土ドラ・個人差あります #05[字]【裏切られても向き合えますか】…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

土ドラ・個人差あります #05[字]【裏切られても向き合えますか】

妻と寝て再び女になった夫!浮気が以前夫が男に戻った原因と察した妻は激昂!家を去った!異性化により夫婦に生じた巨大な亀裂。新たな生き方を求めて彷徨う夫婦の行方は?

番組内容
妻・苑子(新川優愛)とのセックスで再び「異性化」して女性の姿になった晶(夏菜)。苑子は以前、晶が出張先で男性に「リバース」したきっかけが浮気だったことに気づき激昂、家を出て行く。そして晶の浮気相手が、出張で一緒だった雪平(馬場徹)と推測し会いに行くが…。
一人となった晶は、苑子への思いと、再び女となった自分の間で気持ちが揺れ続けて……。
「自分の気持ちを晶に伝える勇気が出ない」という苑子。
番組内容2
担当編集者の菊原(鶴田真由)は「考えるヒントになるかも」と、ある人を紹介する。
出演者
夏菜 
新川優愛 
白洲 迅
 / 
馬場徹 
紺野彩夏
 / 
大浦龍宇一 
大水洋介(ラバーガール) 
ビッケブランカ
 / 
長野里美 
螢 雪次朗 
鶴田真由
スタッフ
【原作】
「個人差あります」(講談社「週刊モーニング」所載)
※「ます」は枡記号

【企画】
市野直親(東海テレビ)

【脚本】
ひかわかよ

【音楽】
yuma yamaguchi 
犬養奏

【主題歌】
JUNNA「曖昧な2人」(フライングドッグ)

【挿入歌】
ビッケブランカ「魔法のアト」(avex trax)

【演出】
山内大典(共同テレビ)

【プロデュース】
河角直樹(東海テレビ) 
水野綾子(共同テレビ)
スタッフ2
【制作】
東海テレビ 
共同テレビジョン
ご案内
【公式サイト】
https://www.tokai-tv.com/kojinsa/

【公式ツイッター】
https://twitter.com/tokaitv_dodra

【公式Instagram】
https://www.instagram.com/dodra_tokaitv/

【公式TikTok】
https://www.tiktok.com/@dodra_tokaitv

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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  1. 磯森
  2. 久美
  3. 自分
  4. スミレ
  5. 異性化
  6. 真尋
  7. 浮気
  8. 雪平
  9. 苑子
  10. 菊原
  11. 森山
  12. 相手
  13. 男性
  14. お前
  15. 気持
  16. 香水
  17. 今度
  18. 川野
  19. 大丈夫
  20. 通知音

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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ポニーキャニオン

(苑子)晶!?
(篠田)まさか… 異性化?

(篠田)男性が女性に
女性なら男性になる

異性化体質といえます。

(晶)[30年間
男として生きてきた俺は

この日 突然 女になった]

(雪平)時々 別人みたいに思える。

今は どう見えてるんですか?

ええっ!?
何が起きてんすかね…。

どうやって 戻れたの?

苑子のこと ずっと好き。

これからも 永遠に好きだし
ずっと一緒にいたい。

おはよ。
体が…。

何で こんなことに
なっちゃったんだろ。

男に戻ったきっかけも

セックスだったの?

今まで 子供 つくろうって
言いながら

避けたり 駄目だったりしたのは
それが理由?

答えて。

フゥー。

否定しないんだ。

ちょっ… 待って 待って 待って。

苑子…。

ハァー。

何で 泣いてるの?

女になった途端に 涙使って
器用だね。

違っ…。
泣きたいのは こっちだよ。

やっと…。

やっと夫婦として

一歩 前進できたと思ったのに。

《女になったからじゃない》

《引き留める言葉があれば…

涙なんか…》

♬~

ちょっ… ちょっと待ってよ。

出てくなら 俺が…。
分かってよ。

こうするのが
私たちのためだと思う。

≪(ドアの開閉音)

ハァ~。

《すっかり
メイクが好きになったんだね》

《俺 苑子のこと ずっと好き》

《出会ったときから ずっと
ずっと好き》

《俺だって 異性化なんて
意味 分かんないことになって

自分でも 自分のことが
分からなくて…》

♬~

《ぶかぶかになっちゃってると
思うから これ》

《いってらっしゃい》

《気を付けてね》

♬~

♬~

《晶も 今日 外出たら分かるよ》

《いつもより
前向きな自分になれてるから》

《うん カワイイ》

♬~

(澤)おはよう。
(一同)おはようございます。

(川野)磯森

申し訳ないんだけどさ

これ また書いて
出してもらってもいい?

分かった。

おはよう。

あっ… おはようございます。

大変そうだな お前も。

まあ…。

磯森 来月 マステの展示会が
あるの 知ってる?

いや 知らないです。

天王洲だったかな…。

あっ これ。

興味あれば。

あっ ありがとうございます。
フゥ…。

てか 部長
切り替え 早すぎませんか?

よく言われる。 フフフ…。

みんなが そうだったら いいのに。

異性化する人も
それぞれだろうけど

しない人も
それぞれなんじゃないかな。

(せきばらい)

磯森のことなんだけど

外見が変わって
戸惑ってる人も いると思う。

で 考えてみてほしいんだけど

俺たちは 磯森の見た目を相手に
仕事したこと あるのかな?

見た目に左右されて 仕事の仕方が
変わるんだとしたら

そういう自分自身を
疑ってみることが

必要なんじゃないかな?

以上
ご清聴 ありがとうございました。

いよっ! 澤部長!

すいません 遅れました!

(大田)大丈夫ですか!?

(酒井)どうした? 雪平。
(雪平)すいません。

《動揺してる…》

(雪平)おう。
お疲れさまです。

(雪平)顔色 悪いけど 大丈夫か?

えっ あっ… 化粧…。

ああ。

あっ 前に 磯森が言ってた
コーヒー屋 もう行った?

ランチついでに 寄ってみるか?

こないだまで
よそよそしかったのに。

えっ?

急に 態度 変わったら
怪しまれるんじゃないですか?

《あ~ これじゃ 八つ当たりだ》

♬~

♬~

もしもし。

(父)もしもし。

何かあった?

最近 どうなんだ?

晶君とは うまく やれてるのか?

うん。

大丈夫。

口出しするつもりは
ないんだ。

ただ… 本当に お前の幸せに
つながる結婚だったのか

考えてしまうときがあってな…。

フゥ…。

わざわざ それを言うために
電話してきたの?

心配されるようなことは
ないから。 じゃ。

待ってくれ!

(母)ほら!
言うんでしょ!

(父)
前に 別れろと言ったこと

すまなかった。

お前には
幸せでいてもらいたいんだ。

(父)じゃあ。
(母)苑子! 元気でね。

うん。

♬~

♬~

1人? 飲み 行かない?

あっ…。

ねえねえ 行こうよ。 飲み。

すいません。
ちょっと…。

(男性)やめ やめ…。
(男性)ごめんね!

(男性)えっ?
(男性)あれ? 怒っちゃった?

《ガワが女になった途端に
なめられて

怖くて言い返せない俺》

ただいま。

♬~

苑子を 怒らせたのは
俺が100パー 悪い。

100パー 悪いけど。

そもそも
異性化なんかしなきゃ…。

(アラーム)

(アラームを止める音)

ハァ~。

いいか。 誰かに
奇麗に見られたいわけじゃないし。

おはようございます。
(澤)おう おはよう。

おはようございます。
≪おはよう。

≪(川野)磯森!

お昼?
あっ… うん。

もしかしてさ
奥さんと ケンカでもした?

な… 何で?

だから すっぴんなんじゃないの?

すごっ。 怖っ。

当たりなんですね~。

まあ ケンカっていうか…。

また 女性化したのが 原因?

そうとも言えますし
そうでもないとも言えますし。

複雑なのね。

メイクしてあげよっか?
えっ?

《晶も 今日 外出たら分かるよ》

《いつもより
前向きな自分になれてるから》

じゃあ
軽く してもらおうかな。

(川野)うん。

ハァ~。

(森山)何で 奥さん
出てっちゃったんですか?

えっ?

(森山)そんなに
怒らせるようなこと

したんですか~?

浮気?
(徳川)はしゃがない。

もし あたしが 浮気されたら
即 別れるな~。

浮気された事実って
一生 忘れないもん。

そんときは 許したとしても
後々 何かあるたびに

チクチク 言っちゃいそう。

(森山)分かります~。

浮気した磯森が
しゃべってんな~。

浮気した磯森が 食べてんな~。

浮気した磯森が
太陽の下 歩いてんな~。

そこで 磯森君の名前を使っちゃ
駄目でしょ。

あっ すいません。
いや いや いや。

よかったら。

でも そういうやつって
何ごともなかったように

「台風 大丈夫?」とか
送ってきません?

あ~ 「地震 大丈夫?」なら
来たことある。

はい 完成。
(森山)メンタル 強すぎですよね。

(森山)こっちは 来世でも
関わんないって決めてんのに。

徳川さんなら どうします?

よかったら。

私なら まず
認めてほしくないな。

決定的な事実があったとしても
嘘だって言い張ってほしい。

(森山)え~?
それ 無理ないですか?

まあ どういうタイプにせよ

何もしないで ほっといたら
終わりますよ。

(徳川)そうねえ。
(川野)会ってくれなくても

連絡は し続けた方がいいと思う。

磯森君は
浮気とは言ってないけどね。

あっ… すいません。

分かった。

ありがとう。

そういうこと…。

(通知音)

(タップ音)

(通知音)

(通知音)

♬~

♬~

見つけた。

おっ お疲れ。
お疲れ。

ん? デート?

うん。 ウフ…
どうかな? この香り。

うん。 これは
嫌いなやつ いないでしょ。

やった。

磯森も たまには つけてみたら?
気分 変わるよ。

ん~。 でも どう選んだらいいかも
分かんないからな。

妻は つけない派だからさ。

(川野)そうなんだ。

うん。

ハァー。

(バイブレーターの音)

はい。
(真尋)てめえ ふざけんなよ。

どういうつもりだよ!

はっ?

(チャイム)

はっ?

だよな。

≪雪平 直道さんですか?

(雪平)どちらさまでしょうか。

磯森 晶の妻です。

毎年 晶に 年賀状 下さって

ありがとうございます。

かわいらしい娘さんですね。

何の用ですか?
あなたですよね?

晶を たぶらかしたのは。

(雪平)たぶらかす?

何ですか 急に。
磯森は このこと…。

セックスなんです。

今回の異性化のきっかけ。

以前 晶が男に戻ったのは

あなたと行った
出張のときですよね?

この事実が導く答えは

私には 一つしか
考えられません。

晶は 私にとって
ただの夫じゃないんです。

夫であり 妹であり 娘で

かけがえのない存在なんです。

裏切られたのに

今 1人で暮らしていて
怖い思いをしていないかとか

心配で たまらない。

娘を持つ親の気持ちって
こんな感じなんですか?

俺は 磯森を だましたり

ましてや たぶらかしてなんて…。
じゃあ 晶の方が誘ったとでも?

いや…。
異性化してたんですよ。

そんな特殊な状況に
突然 陥って

不安定な状態にあったんですよ!

そうですね。

男同士だったときから
親しくしていたんです。

もちろん 恋愛感情では
なかったはずですけど。

「はず」?

それが… 見た目が変わったことで
踏み込めてしまうなんて

僕自身も まだ 混乱してるんです。

あなたが 磯森を どれだけ
大切に思っているかは

よく分かりました。

でも それを伝えるべき相手は

僕じゃなくて
磯森だと思います。

何で また 女になってんの?

もしかして 苑子先生と したの?

うん。

どういうことだよ!

どど… どうって?
俺 やったんだよ! 男と。

えっ!?
この人なら ぎり

我慢できるかなって相手
見つけて。

何で お前は…。
戻れると思ったからだろ!

なのに 何でだよ!
何で リバースしないの!?

何のために 男と やったんだよ。

やり損だろうが!

えっ それ ホント?

てめえ…。

ちょっ…。

俺が
そんな嘘つくと 思ってんのか?

いや ごめん。 いや だって ほら
俺は また戻っちゃったし。

もしかして
個人差があるってことなのかな?

チッ 知らねえよ。

ほら リバースする人と
しない人がいるのか

するときと しないときが
あるのか。

何で そんなギャンブルなんだよ。

だよなぁ。

えっ… ちょっと待って。

苑子先生と して
異性化したってこと?

そうだよ。

じゃあ…。

あんたが 男とやったの…。

うわあ…。

荷物 まとめて 出てった。

ガチ?

君も大変だと思うけど
こっちも大変なんだよ。

ぱっとしない男でしたよ。

浮気相手だって確証はないから
カマかけたようなもんなのに。

(菊原)先生は どうして
その相手の男に

会いに行ったんですか?

どうして?

ああ…。

晶の裏切りを知って

最初は 世界の全てが
遮断されたようだったんです。

色も音も においも
全部 消えてしまったような。

(菊原)はい。

その後 ひとしきり 泣いて

冷静になって初めて

晶が異性化していることを
思い出しました。

忘れるようなことじゃ
ないんですけど

そのときは
裏切られたって気持ちに

支配されてしまっていて。

分かります。

突然 異性化した晶の気持ちを
想像したら…。

想像しても しきれないですけど。

娘を汚されたような苦しさとか…。

まあ 晶の変化に気付けなかった
私のせいも

あったんじゃないかって。

女の晶に対する
庇護欲のようなものが

生まれてからも

男の晶に感じていた気持ちは
変わらずに ありましたから。

(菊原)シンプルに 大切な人に
手を出された怒りですか?

それが倍になったというか。

倍?

男の晶と 女の晶
2人を思うことで

結果的に 愛情が
倍増しているような。

いいですね。 2人を愛しても
誰にも とがめられない。

(真尋)もうさ また 男とやって
リバースしちゃえば?

簡単に 言うなよ。

一度や二度も 一緒だろ。

人ごとだと思って。

人ごとだからな。

もう 苑子を
裏切りたくないんだよ。

でも 出てっちゃったんだろ?

帰ってくるよ。

そうかな?

もし 仮に 帰ってきたとして

あんた 一生 女として
生きるつもりなの?

せっかく 元に戻れる方法が
あるのに。

でも ただ 晶を許して
元に戻っても

うまくいかない気がするんです。

先生は 許す立場にあると
お考えなんですね。

だって 晶が浮気したのは
事実だし 今でも腹が立ちます。

菊原さんは 浮気される方にも
原因があるって思いますか?

いえ。 それは 詭弁だと
私も思います。

ですが 浮気という罪があり
された側は それを許す。 罰する。

そんな一般的な図式に
当てはめてしまうと

お二人の間にある肝心なことが

見過ごされてしまうのでは
ないでしょうか。

先生は どうして
その傷ついた気持ちを

私や そのぱっとしない男に

一生懸命
伝えようとするんですか?

今度は 晶さんから逃げますか?

そんなに 大切な人なのに。

同じことを言われました。

ぱっとしない男に。

ずっと 繰り返してるんですね 私。

失うことを恐れて 逃げてしまう。

ハァー。

まだ 勇気が出ません。

私の知り合いで

考えるヒントになるかもしれない
人が いますけど

会ってみますか?

♬~

(真尋)《あんた 一生 女として
生きるつもりなの?》

残業ですか?
(澤)うん。 徳川さんも?

もう帰りますけど。
(澤)お疲れさま。

あっ そうだ。
よかったら これ 甘い物。

(澤)ああ ありがとう。
いただきます。

あっ うまっ!

酸っぱいものと甘いものって
一緒でも いけるんだ。

別々で食べるのとは
また違うおいしさですよね?

ホント それぞれのよさが
引き出されてるって感じ。

そうなんですよ。

じゃあ お先に失礼します。
(澤)お疲れさま。

(澤)今度 立ち上げる
オリジナルブランドの

プロジェクトリーダーを

雪平と磯森に
やってもらおうと思うんだけど

どう?

2人でですか?
(澤)うん。

リーダーが2人って
うまくいきますかね?

どうかね~?

えっ?

ゲーテ?

「不可能だと思えることでも

まるで可能であるかのように
取り組むべきだ」

ということで うまくいくと信じて
やってみてよ。

よろしく。

≪(ドアの開閉音)

よろしく。

よろしくお願いします。

≪(ドアの開閉音)

(通知音)

ん?

≪(スミレ)あの…
もしかして 菊原さんの?

(黒木)≪帰れば 「金麦」≫

≪帰れば…きん…むぎ…≫

≪無いんかーい!!≫

お願いします

≪帰れば!≫
<帰れば 「金麦」>

≪きたきた 今度は秋の味≫

≪ホイルを開けたら秋がきた≫

≪秋の夜≫

≪あとは飲むだけ≫

くぅ~~~

<帰れば 晩酌
帰れば 「金麦」>

(スミレ)スミレと呼んでください。
あっ…。

じゃあ 私は… サトミで。

(スミレ)サトミさん
菊原さんからは

気が合うかもってことだけで

お仕事とかも
伺ってないんですけど。

あ…。
(スミレ)いえ 言わなくて

いいですよ。 私のことも
何も聞いてないですよね?

はい。 じゃあ
何の話をしましょうか。

そうですね~。

あっ ホストが 初めての
お客さんに 聞いちゃいけない

3つのことって
何か知ってます?

あ… 知らないです。

年齢 職業 性別。

へえ~ 初めて知りました。

嘘です。 今 つくりました。

何だ… 信じちゃいましたよ。

失礼いたしました。

あっ じゃあ 私たちも

今日は その3つ
NGにしてみますか。

(スミレ)そうしましょ。

じゃあ ご趣味は?
フッ…。

ご覧のとおり

女装です。

あっ… そうですよね。

(スミレ)気は使わず
何でも聞いてください。

正直… 気にはなります。

何が 気になります?

恋愛対象は どっちかな~
って 聞いてもいいですか?

(スミレ)女性です。
自分のことは

男だと自覚してます。

なるほど。

女装願望に気付いたのは
40代に入ってからだったんですよ。

それまでは
全然 考えたこともなかったのに。

その年になって 初めて。

自分でも驚きでした。

視界が開けたっていうか

こんな自分がいたんだって
すごく新鮮な体験で。

同時に
ショックでもあったんです。

40年以上 生きてきたのに

自分の趣味趣向も
大して 知らなかったんだって。

《自分の知らない自分…》

いや 意外だな。
横山に飲みに誘われるなんて。

人の金で 飲みたかっただけだよ。

そういうの 何ていうか
知ってる?

親父狩りっていうんだよ。

犯罪だよ。

(真尋)自分のこと
親父だと思ってんだ。

お前 今は そういう話を
してるんじゃなくて…。

(店員)いらっしゃいませ。
(久美)真尋。

ああ お疲れ。

(真尋)あっ えっと…

スポンサーの磯森さん。

初めまして。 久美です。

どうも 磯森です。

すいません。 ウーロン茶 1つ。

(店員)はいよ。

(久美)あの… スポンサー…。

いやいやいや
家が近所でね

親戚のおじ…
おばさんみたいなもんです。

そうなんですね。

職場の同僚。
あっ ドラッグストアの?

いや ガールズバー。
ガー…。

お前 そんなとこでも
働いてんのかよ!

どこで働いたって いいだろ
うっせーな。

あっ ごめんなさい。 あの
今の そういう意味じゃなくて。

どこで 働いたって
いいと思います。

すいません 口も悪くて フフ…。

(久美)磯森さんは?
どちらで働いてるんですか?

ああ 私は 100円ショップの
リモナっていう… 商品開発を。

えっ? そうなんですか?

じゃあ 私も 磯森さんが
作った商品

使ってるかもしれませんね。
そうだと いいけど。

どんなもの 買います?

(久美)付箋とか文房具は
よく買いますよ。

昼間は大学生してるので。
あっ そうなんですね。

(久美)はい。
カウンセラーになりたくて

心理学を勉強中で。
偉いですね。

(久美)いえいえ。
(店員)お待たせいたしました。

ありがとう。

でも どうして
カウンセラーなんですか?

もともと 人の心理に
興味はあったんですけど

ガールズバーのお仕事してて
思ったんです。

お酒飲んで 気が大きくなって
威張る人とか

逆に 泣いちゃう人とか

そういう人たちの感情の波は
どこから来るんだろうって。

不謹慎かもしれないけど
人の素の本音に興味が湧いて。

そうなんですね。

真尋って 何にも
話してくんなくないですか?

私の愚痴は しょっちゅう
聞いてもらってるんですけど。

いつか 私が
カウンセラーになったら

真尋の誰にも見せられない姿を

お酒がなくても見せられる相手に
なれたらいいな。

お前 何で言わないんだよ。

あっ?
久美ちゃんとデートだったんだろ?

俺 すっかり お邪魔虫じゃん。

お邪魔虫って…。

久美ちゃんは お前の異性化のこと
知ってんのか?

言って どうすんだよ。

でも 好きなんだろ?

はあ!? バカなの?
女同士だぞ。

あ~ そういうことか。

横山は
久美ちゃんのことが好きだし

久美ちゃんも
仲良くしてくれてる。

だけど 友情しか
持ってくれないだろう相手に

恋愛感情が
盛り上がってしまうのは 怖い。

だから 俺を呼んだ。 だろ?

チッ うっせーな。

財布っつっただろ。
照れちゃって。

女同士のカップルなんて
いくらでも いるじゃん。

ましてや 中身が どうかなんて
本人たちにしか分かんないんだし。

人ごとだと思って。

人ごとだからな。
ああ?

聞いただろ?
久美ちゃん お前のために

カウンセラーになるって
言ってくれてんだぞ。

(真尋)そこまでは言ってねえよ。

でも ただの同僚のためって
感じじゃなかったな。

ハァー。
妹みたいなもんだろ。

横山の中身が男だって
分かったら

恋愛感情に変わるかもしれない。

久美ちゃんになら 打ち明けても
いいんじゃないか?

(真尋)俺は

久美とは 釣り合わないよ。

だったら 追い付く努力をしろよ。

お前が 男に戻りたいのは
よく分かるけどさ

それを 人生の目的にはすんなよ。

俺たちは この体質から
逃れられないけど

それが 俺たちの全てってわけでも
ないだろ。

ホンット 人ごとだと
まともなこと言うよな。

そうなんだよな~。

(スミレ)あっ ごめんなさい。
自分のことばっかり。

サトミさんのご趣味は?

それが 無趣味なんです。

つまんないですよね。

たまに 何かに夢中になることは
あるんですけど

すぐ 冷めてしまうんです。

じゃあ
今まで夢中になったことって

どんなものが ありますか?

ん~ あっ

香水は 集めていた時期が
ありました。

いいじゃないですか。

スミレさんは 何の香水
使ってるんですか?

私は つけていないんです。

そうなんですか?
さっき お店 入るとき

ふわーって いい香りがしたから。

えっ? ホントですか?
うん。

アロマみたいな お香みたいな。

あっ パロサントかもしれません。

パロサント?
香木の一種です。

クローゼットに 防虫剤代わりに
入れてるので

その香りが ついているのかも。

へえ~ 初めて知りました。

香る木と書いて香木ですか?

(スミレ)そうです そうです。
日本のものだと

ビャクダンとかも
そうらしいんですけど。

ビャクダンは 知ってます。
私 ビャクダンの香りも好きで。

今度 幾つか 持ってきましょうか。

あっ 今度だなんて 私…。

ぜひ。

はい。
フフ。

《そういえば さっきさ

エレベーター 乗ったら
俺しか乗ってないのに

すげえ 香水臭くてさ》
《あっ 残り香?》

《そう! それで
あんなに臭いんだから

一緒に乗り合わせたら
もう 地獄だよ》

《そうだね》

《今日 昼 どうしよっか?》

《どっか 行きたい店とかある?》

《あ~ せっかくだから

テークアウトして
外で食べない?》

《お~ いいね》
《うん》

《よし 行こう》
《うん》

《「香水は 好きだったのに

あの日から
つけるのが怖くなった」》

《「香水だけじゃない。
洗剤も シャンプーも

なるべく
匂いの残らないものを

選ぶようになった」》

《「それで晶は喜んだ?」》

《あのとき
香水が好きって言ってたら

どうなってたんだろう》

ただいま。

あ~。

あ~。

《俺たちは この体質から
逃れられないけど

それが 俺たちの全てってわけでも
ないだろ》

《ホンット 人ごとだと
まともなこと言うよな》

♬~

ハァ…。

あっ 忘れてた。

(美沙)《恋愛感情も
上下関係もない異性と話すと

単純に面白いからさ》

♬~

♬~

(通知音)

♬~

♬~