悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~#8ワーママとやりがい[解][字][デ]…のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~#8ワーママとやりがい[解][字][デ]
今田美桜×江口のりこが贈る出世エンターテインメント!ポンコツだけど超ポジティブな新入社員・田中麻理鈴が謎の上司にそそのかされ、こずるく、たのしく、成り上がる!
出演者
今田美桜、江口のりこ、鈴木伸之、高橋文哉/桜井ユキ、佐戸井けん太、松田遼、赤澤遼太郎/向井理 ほか
番組内容
「備品管理課」に逆戻りした麻理鈴(今田美桜)。小野(鈴木伸之)や山瀬(高橋文哉)が心配する中、備品管理課に異動したマミコ(桜井ユキ)と出会う。育児と仕事を両立する中でやりがいのある仕事を諦めたマミコと共に「やりがい」を見つけようと奔走する麻理鈴。峰岸(江口のりこ)も意外な形で協力することになるが、やはり働く母にとって理想と現実の乖離は大きく…。麻理鈴が自分たちの未来を切り開くために取った行動は…?
監督・演出
【演出】 山田信義
原作・脚本
【原作】 「悪女(わる)」(講談社「BE・LOVE」)
深見じゅん【脚本】 松島瑠璃子
音楽
【主題歌】
「六等星」J-JUN with XIA(JUNSU) (First JB music)
【音楽】
松本晃彦
制作
【チーフプロデューサー】
田中宏史
【プロデューサー】
諸田景子
小田玲奈
大塚英治
平井十和子【制作協力】 ケイファクトリー
【製作著作】 日本テレビ
おしらせ
詳しい情報は以下まで
★公式HP https://www.ntv.co.jp/waru2022/
★公式 twitter:@waru_ntv
★公式Instagram:@waru_ntv
★公式TikTok:@ntv_suidora_waru
★日テレドラマ公式YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCCJge2nWVQwnJj9BxQMecWgジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
テキストマイニング結果
ワードクラウド

キーワード出現数ベスト20
- 田中
- 備品管理課
- 仕事
- マミコ
- 竹内
- 今日
- 峰岸
- お願い
- 出世
- 田中麻理鈴
- 山瀬
- 部署
- 課長
- 小野
- 山瀬君
- 自分
- 大丈夫
- マミコ先輩
- 子供
- 総務部会議
解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気の配信サービスで見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?
全て無料!民放各局の動画視聴ができるTVer(ティーバー)!まずはココから →
民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」
他にも、無料お試し期間のある配信サービスがありますので、以下バナーなどからラインナップを調べてみるのもいいかもしれませんね。
♬~
♬~
(峰岸 雪) 田中さんは?
(山瀬) さっき
備品管理課に下りて行きました。
様子は?
それが…。
(田中麻理鈴)♪~ さよなら
(山瀬の声)
いつにも増して 元気いっぱいで。
「備品管理課も
ある種の出世かもしれない」
…とか言って。
相当 来てるね。
周りに心配掛けないように
してんでしょ。
ばかね。
♬~
ハァ…。
おはようございます!
田中麻理鈴 ただ今 戻りました!
(本山) シ~!
大事な局面ですか?
(本山) 今日が最終対局だからね。
(町山) 負けました。
(竹内一成) いや~ 町山君も
本山君もね 今日で最後だからね。
最後とは?
今日で早期退職 僕たち。
早期退職!?
(町山) 今 辞めれば
退職金 多くもらえるから。
備品管理課も
田中さんがいた頃と変わって
仕事が減ったのよ。
君は まだ若いんだから
やり直し利くうちに
転職 考えたほうが
いいかもしれないよ。
今回ばかりは もう ここから
出て行けないだろうからね。
そんな…。
ひ・ま・だ。
(セミの鳴き声)
(間宮マミコ) すいません!
(マミコ) あ~。
すいません!
ごめんね… あっ すいません
ごめんなさい。
あっ!
(マミコ)《結婚して
子供を産むのが夢だった》
《でも 夢がかなったはずの今
思うことがある》
すいません お散歩の時間
間に合わなくて すいません。
(マミコ)《これって
私が主役の人生なのかな?》
(マミコ)《まぁ そんなこと
考えるのも ワガママか》
(マミコ) お願いします。
(山瀬) 先輩 田中先輩
しっかりしてください。
3番にお電話です
マーケの梨田さんから。
(七尾) 今年のハロウィン商戦は
田中さんに懸かってるんだから
頼んだよ。
あっ そうだ
ハロウィン特集やってるんだった。
どうかしたんですか?
それが今 すごい夢見てまして。
田中が なんと備品管理課に…。
あれ?
あれ? 山瀬君?
山瀬く~ん!
(竹内の声) 田中さん。
(竹内) 田中さん!
夢…。
あぁ…。
こちら この間 備品管理課に
異動して来た 間宮さん。
間宮マミコさん… 田中さんです。
間宮です よろしくお願いします。
田中麻理鈴 本名です
よろしくお願いします!
すいません
子供の予防接種で遅れちゃって。
いいんですよ
忙しくないですから。
お子さんも ず~っと保育園じゃ
かわいそうでしょう。
そうですか?
田中は
保育園 大好きでしたけどね。
あぁ…。
フフっ。
<「女性の活躍」の名の下
叫ばれて来た
家庭と仕事の両立>
<しかし 2018年に発表された
調査によると
第1子出産後に離職する
女性の割合は
実に46.9%>
<本当の活躍とは
一体 何なのか?>
<デキない しかし メゲない>
<どん底に落ちたヒロイン
田中麻理鈴の逆襲が
今 始まる>
ホンットに やることないですね。
そうだね。
(キーボードを打つ音)
(キーボードを打つ音)
間宮先輩
さっきから何してるんですか?
ん? ちょっと。
これ 何ですか?
前にいた部署の癖で
思い付いたアイデアを
メモしてるの。
大した案じゃないけど
いつか企画にできたらなって。
そうか。
(机をたたく音)
そうですよね!
えっ?
仕事がないなら つくればいい!
そういうことですよね!
≪うぉ~!≫
10年以上前のカレンダーに
絡まった延長コード。
賞味期限の迫った非常食 孫の手?
田中さん…。
峰岸さん!
何してるの?
仕事がないなら
つくってしまおうかと
備品管理課の
一斉整理を始めました。
峰岸さん いらっしゃい。
(マミコ) 忘年会の出し物で使った
仮装グッズまで出て来たよ。
ハァ~。
あっ…。
こちら 備品管理課の先輩の
間宮マミコさんです。
どうも。
こちら 備品管理課の大先輩にして
田中の師匠 峰岸さんです。
今は14階で
「JK5」を進めてます。
JK5? あの 島田次期社長の?
はい。
女性の… 何だっけ?
女性の管理職5割計画です。
備品管理課に
いらした方なんですか?
そうなんです
ここ 考えようによっては
出世コースなんですよ
ねっ 峰岸さん。
かもね。
フフっ。
これ。
何ですか? これ。
ここぞって時に使いなさい。
あなたには借りがある。
(ベル)
後で。
(竹内) え~ 企画開発部が
プロジェクター 届けてくれって。
ちょっと行って来てくれる?
ほら 仕事入ったよ。
はい!
備品管理課の田中麻理鈴です!
ご所望のプロジェクターを
お持ちいたしました。
あっ 小野さん。
(小野 忠) 大丈夫か?
何がですか?
その…
備品管理課に落とされ…。
あれ? 間宮さん?
お疲れさまです。
お知り合いですか?
企画開発の同僚だよ。
異動願 出したって
聞きましたけど
まさか備品管理課に?
はい。
ご自身で
希望していらしたんですか?
あの…。
プロジェクター こっちにお願い。
はっ! ただ今。
(マミコ) はい。
俺にできることがあれば言えよ。
「困った時の小野 忠」ですね。
(是政) 間宮さん
育休明けたと思ったら
すぐに第2子で
産休取ったじゃないですか。
その上 今は時短勤務で
ほとんど戦力にならないって
煙たがられてたんですよ。
それで居づらくなって
異動したのか。
いるもの いらないもの。
これ 全部捨ててしまうのは
もったいないですね。
でも 一度
掘り出してしまったものは
もう元の場所には戻せないよ。
あの~ これ
もらって行ってもいいですか?
あっ 息子が
喜びそうだなと思って。
どうぞ どうぞ!
ありがとうございます。
そうだ!
送信!
そんな うまく行くかな?
「捨てる神あれば 拾う神あり」
ですよ。
(メールの受信音)
(麻理鈴の声)
「備品管理課の田中麻理鈴です。
先着順で備品管理課の
掘り出し物を差し上げます」。
来ませんね。
そんな すぐには来ないよ。
(ベル)
はい 備品管理課です。
えっ! ホントですか?
はい… すぐに はい。
経理部の吉武さん
はい すぐにお持ちします!
孫の手 1丁 入りました~!
(ベル)
はい 備品管理課です。
はい… 壊れてますけど
大丈夫ですか?
すぐにお持ちします
承知しました はい!
来た~! イェ~イ!
イェ~イ!
(ベル)
課長 電話 お願いします!
(竹内) あ~ はいはいはい。
孫の手と…。
(ベル)
(竹内) はい 備品管理課です。
(吉武) ちょうど欲しいと
思ってたのよ 孫の手。
ついでに こちら
カレンダーの裏紙で作った
メモ帳 お付けしますね。
(吉武) ありがとね。
君も ありがとう。
はい。
電源 つきませんよ?
(大熊) 替えの部品が
欲しかっただけだから。
ちょうど この型 探してて
ありがとう。
また いつでも どうぞ。
あと3件… 意外に重労働ですね。
でも 何かいいね この仕事。
はい。
あ~! 大変! もう こんな時間。
帰らないと。
えっ?
子供のお迎え…
私 時短勤務させてもらってて。
そういうことなら
早く行ってあげてください。
でも これ…。
田中なら大丈夫です。
ごめんね
中途半端に抜けちゃって。
気にしないでください ねっ。
ありがとう ごめんね
じゃあ お願いします。
はい。
お迎えかぁ。
パパ~!
♬~
萌え~!
あっ 峰岸さんからの。
何だろ?
「お助け券」?
何事ですか?
(マミコ) これは『人生ゲーム』です
お子さんのいる家庭にオススメです。
で これが電気ポットで
これが… 壊れたアンテナですね。
うちの課 ポット欲しかったんだ
ちょうどよかった。
備品管理課って初めて来たけど
こういうの いいね。
はい!
間宮先輩 お帰りになったのでは?
戻って来たら 行列が出来てて。
さすがに 竹内さん 一人に任せて
帰るわけにはいかなかったから。
お子さんは大丈夫ですか?
ここは もう
田中が戻ったので大丈夫です。
でも…。
ちょっと! 早くしてくんない?
(マミコ) すいません。
せっかく仕事ができたのに
投げ出すのは嫌だから
今日は延長保育
頼んじゃおうかな。
そんなことができるんですか?
保育士さんもシフトがあるから
急に言うと
嫌な顔されちゃうんだけど。
もしよかったら
田中に いい考えがあります。
今日の今日で使う人 いるかね?
はい ここに。
「ここぞって時に使いなさい」
って言わなかった?
それが まさに今日でして。
時期が来れば
あなたをもう一度 引き上げる
チャンスが来るかもしれない。
その時に使う手だって
あるんだよ?
大丈夫です。
出世は お助け券でするものでは
ありませんから。
(マミコ) あっ すみません。
あの 保育園には
私から連絡しておきました。
着いたら この委任状を
保育士さんに渡してもらえますか。
上の子は翔で 下の子は花恋です。
こちらは田中の家の鍵です
場所は もう知ってますよね?
ホントにいいのね?
はい!
よかったら これ使ってください。
すいません。
よろしくお願いします。
お願いします。
では行きましょう
よろしくお願いします 峰岸さん!
≪翔君 全然食べてないじゃない≫
卵 食べる?
(間宮 翔) や~だ!
じゃあ ジャガイモは?
や~だ!
ハァ~。
(間宮花恋の泣き声)
よいしょ~。
あ~ だいぶスッキリしましたね!
何か達成感あるね
こういうの久しぶり。
でも よかったの?
お子さん ほったらかして。
すいません。
(竹内) いやいや
責めてんじゃないのよ。
こっちもさ 無理させたんじゃ
ないかと思って 悪くて。
いえ…。
ベ~ロベロベロベロ バ~!
ベロベロバ~!
ただ今 戻りました…。
(マミコ) すいません 遅くなって…。
(翔) ママ~!
(マミコ) 翔 ごめんね 遅くなって。
寝ました。
すいません。
何か ここ 懐かしいな。
1人で暮らしてた頃
思い出します。
お金はなかったけど
楽しかったな 自由で。
はい こちら チーズとアボカドと
ラディッシュのぬか漬けです。
意外に おいしいんですよ。
本当?
はい。
田中 結婚して子供が生まれても
間宮先輩みたいに
仕事 続けたいです。
夫は?
出張の多い人なんです。
元々 子供が欲しいって
言い出したのも私だったから
あまり 育児は
頼り過ぎないようにしてて。
じゃあ 飲みますか。
今日は楽しかったな。
いや 「ありがとう」なんて
言われたの 久しぶりだったから。
企画開発より楽しい?
ん~ どうでしょう。
私 企画開発部で そこまで
優秀な社員じゃなかったので。
仕事は好きだったけど
皆さんの足 引っ張ってるんじゃ
ないかなって 怖くて。
そんなことないですよ。
間宮先輩 今でも企画のアイデア
練ってるじゃないですか。
そうなの?
うん。
時々 思うんです。
私の人生 「誰かのお母さん」で
あることだけで
終わっちゃうんじゃ
ないかなって。
立派なことではないですか?
そうだよね でも何か…
むなしい。
子供たちのことは愛してる。
でも もう一度 生きられたら
結婚も出産も 選ばないかも。
私ね 旧姓は
城ヶ崎マミコっていうの。
今は 間宮マミコ。
結婚したら 呪文みたいな名前に
なっちゃった ハハハ…。
マミヤマミコ マミヤマミコ
変身できそうですね。
フフっ。
全部 自分で選んだ人生なのに
しかも母親なのに ひどいよね。
母親であること以外にも
自分のアイデンティティーが
欲しいよね。
でも カッコ悪いですよね。
備品管理課に異動願 出したのも
自分なのに
まだ やりがいのある仕事に
未練があるなんて。
すいません。
フフっ。
飲もう!
うん!
やりがいかぁ。
田中先輩。
山瀬君 おはようございます。
おはようございます 元気ですか?
もちろん!
何かあったら
僕に言ってくださいね。
いや 何もなくても
僕に言ってください。
田中先輩の力になりますから!
その言葉だけで元気が出ますね。
フフっ。
あれ 何だろう? あれ。
まさか ガサ入れ?
テレビで見たことあります。
(山瀬) 13階に入ってる
コンサルティング本部が
本館から旧館に引っ越すんです。
島田専務が
社長に就任する余波で
伝弥派だった コンサルティング本部が
追いやられたんです。
社内政治って こんなところまで
影響するんですね。
ん?
待てよ。
13階って 海外事業部が入ってる
階ですよね?
そうですけど…。
今は空室があるんでしょうか?
そうなりますね。
あっ…。
田中 いいこと考えちゃいました!
今度は何が始まるの?
まずは改名から。
本日より 備品管理課は
備品の管理だけにとどまらず
開発も行って行きましょう。
(マミコ) ん?
(竹内) 開発って
一体 何を開発するっていうのよ?
ノベルティグッズの開発です。
営業にいた時に
思ったんですけど
挨拶回りで ちょっと変わった
オウミグッズを配ると
印象も付いて いいと思うんです。
なるほど~。
では マミコ先輩は
ノベルティ開発大臣ってことで。
ん?
課長は引き続き 備品管理課時代に
不要になった備品を
社内で必要な人に差し上げる
業務を担当してください。
僕が?
ガレージセール担当大臣です。
田中さんは何をするの?
田中は皆様のお手伝いと
備品開発課の
移転計画を担当します。
(2人) 移転!?
本館の13階にできた空室を
備品管理課が頂きます。
(竹内) そんなムチャな…。
ここをオウミいち やりがいのある
部署にしてみせます!
一生 備品管理課から
出られないなら
部署ごと
出世しちゃえばいいんです。
お2人とも
ご協力よろしくお願いします。
そうは言っても…。
マミコ先輩 田中と一緒に
ひと旗揚げてみませんか?
♬~
キャリアとか やりがいとか
諦めてたけど
田中さん 見てたら
ちょっと やる気 出て来たかも。
座敷牢から花形部署へ。
備品管理課 いえ
備品開発課 改造計画です!
よいしょ~!
え~っと ウエットティッシュ…。
朱肉 はいはいはい…。
これなんて どうでしょう?
あっ いいね!
(竹内)
ちょっと配達 行って来ます。
お願いします。
いってらっしゃい お願いします。
どうですか 進んでますか?
あとね…。
お疲れさまでした。
お疲れさま。
♬~
女性の管理職5割計画のこと
ですけど…。
今のオウミの男女比を考えると
40歳以上の女性社員は
ほとんど管理職にしなきゃ
いけなくなりますよ。
40歳以上じゃなきゃ
管理職にしちゃいけないなんて
誰が言ったの?
えっ?
若くても実力があれば
引き上げるつもり。
そんな…。
ムチャなのは分かってる。
3年で5割なんて 正直厳しい。
でもさ もう言っちゃったし。
(田村) お待たせ。
ん!
田村さん。
えっ?
たまには 大人だけで飲もう。
(田村) 小野さん お疲れさま。
お疲れさまです。
うん 共有フォルダの中に
「ノベルティ」っていうフォルダを
作っておいたんだけど
その中にない?
(花恋の泣き声)
あっ ありました ありました。
(マミコ) グッズ を作ってくれる会社の
リストも その中に入ってるから。
(翔) マ~マ!
すいません お忙しいところ…。
はい お疲れさまでした。
結婚して子供がいたら
オウミで もう一度 頑張ろう
なんて思えたかな。
ルール上は みんなが働きやすい
会社のはずなんだけどね。
実際は 暗黙のルールに
縛られてる人が多い。
むしろ 書かれてない
ルールのほうが厄介かも。
上の反感を買って 備品管理課に
落とされた子もいるしね。
いいの? 田中さんのこと
このままで。
自分の力で出世するって言われた。
フッ。
珍しいよね 今どき
あそこまで出世にこだわる子も。
知らないんですか?
何で あいつが
出世にこだわるのか。
何でですか?
何 笑ってるんすか。
別に。
13階。
壁の向こうに T・Oさん。
田中 頑張ります!
♬~
戻りました!
お疲れさま。
お~! 試作品
出来上がって来ましたね。
ん~! 今日 営業部に投げてた
アンケートが戻って来るから
それをノベルティ会社の人に
戻すことになってる。
元営業部の田中としては
扇子に1票。
海外の方にも喜ばれそうです。
OK 田中さんの票も入れとくね。
はい。
土方さんは いらっしゃいますか?
ご所望の備品をお届けに
まいりました ダブルクリップ ですね。
(土方) あなたが田中さんですか。
はい 田中麻理鈴です。
あなたね こういうことしちゃ
いけないんですよ。
不要な備品の
有効活用のことですか?
備品管理規定 第2条。
えっ?
「不要品の処置」。
「備品が自然腐朽 損耗
不可抗力による破損
あるいは
不要不急となったときは
保管課において
現品の処置について
主管課の指示を
求めなければならない」。
つ… つまり
どういうことでしょう?
いらなくなった備品が
あるからといって
無断で社員に配ることは
規定に触れます。
直ちに中止してください。
そんな…
じゃあ どうしたらいいんですか?
規定にないことには
お答えできません。
規定…。
ちなみに ここは
社内の法律相談のようなことを
行っているんでしょうか?
決まりに関することなら
私にどうぞ。
今 空室のある13階に
備品管理課を引っ越したいんです。
どうしたらいいでしょうか?
は… 半地下を!?
はい!
社内配置は 総務部会議で
審議の結果 決めています。
総務部会議?
課長以上のクラスが出席する
会議です。
あなたのような 一般社員が
引っ越したいと言って
できるものではありません。
諦めるのが最善策かと。
そんな…。
とにかく 社内ガレージセールは
中止してください。
備品管理課なんですから
決められた仕事だけ
やっていてください。
ただ今 戻りました。
どうしたんですか?
お子さん
熱 出しちゃったんだって。
大変!
それは早く行ってあげてください。
ホントに悪いんだけど
営業部に投げてたアンケートのまとめ
お願いしてもいいかな?
もちろんです。
14時までには
集まってる予定だから。
分かりました。
ホントに ごめんね。
こんなこと
気にしないでください。
じゃあ お願いします
すいません。
(メッセージの受信音)
田中が仕事 増やして
しまったからでしょうか?
マミコ先輩
あんなに申し訳なさそうに
させてしまって
何だか
こちらが申し訳ないですね。
ただいま… えっ!
ハッ! 何だ こりゃ!
ちょっと… えっと…。
うわ! 何だ こりゃ。
どうしよう? え~と え~と…。
救急車? 消防車?
え~と 違う 違う… え~と…。
あっ!
(振動音)
どうした?
おおお… 小野さん!
大変なんです!
何だ?
み… 水が 水が!
落ち着け!
助けてください!
今 どこにいる?
♬~
(ノック)
≪田中~!≫
小野さん!
無事か~?
み… 水が!
ハァ~ ビックリさせんなよ。
でも 水が…。
上の階からの水漏れだろ?
俺が上の人に話して来るから。
何で俺が こんなこと…。
(2人) 痛っ!
痛ぇ!
お前さぁ
いつも こんな簡単に
男を部屋に上げてんの?
そんなわけないじゃないですか
小野さんが初めてですよ。
えっ 俺が?
まさか今 変なこと考えてました?
だ… 誰が!
だって 寝床 見てましたもん!
見てねえよ!
ヤダ 変態!
田中にはT・Oさんがいるのに。
だから見てねえし!
とにかく 変な気は
起こさないでくださいよ。
壁ドンとか 頭ポンポンとか
ダメですからね そういうの絶対!
誰がやるか そんなこと。
一応 お茶はお出ししますけどね
礼儀なんで。
備品管理課は どうなんだよ?
どうって?
いろいろ頑張ってますよ。
ポンコツなりにも
結果を出して来たお前だ。
半地下の仕事じゃ 物足りなくて
行き詰まってんじゃないのか?
そんなことないですよ。
仕事は自分でつくるものですから。
明るいだけが
取りえなのは分かるけど
あんまり無理すんなよ。
無理して 明るくすんな。
(水滴が落ちた音)
(水滴が手の甲に落ちた音)
ばか… 頭ポンポンじゃねえよ。
じゃあ 帰るわ。
はい。
お疲れさまでした。
おう。
♬~
♬~ あ~!
♬~
♬~ あぁ~‼
♬~
(土方)
備品管理課なんですから
決められた仕事だけ
やっていてください
(竹内)今回ばかりは
もう ここから
出て行けないだろうからね
無理して 明るくすんな
♬~
「サクセス」
(中村)原田さん。
(原田)んっ?
成長するって どういうことなんですかね?
今の自分に 満足しないことかな。
お~。
まだまだ これからも
成長していきたいって思ってるよ。
これからもですか?
うん。
(2人)ハハハ…。
<髪にだって 成長期はある>
<髪の成長期を保ち
抜けにくい強い髪を育む>
<「サクセス薬用育毛トニック」
トニックの前にはシャンプーも>
あれ? 剥がれちゃったのかな。
おはようございま~す!
土方さん。
また田中さんですか。
どうしました?
(土方)
部署の名称を勝手に変えるなんて
言語道断 規定に触れます。
すいません。
竹内さん この会社に
何年 勤めてるんですか?
えっと…。
定年まで あと1年なんですから
今更 変な気
起こさないでください。
失礼。
(ドアの開閉音)
課長 すみませんでした。
いいの いいの うん。
田中さん 昨日は
急に仕事投げちゃって ごめんね。
いえ 大丈夫です
アンケート結果は
ノベルティグッズ の会社のほうにも
連絡しておきました。
迷惑掛けちゃって ホントごめん。
(マミコ) できれば 15時前に
お願いしたいんですが。
あっ そうですか 分かりました。
では また 改めて
ご連絡させていただきます。
ノベルティ会社の人が
17時以降じゃないと
打ち合わせできないって。
そしたら
田中がやっておきましょうか?
結局 田中さんに
迷惑掛けてばっかりだね。
先輩 そんなこと全然ないですよ。
(マミコ) ごめんね。
♬~
そうやって
スマホばかり いじってると
子供が かわいそうよ。
あっ すみません。
(泣き声)
終わった~。
(ノック)
失礼します。
山瀬君。
早く終わったんで
一緒に ごはん行きませんか?
ちょうど よかったです。
実は昨日 家が水浸しで
大変なことになってまして。
どこかで食べて行きたいなと
思ってました。
水浸し?
はい 小野さんに
助けていただいたんですけど
まだ いろいろ不便でして。
小野さん
田中さんの家まで来たんですか?
はい…
あっ 小野さんも呼びましょうか。
いえ 今日は2人で。
えっ 何? ごはん行くの?
(山瀬:麻理鈴) はい。
じゃあさ 家へ来ない?
課長のお宅ですか?
うん。
実はね 家内のふるさとから
カニ 大量に
送られて来たんだけどもね。
カニ!
うちは夫婦2人だから
食べきれないのよ。
よかったら食べに来てよ。
行きます 行きます ねっ 山瀬君。
カニですよ!
(竹内) ただいま~。
お邪魔しま~す。
お邪魔します。
(竹内えり子)
あ~ いらっしゃ~い!
いつも夫が
お世話になっております。
田中麻理鈴です
こちらは後輩の山瀬君です。
本日はお招きいただき
ありがとうございます。
ありがとうございます。
来てくれて ありがとね。
カニ 2人じゃ
食べきれないもんね。
課長 こんなステキなお宅に
お住まいだったんですね。
ヘヘっ あ~ あの
手 洗ったら そこ座ってね。
こっち こっち。
はい 失礼します。
(麻理鈴:山瀬) いただきます。
う~ん! 山瀬君
これ とってもおいしいです!
(えり子) フフフフ… それはね
カズさんが下ごしらえした
カニと野菜のコンソメゼリー。
おいしいよねぇ。
おいしいです!
カズさん…。
ハハハハ…。
課長 お料理されるんですね。
うちはね 家事全部 分担だから。
(タイマー終了の音)
(えり子) あっ。
あ~ いい 君 座ってて。
僕がやるから。
課長 何だか
とっても頼もしいですね。
会社にいる時と違うでしょ。
あっ いや いえ
そういう意味では…。
会社でも とっても
カッコいいです ねぇ 山瀬君。
はい。
(えり子) フフフフ…。
あの人ね
私のために出世しなかったの。
えっ?
(えり子) 出世コースだった
地方転勤を断って
それから ずっと
今の部署にいるの。
私も仕事してるでしょ。
仕事っていっても
そんな大したものじゃないのよ。
でも 私は今の仕事が好きで
カズさんは私との生活を
大事にしたいからって
転勤 断って
残業もして来なかった。
立派ですね。
そう 実は立派な人なの。
いい感じで できました!
おぉ~!
さぁ!
ステキな奥様でしたねぇ。
(山瀬) ホントに。
(竹内) そうなんだよ
ステキな奥様なんだよ。
フフフフ…。
(竹内) フフフ…。
僕はね 彼女と生活するために
働いてるんだ。
ただ そのためだけに働いてる。
「そのためだけに」?
情けないって思う人も
いるかもしれない。
でもね
こういう生き方もあるんだよ。
定年まで あと1年。
平和に生活させてほしい。
君が出世したい
っていうのは知ってるよ。
でも 備品管理課に
2回も来た以上
この先 オウミで活躍するのは
難しいかもしれない。
生きて行くためには 何かを
犠牲にすることも必要だから。
オウミを離れる気がないのなら
仕事以外に
自分を幸せにできるものを
見つけるんだね。
「二兎を追う者 一兎をも得ず」
ということなんでしょうか。
僕の母 看護師だったんですけど
僕が生まれてから
仕事 辞めました。
もし母が 自分のやりたいことを
犠牲にして
僕を育ててたとしたら
ちょっと複雑です。
そうですねぇ。
山瀬君は
人生で手に入れられるものが
一つだとしたら
何が欲しいですか?
手に入れたいもの…。
T・Oさん…。
大丈夫ですか?
田中 ちょっと涼んで行きます。
山瀬君は 先に帰っててください。
だったら 僕も一緒にいます。
田中先輩のことが心配です。
今日は家まで送って行きます。
(操作音)
(呼び出し音)
発売から30年
キユーピーハーフは11回の
改良がくり返された
しかし なぜ11回
私はLIFEを新しくする
キユーピーハーフ
ふしぎです
なんだかおかわりしたくなる
サラダボウル できました
キユーピーハーフ30周年
あなたは何色?
あっ…。
けなげだねぇ。
カッコ悪いですけど
僕じゃ 励まし方 分かんなくて。
すいません。
たまにはガツンと行かないと
欲しいものは手に入らないよ。
(ノック)
はい…。
峰岸さん…。
ひどい顔だね。
すみません 田中 今 ちょっと
お話しできる状況じゃなくて…。
お酒 出して。
情けないね。
女と歩いてるところ
見たくらいで。
情けないです。
でも スラっとしてて
キレイな方で。
ブスだったらよかった?
そういう問題でもないでしょ。
峰岸さん…。
田中 ホントは気付いてるんです。
出世することと
T・Oさんは関係ないって。
峰岸さんに唆されて
出世したら T・Oさんに近づける
って思って来ましたけど
そうじゃないですよね?
気付いてたか。
でも その言葉を信じて
頑張ってるうちに
どんどん仕事が楽しくなって。
もっと仕事したいって
思うようになりました。
T・Oさん 追い掛けてるうちに
欲しいものが増えちゃったんです。
それって やっぱり
ワガママなんでしょうか?
仕事でも成功して
好きな人にも好かれたいなんて
ワガママなんでしょうか?
つまんないねぇ。
つまんない。
あんた いつから
そんな つまんなくなったの?
私が何で
あなたに目を付けたか分かる?
何でですか?
田中麻理鈴がクレイジーだから。
あなたのクレイジーさがあれば
つまんないガラスの天井や
堅苦しい生き方に
悩んでる人たちの常識も
ぶっ壊せると思ったから。
何かを選んだら 何かを諦めなきゃ
いけないなんて
誰が決めた?
あなたは他の人とは違う。
全部 手に入れなさい。
田中に できますか?
できる。
全部 手に入れる。
田中麻理鈴でしょ。
ん~ でも
ルールが邪魔するんですよ。
決められたルールなら
熟知すれば勝てる。
ルール知らざる者
ゲームは制せない。
「ゲームを制する」。
出世100箇条ですね。
(ドアが開く音)
(マミコ) おはようございます。
おはようございま~す。
早いねぇ。
何してるの?
社内規定の勉強です
備品管理課 改造計画のためです。
田中さん やっぱり私
備品管理課は 今のままでも
いいかなって思ってる。
えっ?
融通の利かない働き方で
結局 周りに迷惑掛けるなら
今のまま 暇な部署でも
いさせてもらえるだけ
ありがたいから。
でも やりがいのある仕事に
未練がある
…って言ってたじゃないですか。
理想と現実は違ったみたい
ごめんね。
マミコ先輩
何で いつも謝るんですか?
子育てしてるだけなのに。
お子さんを育ててる人は
やりたい仕事を我慢しなきゃ
いけないなんてのも
何か変ですよ。
田中は諦めたくありません。
プライベート で幸せになりたいのは
もちろんですけど
一日8時間も働くんですから
仕事だって充実させたいです。
13階への引っ越しも
備品管理課の新しい仕事の開拓も
諦めたくありません。
まだ方法は分かりませんが
課長も マミコ先輩も
力を貸していただけませんか?
でも…。
あ~ 痛っ! 痛ててて…。
どうしました?
いや ちょっと最近
お腹の調子が悪くてね。
えっ 大丈夫ですか?
というわけで
僕は健康上の理由から これ以上
課長を続けられそうにないから
君 課長代理やってくれる?
(2人) えっ!?
人事に行って 承認印もらえれば
問題ないから。
田中さん 今日から
備品管理課 課長代理ね。
いや… 僕にはね もう
この課を変えて行くような
気力も体力もないから。
だからといって
若い人たちの選択肢を
狭めるようなことしちゃ
いけなかったね。
君もさ
この人に懸けてみない?
備品管理課 課長代理。
田中 猛烈 頑張ります!
課長代理。
社内配置は 総務部会議で
審議の結果 決めています
総務部会議?
課長以上のクラスが出席する
会議です
やっほ~!
(山瀬)
早期退職優遇規定 第3条は?
え~っと
「適用対象者」についてです。
正解 内容は?
えっと…。
1 勤続10年以上
2 50歳以上 58歳以下
それから え~っと…。
ヒント。
円満退職!
(山瀬) 正解!
よし!
永久保存 10年保存 5年保存
3年保存 1年保存。
(山瀬) 正解。
お~。
♬~
お~。
気を付けろ 激突するぞ。
「適正に保持するために
つくられた部署である」。
♬~
♬~ (目覚まし時計のベル)
♬~
♬~ よし!
♬~
あ~‼ よそ行きなのに!
≪峰岸さん!≫
峰岸さん
本日 ついに総務部会議です。
その格好で行くの?
それが
鳥のフンが落ちて来まして。
ジャケットは
ダメになりましたけど
まぁ 運がついたってことで。
着て行きな。
何ですか この手触り!
何だか高級!
ありがとうございます!
(真島) では 今月の
総務部会議を始めます。
遅くなりました。
どなた?
備品管理課 課長代理
田中麻理鈴です。
備品管理課?
課長が体調不良でして
私が課長代理として
出席させていただきます。
あっ ちなみに麻理鈴というのは
本名でして…。
備品管理課は 総務部会議に
出席したことはないはずです。
そうなんです。
でも 備品管理課は
総務部の管轄ですので
出席資格は これ確実にある と。
今までの無断欠席を
お詫びすべく
今日はジャンジャン
提案して行きます。
(真島) 社内規定?
早速ですが 32ページ
フロア管理の項目をご覧ください。
「フロアの管理 および
配置においては
時代のニーズに合わせ
効率と利便性を重視し
総務部会議によって決定される」。
これが何か?
備品管理課は
現在 空室になっている
13階への引っ越しを
正式に主張いたします。
≪えっ!?≫
(机をたたく音)
そんなこと 認められるわけない
じゃないですか。
先日 備品管理課の不要品を欲しい
といった方を募ったところ
想定を大きく超える
ご応募がありまして。
ですから 備品を個人的な目的で
授受するのは
規定違反だと言ったはずです。
そうなんです。
だから やめました。
ですが 先日の一件が
きっかけとなって
備品管理課と 他の課の交流が
活発になりまして。
はぁ?
「こんな備品が欲しい」
「社内イベントを企画してほしい」
…といったご意見が
寄せられるようになりました。
そんなことは
備品管理課の職域を出ています。
そうなんです。
でも 現在 そういった
社員の要望を応える部署は
どこにもございません。
必要もありません。
な… 何ですか? その条項は。
社内規定にはございません。
これは 田中の尊敬する
オウミの創設者
神山伝左衛門の言葉です。
オウミで働く一員として
ここにおられる先輩方も
この言葉を胸に刻んで
働いて来られたはず。
田中 この言葉に
大変感銘を受けまして
誠実 かつ積極的 創造的に
職務を遂行しようとしたところ
備品管理課の仕事を
拡大したほうがいいのでは
…と思うようになりました。
まぁ それはいいとして
13階とは何の関係が?
そこなんです
現在 備品管理課は
旧館の半地下という
大変不便な所にございます。
他の部署との交流が
活発になった以上
社員全体の幸福のため
より効率と利便性のよい
13階への移転を主張いたします。
そんな
ずうずうしくありませんか!
そうなんです
田中 ずうずうしいんです!
(竹内) クッ…。
しかし 1999年に
島田次期社長も
その立案に携わったという
経営理念には
「全ての社員は等しく平等であり
会社および社員は
その幸福を最優先とし
職務を遂行する」とあります。
生まれ変わった備品管理課が
13階に移動することは
社員の幸福に欠かせないのでは
ないでしょうか。
クゥ…。
いや~ 土方君が ここまで
やり込められるの 初めて見たよ。
しかし 部長
こんなのヘリクツです。
(真島) いいじゃない
いつも君がこねてるのも
ヘリクツなんだから。
13階は どこの部署が入っても
ピリつくんだ。
だったら 大穴の備品管理課を
移動させたほうが
丸く収まるかもしれない。
♬~
よく覚えたね あんなに。
はい 受験勉強でも あんな
真面目にやったことありません。
でも 創設者の言葉なんて
どうやって引っ張り出したの?
あれですか?
実は田中の でっち上げです。
誰も創設者の言葉なんて
覚えてませんから
言ったもん勝ちですよ!
田中さん なかなか悪女だね。
お褒めいただき
ありがとうございます。
(島田) 備品管理課が 13階に
引っ越して来たんだって?
はい。
君の差し金?
いえ 田中さんが
一人でやったようです。
ここまで落としても
はい上がって来るんだ。
使い道はあるかもしれないね。
今日からは お天道さま
拝みながら 働くぞ~!
田中さん 実は私
異動願 出したんだ。
そうだと思ってました。
驚かないの?
田中からの餞別です。
ルールを制する者が
ゲームを制しますよ
マミコ先輩。
♬~
(マミコ) もう一度 企画開発部に
戻って来たいです。
(畑中)
えっ? 自分で出て行ったのに?
はい… やっぱり
企画開発の仕事が好きで。
時短勤務は譲れませんけど
やりがいも譲れません。
さすがに それは…。
ずうずうしいですか?
いや まぁ…。
そうなんです。
私 ずうずうしいんです!
なっ…。
家庭と仕事の両立って
優秀な女性だけじゃなくて
私みたいな普通の社員が
できてこそじゃないですか。
それに この中の男性社員で
家庭と仕事が両立できてる人って
何人いますか?
ということで 17時以降は
打ち合わせにも出られませんが
悪びれもせずに
企画開発に戻りたいと思ってます。
でもなぁ ルールがあるから
そう簡単には…。
元いた部署に戻れないなんて
ルール
どこにもありませんでした。
えっ…。
もちろん 仕事は頑張ります
よろしくお願いします。
田中麻理鈴かよ。
あぁ~!
毎日充実! 酒はうまい!
よかったね。
はい。
(カンナ) はい スタミナ串 お待ち!
ありがとうございま~す。
マミコ先輩
企画開発部に戻れるといいですね。
家でも夫婦の家事分担を訴えて
前より楽になったって。
でもさ
ずうずうしくならないと権利が
守られないなんて おかしいよね。
うん。
あなたみたいな
生まれつき ずうずうしい人は
困らないだろうけど。
そうですねぇ。
今は育休や時短を取ってる人の
しわ寄せが
他の人に行ってるのも事実
だからって
家庭の事情で働けない人を
責めるのも おかしい。
マミコ先輩みたいな人の気持ちが
改革できただけじゃ
ダメなんですかね。
制度が変わらなければ
じき 無理が生じる。
そうか!
そのためのJK5ですね。
やっと分かった?
さすが 3歩先行く 峰岸さん。
田中さん。
はい。
あなた JK5に入らない?
えっ!? 田中が?
あなたをJK5の幹部候補に
入れたいと思ってる。
え~‼ 田中を?
これは…!
まさに…。
(麻理鈴:峰岸) 出世!