元彼の遺言状 #04【記者会見で殺人告白!小説で人は殺せるか…バディが決裂】[字][デ]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

元彼の遺言状 #04【記者会見で殺人告白!小説で人は殺せるか…バディが決裂】[字][デ]

主演綾瀬はるか×大泉洋!超豪華バディで謎解き!「私は人を殺しました」超人気作家の新作発表会での激白!しかし、新たに実行犯を名乗る人物が現れ…驚きの結末

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番組内容
剣持麗子(綾瀬はるか)はさまざまな企業の顧問弁護士について調べていた。狙いは老舗企業と長期に渡って契約している高齢の弁護士。若くて優秀な自分が営業をかければ、引退間近な彼らに代わって顧問弁護士契約が結べるに違いない、という算段だった。
一方、篠田敬太郎(大泉洋)には、そんな麗子の相手をしていられないほど楽しみなイベントがあった。敬愛する女性ミステリー作家・秦野廉(宮田早苗)が、大ヒット作
番組内容2
『胡桃沢啓二シリーズ』の最新作を13年ぶりに発表することになり、その記者発表会見の模様がオンラインで生配信されるのだ。ほどなく会場に秦野が姿を見せ、会見がスタートした。そこで秦野はいきなり「私は、人を殺しました」と告白する。会場は一時騒然とするが、それは新作のプロモーションだと理解する篠田。これまでも秦野は、読者に対して謎解きの挑戦状を出しており、今回もそうに違いないと思ったのだ。
番組内容3
しかし、秦野が明かした殺人現場の住所に警察が駆けつけると、そこには本当に男性の死体があって…。
出演者
綾瀬はるか 大泉洋 
関水渚 望月歩/生田斗真/浅野和之
スタッフ
【原作】
『元彼の遺言状』新川帆立(宝島社) 
【脚本】
杉原憲明、小谷暢亮 
【音楽】
川井憲次 
【プロデュース】
金城綾香、宮﨑暖 
【演出】
鈴木雅之、澤田鎌作、西岡和宏

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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(加奈子)
先生… 私 どうしたら…。

大丈夫。

(秦野)あなたのせいじゃない。

これは 私たちだけの秘密よ。

(麗子)KONOE自動車 57。

新日本重工 62。

鍵山商事 43…。

早く食べちゃってよ。
片付かないじゃない。

白河出版 84!

きた!
何がきたの?

いたのよ 死にそうな弁護士が。
えっ!?

顧問弁護士って 一度 契約したら
ずっと そのままってことが多いの。

老舗の企業なら

そろそろ 死にそうなのが
いるんじゃないかって。

不謹慎だなぁ。

若くて優秀な私が 営業かければ
契約は 取れたも同然。

そんなに うまく いきますかね。

さあ そろそろ 始まるぞ。

篠田。 食後のデザートは?

冷蔵庫に入ってるから
自分でやって。

私は 忙しいのよ。
僕だって 忙しいんだよ。

僕の敬愛する秦野 廉先生が

13年ぶりに 新作を発表する会見が
あるんだから。

誰それ?

秦野 廉 知らないの!?

累計発行部数 1, 500万部
『胡桃沢 啓二シリーズ』の作者だよ!

栄治も好きでさ
どのシリーズが 一番 好きか

よく 語り合ったなぁ。

栄治と?
うん。 大学のミス研でね。

フィクションなんか読んでも
時間の無駄。

おっ 始まる。

(司会者)それでは 早速
秦野 廉先生に

ご入場いただきましょう。

(拍手)

(司会者)ただ今より
『胡桃沢 啓二シリーズ』待望の新作

『甘い殺人』の記者会見を
始めさせていただきます。

先生。 全国のファンに
一言 お願いします。

(司会者)先生?

私は…。

私は 人を殺しました。

何? 何 どういうこと?

(ざわめき)

バーナビ運輸 65。

そうか。 分かった!
今回の挑戦状は こうきたかぁ。

これ 見て。

「今宵、
私が仕掛けた謎が解けるかな?」

読者に 謎解きの挑戦状を出すのが
先生のスタイルなんだ。

新作が出るたびに
夢中で 挑んだもんだよ。

バナナプディングのトリックが
解けたときは うれしかったなぁ。

大事なのは レシピだったんだよ。
バカバカしい。

今からお伝えする場所に
死体があります。

東京都北野区高田町3の2
コーポ高田202。

≪(ノック)
≪(大家)失礼しま~す。

(操作音)
(警察官)応援 願います!

男性の死体を発見しました!

発見場所は
東京都北野区高田町3の2

コーポ高田の202号室!

本当に 死体が!?

えっ!?
(記者)おい! 今すぐ

カメラ 現場へ向かえ!
(ざわめき)

(吉村)
はい! 会見は 中止します!

撮らないでください!
撮らないで!

ほら そこ 撮らないで!
撮らないで!

撮らないで! 撮るな!

(吉村)撮らないで!

ホントに 誰か死んだ…。

(ざわめき)

す… すいません。
夫を殺してしまったんですけど…。

(男性)検証
どれくらい 時間かかりますか?

(男性)一課長が来たら
すぐに教えてくれ。

(男性)はい。

(ざわめき)

(リポーター)
妻の清宮 加奈子容疑者は

夫の殺害を
認める供述をしており

小説家
秦野 廉氏の発言と併せて

事情を聴いているとのことです。

おはよう。
おはよう。

痛っ!
失礼。

ねえねえ ねえ 死体は 1つ。

それなのに
犯人と名乗る人物は 2人。

まるで クリスティーの
『牧師館の殺人』だよ。

厚めのトースト2枚
卵は スクランブルにして。

うん。 ねえ 麗子ちゃん
ホントに 妻が犯人なら

何で 秦野先生は あんなこと
言ったんだと思う?

あんた 盛り上がってる場合?
えっ?

秦野 廉が ホントに殺人犯なら
小説なんか 発売中止よ。

えっ!?
出版の差し止めを求める訴訟が

幾つも起きる。
そんなリスクを負ってまで

大手出版社が
殺人犯の小説を出すと思う?

それは 困るよ!
13年も待ったんだから!

何とかならない?
悪いけど

お金にならない仕事は
しない主義なの。

出た~…。

今日日 小説なんて
売れても 50万部程度でしょ?

印税は?

1冊 1, 500円として
その10%だから…。

7, 500万。 著作権エージェントとしても
その程度じゃね。

その程度って…。
13年に 1冊なんでしょ?

私が欲しいのは
サステナブルな高収入なの。

あのね 先生の本には

お金なんかじゃはかれない価値が
あるんだよ!

もし ホントに
出版中止になんかなったら

どうしよう…。

こうなったら 白河出版に
応援の署名を送らなきゃ…。

行くわよ 篠田。
えっ?

えっ? まさか…。

まさか 先生のために!?

そんなわけないでしょ。

小説を 無事に出版させて
アピールして

顧問弁護士の座を頂くの。
これこそ サステナブルな高収入。

まさか
白河出版の顧問弁護士って…。

84歳のご老人には
引退していただきましょう。

あら 妙なとこで お会いしますね
津々井先生。

会見 ご覧になったんですか?
剣持先生こそ どこにでも現れる。

お仕事が暇で暇で しかたがないと
お見受けしますが。

小説 お読みになるんですか?
意外と 暇ですね。

ご冗談を。 フィクションを
読むなんてのは 時間の無駄です。

こちらの顧問弁護士の大先生には
昔 大変お世話になりましたから

ご高齢の先輩の
お力添えになりたくて。

《魂胆は 一緒か!》

弁護士の津々井です。

12階へ どうぞ。

弁護士の剣持です。
失礼ですが アポイントメントは?

とってないの?

ええ~っ!?

あっ 爪には
その人の生活があらわれる。

ネイルチップの痕だ。

つけたまま
出社できないということは

この仕事には ふさわしくない
派手なデザインのもの。

ひょっとして 終業後に
別のお仕事されてます?

副業の許諾は とれてるのかなぁ?

入館証 2枚でいいわ。

諦めの悪い人だ。

(ドアの開閉音)
≪(吉村)お待たせしました。

私たちにも もう 何が何だか…。
先生は どちらに?

(吉村)会見の後
警察に連れていかれちゃって…。

(津々井)不当な拘束ですね。
(吉村)いや 困りました。

私たちの顧問弁護士とも
まだ 連絡 取れてないんです。

84歳の大ベテランだとか。

伊豆で
スローライフ中なんです。

会長の代からの
古い付き合いなんで 仕方なく。

秦野先生の新作を
無事に出版して

御社に
利益をもたらすことができれば

会長さんも 世代交代を
認めざるを得ないのでは?

おっしゃるとおりです。
(津々井)しかし

このような大企業の案件では

町弁の剣持先生には
荷が重いでしょう。

あら 事務所が大きいからって
安心できませんよ。

84歳を62歳にかえたって

また すぐ
次を探すことになるでしょうから。

フフ… 確かに。

私が 大手事務所にはない
柔軟で きめ細やかなサービスを…。

そんな余裕ないでしょう。
法外な弁護料をふっかけたせいで

うちの部下だったころのクライアントを
全て 失ってらっしゃるから

さぞ 経営は 苦しいはずだ。
(吉村)えっ?

うちには 優秀なスタッフが
大勢おりますから

契約していただければ

3人… いや 4人ほど 担当を
おつけいたしましょう。

(吉村)それは 心強い。

今宵
私が仕掛けた謎が解けるかな?

何ですか? 急に。

私 秦野先生の大ファンなんです。

新作が出るたびに
挑戦状に挑むのが 楽しみで。

(吉村)
へえ~ 剣持先生もですか?

私も 中学時代
夢中になって 読みましたよ。

バナナプディングのトリックが
解けたときは うれしかったなぁ。

あら 津々井先生は
お読みになってない?

あっ フィクションは 時間の無駄
でしたよね?

(生唾をのむ音)

正直に申し上げます。

確かに 規模も 弁護士の数も
津々井先生の方が 圧倒的に上。

でも 津々井先生にないものが
うちにはあります。

それは 作品への愛です。

私と契約していただければ

秦野 廉の新作を待ち望む
私たちのようなファンのために

粉骨砕身 不退転の覚悟で
働かせていただきます。

何が 作品への愛だよ。

何が何でも 新作を出版するわよ。

そうして 顧問契約を勝ち取って
サステナブルな高収入を頂くわ。

(リポーター)今 秦野 廉さんが
姿を現しました。

先生 何か 一言 お願いします。
(リポーター)どうして 会見で

あんなこと 言ったんですか?
担当弁護士の剣持です。

今後は 私を通してください。

♬~

(缶を開ける音)

(泡の音) シュワー

<今日は「ほろよい」飲んで なにしよう?
サントリー>

疲労回復には カカオが一番です。

…と 胡桃沢 啓二も言ってました。
あら。

僕 ミステリー作家
目指してまして

先生の作品
全巻 読ませてもらってます。

いつか
サインなんか 頂けたらって…。

ありがとう。

しばらく サインもしてないから
練習しておくわ。

フフフ…。

それにしても 素晴らしい
プロモーションになりましたね。

えっ?
「私は 人を殺しました」

あの発言のおかげで
テレビもネットも

『甘い殺人』の話題で 持ち切り。

とてつもない宣伝効果です。
麗子ちゃん。

そんなもの
望んじゃいなかったわ。

私の小説が 人を殺すなんて…。

小説が 人を?

生原稿ですか…!

『甘い殺人』は 夫の暴力に
苦しめられてきた妻が

自殺を装って
夫を殺してしまう物語です。

加奈子さんは これを読んで
旦那さんを殺してしまった…。

(秦野)妻が 夫の好物のモナカに
睡眠薬を混ぜて 眠らせ

背後から背負うようにして
電気コードで 首を絞めて殺し

最後に ドアノブにくくりつけて
自殺に見せかける。

地蔵背負いですね?
地蔵?

自殺に見せかけるための
トリックなんだ。

こういう縄のようなものを
相手の首にかけて

そして 背負うようにして
思いっ切り 引っ張る。

こうすることによって

体格差があっても
絞殺することができ

さらに 首に残った縄の痕が
自殺した痕に そっくりで

自殺に 偽装することが…

ぬわああーっ!

何で 引っ張るんだよ!
ちょっと試しただけでしょ。

殺す気か!

どうぞ。

私が 加奈子さんに
原稿を渡したのは先週のことです。

そして 会見の直前に
加奈子さんから

人を殺してしまったと連絡が…。

状況を聞いて 小説と
まったく同じだと気付いたんです。

加奈子さんと先生のご関係は?

ここ3年ほど
うちの家政婦さんを。

なるほど。 殺人教唆か否かが
争点になりそうですね。

殺人教唆?
自分で 手を下していなくても

人に犯罪を実行させる決意を
生じさせれば 罪に問われるの。

小説だよ? フィクションだよ?

方法や手段が
限定されないことは

昭和26年の最高裁の判決で
示されてる。

つまり
どんな方法でも ありってこと。

先生 その原稿 後で
コピー 頂いてもよろしいですか?

実際の犯行との相違点を
調べておきたいので。

ええ 分かりました。

でも どうして 加奈子さんは
発売前の原稿を読めたんですか?

確か 先生は 人の意見に
左右されたくないから

担当編集者ですら 発売直前まで
原稿を読ませないんじゃ。

不安だったんです。

13年前
作家人生をかけて書いた作品が

評論家に 酷評された。

こんなリアリティーのない
ミステリーは 時代遅れだって…。

ショックでした。

それで 13年間も
筆を折られてたんですか。

世間の反応を知りたかったんです。

人付き合いも
たってしまっていたし

頼めるのは 加奈子さんだけで。

でも もっと
彼女の気持ちを考えるべきでした。

主人公と同じく
夫の暴力に苦しんでいたなんて…。

安心いたしました。

先生が 殺人教唆に
問われることはありません。

えっ!?

殺人教唆は その本人に

殺人をさせたいという意思が
あったかどうかが 重要です。

加奈子さんに 小説を読ませたのは
あくまで 感想を聞くため。

殺人を促すために
読ませたわけじゃない。

よって 殺人教唆には当たらない。
よかった。

先生が
気に病む必要はありません。

安心して
出版に向けてのご準備を。

この小説を読んで
加奈子さんは ご主人を…。

やっぱり
殺人教唆だって言いたいの?

いやいや そうなると
出版されないから困るんだけどさ。

あら 紗英さん。

相変わらず 暇そうね。
紗英さんも よく来てくれるね。

あら いつも すみません。

うわっ!
今回も また 高そうな豚肉が。

ちょっと余ったから。
(バイブレーターの音)

フフッ。 余った豚肉を
こんな売り物のように奇麗に…。

はい 剣持です。

テレビ つけてください。

殺人教唆
じゅうぶん 可能性は ありますね。

(男性)殺人教唆に なり得ると?

(津々井)ええ。
そして どうでしょう?

このような悲しい事件を
引き起こしてしまった小説を

世の中に出していいんでしょうか?
あの狸ジジイ…。

世論を 殺人教唆の流れに
持ってくつもりだわ。

何で 津々井先生が?

ライバル出版社に
金でも積まれたんでしょ。

あと 私への当て付けね 絶対。

どこ 行くの?

教唆なのかどうか
本人に 確かめてくる。

本人!?
殺人犯よ。

(加奈子)私 読んでません。
えっ?

確かに 先生から
原稿 渡されました。

でも なかなか
読む時間がつくれなくて…。

完璧です。

えっ?

失礼。
これで 秦野先生が

殺人教唆に
問われることはありません。

殺人教唆?

今回の件と小説の内容が
酷似しているもので。

先生が
殺人を唆したんじゃないかって

疑われてるんです。
警察にですか?

いえ いちゃもんをつける
やからみたいな連中ですよ。

いける。 今回は いける!

(松田)あっ。
ストーカーですか?

訴えますよ。
(松田)ハァ…。

美人なのに
相変わらず きついな~…。

セクハラでも 訴えましょうか?
怖っ。

清宮 加奈子 どうでした?
ちょっと引っ掛かるんですよねぇ。

何が?

あの人ね 詳しいこと
何も しゃべらないんですよ。

「私が やりました」 それだけ。

普通の
精神状態じゃなかったんでしょう。

捜査のことは
私には 関係ありません。

失礼します。

誰かをかばっているとは
考えられませんか?

清宮 加奈子には
娘がいるんですよ。

(機械の作動音)

(女性)すみません。
駅は どこですか?

はい?
(女性)駅は どこですか?

駅?

こっち行って 左です。
(女性)ありがとうございました。

(希)おじさん 刑事?

おじさんはね 弁護士の助手だよ。

弁護士って… 剣持 麗子?

おいしい。
そうでしょ。

これはね 犯人には 辛いけど
女の子には 日本一 甘い男

胡桃沢 啓二が好んで食べた
ガナッシュのチョコなんだ。

誘拐は
3カ月以上 7年以下の懲役よ。

なんてこと言うんだよ!

弁護士さんですよね?
そうだけど。

お母さんを助けてください。
悪いけど

私は お金にならない仕事は
しない主義なの。

刑事弁護は 専門じゃない。

国選弁護士に
担当してもらってちょうだい。

お母さんに会ったんですよね?

名乗ってないのに 私が
清宮 加奈子の娘だって分かった。

賢いなぁ。

お母さんは 絶対に殺してません。

何でもするから 助けてください。

麗子ちゃん。
お母さんは 自首してるのよ。

どう 弁護しろっていうの?

法律って 不公平ですね。

何度 殴られても
助けてくれなかったのに

一度 やり返しただけで
罪になるなんて。

ねえ
あなたは あの小説 読んだの?

答える必要ありますか?
関係ない弁護士に。

麗子ちゃん これって…。

今日は おしまい!
えっ?

小説を読んだ人間がいるなんて
たまったもんじゃない。

今日は 終業!

秦野氏が
罪に問われる可能性は

低いでしょう。
(ボタンを押す音)

明確な意思が
秦野さんに確認されないかぎり

殺人教唆での立件は難しい…。
(ボタンを押す音)

殺人教唆ですか?
(男性)ええ。

まず ないでしょう。
なるほど。

ありがとうございます。
では ここで いったん CMです。

この番組は
ご覧のスポンサーの提供で…。

うわ~ 金に ものいわせて
強引な手を…。

別に
無理に いわせたわけじゃないわ。

剣持 麗子が ちんたらしてるから
私が 動いたのよ。

あんた 軽井沢から わざわざ
そんなこと 言いに来たわけ?

はっ?
私 あのタワマンに住んでるのよ。

えっ!?
あなたたちの事務所も見えるわよ。

豆粒くらいにね。
感じ悪ぅ~。

でも 今日の仕事は
あんたにしちゃ 上出来だったわ。

偉そうに。

あんた 大学の先輩なんでしょ?
この女 昔から ああなの?

麗子ちゃん 昔から 強気でね

大学のキャンパスを
肩で 風 切って 歩いてさ

「道をあけなさい この豚ども!」
って。

言ってないわよ。
ハハハ…!

(せきばらい)

何 出掛けるの?

ちょっと やぼ用でね。

悪いね 黒丑君。

いや 剣持先生へのつけ
返さなきゃいけないんで。

フフッ。 高い弁護料だなぁ。

例の物 持ってきてくれた?
はい。

よかったら これ。

今度 ぜひ 俺の店に
ぱーっと やりに来てください。

(女性)ひどい旦那でね。

(女性)毎日のように
殴られてたみたいよ。

希ちゃん
家に帰りたくないから

遅くまで
図書館に こもってたんだって。

(女性)家に
警察が来たこともあったのよ。

希ちゃんが
包丁 持ち出しちゃって。

希ちゃんが?

♬~

(宮沢)<ちょっと頑張った日は>

(小栗)ちょっと高級なビ-ルでしょ!

<それ 良いと思います!
手に取る前からもうワクワク>

<それが 「ザ・プレミアム・モルツ」>

なんでこんなにうまいんだろう

<天然水じゃなければ
プレモルは つくらない>

<この水で 世界最高峰の
うまさを目指す>

<でしょ?>
(醸造家)うん

<そこまでやる>
おっと

<だから高級ビール
サントリー「ザ・プレミアム・モルツ」>
はぁー

麗子ちゃん ちょっといい?
駄目。

白河出版の打ち合わせ
遅刻できないから。

すぐ終わるよ。
何?

加奈子さんは
どうして 自首したんだと思う?

知らないわよ。
ミステリー小説の中では

一見 非合理的にしか見えない
行動の裏にも

必ず 犯人なりの理屈が
隠されてるんだ。

何が言いたいの?

『甘い殺人』の犯人は
完全犯罪を成し遂げるんだ。

なのに 加奈子さんは 自首してる。

わざわざ 首つりに見せかけた
偽装工作までしてるのに

おかしいと思わない?
警察が調べれば

すぐに バレるとでも
思ったんでしょ。

今回の事件は
『牧師館の殺人』かと思ってたけど

『Yの悲劇』だったんだ。
はぁ?

エラリー・クイーンだよ。

小説のとおりに
殺人事件が 起きるんだ。

今回の事件と一緒だろ?
いいかげんにして。

「睡眠薬」 「モナカ」 「電気コード」
「地蔵背負い」

これだけ 一致するんだ。

犯人は
小説を読んだ人間に違いない。

推理ショーは もう 結構。

麗子ちゃんだって
分かってるんだろ。

小説を読むことができた人物が
もう一人 いることを。

『Yの悲劇』の犯人は…。
遅刻できないって言ったでしょ。

加奈子さんは
小説を読んでいません。

秦野先生が 殺人教唆に
問われることはありません。

あ~ よかった…。
ありがとうございます。

近日中に ぜひ 弊社と顧問契約を。

光栄の至りです。

『甘い殺人』の見本が
あがったんです。

よかったら どうぞ。

ありがとうございます。

(秦野)いいんでしょうか?
私だけ こんな…。

犯していない罪に 罪悪感を
覚える必要はありませんよ

先生まで。

仮に 加奈子さん以外の方が
小説を読んでいても

その方は
勝手に 読んでしまっただけ。

先生が わざと
読ませたわけではないですから。

勝った。 ついに 勝った!

(バイブレーターの音)

(橘)先生。
清宮 加奈子が 供述を変えました。

(加奈子)私 あの小説 読みました。
それで 夫を…。

警察に 何か言われましたね?

小説を読んだ人間にしか 犯行は
不可能だとでも言われましたか?

(加奈子)それは…。

では 詳しく聞かせてください。

あなたは 睡眠薬で眠らせて
夫の浩平さんを絞殺した。

睡眠薬は 何錠 使ったんですか?

記憶が 曖昧で…。

和菓子は
どこのお店で買いましたか?

何個入りのものを
買われたんですか?

それは 何のお菓子ですか?

おはぎですか? ようかんですか?
犯人なら 答えられるでしょう?

(加奈子)
私が あの人を殺したんです!

私が あの小説を読んで あの人を
この手で殺したんです!

(警察官)ちょっと 座りなさい!

先生… 私です。
私が 殺したんです…。

おかえり。

何しに来たの?

お母さんに伝えてください。
もう 嘘つかなくていいよって。

希ちゃん。

お父さん殺したのは 私です。

小説を読んで
決心して やりました。

お母さん
私をかばってるんです。

これから 警察に行って
全部 話してきます。

13歳の私は
刑法では処罰されない。

やっぱり 法律って
不公平ですよね。

法律は 公平よ。

不公平なのは
法律を使う人間の方。

意味 分かんない。

麗子ちゃん
一緒に 警察に行ってあげたら?

一人で大丈夫です。

担当の刑事さんが

胡桃沢刑事みたいな人だったら
いいな。

あんた 今 何て言ったの?

だから 担当の刑事さんが

胡桃沢刑事みたいな人だったら
いいなって。

どうして?
だって

女の子には 日本で
一番 甘い刑事さんなんでしょ?

私のことも 見逃してくれるかも。

警察に行くのは
あしたにしなさい。

何で?
こんな時間に行ったら

警察だって 迷惑なのよ。

とにかく あしたにしなさい。
いいわね?

別にいいけど…。

麗子ちゃん。

篠田。
はい。

ご飯!
はーいっ!

母親は 娘をかばってた。

《私が 殺したんです…》

「睡眠薬」 「モナカ」 「地蔵背負い」

娘は 母親の犯行だと思ってた。

《お母さんを助けてください》

体格差があっても 犯行が可能。

《ぬわああーっ!》

読んでないなら
どうして それが…。

(加奈子)《私 読んでません》

犯行可能なのは
小説を読んだ人間だけ。

《あなたは
あの小説 読んだの?》

(希)《答える必要ありますか?》

麗子ちゃん。
何?

もうちょっと しゃぶしゃぶした方が
いいんじゃない? 豚肉だよ?

(多部・志尊・見上)新!
♬「キュキュット」
(見上)ついでに よろしく!

(多部)
あ~! 先にコップ 次にお皿で フライパン!

(志尊)姉ちゃん! 難しく考えない。

<この泡に 任せちゃえばいいんだよ!
汚れをギュッと包む! キュッと落とす!>

すっご!
キュキュッ!(コップをこする音)
<「キュキュット クリア除菌」>

(多部・志尊・見上)新!
♬「キュキュット」
(多部)《口つけるとこ 洗いづらい~!》

(見上)お姉ちゃん!?
清潔にしときたいのに~!

(志尊)ねぇねぇ そこ 頑張らなくていいよ。
えっ?

「キュキュット」の除菌泡で こすらず洗浄!

ラクすぎる…。
<クリア除菌 「泡スプレー」>

感動だなぁ。 この部屋から
数々の名作が生まれたんですね。

(秦野)ちょうど 書店用に
サインを入れてたところ。

あの 約束の。
覚えててくださったんですね。

ありがとうございます。 はぁ…。

先生に お伺いしたいことがあって
参りました。

何ですか?

私 先生の新作を
無事 出版させるべく

まい進してきました。

出版を差し止められたりすれば

おそらく
顧問弁護士にはなれないでしょう。

すがすがしいくらい
自分のことだけね。

だから 確認したいんですよ
疑いの余地があることは。

加奈子さんは
誰かをかばっていますね?

剣持先生 それは…。

私の仕事は
クライアントの利益を守ること。

誰が犯人だろうと

先生が 殺人教唆に問われることは
ありません。

だから 正直に話してください。

加奈子さんの旦那さんを
殺したのは…。

希ちゃんです。

加奈子さんは
小説を読んでいませんでした。

でも 希ちゃんが読んでしまった。

(秦野)《私の小説と一緒…》

《希ちゃんが
読んでしまったんじゃ…》

(加奈子)《まさか 希が…》

《先生… 私 どうしたら…》

(秦野)《きっと
あなたを助けようと思ったのね》

《私が… 代わりに 自首します》

《分かった…》

《大丈夫》

《あなたのせいじゃない》

《これは 私たちだけの秘密よ》

希ちゃんが 手を下したことは

2人だけの秘密にしようって
約束しました。

でも 私にも 責任がある。

希ちゃんを守りたくて それで…。

会見で 私が殺したと…。
はい。

ところで 先生…。

先生は 加奈子さんの家に
行ったことがありますか?

えっ… ありませんけど。

親しい間柄に お見受けしますが
家を訪ねたことはない?

ありません。

発表前の原稿を渡すくらい
親密なのに?

読書好きの娘さんだって
聞いたから

親子で楽しんでもらえればと
思って。

DVに悩む親子を楽しませるには
非常に過激な内容では?

何が言いたいんですか?

とにかく 加奈子さんのうちに
行ったことはありません。

新作を
読ませていただいたんですが

少々
出来過ぎてる気もしましてね。

えっ?

ホントに この本のとおりに
実行すれば 人を殺せるんですか?

素人が すみません。

しかし 13歳の少女ですからね。

私の小説どおり行えば 可能です。

睡眠薬を飲ませたからといって

ホントに 予定どおり
眠ってくれるものなんでしょうか。

たくさん飲ませれば 可能です。

被害者が モナカを ちゃんと
食べてくれるという保証は?

彼の好物ですから。

好物だったら 味の違いに
気付くんじゃありませんか?

あんこに混ぜるんですよ。
甘味が強いから 気付きません。

何ですか
重箱の隅 つつくようなこと。

こっちは ちゃんと
リアリティー 考えて…。

リアリティー?
何よ?

13歳の少女が
大柄な父親を殺害する。

そうなると
すぐに 絶命はしないでしょう。

ドッタン バッタン 大きな音が
出たんじゃありませんか?

壁の薄いアパートで
隣ご近所が どう思うか。

そんなの聞こえないわよ。

すぐに通報されて 偽装工作を
する時間がなかったのでは?

あの家は
電車や工事の音が うるさいから

物音なんか 気にならないのよ。

そうですか。 それなら 納得です。
そうでしょう。

先生。 加奈子さんのおうちが
線路沿いにあって

近くで 工事をしていることを
どうして ご存じなんですか?

(機械の作動音)
(電車の走行音)

先生は 本件に 深く
関わってるんじゃないですか?

そんなわけないでしょ。

犯人は
原稿の内容を知っている人物。

だから 娘が読んだんでしょう!

先生も もちろん
内容は ご存じですよね?

当たり前でしょう。

希ちゃんは 本当に
原稿を読んだんでしょうか?

勝手に読んだのよ!
先生。

希ちゃんは
小説を読んでいないんですよ。

先ほど 警察にも
そう伝えてきました。

読んでない?

希ちゃんは
お母さんをかばおうとして

小説を読んだと言いました。

でも その直後
こんなこと言ったんです。

(希)《担当の刑事さんが

胡桃沢刑事みたいな人だったら
いいな》

希ちゃんは 胡桃沢 啓二を
警察官と勘違いしてたんです。

『胡桃沢 啓二シリーズ』という音は
聞いたことがあっても

その文字を見たことがなかった。

だから 胡桃沢 啓二の
「啓二」という名前を

警察の「刑事」と間違った。

ホントの胡桃沢 啓二は

パティシエなのに。

言ったんですよ 加奈子さんが。

読書好きの希ちゃんは

本があったら
読まずにはいられないって。

あなた リアリティーがないって
言ったわね。

(秦野)
あの男 簡単に 部屋にあげて

疑いもなく
モナカを 幾つも 食べたわ。

現実の世界では
静か~に 死んでいきましたよ。

この小説は 加奈子さんのうちを
モデルに書いたの。

どちらかが読めば 感情移入して
小説どおりに殺すと思った。

でも なかなか殺さないから
もう待てなくて 私が…。

僕には分かりません。

秦野先生は
何がやりたかったんですか!?

小説を売りたかった。

小説で 人を殺したって言えば

話題になって
確実に 売り上げは上がる。

そんな理由で…。

再起をかけた
13年ぶりの小説だったのよ。

これが売れなければ

私は もう
小説家ではなくなってしまう…。

(すすり泣き)

剣持先生は
いつから 気付いてたんですか?

最初に お会いしたとき
先生は 手袋をしてるのに

真っ赤なマニキュアを
してらっしゃった。

不思議じゃないですか。

人に見せないのに

なぜ あんな派手なマニキュアを
しているのか。

そのとき 思ったんです。

何かを隠すために 赤く
塗ってらっしゃるんじゃないかって。

例えば 爪をぶつけたり
力を入れ過ぎて 爪が変色したり。

人を殺すって 重労働なのよ。

そうですか。

素晴らしい推理だわ。

次回作に頂いてもいいかしら?

どうぞ ご自由に。

先生。

今までにかかった費用の
請求書です。

警察が来る前に
払っていただきたいのですが。

フフフッ。 頼もしいわね。

人を殺さなくたって

先生の作品の素晴らしさは
絶対 伝わったと思いますよ。

少なくとも 僕は そう思います。

ありがとう。

♬~

命拾いしましたよ~。

出版した後に
秦野先生が捕まったりしたら

自主回収で
何倍もの損害が出るところでした。

クライアントの利益を守るのが
私の役目ですから。

でも 子供のころは感動したけど

今になって読み返してみたら
大したことないですよね。

トリックも
使い古されたものばかりだし。

あっ 先生には
言えなかったんですけど

地蔵背負いって 今は
解剖で分かるらしいんです。

他殺だって。 やっぱり
リアリティーがないんですよ。

もう終わってたんですよ
あの人は。

それは ちょっと言い過ぎでは?

犯罪者の小説ですよ?

この程度のヒット作
他にも たくさん ありますから。

出さなくて
ホントに よかったですよ。

あっ 大事な話を忘れてました。

剣持先生
顧問契約の締結に向けて

うちの会長との顔合わせの日程を
決めさせてください。

ええ ぜひ。

え~ では いつにしましょうか?

お断りします。

はっ?

今回の仕事は お断りします。

はぁ!? 何 言ってんのよ!

あなた 編集者でしょ!
よく そんな言い方できますね!

はぁ!? 部外者のあなた方と違って
私は 迷惑 掛けられてんです!

作品を大切に思えない人とは
仕事できません!

あんたが
仕事するわけじゃないんだけど!

じゃあ いいですよ!
そもそもね

あんたたちじゃなくても
いいんですから!

失礼します!
失礼します!

吉村さん 落ち着いてください。
失礼します。

いや…。

ただいま!

篠田!!

どうしてくれんのよ!
あんたのせいで

サステナブルな高収入が
全部 パァじゃないの!

僕は 謝らないよ。
あんな 作品に愛のない会社

関わらない方がいい!
この貧乏神が!

心が貧しいからね
金 金 言うんだよ! 金の亡者め!

篠田のくせに 偉そうなこと
言うな! この役立たず!

篠田のくせにとは何だよ!
ジャイアンか!?

役に立ってるわ!
僕がいなかったらね

とっくに 餓死してるよ!
雑用係のくせに!

何で そんなこと
言われなきゃいけないんだよ!

雑用係以外の何者でもないでしょ!

じゃあ
あんた いったい 何者なのよ!

もういい!
もう 何にも作らない!

麗子ちゃんなんかね
一生 腹すかせてればいいんだよ!

♬~

ハァ…。

♬~

今 読んでも 傑作は 傑作だよ。

なあ? 栄治。

《ハハハ…! いや よかった!
篠田さんも好きなんだ 秦野 廉》

《当たり前じゃない!》

《『胡桃沢 啓二シリーズ』は
明らかに 傑作だよ!》

《分かってるな~ 篠田さん》

《大学時代さ
ミステリー研究会の連中に

ホームズやポワロじゃなきゃ
駄目だって バカにされて

悔しかったなぁ》
《フフフ…》

《大学のミス研か。
楽しそうだな~》

《僕は 大学 行ってないからさ》

♬~

《あぁ~ 腹が立つ!》

《腹が立ち過ぎて 腹が減った!》

♬~

あっ…。

うっ…。