【BS時代劇】大岡越前6「母子の真実」[解][字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

【BS時代劇】大岡越前6「母子の真実」[解][字]

かつて義賊と呼ばれた盗賊一味が大店を次々に襲い、忠相(東山紀之)と伊生(高橋光臣)は探索に追われる。だがあまりに残忍な手口で、同一集団とはとても思えず…。

詳細情報
番組内容
残忍な手口の盗賊一味が大店を次々に襲い、忠相(東山紀之)と伊生(高橋光臣)の両町奉行は探索に追われる。一味を率いているのは十年前、義賊として知られた「村雨の吉兵衛」一派の若頭だった男・升蔵(宮川一朗太)とわかるが、かつての手口と余りにも違い過ぎた。そんな中、母一人で娘・おさよ(住田萌乃)を育てている真面目な行商人・おるい(宮本真希)の前に升蔵が現れる。二人の間にはただならぬ因縁があった。
出演者
【出演】東山紀之,寺脇康文,美村里江,近藤芳正,高橋光臣,宮本真希,宮川一朗太,住田萌乃,高橋長英,寺田農,松原智恵子,田村亮,椎名桔平

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
ドラマ – 時代劇

テキストマイニング結果

ワードクラウド

キーワード出現数ベスト20

  1. 升蔵
  2. 吉兵衛
  3. 村雨
  4. 江戸
  5. 駿河屋
  6. 盗賊
  7. ハハハハ
  8. 伊生殿
  9. 一人
  10. 一同
  11. 下野
  12. 桐太郎
  13. 児玉屋
  14. 大岡殿
  15. 盗人
  16. 一味
  17. 承知
  18. 上様
  19. 年前
  20. お花

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気の配信サービスで見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

全て無料!民放各局の動画視聴ができるTVer(ティーバー)!まずはココから → 民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」

他にも、無料お試し期間のある配信サービスがありますので、以下バナーなどからラインナップを調べてみるのもいいかもしれませんね。



NHK
created by Rinker
宝島社
¥1,210 (2022/08/13 18:04:36時点 Amazon調べ-詳細)

(勘太)お花ちゃん!

何?

だから 俺としちゃ 何ていうか その…。

もっと お花ちゃんと…。
はっきりしないのね むにゃむにゃ言って。

あたし お使いに行かなきゃならないから。

あ… ちょちょ… お お花ちゃん!

ああ…。

(求次郎)勘太親分。

はい。
おばあ様が お呼びですよ。

大奥様が!?

(妙)遠慮しないで
もっと こっち いらっしゃい。

あ… はい!

今ね 雪絵さんと話してたの。

どうして 勘太さんと お花の仲は
ちっとも先へ進まないのかしらって。

きっと あなたの押しが足りないのです。
ねえ 雪絵さん。

そうかもしれませんね。

私も そう思います。

お花だって 親分が はっきり気持ちを
伝えてくれるのを待っているのかも。

私に いい考えがあるの。
ちょっと つきあってちょうだい。

はい?

…って ここですか?

お花に かんざしの一つも
買っておやりなさい。

きっと喜ぶわよ。

な~に?

わあ 見て。
私も欲しくなっちゃう。

大奥様
あっしには こんな高価なものは…。

大丈夫よ。
手ごろな品も そろってるから。

(はしゃぐ声)

やっぱり やめときます!

あっ 逃げた!
もう だらしないこと。

これは 大奥様
わざわざ お運びいただきまして…。

いいのよ。

(久右衛門)でしたら その親分さんには
いつでも 気楽に

店をのぞくように お伝えください。

(おさよ)いらっしゃいませ。

わあ お人形さんみたい。

そのくしも かわいらしいこと。

ありがとうございます。
おっ母さんが選んでくれたんです。

(おとせ)
うちに出入りしてる人の娘なんですよ。

親孝行な子で 母親が行商に出ている間

何か手伝わせてくださいって 自分から。

偉いわね。
当たり前のことです。

児玉屋さんには おっ母さんと2人で
ずっと お世話になっているんですから。

おや…
戻ったようだよ おっ母さん。

(おるい)旦那さん おかみさん
ただいま戻りました。

(久右衛門)お帰り。
(おとせ)お帰り。

お客様でしたか 失礼しました。

私なら 構いませんよ。

おっ母さん お帰りなさい。
たんと売れた?

うん 売れたよ。 よかった。
これ!

おるいさん
また 明日も頼みましたよ。

こちらこそ よろしくお願いいたします。
おさよちゃんも ご苦労さん。

おっ母さん 行こう。
これ。 あ…。

しっかりしてるようで
おっ母さんに甘えたいところは

まだ 子供なのね。

気が早いかもしれませんが
いずれ あの子を

せがれの嫁に どうかと
2人で話してるんです。

若旦那さんの!

また明日!
(桐太郎)うん。

よろしくお願いします。
(番頭)ご苦労さま ハハハ…。

(妙)いい お話じゃありませんか。

(おるい おさよ)♬「ひらいた ひらいた」

(おさよ)♬「なんの花が ひらいた」

(おるい)♬「れんげの花が ひらいた」

♬「ひらいた」
どうしたの? おっ母さん。

ううん 何でもないわ。

そう。

♬~

うっ…!
(刺す音) ぎゃ~!

(刺す音)
ううっ…。

うあ~!
(斬る音) うっ! ああっ… うっ…。

蝋燭問屋に盗賊が?

はい 蔵の金が根こそぎ奪われ
主一家から 奉公人まで

一人残らず 斬り殺されたと。

♬~

(小判が落ちる音)

(悲鳴と斬る音)

<蝋燭問屋を皮切りに
呉服問屋 紙問屋と

大店が 立て続けに盗賊に襲われた>

(堅太郎)いずれも お店の者を
一人も生かさぬ残忍な手口

同じ盗賊の仕業と見て
間違いないと思います。

たった半月の間に3軒も!

それだけで 何十人の命が…。

くそ~!
お奉行が目を光らせてる この江戸で

よくも そんな 非道なまねを…。

ここまで むごたらしい やり口は
久しく見たことがございません。

…となると 新手の賊が
どこぞの地から?

それもありうる。 あるいは

かつて 江戸を騒がせた
盗賊一味 その残党。

狙いを絞らず

しらみつぶしに当たってくれ。
(一同)はっ!

ねえ おっ母さん。
このお墓って…。

お前にとって 誰より大切な方たちが
眠ってらっしゃる。

あたしが いっとう大事なのは
おっ母さん。

おっ母さんは
生きて ここにいるじゃない。

おさよ。 これ。
ちゃんと 手を合わせなさい。

は~い。

♬「てんてん てんつく 天狗の面」

♬「おかめに ひょっとこ 般若の面」

おっ母さん 早く!

風花堂の おまんじゅう
買って帰るんでしょ。

あ… うん。

回想 ハハハハ… ハハハハ…。

あっ!
(短刀で斬る音) うわっ!

あっ… あ~!

おっ母さん どうしたの?
ぼんやりして。

疲れてるんじゃない?

肩 もんであげようか。
あ いいのよ 何でもないから。

おさよは 先に休みなさい。 ねっ。

もう…。

(おるい)ありがとうございます。
また ごひいきに! ≪あいよ!

(升蔵)
10年ぶりに江戸へ帰ってきたってのに
随分と つれねえじゃねえか。

もう あなたとは
関わりない身ですから。

俺を こんな面にしておいて
よくも まあ…。

ヘッ あの娘 おめえさんの子かい?

見たところ 十は過ぎてらあ。

あのあと 誰かと くっついて
できた子にしちゃあ

年の数が合わねえなあ。
やめてください!

調べてみたんだよ。

2人が参ってた あの墓の主を。

これが 驚かずにいられるかってんだ。
ハハハ…。

もうやめて!

ちっ!

あの野郎…。
(青物売り)あと どうします?

適当に見繕って 店へ届けてくんな。
あ~ ありがとうございます。

(笑い声)

村雨の吉兵衛?
(三次)はい。

その村雨の一味の若頭で
升蔵って野郎です。

顔の この辺りに あのころはなかった
ひっでえ傷痕が ありやしたが

間違いありやせん。

(新三郎)これが 検死の結果です。

襲われた3軒 いずれも
臓腑を鋭く えぐられています。

うむ。
賊は 残忍極まりないやつらですね。

確かにな。

実は 江戸へ帰る街道沿い 行くさきざきで
村雨の吉兵衛という

情け容赦のない盗賊の噂を
耳にしたのですが…。

やはり 村雨の吉兵衛。

(一同)村雨の吉兵衛が!?

(大介)そんなに名の売れた
盗賊だったんですか? 村雨の吉兵衛って。

(筧)同心の端くれなら
それぐらいの名は頭に入れとけ!

はあ。
狙うのは 決まって

あこぎな商売をしている大店ばかり。

盗んだ金は 損をさせられた者に返したり
困ってる者に くれてやったり。

いわゆる義賊ってやつですか。
そりゃもう 大した評判でな

中には 俺たちに 見逃してやってくれ
なんて言ってくる者もいたりして。

義賊だからといって
許されるわけではない!

分かってますよ。

ところが 10年前
茶問屋の駿河屋に押し入って

店の者を 片っ端から殺しちまったんだ。

おまけに 付け火までして
火事騒ぎの隙に

まんまと行方をくらましたんだ。

えっ!? いきなり宗旨変えですか?

そこなのだ 私が気にかかるのは…。

まるで 急に人が変わったような。
確かに げせません。

では 越前
目下 江戸を騒がしておる盗賊は

かの村雨の吉兵衛一味だと申すのだな。

まだ しかと見極めてはおりませんが。

こんなことなら 10年前に
捕らえておればよかったものを…。

恐ろしい。 のう 伊生殿。

おお そうだ。
確か あの折 月番は北であった。

まずは 伊生殿に 当時のいきさつを
詳しく お伺いしたいのですが…。

大岡殿は それがしに 賊を取り逃がした
責めを問われるおつもりですか。

それは筋違い。 下野は当時
まだ 町奉行の職に就いてはおらぬ。

逃した責めに 南も北もございませぬ。

私は ただ 一味の変貌のきっかけを
知りたいのです。

ん?
何だって また 江戸へなぞ?

まこと そのまま よそへ
とどまっておればよかったものを…。

ふぬけたことをぬかすは誰じゃ?

上様!
上様!

江戸を荒らした盗賊を
江戸で捕らえられぬは 江戸の恥。

のうのうと戻ってきたは
その方らが なめられている証しぞ!

恐れ入りましてございます。
ははあ。

越前! 下野!

必ず しとめて 恥をすすげ!

承知つかまつりました!

早く…。
えっ?

本当に ここにいたのよ。
こんなに大きな ヒキガエル。

えっ? 桐太郎さんだって 見たら
きっと びっくりするわ。

あ~ あそこ! そこ そこ そこ!
いや~!

あっ こっち跳ねた! あ~ あ~ 嘘だよ。
(おさよ)えっ?

相変わらず ガキだな おさよは。
(おさよ)え~ 何よ 本当にいたのよ。

どういうつもり?

お願い 升蔵さん。
あの子にだけは 近づかないで。

(おけが転がる音)

俺が何のために 江戸へ帰ってきたか
分からねえ おめえじゃねえはずだぜ。

今 江戸を騒がせてる盗人が誰かって話よ。

それじゃ まさか…。
(升蔵)そうよ。

この 二代目 村雨の吉兵衛のしたこった。

あなたが二代目?

その名を名乗るのだけは許さない。

村雨一味は
お父っつぁん一代で終わったの!

あなたが終わらせたんじゃないの!

(吉兵衛)ぐあ~! ああ… ああっ!

何をするんだ!? 升蔵。

せめて あんたが おるいを俺にくれると
ひと言 言ってりゃあな。

≪(おるい)お父っつぁん!
ああ…。

ああっ!

盗んだ金を 人に恵んでやるなんざ
もう まっぴらだ!

くっ… ああっ!

お父っつぁん!
くっ…。

升蔵だ 升蔵にやられた。
升蔵さんが!?

やつは 若え者を集めて
駿河屋を襲う気だ。

頼む おるい!
い い… やつを止めてくれ…。

♬~

ハハハハ… ハハハハ…。

あっ! このあま!

(短刀で斬る音)
うわ~!

あっ… あ~!

おめえのつけた この傷が
俺の血を ますます たぎらせたのよ。

あたしが憎いなら あたしを殺しなさい。

娘には 指一本 触れさせない!

母親面しやがって笑わせるぜ。

ヘヘヘヘ… まさか あの駿河屋の娘を
てめえで育てていようとはな。

嬢ちゃんが おっ母だと思ってる女は

嬢ちゃんの本当の二親を殺した
大盗人の娘だ。

ハッハハ…
俺が もし そう言ったら?

よくも そんな でたらめを!

もとをたどりゃ
おやじのまいた種じゃねえか!

今すぐ お上に訴えます。
あなたのこと 奉行所に知らせます!

うっ!
フッ…。

そんなことすりゃ
おめえの素性だって ばれちまう。

ハハハハ…。

かわいい娘は どんな目をして
おめえを見るか。

いちずに信じ込まされてきた分
恨みは深かろうよ。

ヘヘッ…。

俺たちの次の狙いは
小間物屋の児玉屋だ。

児玉屋さんを?

黙って 手引きをしてくんな。

そうすりゃ また
江戸から おさらばしてやらあ。

ヘヘヘヘ…。

♬~

おひな様。

似合うよ かわいい!

きれいでしょ。 うん。
ねっ。

ハアハア…。

おさよ しっかりして…。

♬~

ほら…。

わあ…。 よく似合う。
フフ。

おさよ…。

その方 村雨の吉兵衛一味と
関わりの者か?

いかがいたした?
お許しください。

伊生殿。

大岡殿。

お手前の隠れがというわけですか。

まあ そんなところで…。

実は私も あの女の様子を
うかがっていたのですよ。

伊生殿は どうして?
大岡殿が話しておられた

木賃宿へ行ったところ
升蔵らしい男が出てきたゆえ

後を追ったのです。

お互い 似たようなことを
していたわけですね。

この者に お気遣いは無用です。

三次と申しやす。

女が 娘を連れて
長屋へ帰ったのを見届けやした。

ご苦労だった。
後をつけたのか?

村雨の吉兵衛には
おるいという愛娘が おりやした。

伊生様が お声をおかけになったのは
その おるいかと思われやす。

吉兵衛の娘…。
はい。

しかし あの女
升蔵と 何やら言い争いをしておった。

頭の娘と若頭が何故に?

10年たてば 升蔵も
もはや 若頭ではありますまい。

それどころか
10年前に茶問屋を襲った折から

既に一味を束ねていたのは
升蔵だったやも。

それで 合点がいった。

何か 思い当たることが?

当時の調べ書きを当たったところ

襲われた駿河屋は 大店なれど極めて実直。
奉公人には しつけが行き届き

すこぶる評判がよかったと
記されてあった。

にもかかわらず 押し込んだとなれば
ご推察のとおり 升蔵が吉兵衛に逆らい

自ら賊を率いて
蛮行に及んだと考えるのが筋。

調べ書きには ほかにも何か?

いささか 気になったのは
主夫妻の娘の消息。

娘?

娘のみ 焼け跡から 骸が見つからず

幼いがゆえ 骨まで燃え尽きたのだろうと
最後は捜すのを諦めたそうな。

大岡殿 あの おるいという女

身共に当たらせてもらえぬか?
おるいを?

痛め吟味にかけてでも
一味の罪を余さず吐かせる。

さすれば おのずから
升蔵も あぶり出されよう。

あぶり出したところで
証しがないと言い抜けらるれば それまで。

ましてや 盗賊の娘というだけで
おるいを捕らえること

承服いたしかねます。
手ぬるい!

それでは 上様の おぼし召しに添えぬ。

必ず しとめる旨
それがし 上様に お誓い申しました。

ここは 月番の奉行として

まずは 私に
お任せいただけませんか 伊生殿。

(芸者)ごちそうさま!
(お秀)ありがとうございました!

(箱持)さっ 参りましょう 参りましょう!
ぐずぐず するなよ!

食ったら すぐ見廻りだ。
まだ 食べ終わってないですよ。

飲み込め! 置いてくぞ!
(堅太郎)おい。

へい。 つけといてくれ。
村上さんか筧さんに。

はい!
うわ~!

ん?
どうした?

あ~ いや… 行ってきます!
ごちそうさまでした。

いらっしゃい!
すぐ片づけますんで。

あ これは北の…。

大岡殿 しくじれば
身共も 共に責めを負うことになる。

それを承知で なさるがよい。

馳走になった。

ありがとうございました!
また おいでくださいまし!

おい お秀。
今のは お奉行への嫌みだ。

あ そうだったんですか?
おめえらしいや。 ハハハ…。

お奉行 いつから
たぬきへ 連れてくるほどの仲に?

もとより 別段 仲悪しゅうはない。

あ ああ…。

えっ お墓って?

毎年 お参りに行く お墓。

おっ母さんは あたしにとって
大切な人が眠ってるって言うんだけど。

教えてくれないのか? 誰のお墓か。

うん。
それに こないだ お参りに行ってから

おっ母さんの様子が 何だか おかしいの。

熱心だな。

せんだって
声をかけた侍を覚えていよう。

そなたに 村雨の吉兵衛一味との
関わりを尋ねた侍だ。

実はな あの御仁も それがしも
村雨の吉兵衛に遺恨を持つ身。

中でも かつての若頭 升蔵にな。

お武家様は 一体…。

町方に関わりのある身と申しておこう。

お奉行所の?

では もしや
私の身の上を ご承知の上で?

父は父 子は子。

町方が今 案ずるは
賊の次なる非道の押し込みを

いかにして阻むか ということだ。

どうして 私に そのような…。

そなたの知ることを教えてもらいたい。

力を貸してくれるのなら
伏せるべき子細は伏せ

そなたの身は守る。

話す気になったら
南の同心 村上源次郎を訪ねてくれ。

駄目だ。 何か書いてあるけど
すっかり消えちゃってる。

あたしね 桐太郎さん。

ここへ来た晩は
いつも 同じような夢を見るの。

夢?

熱くて 苦しくて
息もできないような怖い夢。

よし ここで待ってな。
俺が 寺の人に聞いてきてやる。

おさよ坊だね。

ちょいと来てもらおうか。
うっ!

おばさん! おばさん!

おさよちゃん 見なかった?
えっ おさよが どうかしたんですか?

いや さっきまで 一緒にいたんだけど
急に姿が見えなくなっちゃって。

おさよ…。
(桐太郎)おばさん!

(おるい)おさよ!

どこに行くつもりだい?

(踏み割る音)

フフフ…。
はっ…。

(泣き声)

(吾七)ハハハハ… 恨むんだったら
おっ母さんを恨むんだな ハハハ。

(彦次)おっ母じゃねえ。
嬢ちゃんを かどわかして

長えこと おっ母と思い込ませてきた
女だろうが。 あ?

(吾七)違えねえや。
(吾七と彦次の笑い声)

北の連中が?

月番でもないのに
皆で 見廻りに出てるとか。

まさか
手柄を横取りしようというのでは?

いや 橋田 それは思い過ごしだ。

何か お心当たりが?

北の奉行殿の お指図に違いあるまい。

ひそかな加勢とは
いかにも 伊生殿らしい。

お奉行 升蔵が動きだしました。
おるいもです。

おるいも!?
娘の身に 何かあったと思われます。

それじゃ おさよちゃん
とっくに長屋に?

ええ。 ごめんなさいね 心配かけて。

(桐太郎)おばさん!

それ 本当だよね?
えっ?

だって 何で 俺に何にも言わないで…。

おるいさんじゃない。
今時分 どうしたの?

ちょっと 忘れ物を。
それじゃ また。

♬~

(犬の遠ぼえ)

(足音)

(戸が開く音)
(一同)おっ…。

待って!
児玉屋の人たちに手を出さないで!

顔を見た者は生かしておかねえってのが
俺のやり方でね。

後生だから 命だけは助けてください!

ちっ! 娘も一緒に殺されてえのかい?

ハッ! おさよ!

ああっ!
(升蔵)いっそ みんな まとめて

焼け死んでもらおうじゃねえか!
(おるい)おさよ!

(升蔵)店に出入りの おめえたち親子が
一緒に死んでたって

何の不思議もねえからな。

人でなし!
はなから そのつもりだったのね!

ヘヘッ… ああ~!

おい 2人まとめて 殺っちまいな。
(吾七)へい。

やめて… やめて! 町方は とっくに
あんたの正体をつかんでる。

必ず お縄になる。

くどくど言ってねえで
黙って死にやがれ!

(小柄が飛んでくる音)
あっ!

誰でえ!

おるいの申すとおりだ!
あっ…。

神妙にいたせ!
南町奉行 大岡忠相である。

あなた様が お奉行様!?

(捕り方たち)御用だ! 御用だ!

くそ…。
(捕り方たち)御用だ!

一人残らず 召し捕れい!
(一同)はっ!

てや~!

♬~

おっ母さん…。
おさよ!

大丈夫だったかい?

(太鼓の音)

南町奉行 大岡越前守様 ご出座~!

(太鼓の音)

一同の者 面を上げよ。

これより 今般 江戸を騒がせし盗賊
升蔵と その一味の所業について

裁きを行う。
待ってくだせえよ お奉行様。

あっしのことは 二代目 村雨の吉兵衛と
お呼びいただけやせんか。

(橋田)控えよ!
二代目がいるとは 心得ぬ。

ましてや その方には 10年前
当の吉兵衛を殺した疑いが かかっておる。

昔の話を持ち出すんなら
その女だって 同じでござんしょ。

おるいは 村雨の吉兵衛の娘。

盗人と承知で おやじの世話をして
おやじが盗んだ金で

飯を食ってきたんですぜ。

村雨の吉兵衛が娘 るいに尋ねる。

そなたは 父の盗めを いかが心得ていた?

正直なところ 貧しさに苦しむ人を
救いたいという お父っつぁんを

幼い頃から 誇らしく思ってました。

ですが 盗人は盗人。

その人の言うとおり
私にも罪はございます。

おっ母さんは 罰を受けるんですか?

お奉行様 どうか あたしも
おっ母さんと一緒に罰してください!

どうして お前が!?

盗人の子に生まれただけで
お咎めを受けるなら

孫だって同じでしょ?
(おるい)いいえ 違います。

この子は 吉兵衛とは
何の関わりもないんです!

あたしは おっ母さんの娘よ!
おじいさんとだって つながってる。

おさよ!

おるい。

おさよは 何もかも承知の上で
お前を母だと言っているのだ。

あたし 前から気付いてました。

おっ母さんは あたしに何か
大事なことを隠してるって。

子は 親が思うより はるかに しっかりと
物事を見抜いているようだな おるい。

ここに 10年前 升蔵が
茶問屋 駿河屋へ押し込んだ折の

調べ書きがある。

こたびの裁きのため
北町奉行 伊生下野守より借り受けた。

これによると
駿河屋の焼け跡より ただ一人

主夫妻の娘の亡骸が見つかっておらぬ。

その幼き娘の名は さよと申すそうだ。

はい。 ここにいる この子こそが
その さよ…。

駿河屋さんの忘れ形見でございます。

お店に火をつけた升蔵が
最後の一人まで 命を奪い尽くそうと

幼いこの子に 刃を向けておりました。

その命 そなたが
燃え盛る炎の中へ飛び込んで

救い出したのだな。

そのあと 私が名を尋ねたら…。

回想 さよ。 おさよっていうの。

善人ぶるのも大概にしやがれ!

おやじも 娘も
きれいごとばかりじゃねえか!

おい!
畜生め! 畜生!

升蔵と配下の者どもへ申し渡す。

その方らの
残忍 かつ おびただしき罪状

断じて許し難い。

追って 厳しき沙汰あるを覚悟いたせ!

くそ~!

引き立てい!
(一同)はっ!

くそ~!

お奉行様…
升蔵の言うとおりかもしれません。

おさよを 私ごとき盗人の娘が
育てるなんて

おこがましいことだったのかも…。

せめてもの 駿河屋さんへの罪滅ぼし…。

そう思いながら… この子が
いとおしければ いとおしいほど

駿河屋さんに 一層申し訳なくて…。

(おさよ)お奉行様…。

あたしは一生
駿河屋のお父っつぁんと おっ母さんを

大切に供養します。

まだ 小さいあたしと 離れ離れになって

命まで取られて…。

どんなに つらかったろうと思います。

だから… 産んでくれてありがとうって

毎日 心を込めて 手を合わせます。

そなたの今の言葉 実の父母も

草葉の陰で喜んでいよう。

おさよの優しき心根は
亡き父母より受け継ぎ

また おるいが まことの母として

温かく慈しみ 育んだものに ほかならぬ。

もったいないことを…。

私が もっと早く
お奉行所を お訪ねすべきだったのに…。

もし お助けいただかなかったら

児玉屋さんまで
地獄に落とすようなまねを…。

この命をもって
償いをいたしとうございます。

おっ母さん!

そのことについて
当人たちの思いを聞いてみるがよい。

(扉が開く音)

旦那さん… おかみさん…。

申し訳ありません!

おるいさん。
それが 親の情けというものですよ。

私たちは 長いこと
あんたたち親子を見てきた。

あんたの心根は
よ~く分かってるつもりだよ。

どうか お許しください…。
(泣き声)

俺が悪かったんです お奉行様。

あの時 おさよを
一人っきりにしなきゃよかったんです。

おばさん おさよも… ごめんな。

桐太郎さん…。

(泣き声)

旦那さん おかみさん
ありがとうございます。

お奉行様! どうか おっ母さんを…。

どうか… 私の おっ母さんを…。

♬~

今の一家の申し条に
何を付け加えることがあろう。

おるいに対し 奉行が裁くべき咎めは
何一つない。

えっ…。

お奉行様…。

ありがとうございます。

おっ母さん… おっ母さん!

おさよ!

おっ母さん…。

おさよ…。

本日の白洲 これまで。

こたびがこと
両名とも まことに でかした。

よって 褒美を取らせようほどに

皆を ねぎらってやれ。

ありがたき幸せにございます。

下野 いかがいたした?

はっ。
されど こたびは 大岡殿お一人の手柄。

かたじけなき上様の
お言葉にはございますが

おそれながら 辞退申し上げたく存じます。

これ 下野!

下野は 相変わらず
しゃっちょこばっておるのう。

そうは思わぬか 忠相。

はあ。 まあ いささか…。

陰での下野の働き
心得ぬ余と思うてか。

堅いこと言わず
下の者たちのためにも もろうておけ。

は… はっ!
恐縮の至りに存じ奉りまする。

ハハッ また それじゃ。

ハハハハ…。

お花ちゃん
これ 受け取ってください。

えっ?

偉いわね 勘太さん。
ちゃんと児玉屋さんへ行ったのね。

(作左ヱ門)何を騒いでおるんだ?

おばあ様が
勘太親分に勧めたんです。

お花に
かんざしでも買っておやりって。

ウフッ!
(作左ヱ門)ほう そうか!

よいのう 若い者は!

開けてごらんなさい お花。
はい。

じゃ まいります。 一の二の三!

えっ…。
(求次郎)あっ。 まあ お団子!

まあ 大層立派な…。

お花は きっと お団子の方が
喜ぶと思ったのね 勘太さん。

お団子は好きですよ。
そりゃ大好きですけど…。

(笑い声)
おっ 楽しそうだな。

今日は 私が お花に
お茶をいれてあげましょう。

さあ あなたも どうぞ。

お花 そいつを 頭に さしてみろ。

<白洲が明かした 母子のまこと。

忠相は 互いを思いやる
心の美しさに触れて

一人 喜びをかみしめていた>

はしか?
人から人へと 次々に うつる

やっかいな病だ。
多くの死人が出ております。

オランダの洋書すら 満足に読めない。
熱冷まし一つとっても 後れを取っている。

今すぐ 結城新三郎を ここへ呼べ。

この悔しさを お分かりいただきたい!

時の流れを見定められぬ お方は
将軍の器にあらず!

法とは 人の命を守るために
あるのではございませぬか。