元彼の遺言状 #08【新章、開幕!殺人犯=篠田の運命は?!富治も再び登場!】[字][デ]…のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
元彼の遺言状 #08【新章、開幕!殺人犯=篠田の運命は?!富治も再び登場!】[字][デ]
綾瀬はるか×大泉洋!遂に新章が開幕!「僕は殺人犯なんだ」と告白した篠田の運命は?!見知らぬ男の死体が家で見つかる事件も発生!富治=生田斗真も再び登場!
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番組内容
ある日、西園寺製鉄の社長・西園寺一蔵から直々に弁護依頼の電話を受けた麗子(綾瀬はるか)は、喜々として篠田(大泉洋)と紗英(関水渚)を連れ一蔵の屋敷へと向かう。屋敷に到着すると、家の前には野次馬が集まっており、警視庁捜査一課の刑事・橘(勝村政信)らの姿もあった。一蔵が死体で発見されたのだという。風呂場で倒れている一蔵を発見したのは長男の渉。鑑識によれば死亡推定時刻は12時間ほど前だというが、
番組内容2
麗子が一蔵と話したのは今朝の8時、つまり3時間前のことだった。不可解な出来事に麗子たちは首をかしげる。一方、一蔵の高価な時計が無くなっていることに気づいた渉は、父に勘当された弟の恭介が盗んだに違いないとつかみかかって…。
出演者
綾瀬はるか 大泉洋
関水渚 望月歩 古屋呂敏
勝村政信/生田斗真/浅野和之
スタッフ
【原作】
『元彼の遺言状』新川帆立(宝島社)
【脚本】
杉原憲明、小谷暢亮
【音楽】
川井憲次
【プロデュース】
金城綾香、宮﨑暖
【演出】
鈴木雅之、澤田鎌作、西岡和宏ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
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解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気の配信サービスで見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?
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僕は 篠田 敬太郎じゃない。
僕は…。
殺人犯なんだ。
殺人犯として 警察に追われてる。
十ヶ浜強盗殺人事件。
6年前に この事件に
巻き込まれてから
ずっと逃げ続けてきた。
身分を偽りながら
各地を転々として
3年前に たどりついた軽井沢で。
そこで 栄治に?
栄治は
見ず知らずの僕の話を
信じてくれたんだ。
《あの…》
《栄治は知っていた》
別荘の管理人にならないかと
言ってくれて
僕を かくまってくれた。
篠田 敬太郎という
OBに成り済ますことも
提案してくれたんだ。
本当のことを ずっと話せなくて
ごめんね。
ミステリー作家を
目指してるっていうのは
本当だったんだけどね。
篠田。
あなた 「巻き込まれた」って
言ったわね。
栄治は変わってるけど
殺人犯を かくまったりしない。
あなたは 殺していない。
僕は やってない。
だけど 僕が ここにいたら
麗子ちゃんに
迷惑が掛かるかもしれない。
だから…。
分かった。
えっ?
分かったって言ったの。
無実なんでしょ?
そうだけど… でも…。
篠田。
はい。
ご飯。
僕 ここにいてもいいの?
おなか すいた!
了解!
♬~
(目覚まし時計の音)
♬「君が足を捻った。」
♬「僕はそれを冷やした。」
♬「癖にならなきゃ…」
≪(ドアの開く音)
おはよう。
おはよう 麗子ちゃん。
すぐ ご飯 炊けるからね。
卵 どうする?
スクランブル? 目玉焼き?
ゆで卵。
生卵?
ゆで卵よ。
ハハハ…!
それと
おにぎりにしてちょうだい。
珍しいね。
すぐ支度して。 出掛けるわよ。
篠田 まだ?
いや あなたの朝ご飯を
準備してんだからね。
(紗英)おはよう。
おはよう。
何? ピクニックでも行くの?
仕事に決まってるでしょ。
仕事!?
ねえ どんな殺人事件?
あのね 私は 弁護士なの。
もう殺人事件なんて こりごりよ。
何だ…。
ようやく財界の大物が
この優秀な弁護士に
依頼をしてきたの。
ってことは 顧問の依頼!?
私も行く!
しかし すごい車だね。
そうかしら?
普通じゃない?
(ブレーキ音)
おおっ!?
おケガは?
(男性)こけちゃっただけ…。
大丈夫ですか?
(男性)大丈夫です。
ありがとうございます。
どうも どうも。
(紗英)ねえ もったいぶってないで
どこ行くのか教えなさいよ
剣持 麗子。
西園寺製鉄の社長のお宅よ。
今朝 電話があったの。
やっぱり事件じゃない!
(麗子・篠田)えっ?
あっ…。
≪(橘)あれ? 先生!
剣持先生じゃないですか!
いやいや いやいや いやいや…。
よく お会いしますね。
あっ? あなた…。
助手の篠田さん… ですか?
はい。
《篠田は警察を避けている》
私 警視庁捜査一課の
橘 五郎と申します。
どうも。
5人きょうだいの5番目なんで
五郎。
お話は
先生から お聞きしてますよ。
絶品と噂の料理
今度 食べさせてくださいよ~!
あっ… もちろん。
フフフ…。
ハハハ…。
刑事さん 何があったんですか?
(橘)通報があったんですよ。
人が死んでるってね。
まさか被害者は…。
西園寺 一蔵。
西園寺製鉄の社長です。
(紗英)死因は?
凶器は見つかったんですか?
ぐいぐい きますね。 ぐいぐい。
まあ 見たところ
目立った外傷はなかったんで
他殺かどうかまでは まだ。
毒殺の可能性が高いわね。
それは絞り過ぎでは?
先生 ガイ者とは
お知り合いですか?
会ったことはありません。 これから
初めて お会いするはずでした。
通報したのは?
息子の西園寺 渉さんです。
(警察官)では もう一度
確認のため お伺いしますね。
(松田)風呂場で 父親が
倒れているのを発見したと。
(橘)おい。
(星矢)はい。
(橘)死亡推定時刻 分かるか?
(星矢)はい。
死後硬直の進行具合と
体温低下から
死亡推定時刻は
およそ12時間前とのことです。
12時間前?
(星矢)はい。
12時間前って夜だよね?
麗子ちゃん それって…。
私に 依頼の電話があったのは
今朝の8時。
今から3時間前のことよ。
それって
別人からの電話ってこと?
それとも…。
(警察官)位置関係は
測定 終わったので
ご遺体は 警察署に移動させます。
どうしてだよ… 親父。
(橘)お悔やみ申し上げます。
先生。
こちら 西園寺 一蔵さんです。
(渉)えっ… えっ!?
えっ… 違います。
親父じゃありません。
(一同)えっ!?
じゃあ 誰の死体?
(シャッター音)
被害者は この浴槽で?
はい。
先ほどのご遺体は ぬれていた。
ここで洗われたんだろうか。
服を着たまま洗われた?
分かりませんが
きっと あの汚れた服を脱いで
体を洗って
ぬれたまま服を着た。
サイズの合ってない服を…。
♬~
(ボトルを開ける音)プシューッ!
<サントリー
「THE STRONG」 激泡>
(香川)赤コーナー 安定 いつものビール!
(堺)青コーナー 糖質ゼロ「パーフェクトサントリービール」!
(2人)レディ… カン!
はいはいはい うんうん
うー!!! まー!!!
<新「パーフェクトサントリービール」誕生>
はっはっは!
これは予想外!
訳が分からない。
よく遺体を見て すぐ
もりもり ご飯を食べられるわね。
ねえ ここで食べていいって
鑑識さんに聞いた?
(星矢)いいっすよ!
いいんですか? ホントに。
私が 今朝 西園寺 一蔵と
思われる人物から
電話をもらったのが
朝8時のこと。
《西園寺?
あの西園寺製鉄の》
息子の渉さんが 自宅に帰ったのが
今朝の8時すぎ。
同じくらいのタイミングだね。
そして 家を隅々まで捜索し
風呂で横たわっている男性を
見つけて
父親だと思ったのよね。
遺体が見つかったのが
浴室だなんて。 まるで…。
ドロシー・L・セイヤーズの
『誰の死体?』じゃない!
正解!
建築家の家の浴室で
見知らぬ男の死体が
見つかったのよね。
オリエント文庫の神田さんに
薦められて読んでみたの。
ピーター・ウィムジイ卿。
貴族探偵だなんて
まるで 私みたいだわ!
そうだね。
紗英さんに ぴったりだ!
ねっ 剣持 麗子も
そう思うでしょ?
そうね。
やった。
でも クライアントがいないんじゃ
仕事になんないわね。
遺体の指紋を照合したけど
前科はないみたいで
該当者なしって 松田が言ってた。
あんた いつの間に そんな情報を。
褒めたければ
褒めてもいいのよ。
ねえ 渉さんは
なぜ 発見したときに
確認しなかったんだろう?
親が風呂で倒れてたら
すぐに死んでると思うものかな?
声を掛けたり 体を抱き起こしたり
するものじゃない?
(紗英)確かに。
≪(渉)すいませんね。
親不孝な息子で。
いや これは… 失礼しました。
俺と親父しか住んでない
屋敷の風呂場に
親父と同じぐらいの初老の男性が
うつぶせになってたら
勘違いしても
仕方ありませんよね?
弁護士さんに 詳しく
聞きたいことがあるんですが。
そうですか。
親父が弁護士さんを。
はい。 息子さんは 何も聞いて
いらっしゃらなかったですか?
あ… ええ。
同じ敷地には住んでましたが
仕事の話は あまり。
昨日 友人と
朝まで飲んでしまって…。
あの 先生。
はい。
親父から
何の依頼があったんですか?
私も 詳しくは…
本日 お父さまから
お伺いすることに
なっておりました。
あ… そうですか。
いや 何か 遺言に まつわる話
なんじゃないかなぁと思って。
仮に遺言のお話だとしても
本件に関係ないことだと
思いますよ。
だって 亡くなったのは
お父さまじゃないんですから。
まあ それは そうなんですが。
1つ 気になることがありまして。
俺に 恭介っていう
弟がいるんですけど
親父と すげえ仲が悪くて
殺してやるって
大騒ぎして出ていったんですよ。
西園寺 渉さん。
はい。
お父さまのお部屋を
見せていただけますか?
ここが 親父の部屋です。
きちょうめんな
お父さまなんですね。
まあ 普通じゃないですか?
そうですか?
寝間着や下着が
きちんと揃えてあって
きちょうめんな お父さまなのかと。
そうですか?
荒らされた形跡はないと。
あれ?
どうされました?
ない!
ない!
(紗英)何が?
親父の時計がない!
あの人は 高価な時計を
幾つも持ってました。
あのケースの鍵の場所は
俺たち 兄弟しか知りません。
兄貴!
これ どういうこと?
(渉)恭介 お前…。
お前だろ? 取ったの。
(恭介)ん?
親父の時計だよ。
(恭介)俺じゃねえよ!
お前は もう勘当されてんの。
何 帰ってきてんだよ。
父さんがいなくなったんだ。
帰ってくるのは 当たり前だろ。
どうせ遺産目当てだろ?
兄貴だって 父さんの会社で
ろくに仕事もせず 社員からは
給料泥棒のバカ息子だって
評判だよ!
何だと…!
(橘)まあまあ まあまあ…。
2人とも落ち着いて。
家 出てった お前によ
遺産なんて絶対やんねえから。
まだ お父さまが
亡くなったとは限らないのに。
醜い。
(渉)弁護士さん
こいつには
遺産を受け取る資格はありません。
(渉)親父に代わって お願いします。
俺の遺産 守ってください。
はぁ!?
よくも そんなことが言えんな!
じゃあ あんたは
受け取る資格があんのかよ!
(松田)
いいかげん落ち着いてください!
(シャッター音)
(男性)《ありがとうございます》
≪お前よりは
確実に資格があるよ!
行くわよ。
ちょっと… どこ行くの?
麗子ちゃん ちょっと!
私のクライアントは
西園寺社長よ。
直接クライアントと話をしないと。
分かったの? 社長の居場所。
(菅田)花王が ついに突き止めた…。
(賀来)「菌の隠れ家」
(間宮)除菌洗剤も漂白剤も ダメだった。
(杉野)新「アタックZERO」なら…。
(一同)いざ!
(松坂)バイオクラッシュ洗浄!
<「菌の隠れ家」までゼロへ。 新「アタックZERO」>
(菅田)洗濯槽にも潜んでいた…。
(賀来)ニオイ カビをかくまう 「菌の隠れ家」
(間宮)これじゃ 洗っても洗っても…。
(杉野)臭くなるだけ。
(松坂)そうなる前に 新「アタックZERO」だろ!
(4人)洗濯槽まで!?
<洗濯槽の「菌の隠れ家」まで。 新「アタックZERO」>
麗子ちゃん。
お食事中 失礼します。
弁護士の剣持 麗子と申します。
西園寺社長。
よく分かりましたね。
傷のない手
奇麗に手入れされた爪。
そして 腕時計の日焼けの跡。
普段から立派な時計を
つけられている方の手です。
さすが 噂にたがわぬ名探偵だ。
先生
何で こいつ呼んだんですか?
親父の遺言のこと
先生に依頼したの俺ですよ。
(恭介)先生
やっぱり俺に付いた方がいいと
思ってくれたんですよね?
親父…。
無事で よかった~!
恭介は すぐ帰すから安心して。
父さん 今回のことで
よく分かったんだ。
やっぱり 俺が
父さんのそばにいた方がいいって。
お前な どの口が言ってんだよ。
(恭介)何だと!?
(西園寺)よさないか!
社長 息子さんたちに
説明してあげてください。
今回の事件のことを。
これは 全て 私が仕組んだことだ。
えっ?
(恭介)どういうこと?
ご遺体は サクさんと呼ばれる
路上生活者の男性の方でした。
話は 母さんが生きてたころに
さかのぼる。
サクさんとは
母さんと一緒に
炊き出しのボランティア活動に
参加しているときに知り合った。
父さんがボランティア?
家族なのに
何も知らなかったんですね。
サクさんは体が悪かった。
だから 一緒に暮らさないかと
誘ったんだ。
でも そんな恩義は
受けられないと
変わらず路上生活を続けていた。
私たちは 住む世界も
何もかも違っていたが
孤独であるという
共通点はあった。
(せき)
(西園寺)しばらくして
どんどんサクさんの体が
悪くなっていることに気付いた。
そこで 私は 話を持ち掛けた。
1日だけ 2人の生活を
交代しないかと。
あくまで 私が サクさんの生活を
体験したいだけだと。
それで 家に
泊まってもらってもいいように
着替えなどを
用意していたんですね。
でも サクさんは使わなかった。
部屋が汚れることを
気にしたんでしょう。
朝 戻ってみると
庭にサクさんが倒れているのを
見つけた。
用意された食べ物を
食べただけで
部屋で ゆっくりと
過ごすことはなかった。
何で 兄貴は
気が付かなかったんだよ。
気付くわけないだろ。
仕事もしないで 家を空けて
遊んでばかりいる お前には。
渉が ちょうど
近づいてきた音がしたので
風呂場に サクさんを
置いてきてしまった。
かわいそうなことをした。
先ほど 司法解剖の結果が
出たそうです。
死因は 衰弱によるもの。
もし 路上で発見されていたら
警察は 身元不明者として
処理していたでしょう。
でも 西園寺家で 家主が
不在の状況で発見されれば
警察は 事件性を疑い捜査する。
遺体の身元も
判明する可能性が高いでしょうね。
サクさんの本名は
知らなかったが
娘が1人いると言っていた。
できれば 奇麗な姿で
会ってほしいと思った。
生きてる間に
娘さんに会わしてあげたかったな。
サクさんは
一人じゃなかったと思いますよ。
ホームレスの方々のために
あなたが 腕時計を
贈られたんですよね?
そのとおりです。
孤独だった私に サクさんや
他の皆さんは温かかった。
だから 私の大事なものを
受け取っていただいたんです。
理解できねえ…。
お前たちは
私のことを心配したか?
西園寺さんは
すぐ近くの河原にいました。
足を使えば 見つけることは
できたんじゃありませんか?
でも そうはしなかった。
あなたたちの関心事は
西園寺さんの遺産だけだったから。
先生 先ほど お預けした
遺言状を読んでいただけますか?
「私の財産のうち
会社の経営権および株は
兄の渉に
その他 不動産や現金は全て
弟の恭介に相続させる」
あ… よかった…。
遺言者の直筆で書かれており
作成した日時も記入され
署名捺印も完璧。
この遺言は
法的に有効なものです。
剣持先生。
(渉・恭介)あっ…。 えっ…。
新しい遺言状は こう記します。
私の遺産は 全て
家をなくしたホームレスの支援に充て
会社の経営権は 世襲制をとらず
優秀な しかるべき部下に譲ると。
西園寺さんが
屋敷から姿をくらませたのは
サクさんの身元を
調べさせるためでも
ありましたが
息子さんたちが
どう向き合ってくれるのか
見たかったんじゃありませんか?
先生。
新しい遺言状
預かっていただけますね?
ええ。 財産管理は
私に お任せください。
お~ 紗英さん。
商談成立 おめでとう 剣持 麗子。
はい。
何これ?
はい 篠田。
何? これ。 Tシャツ?
じゃ~ん!
ハハッ!
暮らしの法律事務所Tシャツだ!
みんなの名前入りよ。
ホントだ!
ねえ 僕の名前 下過ぎない?
インしたら
消えちゃうじゃない。
ありがとう。
ちょうど欲しかったの Tシャツ。
そうでしょ。
欲しいの? このTシャツ。
ねえ 剣持 麗子。
いつから気付いてたの?
これが
西園寺社長の自作自演だって。
あの河原は 西園寺製鉄の私有地。
私有地に住むことを許していて
争った様子もない。
ホームレスとは
親しい関係にあった。
なるほど。 悪くない推理ね。
あっ 篠田
これ 神田さんの。
ああ… これ 神田さんも
メンバーに入ってんだね。
渡してくるよ。
よろしく。
神田さん 古本屋さんだけどね。
じゃ 私は 黒丑に
Tシャツ渡しに行くから。
どうぞ。
ねえ 剣持 麗子。
何?
大丈夫だったじゃない 篠田。
えっ?
前に言ってたでしょ?
「篠田は警察を避けてる」って。
警察の前でも普通だった。
あなたの思い過ごしよ。
そうね。 思い過ごしだったわ。
何の話?
別に。
じゃ また。
ありがとね 紗英さん。
麗子ちゃん 晩ご飯どうする?
少し遅くなるけど
僕 買い出し行ってくるよ。
篠田。
ん?
今日は外で食べましょう。
えっ?
祝杯よ。
いいね!
(黒木)≪帰れば 「金麦」
帰れば… ひとっ風呂!!≫
≪待つか? 走るか? 走るぞ!!≫
キャー!!! うわぁやばい!
(缶を開ける音) プシュー
<帰れば 「金麦」>
ちっちゃ!
<さて その「金麦」 今は夏の味です>
<もろきゅうがお好きな方にも
いやいや カツオのたたきがいいよ
という方にも
それぞれにオススメです>
<帰れば 晩酌 帰れば 「金麦」 今だけの夏の味>
大丈夫?
高いんじゃないの? この店。
小さいわね。
大口案件が まとまったのよ。
そうだね。 フフ…。
失礼いたします。
お飲み物 お食事は
いかがいたしましょうか?
うわぁ 黒アワビのステーキ
フランス産のオマールエビ
エゾシカとフォアグラ
トリュフのパイ包み。
シャトーブリアン。
大間のマグロもあるよ。 フフッ。
取りあえず シャンパン お願い。
どのコースも すごいね~。
篠田。
ん?
今日だけは あんたが
好きなのを決めていいわよ。
えっ? 本当!?
おっ!
い… いきなり言われても迷うね。
おいしい。
さすが三つ星ね。
おいしい!
そろそろ 白ワイン お願い。
何になさいますか?
この店で一番いいものを。
かしこまりました。
大丈夫なの?
いいのよ。 お祝いなんだから。
カッコイイ!
これからは
どんどん大口案件を決めるわよ。
頼もしいね。
よっ 所長!
所長は やめて。
じゃあ 麗子さま。
何よ それ。
女王さま。
フフフ…。
フフフ…。
あんた このままでいいの?
このままって?
お金よ。
フッ お金なんていいよ。
住む所があって 料理を作って
食べることができて
しかも 1階は古本屋で
ミステリー小説を飽きるほど読める。
理解できない。
僕には 家族もいないし
生活のために必要なお金は
それこそ 麗子ちゃんが
払ってくれるし。
私の前は 栄治がね。
そうそう。 フッ。
麗子ちゃんは どうして
そんなに お金を稼ぎたいの?
そんなの決まってるでしょ。
お金がなければ
好きな洋服も着れないし
豪華な食事だって
できないんだから。
麗子ちゃんは
もうじゅうぶん持ってるじゃない。
お金が たくさんあって
困ることはない。
栄治は
お金があることが苦しかった。
だから あんな遺言を
残したんだろうなぁ。
(村山)《「今 挙げたもの以外の
全財産は
僕を殺した犯人に 相続させる」》
そうね。
私に連絡してくれたら
有意義な使い方を
一緒に考えてあげたのに。
フフッ。
麗子ちゃんにとって
お金って何なんだろうね。
《私にとっての お金…》
早く食べないと冷めるわよ。
うん。
デザートを お持ちして
よろしいでしょうか?
お願いします。
コーヒーで。
僕も。
かしこまりました。
麗子ちゃん ありがとね。
僕 頑張るよ。
もちろん料理もだけど
麗子ちゃんの助手として
麗子ちゃんの仕事を
サポートできるよう…。
≪(ドアの開く音)
麗子ちゃん?
田中 守。
強盗殺人の容疑で 逮捕する。
麗子ちゃん!
先生 ご協力 感謝します。
どうして?
私は 弁護士よ。
あなたの話を聞いて
警察に話さないとでも?
《彼の身柄を拘束して
話を聞いてください》
《そして 捜査関係者に連絡を》
《いいんですか?》
《もちろんです》
どうして…。
法の下に裁かれるべき人間は
裁かれないといけない。
行くぞ。
(草)洗濯したのに ニオイ残ってんな。 なんで?
(ともこ)なんで? 言うてる場合ちゃうで!
(やすよ)その しつこい
汗と脂のニオイにはな…。
♬「ハミング~ 消臭実感!」
Wパワー!
♬「ハミング~ 消臭実感!」
Wパワー。
臭うわな。 ホンマ… ホンマ臭うわな。
ホンマちゃうねん。
♬「ハミング~ 消臭実感!」
Wパワー。
ん~ ホンマね… ホンマやで これ。
聞いてる?
6年前 十ヶ浜町で
実業家の男性が殺害され
現金を奪われた事件で
指名手配されていた
田中 守容疑者が
逮捕されました。
田中容疑者は 身分を偽り
都内に潜伏していたもようで…。
「田中」で「守」って
普通過ぎるほど普通ね。
篠田さん 逮捕されたんすか!?
私にも分からない。
剣持 麗子
いったい 何 考えてるのよ!
だから 俺に調査を…。
《これ 頼まれてたやつです》
≪(ノック)
どうぞ。
(ドアの閉まる音)
≪篠田さんが逮捕されたって。
富治さん…。
東京に来る用事があったので。
そうですか。
あっ お茶。
いや すぐ出ていきますから。
ニュース 見ました。
現金を盗んで 人を殺したと。
私が警察に話しました。
篠田さんは どうなるんですか?
程なく裁判が始まるでしょう。
本当に
篠田さんがやったんでしょうか?
僕には あの人が 人を殺して
お金を奪ったとは思えなくて。
あなたも
そう思ってるんですよね?
さあ。
あなたのことだ。
何か考えがあるんでしょう。
(刑事)当時の防犯カメラの映像
もう一度 洗い直すぞ。
科捜研に
ビデオの鮮明化も依頼しておけ。
はい。 進捗は?
(刑事)軽井沢は 大村班が
頑張ってるみたいですが
殺害現場の方は人手が…。
(刑事)分かりました。 松田さん。
(松田)応援 増やしましょう。
おい!
地取り捜査で動けるやつは
すぐに現場に向かってくれ。
(一同)はい!
♬~
(津々井)いや~
人は見掛けによりませんな。
あんな のんきな顔して
殺人犯だったなんて。
その件に関して 津々井先生に
お願いしたいことがあるんですが。
残念ながら
刑事事件の弁護は専門外で。
篠田の身元引受人に
なっていただけないでしょうか?
殺人事件の被疑者を
保釈させるのは
相当 難しいかと。
津々井先生のように
高い社会的信頼と地位を
お持ちの方なら
裁判所も
文句のつけようがないのでは?
まあ 私以上の適任者は
いないでしょう。
確か 裁判所のお偉い方にも
お友達が たくさん
いらっしゃったはずですよね?
お断りします。
保釈中にトラブルが起きれば
私の輝かしいキャリアに傷が付く。
(橘)どうぞ。
6年前の
十ヶ浜強盗殺人の調書です。
再捜査が始まったみたいですね。
ええ。
6年越しの念願の逮捕ですからね。
必ず起訴まで持ってくって
上が張り切っちゃって。
当時は見つからなかった
新たな証拠や証言が
出てくる可能性もあるでしょうね。
会っていかれますか?
君に話すことは何もないよ。
篠田。
よくも 人を だませるね!?
あんな三つ星レストランなんか
連れてってさ
今日だけは あんたが好きなもの
決めていいわよなんて
言うからさ
こっちは気持ち良くしてて…。
そこに警察がやって来て
僕 どんな気持ちだったと思う?
僕は 麗子ちゃんを信じて
全部 話したのにさ。
ひどいよ! 警察に売るなんて。
僕は やってない。 殺してない。
僕は 無実なんだよ!
それを
何で分かってくれないんだよ!
バカ! アホ! 向こう行け!
言いたいことは終わった?
はっ?
行くわよ 篠田。
えっ?
ちょっと… 「行くわよ」…。
どうやって行くんだよ!
こっち。
話が よく分からないんだけど。
早く!
どういうことなの? ねえ。
ハァ…。
≪(ドアの開く音)
やっぱり どう考えても
ひどいよ 麗子ちゃん!
何がよ!
僕を警察に売るなんて!
私は 善良な市民として
当然のことをしただけよ。
善良だなんて ずうずうしい!
はぁ!?
誰のおかげで
出てこられたと思ってるの?
ねえ? 神田さん。
神田さん
気を付けた方がいいですよ。
えらい目に遭ったんだから。
ちょっと待ちなさいよ!
僕 やってませんからね。
知ってるのよ そんなことは!
あ~…!
ハハハ…。
座りなさい。
弁護士として 指名手配犯を
かくまうわけにはいかないから。
そして 同時に
冤罪を晴らすには
私の力では足りない。
警察の力を借りないと。
あんた やってないんでしょ?
僕は やってない。
じゃあ どうして あんたが
逃げなきゃならないの?
それは…。
罪を犯した人間は
金持ちでも貧乏人でも
平等に法律によって
裁かれなければならない。
そして 同時に 無実の人間は
決して裁かれてはいけない。
いつも事件が起きるたびに
うれしそうに
謎を解いてるじゃない。
どうして自分の事件だけ
逃げるの?
話して あんたの事件のことを。
覚えている限り 全部。
6年前…。
あのころ 僕は ミステリー作家として
デビューすることを夢見ていた。
料理人として働きながら
寝る間も惜しんで小説を書いて
コンクールに応募していたんだ。
そんなとき
十ヶ浜のレストランで
パーティーの手伝いの求人があって
僕は そのレストランに
行ったんだ。
僕が 第一発見者なんだよ。
仕事が終わって
僕も お客さんたちと飲んで。
でも パーティーの準備で
徹夜明けだったから
僕は その後 眠ってしまって。
目が覚めたら
僕のそばに死体があった。
アリバイを証明してくれる人は?
起きたら 僕一人だった。
アリバイはなし。
警察は それだけで
あんたを犯人だと疑ったの?
凶器の包丁に
僕の指紋がついていた。
証拠もある。
それに
僕が 被害者と言い争っていた
という証言も出てきて。
状況も不利。
まあ 調書どおりね。
それって…。
警察から預かった。
どうして?
私が あんたの弁護をするからよ。
お金にならない上に
大嫌いな刑事弁護。
しかも 逃亡してたから
不利な立場だし
依頼人は お金持ってないし
最悪過ぎる。
うん…。
麗子ちゃん…。
ありがとう。
お礼なら 後見人に言って。
後見人は 麗子ちゃんじゃないの?
殺人事件の保釈は大変なの。
悔しいけど 私じゃ力不足なのよ。
まさか… 津々井先生が!?
優しいところもあるんだね。
(津々井)《私は 剣持先生ほど
あの男を信用できませんので》
《私が責任を持って
監督しますので
どうか お願いします》
《剣持先生…》
《あなた
人に頭を下げられたんですね》
《うちの事務所にいたときからは
とても考えられない》
《そんなに あの男が
心配ですか?》
《まさか。
私は ただ 頼まれただけです》
《あの厄介な遺言状で》
《分かりました。
お引き受けしましょう》
《ありがとうございます》
(津々井)《ただし 1つ条件が》
《条件?》
《あの事務所は畳んでください》
《探偵ごっこは もう じゅうぶん
楽しんだでしょ?》
《今回の事件が解決したら
私の事務所で
思う存分 働いてください》
《分かりました》
麗子ちゃん
僕は 何をしたらいい?
僕らは ホントに勝てるのかな?
私を誰だと思ってるの?
篠田 行くわよ。
ねえ どこ行くの?
現場に決まってるでしょ。
現場って あの町に!?
はっきりさせるの。
《篠田の無実と真犯人を》