刑事7人 #7/天樹、執念の捜査!家庭を壊した父の最期は…[解][字]…のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
刑事7人 #7/天樹、執念の捜査!家庭を壊した父の最期は…[解][字]
過去の殺人の罪で家庭を壊した男・信二が死んでいた。さらに新たな殺人の容疑も…そんな男を恨む息子・晃と共に、天樹は男の最期を知るため独自捜査を進める…衝撃の真相!
◇番組内容
『刑事7人』がシーズン8に突入!今作は、新専従捜査班に東大卒のキャリア組の新人、いわゆる≪Z世代≫のエリート・坂下路敏(小瀧望・ジャニーズWEST)が新たなメンバーとして参加!大きな変革を迎える。会議はリモートで参加、聞き込みは足よりSNS…コスパ重視のZ世代と、天樹を筆頭とした≪ガラパゴス刑事≫との世代間ギャップも見どころに。昭和、平成、令和の3世代の刑事たちと難事件に立ち向かう!
◇出演者
天樹悠…東山紀之
海老沢芳樹…田辺誠一
坂下路敏…小瀧望(ジャニーズWEST)
野々村拓海…白洲迅
青山新…塚本高史
片桐正敏…吉田鋼太郎
堂本俊太郎…北大路欣也
【ゲスト】
柾木玲弥
池田成志
中島ひろ子
村杉蝉之介
加茂美穂子
◇脚本
徳永富彦
◇監督
大山晃一郎
◇音楽
奈良悠樹
◇スタッフ
【エグゼクティブプロデューサー】内山聖子(テレビ朝日)
【プロデューサー】山川秀樹(テレビ朝日)、石田菜穂子(テレビ朝日)、和佐野健一(東映)
◇おしらせ
☆番組HP
https://www.tv-asahi.co.jp/keiji7_08/
☆Twitter
https://twitter.com/keiji_7nin
☆Instagram
https://www.instagram.com/keiji_7nin/ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
福祉 – 音声解説
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- 天樹
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解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気の配信サービスで見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?
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(ドアの開く音)
(西野清美)ただいま!
(西野 晃)おかえり。
ああ 疲れた~…。
(清美)あ~ 肩凝った。
もう 年取ると駄目ねえ。
(晃)お疲れさま。
フフフ…!
イタタタタタ…! はあ…。
(晃)はい。
おっ 気が利くねえ。
(携帯電話の着信音)
(携帯電話の着信音)
(晃)はい。
「中山信二さんの
息子さんですか?」
(清美)誰?
「警察の者ですが…」
(雷鳴)
よく冷えてますね。
あっ すいません。
父親といっても
離婚してから13年
全然 会ってなかった
ものですから。
(天樹 悠)
海浜公園で亡くなっているのを
発見されたそうです。
(野々村拓海)死亡推定時刻は
今日の午後9時頃。
(野々村)死因は
腹部大動脈損傷による
出血性ショック死でした。
そばに包丁が落ちていまして
柄に ご本人のものと思われる
指紋が残っていたため
自殺だと見られています。
なんだ そうだったんですね。
いや 電話があった時
また 事件を起こしたんじゃ
ないかって。
あっ 13年前の…。
こちらが お父さんの所持品です。
♬~
あとは捨てといてください。
もういいですか?
ご協力ありがとうございました。
遺書はありませんでした。
遺体の周りに なぜか
ご本人の上着が
脱ぎ捨てられていました。
その場に座り込むようにして
亡くなられていました。
念のため 司法解剖を
させてもらいたいのですが
許可を頂きたく…。
他に身寄りは なかったようで
離婚されたとはいえ
実の息子さんですので。
どうぞ。
できれば そのまま
処分してもらいたいんですが。
(雷鳴)
(堂本俊太郎)そのまま処分か…。
(堂本)いくらなんでも
冷たすぎやしないか?
離婚しているとはいえ
実の父親だろ?
(野々村)その離婚なんですけど
どうも 事件を起こしたのが
きっかけで別れたみたいで。
(堂本)マエがあるのか。
(野々村)13年前
不倫相手だった女性を殺害し
7年の実刑判決を受けています。
(堂本)冷たくされるには
それなりの理由があるって事か。
「百合根 人参 アサリ」…。
胃の内容物だ。
食べてから
5時間くらいは経過してる。
(野々村)
小料理屋かなんかですかね?
(パトカーのサイレン)
(青山 新)
亡くなったのは山尾京子さん。
ここの女将さんです。
死因は
この花瓶で頭を打った事による
急性くも膜下出血。
(片桐正敏)転んだにしちゃ
不自然な体勢だな。
ええ。 殺しで間違いないかと。
死亡推定時刻は
今日の午後4時頃。
(片桐)その時間じゃ まだ
開店前だったんじゃねえのか?
ええ。 なじみ客が来たんで
特別に出した
ってとこでしょうかね。
(片桐)うん…。
(野々村)しつこく言い寄ってた
客がいた?
(青山)状況からして
開店前に店に来てたのは
そいつですかね?
女将は 商売上
独身っていう設定で
やってたらしい。
(青山)店 通い詰めて
交際を迫った結果
既婚者とわかった。
(片桐)で カッとなって
殺しちまった…。
(秒針の音)
あれ?
天樹さん
この「百合根 人参 アサリ」って
あの遺体の胃の内容物と
全く同じじゃないですか。
遺体って 今日 見つかった
自殺した あれか?
(野々村)ええ。 中山信二さん。
息子さんにも来てもらって
身元確認とれてます。
この男 前科があったんです。
前科?
13年前 不倫相手の女性を殺害し
実刑判決。
7年間 刑務所にいたようです。
前も殺しっすか。
(野々村)しかも 女性関係。
うーん…。
えっと まとめると
午後4時…。
(中山信二)旦那がいるだと!?
ふざけるな!
(山尾京子)キャーッ!
(頭をぶつける音)
(片桐の声)
横恋慕していた女将を殺害。
で 5時間後…。
(刺す音)
(片桐の声)
逃げ切れないと思って自殺した。
確かに
自殺に使った刺し身包丁も
その店にあったものだとすれば
つじつまが合いますね。
その線で 再度 洗ってみます。
そう簡単に決めてしまって
いいものか…。
えっ?
中山信二さんが店を出たあと
何者かが 山尾京子さんを殺害。
その後 店にあった
刺し身包丁を持ち出し
中山信二さんを殺害。
凶器に指紋を付着させ
自殺に見せかけた。
…という可能性も残っています。
おいおいおい… そりゃ
可能性を言い出しちゃったらさ
なんでもありになっちゃうだろ。
天樹さん
なんか 根拠あるんですか?
今は まだない。
といって
違う可能性を捨てる根拠もない。
ただいま。
(清美)どうだった?
別に。 本人で間違いないですか?
って聞かれただけ。
本当に それだけ?
何?
隠し事はやめてね。
2人でやってきたんだから。
(はと時計の時報)
当たり前だろ。
あんなクズ 俺の中じゃ
元々 死んでるようなもんだし
今さら 死んだって
別に? って感じ。
(秒針の音)
(天樹の声)中山信二。
大阪府 住之江区生まれ。
15年前に勤めていた会社を辞め
事業を始めたが 早々に失敗。
一家で借金苦にあえぐ中
秘密裏に交際していた
不倫相手の女を殺害し 逮捕。
7年の実刑判決を受け
6年前に出所。
(野々村)天樹さん! 1人で
どんどん行かないでくださいよ。
13年前の事件
裁判記録も読んだんですよね?
どうでした?
被害者は スナック店勤務の女性。
(天樹の声)
他に男がいた事を知って
衝動的に突き飛ばして殺害した。
自分は結婚しているくせに。
身勝手 極まりないですね。
裁判官も そう言って
実刑判決が下りた。
動機といい 状況といい
今回の事件と似てませんか?
だから 今回も
中山信二の犯行だと?
まあ 普通に考えれば。
7年も服役して
全く同じ事をやるなんて
逆に不自然とも思えないか?
殺人の再犯なんて
それこそ 死刑にもなり得る。
それは でも
反省しない人間もいる…。
って だから
1人で行かないでくださいって!
(チャイム)
(青山)いや どう考えても
中山信二が犯人だと
思うんですけどねえ。
俺も そう思うけどさ でもさ
最初は突拍子なくても
結局 天樹の言ってた事が
正しかったって事が多いだろ?
確かに。
だから 送検の前に
調べるだけ調べてみようよ。 なっ。
(山尾 寛)「はい」
「警視庁の片桐です」
「亡くなられた奥様の事で
ちょっと…」
(山尾)例のストーカーの客
自殺したんですって?
送検は 葬儀までには
終わりそうでしょうか?
ええ。 我々も 基本
その線を考えてはいるんですが…。
が… なんです?
念のため
もう一度 京子さんとの関係を
洗い直しておきたくて。
(山尾)なんのために?
だから 念のためにです。
こっちは
突然 妻を殺されたんですよ!?
せめて
葬儀までには全部終わらせて
安らかに眠らせてやろうと
思ってるのに!
(青山の声)家族 殺されて
警察が のんびりしてるように
見えたら…。
まあ ああなるわな。
ええ。
天樹さん
何に引っかかってるんですかね?
(山尾)フフフッ…!
でも そこは ちょっと待って。
あ…?
(山尾)あー いい。
今夜… 今夜考える。 ねっ。
なんで そういう事 言うの?
(片桐)さっきの えらい剣幕とは
えらい違いじゃねえか。
(青山)ええ。
誰と話してるんでしょうかね?
一応 探っとくか。
ですね。
手短に。
刑事さんが来てるとなると
人聞き悪いんで。
中山信二さんについて
お話を伺いたいんですが。
死んじゃったんですってね。
でも 私からすると
もう他人なんで。
では 他人として話せる範囲で。
うーん…。
あの男と一緒になったのが
私の人生の最大の失敗でした。
(清美の声)見えっ張りで
人から 社長って
呼ばれたいがために
商才もないくせに会社作って
高いマンションに引っ越して
すぐ会社潰して。
おかげで ずっと
借金の取り立てに追われる毎日。
あなた…!
あなた なんとかしてよ もう!
お金…!
(清美の声)なのに 当の本人は
家で暴力振るって
揚げ句の果て
よそに女作って 殺人なんて…。
離婚したあとも 息子と一緒に
どれだけ苦労した事か…。
はっきり言って 息子が
身元確認で呼ばれた事さえも
迷惑なんですよ。
(清美)もう 金輪際
あの男には関わりたくないんで。
お帰り頂けないでしょうか。
(野々村)じゃあ 皆さんは
社員じゃなくて 個人事業主?
(佐野)そうだよ。
だから
家賃もトラック代も払ってるよ。
そのほうが会社も楽なんでしょ。
責任とらないでいいし。
(佐野)ああ…
中山さん 飲みに行くと
自分の事 社長だ 社長だって
言ってたけど
体のいい非正規雇用だよ。
中山さんが最近通っていたのは
新小岩の小料理屋ですよね?
(佐野)そうね。 ただ 昨日は
誰かに会いに行くって
言ってたけど。
その小料理屋の女将に?
いや 男だって言ってたな 珍しく。
男?
(佐野)ああ。
(呼び出し音)
天樹です。
ちょうど 僕も 連絡しようと
思ってたところでした。
借金か貯金かですか。
どっちがあるのかなって。
借金しかないなら
もちろん 放棄しますけど
もし ちょっとでも
貯金があるんだったら
相続する権利
あるんじゃないかなって。
確かに 遺書がない場合
実子には相続権利があります。
じゃあ…。
住んでいた所へ ご案内します。
♬~(店内の音楽)
(青山)妻が亡くなった直後に
女と飯…。
(野々村)しかも 楽しそうですね。
(青山)うん。
仕事 何やってるんでしたっけ?
経営コンサルって言ってたかな。
ああ…。
案外あるかもしれませんよ。
(京子)キャーッ!
(野々村の声)
妻が邪魔になった夫が
ストーカーと見せかけて殺した。
まあ ない線じゃないか。
お前 近く行って
話聞いてこい。
ここ…?
本当に
ここで間違いないんですか?
なぜです?
いや…。
(雷鳴)
あいつ ここに住んでたんですか?
もう見分は終わってますので
どうぞ。
♬~(店内の音楽)
お決まりでしょうか?
ああ… えっと…。
この一番安いので。
承知しました。
♬~(店内の音楽)
(晃)39円…。
5冊合わせても 928円です。
どうしますか?
いや こんなはずない。
住み込みかもしれないけど
ここは あくまで
会社の寮ですよね?
他に 自宅
借りてたんじゃないですか。
どうして そう思うんですか?
えっ…。 だって 大の大人が
これだけしか持ってないわけ
ないじゃないですか。
あの 実は…。
住民票によると
ここが自宅となっています。
ですが 生活感がありません。
ほとんど さっきの寮で
寝泊まりしていたんじゃ
ないでしょうか。
ここ 家賃って…。
月6万だとか。
ここで寝ていたんでしょうか。
新品の布団があるのに…。
女の人を連れ込んだ時のために
とっておいたんじゃないですか。
いい年して
相変わらずなクズっぷりですね。
この部屋も 多分
格好つけるためだけに
借りてたんですよ。
昔から そういう
無意味な見えを張る人間でした。
どうだ? 晃。 えっ?
(晃の声)道 歩いてて
いい車 見つけると
写真撮るんですよ。
「自分の車だ」って 飲み屋で
女に見せてたりしたんでしょうね。
(中山)ボーナスだ。
(晃の声)
母親も よく言ってました。
世間に格好つけるためだけに
会社作って 潰したんだって。
家には いつも借金取りが来て…。
(中山)ううっ…!
やれるもんなら やってみろ!
(晃の声)自分で金借りといて
逆ギレして。
(殴る音)
何見てんだよ!
逮捕されたあとは
つき物が落ちたみたいに
せいせいしましたよ。
あの もう1カ所だけ
付き合ってもらえますか。
(山尾)あっ そうそう
今日のクライアント
ちょっと急ぎなので 資料の…。
♬~(店内の音楽)
ただのアシスタントかよ。
(野々村)となると
夫はシロって事になりますね。
うん…。
じゃあ 事件当日
中山信二が会ってた男ってのは…。
信二さんは
ここに倒れていました。
(汽笛)
(晃)倒産 DV 殺人 離婚…
揚げ句の果てに自殺。
何一つ尊敬できない男です。
実は 信二さんには
今回 新たな殺人の容疑が
かかっています。
えっ?
ある女性を殺害し
逃げ切れないと思って
自殺したのではないかと。
フッ…。
ただ 現場から ここまでは
随分距離があります。
なぜ ここへ来たのか。
別の可能性も考えています。
別の?
何者かに 自殺に見せかけられて
殺害された…。
あの男なら
やりかねないと思いますよ。
実は 信二さんなんですが
亡くなった当日
誰か男の人と会う予定があった
という話がありまして。
今日 信二さんにまつわる場所を
あなたと歩いた中で
いくつか
気になる事がありました。
ここ…?
(天樹の声)職場の寮に行った時
あなたは妙に戸惑っていて…。
他に 自宅
借りてたんじゃないですか。
(天樹の声)自宅が 他にある事を
知っていたかのようだった…。
離婚してから13年
ずっと会ってなかったようですが。
(ため息)
二十歳の時
街で 偶然 出くわしたんです。
(晃の声)それから 年に1度ぐらい
会うようになって…。
♬~
帰るわ。
(晃の声)お互い
ほとんど話しませんでしたけど。
あの日も?
ええ。
なぜ 黙っていたんですか?
僕が あの男を殺したから。
なぜ 黙っていたんですか?
僕が あの男を殺したから。
(晃)僕 高校までに
9回も転校してるんです。
なぜだか わかりますか?
あいつに
あんな事件を起こされたんです。
バレる度に逃げるしかなかった。
僕は あの男を憎んでる。
会ってたのは
いつか復讐するため。
その機会をうかがって
ついに実行した。
刑事さん
そう思ってるんですよね?
疑ってるなら
はっきり言ってくださいよ。
いえ。
寮で名刺を見つけた時…。
(天樹の声)あなたは
明らかに動揺していた。
信晃産業。
信二の「信」に 晃の「晃」。
会社名に あなたと父親の
2人の名前が入っていたから。
あなたは 信二さんなりに
父親であろうとする気持ちが
あったんじゃないかと考えた。
それに気づいた時
あなたは理解した。
(天樹の声)今まで 世間に対して
格好をつけていると思ってた。
でも 本当は…。
♬~
(天樹の声)息子である
あなたに対して
格好をつけたかったんだと。
あの真新しい布団は
いつか あなたが
泊まりに来た時のために
用意されたものだった。
僕の目には そうとしか。
だから
あなたを疑ってはいません。
♬~
あいつに会ってた事
黙ってたのは…。
♬~
(晃の声)母への裏切りになると
思ってたからです。
♬~
そんな気持ちを抱えながら
どうして
お父さんに会い続けたんですか?
僕も
ずっと わかんなかったんです。
けど 今日
天樹さんと歩いてて
わかりました。
♬~
なんか… なんの根拠もないけど
でも どっかで…
どっかで 絶対にもう一回
家族3人で暮らす日が来るって
勝手に そう思ってたんです。
だから そのために
繋いでおかないとって。
暮らしたかったんですね
また3人で。
天樹さん。
あいつの遺体…
親父の遺体
まだ処分されてないですか?
もし 間に合ったら
葬式してやりたいんです。
僕がやらなかったら
親父 誰にも弔ってもらえないし。
わかりました。
ご遺体の件は大丈夫だと思います。
ありがとうございます。
あの…
今なら 絶対わかるんです。
親父… 親父は
絶対にやってないです。
それに 確か
自殺って言ってましたよね?
親父 前に会社潰した時も
死ぬって言い出して
結局 死ななかったんですけど。
けど 遺書 書いてたんです。
だから
何も残さないはずがありません。
遺書?
お願いします!
親父の冤罪を
絶対 晴らしてやってください!
お願いします!
♬~
♬~
間違いないな。
♬~
(ため息)
ありがとうございました。
しかし どうして
お前さん 今回は…?
どこで意地を手放していいか
わからなくて
ずっと拗ねてる
自分の娘を思い出したんです。
♬~
好き好んで
背負い込んじまったんじゃ
最後まで役目を果たさなきゃな。
つらい立場ではあるが。
わかっています。
ただ 僕がやった事は
間違っていない。
そう信じています。
俺も そう信じてるよ。
(山尾)お前と
こういう関係になって
これから どうしようかと
思ってたところに
まさかの展開だったよ。
(井出秀子)まさか
本当に殺したりしてないよね?
それくらい
お前の事を思ってはいる。
(チャイム)
(山尾)はい。
(片桐)「度々 すいません」
このたびは…。
天樹さん 来てくれたんですね。
70万も借りて挙げた
葬式なんですけど
誰も来てくれなくて。
よっぽど
友達いなかったんだなって。
お母さんもですか?
それが 大喧嘩しちゃったんです。
金借りてまで
葬式挙げるなんてって。
やっぱり 裏切られたっていう
気持ちに
させてしまったんだと思います。
一つ 確認したい事があります。
なんでも聞いてください。
お父さんは 左利きでしたよね?
ええ。 そうでしたけど…。
♬~
そうですか…。
天樹さん
親父の冤罪は晴れますか?
もし そうなら
何よりの供養になると思います。
金借りて 無理して
葬式を挙げたかいがありました。
真犯人は…。
不倫してた事は
認めたものの…。
逆に 女とホテルにいた事が
アリバイになっちまうとはな。
じゃあ 今回の真犯人は…。
真犯人は…
中山信二。
あなたのお父さんでした。
…えっ?
残念です。
どういう意味ですか?
遺書という言葉から
思い当たったんですが
中山信二さんの所持品に
使い捨てのボールペンが
ありました。
事件現場から
持ち出されたものです。
どこかに 紙のほうがあるはずだと
思っていました。
海浜公園の海岸の
端から端まで歩いて
ようやく見つけました。
この文字 全て右下がりです。
よく見ると 左から右に
インクをこすったような跡もある。
書いたのは左利きの人物。
信二さん本人で間違いない。
ご遺体の左手小指に
同一のインクの跡が
残っていました。
つまり…。
旦那がいるだと!? ふざけるな!
(京子)キャーッ!
(頭をぶつける音)
(天樹の声)
どうして その場で死なず
わざわざ離れた あの場所まで来て
自殺したのか。
その謎も解けました。
13年前 事件を起こした際
あなたたち家族が住んでいたのは
江戸川区西葛西にある
西葛西ガーデンハイツ919号室。
信二さんの起業とともに
引っ越した。
しかし その前は
公団住宅に住んでいました。
江戸川区東海浜町39-8。
江戸川区海浜公園前ひかり団地
16棟1001。
今は もう
取り壊されてしまいましたが
中山信二さんの遺体が発見された
あの広場に立っていた。
♬~
(晃)おかえり。 お父さん!
(清美)おかえり。
何? その格好。 どうしたの?
(清美)ごはん できてるよ!
ほら 晃 ごはん!
(晃)ごはん ごはん ごはん
ごはん ごはん!
シュート 3本決めたんだ!
(清美)ねえ。 すごいでしょ?
頑張ったな! 晃。
(晃)クタクタだよ~!
(中山)よいしょ!
いただきます。
テレビ!
駄目! ごはん食べてから。
だって
キャラメルが食べれなくなるよ。
やだ やだ やだ!
どうしたの?
お父さん?
なんか 眠くなってきちゃった。
(清美)いや~! もう。
もう やめてよ!
(清美)ねえ。
ごはん食べてからにしてって。
やっぱり あれだな。
(晃)んっ?
3人の時が一番…。
(中山の声)幸せだな。
(天樹の声)だから 信二さんは
あの場所で…。
♬~
いつから わかってたんですか?
親父が犯人だって。
最初の見立てが変わる事は
十中八九ないと思っていました。
だったら なんで…!
あなたに 最初に会った時…。
よく冷えてますね。
(天樹の声)震える
あなたの手を見て…。
救いたい…。
たとえ一でも二でも
違う可能性があるなら
調べるべきだと思いました!
だから… だから
わざわざ 親父がいた所
回ったって事ですか?
寄り添うようなふりして!
(嗚咽)
やっと… やっと親父の事
ずっと好きだったんだって…。
本当は…
本当は家族3人で
ずっと暮らしたかったんだって
やっと気づけたのに…。
思い出せたのに…。
なのに… なのに 親父は…
親父は 結局 人殺しなんですか!?
申し訳ない。
何が…? 何がだよ!?
母ちゃんも裏切って 傷ついて
親父だって
もう この世にはいねえし!
もう 家族は…
家族は もう バラバラなんだよ!
あんたのせいだよ。
あんたのせいだよ!
もう帰ってくれよ。
帰れよ!!
(嗚咽)
(泣き声)
(晃の泣き声)
♬~
母さん…。
♬~
♬~
♬~
♬~
♬~
♬~
(晃)ねえ 母さん 覚えてる?
親父 サッカーで骨折したの。
(清美の声)
困らせるばっかりだった もう…。
♬~
♬~
(小柳哲夫)
娘を殺した人間を見つけ出す。
(片桐)監禁!?
(杉浦優花)正直に言ってよ!
(飯田宏和)ストーカーなんて事は
してない!
(島 真帆)もう 全部 話そう!
(野々村)あと1時間…。
そういう事だったのか…。