元彼の遺言状 #02【超敏腕女弁護士が暴く殺人犯の目的!150億の行方は!?】[字][デ]…のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
元彼の遺言状 #02【超敏腕女弁護士が暴く殺人犯の目的!150億の行方は!?】[字][デ]
綾瀬はるか×大泉洋のコンビが謎解き!「僕を殺した犯人に全財産を相続させる」奇妙な遺書の真意とは…!ついに連続殺人事件の全貌が明らかに!150億の行方…
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番組内容
麗子(綾瀬はるか)は、謎の死を遂げた元彼・栄治(生田斗真)が自分に残した暗号に気づく。栄治が暮らしていた軽井沢の別荘へと戻った麗子は、森川家の金治(佐戸井けん太)、真梨子(萬田久子)、拓未(要潤)、雪乃(笛木優子)、紗英(関水渚)と、栄治の元カノのひとり・朝陽(森カンナ)、獣医師の堂上(野間口徹)を呼び寄せる。麗子は、自分と篠田(大泉洋)が何者かによって栄治の車でひき殺されそうになったことを
番組内容2
告白したうえで、ある提案を持ちかける。それは、犯人にこっそり名乗り出てもらい、交渉の場を持ちたいというものだった。麗子の目的は、クライアントである篠田を犯人にすること。森川家から犯人が出てしまうより、自分のクライアントが犯人になる方が皆にとっても都合が良いはずだというのだ。突拍子のない提案に驚く一同。誰も名乗り出ないと思われたそのとき、麗子たちのもとにある人物が現れ……。
出演者
綾瀬はるか 大泉洋/生田斗真/浅野和之
関水渚 森カンナ・笛木優子 要潤
野間口徹 佐戸井けん太 笹野高史 萬田久子
スタッフ
【原作】
『元彼の遺言状』新川帆立(宝島社)
【脚本】
杉原憲明、小谷暢亮
【音楽】
川井憲次
【プロデュース】
金城綾香、宮﨑暖
【演出】
鈴木雅之、澤田鎌作、西岡和宏ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
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(村山)「遺言書。 全財産は
僕を殺した犯人に 相続させる」
私が あなたを
殺人犯にしてあげる。
(篠田)おじいちゃんが
殺されたにもかかわらず
遺産の行方に腐心する
ねじれた家族のミステリー。
森川家は まさに 『ねじれた家』だ。
救世主ベビーって
聞いたこと ありますか?
富治さんは 生まれつき
重い血液の病気を持っていた。
ポトラッチ。
与えることは 奪うこと。
村山先生は 殺された。
栄治も 村山先生も殺すなんて…。
軽井沢に戻らなきゃ。
麗子ちゃん!
戻ってくれて ありがとう!
皆さま 朝から ご足労いただき
ありがとうございます。
弁護士の剣持 麗子です。
皆さまにとって
有益なご提案を お持ちしました。
いきなり呼びつけやがって…。
一介の弁護士が 何様のつもりだ。
だまされちゃ駄目ですよ。
この女は
自分が いかに もうけるかしか
考えてないんだから。
前置きはいいから
その提案とやらを
さっさと聞かせて。
犬が吠えたんです。
バッカスのことですか?
栄治の遺体の第一発見者は
そこにいる篠田。
あんた 何で立ってんの?
いや バディ感…。
彼は その直前
朝食の準備中に
バッカスの声を聞きました。
それが どうした。
栄治の部屋には 誰かがいた。
あれだけ よく吠える犬なんだ。
腹でも減ってたんじゃないのか?
バッカスは 頭のいい子です。
むやみに吠えたりはしませんよ。
犯人がいたってこと?
どう思いますか? 原口 朝陽さん。
えっ?
原口さんは 毎朝 一番に来て
栄治の世話をしていた。
それなのに あの日にかぎって
遅刻をした。
(雪乃)探偵気取りは
やめてくれないかしら。
適当な推理で 犯人にされちゃ
かなわないわ。
雪乃さんも
何かを隠していらっしゃる。
あなた 何が言いたいの?
犯人は この中にいる。
私と篠田は 栄治の車に
ひき殺されそうになりました。
(富治)栄治の車?
あの車を 一番よく使っていたのは
富治さんですね。
それが 見当たらなくてね。
てっきり うちの誰かが
使ってるのかと。
あの車は いつも
鍵が さしっ放しになっていた。
誰でも 運転ができたんです。
ここにいる人間なら 誰でも。
フッ。
そこで ご提案があります。
犯人の方は 後で こっそり
私に名乗り出てください。
(朝陽)えっ?
(拓未)何ぃ!?
私の目的は 私のクライアントを
犯人にすること。
えっ?
私は クライアントの願いを
かなえたいだけなんです。
だから 犯人の方と
交渉の場を持ちたい。
いやいやいや…。
森川家から
犯人が出てしまうより
私のクライアントが犯人の方が
皆さんにとっては 都合がいい。
ですよね?
ちょっと ちょっと… ちょっと!
事件の真相を
解明しに戻ったんじゃないの!?
バカ言わないで。
私が興味があるのは 150億だけ。
諦めてなかったんだ…。
私はね お金にならない仕事は
しない主義なの。
来ないわね 犯人。
ねえ 考えたんだけどさ
栄治殺しの犯人になったら
村山先生 殺したのも
僕になっちゃうんじゃないの?
そのときは そのときでしょ。
はっ!?
20年やそこらの辛抱じゃない。
耐えれば 150億よ!?
弁護くらい
私が やってあげるから。
何 言ってんの…。
あっ 来た。
社長! まさか 金治社長が…。
バカ言うな! 俺は 犯人じゃない。
いや この際
俺が犯人でも構わんか…。
とにかく まずいんだ。
はっ?
一連の騒動で
うちの株価は 大暴落だ。
これ以上は 会社が持たん。
一刻も早く 幕引きを図りたい。
で 篠田。
はい。
犯人は お前だ。
はっ!?
こいつが クライアントなんだろ。
栄治の遺産は
お前らにくれてやる。
だから 早急に
この騒動 終わらせろ。
遺言を 無効に
されたいんじゃないんですか?
たかだか 300億だろ?
俺の代で 森川製薬を
終わらせるわけには
いかないんだよ。
お見事です。
素晴らしいご決断だと思います。
それでは
篠田が犯人ということで…。
待て待て待て 待て!
だから 村山先生 殺したのも
僕ってことになっちゃうだろって!
目の前にある150億を
諦めるつもり?
刑務所に入るのは 僕なんだよ!
そんな提案 受けることないですよ
篠田さん。
あんな会社
つぶしてしまえばいいんです。
(金治)富治…。
(富治)何なら 僕が
犯人になりましょうか?
社長の息子が
殺人犯だなんてことになったら
あなたも 会社も おしまいだ。
(金治)バカなことを言うな!
そんなことは 絶対に許さんぞ!
とにかく
犯人は 篠田で決まりだ!
嫌ですからね!
サンドイッチ できました?
あっ はい。
犯人 出てきませんか?
不思議です。
悪い話じゃないはずなのに。
面白い人ですね 剣持先生は。
そんなに お金が欲しいですか?
殺されそうになったっていうのに。
どうぞ。
いつも すみません。
車がないことに気付いたのは
いつです?
あの後ですよ。
剣持先生に 犯人扱いされて
山から戻ったら
車がありませんでした。
私たちと別れた後は
そのまま 山に?
ずーっと 獣を追っていました。
アリバイを証明することはできません。
あの日は 鹿にもイノシシにも
出会えませんでしたから。
それは 残念です。
(鈴の音)
よし。
これで 誰か来たら すぐに分かる。
安心して 原口さん。
あなたには 話したいことがある。
《あの…》
《冷えますね~》
あのときのノックも
原口さんだね?
≪(ノック)
≪(足音)
僕たちは 味方だから。
篠田。 警察に電話。
えっ?
事件の手掛かりを知っている人間が
いるって 通報…。
やめてください!
話しますから…。
偉い。
栄治さんの遺体を
最初に見つけたのは… 私です。
じゃあ 遅刻は 嘘?
あの日は いつもどおり
朝一番に
栄治さんの部屋に着きました。
(朝陽)
《おはようございま~す》
《おはよう バッカス》
《栄治さん
ずいぶん 早起きですね》
《お薬の時間ですよ》
《えっ… 栄治さん?》
(朝陽)《ああっ!》
注射痕?
左腕に
注射を打った痕がありました。
それで すぐ
雪乃さんに 電話をしたんです。
雪乃さんに?
よく分かったわ。
もう行っていいわよ。
えっ?
全然 分かんないんだけど。
いや 何? どういうこと?
自殺…。
はっ?
病気に苦しんでいた栄治は
自ら 薬物を注射して…。
あり得ない。
注射痕は どこにあったの?
左腕に…。
そうか…。 栄治は 左利きだ。
ってことは やっぱり 他殺?
麗子ちゃんは
犯人 もう分かってるの?
まだ 情報が足りない。
≪よかったら ご一緒しません?
二日酔いなんだ。
今は 酒なんか 見たくもない。
あら 残念。
どうなんだ?
犯人は 出てきたのか?
来ないので
こっちから 捜すことにしました。
俺じゃないぞ。
確かに 栄治がいなければと
思ったことはある。
でも 殺したりはしない。
小心者だから?
まともだからだよ。
まともじゃないのは 社長の方だ。
いつも 俺を目の敵にして…。
金治社長は
拓未さんの実力を恐れている。
だから 目の敵にするんです。
フッ。 あんた
意外と分かってるじゃないか。
安泰ですね 拓未さんは。
美人で しっかり者の奥さまも
いらっしゃるし。
ハッ。 うるさいだけだよ。
昨日も また 大ゲンカだ。
ちょっと 帰りが遅かったぐらいで
同じ話を 何度も何度も…。
≪(雪乃)
あなたは 本当に 美人が好きね~。
すみませんね
主人に付き合わせてしまって。
いいえ
とても楽しいお話が聞けました。
何してんのよ~。
(拓未)ごめん ごめん。
(真梨子)何が ごめんよ。
どうも あの3人は怪しい。
何か隠してる。
でも 殺したという証拠はない。
金治社長は 栄治の持ち株
富治さんは ポトラッチ
みんな 動機だけはある。
動機がないのもいる。
獣医の堂上と息子の亮。
それはないでしょう。
あとは 管理人の篠田。
あんたが真犯人って可能性も
じゅうぶんにある。
確かに 相棒が犯人ってのも
ミステリーとしては悪くない。
☎
もしもし。
☎森川 栄治さん います?
≪(業者)どうも!
こっちの手違いで すいません!
もう1枚 書類が必要でして!
いや スクラップにはしません!
こっちも手違いなんです!
はぁ?
車を持ち込んだのは 誰ですか?
(業者)だから 森川 栄治さん。
あ~ これ 名義人か。
森川 富治さんになってますね。
富治さんが…。
≪(バッカスの吠え声)
(堂上)剣持さん。
(バッカスの吠え声)
これよ。
(山内)ひかれそうになったのに
どうして 通報しなかったんです?
そんなの 私の勝手でしょ。
ちょっと あんた!
べたべた触る前に
早く 鑑識 呼びなさいよ!
(業者)いつもの 右 入れといて!
左じゃないよ! 右 右!
ちょっと! 篠田は どこ?
えっ?
最初に来た こう もじゃっとした。
さあ…。
あいつ また…。
(柏原)山内さん!
(山内)あっ!
(山内)
盗難に遭った金庫ですか?
開かなかったから
廃棄しようとした。
(柏原・山内)よいしょ…。
重っ!
番号に 心当たりは?
俺 無視されてる?
考えてるんじゃないですか?
ハァ…。
《弁護士》
《ばっ…》
弁護士ばっ?
弁護士ば… っぢ?
はい?
弁護士ば… んごう。
ハッ! 弁護士番号!
左に2回 53。
(山内)53。
右に1回 94。
(山内)94。
もしもし。
あんた どこにいるのよ!
いや ちょっとね。
金庫が見つかったの。
えっ!?
暗証番号は おそらく 弁護士番号。
これ 弁護士あるあるなの。
でも 村山先生の番号は 違った。
あなたも聞いてたでしょ?
村山先生の思い入れのある弁護士。
《美人で優秀な弁護士が》
《あっけなく 死んじゃいました》
了解!
失礼しますよ。
これだ…。
左に2回 74。
(山内・柏原)74。
右に1回 87。
(山内)右に1回 87。
≪お~! 開いた!
おい! 勝手に触るな!
おっし!
何だ? 何が 「おっし!」なんだ?
おい!
(村山)《原口 朝陽…》
(村山)《楠田 優子さま》
(村山)《大河 由香里さま》
(村山)《森川 雪乃…》
(村山)《剣持 麗子さま》
(山内)おい。 見せろ ほら!
あっ… ちょっと 調べ物を。
富治さんは 山ですか?
ええ。 今日は 少し遠くへ。
富治さん
お聞きしたいことがあるんですが。
ちょっと お話…。
タクシーを待たせてるんです。
帰ったら 話しましょう。
♬~
(クラクション)
♬~
紗英さん。
(紗英)堂上先生に呼ばれたのよ。
急に 仕事が入ったから
亮を見てくれって。
あっ! 乗ります!
(解錠音)
(柏原)お~!
(山内)お~ やっと 開いた。
(柏原)さすがっす!
県警の精密機械!
(柏原)ちょっ ちょっ…! だから
勝手なことすんじゃないよ!
(柏原)DNA鑑定書? 誰の?
(山内)検体1 検体2としか
書いてないな。
♬~
♬~
今すぐ パトカーで
別荘まで送って!
(柏原)はぁ?
そんなことできるわけないだろ。
(山内)おい!
ちょっと待て! おい!
待て おい!
(柏原)おい!
(山内)何やってんだ!?
やめろ おい!
(銃声)
(銃声)
(呼び出し音)
あのバカ! 肝心なときに!
ああ…。
≪(物音)
ここで 何をしてるんですか?
後をつけてきたんですか?
栄治と村山先生を殺したのも
僕たちをひき殺そうとしたのも
あなたですね?
待ってくださいよ。
なぜ 僕が そんなことを…。
森川製薬への復讐です。
森川製薬の内部で 事件を起こし
株価を急落させ
森川製薬に 致命傷を負わせること
これが あなたの目的だ。
なるほど。
そう考えると
確かに 僕しか 犯人はいませんね。
僕と栄治は
森川製薬の犠牲者なんです。
僕は 会社を継ぐためだけに
栄治は その後継ぎを
助けるためだけに 生まれてきた。
親の愛情なんか
感じたことがない。
篠田さん
僕が殺すとしたら 父親ですよ。
♬~
よかったら…。
ああ…。
毒なんか 入ってませんよ。
ハァ…。
僕は 逃げたんです。
相続を放棄して
全てを 栄治に背負わせた。
そういう意味では
栄治を殺したのは 僕です。
どうして
栄治は 逃げなかったんだろう。
金なら いくらでもあった。
自分の身を守ることだって
できたはずなのに。
僕も 何もしてやれなかった。
結局 栄治のそばにいたのは
バッカスだけでした。
確かに 彼は 優秀な番犬だ。
僕も いまだに吠えられます。
屋敷中に響き渡る吠え方
しますからね。
確かに 屋敷中に。
屋敷中に響き渡る…。
そうか。 分かった!
これ ごちそうさまでした!
紗英は どこ!?
えっ!?
紗英は
どこにいるのかって聞いてるの!
留守番してるよ
亮君と二人で!
そんなことより
大事な事実に気付いたんだ!
どうして こんな簡単なことに…。
うわっ!
乗って!
う~わおっ! ハァ…。
分かったのよ。
何が?
ほら これ。
DNA鑑定書?
紗英が 危ないの。
♬~
あんた あっち!
はい!
紗英さん!
紗英さん!
♬~
♬~
紗英さん!
あっ!
紗英さん!
紗英さん…。
ハァ…。
ずっと ここにいたのね 栄治さん。
亮君と留守番してたんじゃ…。
(堂上)よし こい!
よいしょ~! うまい!
速くなったな 球。 ほい!
(堂上)ナイス!
よ~しよしよし…。
(堂上)ほい!
(亮)フフッ。
(堂上)ヘヘヘ…。 ほい!
犯人が金庫を盗んだ目的は
遺言書じゃなかった。
あの夜は ずっと静かだった。
皆さま 本日も ご足労いただき
ありがとうございます。
(金治)
何度も何度も 今度は 何だ!?
事件が起きて
その真相を解明するとき
関係者を一堂に集めるのが
ミステリーのセオリーです。
犯人が分かったの!?
(真梨子)
証拠はあるんでしょうね?
もちろんです。
あの朝 バッカスが吠えたんです。
それはもう聞いたぞ!
バッカスが吠えたのは
雪乃さんがいたからです。
原口さんから
何を聞いたのか知らないけど
この子の話を うのみにして
どうするのよ!
勘違いなさらないでください。
原口さんから聞いたわけでは
ありません。
あなたが
自分から そう言ったんです。
はぁ?
栄治は 死ぬ直前
暗号を書いていました。
《また 自作の暗号
作ってたのか》
そのとき 僕は 本を閉じた。
でも 雪乃さんは
栄治が死ぬ直前まで 暗号を
書いていたことを知っていた。
《亡くなる直前まで
暗号を書いて 遊んでたのよ》
なぜか?
それは 僕より先に
遺体を見ていたから。
そうですよね?
真梨子専務。
はぁ? 何で 母さんが?
もういいわ。 話してあげて。
母さん。
原口さんに呼ばれたのよ
新薬のアンプルが置いてあるってね。
新薬? 俺の?
栄治の遺体の第一発見者は
原口さんです。
原口さんは
あの朝 遅刻などせず
ちゃんと 朝一番に
栄治の部屋に到着し
遺体と対面した。
そのとき 栄治の腕に 注射の痕と
テーブルに新薬のアンプルを見つけた。
だから 慌てて 雪乃さんを呼んだ。
そして 駆け付けた雪乃さんに
バッカスは 吠えたんです。
優秀な番犬ね バッカスは。
どうして 原口 朝陽が
あんたを呼ぶのよ。
この子の借金の面倒を
見ていたのよ。
(真梨子)栄治さんの持ち株には
拓未の未来が かかってますから。
資金援助の代わりに
死期が迫った栄治さんに
はりついてもらったの。
(金治)なんてやつらだ。
真梨子。
お前が 主治医を買収したんだな!?
(真梨子)当然でしょう。
万が一にも 死因が
あの新薬だなんてことになったら
発売中止に追い込まれるのよ。
正気とは思えないな。
死亡診断書の改ざんなんて
犯罪だぞ!
バレたら
発売中止どころじゃない!
ところで 雪乃さんがご覧になった
栄治の暗号。
何て書いてあったのか
ご興味ありませんか?
何て書いてあったの?
「い」
「さ」
「ん」
「は」
そこで終わってました。
(真梨子)脅かさないでよ。
よかったですね
拓未さんと書いてなくて。
(拓未)どういうことだよ!?
死亡診断書を改ざんさせなくては
いけなかった理由は
これだったんです。
お二人は 拓未さんが
犯人だと思ってたみたいですね。
ふざけんな! 何で 俺が!
そうやって
すぐに カッとなるからよ!
(真梨子)あなたが あの晩
こっそり帰ってきたのは
明け方だった。
どこにいたの?
(拓未)それは…。
時に 拓未さん 昨日も
二日酔いのようでしたけど
奥さまには言えない
あの晩のアリバイと関係あります?
あなた!
あっ 失礼。 これは 余計でしたね。
(金治)ちょっと待て!
犯人は 拓未じゃないのか?
(拓未)だから…。
拓未さんは 犯人ではありません。
ほらみろ!
犯人は 殺害現場に
わざと
新薬のアンプルを残しました。
なぜか?
雪乃さんたちなら
必ず 隠蔽するはずだと
判断したからです。
犯人の思惑どおり
あなた方は 主治医を買収し
死因を病死と書かせた。
結果 警察の検視を
免れることができた。
つまり 栄治の死より
社内の権力争いを
優先させる性格を
犯人に利用されたんだ。
なんてこと…。
そして 第2の事件が起きます。
村山弁護士殺害事件です。
村山先生は なぜ
殺されなければならなかったのか。
それは 犯人が どうしても
知られたくない事実を
村山先生が 知っていたから。
そして その答えは
金庫の中にありました。
金庫が見つかったのか!?
スクラップにされようとしていた
栄治さんの車から発見されました。
(金治)誰の仕業だ?
書類には 車を持ち込んだのは
森川 富治とありました。
(金治)富治… お前!
残念ながら 僕じゃないんですよ。
そう。 これは 犯人が
富治さんの名前をかたっただけ。
富治さんの無実を証明する
決定的な証拠があります。
バッカスは 吠えなかったんです。
どういうこと?
バッカスは 番犬としても
非常に優秀な犬です。
慣れてない相手には
容赦なく 吠えたてる。
この屋敷中に響き渡るほどの
大きな声で。
栄治さんの遺体を発見した朝から
さかのぼって 前日の晩まで
バッカスが吠えたのは
雪乃さんにだけです。
もし バッカスが吠えてれば
たとえ 眠っていようと
目が覚める。
真梨子専務 雪乃さん
拓未さんに バッカスは 吠えます。
金治社長にも 紗英さんにも
そして 富治さんにも
バッカスは 吠えます。
つまり 犯人は
バッカスが吠えない人物。
それは…。
篠田です。
えっ!?
皆さん ご存じですよね?
バッカスは 篠田に吠えません。
つきましては
篠田が犯人ということで
どうでしょうか?
麗子ちゃん さすがに…
さすがに それは…。
あんたが犯人になれば
私も 森川家も 犯人も
みんな ウィンウィンウィンなの。
無理だよ。
さすがに 説明ができない。
何で 僕が 金庫 盗むんだよ。
相続を残してくれなかった恨みよ。
何で 村山先生 殺すの?
それは これから 考える。
車は? 僕だって
ひかれそうになってんだよ。
リモコンで 操作したっていうの?
無理 無理 無理!
(堂上)もう やめましょうよ
こんな茶番は。
待って! 早まらないで!
(堂上)バッカスは 僕には吠えません。
やめて!
栄治さんも 村山先生も
僕が 殺しました。
ハァ…。
ハァ…。
ハァ…。
麗子ちゃん。 続き。
チッ。
(せきばらい)
堂上先生。
あなたが 村山先生を殺してまで
隠したかった事実は これですね?
一つは 栄治さんが
不動産を相続する相手を記した
元カノリスト。
そして もう一つは DNA鑑定書。
DNA鑑定書?
鑑定書には 検体1と検体2が
99.9%を超える確率で
親子だと記されています。
親子?
つまり…。
あぁ!
この検体1と検体2とは
いったい 誰なのか。
その答えは
元カノリストにあります。
元カノ相続説明会には 一人
相続を辞退した人がいました。
《お一人 辞退の申し出が
ありましたので…》
(朝陽)《一人 辞退…》
(雪乃)《奇特な方ねぇ》
誰なの? それは。
紗英さん
皆さんに 教えてあげてください。
あなたは
それが誰かを知っているはず。
あなたは 初対面なのに
私の名前を知っていた。
《あなたもそうよね 剣持 麗子》
栄治の元カノを
全員 把握してるんでしょ?
相続を辞退したのは…
佐藤 真佐美。
真佐美って…。
堂上先生の…。
《真佐美は…
いや 別れた妻は…》
堂上先生の元 奥さまは
栄治と不倫をしていた。
(富治)
じゃあ そのDNA鑑定書は…。
栄治と亮君の親子関係を
示すものです。
真佐美さんが 鑑定をし それを
村山先生に託したのでしょう。
だからって… 何で!?
ある日…。
《やはり 胃腸炎ですね。
1週間も薬を打てば 回復します》
《よかった~》
(堂上)僕は 見てしまったんです。
♬~
(堂上)腹が立ったんです。
だって そうじゃないですか。
あの人は
僕から 妻と息子を奪った。
ずっと 殺意をこらえて
苦しんできたのに
あいつは
僕をあざ笑うかのような遺言を…。
(紗英)
あの遺言が 殺人のきっかけに…。
動物の安楽死に使う薬を
注射しました。
(富治)村山先生は?
ジテルペン系アルカロイドを。
どうしてですか?
悪いのは
不倫をした栄治と真佐美さんだ。
あなたが悪者になる必要なんか
なかったはずだ。
妻だけじゃなく 息子まで
別の男のものだったなんて
そんな赤っ恥を
世間にさらせっていうんですか?
プライドですか…。
意味が分からない。
そんな1円の得にも
ならないことで
殺人を犯すなんて 割に合わない。
あなたには 一生 分かりませんよ。
(金治)
なんてことをしてくれたんだ!
お前のせいで 俺の会社は…。
(真梨子)ねえねえ… 偽造の件は
警察には言わないわよね?
剣持先生。
(拓未)俺の新薬が
発売中止になったら
どうしてくれんだよ!
(雪乃)それじゃ 結婚した意味が
ないじゃない! 絶対 許さない。
慰謝料 たんまり もらって
離婚してやる!
(拓未)はっ!?
(朝陽)私は
罪に問われませんよね!? だって…。
(紗英)いいかげんにしてよ!
いつも いつも
お金のことばっかり!
どこまで情けない人たちなの!
栄治さんが死んだのよ。
大好きだった栄治さんが
死んだの…。
もう うんざりよ!
最後にいいですか?
あなたは 栄治と亮君の親子関係を
知ってる人間を殺してきた。
今日
紗英さんを屋敷に呼んだのは
殺すためですね?
そのとおりです。
どうして
実行しなかったんですか?
時間はあったはずなのに。
亮が来たんですよ
キャッチボールしようって。
右手で ちゃんと
投げられるようになったよって
あいつ うれしそうに走ってきて。
♬~
栄治は
亮君が 自分の息子だってことを
知ってたんでしょうか?
(富治)村山先生は
きっと 話したでしょうね。
でも 栄治は
それを公にするつもりはなかったと
思いますよ。
あいつは ずっと お金に
苦しめられてきましたから。
でも 結局 栄治の遺産は
将来的に 亮君のものになる。
やりきれませんよ。
莫大な遺産を手に入れても
彼は これから
それ以上のものを失っていく。
僕らのように…。
結局 栄治の目的は
何だったんでしょう?
分かりません。
でも 栄治は 僕が想像する
全てのことを成し遂げた。
森川家への復讐も
犯人へのポトラッチも…。
♬~
♬~
やっと
言いたいことが言えたわね。
うるさい。
これから どうするの?
知らない。
でも
もう こんな所にはいたくない。
じゃ お元気で。
♬~
♬~
よく聞きなさい。
お金は あんたを守ってくれる。
でも そのお金を狙って
くだらない大人が
たくさん やって来る。
そういうとき
お金を守れるのは 法律だけなの。
困ったら 連絡しなさい。
私が 代理人になってあげる。
♬~
≪(山内)剣持先生!
お礼なら いらない。
謝礼なら 受け取る。
聴取なら 手短に。
新幹線の時間が…。
えっ?
剣持 麗子
窃盗罪と公務執行妨害で
現行犯逮捕。
えっ!?
(津々井)ついに そちら側に
行ってしまいましたね。 ハハハ…!
めでたく 犯人は捕まり
犯人選考会は 中止。
殺されかけてまで働いて
報酬は 一銭もない。
揚げ句に 逮捕だ。 ハハハ…!
いったい 何をやってるんですかねぇ
剣持先生。 ハハハ…!
嫌みを言うために
いらっしゃったのなら 失礼します。
あしたには あなたを
ここから出してあげますよ。
えっ?
私はね 依頼されて 来たんです。
まったく 森川製薬の再建で
忙しいってときに…。
ハァ…。
(富治)さすが 津々井先生ですね。
(富治)本当に 1日で 釈放された。
これは 借りじゃないから。
事件を解決に導いたんだから
とんとんよ。
いいコンビでしたね
あなたと篠田さんは。
篠田は?
出ていったみたいです。
気が付いたら
荷物がなくなってて。
剣持先生なら
知っているかと思ったんですが。
知るわけないでしょ。
まあ
何となく 察しはつきますけど。
(富治)駅まで送ります。 どうぞ。
あなたには 感謝してます。
栄治が お世話になりました。
ありがとう。
《栄治…》
《本当に これでよかったの?》
♬~
(神田)お客。
♬~
あっ いや…。
あの… 村山先生の部屋で
偶然 合鍵 見つけちゃって…。
掃除は 今日中に終わらせて。
えっ?
それから
これから 毎日 腕に よりをかけて
私のために 料理を作ること。
それが 条件よ。
かしこまりました!
《栄治
ホント 何なの? こいつは》
《厄介な遺言 残して…》
何だよ これ!
見てよ これ。 いる?
[奇妙な遺言状を経て 誕生した
最強バディ ついに 始動]