刑事7人 #8/山奥に監禁された若き刑事…犯人は誰!?死の人狼ゲーム開幕![解][字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

刑事7人 #8/山奥に監禁された若き刑事…犯人は誰!?死の人狼ゲーム開幕![解][字]

事故死した女性の父が住む山荘に遺留品を届けた拓海と路敏。だが猟銃を持った父に、娘のサークル仲間達と監禁され…!?事故ではないと主張する父は、犯人捜しを要求する!

◇番組内容
『刑事7人』がシーズン8に突入!今作は、新専従捜査班に東大卒のキャリア組の新人、いわゆる≪Z世代≫のエリート・坂下路敏(小瀧望・ジャニーズWEST)が新たなメンバーとして参加!大きな変革を迎える。会議はリモートで参加、聞き込みは足よりSNS…コスパ重視のZ世代と、天樹を筆頭とした≪ガラパゴス刑事≫との世代間ギャップも見どころに。昭和、平成、令和の3世代の刑事たちと難事件に立ち向かう!
◇出演者
天樹悠…東山紀之
海老沢芳樹…田辺誠一
坂下路敏…小瀧望(ジャニーズWEST)
野々村拓海…白洲迅
青山新…塚本高史
片桐正敏…吉田鋼太郎
堂本俊太郎…北大路欣也
【ゲスト】
田中要次
古原靖久
逢沢りな
碓井将大
海老澤健次
小島梨里杏
森田涼花
◇脚本
森ハヤシ
◇監督
安養寺工
◇音楽
奈良悠樹
◇スタッフ
【エグゼクティブプロデューサー】内山聖子(テレビ朝日)
【プロデューサー】山川秀樹(テレビ朝日)、石田菜穂子(テレビ朝日)、和佐野健一(東映)
◇おしらせ
☆番組HP
 https://www.tv-asahi.co.jp/keiji7_08/
☆Twitter
 https://twitter.com/keiji_7nin
☆Instagram
 https://www.instagram.com/keiji_7nin/

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
福祉 – 音声解説

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キーワード出現数ベスト20

  1. 早智
  2. 小柳
  3. 石橋
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  5. キーホルダー
  6. 路敏
  7. 犯人
  8. 事故
  9. 真帆
  10. 拓海
  11. Bルート
  12. Cルート
  13. 岡部
  14. 天樹
  15. 時間
  16. 優花
  17. 登山サークル
  18. 連絡
  19. アウトドアサークル
  20. チャイム

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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(衝撃音)

(岡部雄大)早智!
(島 真帆)早智!

(真帆)キャーッ!
(岡部)どうした!?

♬~

(坂下路敏)
〈新専従捜査班に配属になり

2カ月…〉

〈曲者ぞろいの先輩たちから

僕は 刑事として
様々な事を学んできた〉

〈ただ
これだけは断言してもいい〉

(野々村拓海)見て見て 路敏。
これ サルナシだよ!

一応 実も食べられるの。 いる?

(路敏)あっ… 大丈夫です。

〈この先輩から学ぶ事はない〉

(野々村)そう?

〈ただ この時の僕には
知る由もなかった〉

〈この野々村拓海という人間が

とんでもない大失態を犯し

そして とてつもない奇跡を
起こす事になるなんて…〉

あっ! 逃げた…。

(ドアの開く音)

(天樹 悠)奥多摩?
何しに行ったんです?

(片桐正敏)ああ
事故死した女性の遺留品を

遺族に届けに行ってる。
どんな事故ですか?

そこに 資料あるだろ。

《6カ月前の2月27日未明》

《被害者 小柳早智さんを含む
6人の若者が

父親である小柳忠夫さん所有の
別荘に滞在していた際…》

(野々村)朝日を見るために
ナイトハイクに出かけ

その道中 早智さんが
山道から足を踏み外し 転落。

後頭部を強打して死亡した事故だ。

現場は 前から事故も多くて

深夜の危険な時間帯での
登山だったから

警察は 事故と断定したらしい。

ちゃんと
資料 読み込んできたんですね。

遺留品 届けるだけなのに。

天樹さんの影響かな。

時間がある時は なるべく
資料に目を通すようにしてるんだ。

あれ? どうした?
難しい顔して。

何も起きないといいですね。

またまた…。
不吉な事 言うなよ。

(秒針の音)

♬~

(野々村)はあ… 着いた。
いいとこだなあ。

うわっ ここ 圏外ですね。

(小柳忠夫)明日いらっしゃると
お伺いしましたが…。

今日のほうが天気がいい
という事だったので。

すみません 急に…。

ああ いえいえ。

遠くまで
ご足労をおかけしまして…。

現在は
こちらにお住まいなんですね?

はい。 あの事故のあとは
主に こちらで過ごしてます。

ずっと お一人ですか?

はい。

もう あまり
人と関わりたくなくて…。

♬~

(小柳)今 コーヒー入れますんで
よかったら飲んでいってください。

(野々村)ああ… お構いなく。

♬~

気をつけてください。
小柳さん 何か隠しています。

えっ?

この家
小柳さん以外に誰かいます。

玄関に 雨にぬれた傘が
置かれていた形跡が…。

あと 何人かが線香をあげた跡も。

全然 気づかなかった…。

ちょっと調べてみます。

万が一 僕が戻らなかったら
拓海さんは外に…。

いやいや…。

(野々村)路敏… 路敏…!

♬~

事故ではないかもしれません。

ええっ?

ちょっと出てきます。

♬~

それ 私の血です。

さっき 手を切ってしまいまして。

あっ… そうでしたか。
(小柳)ええ。

(路敏)あの…
あちらの部屋って 何が?

(小柳)ああ ただの物置です。

中を拝見しても?

あっ そうですね…。

あまり
詮索しないでもらえますか?

♬~

♬~

あっ…。

♬~

(路敏の声)
万が一 僕が戻らなかったら

拓海さんは外に…。

(杉浦優花)私たちは

小柳早智さんの
大学時代のサークル仲間です。

もしかして 早智さんの事故直前に
一緒にいた…。

(石橋淳太)ええ。

どうして こんな事に?

(真帆)あの事故のあと 私たち
お葬式にも来たんですけど

お父さんに ものすごい剣幕で
追い返されてしまって…。

(小柳)聞こえないのか? 帰れ!
(飯田宏和)お願いします!

(小柳の泣き声)

(石橋)で 1週間前に
突然 メールが届いたんです。

(小柳の声)「先日は
大変失礼をいたしました」

「気持ちの整理もつきました」

「早智の親友である皆さんに

お線香をあげに来て頂きたいです」

(飯田の声)それで 今日の午前中
みんなで ここに来て…。

(飯田)この度は
ご愁傷さまです…。

♬~

確かめたい事があるんだ。

♬~

(岡部)なんなんですか?
悪い冗談は やめましょうよ。

(飯田)おい! おい!
おい! おい!

(優花・真帆)キャーッ!

(小柳)離せ!
(銃声)

(飯田)おい! 大丈夫か!?

冗談だと思うなら
考えを改めたほうがいい!

それで ここに…。

そうでしたか。 僕は警察です。

えっ? 嘘…!
助けに来てくれたんですか?

あっ… そういうわけでは
ないんですけど。

一緒にいた もう一人の刑事が
外にいます。

なんらかの手だてを
打ってくれるはずです。

(戸の開く音)

(路敏)えっ?

(路敏)拓海さん…。

♬~

僕が戻らなかったら
外に出るようにって

伝えましたよね?

一人で置いていくなんて
先輩として できなくて…。

いや かっこつけてますけど
それ 間違ってますから!

…ごめん。

誰かに連絡は?

それも… ごめん。

♬~

(堂本俊太郎)本来なら

解剖が行われるような案件では
なかったが

遺族の強い希望で
解剖が行われたと聞いている。

遺族というのは?

被害者の父親だ。

結果 事故である事を
覆すような痕跡は

見つからなかったと聞いている。

お前さんは
何に引っ掛かってるんだ?

久しぶりに再会した6人が

どうして
個別にナイトハイクしたのかが…。

随分 変わったところが
気になるんだね。

堂本先生は どう思われます?
この件。

事故の可能性は高いが あえて
不審な点を挙げるとすれば…

ご遺体の右手。

(堂本)
何かを強く握り締めたような

死後硬直の痕がある。

手の形から考えると

直径2センチの円形

その周囲に
ギザギザの突起があるようなもの。

アクセサリーとか?
その類いだろう。

かすかに 塗料のような成分も
検出されたらしい。

まあ それに関しては
当時の担当にでも聞いてみるよ。

現場に残されていないという事は

誰かが 死後 持ち去った
という事でしょうか?

まあ そう考えるのが妥当だな。

こんな事をして
何が目的なんですか?

(小柳)娘を殺した人間を
見つけ出す。

(真帆)えっ? 早智は
事故で亡くなったんですよね?

(小柳)事故のはずはない。

ここには 早智が小さい頃から
よく一緒に来ていた。

早智は 事故のあった山の事も
熟知していた。

だから 転落なんてあり得ない。

それだけで…。

(小柳)それだけじゃない!

警察が事故と断定したあと
私は ここに何度も足を運んだ。

そこで見つけたんだ。

(路敏)キーホルダー?

それは
家族でハワイ旅行に行った時に

早智が 君たちに
土産として買ってきたものだ。

それが 現場から5メートルほどの
茂みの中で見つかった。

その時の写真もある。

♬~

(小柳)それは
日本では販売されていない。

つまり 間違いなく

早智が土産を渡した
この5人の中に

犯人がいるという事になる!

あの夜の事は
君たちしか知らない。

君たちで話し合って
犯人を見つけ出せ。

タイムリミットは3時間。

見つからない場合は
ここに火をつける。

思い直してください。

もし 犯人がわかったとしても

こんな事をした時点で
あなたは罪に問われるんですよ!

娘が5歳の頃 妻が死んだ。

あの子の存在だけが
私の生きがいだった!

私が 今 生きているのは

娘を殺した人間に
罰を与えるためだ!

結末は2通りしかない。

犯人を見つけ出すか

犯人が見つからず
ここで全員死ぬかだ!

(野々村)待ってください。

怪我をしている彼だけでも
助けてあげられないでしょうか!?

(たたく音)

(ため息)

(路敏)何してるんですか?

犯人捜しに
付き合ってる場合じゃない。

出る方法を見つけないと。

やめたほうがいいです。
どうして?

拘束されていないのは 小柳さんが
この様子を監視しているから。

「つまり 脱出を試みようとしても
すぐにバレます」

(野々村)
「そこまで考えが及ばなかった」

「じゃあ どうすれば…?」

(ため息)

こんな時 天樹さんがいれば…。

(ため息)

拓海くんたちとは
連絡 取れましたか?

何度もかけてるんだが 圏外だ。

現地の警察に連絡して

様子を見に行ってもらったほうが
いいかもしれません。

そこまで深刻な話か?

転落事故があった日に
被害者と一緒にいた

サークル仲間に
連絡を取ってみたのですが

5人とも繋がりませんでした。

みんな 仕事中なんじゃないのか?

その中の一人 杉浦優花さんは
今朝

事件のあった山荘に行くと言って
実家を出たそうです。

拓海たちが行ってる山荘か…。

それは?
事故の詳しい資料です。

事故当時 被害者の早智さんと
行動を共にしていたのは

この5人。

まず 1人目は…。

飯田宏和です。
法律事務所勤務の弁護士です。

石橋淳太です。
八ツ井商事で働いています。

八ツ井商事?
かなりのエリートですよね。

いえ そんな…。

杉浦優花。 大学院生です。
専攻は東洋美術史です。

島真帆。 早智と同じ旅行会社の
経理部にいました。

(飯田)で そいつは岡部雄大。

実家の和菓子屋で職人をしている。

皆さんが最初に出会ったのは?

このアウトドアサークルですね。

ちなみに
大学って どちらなんですか?

加世田大です。

加世田…?
(飯田)はい。

(路敏)元々 ナイトハイクに行く
予定だったんですか?

ええ。 せっかく 登山サークルの
メンバーで集まるんだから

ご来光でも見に行こうかって話に
なってて…。

午前3時。

山荘を出た彼らは
近くにある登山口に向かいます。

登山口から山頂までのルートは
3つ。

北側の斜面を登っていくAルート。

東側の斜面を登っていくBルート。

南側の斜面を登っていくCルート。

まず 午前3時30分

Aルートを島さん
Bルートを石橋さん

Cルートを小柳早智さんが出発。

その15分後の
午前3時45分

Aルートを岡部さん
Bルートを杉浦さん

Cルートを飯田さんが出発。

その約1時間後の午前4時45分

一番最初に
山頂にたどり着いたのが

Aルートを登った…。

私です。

それから10分くらいして…。

僕が2番目に到着しました。

あっ びっくりした…。
声かけてよ。

ごめん ごめん。 早かったね。
遅かったね。

(石橋の声)で そのあと
10分ぐらいして次に到着したのが

Bルートを登っていた優花でした。

(真帆)あれ? 優花? 早くない?
(優花)そう?

(石橋)相当早いよ。
Bルート つらかったのに。

山ガール歴 長いんで。
(真帆・石橋)おお~!

(石橋の声)そのあと
少し遅れて 岡部が到着。

ああ~ きちぃ! 超疲れたわ。

(真帆)待って。 早智は?
遅くない?

ねえ もう 朝日 昇っちゃうよ!

やべえ やべえ!
いる奴だけで写真撮ろう。

(石橋の声)その頃に
ちょうど朝日が昇りだしたんで

4人で写真を撮ったんです。

(岡部)はい チーズ!
(カメラのシャッター音)

(片桐)この時点で

まだ 早智さんは
山頂にたどり着いていなかった。

ええ。 それから約20分後…。

クッソ!
朝日 間に合わなかった。

なんで飯田なの?
(飯田)駄目なのかよ。

早智が まだ来てないんだ。
(飯田)えっ?

やばくないか? 捜しに行こう。
(飯田)えっ?

(石橋の声)それから 全員で

早智が登ってきているはずの
Cルートを下っていったんです。

(岡部)おーい!
(真帆)早智!

(岡部)早智!
(飯田)早智!

(真帆)ありがとう。

キャーッ!
どうした!?

(天樹の声)午前8時53分に
早智さんが遺体で発見された。

うん。

もし これが他殺だとして

誰かに
突き落とされたんだとすれば

ルート的に怪しいのは…。

どうして 俺が怪しいんだよ!

早智と同じCルートを
登ってきたのは 飯田くんだけ。

俺は 早智が出て15分経ってから
出発したんだ。

一緒に出たお前たちも見てたよな。
(岡部)ああ…。

(飯田)あんな暗い山道で
追いつけるわけないって。

でも 早智は アウトドアサークルの中では
一番 体力ないし…。

「途中で休憩とかしてた
可能性だってあるよね」

(飯田)
「そもそも 誰かが殺すなんて

状況的に無理だよ。
絶対に事故だって!」

♬~

ちなみに それぞれのルートは

途中で行き来できたり
するんでしょうか?

(石橋)獣道くらいは
あると思いますが

太陽が出ていない あの時間帯に
行き来するのは危険です。

登山サークルでも
そこまでの冒険はできませんよ。

あの…
一つ 気になったんですけど…。

(飯田)なんですか?

皆さんは
一体 何サークルなんですか?

(真帆)はあ?
どういう意味ですか?

(野々村)いや
さっきから話を聞いてると

アウトドアサークルって
言う人もいれば

登山サークルって言う人もいて…。

このアウトドアサークルですね。

せっかく 登山サークルの
メンバーで集まるんだから…。

えっ… それって大事ですか?

アウトドアと登山では
意味が だいぶ違います。

一体 どっちなんですか?

どうでもよくないですか?
(野々村)どうでもよくないよ。

ほら 天樹さんだって こういう
ちょっとした違和感を紐解いて

事件を解決してるから。

拓海さんと天樹さんは
違うでしょ。

僕たちは
正式には登山サークルです。

そうですか。
ありがとうございます。

そもそも 6人では
よく集まっていたんでしょうか?

いえ。 6人で会ったのは
大学卒業以来でしたね。

(飯田)いや でも まあ
石橋とは家が近いんで

よく うちで
宅飲みとかはしてましたけど…。

集まろうと言いだしたのは
どなただったんでしょう?

それは… 早智だよね。

早智さん?

(飯田)結構久しぶりだから
ちょっとびっくりしたんだよね。

しかも そういうの企画するタイプ
じゃなかったし。

みんなも
最初は乗り気じゃなかったよな。

乗り気ではなかった?

(真帆)社会人5年目じゃ
まだ 時間の融通も利かないし。

でも 早智が 大切な話があって

どうしても来てほしいって
言うから…。

大切な話? 大切な話って
なんだったんですか?

悟の…。

♬~

(チャイム)

デリサラダ

刻んだ野菜をキユーピーハーフであえる

細かく均一の植物油でコーティングされ

シャキシャキ感が残ります

ことしのキユーピーハーフは

去年のキユーピーハーフとは違う

Life is young.

それは新しくなるという意識

(チャイム)

小柳さん?

(チャイム)

(解錠音)
(戸の開く音)

静かにしろ!
騒いだら 全員 殺す!

あんた さっき
外に連絡取ったのか?

いえ… 取ればよかったと
後悔はしていますが。

(チャイム)

時間を早める。
タイムリミットは4時だ。

(野々村)あと1時間…!

(真帆)岡部くん
あと1時間ももたないかも…。

小柳さん 集めた情報を

僕たちにも
共有してくれませんか?

このままでは
真実にたどり着けません。

(チャイム)

小柳さん?

(小柳)はい!

すいません
トイレに入ってたもので。

ああ そうですか。
あっ あっ わかりました。 どうも。

現地駐在の警察官が
小柳さんの山荘を訪ねたらしい。

で 小柳さんの案内で
中を調べたが

何もなかったってさ。

拓海くんと路敏は?

遺留品を置いて帰ったって。

フッ… 今頃 近くの山でも
登ってんじゃねえのか?

(秒針の音)

(優花)時間ないじゃん!

誰なの? もう 正直に言ってよ!

(野々村)落ち着きましょう。

チャイムを鳴らした人物が
警察の可能性もあります。

なんで わかるの?
違ったら どうするのよ!

(路敏)そういえば 早智さんが
皆さんにしようとしてた

大切な話って
一体 なんだったんでしょう?

(石橋)実は…。

僕と早智は
結婚する予定になっていました。

あの日 早智は それを
みんなに報告する予定でした。

結婚? どうして そんな大事な事
黙ってたんだよ!

早智が亡くなったあとに話しても

余計 悲しませてしまうかなって
思って…。

♬~

ちなみに 式場はどちらで?

えっ?

青山カイザーホテルです。

超一流ホテルですよね。

この前
ケーキバイキング 行きました。

拓海さん それ 関係あります?
時間がないんです。

ああ…。

なあ 優花 お前さ
石橋の事 好きだったよな?

はあ? 何 急に…。

お前なんじゃないのか?
早智を殺したの。

何 わけわかんない事
ぶっこんでんの?

好きだった石橋を取られた恨みで
早智をお前が殺した。

馬鹿な事 言わないで!

私が そんな事
するわけないでしょ。

私は 今でも持ってるし
このキーホルダー。

さっき 早智のお父さんが
言ってたでしょ。

現場近くに犯人が持っていた
キーホルダーが落ちてたって。

これが犯人じゃない証拠。

あんたたちは持ってるの?

俺は…。

まだ持ってる。

それ 見せてもらっても
いいですか?

どうぞ。

他の皆さんは?

今は持ってないけど
家にはある。

俺も…。

俺もだよ。

あんたたちのほうが
よっぽど怪しいじゃん。

そういえば 飯田

早智の事 好きだったよね?

はあ?

私 早智から相談受けてたの。

ストーカーまがいの男に
つきまとわれてるって。

それ 飯田じゃないの?

違う!

俺 見たよ。

えっ?

お前んちに行った時に

PCの中に 早智を隠し撮りした
画像ファイルがあったの。

嘘…。

待て。 待て…。

写真を撮ったのは認める。

でも ストーカーなんて事は
してない!

隠し撮りの時点で
相当キモいから。

(解錠音)
(戸の開く音)

持ってきたぞ。

かなり詳細に調べたんですね。

(小柳)そのためだけに
生きてきたからな。

(灯油をまく音)
(路敏)何をしてるんですか?

(小柳)言っただろ。
10分後に火をつけるって。

やめましょう こんな事!

来るな! こっちは本気だぞ。

助かりたければ
犯人を見つけ出せ!

♬~

(野々村)それ ツユクサだね。

今 草の種類
どうでもよくないですか?

あの 彼らのスマホは
今どちらに?

上に保管してある。

それも見せて頂けませんか?
(小柳)あ?

外に連絡を取るような事は
しません。

もし 怪しい動きをしたら
撃ってもらって構いません。

信用していいのか?

それで
犯人がわかるかもしれません。

ああ… どうだ?
何かわかったか?

いえ。
やはり 資料だけでは限界が…。

(堂本)邪魔するよ。
あっ 堂本先生。

さっき お前さんが調べに来た件で
気づいた事があってね。

右手に握られていたものなんだが

手の状態から想像すると
こんな形になる。

太陽?

それと 手のひらに付着していた
塗料だが

担当の解剖医が
まだ保管してくれていてね。

おもちゃとか
キーホルダーなんかに使われる

ラジンドという種類だと
わかった。

ラジンド?

光を当てるとね
色が変わって見えるんだよ。

色が…?

(野々村)あの…
僕から質問 いいですか?

なんですか?
皆さんのサークルって

一度 問題を起こして
活動停止処分になってませんか?

どうして…?

アウトドアサークルと
登山サークル

呼び名が混同するのが
引っ掛かってて…。

で 思い出したんです。

7年くらい前に加世田大学の
アウトドアサークルのメンバーが

キャンプ中に薬物を所持して

サークルが
活動停止になったニュースを。

皆さんは その数年後

改めて 同じメンバーで
登山サークルを結成した。

だから 時々 呼び名が
混同していたのではないですか?

(野々村)
その時 薬物を所持していた

メンバーの名前は 確か…

小野寺悟さん。

先ほど 島さんが
言いかけてましたよね。

悟の…。

早智さんがしようとしていた
大切な話というのは

この 悟さんに関しての事
だったのではないですか?

そうだと思います…!
(優花)真帆!

もう 全部 話そう。

悟は あの事件で
退学になったあと

地元に戻って

ずっと 連絡
取ってなかったんですけど…。

(小柳早智)悟くん

自殺してた。

えっ?

(早智)悟の実家に
連絡する機会があって

その時
お母さんが教えてくれたの。

悟 ずっと後悔してたって。

どうして あの時 罪を
かぶってしまったんだろうって。

えっ?

薬物なんか
使った事もなかったのに

お金に目がくらんで
罪をかぶったって。

死ぬ前に
お母さんに話したんだって。

早智は
あの時の真実が知りたくて

私たちを集めた。

悟に罪を着せた人物を
見つけるために。

そうだったんですね…。

で その人物の事は?

結局 わからずじまいでした。

そうですか。

天樹さんがいれば…。

(秒針の音)

♬~

堂本先生 これって…。

♬~

そういう事だったのか。

そういう事だったのか。

(秒針の音)

あの 皆さん…。

犯人がわかったかもしれません。
(野々村)えっ!?

誰だ?
(路敏)その前に聞いてください。

早智さんが
この5人に渡したキーホルダーは

一見 同じもののように見えて
光の当たり方によって

色が変化するタイプの
ようなんです。

実際…。

石橋さんが持っていた
キーホルダーは青く見え

杉浦さんが持っていた
キーホルダーは紫に見える。

そして 小柳さんが
現場近くで見つけた

こちらのキーホルダーは…。

(石橋)緑…。

なので 僕は 皆さんのスマホの
画像フォルダに

キーホルダーが写ってないか
チェックさせてもらったんです。

そして 緑のキーホルダーの
持ち主がわかりました。

だから 誰なんだ そいつは!

私 知ってる!

緑は… 飯田でしょ。

えっ?
(優花)見た事あるもん。

飯田のキーホルダーが
緑色になってるの。

お前が… お前が早智を…!

違う! 僕じゃない!

じゃあ お前のキーホルダーは
今 どこにあるんだ?

キーホルダーは
最近 見当たらなくて…。

早智が もぎ取ったからだろ!
お前が犯人だと知らせるために!

違う! 本当に僕じゃない!
黙れ! このストーカーが!

(野々村)待ってください!
(小柳)どけ!

僕からも確認したい事があります。

なんだ? 時間を稼ぐつもりか?

いえ 犯人を見つけるために
大事な事なんです。

こいつは犯人じゃないって
言うのか?

彼ら5人を山荘に呼び出し
犯人捜しをするというプランは

小柳さんお一人で
考えられたんですか?

何が言いたいんだ?

この5人の中に
小柳さんの協力者がいますね?

協力者?

(野々村)
一緒に真犯人を見つけるために

小柳さんの今回の計画を手伝い

みんなで ここに来ようと
促した人物です。

そして それは…

石橋さんですよね。

どうして 僕が?

早智さんと結婚する予定だったと
言っていましたよね?

ええ…。

その立場であれば
早智さんの無念を晴らすために

小柳さんに協力を申し出ても
不思議ではありません。

ええ 刑事さんの言うとおり

僕は小柳さんの協力者です。

じゃあ こうして監禁されるのも
知ってたって事か?

ああ。 俺も
早智の敵を取りたかったから。

で ちょっと
話は変わるんですけど。

えっ 変わるの?

ええ すいません 段取り悪くて。

こっちの 小柳さんが撮影した

現場に残されたキーホルダーの
写真についてです。

おかしいところがあって…。
(優花)どこが?

(野々村)問題はキーホルダーではなく
その下にあるツユクサです。

(路敏)ツユクサ?

ツユクサは 一年草。

冬の間は土の中で過ごし

暖かくなり始めた頃に
芽を出すのが一般的です。

つまり
早智さんが亡くなった2月には

葉も出ていないどころか
芽すら出ていないはずなんです。

にもかかわらず どうして

草の上にキーホルダーが
落ちているのでしょう。

恐らく このキーホルダーは

早智さんが亡くなって
しばらく経ってから

最近になって 誰かが
この場所に置いたものなんです。

早智さんは突き落とされた際

犯人のキーホルダーをつかんで
落下した。

その後
5人が遺体を発見した際…。

キャーッ!
どうした!?

犯人は
自分の持っていたキーホルダーが

早智さんの手に握られている事に
気づき 回収した。

だから
右手に塗料が残っていた…。

早智さんを殺した真犯人は

いつか小柳さんが
自分の犯行に繋がる証拠を

見つけてしまうのではないかと
ずっと恐れていた。

そんな小柳さんを
止める方法は 一つ。

自分以外の人間のキーホルダーを
現場に置き

別の人物を
犯人に仕立て上げる事。

それができるのは

事前に
小柳さんに協力者として近づき

その行動を知っていて

さらに 事故後
頻繁に飯田さんの家を訪れ

キーホルダーを
奪う事ができた人物。

それって…。

石橋さんですよね?

いやいや いやいや…。

今の話 全く想像の域を出てないと
思うんですけど。

理由は まだあります。

真犯人は石橋だと?
ええ。

遺体の右手に残っていた塗料に
光を当てたところ

青く見える事がわかりました。

青く見えるタイプの
キーホルダーを持っていたのは

石橋です。

理由は まだあります。

登山ルートです。

(片桐)石橋が登ったのは
Bルートだろ?

どうやって
Cルートの早智さんを?

石橋がBルートを登ったのは
間違いない。

ただ 石橋はBルートを通って

一番最初に
山頂にたどり着いていた。

(天樹の声)そして 山頂に
誰もいない事を確認した石橋は

Cルートを通って 下山。

♬~

あっ 石橋くん。

ありがとう。

(突き飛ばす音)
あっ…!

(天樹の声)Cルートを登ってきた
早智さんを突き飛ばしたあと

山頂に戻ってきた。

びっくりした…。 声かけてよ。

ごめん ごめん。 早かったね。
遅かったね。

証拠は ここにあります。

(片桐)これは?

オナモミだな。

くっつき虫とも呼ばれる
オナモミという植物です。

早智さんの遺体の衣服にも
ついていました。

でも Aルートを登ってきた
島さんと岡部さん

Bルートを登ってきた
杉浦さんの服には

ついていなかった。

オナモミが生えていたのは
Cルートだけ。

にもかかわらず

この時点でBルートを登ってきた
石橋さんの衣服に

オナモミがついていたのは

Cルートを引き返していたから。

君なのか? 早智を殺したのは…。

お義父さん 違います。

僕は早智と婚約していたんですよ。
殺す理由がない。

これは あくまで推測なんですが

小野寺悟さんに
薬物所持の罪をかぶせたのは

あなただったんじゃないですか?

それぐらいで
婚約者を殺すわけがないでしょ!

僕は早智を愛していたんです。

そもそも
その言葉が信用できません。

どういう意味ですか?

結婚式 青山カイザーホテルで
挙げると言ってましたよね?

ええ そのつもりでした。

(野々村)青山カイザーホテルは

2年前に
ブライダル事業から撤退してます。

えっ…。

結婚する予定なのに

式場を把握してないなんて事
ありますか?

僕は あの時から
あなたが怪しいと思ってました。

私は利用されていたんだな!

(野々村)やめましょう 小柳さん。

よくもだましてくれたな!

(野々村)撃っても無駄です。
(小柳)うるさい!

小柳さんが撃つって
わかってるのに

僕が犯人の名前を言うと
思いますか?

あ?

その銃 安全装置かかってます。

うわっ…!

(野々村)路敏!
(路敏)はい!

(小柳)ああっ…!

(銃声)

(野々村)うっ…!
(小柳)あっ…!

あっ… 離せ! 離してくれ!

あいつは私の手で…!

絶対に離しません!

小柳さんが娘さんを思う気持ちは
わかります。

でも あなたは ここにいる

罪のない人間まで
巻き込もうとした。

そんな人に
人を裁く権利はありません!

(泣き声)

♬~

すぐに 石橋淳太の逮捕の手配を。
わかった。

(携帯電話の着信音)
(片桐)あ?

拓海だ。 もしもし 拓海か?

(野々村)「すいません
連絡遅くなりました」

「遺留品を届けた先で
監禁されちゃいまして」

監禁!?
(操作音)

「ええ」

でも もろもろ解決しました。

ええっ!? えっ?
何? えっ どうやって?

いや 信じてもらえるか
わかりませんけど…。

こんな事があるんだな。

あいつ 一人で
事件 解決しちまったよ。

しかも 天樹
ほぼほぼ お前の見立てと同じだ。

そうみたいですね。

いや やる時はやる男だと
思ってましたよ。

信じられるか…?

信じられないだろ!

あの拓海がだぞ!

最近は
いい面構えになってきたしな。

いやいや いやいや
先生 それ ちょっと

買いかぶりすぎじゃ
ありませんか?

そう言いながら
お前さんも嬉しそうじゃないか。

えっ… いやいや そうですか?
えっ?

(2人の笑い声)

(路敏)〈新専従捜査班に
配属になり 2カ月〉

〈僕は どうやら
見落としていたらしい〉

〈4年もの間

曲者のぞろいのチームの
一員として もまれてきた

この野々村拓海という人も また

学ぶべきところの多い
先輩だったという事を…〉

あのさ 路敏…

道 間違えちゃった。

はあ!?

戻んないと。 5キロぐらい。

5キロ!?
うん。

もう足パンパンですよ。
5キロぐらい 短い 短い。

ほら 行こう。

(路敏)〈ただ 今回は
まぐれだったのかもしれない〉

♬~

(篠宮由美)あなた 結婚は?

今は…。
(由美)今は?

(片桐)こういう女が危ないんだよ。

空白の7年間の事が

知りたいんです。