初恋の悪魔#08[解][字][デ]…のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
初恋の悪魔#08[解][字][デ]
坂元裕二脚本 「いつだったか、はじめて君がここに来た日に言ったな」
出演者
林遣都、仲野太賀、松岡茉優、柄本佑、佐久間由衣、味方良介、毎熊克哉、篠井英介、伊藤英明、安田顕、田中裕子 ほか
番組内容
第3の事件も冤罪と踏んだ鈴之介(林遣都)、星砂(松岡茉優)、森園(安田顕)は、雪松(伊藤英明)にターゲットを絞り調べることに。一方、免職となり署から荷物を持ち帰った悠日(仲野太賀)の元に両親が訪れる。そして意外にも朝陽(毎熊克哉)のスマホのロック解除パスワードが判明することに。鈴之介、悠日、星砂、琉夏(柄本佑)は、スマホに残された発着履歴から生前の朝陽の行動をたどる。
監督・演出
【演出】鈴木勇馬
原作・脚本
【脚本】坂元裕二
音楽
【テーマ曲】SOIL&"PIMP"SESSIONS【音楽】平野義久
制作
【プロデューサー】次屋 尚
池田禎子(ザ・ワークス)
【制作協力】ザ・ワークス
おしらせ
■番組HP
https://www.ntv.co.jp/hatsukoinoakuma/
■番組Twitter
@hatsukoinoakuma
■番組Instagram
@hatsukoinoakuma_ntvジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
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キーワード出現数ベスト20
- 刑事
- 自分
- 容疑者
- 雪松
- お兄さん
- 小鳥
- 県警
- 雪松署長
- 凶器
- 鹿浜
- 逮捕
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- 桐生菜
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(鹿浜鈴之介)「イチゴとマスカット
どっちがいいですか?
イチゴですか では
僕はマスカットを あなたはイチゴを」。
(摘木星砂) おかえりなさい。
ただいま イチゴと…。
イチゴとマスカット
どっちがいいですか?
どっちがいいですか?
あなたはどっちがいいですか?
鹿浜さんがお好きなほう。
何ですか?
何も持ってません。
持ってますよね?
持ってません!
何 持ってるんですか?
小麦粉 牛乳 バター 砂糖などを
練って
生クリームをのせたものです。
それはケーキですよね?
ケーキっていうんですか
知らなかった。
アハハ…。
両方 食べれてよかったです。
私もです。
あっ この間 電話した私のって…。
あぁ 摘木星砂さんは
体調不良ということで
正式に
休職処分が決まったようです。
じゃあ もし またご本人が
警察に戻りたいと思われた時は…。
戻れると思います。
よかった。
戻らないこともできます。
リサが外に出たら
まず 戻る方法を考えるんで。
あなたにも あなたでいる
権利があると思いますけどね。
何で怒ってるんですか?
僕は あなたに頼まれて
いろいろ調べてるんで
そんな そういう
消える前提で話されたら
それは… 腹 立ちますよ。
私が消えても
摘木星砂さんは残りますよ。
あの摘木星砂さんは
僕のこと好きじゃないので…。
あっ 違います 今の言い方だと…。
私が鹿浜さんのこと…。
…みたいじゃないですか。
いつまで イチゴに
逃げられてるんですか?
自分だって。
私だけ残って
普通にランチとか食べてたら
摘木星砂さんに
申し訳ないじゃないですか。
ランチ食べなきゃ
いいんじゃないですか。
季節が変わって 私だけ 冬服に
着替えてオシャレになったりしたら。
冬服 着なきゃ
いいんじゃないですか。
何かの拍子に
仲いい人ができて相談したり。
仲いい人 つくらなきゃ
いいんじゃないですか。
生きてたら
嫌でも そうなっちゃうでしょ。
じゃあ 無人島で暮らせば
いいんじゃないですか。
どういうことですか?
無人島に引っ越して
誰とも関わらず トカゲとか
コウモリとかカメムシとか
そういう嫌われ者と暮らせば
摘木さんに申し訳なく
ならないんじゃないですか?
それ すごくいいですね。
そうします。
僕もそうしたいけど。
鹿浜さんが来たら
無人島じゃなくなってしまいます。
そうか。
私 無人島の
こっち側で暮らすので
鹿浜さんは こっちで暮らせば
いいんじゃないですか?
それ いいですね そうしましょう。
で 時々…。
大きいお魚 取れた時は
お裾分けしたり。
じゃあ 週1くらいで。
ええ 週1ぐらいで。
フフ…。
楽しみだな。
はい。
♬~
(振動音)
はい。
(渚) 服部です。
桐生菜々美に
逮捕状が出ました。
間もなく逮捕されます。
(渚) この証言を検証すると
彼らは同じ大学の附属高校に通う
高校生たちと
一緒に飲酒した疑いがあります。
(詠子) それで?
言いたいことは分かるけど…。
(渚) 罪を隠すために
「桐生菜々美を見ていない」と
証言した可能性があります
再度 事情聴取をさせてください。
(口木) 逮捕状が出てるんだよ。
今さら ささいな学生の証言じゃ
覆らないよ。
容疑者のアリバイに関する
重要な証言です。
(口木)
じゃあ 何で容疑者の部屋から
凶器が出て来たの?
それは分かりません。
分からないのか。
分からないからこそ
逮捕を待つべきなんです。
(雪松) なるほど 偽証の可能性か。
いえ 申し訳ありません 勝手に…。
重要なことだよ。
洗い直してみる価値は
あるかもしれないな。
俺から県警に話しておこう
預かっておく。
(森園)
雪松署長がそう言ったんですね。
(森園) それは下手したら
もみ消されますよ。
逮捕を覆されたくないから?
私は 雪松署長が黒い白鳥では
ないかと思っています。
(スライドが切り替わる音)
塩澤 潤君殺害事件
吉長圭人君殺害事件。
この両方の捜査に県警時代の
雪松署長が関わっていました。
でも 刑事だったら…。
ええ。
管轄内の事件ですから
捜査に関わっていて当然でしょう。
しかし…。
(スライドが切り替わる音)
この3つの事件で
犯人逮捕の決め手となったのは
いずれも 凶器の発見です。
無実の容疑者の部屋から
凶器を発見する。
それを最も たやすくできるのは
誰でしょう?
凶器を発見した人間です。
自分でそこに置いて。
「あった」と言えばいいんですから。
仮に署長が黒い白鳥だとしたら…。
ええ。
3つ目の冤罪は
仕上げ段階に入っており
間もなく 完成するでしょう。
時間がありません。
やみくもに調べる余裕は
ありません。
ターゲットを
雪松署長に絞りましょう。
第1 第2 第3の事件発生時
雪松署長が取っていた行動
アリバイを洗い直しましょう。
どうしたんですか?
こう見えても
自分の職業に
誇りを持って来ました。
警察官が 警察官を疑うことほど
残念なことはありません。
♬~
(小鳥) お~ そうそう…。
(カメラのシャッター音)
(小鳥) 笑顔もらおうか。
(カメラのシャッター音)
(小鳥) いいね! いいね!
(馬淵悠日) 小鳥さん そんな…。
(小鳥) いやいやいや…。
(カメラのシャッター音)
あっ 長沢さん。
お世話になりました 今日で…。
(長沢)
はいはい どうもね お疲れさま。
頑張ってね。
(小鳥) 笑顔ちょうだい 笑顔。
笑い飛ばしちゃえ。
お~ いいぜ いい いい…。
(カメラのシャッター音)
君。
あぁ…。
はい。
お疲れさま。
言われなくても疲れてるよ。
ハハ…。
じゃあ。
えっ?
(馬淵大二郎) 昨日な
雪松署長さんに電話をした。
お前をクビにするのは何とか
踏みとどまってもらえないかと
話をしたが
受け入れてもらえなかった。
期待に応えられなかったこと…。
兄ちゃんのように
なれなかったこと
お父さんやお母さんには
失望しか させて来なかったし
こんな息子で
ホントに申し訳なくて。
(大二郎)
申し訳ないことなんて ないよ。
えっ?
失望なんかしてないよ。
なぁ。
(馬淵瑞江) するわけないでしょ。
じゃあ 許して…。
お前な 朝陽が死ぬ前に
何か話をしたか?
えっ?
(瑞江) 自分に何か 身の危険が
迫っているようなことを
言っていなかった?
どうして そんなこと…。
(大二郎)
電話の時な 署長さんが
おかしなことを
おっしゃったんだよ。
あっ 君 ちょっとそれ。
あっ…。
(大二郎) うん。
(大二郎) ありがとう。
(大二郎) あぁ…。
朝陽が死んだ時
もう何日も会ってないって。
ところがね お母さんは朝陽から
前の日に聞いてたんだよ。
さっき 雪松さんに会ってたって。
えっ!?
(大二郎) どうして署長さんは
そんな間違ったことを
おっしゃったんだろうか?
ただ 単にお間違いになったのか
それともウソをつかれたのか。
(瑞江) どうなの?
あなた 何か知ってて
署長さんに暴力を振るうような
ことをしたの?
分かんない 分かんないけど
署長も 僕が何かを知ってるんじゃ
ないかって疑ってて
兄ちゃんのスマホが
見つかった時も…。
おっ あったのか。
あったけど パスワード 分かんなくて。
7580。
えっ?
あの子のパスワードは
中学の時から7580。
何? 7580って。
七転び八起き。
(小鳥) パスワードを開けるに
当たって 条件がある。
条件?
今 彼は外で待ってる。
≪彼の前で開けてほしい≫
その結果がどうであろうと
彼は冷静でいられるのか?
どういうこと?
彼のお兄さんが
彼女の友人に
罪をかぶせた可能性がある。
その逆だって あるだろう。
彼のお兄さんは
殺されたかもしれないんだから。
どちらにしても 彼と彼女は…。
敵対関係にある そんなこと
彼だって分かってるよ。
君たちが
彼に会いたくないように
彼だって
君たちに会いたくないんだから。
その上で 公平に一緒に見ることを
望んでるんだよ。
あのお人よしのバカは。
わっ…!
いつだったか 初めて
君がここに来た日に言ったな。
この世には
知らないほうがいいことがある。
入力します。
息しろ 息しろ 息しろ。
(鹿浜:星砂:馬淵) フゥ…。
そして 早く見れ。
ひとのケータイなんで勝手に…。
今更 何言ってんの 兄弟でしょ。
見ます! はい 見ます!
うん。
お天気 見て どうすんの?
すいません え~っと…。
メール。
メール はい。
スパムメールばっかりだな。
プライベートのスマホなので
仕事の連絡には
使ってなかったのかもしれません。
何かあるだろ
SNSの裏アカとかないの?
刑事が裏アカウントで捜査状況
愚痴らないと思います。
写真は?
写真…。
君のお兄さん 空 見上げて
ソバ食う以外 何もやってないね。
悪口ですか!?
メモ帳 ボイスレコーダーは。
メモ帳…。
ありません。
リマインダー。
「トイレットペーパー 住民税
クリーニング」。
日常のことしか。
カレンダー。
「澤田君結婚式」
「免許証書き換え」…。
特にないです。
電話の発信記録は?
発信記録…。
おっ 結構かけてるな
最後にかけたのは?
最後の日の 前の日です。
雪松署長の名前はないか?
えっ?
何 君たち
雪松署長のこと疑ってんの?
名前はないです。
順番に かけて行くしかないな。
はい。
あっ。
ここ?
はい 兄が最後に電話した先です。
(羽佐間) そうか~ 弟さんなのか。
お兄さんは 毎月 同じ日に
髪を切りに来てくれてたんですよ。
兄の自宅は
ここから遠いんですが…。
(羽佐間) ヘヘヘ…。
僕はね 昔 人を包丁で刺して
お兄さんに
逮捕されたことがあるんだよ。
借金取りが娘の学校にまで
来てしまって
刺してしまった。
(羽佐間)
お兄さんはね 僕が出所すると
最初の客として
この店に来てくれた。
(馬淵朝陽)僕はね
犯人を逮捕する時に
いつも思ってます
これは この人の
人生の終わりじゃ ない
この人がやり直すための
逮捕なんだって
人間は やり直せる
(羽佐間)
ありがとうございます!
髪が切れた音
(羽佐間)あっ!
えっ?
(羽佐間)すいません
あ~
(羽佐間)あっ すいません…
また生えて来ます
お兄さんはシャンプーが苦手でね。
よく くすぐったがって
変な声 出してたよ。
そうですか…。
(西野) 犯人が捕まった後も
時々 顔を見せてくださって。
ご結婚おめでとうございます
ありがとうございます
馬淵さんのおかげです
馬淵さんが
信じてくれなかったら
私 あの時 死んでたと思います
お礼を言いたいのは僕です
刑事の仕事は ひとを疑うような
ことばかりですが
この仕事も誰かの幸せに
つながってるんだと
教えてもらえました
兄は 自分の仕事に
疑問を持っていたんでしょうか?
でも 最後にいらした時は
「もう一度 刑事という仕事を
信じてみようと思う」って。
ありがとうございました。
そういえば お兄さん
あなたのこともよく話してました。
僕は人見知りするし
目つきも悪いでしょう
昔から
人と仲良くするのが苦手で
その点 うちの弟はね
愛嬌があって
誰とでもすぐに打ち解けて
みんなから愛されてるんですよ
親もそうです
両親は僕に期待するけど
僕より 僕が持って帰る
賞状のほうが好きなんです
弟のことは いつも文句ばっかり
言ってるけど
結局 家で話題に出るのは
弟の話ばかりなんですよ
できれば
弟のようになりたかった
(小鳥) そういう話
したことなかったの?
兄のほうは
したかったのかもしれません。
僕のほうが拒絶してたんです。
まぁ よかったじゃないの。
いいお兄さんだったってことが
分かったんだからさ ねっ。
だったら どうして
リサを撃ったんですか?
今日 会った人たちにとっては
いい人だったのかもしれないけど
リサにとってはそうじゃなかった。
どう考えたって
いい人だったじゃない。
今日 聞いた話では判断できない。
だって いい人だったじゃない。
何度も話したはずだ。
殺人を趣味とする
優しい善人は存在する。
彼の兄さんがシリアルキラー
だったって言いたいの?
あるいは
雪松署長との共謀も考えられる。
いいかげんにしろよ!
仮に 彼のお兄さんに
何か裏があったとしても
もう亡くなってるんだ。
これ以上 彼を傷つける必要は
ないだろう。
小鳥さん 大丈夫です。
鹿浜さんの言う通り
今日の証言だけでは
判断できません。
この「みぞれ」という方に
何度か かけてるんですが
出ませんでした。
何? 「みぞれ」って。
明日 もう一度かけてみます。
被害者は 時に加害者のような
気分になることがある。
誰かを傷つけることをためらって
真実の追求を諦めることがある。
私 馬淵さんを傷つけてます。
大丈夫です。
あなたは リサさんを
救うことだけ考えてれば。
傷つける仕事は 僕がします。
お茶 持って来ます。
(原田)「ブレンディ」
(子ども)「ザリットル」!
緑茶 烏龍茶 ルイボスティー
ジャスミン茶に コーヒーも。
スティック1本から 1リットルドリンクに!
1リットル!?
お水に さっと溶かすだけ。
溶けトル!
ゴクッ はぁ~。
エコにもなっトル!
持ち運びも簡単!
マイボトル!
≪フゥ~…≫
≪フゥ~…≫
フゥ~。
(小声で) おはようございます。
どこから入ったんですか?
そこの窓が開いてました。
こんな時です 戸締まりは
しっかりしたほうがいい。
はい。
吉長圭人君殺害事件に関しての
記録です。
この捜査において
淡野リサさんが容疑者として
挙がったのは6月3日です。
しかし 実はその前に
容疑者として
別の人物が挙がっていたんです。
それが この人物!
左腕の肘に火傷の痕がある男。
吉長圭人君が殺害されたと
される日のことです。
(森園の声) タクシー運転手が
乗客を降ろしている際に
別の客が来て 乗り込もうとした。
しかし その客は 誰かに
腕をつかまれて引き戻され
乗車することはなかった。
運転手は
その時 乗ろうとした客が
吉長圭人君に似ている
と証言しました。
しかし 曖昧な点も多く
その証言は淡野リサさんが容疑者
として浮かび上がると同時に
忘れられたんです。
その人が真犯人かもしれない
ってことですよね。
ええ 雪松署長の腕に
その火傷を
見たことはありませんか?
確認できませんか?
分かりました。
(振動音)
桐生菜々美さんが
県警に逮捕されました。
午前7時10分。
桐生菜々美容疑者が殺人の疑いで
境川警察署に入って行きます。
(アナウンサー)
今日 午前7時10分頃
殺人の疑いで…。
連絡します。
(アナウンサー) 神奈川県内の
私立大学2年生
桐生菜々美容疑者が
逮捕されました。
警察によりますと
桐生容疑者は
交際相手の男性を
複数回 刺して殺害し
神奈川県境川市
羽鳥川の河川敷に
遺棄した疑いなどが
持たれています。
バカ。
バカ バカ バ~カ。
(着信音)
もしもし。
はい。
はいはい はい。
そうです
昨日 お電話いたしました。
(渚) 被害者の血痕。
桐生菜々美の指紋も
確認されました。
(詠子) もしかして
呼ばれちゃうかもね~。
課長 すみません。
今から 会見あるから。
現場で発見されたネイルの件って
どうなりました?
ネイル?
(口木) 現場で
私たちが発見したネイルです。
(詠子) あれは
どこにでも売ってる物だから
関連性は低いとみて
証拠に入れなかったんでしょう。
確かに どこにでも
売ってるのですが
捜査が桐生菜々美にたどり着く
きっかけには なりました。
そんな物が わざわざ
残されてたというのが
何か おかしいなと。
県警に口出すの?
あっ いえ 違います
失礼しました。
(渚)
口木さんも疑問があるんですね。
あれは うちで見つけた。
署長が決めたことだろう
口を出すな。
(雪松) ご苦労さん。
あの。
鹿浜。
お前には期待している。
いずれ県警に戻って
また一線で働けるように
してやりたいと思っている。
上から見える景色は違うぞ。
♬~
こんにちは。
(本城) んっ…。
あっ。
本城さんでしょうか? 馬淵です。
俺はいいから… これ 溶けちゃう。
うん これだ これ。
これが一番。
あんたのお兄さんとも
よ~く食べたよ。
う~ん…。
う~ん。
大丈夫ですか?
横になられますか?
いや いい。
今 横になったら
そのまま死んじまうから。
えっ 病院に戻られたほうが…。
いいって… ハァ。
もう 戻ったって
余命半年の5か月目だ。
すみません。
これ もういいや あげる。
ありがとうございます。
それより… その…。
死ぬ前にしゃべっておかないと。
俺は その 横浜の…。
県警?
ああ 県警の あれ。
捜査一課にいたから。
兄の馬淵朝陽も
いた頃でしょうか?
いたっつってもなぁ
一緒だったのは半年ぐらいか。
俺は
競馬に夢中で
所轄に飛ばされちまったから。
そうですか。
借金つくっちゃってさ。
もう それ返すので
精いっぱいだった。
何の話だっけ?
兄の。
あぁ…。
あんたのお兄さんは
雪松に殺されたんだよ。
いつだったっけなぁ。
とっくに
一線から外されてる俺に
彼が会いたいって言って来て。
雪松は 今 県警のエースだろ
はい
警察学校にいた頃から
雪松さんを尊敬して来ました
自分という刑事を
育ててもらいました
俺みたいな
日陰の人間とは違うよ
立派な刑事だ
何があった?
逃走中の容疑者を撃てと
命じられました
人質がいたのか?
いえ
現場が繁華街で 凶器を持って
いる可能性がありましたが…
う~ん…
通常なら考えられません
ただ 尊敬する方の
命令でしたから
何か理由があるんだろう
自分が気付いていない理由が
あっての命令なのだろう
そう思って…
撃ったのか?
はい
(本城)命令なら仕方ない
俺でも撃つ
ただ 自分は
わざと的を外しました
すぐに
容疑者は確保できましたが
凶器を所持していませんでした
自分は…
丸腰の容疑者を
射殺するところだったんです
(本城)それは
雪松が
その容疑者を お前に
殺してほしかったんだろう
他に考えられる理由は…
ない
♪~ 『私のお父さん』
(本城の声) それきり
彼は黙り込んで。
店に 音楽が流れてた。
その曲名を教えてくれた。
この曲は
何とかいう作曲家の
『私のお父さん』という曲ですって。
今 思えば
そうだな…。
刑事にとって
上司は親だ。
親の命令に従い
実行することで
1人の刑事が出来上がる。
命令を信じられなくなったら
刑事じゃなくなっちまう。
あの時の あんたのお兄さんは
暗~い森の中で
父親に置いて行かれた
子供みたいなもんだったんだろう。
(本城) しばらくして
また連絡があって。
容疑者の自宅から
凶器が見つかったという。
♬~
(本城) 一度として
上司に逆らったことがなかった
男が
自ら
凶器の出どころを探し始めた。
(朝陽)
凶器は新潟県にある浜室工業
という会社が作った物で
全国のどこのスーパーでも
安く売られている物でした
(本城)容疑者は これを
自分の物と認めたのか?
ええ しかし拘留は延長され
一日中 取り調べを受けていた
容疑者は
明らかに疲れ切っていました
それが いつものやり方だ
容疑者の自宅は
古いアパートで
少々の知識があれば
簡単に侵入することができます
誰かが持ち込んだ可能性も
あります
犯人に
仕立て上げようとした?
そんなことができるのは
警察官だけです
あんた
この件から手を引くなら今だ
雪松さんに自分の考えを
聞いてもらおうと思います
やめておけ
俺は助けられんぞ
ただでさえ 借金で
首が回んねえのに
目を付けられるわけには
いかねえんだ
(本城)やめておけ
何ていうか 自分にとっては…
おかしな言い方ですが
雪松さんは
初恋の人のようなものです
親に言われるまま
警察学校に入って
目的もなく
毎日を過ごしていた自分に
刑事の生き方を
教えてくれた人です
刑事の生き方…
「諦めるな 進め 進め」
「進め」
翌日
彼が転落死したと聞いたが…。
俺は何もしなかった。
署には
雪松を尊敬するヤツら
ばっかりだったから
俺は クビになりたくなかった。
♬~
七転び八起き。
(朝陽)七転び八起き
七転び八起き。
七転び八起き
七転び八起き…
七転び八起き…。
♬~
お疲れさまです
境川署の鹿浜と申します。
お疲れさまです 何ですか?
いくつか お伺いしたいことが
ありまして
以前 雪松さんの運転手を
していた時のことなんですが…。
(森園) ありがとうございました。
すいません。
(清掃員) はい。
この方 ご存じありませんか?
あ~ 何か見たことがあるような。
5年前の
8月21日なんですけども。
そんな前のことはね~。
ところで あなたは警察の方?
あぁ… いえ。
(振動音)
はい。
(森園) 2017年8月21日の
16時は
株式会社苗代ブレーキで
事件の捜査をしていたことが
確認されました。
2019年6月2日の20時は
県警本部で会議をしていたと
議事録で確認されています。
ということは…。
完全にアリバイが成立してますね。
いや おかしい おかしいですよ。
だって むしろ犯行時刻 全てに
明確なアリバイがあるほうが
不自然と
考えるべきではありませんか。
ムチャなこと言ってるのは
分かってます。
まともな人間から見れば
おかしいのは警察署長を疑ってる
私たちのほうでしょう。
でもね…。
(ノック)
どうぞ。
何だ 君か どうした?
自分は
また県警に戻れるでしょうか?
戻れるさ いつか。
何を焦ってる?
今回の捜査でも そうでした。
県警が中心となり
私たちは まるで下請け。
やってられません。
君も県警にいた時は
所轄に下請けさせてただろう。
どうすれば 戻れるでしょうか?
署長の命令であれば
どんなことにも従います。
まぁ せいぜい頑張って…。
馬淵朝陽という刑事が
いたと聞きました。
その刑事は署長の指示に
全て従うことで
非常に重宝されていたと。
彼は優秀な刑事だった。
もういい 下がれ。
私も その刑事と…。
(湯飲みが倒れた音)
申し訳ありません。
どうした?
君は もっと
冷静な男だと思っていたが。
そう思うんなら 君も馬淵朝陽の
ような刑事になってくれ。
(神木)よっ! えっ! 女の靴!?
(杉咲)あれ? りゅう兄!
なんだ おまえか~
兄ちゃん ご飯まだ?
(小栗)うちは食堂じゃねぇって言ってんだろ
俺も腹減ったな~
(2人)兄ちゃん
兄ちゃん 野菜は?
全部入れちゃえ
肉も入れちゃえ
これだけで 立派なおかず
デカ!
あぁ~ うんめ~
お母さん元気かな~?
<一杯を たべよう
うちの満菜みそ汁「ほんだし」で>
殺人の疑いで逮捕された
神奈川県内の私立大学2年生
桐生菜々美容疑者は
先月20日に
同じ大学に通う大学生の
望月 蓮さんを刃物で刺して
殺害した疑いが持たれています。
桐生容疑者…。
(パソコンを閉じた音)
(チャイム)
(宅配業者)
印鑑かサインいただけますか?
サイン…。
はい。
(バインダーが落ちた音)
あ…。
大丈夫ですか?
ああ。
あの そこで結構です。
あっ 名前…。
はい。
はい。
ありがとうございました
はい どうぞ。
ありがとうございました。
あっ お疲れさま ありがとう。
誰か いるのか?
♬~
♬~
♬~
♬~
♬~
♬~
ハァ…。
(階段を駆け上がる音)
(物音)
あっ。
こんにちは。
どうしました?
いえ…。
鹿浜さんも一緒ですか?
いえ…。
あっ そうか。
そうですよね 兄のことですよね。
はい。
少しだけ待ってもらえませんか。
少しだけ分かって来たことが
あるんですけど。
大丈夫です すいませんでした。
あっ!
この間
申し訳ありませんでした。
摘木さんを返してなんて
あなたに言ってしまって。
僕には そんなことを言う権利は
ないですし
あなたには あなたの人生がある
ことも分かってるんです。
だから
もう摘木さんを返せなんて
言いません。
摘木さんにとっても
あなたにとっても 僕にとっても
これでよかったんだって
思える日が来ることを願ってます。
あなたの願いが
かなうといいなと思ってます。
ありがとうございます。
兄が あなたの大切な人に
何をしたのか
僕が責任を持って証明します。
(小鳥) お疲れ~。
小鳥さん
お願いがあるんですけど。
あっ あっ あっ お願いする前に
「お願いがあるんですけど」
…って言うのはお願いの強要だよ
冗談だよ 何?
僕が殺されるかどうか
見張っててください。
もちろん。
今 何つった?
♬~
♬~
もう他に方法が…。
淡野リサさんに
面会しに行こうと思います。
リサに会えるんですか?
取り調べは
過酷なものだったと聞きました。
自白の強要が
あったかもしれないし
淡野リサさんが今どんな状態に
あるのか分かりません。
事件の何が聞けるのか
そもそも 聞いてしまって
いいのかも分かりません。
僕に任せてもらっても
いいですか?
リサに
お土産は持って行けますか?
食品や衣類は無理ですね
本とかなら。
じゃあ…。
じゃあ…。
風の音が聞こえるような
そんな写真を
持って行ってあげてください。
(ドアが閉まる音)
淡野リサさん はじめまして。
鹿浜鈴之介と申します。
摘木星砂さんから
あなたのことを伺って
来ました。
(雪松) 今 帰るところ。
そうか そうか。
うん 何も心配しなくていい。
そう。
こっちはね。
うん いつも通り。
また すぐ元に戻る。
うん。
はい。
♬~
♬~
♬~
(雪松弓弦) おっ おかえり。
(雪松) あ~ ただいま。
出掛けるのか?
(弓弦) ちょっとコンビニ。
いってらっしゃい。
ありがとね。
気を付けてな。
♬~