
雪乃さんが。

あの女…。
あんたたちも そう思ってるの!?

(麗子・篠田)全然。
(紗英)いい?

潔白なのは 私だけよ!

あとの人間は
全員 打算で動いてる。

森川家で育った私が言うんだから
間違いない。 覚えておきなさい。

おなか すいた!
はい。

金 恋愛 復讐。

ミステリーにおける殺人の動機は
だいたい この3つ。

焼き過ぎね。
私の好みは レアだから。

覚えといて。
金治社長と真梨子専務の動機は金。

紗英さんの動機は 恋愛。

ワインが 軽過ぎる。
これも 覚えておいて。

私の好みは フルボディ。
重ければ重いほどいい。

ちょうど よかった。
お昼 一緒に どうです?

(朝陽)あっ いいんですか?
もちろん。

いただきます。

あの…。
何?

面白い人ですよね 篠田さんって。

ある日 突然
栄治さんが連れてきて

みんな びっくりしたんですけど

料理 食べたら
誰も 文句 言う人がいなくて。

そう。

あの… やっぱり 栄治さんは…。

(雪乃)原口さん。

拓未さんが 熱っぽいの。
お薬ないかしら?

あっ はい。

怪し過ぎる。

昨日の夕食のときも
様子がおかしかったし

あのノックも…。

あっ。
何?

バッカスが吠えてたんだ。

栄治の遺体を発見する直前
鳴き声が聞こえた。

あのとき 部屋に 誰かがいた…。

それが 原口 朝陽ってこと?

原口さんは 毎朝 一番に来て
栄治の世話をしてたんだ。

でも あの日にかぎって
遅刻をしてきた。

遅刻が 嘘ってことは?
毎日 出入りしている原口さんに

バッカスは 吠えない。
どういうことだろう…。

栄治以外の森川の人間に
バッカスは 吠えます。

何か 分かってるんですかね。

あっ 富治さん
ステーキ 食べます?

いいんですか?
ちょうど 焼けたんで。

いただきます。

何か分かったんですか?

えっ?

調べてるんですよね?
事件のこと。

まさか
村山先生が殺されるなんて。

昨日は もう 眠れませんでしたよ。

近くに 殺人犯がいると思うと
恐ろしくて…。

相続放棄したって 本当ですか?
えっ?

理解できないんですよ
私のような人間には。

莫大な財産を放棄したり
自分を殺した犯人に相続させたり。

あなたは あの遺言を書いた
栄治の気持ちが分かると言った。

あれ どういう意味ですか?

ポトラッチですよ。
ポトラッチ?

北アメリカの先住民族に伝わる
風習です。

部族間で贈り物をする場合
贈られた方は

もらったもの以上のものを
返さなければいけない。

贈り物は どんどん大きくなり

最終的には
どちらかが返せなくなる。

お返しができなければ
ルール違反。

富をもって
相手を支配するんです。

つまり 栄治は 返しきれない
贈り物を贈ることで

相手を苦しめたかった。

与えることは 奪うこと。

あの遺言は 復讐なんですよ。

(吠え声)

やめろ! 何なんだ このバカ犬!

(吠え声)
(堂上)こら 亮。 すみません。

≪ちゃんと しつけとけ!
(堂上)すいません。

(紗英)じゃあね 亮。
ちゃんと いい子にしてるんだよ。

(亮)紗英もな。

剣持 麗子は 帰らないのか?
(堂上)こら 亮。

行くぞ バッカス。

紗英さんは よく
亮の面倒を見てくれるんです。

失礼ですけど 奥さまは?

離婚したんですよ。
もう 4年になるかな。

真佐美は… いや 別れた妻は

北海道で もう
別の家庭を持ってます。

他に聞きたいことは?

話しますよ。
犯人捜しをしてるんでしょ?

(堂上)栄治さんと
富治さんの関係ですか?

堂上先生は 2人を子供のころから
知ってるんですよね?

救世主ベビーって
聞いたこと ありますか?

救世主ベビー?

(堂上)移植が必要な子のために

ドナーになるべくしてつくられた
子のことです。

富治さんは 生まれつき
重い血液の病気を持っていた。

栄治が?
(堂上)救世主ベビーをつくることは

悪いことではありません。
病気も治癒して

きょうだいもできるなら
そんなに素晴らしいことはない。

でも 富治さんは

そうは受け取らなかったのかも
しれません。

ポトラッチ…。

(堂上)もういいですか?
亮のキャッチボールの相手をしないと。

亮 やるぞ。
(亮)うん!

♬~

♬~

富治さん
ちょっと お話いいですか?

危険ですよ 害獣駆除の最中に。

栄治から ポトラッチを受けたのは
富治さん あなたですね?

あなたは 栄治から 命という
最大のポトラッチを受けた。

そして それを ずっと
負い目に感じて 生きてきた。

だからこそ 相続を放棄して
森川製薬を譲ってまで

その贈り物を返そうとした。

でも
どんなに お金を積んだところで

命を超える贈り物はない。

あなたの苦しみは 消えなかった。

そして それは いつしか
殺意へと変わっていった。

僕が 栄治を殺したと
そう言いたいんですか?

ちょっと! 危ない!

僕が犯人だと思うなら
警察に そう言えばいい。

それだけの話じゃないですか。

仕事に戻ります。

富治さんは 栄治から受けた
ポトラッチに耐えかねて

栄治を殺そうとした。

でも 栄治は それに気付いて
あんな遺言を残した。

3番目の動機 復讐だよ。

やっぱり 犯人に一番 近いのは
富治さんだな。

≪(車の走行音)

♬~

大丈夫!? 麗子ちゃん!

私たち 殺されかけたの?

まだ こんなこと やってたんだ。

≪(足音)

(栄治)《助かったよ。
これで 赤点 免れそう》

(栄治)《でさ
この後 食事でも どうかな?》

《お礼に ごちそうするよ》
《結構です》

《ノート貸したくらいで
おごってもらう筋合いないから》

《私はね 借りをつくるのが
一番 嫌い》

《何これ?》
(栄治)《挑戦状》

《僕の暗号が解けるかな?》

《これ以上 あなたに
付き合ってる暇はないの》

《あれ?
僕との知恵比べが怖いのかな》

《こんな子供だまし…》

《どうせ
アルファベットが 縦の列

数字が 横の列なんでしょ》

《「で え と」》

《で え と し て く だ さ い》

《あんた バカだね》

《僕さ
優しい人が好きなんだよね》

《私のどこが…》

(バイブレーターの音)

(津々井)
聞きましたよ 剣持先生。

踏んだり蹴ったりですね。

あれだけ たんかを切って
うちを出てったのに

目も当てられない。

わざわざ そんな嫌みを言うために
お電話を?

うちの事務所に戻りませんか?

えっ?

少々やり過ぎだが
私は あなたを評価してる。

戻って
また 好きなだけ稼げばいい。

しかし 私には
まだ クライアントがいます。

遺言書なくして 150億はない。

あなただって
分かってるはずだ。

あなたは 稼ぐために 弁護士を
やってるんじゃなかったんですか?

ああ おはよう。
もう できてるから。

いらない。 私 東京に帰るから。

遺言書も出てきそうにないし

悪いけど お金にならない仕事は
しない主義なの。

その上 殺人鬼までいるし。

そうだよね。
ごめん。 僕のせいで 命まで…。

あんた これから どうするの?

お役御免だよ。

この別荘は
堂上先生のものになるんだ。

落ち着いたら 出てく。

大丈夫。 麗子ちゃんが
心配することじゃないから。

バカね。
心配なんかするわけないでしょ。

まだ 時間あるな。

おごるよ。
ここのそば なかなか いけるんだ。

天ぷらそば 2つ。

あげる。
はっ?

フフッ。 昔 栄治が言ってた。

麗子ちゃんの食べっぷりが
あまりに見事で 気持ちいいから

学食の親父に言って 海老天
サービスしてもらってたって。

えっ?

《何? そのにやけ顔は》
(栄治)《好きなんだよ》

《麗子ちゃんが
食べてるところ 見るのが》

《気持ち悪いわね。 あっ》

《見なさい。
人より多いでしょ 海老天》

《何でか 分かる?》
《何で?》

《学食のおじさんが
私のファンなの》

《だから いつも 私にだけ
サービスしてくれるの》

余計なことしやがって… あいつ。

《われわれが追求するのは
利益だ》

《そのために クライアントはいる》

《気を付けてくださいね
剣持先生》

《原口さんは 毎朝 一番に来て
栄治の世話をしてたんだ》

《でも あの日にかぎって
遅刻してきたんだ》

麗子ちゃん。

(朝陽)《実は…》
(雪乃)《冷えますね~》

(朝陽)《やっぱり 栄治さんは…》
(雪乃)《原口さん》

♬~

♬~

《亡くなる直前まで
暗号を書いて 遊んでたのよ》

《栄治の遺体を発見する直前
バッカスが吠えてたんだ》

《あのとき 部屋に
誰かがいた…》

♬~

(金治)《栄治が死んで
得をするのは あいつらだけだ》

(真梨子)
《遺言書 盗まれて 得するの

兄さんだけなんでしょう?》

(紗英)《犯人は 雪乃よ》

(金治)《お前が開発してきた
新薬の発売に 栄治は反対だった》

《僕が
栄治 殺したっていうんですか?》

(紗英)
《借金とりに追われて いつも

栄治さんから お金をせびって…》

(雪乃)
《栄治さんに まとわりついて

交際を迫ってたんでしょう?
ストーカーのように》

(紗英)《ちゃんと 辞退した人だって
いるんです》

(堂上)《利き手を矯正中で》

《栄治は 拒否したって
自慢してましたね》

《北海道で もう
別の家庭を持ってます》

♬~

(堂上)《救世主ベビーって
聞いたこと ありますか?》

《幽霊みたいなもんですからね
僕は》

(富治)《与えることは 奪うこと》

(富治)
《栄治の車なんですけどね》

(富治)
《もう 誰も乗りませんから》

(村山)《それで刺されて》

(栄治)《好きなんだよ》

《麗子ちゃんが
食べてるところ 見るのが》

《学食のおじさんが
私のファンなの》

《だから いつも 私にだけ
サービスしてくれるの》

(栄治)《僕さ
優しい人が好きなんだよね》

(栄治)《挑戦状。
僕の暗号が解けるかな?》

(神田)立ち読みは 禁止だよ。

私は 2階のオーナーになった
剣持 麗子と申します。

2階は そっち。

(小林)お待ちしておりました
剣持先生!

何なの あの古本屋は!

いちいち あそこを
通らなきゃいけないわけ!?

いやぁ 不便極まりない物件でして
手放すのが 正解です。

え~ 早速ですが
こちらに サインと印鑑を。

この事務所は 私が 継ぎます。
はっ?

悪いけど 売るのは やめました。
どうして また…。

あっ。
えっ?

あいつ 置いてきちゃった。

♬~

寒っ。

(ドアの閉まる音)

あの…。

軽井沢に戻らなきゃ。

えっ?

悪いけど もう 帰って。

150億が かかってるの。

海老天 高く ついたもんだわ。