[新]競争の番人 #01【坂口健太郎・杏W主演!不正を暴くニューヒーロー誕生】[字][解][デ]…のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
[新]競争の番人 #01【坂口健太郎・杏W主演!不正を暴くニューヒーロー誕生】[字][解][デ]
[弱くても、戦え]企業の不正を暴き、弱者を救うニューヒーロー誕生!!日本初の公正取引委員会を舞台にした痛快爽快エンターテインメントが、幕を開ける!!
番組内容
刑事の白熊楓(杏)はミスをして異動させられてしまう。異動先は公正取引委員会第六審査。勢いよくあいさつして第六審査の部屋に入った白熊だが出迎えたのは桃園千代子(小池栄子)だけだった。他のメンバーは入札談合の疑いがある建設会社に立入検査中。白熊は桃園と一緒に現場へと向かう。現場に着くと桃園は第六審査のメンバーを白熊に紹介する。キャップの風見慎一(大倉孝二)を皮切りに、六角洸介(加藤清史郎)、紺野守里(
番組内容2
石川萌香)があいさつするが桃園はもう一人、小勝負勉(坂口健太郎)がいると白熊に教える。メンバーたちが次々に公取の立場の弱さを愚痴る中、白熊は不審な社員を見つけた。白熊の視線に気づいた社員、豊島浩平(長谷川朝晴)はファイルを持って部屋から逃げ出す。白熊が追うと豊島は資料室に入りそこにいた男にファイルを渡そうとする。白熊は豊島と男を確保するのだが…。白熊にあらがう豊島に男が証拠隠滅は『検査妨害』だと解
番組内容3
く。疑問を感じる白熊に、男は小勝負だと名乗った。第六審査に戻ったメンバーは留置した資料を調べ始める。地味な作業に辟易(へきえき)している白熊に、桃園や風見は小勝負は東大法学部を主席で卒業した優秀な人物だと教えた。
そんな時本庄聡子審査長(寺島しのぶ)が現れる。第六審査は新たな案件に着手。栃木県のホテル間で行われるウエディング費用のカルテルの疑いだ。風見は現地での調査をするよう小勝負と白熊に命じる。
出演者
坂口健太郎、杏、小池栄子、大倉孝二、加藤清史郎 / 小日向文世 / 黒羽麻璃央、大西礼芳、石川萌香 / 寺島しのぶ 他
スタッフ
【原作】
新川帆立『競争の番人』(講談社)【脚本】
丑尾健太郎、神田優、穴吹一朗、蓼内健太【音楽】
山田豊【プロデュース】
野田悠介【演出】
相沢秀幸、森脇智延【制作・著作】
フジテレビ
ご案内
【公式HP】
https://www.fujitv.co.jp/kyosonobannin/
【公式Twitter】
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ドラマ – 国内ドラマ
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(桃園)公正取引委員会って
どういうところなんですか?
独占禁止法に違反する行為を
取り締まり
市場経済の基本ルールが
守られるように
監視している国の行政機関です。
なるほど。 つまり?
経済活動の自由で…。
もう少し 分かりやすく
言ってもらえますか?
えっ えっと…。
(パトカーのサイレン)
(警察官)至急 至急
警視庁から移動中の各局。
捜査中の刑事が
中年の男に暴行を加えられた
公務執行妨害事件の発生。
現場は
柴崎町の強盗殺人事件現場付近。
マル被は 年齢40歳くらい。
黒い帽子に
カーキ色のコートを着用。
車ナンバー 3 4 5
そろばんの「そ」 8 7 7 8。
白の乗用車で 現場付近から
カイナン方向に逃走中。
各局は カイナン方向に急行し
マル被の発見 検挙に備えよ。
以上 警視庁。
(パトカーのサイレン)
まずいな 繁華街の方に行くぞ。
(騒ぎ声)
(捜査員)
中央通りには見当たりません。
(捜査員)北側から捜索します。
(捜査員)仮装行列に
紛れている可能性もある。
よく捜索しろ。
(捜査員)了解しました。
(捜査員)
この周辺には 見当たりません。
あっ…。
待て!
すいません すいません
すいません。 すいません。
あっち回って。
(徹也)了解。
♬~
♬~
19時20分 現行犯逮捕。
(泣き声)
(泣き声)
えっ!?
えっ?
楓 犯人は?
捜査中止? 手配しないの?
(徹也)この件は
もう追わなくていいとさ。
でも 私は
犯人の顔 しっかり見てる。
俺にも よく分からないんだ。
ただ 上は
楓が 犯人を
みすみす取り逃がしたことを
問題視してんだよ。
でも…。
お前を飛ばすつもりだ。
公正取引委員会って…。
(受付)どうぞ。 8階の一番奥です。
はい。
(エレベーターの到着音)
ハァ…。
(課長)《しばらく耐えろ》
《異動先で活躍すれば
また一課に戻してやるから》
♬~
失礼します。
本日付で配属になりました…。
あれっ?
(足音)
(桃園)あっ いた いた。
ごめんなさいね。 えっと 確か…。
本日付で配属になりました
白熊 楓です。
桃園です。
あっ ここ 警察じゃないんで
敬礼とかは…。
あっ…。
(桃園)あっ 荷物 ここに置いて。
あなたの席 ここだから。
はい。
ようこそ ダイロクへ。
白熊ちゃん。
ちゃん…。
あぁ…
あの ところで 他の皆さんは?
立入検査よ。
(桃園)今回の案件は
大手建設会社による
入札談合の疑い。
幾つかの建設会社が
入札前に こっそり話し合って
どの会社が受注するか
入札金額は 幾らにするかを
決めてる疑いがあるから
その証拠を捜し出すの。
こんにちは。
あっ はいはい。
ちょっと お尋ねしたいことが
あるんですけど。
(桃園)
私たち公取は 事業者たちに
フェアな環境で
戦ってもらうために
ずるをする人たちを
取り締まっているの。
いわば 競争の番人。
なんてね。
競争の番人。
(警備員)あっ これか。
あっ これだ これだ。
あ~ すいません。
(風見)皆さん
いったん業務を止めてください。
われわれは
公正取引委員会です。
独占禁止法
第47条 第1項 第4号に基づき
立入検査を実施します。
(社員)検査って
急に言われても困るんですけど。
えっ?
えっ?
(社員)その間 こっちの仕事は
どうするんですか?
(社員)いやいやいや
勘弁してくださいよ。
えっ… はい。
(ざわめき)
(風見)えっと…。
(ざわめき)
(桃園)ご迷惑おかけしてます。
なるべく お邪魔にならないように
しますので。
それじゃあ 静かに 騒がず
始めましょう。
(一同)はい。
(桃園)紹介するわ。 キャップ。 六角。
(風見)えっ?
こちら 今日から
うちのメンバーになる 白熊ちゃん。
キャップの風見です。
(六角)六角 洸介です。
白熊さんって あの噂の?
噂?
(風見)いや 何でもないです。
(守里)あら 新人さん?
そう。 こちらは 紺野 守里ちゃん。
DFTっていって
デジタル関係の分析チームの子。
(守里)彼氏の浮気とか 5分あれば
スマホで 全部 分かるんで
いつでも どうぞ。
あっ…。
(桃園)あと もう1人 小勝負君
っていうのがいるんだけど。
そういえば 小勝負さんは?
(風見)あいつ また勝手に…。
(警備員)こんなの 何に使うの?
このビル 広くて
迷子になりそうじゃないっすか。
警備も
結構 大変なんじゃないっすか?
まあ…。
よかったら これ 飲みます?
(警備員)えっ?
あ~ そっか。 こっちか。
無糖。
≪ヤマモトさんデスク分です。
(桃園)取りあえず これに関係する
資料とか領収書とか 全部 集めて。
あとは OJT。
周りの人の仕事を よく見て学ぶ。
はい。
(風見)すいません
これ ちょっと お借りしますね。
いや それ
今から 仕事で使うんですけど。
なるほど。
(桃園)公取って
こんなに 立場 弱いんだ。
って思ったでしょ?
あっ… えっと…。
警察官って
全国で 30万人ほど いますよね。
ええ。
公取の職員は
全国合わせて およそ800人。
800!? たったの?
あっ…。
(風見)まあ はっきり言って
うちは 弱小官庁ですよ。
財務省に いじめられ
経産省に バカにされ
検察には 疎まれている。
はあ…。
(桃園)国民は どう?
私たちのことなんか
全然 知らないでしょ。
利権もない 人材もない
予算も それほど もらってない。
いったい どうすりゃいいのよって。
ねえ。
(六角)まあまあ グチグチ言ってても
仕方ないでしょう。
はい 笑顔 笑顔~。
前向きですね。
(桃園)六角君 お坊ちゃんだから。
そうなんですね。
あっ あの あそこにいる人って…。
(社員)あの。
いつ 終わるんですか?
(風見)あ~ ちょっと
明確にお答えできないんですよね。
(社員)すいません
打ち合わせの件で
1本 電話いいですか?
(桃園)すみません。 電話は
ちょっと
控えてもらってるんですよ。
あっ!
えっ?
ちょっと どこ行くんですか?
待ちなさい!
♬~
(豊島)誰だ!?
談合がらみの書類を
処分しようかと。
えっ!?
これ。
君もか。
頼む。 これ すぐ処分しないと。
はい。
(ドアの開く音)
見つけた。
確保!
あなたも 動かないで。
えっ?
おぉ…。
2名 確保!
(豊島)確保って
私が何したってんですか。
道路工事の入札価格の積算資料。
応札価格の社内会議資料
それから
他社への価格連絡資料も
処分しようとしたじゃないですか。
えっ?
これ 完全に談合の証拠ですよね。
えっ?
証拠隠滅は 独禁法 第94条の
検査妨害に該当する行為ですよ。
土木営業本部 営業部長の
豊島 浩平さん。
あの… どちらさまですか?
公正取引委員会の小勝負です。
(六角)留置した資料は 全部
こちらに置いちゃってください。
(一同)はい。
(風見)あとは ダイロクが
引き受けますんで 皆さん
ご協力ありがとうございました。
これ 全部 調べるんですか?
(桃園)
そう。 ブツ読みっていって
お金が どう流れてるのか 誰が
どう談合と絡んでるのかとかを
一つ一つ 確認していくの。
うわ~…。
はい これも OJT。
全ての資料を確認して
リストに まとめてね。
目 シパシパするけど。
あっ あの…
先ほどは 失礼しました。
あっ 大丈夫っすよ。
それより キャップ
この人ですか?
野菜 追っ掛けて 犯人 逃がして
引き取り手がなくて
うちに押し付けられたって噂の
面倒な人。
言うな。
冗談っすよ。 冗談。
何なんですか? あの人。
ああ見えて 彼
経歴は すごいのよ。
二十歳で 司法試験に合格して
東大法学部を首席で卒業。
えっ…。
(風見)すごいでしょう。
こんな人材 なかなか いないよ。
ざまあみろ 財務省。
見てろよ 経産省。
いつか ぎゃふんと言わせてやる。
ごめんなさい。
☎
はい 第六審査です。
(桃園)こちらの資料によると
このメールの翌日
社内会議で
入札価格を変更していますが。
(桃園)たまたま 直前に
入札価格を高くしていたのに
偶然 城ヶ崎よりも
10万円だけ安く提示できて
何と ラッキーなことに
予定していた価格よりも…。
公取って
事情聴取まで やるんですね。
桃園さんは すご腕ですよ。
特に おじさん相手には
異様に ウケがいいんだよ。
あっ そうだ 小勝負君
教育係 頼むね。
えっ?
お願いします。
はい どうぞ。
ここに 全部 書いてあるんで。
「叩くのは
価格ではなく 話し合いの扉」
語呂 悪っ。
(本庄)やってるわね みんな。
お疲れさま。
(風見)お疲れさまです。
これ 差し入れよ。
(風見)白熊さん こちら
ダイロクの本庄審査長です。
白熊です。 よろしくお願いします。
あなたが捕まえてくれた
豊島さんは
今回の入札談合のキーマンよ。
ホント よくやってくれたんですよね。
はい。
危うく
傷害罪になるとこだったけど。
ちょっと黙ろうか。
はい すいません。
白熊さん ちょっといい?
はい。
(本庄)もともと 公取には
第一審査から第五審査まで
あるんだけど
この第六審査は
公取の可能性を広げるために
私が ぜひにと
立ち上げたチームなの。
どうか 力を貸してちょうだい。
はい。
それから
小勝負君のこと お願いね。
えっ?
(桃園)公正取引委員会って
どういうところなんですか?
(風見)公正取引委員会とは…。
あっ。
かま屋の弁当 買ってきたよ。
好きだろ。
さすがだね 徹也。
何だこれ? 公取の動画?
うわっ 再生回数 少なっ。
公取なんて
あんま知られてない仕事だもんね。
楓 これ。
今の仕事
続けるくらいだったらさ
俺とのこと
真剣に考えてくれないかな。
どうかな?
ごめん。
もうちょっとだけ 待ってほしい。
このままじゃ終われない。
公取で いい結果 残せたら
また 刑事に戻れるかも
しれないから。 だから…。
分かった。 応援してる。
うん。 ありがとう。
よーし。 じゃあ 食べよっか。
うん。
何だ? このキャラ。
不気味だなぁ。
ホント。
新たな案件ですが
栃木県 日光市のホテル
3社の間で
ウエディング費用のカルテルが
行われてる疑いがあります。
ウエディング!?
えっ?
あっ すいません。
対象となるのは
クラシカルホテル 温泉郷 絆
そして 天沢グループが運営する
ホテル天沢。
この3社の間で 5年前から
一斉に値上げがされて
価格も
ぴったり揃ってるそうです。
(桃園)このカルテルによって
日光市の平均ウエディング費用は
他の地域よりも 13%高い
1カップルあたり 50万円ずつ
余計に払っている計算になります。
(桃園)しかも この地域には 他に
挙式を挙げられるホテルは 少なく
実質 この3社の独占状態に
なっていて
3社合計で
およそ10億円の利益を
不正にあげているもようです。
10億!?
この3つのホテルの責任者が
値段を合わせる密談を
どこかで やってるはずです。
重要なのは
その密談場所を突き止めること。
特に 天沢グループについては
国税局も目を付けていて
今回の われわれの調査を
足掛かりに期待してるようです。
お願いしますね。
(一同)はい。
(風見)え~ 桃園さんと六角君は
豊島さん聴取があるから…。
(課長)《異動先で活躍すれば
また一課に戻してやるから》
小勝負君と白熊さん
調査よろしく。
はい。
♬~
あ~ 空気おいしいな~。
いまさらなんですけど
栃木には栃木の しょか… 所轄?
その土地の公取とか
いないんですか?
いませんよ そんなの。
関東甲信越が うちの担当範囲。
広すぎません!?
あっ おばちゃん
いもフライ 1パック。
何 買おうとしてるんですか。
いいじゃないですか。
もう時間ないんで
早く 現場 行きますよ。
ちょちょちょ…。
これから一日 市内を回るんだから
タクシーなんて ぜいたくでしょう。
えっ?
レンタカーって…。
しかも 私が運転ですか。
だって 俺 ペーパーだし。
あっ 食います?
仕事の話をしましょう。
対象となる
ホテルの責任者ですが…。
クラシカルホテル 社長の
安藤 正夫。
温泉郷 絆 社長の 政岡 一郎。
そして 天沢グループ 専務の
天沢 雲海。
この男は この地域の有力者で
カルテルの中心人物と思われます。
ここが ホテル天沢。
どこから調べます?
あっ…。
(施錠音)
(従業員)いらっしゃいませ。
チェックインで
よろしいでしょうか?
かしこまりました。
お荷物の方は いかがされますか?
あっ これは…。
おっと…。
本日は おめでとうございます。
あれが 天沢 雲海。
(雲海)すてきな結婚式の
お手伝いができて
私どもも 大変 光栄です。
(鐘の音)
(歓声)
(男性)ありがとう。
(女性)ありがとう。
♬~
人の幸せを食い物にするなんて
許せない。
彼らの密談場所
必ず突き止めましょう。
小勝負さん?
(男性)コウスケ おめでとう。
おめでとう コウスケ。
コウスケ おめでとう。
おめでとう!
へぇ~。 みんな 友達なんだ。
じゃあ この後 ご飯でも…。
ちょっと ちょっと ちょっと!
すいません。 ナンパなんて
してる場合じゃないでしょ。
えっ!?
白熊さん。
はい。
俺と結婚してみます?
えっ?
<「ほろよい」飲んで なにしよう?>
♬~
<サントリー 「ほろよい」>
(店主)いらっしゃい
(香川)じゃあ 上ロース 卵つけて
(堺)と 「パーフェクトサントリービール」
2つ
はい PSB 2丁!!
からの~ 乾杯したい ですよね
う! う! うまい!うまい! うまい!!
<PSB 「パーフェクト
サントリービール」>
圧巻 どぇす!
(碓井)お待たせしました。
ブライダル部門長の
碓井と申します。
お願いします。
さあ 早速なんですけれども
ご結婚のご予定は
いつごろでしょう?
えっ? あっ…。
半年後に
付き合って ちょうど3年目の
記念日になるので そのころに。
ねえ 楓。
ああ はい。
あ~! でも あの…
彼女 暑い時季が好きだから
少し延ばして 夏ぐらいに。
ねえ 楓。
あっ… はい。
(碓井)弊社では プランの変更や
キャンセルなどにも
柔軟に対応しています。
フラワーの設置などは
式の当日でも
お二人のご希望をかなえるよう
調整していますので。
当日もですか?
お客さまのためですから。
(女性)あの このドレス
試着してもいいですか?
(従業員)ええ どうぞ。
よかったら 楓も着てみたら?
えっ!?
どうぞ どうぞ。
見てみたいな 楓のドレス姿。
(従業員)お奇麗ですね。
(従業員)とても すてきですよ。
(女性)ホントですか?
ジャーン!
(男性)お~ 奇麗になった。
じゃあ 私も いきますよ。
ジャーン…。
(碓井)本日は
本当に おめでとうございます。
(男性)ありがとうございます。
(桃園)《このカルテルによって
日光市の平均ウエディング費用は
他の地域よりも 13%高い…》
《3社合計で
およそ10億円の利益を
不正にあげているもようです》
(碓井)もし ご友人で
ご結婚予定の方が
いらっしゃいましたら
ぜひ ご連絡ください。
ご紹介特典も ございますので。
(女性)そうなんですね。
(女性)
本当に ありがとうございました。
本日は おめでとうございました。
(碓井)今月の挙式は 20組。
先月から順調に伸びております。
(雲海)多くの人の幸せに
携われて われわれは 幸せだな。
(碓井)おっしゃるとおりで。
専務 こちらが今月の。
もっともっと この街に
幸せをお届けしないとね。
♬~
あっ ちょ…。
あら。
「あら」じゃないですよ もう。
一人にしないでくださいよ。
っていうか…。
ホントに着たんですね。
だいたい 何で 彼氏より先に
上司と
式場見学しなきゃいけないの。
しかも こんな不真面目な…。
にしても
大したもんだな 天沢 雲海は。
んっ?
ホテルだけじゃなく
飲食やレジャー 福祉関係とか
この街で 相当 手広く
事業を手掛けてるってわけか。
はぁ?
駅前にも あったじゃないですか。
《何 買おうとしてるんですか》
《いいじゃないですか》
この街の いろんな企業に
出資してましたよ。
それに さっきの女の子たちも。
《天沢グループだったら
前に バイトしたことありますよ》
《あっ 私も》
《じゃあ この後 ご飯でも…》
《ちょっと… すいません》
白熊さん 気付かなかったの?
優秀な刑事さんじゃ
なかったのかな~。
≪(碓井)これは お客さま。
こんなところまで。
いかがでした?
あっ えっ…。
いいと思うんですけど
料金が ちょっと高いかなって。
この地域ですと どこも同じような
お値段になるかと思いますよ。
(桃園)
《この3社の間で 5年前から
一斉に値上げがされて 価格も
ぴったり揃ってるそうです》
(碓井)奥さま お似合いです。
≪(長澤)おかえりなさいませ。
(碓井)実感 湧いてきました?
いや あの まだ…。
そうですね。 あの…。
いちいち 東京に戻るなんて。
だって 宿泊代 出ないし。
どんだけ お金ないんですか。
(桃園)あら おかえり。
豊島さん。
今 やっと 聴取を終えたとこ。
白熊さんと小勝負さんでしたね。
ありがとうございました。
えっ?
知ってることを
洗いざらい 正直に話して
すっきりした気分です。
あっ そうですか。
失礼します。
≪(美月)お父さん。
美月。
何があったの?
あの… 父は 何をしたんですか?
(豊島)いいから。
何でもないんだ。 帰ろう。
父親が何をしたのか
心配でしょうね。
(サイレン)
(六角)いっぱい試着しましたね。
(風見)思い出すなぁ 結婚式。
(桃園)私だったら これかな。
これ いいっすよね。
もう それ いいんで。
よその地域より
50万 高いんですよ。 50万。
この地域の若者の月収
2カ月分以上ですよ。
それを抜き取るなんて
許せないです。
白熊ちゃん 何だか妙に切実ね。
そうなんすよ。
いや 別に…。
っていうか あの… ギョーザとか
いもフライとか食べながら
聞かないでください。
だって
せっかく 栃木土産
買ってきてくれたんだからさ。
これ めっちゃうまい。
まあまあまあ。
とにかく この調子で
密談現場 押さえよう。
(桃園たち)はい。
(風見)なっ。
(桃園)すごい色だね。
≪何の色?
♬~
♬~
誰だ…。
♬~
(エレベーターの到着音)
どういうことですか?
まさか 殺人事件?
殺人未遂事件ですね。
(六角)安藤社長は 現在
意識不明の重体だそうです。
監視カメラの映像によると
犯人の身長は 170cmから175cm。
黒いパーカーをかぶり
手袋 マスクを着用。
現場に残された指紋は なし。
これって 今 追ってるカルテルと
何か関係あるんですかね?
≪(女性)何者かに刃物で刺され
現在も重体の安藤…。
やっぱり 騒ぎになってますね。
俺たちには関係ないでしょう。
≪(従業員)このたびは
おめでとうございます。
お待ちしておりました。
どうぞ どうぞ。
はい こちら
写真になっております。
見つけちゃいました 面白い人。
えっ?
天沢 雲海。
うん。
どこに行くんでしょう。
さあ?
にしても おかしいですよね。
他のホテルの責任者が
こんなタイミングで
ここに来るなんて。
確かに。
それじゃあ 白熊さんは 駐車場を。
《もし
温泉郷の政岡の車があれば
ここが密談場所って可能性が
高いでしょ》
《駐車場にある車のナンバー
全部 控えておいてください》
≪(警察官)ちょっと。
そこで何やってんだい?
あっ お疲れさまです。
今 捜査中…。
はぁ?
(バイブレーターの音)
(警察官)ちょっと
名前 聞かせてもらっていいけ?
あっ あの… ちょっと…。
急いでるんで。
(警察官)待っとくれな!
(警察官)
どこだ~? どこ行った~?
何で 私が
警官から逃げなきゃいけないの。
≪(足音)
(解錠音)
そんな息切らして
何か悪いことしたんすか?
ナンバー撮ったら 怪しまれるから
私に行かせたんですよね。
やっぱり怪しまれました?
それより 雲海は?
あれ あれ あれ あれ…。
白熊さん 追っ掛けて。
♬~
公取って 張り込みやら尾行まで
するんですね。
政岡に会いに行くのかな?
あっ じゃあ
密談場所に行くってことですかね。
殺人未遂もあったし
状況確認のために 残された2人で
会うのかもしれない。
なるほど。
♬~
♬~
♬~
♬~
♬~
あの男 安藤を刺した犯人像に
背格好が似てます。
もしかしたら…。
尾行がバレます。
♬~
あっ!
ちょっと待ちなさい!
せやーっ!
♬~
ちょ…。
ちょっと やり過ぎですよ。
失神してるだけなんで大丈夫です。
(雲海)あの… あなたたちは?
あっ いや あの…。
あっ いや あの… あの…
通りすがりのカップルっていうか。
すぐに警察を呼びます。
戻りました。
君たち 実に立派だった。
立派だったけど…。
(桃園)いいじゃない。
人助けしたんだから。
(六角)まあ でも そのせいで
雲海に 公取の動きが
バレてしまいましたね。
(刑事)《公正取引委員会?》
《ですから
対象者を
追跡していただけなんです》
(刑事)《そんな役所の人間が
警察まがいなことするのかね》
(桃園)たぶん その警察が
雲海に聞かれて
公取のこと
漏らしちゃったんでしょ。
(六角)
警察は 公取の業務の重要性を
まったく理解してないっすから…。
(桃園のせきばらい)
すいません。
いえ あの おっしゃるとおりです。
白熊さん。
はい。
どうせ
私が悪いって言うんでしょ。
じゃなくて これ。
駐禁?
ほら 雲海 追い掛けたときの
レンタカーの。
えっ!?
駐禁まで切られるんですか?
だって 業務中ですよ。
警察の場合 捜査中…。
☎
(風見)はい ダイロクです。
分かりました。
面倒なことになったよ。
♬~
<この惑星の締め切り前は戦場だ>
(役所)間に合わない… 音楽変えて!
(神木)はいっ!先生!
(音楽変わる)♬~
(杉咲)あ~ もぅ やっぱ無理!
いっそあきらめましょう 曲変えます
(音楽変わる)♬~
あきらめる…
(天童)♬~川の流れのよう…
何歌ってんだ天童! 音楽変えて!
あー はい! (音楽変わる)
(阿佐ヶ谷姉妹)♬~夕焼け小焼…
ああ~~!
♬~
<気分で選ぼう クラフトボスも音楽も>
間に合った~
<この惑星の住人は 締め切りがこないと
がんばれない> (飲む音)ゴクッ
(雲海)いや~ 驚きました。
公正取引委員会の職員さんが
うちのことを調べてたなんて。
弊社に 何らかの嫌疑が
かかってるようだが
まったく心当たりがない。
何か違法な点があるなら
教えてほしいと思いましてね。
調査については
何も お答えできません。
ただ
ご迷惑をおかけした職員には
私の方から
厳しく言っておきます。
よろしくお願いしますよ。
(風見)
ちょっと ちょっと 小勝負君。
(桃園)何する気?
挨拶するだけですよ。
おや。 これは これは。
どうも。
わざわざ こんなところまで。
あんたら 前に うちのホテルで
ちょろちょろしてたな。
どういうつもりだ!?
(雲海)まあまあ 碓井。
私のことを調べたのなら
ご存じでしょう。
私は 幾つも
慈善事業を手掛けていて
世のために
真面目に商売をやっています。
それを一方的に
難癖つけるようなことをして
何が 公正ですかね?
あの~… 1つ いいですか?
あなたを襲おうとした
男ですけど
どうして あなたが あの時間
あの場所を通るってことを
知ってたんでしょうか?
(雲海)さあ? そう言われても。
じゃあ ついでに もう1つ。
あなた方
やっぱり やってるんですか?
カルテル。
(風見)こここ… 小勝負君。
(碓井)ふざけたこと言うな。
あ~ すいません。
この人が どうしても聞け
っていうもんだから。
で どうなんでしょう? 天沢専務。
なるほど。
私は ウエディングのカルテルで
疑われてたわけですか。
結婚式という 人生で
最も幸せなイベントを汚すなど
私が するはずがないでしょう。
失礼にも ほどがあるな。 フッ。
おかしいですね。
俺 カルテルって言いましたけど
ウエディング
って言いましたっけ?
あっ。
心当たりがあるってことですよね
やっぱり。
くだらないことをしてる暇が
あるなら
もっと 国民の役に立つ仕事を
してください。
失礼。
(風見)小勝負君。
こっちの狙い バラして
どうすんのよ~。
どうせ もう
バレバレじゃないですか。
まあ 確かに いっそ 直球で聞く
っていうのも ありかもね。
けど
何で 私を指さしたんですか?
だって 怖いじゃん あの人。
私は
どうなってもいいってことですか?
(六角)にしても
どうなっちゃうんですかね
この案件。
上が どう判断するかよね。
上っていうのは?
(桃園)公取のトップには
委員長と4人の委員がいるの。
重要事項は
その5人の議決で決められるのよ。
(本庄)
審査局 第六審査長 本庄です。
≪(ドアの開く音)
(本庄)結論が出ました。
この件は
いったん 棚上げにします。
棚上げ?
要するに ほぼ打ち切りってこと。
(本庄)
でも 逆転のチャンスは あるわよ。
ホントですか?
≪(ノック)
(風見)緑川検事。
(緑川)お疲れさまです。
(六角)検察庁から
出向してきてる方です。
小勝負君の東大時代の同期よ。
久しぶり 小勝負君。
あなたが 小勝負君の新しい相棒?
相棒…
そういうんじゃないと思います。
ふーん。
(ドアの開く音)
ごめん ごめん。 お待たせ。
何 食べに行こっか?
いつものとこで いいんじゃない。
石田 正樹って…。
はい 先日の。
彼は フラワーショップ 石田
という花屋を経営している。
そして 現在 2つの事件の
容疑者になっています。
1件目は クラシカルホテルのオーナー
安藤への殺人未遂。
石田の店は このクラシカルホテルにも
花を納入してたけど
先々月に
契約を打ち切られたそうです。
そもそも 安藤を刺したのって
ホントに石田なの?
んっ?
石田は 1件目の犯人の特徴と
そっくりだけど。
身長はね。
でも その犯人は
手袋をしてたし
パーカーにマスクで
顔も隠してた。
2件目の雲海のときは
手袋も してないし
顔も隠してなかった。
確かに。
身長は似てても
同一犯とは言えない。
うん。
白熊さんでしたっけ?
確か あなた
捜査一課で問題を起こして
公取に飛ばされたんでしょ?
誰が犯人かは
警察と検察で調べます。
あなたの仕事じゃない。
(せきばらい)
2件目についてだけど
石田が言うには…。
(石田)《ホテル天沢から
花の納品のことで
色々 無茶 言われてて…》
《殺すつもりなんてなかった》
つまり ホテルの納入業者いじめ。
いわゆる 下請けいじめを調べろ
って言ってるわけか。
(緑川)ええ。
はいはい やりますよ~。
公取は 検察さまの手足だもんな。
(緑川)小勝負君。
あなた どうして
公取なんかに行ったの?
あなただったら もっと
いいところに入れたでしょ。
いいところだよ。
お会計 お願いします。
すいませーん…。
(七瀬)いらっしゃいませ。
何かご入り用でしょうか?
あ… 公正取引委員会の者です。
石田の妻の七瀬といいます。
(七瀬)どうぞ うちの帳簿です。
拝見します。
お忙しい中 すいません。
こちらの売り上げは
ウエディングと葬儀用の出荷が
多いみたいですね。
ええ。
ちなみに ご主人って
演歌が好きなんですか?
えっ?
演歌歌手の
ディナーショーのチケット
何十枚も買ってるようですけど。
それに おせちの引換券も
何十万円分も。
どうして そんなに?
ホテル天沢に買わされました?
買わされた?
ですね?
仕方ないんです。
どれだけ買うかで 花の納入分が
勝手に指定されるから。
そんな…。
去年は 100万円分も購入しました。
花を何本売ったら取り戻せるのか
計算したら ぞっとします。
それだけじゃありません。
ウエディング用に花を納入しても
式直前になって
花の種類を変更したり
当日 セッティングした後に
やり直しになったり…。
(碓井)《フラワーの設置などは
式の当日でも
お二人のご希望をかなえるよう
調整していますので》
何もかも
うちの負担になるんです。
それを裏付ける証拠は?
記録とか証拠は 何も…。
あっ でも
今のを証言していただければ
納入業者いじめは
なくせるんじゃないでしょうか?
やめてください。
そんなことしたら
うちの仕事がなくなります。
ご協力はできません。
えっ?
フッ…。
じゃあ これからどうします?
どうって…。
例えば
ホテル天沢との取引を切るとか。
はっ?
ウエディングとか葬儀の依存から
抜け出して
店頭販売をメインに据えないと
経営基盤は不安定ですよ。
いや 小勝負さん…。
ホテル天沢との取引がなくなったら
うちは つぶれてしまいます。
だから そうならないように
せめて 売り上げの半分は
店頭販売にしましょうか。
理想は7割ですが 半分でも
経営体質が変わるはずです。
あのう
もういいんじゃないでしょうか。
もういいっていうのは
この店がつぶれてもいいってこと?
そういうわけじゃ…。
うちだって懸命にやってます。
毎日 仕入れに合わせて
ギリギリの価格で販売してますし
この辺りは
足腰の弱いお年寄りも多いから
無料で配達しています。
何もない一日でも
花を買って飾るだけで
すてきな一日になるでしょう?
そういう ささやかな幸せを
この地域の人に
少しでも提供したいんです。
それは いいと思います。
だから そのためには…。
(泣き声)
七瀬さん もしかして…。
この子のためにも
お店をつぶすわけには
いかないんです。
何ですか さっきの。
どうして あんなひどいことを。
ひどいこと?
人が弱ってるときに
わざわざ
言わなくていいじゃないですか。
かわいそうですよ。
何言ってんの。
弱ってるときこそ
現実を見つめなきゃ。
石田さんは 今でも
精いっぱい 努力されてます。
小勝負さんは
自分が頭がいいからって
相手を
見下してるんじゃないですか。
本当に
精いっぱい努力してんのかねぇ。
はっ?
というか 見下してんのは
白熊さんじゃないの?
二言目には
かわいそうとか ひどいとか
過保護なオカンか。
じゃ…
じゃあ どうしろっていうんです?
立場が弱いんだから
しかたがないでしょ。
弱くても 戦わなきゃいけない。
えっ?
(バイブレーターの音)
桃園さん。 はい。
(桃園)
豊島 浩平さんが亡くなった。
えっ?
(桃園)2週間前に
ビルから飛び降りたそうなの。
ずっと 意識不明の状態が続いてて
昨日 亡くなった。
豊島さんは 上司から命じられて
建設会社各社の入札談合の
連絡役を務めていたのよ。
談合していた側からすれば
口を割った豊島さんは裏切り者。
自分への非難の声だけじゃなく
家族や親戚にも迷惑がかかる。
だから 豊島さんは…。
(読経)
(木魚の音)
(風見)人が死ぬのは一番つらいな。
あれって…。
(風見)国土交通省 官僚の
藤堂 清正だ。
将来の総理候補
といわれてる。
でも 何で そんな人が
豊島さんの葬儀に?
建設会社とは
色々と付き合いがあるんでしょ。
《心配いりません》
《余計なことしてくれましたね》
《…壊れた列車だ》
♬~
お知り合いですか?
(藤堂)いや。
♬~
≪美月。
♬~
お父さんのこと
調べてた人ですよね。
どうして お父さんは
死ななきゃいけなかったの?
どうして…。
(キーボードを打つ音)
ハァ…
こんな時間に仕事ですか。
(キーボードを打つ音)
フゥ…。
(キーボードを打つ音)
どうして 豊島さんは 死ななきゃ
いけなかったんでしょうか。
(キーボードを打つ音)
豊島さん
遺書を残してたそうです。
「申し訳ありませんでした」
「親戚 家族だけは
許してください」って。
あんまりじゃないですか。
豊島さん 談合を止めるために
勇気を出して証言してくれたのに。
七瀬さんが証言できないのも
当然ですよね。
(キーボードを打つ音)
フラワーショップ 石田…。
これって あの帳簿?
まさか 持ち出したんですか?
というか 数字 覚えてたから。
覚えてた? あれだけの中身を?
俺 記憶力いいんで。
これが あれば
納入業者いじめで
ホテル天沢に
立入検査できるかもしれない。
ちょ… ちょっと待ってください。
そんなことしたら
七瀬さんの店が疑われて
契約を切られるかもしれない。
つぶされるかもしれないんですよ。
そうやって感情移入して
誰かが助かるんですか?
白熊さんが こだわってるのは
豊島さんの立場や七瀬さんの都合
だけじゃないですか。
豊島さんの談合によって
苦しんだ人がいるかもしれない。
傷ついた人もいるかもしれない。
でも そもそも
談合なんてなかったら
豊島さんが
亡くなることはなかった。
不正がなければ
誰も犠牲にならない。
それを止めるのが
俺たちの仕事です。
《これが あれば
納入業者いじめで
ホテル天沢に
立入検査できるかもしれない》
(本庄)失礼します。
♬~
許可は取ったわよ。
しっかり 戦ってきなさい。
(風見)あしたは いよいよ
立入検査です。
本件は第六審査が主導となって
行うもので
皆さんには お力添えを
いただければと思います。
(桃園)白熊ちゃん
ガサバッグにプリンター入れて。
はい。
(風見)本件はホテル天沢による
納入業者いじめです。
これは 優越的地位の濫用として
違法になり得る行為です。
さらに この件を足掛かりにして
本丸である ウエディング料金の
価格カルテルの件も
切り崩すことが
できると思います。
皆さん 何としても
物証を押さえましょう。
♬~
♬~
行くぞ。
(風見)公正取引委員会です。
独占禁止法
第47条 第1項 第4号に基づき
立入検査を実施します。
ホテル長の長澤です。
本日は
専務の天沢がおりますので
詳しいことは
専務とお話しください。
では ご案内いたします。
♬~
専務には
一報入れておりますので。
あとは どうぞ。
(風見)えっ?
(長澤)私は これで。
失礼します。
(風見)いや…。
(桃園)何で あんなに
おびえてるのかしら。
六角。
(六角)えっ…。
分かりました。
(解錠音)
行くぞ。
(一同)はい。
立入検査に伺いました。
審査官の風見です。
こちらが告知書です。
(風見)では 早速ですが。
拒否する。
えっ?
(風見)ん? 拒否?
今すぐ このホテルから
出てってください。
はっ?
拒否される場合は
独占禁止法 第94条に基づき
罰則が…。
(雲海)ハハ ハハ… ハハハハ…。
失礼。
1年以下の懲役 または
300万円以下の罰金でしょう?
どうぞ どうぞ
罰則を科してもらって結構。
私を刑務所に ぶち込みますか?
できないでしょう?
この罰則は発動されたことがない。
立入検査を拒否されたら
それは単に公取の責任となる。
その尻拭いのために 検察さまが
動いてくれるはずがない。
違いますか?
逮捕できるなら どうぞ。
なるほど 分かりました。
そちらが そういう態度なら
こちらにも手があります。
今の会話 録音してた?
もちろんです。
(桃園)
立入検査を拒否したことは
後々 必ず
あなたの不利に働きます。
今から覚悟しておいてください。
そうですよね? キャップ。
覚悟しておいてください。
(ドアの開閉音)
どうしよう。
えっ?
まさか 断られるなんて
前代未聞だよ。
えっ?
どうしよう。
(桃園)ちょっと 何 もう。
えっ でも さっき 桃園さん
めちゃくちゃ
たんか切ってたじゃないですか。
言われっ放しが悔しかったから
言い返しただけよ。
えっ。 あっ けど ほら あのう
録音してるっていうのは?
そんなわけないじゃん。
適当に話合わせただけ。
えっ…。
(桃園)警察の
ガサ入れのときの
捜査令状みたいなものが
公取の
行政調査にはないから!
うるさいよ。
弱すぎませんか? 公取。
どうするんですか?
どうするんですか?
六角? 今どこ?
そういえば 六角 どこ行ったの?
(六角)言われたとおり
さっきのホテル長を見張ってますけど。
今から言うこと 繰り返して。
はっ?
あっ 大きな声でね。
はあ…。
あ~ 分かりました!
じゃあ 立入検査
許可されたんですね!
何ですか? 今の。
立入検査 拒否されたじゃない。
まあまあ いいじゃないですか。
(六角)小勝負さん
どういうことですか?
ホテル長は?
あっちです。
(桃園)ホテル長? どういうこと?
勝手な行動 取らないでよ。
(六角)だって 小勝負さんが…。
あっ でも
立入検査できるんですよね?
(六角)えっ?
あっ。
待ちなさい!
(たたく音)
開けて! んっ!
(エンジン音)
待ちなさい!
えっ… ちょっと!
ちょいちょい…!
(風見・六角)ちょっと! うわっ!
どこ行くんですか!
(六角)降りてきてください!
(風見)えっ? えっ?
危ない 危ない 危ない…!
(風見)あっ ああ~…。
えっ!? ちょちょちょ…!
待て~!!
ああ…。
(白熊・小勝負)ハァ ハァ…。
(ブレーキ音)
桃園さん ありがとうございます!
よく分かんないけど頼んだわよ!
止まれって言ってんのよ!
(せき)
ハァ ハァ…。
痛っ!
(小勝負・白熊)ハァ ハァ…。
だああ~!
ああっ! あーっ!?
あっ…。
うっ… ハァ ハァ…。
小勝負さん!?
♬~
ハァ… あれ?
♬~
♬~
ハァ ハァ…。
か… 確保… ハァ…。
ああ… ハァ ハァ…。
(風見)
ホントに申し訳ありませんでした。
まさか
立入検査を拒否されるなんて
思ってもみなかった…。
(本庄)それは仕方ない。
けど 収穫は一つあったでしょ。
どう? データ生きてそう?
(六角)分かりません。
素人が無理に開けようとすると
ファイルを破損する恐れがあるので。
≪(ドアの開く音)
(雲海)いや なるほど。
表には関係のない
看板を見せておいて
中身は立入検査の重要な基地
ってわけですか。
本当は ここに
うちから押収した書類が
山のように運ばれてくるはず
だったんでしょうに
お気の毒でしたね。
こんなところまで
どうされたんです?
パソコンを
返してもらおうと思いましてね。
(碓井)
そのパソコンだ。 返しなさい。
これは…。
われわれは
立入検査も認めていない。
何一つ渡す筋合いはないんですよ。
大した権力もないのに横暴だな
公取は。
これは
長澤さんが捨てたものですよ。
はっ?
俺は 川に落ちているものを
拾っただけ。
あっ… そう!
長澤さんが川に捨てた時点で
このパソコンは
所有者のないものとなり
拾った人のものになるはずです。
(六角)確かに そうですよね。
そう 捨てたものを拾っただけ。
何も問題ないはずです。
じゃあ 今度は こっちから一つ。
あなたが 前に
石田さんに襲われそうになった
ときのことなんですけど。
あれ 全部お芝居だったんでしょ?
お芝居?
あなたは あの日
俺たちの尾行に
気付いたんじゃないですか?
で 俺たちが何者かを
確かめるために
石田さんを利用することを
思い付いた。
《今から言う場所に
すぐに来てもらえますか》
《それから…》
《包丁ですか?》
あのとき 石田さんは
大口の顧客だった あなたに
逆らうことができず
従うしかなかった。
《天沢専務》
《持ってきていただけましたか?》
そして…。
《ちょっと待ちなさい!》
《せやーっ!》
《すぐに警察を呼びます》
俺たちは まんまと引っ掛かり
公取だってことがバレた。
確かに
それなら つじつまが合う…。
だとしたら 何で 石田さんは
警察に本当のことを
言わないんだろう?
何か弱みを握られてんのかなぁ。
それにしても
ずいぶん危ないことまでして
俺たちの正体を
知りたかったんですね。
やっぱり
何かよっぽど やましいこと
してるんじゃないですか?
どうなんすか?
カルテルどころか
納入業者いじめまで
やってたりして。
(碓井)い… いじめだと?
でたらめ言うな!
11月7日 ホテル天沢から
ディナーショーチケットを12枚
21万6, 000円分を購入。
翌週も同じチケットを追加で6枚
10万8, 000円分を購入。
11月21日には ホテル天沢の
おせちを10個 24万円分を購入。
これ 全部 納入業者に
強制的に買わせたものですよね。
(碓井)そ… それは…。
これでも でたらめだと
おっしゃるんですか?
♬~
好きで買ったんだろ。
ハァ… 何の証拠にもならない。
あなたたちのような弱小の公取に
できることなどないんだよ!
たとえ弱くても
俺たちは戦いますよ。
優越的地位の濫用って
ご存じですか?
立場の弱い人間を虐げて
一方的に不利益を与えることです。
そのような ずるをする人たちを
見過ごすことはできません。
徹底的に糾弾します。
それが
われわれ 公正取引委員会です。
後で大恥をかかないよう
せいぜい頑張ってください
公取の皆さん。
失礼。
(ドアの開閉音)
ああ…。
あ~ 危ない。
えっ ひょっとして
さっき ホテルで
六角君に指示出してたのって
ホテル長に このパソコンを
持ち出させる… ため?
まあ 何か 大事そうにしてたんで。
そういうことか。
(桃園)やるじゃん! 小勝負君。
(風見)言ってよ!
もう~ ホントに…。
(くしゃみ)
だあ もう 風邪…。
あったまって! もう~。
(風見)何で すぐ隠さないのよ
バッて。
ここに 俺ら来たときに
バッと しまってりゃ
よかったんだよ。
(六角)いや 無理でしょ。
(藤堂)
それで 何か面倒なことでも?
いえいえ。
公取の小勝負とかいうやつが
いただけです。
小勝負… ですか。
藤堂さんが心配することは
何もありません。
手は打っておりますので。
よろしくお願いしますよ。
≪早く!
おはようございます。
どうしたんですか?
面倒なことになったわよ。
(男性)…濫用に当たる行為を
行っているのではないかとの
情報もあがっているのですが
それについて
お話しいただけますか。
あっ。
え~ 栃木県 日光市の
老舗の花屋6店舗が結託して
不正行為を行っています。
いじめられてるのは
どう考えても
私たち ホテル側なんですけどね。
何これ。
雲海のやつ 先手を打ってきたのよ。
(桃園)自分たちは加害者じゃない
むしろ 被害者なんだって。
(雲海)6店舗ともが
今後の取引をやめると
おっしゃるんですね。
取引先を制限されて
それに歯向かうと
うちは ホントに
やっていけない状態ですね。
そんな…。
どこまで ずるいの。
(男性)ホテル天沢に対して
取引先の制限をするなど
無理な条件を押し付けていると…。