[終]元彼の遺言状 #11【麗子失踪編!事務所に残された篠田の推理が冴える?!】[字][デ]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

[終]元彼の遺言状 #11【麗子失踪編!事務所に残された篠田の推理が冴える?!】[字][デ]

麗子失踪編!篠田が自由を得たのも束の間、麗子が失踪?!一人残された篠田の推理が冴える?!消えた3億円、消えた花婿、消えたダイヤ、消えた麗子の謎を追え!

ご案内
【公式HP】
https://www.fujitv.co.jp/motokare/ 
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番組内容
麗子(綾瀬はるか)の奮闘により「十ヶ浜強盗殺人事件」の冤罪(えんざい)が晴れ、自由の身となった篠田(大泉洋)は、長年の夢だったミステリー作家としての一歩を踏み出す。しかし、出版社に持ち込んでも編集者からは酷評の嵐。散々な言われようで落ち込んでいたある日、道ばたで出会った編集者から大絶賛され、思わぬ形でデビューが決まるが…。
一方『暮らしの法律事務所』にやってきた紗英(関水渚)は
番組内容2
「衆院議員の嶺村信一の金庫から3億円が奪われた」という話を持ち込む。「十ヶ浜強盗殺人事件」を解決して以来、どうやら社交界では「紗英は名探偵」ということになっているらしく、表沙汰にできないこの案件を解決してほしいと紗英に依頼があったのだ。これを解決すればきっと高額な報酬が得られるに違いないと鼻息を荒くする紗英だが、麗子は「タヒチに旅行」と言い残して突然失踪!お金大好きな麗子がこんなビッグチャンスを
番組内容3
無下(むげ)にするはずはないが…。麗子不在の中、篠田たちの奔走劇が幕を開ける!
出演者
綾瀬はるか 大泉洋 
関水渚 望月歩 古屋呂敏 
勝村政信/生田斗真/浅野和之
スタッフ
【原作】
『元彼の遺言状』『剣持麗子のワンナイト推理』新川帆立(宝島社) 
【脚本】
杉原憲明、小谷暢亮 
【音楽】
川井憲次 
【プロデュース】
金城綾香、宮﨑暖 
【演出】
鈴木雅之、澤田鎌作、西岡和宏

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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  8. ハハハ
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  11. 佐久間
  12. 神田
  13. 秘書
  14. 嶺村
  15. ケーキ
  16. 健康促進クラブ
  17. 剣持先生
  18. お金
  19. タヒチ
  20. ハァ

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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ポニーキャニオン

(裁判長)公訴事実に
事実と異なることはありますか?

僕は 殺してなんかいません。

居場所を失い 名前を失い

誰にも知られず ひっそりと暮らし
お金も持たず

発表する当てのないミステリー小説を
書き続けている。

それが 彼の6年間です。

(裁判長)被告人は 無罪。

(紗英)やった~! やった!

くぅ…。 うっ…。

この辺かな?

よしっと。

♬(音楽)

ですから
うちは法律事務所なんです。

浮気調査なら
探偵事務所にでも。

♬~

ちょちょちょ…
ちょっと ちょっと!

何やってんだよ。
TikTok 今 撮ってんだからさ。

邪魔しないでよ。

でも 麗子ちゃん
SNSって楽しいね。

何 のんきなこと言ってんのよ。
あんたの事件から

探偵事務所と勘違いした電話が
鳴りやまないの。

ああ まったく。
あっ… ごめんね。

せっかくだからさ
この際 色々申し込もうと思って

パスポートに マイナンバーカードに
歯科検診に 図書館に 区民プール。

麗子ちゃん 世界は広かったんだね。
ハハハ…!

≪(ノック)
≪(配達員)失礼しまーす。

あっ すいません
デリバリー お持ちしました。

あ~ 早いね! さすがだね!

ありがとうございました。
はい ありがとう。

いや すごいね 麗子ちゃん。

今や スマホ一つで
すぐ届くんだもんね。

はい。 お昼ご飯。
はっ? 何 サボってんの?

いや ちょっと この後
外せない案件があってね。

朝 昼 晩と
食事を作る決まりでしょ?

僕は あなたの助手でありながら
一人の夢見る男なんですよ。

おっ… フッ。

どうでしょう? 私の原稿は。

とても一生懸命
書いてらっしゃるなぁとは

思うんですよ。 うん。

思うんですが…。

もう あの
率直に おっしゃってください。

分かりました。

あのね…。

古いです。

めちゃくちゃ古いですよ~!
ハハハ…。

古過ぎて 一周回って新しいのかな
なんて思うんすけども

それが また さらに
一周回っちゃってるからね。

結果として古いんですよ。
う…。

なかなかね ここまで古いやつはね
今 見ない。

あっ もういいです。
いや 結構。

古いのは
じゅうぶん分かりましたから。

でも あの お言葉ですけど

探偵役が
さすらいの料理人ってのは

まだ 誰もやってないと
思うんですけど。

(編集者)ああ… そういうことじゃ
ないんですよね~。

最初から最後まで
既視感だらけ。

やりたいことはね
分かるんですよ。

伝統的なミステリーが好きだ!
って気持ちも伝わってくる。

ただねぇ うちじゃあ ちょっと…。

おおっ…。
すいません!

すいません!
申し訳ない…。

持ち込みされたんですか?
ええ。

(車崎)面白いですよ 篠田さん。

ホントですか?

どこに持ってっても
散々な言われようで。

古いだとか ありきたりだとか。

本当に この業界は
目利きもいなくなりました。

(車崎)むしろ その古さこそが
この作品の魅力なんですよ。

(車崎)ドイル クリスティー
ポーに カーに クロフツ。

実はね 僕も 学生のころ
海外ミステリーに

はまってた口なんですよ。
ああ…。

しかし 篠田さんの作品は
それだけじゃない。

古き良きミステリーの奥に光る
新しいものがある。

ありがとうございます!

でもねぇ 面白いだけじゃ
駄目なんですよ。

何か こう
売りになるようなものがないと。

有名な賞を取ったとか
作家が有名人とか。

≪(女性)
あら あなた 十ヶ浜の事件の人?

あっ… ええ。
あ~ よかったですね!

全部ぬれぎぬだったなんて
そんな ひどい話ないもの。

ホントに よかったです。
頑張ってください。

ありがとうございます。

あっ すいません。

そうか!

どこかで見たなと思ったら
篠田さんは あの事件の?

ええ。 本名は 田中なんですけど
篠田 敬太郎は ペンネームでして。

いけるかもしれません。
えっ?

この原稿
僕に預けてくださいませんか?

それって…。
はい。

♬「歩き出そう その道を」

♬「行き先は誰も知らない」

おっ お疲れさまです。

(警察官)
ご機嫌じゃないの 篠田さん。

今日は お祝いなんですよ。
ハハハ…!

(警察官)ハハハ…!

♬「君に」

ごめんね 神田さん
お手伝いまでしてもらっちゃって。

もう 麗子ちゃん
帰ってくると思うんだけどね。

≪(ノック)
(配達員)郵便でーす。

おっ!
サインお願いしまーす。

来た来た来た!

ありがとうございます。

はい!
じゃ こちら。

ありがとうございました。
どうも。

来た来た 来ましたよ 神田さん。

きた きた きた~!

見てください 神田さん。

僕の本ですよ!

篠田さん よかったね。
はい。

これ。

最初の読者は
神田さんって決めてたから。

(神田)え~?
感想 教えてください。

忌憚のない感想で
お願いしますよ。

わ… 分かった。

麗子ちゃんも びっくりするぞ!

もしもし 篠田。
あっ もしもし 麗子ちゃん。

何時ごろ 帰ってくる?

旅行に行くの。
旅行?

タヒチ。
タヒチ?

そうよ。
えっ 今から!?

もう飛行機が出るところ。

向こうにいる間は
電話には出ないから。

いやいや 今日は
早く帰ってきてって…。

うっとうしい依頼の電話が
鳴りやむころに戻るわ。

それじゃ。
(通話の切れる音)

もしもし 麗子ちゃん?
麗子ちゃん?

何だよ…。

麗子ちゃん
旅行に行っちゃったみたいです。

仕方ないから
2人で食べましょう 神田さん。

麗子ちゃんがいないんなら
いいよ。

えっ?
読ましてもらうよ。

いや 神田さん せっかくだから
食べましょうよ。

神田さん!
(ドアの開く音)

僕じゃ駄目ですか!?
(ドアの閉まる音)

(ドアの開く音)
≪(津々井)剣持先生!

えびチリです。
剣持先生は!?

津々井先生…。

大変なんですよ。 事件なんです。
何ですか。

娘がね
彼氏を連れてくるって言って

20も年上の
株だか仮想通貨だかで

稼いでる男らしいんですよね。
よかったじゃないですか。

いや 私は 会うつもりは
なかったんですよ。

でも 妻に説得されましてね
ずっと家で待ってたんですよ。

それの何が事件なんですか。
話を最後まで聞きなさい。

ところが その彼氏が
来ないんですよ。

待てど暮らせど来ない。

貴重な休みと
すしまでとったのに来ないんだ。

じゃあ よかったじゃないですか。
真面目に話を聞きなさい!

何が問題なんですか。
娘だけじゃない。

知り合いみんな
連絡が取れないらしいんですよ。

失踪したんですよ。 失踪!
『花婿失踪事件』ですか。

勝手に
花婿にしないでいただきたい。

ミステリー作品ですよ。
シャーロック・ホームズの…。

フィクションの話なんか
どうでもよろしい!

まずいんですよ。
私のせいにされそうなんです。

私が脅かしたんじゃないかって。

脅かしたんですか?
脅かしてませんよ!

じゃ また痴漢でもしたんですか?
痴漢なんかするもんか!

分かりました。
どうすりゃいいんですか。

だから 何としても やつを
見つけ出さなければいけない。

どこですか? 剣持先生は。

剣持先生!
いやいや…。

麗子ちゃんはですね…。
≪(黒丑)ういーっす!

どうしたんすか 津々井先生。
外まで丸聞こえっすよ。

黒丑君 何よ その荷物。
(黒丑)ケーキです。

俺 昨日 誕生日で
お客さんたちにもらったんすよ。

大人気じゃない。
(黒丑)ヘヘ。 まだ店に山ほど。

ほら 色々あって ナンバーワンも
ナンバーツーもいなくなったんで。

あ…
ドラマのような事件だったね。

ケーキ みんなで食べましょう。
食べられないよ そんなに。

(黒丑)知らないんすか?
フードロスって。

あのね 今 それどころ
じゃないんですよ!

≪(紗英)何 騒いでんのよ。

ほら。 ケーキ 買ってきたわよ。

(黒丑)紗英さんもケーキっすか?
(紗英)えっ?

ちょっと あんた
何 かぶってんのよ!

だから ケーキなんか
どうだっていい…。

そんなことより事件よ。
(津々井)相談事なら私の次ですよ。

そんじょそこらの
ちんけな事件とは違うの。

何てったって
3億円が消えたんだから。

(3人)3億円!?

(紗英)嶺村 信一の3億円が
消えたの。

大臣経験もあり
自らの派閥も抱える

衆議院議員じゃないですか。

友達に 知り合いの政治家が
困ってるから

話を聞いてやってくれって
言われて。

何で紗英さんに?
(紗英)十ヶ浜の事件のこと

ちょっとだけ
パーティーで話したの。

そしたら いつの間にか 私

社交界では
名探偵ってことになってて。

参ったわよ。 ハハハ…!

ハハハ! フフフ!

で 3億円というのは?

《どうした?》
(紗英)嶺村 信一の裏金よ。

ある日 事務所に帰ってきたら

3億円が こつぜんと
金庫から消えてしまったらしいの。

表沙汰にできないお金だから
紗英さんに相談が来た。

次の選挙資金だったから
嶺村事務所は大慌てってわけ。

これ 解決できれば
嶺村 信一から謝礼も出るし

嶺村家が経営する
いくつかの企業の顧問にもなれる。

すごいじゃない!
ビッグチャンスでしょ?

それなのに こんなときに限って
剣持 麗子がいないなんて…。

そうですよ。
何で こんなときに。

いいなぁ タヒチ 行きたいな~。

で タヒチって どこっすか?

南太平洋諸島のリゾート地よ。

自然が美しくて癒やされるのよね。
(黒丑)遠いんすか?

直行便だと11時間くらいかしら。

便数が全然ないのが
玉にきずなのよね。

まっ 私は プライベートジェットで行くから
関係ないんだけどね。 フフ…。

剣持先生は
まだ飛行機の中っすかね?

あの人は ファーストクラスで
酒盛りでしょう。

昔 機内の酒を飲み干して

パイロットが自分のお土産を
差し出したことがある。

ハハ…。

剣持 麗子は
いったい いつ帰ってくるのよ。

麗子ちゃんがいなくても
僕がいますよ。

何とかしましょう。
このミステリー作家の

篠田 敬太郎がね。
ハハハ…!

(黒丑)何すか それ!?
デビューしちゃったんだよ。

(津々井)デビュー?
(黒丑)どんな話なんすか?

正体不明のさすらいの料理人が
次々と事件を解決していくんだ。

それって
篠田さんのことじゃないっすか!

ハハハ…!
じゃあ 俺も登場しちゃったり?

それは
読んでからの お楽しみだよ。

(紗英)よかったわね 篠田。
やっと見本が。

紗英さんは知ってたんですか?
教えてくださいよ もう~。

ちょっと 篠田君…。
(紗英)剣持 麗子も喜んだでしょ?

いや まだ 麗子ちゃんには
話してないんだ。

(紗英・黒丑)えっ?
皆さんも

麗子ちゃんには
言わないでください。

自分の口から言いたいんで。
篠田君 僕の事件…。

あっ ちょっと待ってくださいね。

麗子ちゃんからだ。
(黒丑)えっ?

「篠田 敬太郎さま
何かあったら このメールまで」

「剣持」
タイミングいいわね。

また来た。

「篠田 敬太郎さま
お金になりそうな案件は

詳細を すぐ連絡してくること」

お金のにおいを
嗅ぎつけたのかも。

あれ? これ 剣持先生が
普段 使ってるアドレスと違いますね。

そうなんですよね。

♬~

時代は変わっていく。

生き方も 常識も

価値観も どんどん変わっていく。

それでも人は これからも

きっと笑いあう。

きっとくだらない話をする。

きっと弱音をはく。

きっと恋をする。

時代は変わっていく。

それでも人は 人と生きていく。

今日もまた笑って 語って。

「剣持 麗子さま
常夏の楽園 タヒチでは

いかがお過ごしでしょうか?」

「バカンス中に
大変恐縮ではございますが

事件の詳細を記します」

(嶺村)《今日から
秘書見習いとして働いてもらう

森川 紗英さんだ》

《森川です。
よろしくお願いします》

「金庫のある部屋にいるのは
事務所付きの秘書3人」

「1人目は
信一の秘蔵っ子といわれた

佐久間 進」

(紗英)《政治家って
秘書が たくさんいるのね》

《まっ どうせ息子の泰司さんが
継ぐんだけどね》

《じゃあ 佐久間さんは
どうするの?》

《私は…》

《まあ いいんだよ!》

《もう 独立しちゃえば
いいんじゃない?》

《独立するにも
先立つものが必要だからね》

《私じゃ とてもとても》

「2人目は
信一の長男 嶺村 泰司」

《別に 政治に
興味なんてないけどさ

親父が どうしてもって。
まあ 金もなかったし》

《秘書になる前は 何を?》

《何も。 プータローってやつ》
《プータロー?》

《でもさ 軽い気持ちで
秘書 引き受けたはいいけど

忙し過ぎて 割に合わないよ。
職場の空気も悪いし》

《でも お父さんの後を
継ぐんですよね》

《佐久間さんが
言ってましたけど》

(泰司)《あの口だけ男に
譲るくらいなら 俺がやるよ》

《あ~ 大丈夫 大丈夫。
ちょっとは運動しないと》

「後継者争い真っただ中の
佐久間と泰司は 犬猿の仲」

「そして 最後に
去年 突然 秘書になったという

遠山 聡子」

《あなたも物好きね。
秘書なんて お金にならないのに》

《じゃあ 聡子さんは
どうして秘書に?》

《だまされたようなもんよ。
いくらでも渡すから

俺のそばにいてくれ
って言われたのに》

《金庫の暗証番号を知ってんのは
あの3人だけ》

《あの中の誰かがやったに
決まってるんだ!》

《ハァ… またマスコミだ》

《とにかく よろしく頼むよ。
名探偵さん》

《了解!》

(記者たち)《来た来た…。
おはようございます》

(記者)
《半年後に控えた選挙ですが

具体的な政策を
お聞かせください》

(記者)《何か 一言お願いします》

《そうやってね
選挙 選挙って 君ら…》

《われわれ 政治家はね…》

「秘書の3人は いずれも
金については困っている様子です」

「以上 報告を終わります」

「追伸 麗子ちゃん

ホントにタヒチにいるの?」

送信と。

メールなんか
ちゃんと読むのかしら 剣持 麗子。

バカンスなんでしょ?
読むよ。

何てったって
ビッグな案件なんだから。

剣持先生 戻りましたか?

津々井 昨日の今日で
戻るわけないでしょ。

えっ まずいことになりましたよ。
娘がね

家を出ていくって言うんです。
え~?

お父さんの顔なんか
見たくもないって。

完全に ぬれぎぬなのに
あんまりです!

≪(黒丑)助けてください!
(紗英)えっ 何?

黒丑君は どしたの?

僕の最大の太客から
こんな連絡が来てたんです。

見えない 見えない 見えない。

(紗英)「サプライズ びっくりした?
あのダイヤ 300万もするんだからね」

ケーキの中に 300万のダイヤ
隠してたっていうんですよ。

(一同)え~っ!?

それは まるで
『青いガーネット』じゃない。

はっ!?
『青いガーネット』って何って?

シャーロック・ホームズの
一編ですよ。

七面鳥の中から
指輪が出てくるんです。

そこで ホームズは…。
(紗英)何でダイヤをケーキに?

聞いてほしい…。
映画で見て まねしたらしいっす。

あ~ それ 何の映画だっけね?
そんなこと どうでもいいでしょ!

(紗英)で どのケーキなの?
(黒丑)それが分かんないんですよ。

だから 店にあった分も
全部 持ってきました。

ええっ!? じゃあ あの中に!?

(紗英)ねえ さすがに多過ぎない?

これ 食べる必要ってあんのかな?

知らないんですか?
フードロスって。

フードロスは知ってるよ!
(黒丑)まあまあ。

皆さん のみ込まないように
気を付けてくださいよ。

300万のダイヤを貢ぐって
そのお客 何してる人?

それが
よく分かんないんですよね。

聞いても
はぐらかされるばっかりで。

何か悪いことでも
やってんじゃないの?

お客さんの悪口はやめてください。
(紗英)そうだ 黒丑。

あんたのお客さんに
篠田の本 宣伝しなさいよ。

あっ いいっすよ。
俺 買い取るんで。

大丈夫?
篠田の本は 初版1万部よ?

1万部!?
すいません。

すごいじゃないっすか。
だって 新人でしょ?

すごいというか まあ それが
僕の限界だったんだよね。

感じの悪い新人だ。

嫌みじゃなくてですね
実は あの本はですね…。

《自費出版?》

《抵抗を感じるのは
じゅうぶん理解しています》

《しかし どんな作家さんも

最初は 自費出版で
スタートしてるんですよ》

《古くは 篠田さんが解決した
あの秦野先生も

最初は 弊社が出版し
それが ヒットに つながったんです》

《そんな作品が…。
いや~ 読んでみたいなぁ》

《今度 持ってきますよ》

《うちには
利益は ほとんどありません》

《でも あの先生も この先生も

処女作を
うちから出したというのが

われわれの誇りなんです》

《いや~ でも…
自費出版ってのはなぁ》

《すいません。
ぶっちゃけ 幾ら出せます?》

《いやいや いやいや…
僕は もう お金なんて まったく》

《僕も 個人的に 500出します》

《えっ!?》
《膨大な知識に裏付けされた

緻密なトリック》

《流行に流されない
重厚な構成とキャラクター》

《『さすらい料理人の
華麗なる事件簿』は

古典ミステリーを愚直に追求した
類いまれなる作品です》

《僕は
この小説に ほれたんです》

《車崎さん…》

《篠田さんの夢の後押しを
させてくださいませんか?》

車崎さんの言葉で
僕は ようやく決心したんです。

熱いですね!

情熱が人を動かすのね。

あの 自費出版ってことは
お金を?

300万 払いました。
300!?

宮沢 賢治も
最初は自費出版ですから。

あなた
どこに300万なんて お金が?

私が立て替えたの。

ようやくつかんだ夢だもの。
300くらい はした金よ。

あなた方 どこまで…。
紗英さん ありがとう。

夢を壊すようなことを
言いますがね

これは 誰が どう見ても…。

ぐうっ…。

長かったなぁ ここまで。

でも 諦めないでよかった。

(紗英)篠田…。

(黒丑)これまで
つらい人生だったんだから

今度は 篠田さんが
夢を かなえる番なんですよ。

あ… あり… あり…。

あの 皆さん!
(紗英)何よ さっきから!

落ち着いて よく聞いてください。
いいですか?

これは 典型的な…。

あっ…。

麗子ちゃんだ。

「篠田 敬太郎さま
3億円の件のみ 詳細求む」

ハァ… 私の件は 無視しやがった。
僕は ちゃんと伝えましたからね。

剣持 麗子は
お金にならない仕事は

しない主義なのよ。
(津々井)もういい!

自分で解決します。

カリカリすると血管切れるわよ。

(ドアの開閉音)

でも やっぱり変だよねぇ。
(黒丑・紗英)えっ?

何でメールはできるのに
電話は つながらないんだろう?

(紗英)バカンスを
邪魔されたくないんでしょ?

それはメールも同じでしょ。

海外だから 携帯
つながらないんじゃないっすか?

(紗英)そんなの今どきないでしょ。

(黒丑)
じゃあ 電源 切れちゃったとか。

(紗英)何で充電しないのよ。
(黒丑)充電器 忘れちゃったとか。

(紗英)そんなの買えばいいでしょ。
(黒丑)そもそも海外の充電器って

使えるんでしたっけ?
(紗英)確かに。

(黒丑)あっ でも スマホで
調べればいいか。

(紗英)電池が切れてるんじゃ
調べられないでしょ。

(黒丑)あっ そっか。
じゃあ 調べて教えてあげよ。

(紗英)どうやって教えるのよ。

電池が切れてるって推理は
どこにいったのよ。

《「篠田 敬太郎さま」》

あ~…。

唐突に切られた あの電話…。

《うっとうしい依頼の電話が
鳴りやむころに戻るわ》

《それじゃ》
(通話の切れる音)

《麗子ちゃん?》

電話はできないのに
メールはできる。

普段 使っていないアドレス。
(津々井)《あれ?》

《これ 剣持先生が
普段 使ってるアドレスと違いますね》

《旅行?》
《タヒチ》

《もう飛行機が出るところ》

《便数が全然ないのが
玉にきずなのよね》

♬~

ない。

分かったよ 麗子ちゃん。

僕が 最初に違和感を覚えたのは
メールだ。

いつもは 簡潔な内容しか
送ってこない麗子ちゃんが

律義に「篠田 敬太郎さま」と
打っている。

しかも 一度ならず三度まで。

そこで 一つの仮説に
たどりついた。

誰か 別の人に
打ってもらってるんじゃないかと。

電話ができないだけじゃなく

メールも
自分では打てない環境にある。

しかも 自分のアドレスではなく
新しく作った急場しのぎの

フリーのメールアドレスを
使っている。

これは
体が拘束されている証拠だ。

そこで 僕は こう返信した。

「あなたは
剣持 麗子ではありませんね」と。

そしたら 返信が来たよ。
君の担当の弁護士からだった。

麗子ちゃん タヒチへの直行便は

あの日 あの時間には
飛んでなかったよ。

長~い話は終わった?
はい。

麗子ちゃん
今度は何やったんだよ。

担当の弁護士に聞いても
守秘義務の一点張りで

教えてくれないんだよ。
あなたには言う必要ない。

まっ その気持ちも
分からなくはないんだけどね。

そんなことより
3億円事件は どうなってるのよ。

いい? これは 嶺村家の
顧問弁護士になるチャンスなのよ。

分かってる?
分かってるよ。

金庫の暗証番号を知っているのは
3人しかいないんでしょ?

それなら 犯人は その中にいる。

誰かが嘘をついているの。

物事は たいてい
驚くほどシンプルにできているの。

分かった。

ああ… 麗子ちゃんの着替え
預けといたから。

あんたにしちゃあ 気が利くわね。

(紗英)どうぞ。

頼まれてた支援者ファイル
メールしておきました。

森川さんがいると助かるな~。

泰司さんにもさ
さっさとデータ送れって言っといて。

(時報)

♬~

(佐久間)お疲れさまでーす。
(紗英)お疲れさまです。

2人揃って帰られましたね。

金曜はね。
(紗英)えっ?

金曜は行く所があるみたいよ。

あの2人が一緒に?

あっ じゃあ 私も失礼します。

♬~

♬~

ハァ… ハァ… ハァ…。
(ドアの閉まる音)

(紗英)
「NPO法人 健康促進クラブ」

(エレベーターの到着音)
(紗英)ハァ… ハァ… ハァ…。

ちょっと失礼。
(紗英)あっ…。

♬~

(女性)4 5 6 はやく。
1 2 3 4 5 6 7 8…。

はっ!
(女性)4 5 6 ファイト。

1 2 3 4 5 6 7 8。
1 2 3 4 5 6 7 8。

1 2 3 4 5 6 7…。

健康促進クラブは
メタボ解消のための集まりだったのか。

で そのクラブが
どう事件に関係するんです?

(紗英)何で津々井がいるのよ。

別にいたっていいでしょ
友達なんですから。

さっ 続きを どうぞ。

そうか。
この事件は『赤毛組合』だったのか。

くせ毛?
赤毛ですよ。

くせ毛は私でしょ。
ほっといてくださいよ。

(篠田・津々井)ハハハ…。
(紗英)もういいわよ。

『赤毛組合』も知らないんですか?
シャーロック・ホームズですよ。

赤毛の男だけが集められ

簡単な仕事で
高い給料をもらっていた。

しかし その組合が解散したと
ホームズの所に相談が来て…。

(紗英)そうか。
健康促進クラブは赤毛組合なのね。

最後まで話させてほしい~。
えっ 何? どういうこと?

あの部屋から 佐久間と泰司の
2人を追い出すために

わざとつくった組織。
そのとおり!

犯人は 金庫の3億円を
盗み出すチャンスを うかがっていた。

しかし いつも部屋には
あの2人のうち どちらかがいる。

そこで 健康促進クラブをつくって
部屋から あの2人を出したんだ。

ということは 犯人は…。
遠山 聡子だ。

紗英さん 健康促進クラブの資料を
集めてくれる?

たぶん創設には
彼女が関わってるはずだ。

了解。
ちょっと借りるわね。

で 津々井先生の方は
どうなりました?

娘さんの彼氏は。

僕はね
詐欺師だと思ってるんですよ。

詐欺師?

20も下の娘を たぶらかすなんて
詐欺師と一緒です。

そんなこと言うから嫌われるのよ。

娘にはね ピアニストになりたいって
夢があったんです。

今は もう 趣味で
時々 弾くぐらいですがね。

その彼氏は 夢を
後押ししてくれたっていうんです。

いい人じゃないの。
(津々井)「諦めることはない」

「僕は 君を応援したい。
君の夢の後押しをさせてほしい」

そう言って
娘を たぶらかしたんです。

夢の後押し?
(紗英)そんなこと言われたら

ときめいちゃうわ!
(津々井)そうやって心をつかんで

相手を だます。
詐欺師の常とう手段です。

そう思いませんか?

篠田君。

(紗英)ひねくれてるわね。
まだ剣持 麗子の方が優しいわ。

篠田のデビューに よかったわねって
喜んであげてたわよ。

えっ 紗英さん 出版のこと
麗子ちゃんに話したの?

知ってると思って言っちゃった。
いつ?

剣持 麗子が
海外に行く直前かしら。

麗子ちゃんの言うとおりだった。

「物事は たいてい
驚くほどシンプルにできている」

犯人は 3億円を盗むために

健康促進クラブを
わざわざつくったんだ。

邪魔な人間を外に出すために
その用事をつくり上げるとは

すごくシンプルで…。
どこがシンプルなのよ。

バカじゃないの!?
えっ?

そんなわけないでしょ?
金庫のお金を盗むために

NPOをつくるバカが
どこにいるのよ。

早く お金を見つけないと
顧問の話もなくなっちゃうじゃない。

物事はシンプルなの。
頭 冷やして ちゃんと考えなさい。

そもそもね
着替えで このTシャツって

いったい どういう了見なのよ!
仕方ないでしょ!

事務所に麗子ちゃんの服
それしかないんだから!

センスを疑うわ!
センスは僕じゃない!

紗英さんが作ったTシャツ!
うるさい バカ!

頭ごなしにバカって言うな!

捕まえてください この人!

あんな言い方しなくたって!

ただいま。
何 怒ってんのよ。

別に!
これを見て。

健康促進クラブをつくったのは

佐久間よ。

えっ?
しかも 犯人だと思った聡子も

会員だった。
遠山 聡子が?

佐久間と泰司は メタボ対策。

聡子は 腰痛のクラスにいる。

佐久間と泰司を呼び出すために

聡子が このクラブを
つくったってことだったけど

見当が外れたわね。
じゃあ いったい誰が3億円を…。

ういっす。
いや~ 何か微妙な展開っす。

今 大事な話をしてるの!
(黒丑)例のダイヤの太客

何か連絡取れなくなっちゃって。

既読スルーになっちゃって。

ああ… ホントだ。

津々井先生だ。

もしもし。

☎(津々井)
ホントに事件かもしれませんよ。

津々井先生
今 それどころじゃないんですよ。

☎今ね 失踪した娘の彼氏の部屋を
調べてるんですがね。

壁には クリーニングから
戻ってきたばかりの

スーツが掛けられていて

テーブルには菓子折りがあります。

つまり
挨拶に行く準備はできていた。

☎それなのに
姿を消してしまった。

何らかの事件に
巻き込まれた可能性がありますね。

金銭を盗まれた形跡は?

☎財布は スマートフォンと
鍵類と一緒にテーブルに。

物取りの犯行ではない。
☎いやいや まだ分かりませんよ。

☎何か盗まれたものが
あるかもしれない。

ああ~!
(黒丑)おお… どうしたんすか。

これを見て。

「嶺村 信一 逮捕
3億円 不正献金」

それも また3億円。

☎あの 皆さんの声が
遠いようなんですが…。

そういえば あのとき

健康促進クラブに
マスコミの記者が入っていった。

☎もしもーし。
秘書たちが記者と…。

☎もしもし。 もしもーし。

そうか。
☎もしもーし。 あれ?

初めから 狙いは これだったんだ。

皆さん お集まりいただき
ありがとうございます。

探偵の森川 紗英です。

えーっと…。

3億円を盗んだ犯人を
見つけ出すために

嶺村 信一さんに送り込まれた
探偵なんです。

黙っていて ごめんなさい。

犯人は この中にいる!

一度 言ってみたかったのよねぇ。

犯人の目的は 3億円を
奪うことじゃなかったんだ。

《本当の目的は
嶺村 信一さんを逮捕させること》

《そこで考え出したのが
今回の3億円事件だったんです》

《やっぱり 君は 面白い子だね》
《聞こうじゃないの》

《裏金の3億円がないと
選挙は戦えない》

《お金が見つからなければ

信一さんは 必ず裏ルートを使って
お金を工面してくる》

《それを リークすれば
彼を逮捕することができる》

《犯人は そう考えたんです》

つまり犯人は
正義感の非常に強い人物。

犯人は誰なんですか?

《犯人は誰なんですか?》
《犯人は…》

《あなたたちの中の誰かよ》

《で 誰なんだよ》

(紗英)《それは…》

(紗英)《これから考えるのよ》

(2人)《はぁ!?》

《ハハハ…! ハハハ…!》

《フフフ…》

(ダイヤルを回す音)

(解錠音)

《ああっ!》

《犯人は
一時的に金庫を空にして

嶺村 信一に
3億円が盗まれたと思い込ませ

すぐに また金庫に戻した》

《政治と金の関係は 複雑でねぇ

一介の秘書が
リークしたところで

結局は逃げられてしまうのが
オチだ》

《だから 記者を張り付かせて
リアルタイムで

金の受け渡しの一部始終を
押さえてもらってたんだ》

《そうやって裏金のルートを
立証するのが

一番手っ取り早いからね》

(佐久間)《健康促進クラブは
その打ち合わせ場所だ》

《あそこなら
誰にも気付かれない》

《でも あなたの推理は正解よ》

《やるわね 森川さん》

《な… 何 言ってんのよ》

えっ? ってことは…。

3人の共犯。
3人の仲が悪かったのは

盗まれたと思わせるための
芝居だったの。

おかえり。
何これ。

決まってるでしょ。
出所祝いですよ。

うん。
つまり 本当の目的は

嶺村 信一を
逮捕させることにあったんだ。

あんたが もっと早く
真相に たどりついてれば

私が力ずくで解決させて

今ごろ サステナブルな高収入が
手に入ってたのに。

フフ… 麗子ちゃんらしいね。

あ~ そうだ。
頼まれてた

津々井先生の消えた花婿の
マンションの情報。

はい。

解決できそう?
津々井先生が気の毒でさ。

あのままじゃ
ホントに娘さんに嫌われちゃうよ。

やっぱり。

彼の居場所が分かった。
えっ 本当?

(津々井)いました いましたよ!
剣持先生の言うとおり

マンションとマンションの間の隙間で
足 骨折して 息も絶え絶えで。

もう少し遅かったら
命に関わってたかもって。

娘には感謝され もう お父さんに
足 向けて寝ないとまで。

ハハハ!
これで父親の面目躍如です。

それは よかったです。
さすが名探…。

しかし

彼が マンションの敷地内にいるって
よく分かったね。

鍵の束が部屋にあるなら
まずは インキーを疑うべきよ。

部屋に 鍵もスマホも財布も
忘れてしまった彼は

マンションのオートロックに
閉め出され

外から壁を よじ登って
部屋に入ろうとした。

まあ 3階だから
行けると思ったんだろうね。

でも よく気付いたね。
私も たまにやるから。

気を付けなさいよ。
言ったでしょ。

物事は驚くほどシンプルなのよ。

じゃあ 最後の謎は 僕が解くね。

えっ?

麗子ちゃんが
なぜ留置場にいたのか。

僕のせいだったんだよね。

麗子ちゃんは 僕が
出版詐欺に遭ったことを知って

詐欺師から お金を
取り返そうとしてくれたんだよね。

あんたに話す気はないって
言ったでしょ?

麗子ちゃんは 僕の本のことを
紗英さんから聞いて

すぐに詐欺だと見抜き
詐欺師を呼び出して問い詰めた。

でも 君の性格だ。
怒りを抑えられずに相手を殴った。

とはいえ 相手は男だ。
素手で戦っても勝てるわけがない。

そこで 君は いつも履いてる
その高いヒールを手に はいて

まるで カンガルーのように
相手の顔を連打した。

この豚野郎! くたばりやがれ!
叫びながら…。

私が そんなこと
するわけないでしょ。

えっ? カンガルーのように
殴ったんじゃないの?

殴ってないわよ。
じゃあ どうして捕まったの?

不覚だったわ。
相手が2人組だったなんて。

2人組?
問い詰めてたら

逃げ出しそうになったのよ。
あの車崎とかいう男。

だから 行く手をふさいだの。

そしたら 殴られた 暴力だとか
言い始めて。

そんな嘘
誰も信じるわけないと思ったら

客に紛れてた共犯の女が
証言したのよ。

殴るのを見たって。
女?

あんたが
だまされたときもいたはずよ。

《あなた… 十ヶ浜の事件の人?》

ああ…。
まっ 安心して。

2人は 自分たちが犯した罪を

これから
大いに後悔することになるから。

何で俺たちなんですか?
詐欺は二課の仕事ですよ?

しょうがないだろ。
先生からの通報なんだから。

警察組織の全勢力をあげて
こらしめろって。

ヘッヘッヘッ。

あの2人は
私を相手にしてしまったことが

運の尽きね。

がっぽり慰謝料
ぶんどってやるわよ。

フフ…。

あっ!

もしかして…。
何?

ちょっとパソコン借りるね。

やっぱり。

これ 見て。

この人。
共犯の女よ。

どういうこと?
黒丑君に

300万のダイヤを
プレゼントした太客だよ。

ってことは

僕が 紗英さんから借りて払った
300万は…。

どうしてケーキの中なんかに
隠したのよ。

まったくだよ。

あ~あ…
みんな あんな喜んでくれたのに。

紗英さんにも悪いことしたな。
300万も貸してくれたのにさ。

300万なら
耳揃えて返したわよ。

えっ?
しょうがないでしょ。

身内の借金なんだから。

麗子ちゃん…。

お金は 必ず返すから。

篠田。
ん?

あんたの小説 読んだわよ。
えっ? どうやって?

神田さんが差し入れしてくれた。

神田さんには
居場所 教えてたんだ。

うん。

で… どうだった?

つまんなかった。

どのトリックも古いし
既視感だらけ。

登場人物のキャラクターも
ありきたり。

出た途端に犯人も分かったわ。
もう もう もう… もういいよ。

でも 少しだけ いいとこもあった。

えっ?

まあ 辛うじて
奇跡的に かすかに。

まっ あるかないかと…。
もう分かったよ。

まあ いいんじゃない?
あんたらしくて。

また書いてみれば?

本が売れたら たんまり利子付きで
返してもらうから。

フフフ…。

麗子ちゃんは やっぱり優しいね。

《僕さ
優しい人が好きなんだよね》

《栄治
ホント 何なの? こいつは》

《事件が起きて
その真相を解明するとき

関係者を一堂に集めるのが
ミステリーのセオリーです》

《ぬわああーっ!》

《やだぁ。 カワイイ!》

《ねえ 聞いて 聞いて。
このビニールひもを…》

《荷物って 誰のことだよ!》

《あんたに
決まってるでしょうが!》

《ギョーザ もう一枚!》
《はいよ~!》

《僕が 何者なのか

言いたくなければ言わなくていい
って言ってくれたよね》

《ありがとう》

《僕は 篠田 敬太郎じゃない》

(橘)《田中 守。
強盗殺人の容疑で 逮捕する》

《あの日 何があったのか
話してもらえませんか?》

《お願いします》

《裁判とは
真実を述べるべき場所です》

《ただ 誰かが 嘘をついたら

真実に たどりつくことは
とても難しくなります》

《でも 諦めてはいけない》

《なぜなら その真実には

一人の人間の人生が
かかっているから》

《田中 守という人間の人生が》

《何が 篠田は必要ない人間よ》

《必要ない人間なんていない》

《篠田は 私にとって
必要な人間です!》

私に 優しいなんて言う男は
駄目なやつばっかりね。

フフフ…。

でもさ もしダイヤが見つかっても
黒丑君のなんだよね。

黙って換金すりゃいいのよ。
それって犯罪じゃないの?

窃盗罪ね。
えっ!?

大丈夫よ。
すぐに私が弁護して助けてあげる。

嫌だよ!

僕は やっと 人生
取り戻したばっかりなんだよ。

フフ…。
笑い事じゃないよ。

優しい顔して
鬼みたいなやつだな!

ハハハ…!
フフフ…。

んっ!

[このドラマの…]