【BS時代劇】大岡越前6 [新]「消えた三万両」[解][字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

【BS時代劇】大岡越前6 [新]「消えた三万両」[解][字]

将軍・吉宗(椎名桔平)の弟だと名乗る中川正軒(和泉元彌)が現れ、ご落胤騒動が起きる。忠相(東山紀之)や幕閣たちが警戒する中、幕府の蔵から三万両が盗まれ……。

詳細情報
番組内容
将軍・吉宗(椎名桔平)の弟だと名乗る中川正軒(和泉元彌)という怪しい人物が現れ、ご落胤騒動が起きる。そんな中、忠相(東山紀之)は将軍家の祝儀能を取り仕切ることになるが、江戸城内に町人たちが招かれた機に乗じて盗賊が入り込み、幕府の蔵から三万両が盗まれてしまう。責任を問われた忠相は、三万両を取り戻せなければ切腹という窮地に……。一方、蔵を破った盗賊一味と正軒の間には、あるつながりがあった。
出演者
【出演】東山紀之,勝村政信,美村里江,近藤芳正,高橋光臣,和泉元彌,櫻井淳子,駿河太郎,雛形あきこ,高橋長英,寺田農,松原智恵子,田村亮,椎名桔平
原作・脚本
【脚本】尾西兼一

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
ドラマ – 時代劇

テキストマイニング結果

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キーワード出現数ベスト20

  1. 甚八
  2. 権蔵
  3. 三万両
  4. 勝治
  5. 江戸
  6. 上様
  7. 加吉
  8. 公方
  9. 祝儀能
  10. 越前
  11. 将軍家
  12. 小判
  13. 中川正軒
  14. 蝮指
  15. お奉行
  16. 一件
  17. 家主
  18. 荷車
  19. 求次郎
  20. 金蔵

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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<品川御殿山の藤堂寺に
近頃 奇妙なことが起こっていた>

元禄の頃 火事で消失したとはいえ
この地にあった品川御殿

将軍家 鷹狩りの際の
休息所であったとか。

(住職)公方様が大和から
お移しあそばされた桜も

この地で 毎年 見事に咲き誇り

将軍家とのご縁の深さ 感じ入りまする…。

(赤星)ここ 藤堂寺は
公方様弟君にあらせられる我が殿が

ごとう留なさるには
最も ふさわしいということ。

(住職)この後 江戸入りともなれば

大名へのお取り立て
間違いなしでございましょう。

なれど 母が異なるゆえ
兄君は身共のことを知らぬであろう。

江戸入りともなれば 騒ぎになるは必定。

それは本意ではない。
のう 赤星。

はっ!

(松平左近将監)この3月に将軍家として

60年ぶりの日光ご社参も
無事に終わり

慣例どおり 祝儀能が
千代田のご城内にて行われる。

その取りまとめを
ご苦労だが 越前に頼みたい。

はっ。 されど…。

不服か?
めっそうもない。

実は 品川宿に
気になる噂がございまして…。

その噂とは 御殿山藤堂寺に

紀州家二代目 光貞公が ご落胤。

つまり 上様弟君と称する
中川正軒なるお方が現れた ですな。

伊生殿も ご存じでしたか。

その一件 まだ 上様のお耳には
入れてはおらぬが

まことならば
放ってはおけぬ 天下の大事。

故に 寺社奉行と共に探索するよう
下野には 既に命じてある。

よって 祝儀能の件 致し方なく
大岡殿に お任せいたす所存。

よいな 越前。

はっ。

♬~

(読売屋)さあさあ 千代田のお城で
ご祝儀能が開かれるよ。

<江戸の町は 城内で開かれる
祝儀能の噂で持ちきりであった>

(作左ヱ門)とはいうものの
名主や家主たちも

あの退屈な能を敬遠しており

名代を行かせるのが
慣例というわけじゃ。

(求次郎)名代?
鑑札さえあれば

誰もが 名主でございっていう顔で

能を見ることができるのだ。
では 私でも?

フフッ 何を言っているのですか。
まだ 子供のくせに。

それに 麻裃でなければいけません。

(お花)では 私は駄目なのですね。

ですが 勘太さんなら大丈夫ですよ。

あら どうして そこで 勘太さんの名前が
出てくるのですか? 若様。

あっしがどうかしたのかい? お花ちゃん。

どうもしません!

えっ?

王手じゃ!
ええ!?

ハハハハ…。
ハハハハ…! え~!

(子吉)親分 行きやしょうよ!
せっかく家主さんが

鑑札 渡すから どうかひとつって
言ってんですから。

何言ってやがる!
江戸っ子が しゃっちょこばって

お能拝見なんざ
後生が悪くていけねえ。

(三次)けど お城ん中 入るなんて
めったにありやせんぜ。

(子吉)ねえ!
お菓子と ご酒まで下されるそうだ。

おう それこそ…。
めったにあるもんじゃない。

麻裃なんか そこらの質屋で
手に入れりゃいいんだし。

それに 荒縄で
たすき掛けって手もありやすぜ。

ああ 紋なんざ
切って のりで貼っときゃいいんだよ。

いいんですか? 祝儀能を取りしきる

お奉行配下の我々が
そんなこと言ったりして。

違えねえ。
(笑い声)

行きやしょう 親分!

(カラスの鳴き声)

(手下)へい。
(勝治)弥助。

へい。 庄三。
へい。

(おすま)あちこちの家主に
頭下げて借りたもんだからね

あだやおろそかにしないでおくれよ。
(手下たち)へい。

(勝治)
御殿山も あんばいよう運んどるそうや。

お前の弟も…。
豪気なもんだろ。

(笑い声)

甚八は どうしたんだい?
(加吉)見てきやす。

遅かったじゃないか 甚八さん。

お前さんが来てくれないことには
始まらないんだからさ。

へえ。
(おすま)御殿山のご落胤と

天下をひっくり返そうってんだ。
尻込みしてる時じゃないからね。

へい。
ちっ 何だよ… しっかり頼むよ!

(笑い声)

ごめんなさい。
すまねえ。

およう?

お帰り。
(およう)ああ。

薬 もらってきたよ。

(権蔵)ああ… お帰り。 ああ…。

ああ…。
(せきこみ)

(およう)大丈夫?
(権蔵)ああ… んん…。

(せきこみ)
ああ…。

うっ…。

権蔵…。

<そして 祝儀能当日。

祝儀能とは 将軍家の祝い事に合わせ

本丸 大広間南庭の舞台で
能を演じることを言うが

初日は 町入能と称し

江戸の町々の
名主や家主たちの拝観を許していた>

♬~(謡と囃子)

♬~

あんなとっから見えんすかね?

納まり返ってるなんざ
上様らしくねえぜ。

♬~

(町人たち)おお!

楽しんでおるか? 皆の者!

よっ 御大将!
(笑い声)

待ってました!
日本一!

(笑い声)

これ!
(対馬守)静かにせい!

(讃岐守)よさぬか!
引っ込め! 白髪頭!

しゃらくせえ 左近将監!
(罵声)

いやいや 愉快愉快。

これ…。 大岡殿。

♬~

これが お奉行様の貫禄よ!
ヘヘヘ。

よっ 南町!
(笑い声)

バカ!
ハハハハハ…。

ハハハハハ…。

♬~

(鍵が開く音)

ご金蔵が破られた!?

消えた御用金 三万両の代わりに
この紙が置いてあった。

消えた?

仮にも ご金蔵が破られたなどとあっては
お上の威信に傷がつく。

あくまで 消えたのじゃ。

「お能拝見 小判拝借
ありがたや 公方様さま」。

忠相 賊は なかなかの手だれのようじゃ。

この錠前を開けられるとはのう。

そうは思わぬか? ん?

賊が 町入能に紛れて
ご城内におったことは間違いない。

されば 越前 この責めは
町入能を仕切った その方にある!

であろう? ご同輩。

品川御殿山の一件も しかり。

このようなこと 露見すれば
上様のご威光に 傷がつく。

越前 勘定総吟味が3日後に控えておる。

それまでに 内密に探索し
一命を賭して

三万両を取り戻すのじゃ!

はっ!

3日のうちに!?
盗まれた三万両を探せと?

ですが 城内から
どうやって三万両もの金を…。

三万両を持ち出すとすれば
御門を抜けるか 堀を渡るか

あるいは…。
舟を使って 堀づたいか。

どちらにしても大仕事。

そう簡単にはいきません。

上様も気にしておられた
錠前破りの手口…。

そこから 賊をたどる線もあるな。

(勝治)まずは 四千両や。

どうや?
ざまあみやがれってんだ 公方のやつ。

少しは すっきりしたみたいやな。
何言ってんだい これからだよ!

早いとこ 店に 金運ぶんだ!
(勝治)加吉!

(加吉)へい! おう!
(手下たち)へい!

(大介)舟?
(番太)へい。 お城の方から

明け六つ ちょいと前に

男が 3人ばかり乗ってやした。

(筧)荷は載せてなかったかい?

たるが一つ 載っかってたような…。
たるが一つ?

旦那 旦那旦那!
どうした?

明け方 この先の渡しで 舟から荷車に
乗り換えてるらしい男たちを

アサリ売りのガキが見てやした。

おっおっおっ… 荷車の荷は?

たるが一つ。
男が3人で押してたそうですが

顔は見てないようで。 舟から荷車か。
用意周到ですね。

だが 荷が軽すぎる。
そいつら どっち行った?

寺町の方へ。
おう。

旦那…
一体 何があったんですか?

聞きたいか?

誰かに しゃべった途端
首が飛ぶぞ 覚悟しろ!

大介!
はい。

(堅太郎)こっちです。
おお。

(堅太郎)おお。
(筧)ああ。

荷車が この寺に入っていくのを
見たやつがいました。

踏み込むぞ!
(筧たち)へい!

(源次郎)お奉行 遅かったようです。

何でしょうか。

千両箱を燃やしたのかもしれんな。

でも これじゃ
千両箱4つが いいところです。

(辰三)こっちは 竹の残りかすです。

たるのタガだな こいつは。

わざわざ たるを燃やしたということは

このたるから足がつくことを
恐れたのかもしれんな。

たるを扱うところを
片っ端から探ってみましょう。

甚八…。

久しぶりだな… 権蔵。

(伊織)足は よくなったかい?
(町人)へい ありがとうございます。

おおっ…。

おい あんた!

追え!
(丑松)へい。

おい 権蔵 どうした!?

今の男に やられたのか?

何の話です? 先生。
とぼけるな。

そこから飛び出していく男を
見たんだよ。

うるせえな! ほっといてくれ。

放っておけないから
こうして来てるんだ。

先生!

世話を焼くなとか言うなよ おようさん。

私は医者として言ってるんだ。

養生所へ来た方がいい。

さっきの男が またぞろ
やって来るかもしれんしな。

えっ?
今し方 ご亭主が男に殴られた。

だが 知らないって言いやがる。

何が どうなってるんだ? 一体。

あんた?

先生 今日のところは
帰ってくださいな。

またか。
いいか? 何度でも言うが

権蔵の心の臓は 相当弱ってる。
養生所で面倒見た方がいい。

帰ってくださいな。
お願いしますから。

頑固だな お前たちも。

おい こいつは 小判じゃないか。

葵御紋!?

おい どうしたんだ? これは。

あんた!?

ううっ… うっ…。

うっ…!

甚八…。

うっ ううっ…。

ああ… ううっ…。
あんた!?

権蔵 権蔵!
(権蔵)ああ ああ…。

ちっ!

ああ…。

あとは頼んだよ。

私は 人相書きを作らねばならんのでな。
はい。

口を開こうともしません。

もう一度 聞くぞ。

この切餅は どうした?

こいつと権蔵には
どんな因縁があるんだ?

(筧)おい!

三次 こいつを見てくれ。
(三次)へい。

こいつは 夢虫の甚八。

夢虫?

上方を根城にしていた 錺職で
腕を買われて鍵師になった男です。

こいつ 江戸に いやがったのか…。

この男なら やれますぜ 旦那。

夢虫の甚八…。

♬~

話が あるんだがな。

ああ そうか…。

うあっ!
おおっ! おら~!

うあっ あ~!
待て こら!

あっ!
や~っ!

(刺す音)
うっ… あ…。

何してやがる!?
おい!

(呼び子)

大丈夫か?
しっかりしろい! おい!

(加吉)お着きになりやした。

(おすま)
御殿山の方は うまくいってるらしいね。

(赤星)バカどもが
押すな押すなで寄進騒ぎだ。

(笑い声)
北町奉行の

伊生下野が うろつき始めたんでな
その目をかすめての江戸入りってわけさ。

おい。
へい。

失礼しやす。

蓮池ご金蔵から頂いた
三万両のうちの四千両や。

切餅1つ 足りぬと聞いたが…。

ああ… そいつの始末なら
とっくに済ませたよ。

おい おすま 何ちゅう口のきき方や!
(黒岩)仮にも公方の弟君様だぜ。

それが本当なら
この場で その首をかっ切ってるよ!

姉上を怒らせるな。

公方が お家改易にした旗本
水野なにがしの お側女だったんだからな。

それが 公方のせいで
上方まで流れたあげく

今じゃ 盗人 蝮指の勝治の女房にまで
落ちぶれちまったんだ!

えらい言いぐさやな。 ハッハハハハ…!

何が おかしい!?

俺や姉上が
どんな思いで ここまで来たか

てめえら 知らねえわけじゃねえだろ!

…とまあ すごんだところで

姉上の お相伴に
あずかり損ねた口だからな この俺も。

もっとも 公方憎しで

あんたたちと一か八か
大勝負を仕掛けてみたら

思いもかけず 三万両を手に入れた。

勝負は これからだ。

ご落胤と世間を たばかったところで
公方になれるわけでもなし。

まずは この四千両で
町にあぶれる浪人どもを かき集め

やつらの不平不満を
江戸の町に ぶちまける!

(小判が落ちる音)
あっ…。

火をつけるもよし
暴れ回るも これまたよし。

そうなりゃ 江戸は大混乱だ!
ハッハッハ…!

(笑い声)

ふんぞり返る公方や世の中に
一泡吹かせてる間に

こちとら どこぞのお大尽よろしく
高みの見物と しゃれ込む

っていう寸法は どうだ?

いいねえ ゾクゾクしてくるよ。
アハハハ…!

江戸の町が混乱したら 俺たち盗人も
やりやすくなるっちゅうもんや。

(加吉)へい。
(笑い声)

まあ どちらにしろ
俺たちの行く末は 地獄落ちだがな。

♬~

さしてやるよ。
うん。

どう?
似合うね。

♬~

気が付いたか。
南の お奉行様だ。

あっ ああ…。

聞かせてくれぬか あの男との関わりを。

おようが 口をつぐんだままでな。
らちが明かんのだ。

何故 あの男は
あの金を お前に渡したのだ?

あ… あ…。

二昔ばかり前のことです。

あっしと甚八は 幼なじみで
甚八と おようは 恋仲でした。

けど 魔が差した おいらが
そこに割って入ったのが 運の尽き。

いつの間にか
あっしが本気になっちまって…。

あちこち流れ歩いて
さんざん苦労かけた末

体 壊しちまって
江戸に舞い戻ったってわけです。

そんなお前たちに 甚八が気付いた。

しかし 殴るのは分かるが
どうして 金を渡す?

どうしてですかねえ…。

うっ! うっ うっ うっ… 勘弁してくれ!

できるか バカ野郎!
2人して 俺を おこわに かけやがって。

許さねえからな てめえだけは…。

うっ! あっ… うっ ああ… うう…。

(苦しむ声)

てめえなんか 勝手に死んじまえ!

(権蔵)ううっ…。

うっ! いってえ! あっ ああ うう…。

あいつは 昔っから優しい男で
それを… それを あっしが…。

(泣き声)

お奉行様 あっしは もう長くねえ。

あいつに 甚八には
あっしが謝ってたと伝えて…

おようも あいつのことを まだ…。

うっ! うう… ああ…。

権蔵! おい 権蔵! おい!

あたしのせいなんです。

あたしの…。

あたしのせいなんです!

あんた~ ごめんよ!

(泣き声)

甚八は まだ目が覚めぬ。

あの男に伝えたいことがあれば
祈ってやることだ。

「死ぬな」とな。

甚八さん…。

(犬の遠ぼえ)

[ 回想 ] 一命を賭して
三万両を取り戻すのじゃ!

(求次郎)父上…。

母上が 父上のことを心配なされて…
ですから…。

大事ない。 よいな。

はい。
≪求次郎 大きゅうなったのう。

これは 上様。
上様。

求次郎…。

切腹の期限は明日だったか 忠相。

はい。

そうか そのようなことがな。
はい。

人とは いとおしいものよのう。

は?

二昔も前に逃げた女の暮らしぶりを見て

盗んだとはいえ そしらぬ顔で
小判を与える男がいるかと思えば

その男が盗んだ小判であろうと知りながら
女は 口をつぐみ

そんな2人の別れを作った
己のありようを

ざんげして死ぬ男もいる。

人とは いとおしい。

恩しゅうを乗り越え
相手をいたわることができる。

のう。

上様。
ハハハハ…。

うむ どうした? 雪絵。
顔の色が すぐれぬではないか。

心配いたすな。

たとえ 3日のうちに 三万両が戻らずとも
余が切腹などさせぬ。

いいえ。 うちの亭主殿は
必ず 明日のうちに

賊を捕らえてご覧に入れます。
ねっ あなた。

雪絵…。 ウフフフ…。
ハハハハハ…!

あっ 上様。

余に構うな 源次郎。
何か分かったのか? 源さん。

錺職ってのを手がかりに
甚八の周りを探ったところ

伊勢屋という 下酒問屋に
出入りしていたことが分かりました。

お奉行のお察しどおり…。

焼いた たるの出所は そこというわけか。

恐らく。 主は 上方の出だそうで

三次に確かめさせましたところ
蝮指の勝治という 盗人の頭だそうで。

では 伊勢屋自体が盗人宿?

勝治の女房 おすまというのが
貧乏御家人の娘で

以前 旗本二千石 水野忠恒様の
奥女中に上がり

そのまま お妾に… はい。

水野忠恒と申せば…。

酒好きの上 乱暴狼藉が過ぎたので
何度か戒めたが なおらず

余が改易とした男だ。

おすまは それを恨んで
勝治と一緒になり

こたびの件を たくらんだのでしょう。

やれやれ。 それが まことなら

人とは いとおしいが
まこと 面倒でもあるものよ。

源さん 一つ頼まれてくれるか。

あっ ああ~…。

とろけるような心持ちだ。

ヘヘッ さすが 蝮指だねえ。

≪(加吉)お頭!
ああ? どうしたのさ?

甚八が まだ生きてるって噂が…。

権蔵が 死んだ…。

あたしのせいだ。

あたしが あんたを裏切って
一緒に逃げたりしなきゃ

あの人は あんな死に方しなくて
済んだかもしれない。

あんただって こんなことには…。

(甚八)あっ…。

もういいんだ…。

終わった話だ。

甚八さん。

初めは お前たちを恨んで
俺がヤケになり

上方くんだりまで流れて 盗人の仲間に
なっちまったのが悪かったんだ。

ただ おめえたち2人の暮らし 見てたら
たまんなかった。

だから…。

小判を置いていったのだな。

へえ。

悪かったな。

俺のせいで とんでもねえことに
巻き込んじまって…。

ううん…。

あんたが恵んでくれたって分かった時
あたしゃ うれしくて…。

(甚八)およう…。
お奉行。

案の定 伊勢屋に 身なりのいい武家が
昨日から投宿しているようです。

そうか。

甚八。

蝮指の勝治から 中川正軒という名を
聞いたことがないか?

いいえ…。

ただ おすまには お侍の弟がいて

今度のたくらみに 一枚かんでるって話は
聞きました…。

弟…。
(甚八)ええ。

で 伊勢屋の酒だるも
一枚かんでいるのだろう?

へえ… そのとおりです。

おい どういうことだ?

金の隠し場所だよ。

生きてやがったのか 甚八のやつ。
へえ。

養生所に かくまわれてるって話で…。

その男の口から こたびの一件が…。

どないする?

ならば 一気に片づけてしまうか。

どうしようってのさ?

養生所に火をつけ
ついでに 甚八の口を封じる。

その騒ぎに乗じて
残りの金を 堀から引き揚げ

江戸を引き払う!

(加吉)おい!
(子分)へい。

おとなしくしろ!
お奉行の言ったとおりだ。

甚八が生きてると知ったら
必ず襲ってくるとな。

ここに 甚八は いないぞ。

しゃらくせえ!

(捕方たち)御用だ! 御用だ!

♬~

ん? 火の手が上がらへんな。

(堅太郎)伊勢屋勝治 神妙にしろ!

いてまえ~!

♬~

野郎!

♬~

南町奉行 大岡越前である!

中川正軒 おとなしく縛につけ!

大岡…。

来やがったな 公方の腰巾着!

♬~

大儀である 大岡忠相!

何!?

てめえに 一太刀 浴びせりゃ
御の字だぜ!

是非もなし!

フッ!

うっ!

うお~っ!

♬~

あっ… ちょっと
気安く触るんじゃないよ!

動くんじゃねえ! 行くぞ ほら!

<こうして
たるに くくりつけられた 千両箱は

全て 引き揚げられ
三万両は ご金蔵に戻った>

(太鼓の音)
南町奉行 大岡越前守様 ご出座~!

(太鼓の音)

一同の者 面を上げよ。

(勝治)おそれながら お奉行様
三万両の御用金のことは

何者かに謀られたもの。
濡れ衣でございます。

このお白洲 合点が まいりまへん!

三万両の御用金とは 何のことだ?

えっ?

この白洲は 公方様弟君と名乗り
世間を騒がせた

中川正軒と その一派
下酒問屋 伊勢屋主こと

蝮指の勝治と 女房 おすま

配下の者どもの罪を問う場である。

事もあろうに 将軍家に盾つく
大それたことを たくらむとは

不届き至極。

極刑あるものと覚悟いたすがよい!

フン! 磔獄門 覚悟しての たくらみだ。

怖くなんかないよ!
ちっ あんたも 何か言っておやり!

お高いところから
大身旗本が いい気なもんだな。

俺たち 御目見得以下のクズ御家人はな

生まれ落ちた そん時から
泥沼の中に どっぷりつかり

地べた はいずり回って
生きてくしかねえ。

そっから はい上がるために
夢の一つや二つ 見たって…

罰は当たるめえよ。

夢とな。

だが お主の言う
御目見得以下の御家人たち 皆が皆

お主と同じような夢を見るとは限るまい!

身の不運を嘆く お主の
心根の弱さが悪を引き付けた。

ただ それだけのこと。

即刻 引っ立てい!
(同心)はっ! それ!

(捕方たち)はっ!
(捕方)えい 立てい!

さて 甚八。

かねてよりの盗人稼業の罪は罪。

だが 人を思いやる その心根に免じて

罪一等を減じ 江戸所払いとする。

しかし その傷では
一人で生きてはいかれまい。

これから どうする?

フッ どうもこうもありません。

死んだ権蔵のことを思えば
どうとでもなります。

およう。
甚八は こう申しておるが

どうしたものかのう。

お奉行様に申し上げます。

もし… もし 許されるのなら

このあたしが
甚八さんの面倒を見とうございます!

まことか?
はい あたしのせいで

甚八さんは こうなったんです。

せめてもの罪滅ぼし
一所懸命 お世話いたします!

どうする 甚八。
おようの申し出 受けてみるか?

そ そんな… そんな…。

よいではないか。

その強い心を忘れず
ひたむきに 2人で生きていけばよい。

お奉行様…。

♬~

消えた三万両が戻ったのは
越前の手柄であった。

のう 左近。
はっ!

下野。 中川正軒の一件
手柄を横取りされたと思うてはならぬ。

南も北も手を携え
悪党どもを召し捕らねばのう。

は…。
はっ!

ははあ!

上様。

余が 正軒のことを
知らずにいたと思うか。

見くびるなよ!
(一同)ははあ。

ハッハッハッハ…。

<ご落胤騒動と ご金蔵破り

江戸の町を揺るがしかねない
2つの事件を解決し

ほっと安堵する忠相であった>

同心が酔って十手をなくすとは
何たる失態!

相良大介 謹慎を申し渡す。

こいつで たんと おあしを稼いで…。
元どおり しゃべれるようにしてやるから。

お前は 売られた身だ。
おくに!

おいらは 取り返しのつかないことを…。

私に 2人と話をさせてください。

十手には
おそれを抱かせるだけの力がある。