競争の番人 #05【情報漏洩!?内部に裏切り者?下請けいじめ立証なるか!】[字][解][デ]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

競争の番人 #05【情報漏洩!?内部に裏切り者?下請けいじめ立証なるか!】[字][解][デ]

[情報漏洩!?公取内部に裏切り者が?]公取VS検察!圧力がかかる中で、下請けいじめを立証できるのか?試される仲間の絆、大企業と下請けが共存する道とは?

番組内容
『アレス電機』の下請けいじめを調査する小勝負勉(坂口健太郎)、白熊楓(杏)たちダイロクは、下請け会社をまとめていた丸川俊春(吉沢悠)の協力を得る事に成功。各社の証言も得たため、いよいよ『アレス電機』への検査が行われようとした時、ダイロクに六角洸介(加藤清史郎)の父親で検事の敦夫(羽場裕一)らが現れて検査に待ったをかけた。下請けいじめの重要人物にもなっている柴野竜平(岡田義徳)に横領の疑いが
番組内容2
あるため、検察の捜査を優先させて欲しいと言う。敦夫の言うことを聞くしかないと半ば諦め気味の風見慎一(大倉孝二)だが、本庄聡子(寺島しのぶ)は検察の捜査の邪魔はしないと断わる…。
数日後、ダイロクは『アレス電機』へ立入検査に出向く。しかし、そこに検察が踏み込んで来て、資料などを差し押さえてしまう。検察は下請けいじめ調査に必要な資料は渡すと約束したのだが、送られた留置資料はわずかなもの。すぐに資料の
番組内容3
調査は終わるのだが、小勝負は留置品にあった雑誌に興味を引かれている様子。そんな中、極秘なはずの立ち入り検査の情報が、なぜ検察に情報が漏れていたのかを桃園千代子(小池栄子)が疑う。立入検査の日取りを知っていて検察とつながりのある人物とは…?
そんな中『アレス電機』が新たに下請け30社に発注書を出した。ダイロクメンバーたちは下請け業社が受注しないよう願うのだが、すでに丸川は引き受けていた。
出演者
坂口健太郎、杏、小池栄子、大倉孝二、加藤清史郎 / 小日向文世 / 黒羽麻璃央、大西礼芳、石川萌香 / 寺島しのぶ 他
スタッフ
【原作】
新川帆立『競争の番人』(講談社) 

【脚本】
丑尾健太郎、神田優、穴吹一朗、蓼内健太 

【音楽】
山田豊 

【プロデュース】
野田悠介 

【演出】
相沢秀幸、森脇智延 

【制作・著作】
フジテレビ
ご案内
【公式HP】
https://www.fujitv.co.jp/kyosonobannin/  
【公式Twitter】
https://twitter.com/kyoso_fujitv 
【公式Instagram】
https://www.instagram.com/kyoso_fujitv/

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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ポニーキャニオン

公正取引委員会は 警察や検察と
どう違うのでしょうか?

警察や検察が 犯罪の捜査を

強力な権限を持って
行うのとは違い

公正取引委員会は
独占禁止法の

違反行為をした企業への
調査を行います。

あくまでも 行政調査なので

できることは限られてますし

犯罪として処罰する場合は

検察に情報を提供して

告発する必要があるんです。

なるほど。
(六角)だから

検察に頭が上がらないんですよ。

でも 検察と公取って

守ってるものが違いますよね。

(本庄)このアレス電機という企業が
取引先に対し

優越的地位の濫用に当たる行為を
行っているという情報提供があり

ダイロクで
調査することになりました。

でも 全部
取引先側からの提案なんです。

(桃園)これだけの会社があれば

普通
足並みは揃わないはずだけど。

取引先の中に
まとめ役がいますね。

丸川。

丸川さんと柴野には
個人的なつながりがあることが

分かりました。
同じ目的を持ったチームの一員。

仲間だと思ってます。

柴野さんのことを
仲間って言いましたよね?

でも もし
ホントに そう思ってるなら

間違いは 正すものでしょう。

一緒に アレス電機の不正を
ただしましょう。

はい。
(本庄)これで 確実に

アレス電機の立入検査が
できるはずよ。

一木製作所が アレス電機の契約を
切られたそうです。

(丸川)これは 見せしめですよ。

(敦夫)どうも。

六角検事 どうされたんです?

アレス電機への調査

いったん止めていただきたい。

どういうことでしょうか?

柴野に 横領の噂があるようでね。

われわれで
捜査を行うことになったんですよ。

横領?
強盗殺人に横領。

どんだけクズなの。

(駒場)きっちり立証できるなら
まだしも

取り逃がしでもしたら

証拠を隠滅される恐れが
ありますから。

(桃園)何それ?
どうせ 取り逃がすって?

(風見)コラコラ 桃園さん!

(敦夫)うちの捜査が終わりしだい
調査を再開していただきたい。

よろしいですか?
よろしいわけないじゃないですか。

あと一歩なんです!
(風見)白熊さん。

(駒場)
たかが 下請けいじめでしょう。

われわれが追ってるのは
犯罪です。

重要度が違うんですよ。

たかがって…。 それによって
大勢の人が苦しんでるんです。

一刻も早く
解決しなきゃいけないんです。

そうだけど 今 取りあえずね…。

あれっ? これって

優越的地位の濫用じゃないですか?
(風見)小勝負君!

だから こうして
お願いに来てるんだよ。

(風見)そうだよ。

こうして わざわざ
お越しいただいたんだから。

申し訳ありません。

六角検事の頼みとはいえ
了承することはできません。

柴野を
取り逃がさなきゃいいだけでしょ。

あのね…。

仕方ない。
(駒場)しかし…。

では 失礼する。

(ドアの開閉音)

何なの 偉そうに!

偉そうなんじゃなくて偉いんだよ。

(桃園)あんたのパパ
家でも あんななの?

六角?

あっ…。
(桃園)あ~ もういいや。

(風見)しかし 六角検事
直々のお出ましとは驚いたね。

柴野 竜平を
横領の容疑で引っ張って

殺人事件について
追及したいんだと思う。

へぇ~。
まだ やる気あったんだ。

まあ よかったじゃないですか。

これで きっと
柴野も逮捕されますよ。

うん…。
(本庄)とはいえ

下請けいじめは 私たちの案件よ。
遠慮は いらない。

調査を進めましょう。
(一同)はい。

(本庄)いよいよ 明日
アレス電機への立入検査を行います。

(本庄)皆さん
どうぞ よろしくお願いします。

本件の目的は

アレス電機の下請けいじめを
立証することです。

いじめは 悪質で
過酷極まりないものです。

最近では われわれに
協力してくれた1社が

契約を切られました。

これは 完全なる報復行為です。

われわれを信じて
立ち上がってくださった

皆さまのためにも

何としても
いじめの物証を押さえましょう。

(一同)はい。

♬~

(風見)皆さん
いったん業務を止めてください。

われわれは 公正取引委員会です。

これより
立入検査をさせていただきます。

(ドアの開く音)
(駒場)はい どいて どいて。

どいて どいて どいて。
はい どいて どいて…。

検察です。

裁判所から令状が出ました。

これより 捜索・差押えを
させていただきます。

えっ?

あの… すいません。

邪魔をしないという約束ですよ。
公取さんは お待ちください。

じゃあ みんな 待機。
(桃園)はぁ!?

そんな…。
心配いりません。

下請けいじめに関しても
何か見つかれば 報告しますので。

チッ。

(検事)邪魔だよ。
≪あぁ すいません。

どうするんですか これ。
全部 持ってかれちゃいますよ。

ハハハ… 参ったね。

どういうことだ?
(北村)検察の強制捜査です。

大丈夫なんですか?

あれっ? さすがに動揺してます?

ああ 公取さんまで。
検察のお手伝いですか?

そうやって笑ってられるのも
今のうちです。

お話 伺えますか?

手短に お願いしますよ。
忙しいんで。

これだけって…。

俺たちだけで
じゅうぶんでしたね。

六角が 風邪で休んでも
問題なかったわね。

どうします? ブツ読み。
証拠があるとは思えませんけど。

やるよ。
立入検査は したんだから。

これは 決して 失敗ではないよ。

失敗は 失敗でしょ。

(風見)失敗ではないよ
って言ったんだよ。 ねっ。

(桃園)早く 手 動かしてください。

(桃園)はい 終了!

関係ありそうなものは
なさそうですよね。

そりゃそうでしょ。
重要な書類は

持ってかれちゃったんだから。

うん。 でも サボっちゃ駄目だよ。

うちは うちで ちゃんと最後まで
調査をしましたよっていう

そういう この事実が大事なの。
ねっ。

へぇ~。

言ってるそばから。
真面目にやってくださいよ。

これも 留置物です。

(桃園)ハァ…。

それにしても
見事なタイミングだったわよね 検察。

知ってたんじゃないですか?
うちが 今日 立入検査するって。

えっ?

強制捜査って
立入検査とは違って

そう簡単には
できないじゃないですか。

相当 急いだんじゃないですか。

いや 立入検査の情報だって
極秘だよ。 いくら 検察でも…。

誰かが
情報 漏らしたんじゃないの?

誰かって?

立入検査の日時を知っていて
検察と つながりのある人物。

ってことは 犯人は…。

六角。

なんてね!
(風見)何だ。

そんなわけないですよね。
いくら 暇だからって…。

お手。 お手!

あっ 何かあったね 昔 そんなの。

えっ?
アレス電機の製品だったんだ。

≪(桃園)でも 今となってみると
しょぼいわね~。

≪(風見)ちょっと ブツ読み。

(バイブレーターの音)

(六角)はい 洸介です。

(柴野)やってくれたな 丸川。

(丸川)柴野。

(柴野)公取に協力したのか。

まさか お前に裏切られるとは
思わなかったよ。

それは 違う。 俺は お前に…。

何だよ。

(柴野)まあ いいや。 どうせ
公取には 何にもできやしない。

そんなことより 丸川

また 皆さんに
頼みたいことがあるんだけど。

これが アレス電機から
取引先30社に届いたという

新規の発注書だ。
今朝 仁科さんから連絡があった。

(桃園)何これ?
納品スケジュールが厳しすぎない?

単価も さらに下げられてる。

うちに協力した報復ですよね。

それもあると思うけど

新製品の発売日が
前倒しになったらしいんだ。

どうして?

競合メーカーが
似たような製品を発売するって

発表があったんですよ。

それより先に出そうって魂胆です。

そんなの よく知ってますね。

これに載ってたんで。

あっ。

《へぇ~》

真面目にやんないと駄目ですよ。

何が手掛かりになるか
分かんないんで。

あっ でも これって
たまたまじゃないですか?

(風見)この発注を
受けるかどうかの回答期限が

2週間後だそうだ。

まっ 断れば
契約を切られる可能性が高いね。

それまでに どうにか
下請けいじめの証拠を集めて

排除措置命令を出すしかないね。

でも
今 私たちにできることって…。

ないわね。

アレス電機にビビって
受注しなきゃいいけど。

それが

丸川金属は
すでに引き受けたらしい。

えっ!?
(風見)それと 契約を切られた

一木さんの会社にも
同様の発注が行ってるそうだ。

この発注をのめば
再契約してくれるって条件で。

はい 引き受けました。

事前に
発注内容を伝えられていて

それに承諾して
仕事を請けたのなら

違反とは認められません。

その場合 私たちには
どうすることも できないんです。

分かってます。

ただ 近々 前倒しした発売日を
大々的に発表する予定のようで…。

せめて うちだけでもと。
敵対したいわけじゃないので。

丸川さん。
まだ そんなこと言ってるんですか。

従業員の皆さんにだって 負担を
かけてるんじゃないんですか?

無理な残業させるつもりは
ありません。

私が どうにかしますから。

いいように使われてるだけだって
分かってますよね。

あなたに 何が分かるんですか?

すいません。 うちは いいんで。

(一木)新規の発注を受けることを
条件に

再契約してくれるとのことで。

(社員)
俺たちは 試されてるんですよ。

アレス電機に逆らうのか従うのか。

クソ… どこまで
俺たちをバカにしてるんだ。

(社員)それでも
つぶれるよりは マシですよ。

みんな 家族がいるんです。

ああ 分かってるよ。

でも こんなスケジュールと金額で
まともな給料 払えるんですか?

排除措置命令が出れば

契約の件も
必ず 見直されるはずです。

信じていいんですよね?

大丈夫です。
今 検察が捜査してるんで

柴野さんが捕まれば
全て解決です。

必ず 柴野の不正を
暴いてくれますよ。

(一木)よろしくお願いします。

(桃園)まったく
余計なこと言わなくていい。

検察がどうとか
うちが言うことじゃないでしょう。

ああ すみません。 つい…。

でも みんな
安心してたじゃないですか。

回答期限まで あと10日。

本当に もう
何もできることないんですか?

公取って
ブツ読み以外に武器ないんですか。

お座り。 お座り。

お座り。 おぉ~。

≪(ドアの開く音)
≪(緑川)失礼します。

検察から連絡がありました。
それで?

柴野の横領の証拠は
見つからなかったそうです。

えっ…。
(桃園)何それ。

これだけ待たせて?
(緑川)完全な準備不足ね。

押収品は?
すでに アレス電機に返却済みよ。

そんな…。
連絡もなく ひどすぎませんか!?

じゃあ
もう1回 立入検査しましょう。

いや それは まずいって。
まるで当て付けだし

検察が全部 調べた後だよ。
何か出るわけないって。

やってみないと分かりませんよ。
(風見)ちょ~…。

(桃園)これも なし。

これも 駄目でした。

まずいよ。 無理を言って
立入検査をしたというのに。

やっぱり これ
意味ない気がするんですけど。

検察が 一度 見た資料ですよね。
(桃園)黙って やる。

これで 何も出なかったら
打つ手なしってことですよね。

物証を集めて
関係者から証言を得る。

それが 公取の仕事でしょ。

集中してください。 遅いっすよ。

一生懸命やってます。

どうも。 DFTです。

(桃園)
あ~! 待ってたよ 紺野ちゃん。

お疲れさまです。

一応 削除されたパソコンのデータとかを
復元してほしいんだ。

了解です。 どれですか?
廊下。

何か おごってくださいよ。

(桃園)だって キャップ。

えっ!? 何を?

はい 第六審査です。
えっ 何を?

あっ 仁科さん。 はい。

あっ そうですか… えっ?

あっ はい。 少々 お待ちください。

☎(操作音)
あの… 丸川さん

過労で入院されたそうです。
(風見)えっ?

あんな発注 受けるからだ。

でも 弱ってるときこそ
話を聞くチャンスです。

そう言うと思ってました。

時間もないし
ここの戦力外の2人

柴野の弱みとか
聞き出してきてください。

あんただって ブツ読みに
うんざりしてたでしょ。

♬~
(風鈴の音)

(小栗)≪じいさん お久しぶりです
ぼくも 39になりました≫

≪子どもという未来ができて
気づいたことだけど

ぼく じいさんの未来だったんですよね≫

≪そして あなたは ぼくにとっての

素敵な過去でした≫

おかげさまです

≪ぼくも素敵な過去になりたいと
改めて思います≫

<私たちサントリーは 100年先を想い

森を育て 水をはぐくみ

その水でビールをつくる>

≪(にぎやかな笑い声)

<ずっとずっと 水と生きる サントリー>

(丸川)心配は いりません。
すぐに復帰するつもりなんで。

無理してますよね
柴野さんのために。

どうして そこまでするんですか?

昔 一緒に野球をやっていたって
ホントに それだけですか?

あいつは 皆さんが思ってるような
男じゃないんですよ。

えっ?

中学のときの柴野は

優勝を目指して
人一倍 練習するようなやつで…。

でも 中学最後の年に

試合中 私が
ケガをさせてしまったんです。

(ボールを打つ音)

(ぶつかる音)

(丸川)そのケガが原因で

柴野は 以降の試合には
出られませんでした。

試合にも負けてしまって。

優勝するという柴野の夢が
ついえたんです。

そして 大人になって再会して…。

《まさか 柴野が
アレス電機に入るなんてな》

《お前は
結局 実家 継ぐんだろ?》

《ああ。 でもさ
こんな形で再会するなんてな》

《あっ そうだ》

《家でさ こんなん見つけてさ。
お前 覚えてるか? これ》

《ああ…
あのときは 悪かったな》

《何 言ってんだよ お前。
今じゃ いい思い出だよ》

《頑張ってたよな 俺たち》

《うん…》

《これで また同じチームだよ》

《野球じゃ
優勝できなかったけど

今度は
仕事で トップ目指そうぜ》

《柴野》

《世界が驚くような
最高の製品 作るんだよ》

《おう》

大企業で上に行くためには

汚いことも
しなきゃいけないんでしょう。

確かに あいつは
少しずつ変わっていった。

でも あのときの気持ちは

忘れてないはずです。

今度こそ あいつの夢
実現させてやりたいんです。

聞けたのは 熱い話だけでしたね。

そうだね。

(仁科)ああ どうも。

皆さんも お見舞いですか?
はい。

まったく 倒れるまで働くなんて
どこまで お人よしなんだ。

どうですか? 検察の捜査の方は。

検察は 捜査を終了しました。

柴野さんを逮捕できなかった
ってことですか。

あっ でも
まだ 公取は 諦めてませんので。

検察は 諦めたんですよね。

じゃあ
もう無理なんじゃないですか?

いや そういうわけでは…。

あの…
無理なら無理と言ってください。

われわれとしても
姿勢は示さないといけませんので。

あっ 待ってください。

回答期限まで
まだ1週間ありますので。

逆らったのが そもそも
間違いだったのかもしれませんね。

(一木)ハハッ…。

行こう。 失礼します。

(六角)無理なら無理って

早めに言ってあげた方が
いいんじゃないですか?

あの人たちの言うとおりですよ。

結局
上には逆らっちゃいけないんだ。

白熊さんだって 上の命令で
公取に来たんでしょ?

逆らえなくて。

公取だって
検察には逆らえないし。

その検察だって
上からの命令には逆らえない。

世の中
そういうふうにできてるんです。

しょうがないですよ。

みんな どうして
公取なんかにいるのかな。

本庄さんも 小勝負さんも。

ホント 謎ですよ。

六角君は どうして 公取に?

司法試験に落っこちて

検事になれなかったから… です。

検事志望だったんだ。

まあ 一応。

(敦夫)《公正取引委員会?》

(六角)《はい。
何とか内定をもらえました》

《そんなところで
お前は 満足なのか?》

《いえ…》

《まあ いい》

《公取の経験でも
何かの役には立つだろう》

《そのうち 検察に呼んでやる》

《はい》

《お前には 上を目指してほしい》

《がっかりさせんな》

♬~

ふーん…。

それで 丸川さんは
柴野を信じ続けてるってわけか。

ザ・体育会系エピソードですね。

すいません。 それぐらいしか
聞き出せませんでした。

何か手掛かり 見つかりました?
(桃園)何も。

物証どころか 取引先に関連する
資料が 一つもない。

取引のない会社の資料だけ。

発注先を探す際の調査資料だね。

まったくないって
明らかに不自然です。

たぶん 強制捜査の後に
破棄したんだろうなぁ。

(風見)そりゃ 警戒するでしょう。
2回 行ってんだから。

あれっ? 六角 食べないの?
いらないなら

これ もらっちゃうよ。 ねえ。

ちょっと駄目。
(風見)痛っ!

(桃園)六角 食べちゃいな。
今夜も長くなるから。

じゃあ もう無理じゃないですか。

どうして
そんなに頑張れるんですか?

今は まだ 社長の皆さんは
従業員を守ってるようだけど

そのうち 耐えきれなくなって

いじめのしわ寄せは
彼らに行くことになるんだ。

給料とか 労働時間とかね。

不正って 上から下に
どんどん広がってくから。

(社員)《それでも
つぶれるよりは マシですよ》

《みんな 家族がいるんです》

(社員)《でも
こんなスケジュールと金額で

まともな給料 払えるんですか?》

《逆らったのが そもそも
間違いだったのかもしれませんね》

それだけじゃない。

価格 開発のスピード
様々な無茶な要望。

そういう下請け会社の犠牲の上に
完成した製品には

まっとうな会社の製品は
太刀打ちできない。

となると まっとうだった会社も

アレス電機と おんなじようなことを
するかもしれない。

そして
また 不正が広がってくんだ。

今 俺たちが止めないと
駄目でしょ。

犯罪者を捕まえることに
関しては

警察や検察には
太刀打ちできない。

でも 俺たちが相手にしてるのは
そういうのじゃない。

目に見えなくて
もっと おっきなものなんだ。

(桃園)ほら。

分かったなら 食べときな。

じゃあ ちょっと
犬の散歩 行ってきまーす。

(風見)はい。
(ドアの開く音)

(風見)んっ?
今 小勝負君 何て言った?

♬~

あの~
聞きたいことがあるんですけど。

はい。

♬~

♬~

♬~

(桃園)これで 書類は おしまいね。

駄目か…。

アレス電機への回答期限
あしたです。

やれることなら まだ ありますよ。
えっ?

≪(ドアの開く音)
(守里)お待たせしました。

あれのブツ読みです。
わぁ~。

やっぱり ブツ読み。

♬~

アレス電機だって

データが復元されることぐらい
想定してますよね。

(桃園)でしょうね。

♬~

(六角)ごめんなさい。

どうしたの? 急に。

僕なんです。

検察に 情報を漏らしたの。

えっ?

父に検察に入れてやるから
って言われて 逆らえなくて…。

それに 検察なら
解決してくれると思って。

そんなことだろうと思ってた。
(六角)えっ?

普通 気付きますよね。

皆さん 気付いてたんですか?

当然だよ。

(桃園)私たちは 審査官よ。

どれだけの人の嘘や感情を
見抜いてきたと思ってんのよ。

そう…。

そっか。 そうですよね。

僕のせいですよね
こんなことになっちゃったの。

♬~

まあ よく…。
そういうの まだ早いんで。

まだ終わってない。

えっ?
でも もう…。

これ 見てください。
見つかったの? いじめの証拠。

取引先30社を アレス電機が
独自に調査した資料です。

ずいぶん前に削除された
データみたいなんですけど。

(風見)ああ…。
契約する際に調査したデータだね。

(風見)これが どうしたの?

いじめの証拠には
ならないと思うけど。

でも
面白いこと分かっちゃいました。

♬~

(仁科)あしたが
アレス電機への回答期限です。

うちは 受けようと思う。

やはり アレス電機との契約は
会社のためには 必要なんだ。

(三谷)そうですね。

でも あの発注は さすがに…。

それで 私に考えがあるんです。

アレス電機に
発注内容を見直してもらうよう

掛け合うんです。

そんなの
応じるわけないじゃないですか。

公取に証言した内容を撤回して
アレス電機に謝罪するんです。

謝罪…。

(仁科)それしかないと思います。
どうでしょう? 皆さん。

≪(戸の開く音)

突然 すいません。

あの… 皆さんが集まってると
聞いたもので。

何か…。
(三谷)もしかして

不正の証拠が
見つかったんですか?

いや… いや~ あの…。

さすがは 大企業です。

不利になるようなものは
残さないように

徹底してるようです。

(仁科)もう結構です。
これまでの証言は 撤回します。

調査は もう やめてください。

証拠は
見つからなかったんですが

破棄されたデータの中に
面白いもの見つけたんです。

アレス電機が
皆さんの会社を調査し

評価した資料です。

《でも
面白いこと分かっちゃいました》

《どの項目も アレス電機が
契約していない会社より

評価が高いんです》

《んっ? 何で
そんなことが分かるんですか?》

《契約していない会社の資料なら
たくさんあったじゃないですか》

《あっ…》

《あるのは
取引のない会社の資料だけ》

《あっ これ?》
《はい》

《ほらほら》

《どの項目も 全然 違う》

皆さんの会社の調査結果と

アレス電機と契約していない
会社の調査結果を

比べてみたところ
皆さんの会社の評価が

圧倒的に高いことが
分かりました。

≪えっ?
それが 何を意味するか…。

皆さんは アレス電機が選び抜いた
取引先ということなんです。

私たちが…。
実際 アレス電機は 再び

一木さんと契約をしましたよね。

その理由は

アレス電機が求める技術に
見合う会社が

他に見つからなかったからです。

仕事を請ける以上
立場は 下です。

でも アレス電機にとって
あなたたちは

なくてはならない存在なんです。

あなたたちは 弱くないんです。

弱くない…。

俺たちが…。

アレス電機との取引がなくなったって
いいじゃないですか。

何てったって 世界のアレス電機が
認めた技術なんですから。

ちょ… ちょっと 小勝負さん。

そんなこと言っちゃって
いいんですか?

えっ?

さあ ということで…。

続きは 皆さんで
話し合ってください。

ええ ええ…。

(桃園)何してんの?

下だからって
バカにすんじゃないわよ~!

お疲れ。

ちょっと
たきつけすぎじゃないですか?

あれくらい言わないと
あの人たち

新規の発注 引き受けちゃうかも
しれないじゃないですか。

ハァ…。

でも 結局 下請けいじめの物証は
見つかりませんでした。

これじゃあ
柴野を追及することなんて

できませんよ。

立入検査も駄目。
ブツ読みも駄目。

あと 俺たちができることは

説得して
認めてもらうことだけです。

あの柴野が
認めるわけないじゃないですか。

俺たちじゃ 無理っすね~。

(北村)あそこのステージの上に
さらに大きいスクリーンが立ちます。

(柴野)うん。
(北村)で 最終的には

あちらの記者席 観客席も
満席になる予定です。

いいね。

≪(足音)

失礼します。

どうも。 お待ちしてましたよ。

(仁科)新規発注の件で
お話がありまして。

(柴野)もたもたしてる暇は
ありません。

すぐに 作業をお願いします。

発注内容を
見直していただけませんか?

これは 30社の総意です。

よろしいんですか?

でしたら うちとしても
他を当たるしかなくなりますが。

分かりました。

仕方ありません。

長い付き合いでしたが 残念です。

行こう。

失礼します。

すぐに 他の下請けを探せ。
(北村)はい。

いいんですか?
皆さんを手放しちゃって。

あなた 誰よりも知ってますよね。

新製品の開発には

彼らの技術が
必要不可欠だってことを。

下請けなら いくらでもいる。

他の会社が作ったパーツで

納得のいく製品が
作れるんですか?

あっ 丸川さんだ。

≪(丸川)
ちょっと待ってもらえませんか。

(丸川)分かります。 ですけど

柴野さんは 私が 必ず説得します。
だから…。

何やってんだ あいつ。

丸川さん
まだ 諦めてないんですよ。

最高の製品 作ることを。

どうして ここまでするか
分かりますか?

丸川さん 言ってました。

野球では かなわなかった
あなたの夢を

今度こそ
実現させてあげたいって。

最高の製品を作って
トップを目指そう。

そう言った あなたの言葉を
ずっと信じてるんです。

(柴野)競合より先に
発売しなくてはならない。

価格だって…。
それは あなたの戦いでしょう。

下に押し付けるものじゃない。

下は 支えてくれるものですよ。

あなたには まだ
支えてくれる仲間がいる。

丸川さんが

必死に つなぎ留めておいて
くれたからです。

まだ 間に合います。

これまでの行いを認めて
謝罪したら どうですか?

これ お返しします。

あなたのデスクにあったもので
ずっと気になってたんです。

何で こんな古い製品を
飾ってるんだろうって。

これ 丸川さんと
最初に開発した製品らしいですね。

丸川金属の社員さんが
教えてくれました。

《あの~
聞きたいことがあるんですけど》

《はい》

《これ 知ってます?》

あんまり
売れなかったみたいですが

15年近くたっても
全然 動きますよ。

品質には
相当 こだわってたみたいですね。

《丸川!》
《おぉ!》

(柴野)《完成したぞ》
(丸川)《できたか》

(柴野)《おう。 ほら》
(丸川)《お~!》

(2人)《ハハハ…!》
(柴野)《どうだ?》

(丸川)《動くの? これ》
(柴野)《動くぞ》

(犬の鳴き声)
(丸川)《お~! すげえ すげえ》

♬~

≪(北村)柴野さん。
代わりの下請けの件ですが

各社に連絡したところ どの会社も
喜んで やると言ってくれてます。

大丈夫そうですね。
いいですか? 発注しちゃって。

あなただって
忘れたわけじゃないんでしょう?

♬~

あと少しだけ 頑張りませんか?
お願いします。

≪(柴野)丸川。

♬~

丸川 もういい。

柴野?

契約は 見直す。

これまでのことも認める。

皆さん 力を貸してください。

皆さんの力が必要です。

申し訳なかった。

(ざわめき)

柴野 お前…。

下請けいじめに関しては
認めていただけたということで。

ええ。

では 公正取引委員会の方まで
お越しいただけますか。

分かってます。

♬~

♬~

(風見)何してんの?
(桃園)小勝負君に頼まれたの。

アレス電機からの受注金額を
リストアップしてくれって。

取引先30社分。
(風見)何で?

気になることがあるから
確認したいんだって。

ちょっと手伝ってくださいよ。

ごめん。 そうしたいんだけど
まだ 色々あるから…。

小勝負君 すんごい手柄になる
って言ってましたよ。

絶対?

どれ?

ほぼ全部…。

(六角)すみません。

(六角)
やっぱり 検察には行きません。

(敦夫)どういうことだ?

上に行くことが
全てじゃないと思うんです。

何を言ってるんだ。

それより 公正取引委員会で

一人前の審査官になりたいんです。

(六角)だから

検察に行く話は
なかったことにさせてください。

お前には がっかりだよ。

(バイブレーターの音)

(敦夫)はい。

公取が?

(桃園)
あれっ? 六角 何してんの?

えっ… まあ ちょっと。

(駒場)それで? 情報って?
(風見)はい。 え~ こちらが…。

(桃園)これ アレス電機の取引先の
受注金額のリストです。

そして こちらが
アレス電機側の発注金額のリスト。

(風見)ちょっと 桃園さん ずるいよ。
(桃園)見てください ここ。

金額に差分がありますよね。

ブツ読みの中で 金額に
違いがあるような気がしたので

取りあえず
リストアップしてみたんです。

(風見)
私も この金額の違いに気付き…。

わずかな差ですが 2年間で

30社に対して
行われていたようなので

なかなかの金額です。

これって 横領事件の手掛かりに
なるんじゃないですか?

私も 手伝いました。

駒場。
(駒場)申し訳ありません。

(桃園)仕方ないですよ。

検察が調べたのって
アレス電機だけですよね。

うち アレス電機だけじゃなく

取引先30社に対しても
徹底的に ブツ読みしてるんで。

(男性)新型AresRevo 5月発売。

だいぶ 後ろ倒しになりましたね
発売日。

価格も 当初の発表より
だいぶ 高くなってます。

正々堂々と
勝負に出たってことだよ。

でも これで
競合他社に勝てるの?

さあ… それは 分かりませんねぇ。

でも 結局
強盗殺人事件については

何も分かりませんでしたね。
まあ 横領の件も

僕と 桃園さんが用意したリストが
決め手となって

解決できそうだし

きっと 検察が
どうにかしてくれるよ。

ブツ読みって すごいですね。

うん。 地味だけど。

あっ そういえば
六角 何で まだ いるの?

検察に行くんじゃなかったの?

ああ… やめました。

あっ 気付いちゃった?

行ったところで
どうせ ついていけないって。

違いますよ。
(桃園)じゃあ 何でよ?

それは…。

公取の謎の1つってことで。

何それ?
(ドアの開く音)

(緑川)失礼します。
横領の件で ご報告に。

おっ 解決できた?
はい。

皆さんが見つけた証拠をもとに
検察が捜査を行い

無事に
犯人を逮捕することができました。

やればできんじゃん。

ただ 犯人は 柴野ではなく

彼の部下の北村という男でした。

えっ…
柴野は 関係なかったんですか?

はい。
じゃあ 強盗殺人の件は?

そっちが本命でしたよね。
柴野は 否定している。

圧力についても
本人は 知らないと証言している。

横領事件を口実に 柴野の身辺を
徹底的に洗ったみたいだけど

どうも 嘘は ついていないみたい。

(緑川)では 失礼します。

そんな…。

じゃあ 何も分からないまま…。

でも リベンジは
できたんじゃないですか?

えっ?
(桃園)公取として

柴野の不正をただすことは
できたでしょ。

警察と検察が手を引いた相手だよ。

そうですね。

(風見)じゃあ 始めますか。
(六角)はい。

え~ ようやく まとまりました。
アレス電機関係の…。

♬~

≪失礼します。

♬~

どうぞ。

[結局 半年前に起きた
強盗殺人事件については

何も分からなかった]

[私は まだ知らなかった]

[大手ゼネコン
ラクター建設の役員

古賀 康弘が殺された
この事件の裏には

この国の根幹を揺るがす

強大な闇が潜んでいることを]

[私たちダイロクは やがて

その闇に
戦いを挑むことになるのだった]