競争の番人 #08【最終章!最大の敵と激突!ついに明かされる小勝負の過去】[字][解][デ]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

競争の番人 #08【最終章!最大の敵と激突!ついに明かされる小勝負の過去】[字][解][デ]

[最終章!最大の敵と激突!]知られざる小勝負の過去が明らかに!動き出す巨大談合!立入検査が中止に?官僚からの圧力か!?最後の戦いがついに始まる!

番組内容
小勝負勉(坂口健太郎)は緑川瑛子(大西礼芳)に呼び出された。緑川は小勝負に、検察の保管庫で見つけた15年ほど前の死体検案書を見せる。公正取引委員会に入ったのは、このためではないかと疑う緑川。その死体検案書には『ラクター建設』や本庄聡子(寺島しのぶ)の名があった。

15年前、本庄は公取の四国支所にいた。四国支所で取り組んでいたのは建設工事の談合疑惑。ゼネコン大手の一角『ラクター建設』の関与が
番組内容2
疑われるが有力な情報は得られずにいた。本庄は同僚の三島徹(今井悠貴)とともに『ラクター建設』の木下健一(石井正則)から話を聞く。談合を問う本庄に、木下は否定して社員への聞き込みも迷惑だと断った。本庄が周囲を見回すと『ラクター建設』のような大手が相手にしそうにない小さな建設会社『小勝負建設』の調査資料を発見する。
本庄と三島は『小勝負建設』へ。社長の誠(高橋努)は談合の件など知る由もない様子。
番組内容3
そんな時、誠が参加していた工事の入札に漏れたと連絡が入った。仕事がうまくいっていない誠は落胆し、妻の朋子(遠藤久美子)も途方に暮れる。それでも誠は、心配する息子の勉(市原匠悟)に、なんとかなると安心させた。勉も「弱くたって戦わなきゃ」と返す。この勉こそ、後のダイロクの小勝負だ。家族に「なんとかする」とは言ったが仕事が回らない誠。そんな時、木下が誠にある話を持ちかけた。それは、入札談合の誘いだった。
出演者
坂口健太郎、杏、小池栄子、大倉孝二、加藤清史郎 / 小日向文世 / 黒羽麻璃央、大西礼芳、石川萌香 / 寺島しのぶ 他
スタッフ
【原作】
新川帆立『競争の番人』(講談社) 

【脚本】
丑尾健太郎、神田優、蓼内健太 

【音楽】
山田豊 

【プロデュース】
野田悠介 

【演出】
相沢秀幸、森脇智延 

【制作・著作】
フジテレビ
ご案内
【公式HP】
https://www.fujitv.co.jp/kyosonobannin/  
【公式Twitter】
https://twitter.com/kyoso_fujitv 
【公式Instagram】
https://www.instagram.com/kyoso_fujitv/

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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  7. ラクター建設
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  10. 朋子
  11. 男性
  12. ハハハ
  13. 桃園
  14. お願い
  15. 菅原
  16. 樋山
  17. 立入検査
  18. 公取
  19. 工事
  20. 小勝負建設

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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ポニーキャニオン

今日は 入札談合について
教えていただけますか。

はい。 入札談合とは

公共事業などの入札において

企業同士が事前に話し合って

誰が幾らで受注するかなどを

あらかじめ取り決めることです。

ライバル同士が
裏で手を組んじゃうんですね。

さらには
国や自治体までもが手を組む

官製談合というものもあります。

みんなで仲良く
手をつないじゃうわけですか。

じゃあ
その手を離したくなったら?

えっ?

(ドアの開く音)

何? 用事って。
検察の保管庫で見つけた。

公取に入ったのも

他の審査で
談合案件を手伝ってたのも

これと関係があるの?

♬~

♬~

♬~

♬~

戻りました。
(三島)お疲れさまです。

どこ行ってたんだよ 本庄。

不当廉売の略式処理案件も
あんのに。

それなら もう終わりましたよ。
(上沼)えっ?

報告書 置いときましたけど…。
(上沼)えっ?

(本庄)あっ これだ。

(上沼)あっ。 アハハハ…。

それと スーパー中丸の件も
取引先から聴取が取れたんで

今週中には
最終報告書が提出できそうです。

そうか。
(三島)さすが キャリア組。

仕事が はやいですね。

ハハ…! 俺の見込んだとおりだ。

よし!
新しい案件の会議 始めるぞ。

(一同)はーい。

先日 タレコミがあった

愛媛県 松山地区における
道路改良工事の談合疑惑だが

俺は あるゼネコン大手が
中心にいると にらんでる。

その会社は…。
(本庄)ラクター建設。

(上沼)ハッ そのとおり。
(三島)誰でも そう思いますよ。

ゼネコン大手 4社
通称ビッグ4の1つですから。

でも 談合の日時や場所も

ラクター建設が
取り仕切ってるはずなんだけどね。

なかなか
情報が漏れてこないんですよね。

うーん…。

何か いい案ないか? 本庄。

公正取引委員会が
うちに何の用ですか?

松山地区の道路改良工事について
お話を伺いたいのですが。

木下さん。

入札過程で 談合が行われたとの
タレコミがありまして。

談合?

それを取りまとめているのが
ラクター建設さんなんじゃないかと。

おいおい 冗談じゃないよ。
何か証拠でもあるわけ?

証拠は…。

だろうね。

念のため 他の社員の方から
お話 伺うことは できますか?

お断りします。
あんたらと違って 忙しいんだ。

さあ もういいだろ。 帰ってくれ。

あっ いや ですが…。
(本庄)分かりました。

あの…。

帰る前に ちょっと
お手洗い お借りできますか?

(木下)どうぞ。 こちらです。

よかったね 三島君。
ほら 行ってきて。

(三島)あっ すいません。

♬~

全然 トイレとか
行きたくなかったんですけど。

でも 本庄さんにしちゃあ

ずいぶん簡単に
引き下がりましたね。

ただじゃ帰らないわよ。
(三島)えっ? もしかして…。

(三島)「調査報告書」?

「従業員数14名 資本金1, 000万」

これが どうかしました?

ラクター建設みたいな大企業が

こんな小さな建設会社を
調査するって

変だと思わない?

(シャッター音)

小勝負って 珍しい名前ですね。
(本庄)うん。

はい。
(本庄)ありがとう。

ラクターさんでしたら 何度か
取引させてもらいましたけど。

何か悪い噂を聞いたこと
ありませんか?

悪い噂?
(三島)例えば 談合とか。

談合って。 ハハハ…!

そんなの あくまで噂ですよ。

この業界は
そういう噂が立ちやすいんです。

あっ ちなみに うちは
談合なんて してませんよ。

スケジュール
全然 埋まってないでしょ。

これ 息子の運動会です。

(誠・三島)ハハハ…!

恥ずかしい話 仕事がなくて
困ってるくらいなんです。

あっ。

今日 入札結果 出るんですか?

四国地方整備局の
トンネル工事の入札が

この間 あったんです。

わりと手応えもよくて
期待してるんですけどね。

フフフ…。


(誠)あっ ちょっと失礼。

はい 小勝負建設です。

ええ 私です。

あっ 先日の入札の件で。

ええ。

ええ…。

そうですか…。

分かりました。

☎(操作音)
(朋子)どうだった?

えっ? 何で?
(誠)分からん。

(朋子)どうしようかしら
今月の支払い。

≪(小勝負)父さん。

おう 勉 おかえり。
ただいま。

あっ 何かあった?

(誠)何で?
いや 母さん 元気なかったから。

(誠)ああ…。
もしかして お金のこと?

バカ。 お前は
何も心配しなくていいんだよ。

でも…。
(誠)大丈夫だ。

小さな会社でも 諦めずに
頑張っていれば 何とかなる。

フフフ…。

どんなに弱くたって
戦わなきゃな。

うん。
よし。 ハハハ…!

汚いよ。
(誠)ハハハ…! じゃあ 手伝って。

うん。

(誠)勉 彼女できた?
できてない。

ちょっと 制服 ぬれる。

(誠)えっ? 好きな子 いんのか?
いないって。

(誠)おっ ビルの図面か。
うまく描けてるじゃないか。

でも この辺が ちょっと難しくて。
どれ? 見せてみろ。

あ~ この辺
空間 ちょっと広げて

強度をしっかりしてだな。
強度しっかり。

(本庄)横萩と…。

♬~

≪(机をたたく音)

≪だから
もっと ちゃんと調べてくれよ!

頼むよ!

(上沼)記録 取って。
(三島)はい。

どうしたの?

建設会社の社長さん。
会社が倒産したんですって。

また? 最近 多いわね。

つぶれたのは 談合のせいだって。

(朋子)失礼します。

この間の入札も駄目だったって?

何だ スケジュール
真っ白じゃねえか。

どうすんだ こんなんで。
やっていけてるのか?

(誠)いやぁ…。

仕事 欲しくないか?
(誠)えっ?

四国地方整備局からの
工事だがな

今後も 次々と行われる予定だ。

(誠)はあ。

(木下)それで
どの工事を どこが落札するかを

決める話し合いが 今度あるんだ。

それって 談合じゃ…。
(木下)談合じゃないよ。

助け合いだ。

ここんところ
国がらみの案件が増えてる分

人手が足りなくてな。
かといって

えたいの知れない会社を
仲間に入れるわけにいかないだろ。

その点 あんたなら安心だ。

技術力や企画力もあるし
信頼もできる。

どうだ? 仲間に入らないか?

でも 俺
そういう ひきょうなまねは…。

ひきょう?
(誠)あっ いや…。

ハハハ…! 別にいいんだ。

でもよ そんなこと言って

つぶれちまったら どうするんだ。

(木下)家族が路頭に迷っちまうぞ。

(木下)念書 置いてくからよ。

まっ 考えてみてくれ。

(ドアの開閉音)

失礼いたします。 はい。

誰から?
(朋子)銀行から。 返済まだかって。

そうか。

ハァ…。

このままだと
お給料も払えなくなるわ。

ラクター建設さん 何だって?

いや 別に…。

仕事の話じゃなかったの?
(誠)ああ。

そっか。 ハァ…。

もうちょっと待ってもらえないか
掛け合ってみるね。

頼むわ。

♬~

(引き出しの開閉音)

♬~

(誠)《よーし みんな 笑顔でな》

(男性)
《はい じゃあ 撮りますよ》

《3 2 1》

(木下)いや~
よく決心してくれたなぁ。

そうと決まれば
この間 受注できなかった工事

あれ あんたのところで
やったらいいよ。

えっ?
でも もう決まったんじゃ…。

(木下)何とでもなるよ。
あれも 俺たちが決めたから。

そうなんですか。
(木下)ほら。

(木下)これから行われる入札を
どこが落札するか

もう決まってんだよ。

こんな先まで!?

これで分かったろ?
競争なんかしたって無駄なんだよ。

(木下)見ろ。

(木下)国交省から

四国地方整備局に
来た 藤堂さんだ。

(木下)この辺りの大型案件は
あの人が 全部 取り仕切ってる。

紹介しといてやるよ。 来い。

(木下)藤堂局長。

あ~ 木下さん。
どうです? お仕事の方は。

はい。 おかげさまで順調です。
(藤堂)あっ そう。 それは何より。

あっ…。

このたび 新たに
工事を施工することになった

小勝負建設です。
(藤堂)小勝負建設。

おい。

小勝負です。 今後とも
どうぞ よろしくお願いします。

よろしくお願いしますね。

(朋子)あなた!
(誠)どうした?

たった今
契約課から連絡があって

この間の土木工事 あれ

うちが
やれることになったんだって~!

(社員)さすが 社長です!
(誠)そうか。

父さん おめでとう。
ああ…。

(朋子)何? うれしくないの~?

いや うれしいよ。
うれしいに決まってんだろ。

フフフ… ちょっと仕事してくる。

ハハハ…。 ちょっと照れちゃって。

(社員)カッコつけちゃって。

(本庄)横萩建設。

あっ。

(三島)どうしたんですか?

これ。
(三島)えっ 小勝負建設?

ついに落札できたんですね。
よかったですね。

(上沼)小勝負建設?
それなら 先月も落札してたぞ。

えーっと 確か…。

四国地方整備局 発注の
土木工事だったかな。

いや 確か
それ 駄目だったんですよね。

ああ それがな 山手組の落札が
取り消しになったんだよ。

それで
小勝負建設が入ったんですか。

そんなことって あるんですね。

♬~

(社員)大丈夫かい?
いける。 よいしょ。

(木下)奥さん 忙しそうだね。

おかげさまで。
もう 人手が足りないくらいで。

(木下)そりゃ 何よりだ。
(朋子・木下)ハハハ…!

あなた! 木下さんが おみえよ。
(木下)おう。

(朋子)あっ すいません。

(誠)どうしたんですか?
(木下)あ~。

今度の会合のことで ちょっとな。

(朋子)えっ!?

私にできることがあったら
何でも言ってね。

うん。

どうした?

沢波建設 倒産だって。
(誠)えっ!?

今月に入って 3軒目よ。
もう どうにかならないかしら。

でも お宅は よかったじゃないの。
仕事も順調で。

(朋子)ホントですよね。

木下さん。
(木下)んっ?

他の会社にも
少し 仕事を回せませんか?

はぁ?

みんな 仕事がなくて困ってます。

このままだと
また 倒産する会社が出てしまう。

おいおい 何 言ってんだよ。

俺たちは
慈善事業してんじゃないんだよ。

そうですけど…。

よそのことなんか気にするな。

あんたのところは
言うとおりに やってれば

この先も ちゃんと
仕事にありつけるんだから。

なっ?

(本庄)失礼します。

(誠)あっ 公正取引委員会の…。

急に お邪魔して すいません。

あの~
ちょっと よろしいですか?

ああ… はい。

近ごろ
建設会社の倒産が増えてますよね。

ええ。

一方で 特定の建設会社だけは

順調に 受注できている。

何か 理由でもあるんでしょうか?

さあ?

(本庄)
いや~ でも ホントすごい。

どうして こんなに急に
仕事が増えたんですか?

小勝負さん。

何か 私に話すことありませんか?

別に…。

真面目に働いてる人間が
苦しい思いをするなんて

おかしいですよね?

何が言いたいんですか?

(誠)もう 帰ってくれますか。

俺も 必死なんです。

必死で
会社を守ろうとしてるんです。

それの何が悪いんですか?

俺たちに

野垂れ死にしろとでも
言うんですか?

≪父さん。

ちょっといい?
うん。

できたよ。
おっ すごいじゃないか。

頑張ったな。

この辺が難しかったんだけど。

いや うまくできてるよ。

俺さ 将来
父さんみたいになりたいんだ。

で この会社 継いじゃおっかな。

もっと この会社 大きくしてさ

一緒に
日本一のビルを建てようよ。

勉。
どうしたの?

いや…。
(はなをすする音)

何でもない。

(誠)勉。

この国は

ブレーキの壊れた列車
みたいなもんなんだ。

(誠)偉いやつらが
こっそり集まって

何でも決めてしまう。

どんなに頑張ったって
駄目なんだよ。

(誠)そんなふうに

走り続ける仕組みが
出来上がってるんだよ。

この国は。

じゃあ 誰かが止めなきゃね。

ああ そうだな。

うん。

それで お話っていうのは?

(誠)俺 談合に加担しました。

どうも すいませんでした。

どうして
話す気になったんですか?

どうしてかな。

よし。

(誠)やっぱり 息子の前で

堂々と胸張っていたい…
からかなぁ。

ハハハ…。

小勝負さん。

ありがとうございます。

(本庄)失礼いたします。
公正取引委員会です。

皆さん
いったん業務を止めてください。

(三島)そこ 動かないでください。

独占禁止法
第47条 第1項 第4号に基づき

立入検査を実施します。
(木下)何!?

ご協力のほど
よろしくお願いいたします。

どうしたんだ これ。

父さん。

≪(物音)

すいません! すいません!

(資材屋)悪いけど

取引は
今日限りにさせてもらうよ。

(誠)どういうことですか?

(資材屋)あんた
チクったらしいじゃないか。

公取に。

うちも ラクターさんには
逆らえないんでね。

(誠)そんな… 困ります。

これがないと
あしたからの仕事ができません!

(資材屋)どいてくれ!
(エンジン音)

(誠)待ってください。

安藤さん 安藤さん!

(朋子)
いえ それは 何かの間違いです。

うちは
そんなことしていませんから。

(受話器を置く音)

(朋子)あなた 何したの?

♬~

公正取引委員会 四国支所。

☎(誠)本庄さんですか?

小勝負です。

小勝負さん?

(誠)大変なことになったよ。

俺は ただ 正しいことを
したかっただけなのに。

談合なんか
加担するんじゃなかった。

このままじゃ
家族が暮らしていけない。

(誠)
俺が 何とかしなきゃいけない。

小勝負さん?
今 どちらですか?

☎(誠)あんたに
言ってなかったことがある。

(誠)談合を
裏で取りまとめてるやつがいる。

えっ?

藤堂だ。

藤堂!?

☎(通話の切れる音)
☎(不通音)

小勝負さん? 小勝負さん!?
☎(不通音)

(本庄)小勝負さん!
☎(不通音)

(木魚の音・読経)

(木魚の音・読経)

(藤堂)このたびは
お悔やみ申し上げます。

(木魚の音・読経)

♬~

≪(ドアの開閉音)

(本庄)あっ まだ いたの。

何で
教えてくれなかったんですか?

15年前

俺の親父は 談合に手を染め

自らの命を絶ちました。

俺たち家族を守るために。

談合の背後には
藤堂がいるんです。

だから 俺は 公取に入ったんです。

藤堂を捕まえるために。

何か 手掛かりは ありませんか?

力を貸してください。

私は 何も知らないわ。

♬~

(樋山)東京湾岸地区
再開発プロジェクトですか。

お~ 広大なエリアですね。

多くの会社で
請け負うことになりそうだ。

何社ぐらい お考えですか?

あなたたちだけで
いいんじゃないですか?

千住建設。

清澄工務店。

大鐘組。

そして ラクター建設。

(藤堂)あなた方 ビッグ4に

全ての工事をお任せしたいと
考えています。

皆さんには
この歴史的プロジェクトを

成功に導いていただかなければ
なりません。

弱い会社なんて
入れる必要はない。

よろしくお願いしますよ。

(香取) …びちくすい?

あの人 備蓄してるかな?

<大事な人に水と灯りを贈ろう>

勝手に贈っちゃおうか

おせっかいしちゃえ! だって必要なんだもん

(角田)≪メンチに「翠ジンソーダ」 推せる…≫
(桜井)推せる…!!

いたの?
勝手に飲んでんじゃねぇ!

えっ何それ
ん~! んーじゃなくてさぁ

(店員)≪「翠ジンソーダ」の缶です!
それもしかして もう流行ってんの?

まだ

<缶だよ。サントリー>

(風見)どう? 進んでる?

あ~ もう無理。
これ 私たちだけじゃ無理ですよ。

肩も ガッチガチ。

よし。 じゃあ ちょっと
もんであげましょうか?

それ セクハラですよ~。
そうなの!?

(桃園)
大丈夫 訴えないから。 お願い。

やめとくわ。
(桃園)キャップ~!

家のローンが
めちゃくちゃ残ってるんだよ。

(六角)ちょっと これ!
見てください これ。

(桃園)「東京湾岸地区
再開発プロジェクト」

総事業費8, 000億円。
景気のいい話だな。

すごいでしょ。

何で あんたが威張ってんのよ。
(六角)いや 別に

威張ってないですよ。
(桃園)あっ 六角 いつものお願い。

はーい。

たくさんの建設会社が
入札に参加するんですかね。

エリアも 相当 広いですよね。

みんな 潤うんじゃないですか~?
(桃園)どうかな~?

(六角)うちにも そういう
ワクワクするような案件

来ないかな~。
(風見)俺に言われても…。

はい ダイロクです。

(風見)城之崎建材という
資材会社からタレコミがあって

納品した資材の代金を
一方的に減額した

中堅ゼネコンがあるらしい。

どう? ワクワクしてきたでしょ?
(六角)どこがですか。

いつもの
下請けいじめじゃないですか。

あららら… 偉そうに。

いつから
仕事 選ぶようになったのよ。

(六角)いや 別に
そういうことじゃないですけど。

じゃあ 白熊さん お願いできる?

小津建設ですね。
分かりました。 任せてください。

はい。
はい。

じゃあ お願いします。
はい。

(六角)そういえば 小勝負さんって
まだ ダイイチの応援

終わんないんですか?
(桃園)ダイイチも

ゼネコン調べてるみたいよ。

ラクター建設に関係する
談合の疑いって言ってたかな。

ラクター建設!?

何? どうかした?

1年前 私が 公取に来る
きっかけとなった事件

あったじゃないですか。
そのときの被害者が

古賀さんっていう
ラクター建設の役員だったんです。

(風見)へぇ~ 偶然だね。

(菅原)いよいよ 明日
東京都建設局 発注の

河川工事における談合疑惑で

ラクター建設 他6社への
立入検査を行う。

談合を取りまとめているのは
ラクター建設の樋山 雄也。

必ずや 談合につながる証拠を
見つけ出すように

気を引き締めて
検査に当たってくれ。

(一同)はい。

(菅原)それでは
明日の段取りを説明する。

立入検査を…。

(藤堂)そうですか。 分かりました。

ありがとうございます。

♬~

(環)あの…
もう少しだけ待ってください。

(社長)こっちも困るんですよ。

不足分は 今月中には
必ず お支払いしますので。

(環)お願いします。
(社長)早めに頼みますよ。

(環)はい。

ありがとうございます。
(環)ありがとうございます。

(小津)城之崎建材さんへの
支払いの件ですか?

ええ。
(小津)すいません。

なるべく早く
お支払いできるようにしますので。

何とかなりそうですか?

あっ いえ… 他の支払いも
滞っているようでしたので。

あっ 資金繰りが
うまくいかなくて。

でも 大丈夫です。

もうすぐ 城之崎建材さんにも
お支払いできると思います。

今度 大谷田バイパス工事の入札が
あるんですけど

それさえ取れれば…。

主人の話では プレゼンも
うまくいったみたいなんです。

ねっ?
(小津)ああ。

そうですか。
それなら 安心ですね。

(キャスター)
先日 国交省が発表した

東京湾岸地区
再開発プロジェクトの工事は

総事業費8, 000億円規模の
超大型再開発となっており…。

うちも
これに入れたらいいんですけど。

どういうことですか?

どうせ また
談合が行われるんですよ。

その陰で
うちみたいに小さなところが

つぶれていくんです。

毎年 どのくらいの建設会社が
倒産してるか分かりますか?

いえ…。

約1, 000社です。
1, 000社!?

談合のせいです。

♬~

こちらです。

♬~

ありがとうございます 木下さん。

引き続き お願いいたします。

(菅原)皆さん
いったん業務を止めてください。

公正取引委員会です。

樋山さんですか?
(樋山)公取が何の用ですか?

独占禁止法
第47条 第1項 第4号に基づき

立入検査を実施します。
(樋山)へぇ~ そうですか。

分かりました。
どうぞ 調べてください。

始めるぞ。
(一同)はい。

(守里)
サーバーのデータ お願いします。

はい。

いや~ 立派な会社ですね。

さすがは
日本を代表する一流企業だ。

年間売上高は
1.8兆円でしたっけ?

そのうち 談合案件は
どれくらいですかね?

はぁ?

官僚とも 裏で
つながってたりするんですか?

何 言ってんだ 君は。

徹底的に調べさせていただきます。

あなたのデスク。

手伝います。
(菅原)ああ 頼む。

(バイブレーターの音)

(菅原)菅原です。

(菅原)はい?

いや しかし…。

(菅原)はい 分かりました。

小勝負。
はい。

引きあげるぞ。
えっ?

立入検査は 中止だ。

どういうことですか?
上からの命令だ。 撤収するぞ。

(樋山)撤収ですか~?

気になるものがあれば
どうぞ お持ち帰りください。

藤堂か?
藤堂? 何のことだ?

中止!?

もう こっちは
やる気満々だったのに

どっからか 急に
ストップかかっちゃって。

えっ 今までに そういうことって
あったんですか?

ないない。
(風見)ちょっと普通じゃないね。

≪(ドアの開く音)

小勝負君 います?
まだ戻ってませんけど。

心配で見に来たの?

違いますよ。

(風見)そういや あいつ
何で戻ってこないんだろう?

(緑川)では 失礼します。
(桃園)あ~! 緑川さん。

ちょっと待ってください。 ねっ。

ちょっと聞きたいことがね
ありますからね~。

何か聞いてない?

ダイイチの立入検査が
ストップになった理由。

(緑川)それは…。

(緑川)あの~…。
(桃園)うん。

噂では…。
(桃園)うん。

官僚からの圧力らしいです。
(風見)官僚?

公取の内部情報が
漏れたってことですか。

(エレベーターの到着音)
あっ 小勝負さん。

聞きましたよ 立入検査のこと。
どっからか情報が漏れたって。

ええ。 あっ
本庄さん 見掛けませんでした?

いえ 見てませんけど。

そうですか。

えっ?
ダイロク 戻らないんですか?

ちょっと調べることあるんで。

えっ でも ダイイチの談合案件は
終わったんですよね?

そう簡単には終わらせない。

小勝負さん?

♬~

♬~

(黒木)≪帰れば 「金麦」≫

≪帰れば…きん…むぎ…≫

≪無いんかーい!!≫

お願いします

≪帰れば!≫
<帰れば 「金麦」>

♬~ どこかに元気を落っことしても

(吉高)おっ ラスイチ
♬~ コロッケひとつと 「トリス」にソーダ

おぉ 新ラベル

(泡の音) シュワー
♬~ 変わらない街並みが 妙に やさしいよ

<人間っていいナ。
新しい「トリス」>

昨日の立入検査
中止になりました。

聞いたわ。
棚上げになったんだって?

どっからか
情報が漏れたみたいです。

何か知りませんか?

知らないわ。

でも…。

本庄さんですよね?
情報を漏らしたの。

何で 藤堂に言ったんですか?
何 言ってんの?

俺 見たんです。

まさか
藤堂と つながってたとはねぇ。

本庄さんに裏切られるなんて

夢にも思いませんでした。

裏切ってないわ。
あ~ つまり

最初から 藤堂側の人間だった
ってことですか。

見返りは?

金ですか? 出世ですか?
何ですか!?

小勝負君!

これ以上 藤堂には近づかないで。

本庄さんこそ

これ以上
俺の邪魔は しないでください。

あなたに 藤堂は捕まえられない。

♬~

(司会者)
では 最後になります。

国土交通省 事務次官
藤堂 清正さま

壇上まで お願いいたします。

(拍手)

すいません。 ごめんなさい。

(司会者)皆さま
準備が整ったようでございます。

それでは
テープカットを執り行います。

(シャッター音)

≪《はい!》

(拍手)

《これからも この調子で

こいつの代になるまで
みんな 頼むぞ!》

(社員たちの歓声)

《よし! 乾杯します》

(社員たち)
《お~! いってきます》

《見てろよ 勉》

《この会社を
もっともっと大きくして

いつか 日本一のビルを
建ててやるからな》

《うん》
(誠)《ハハハ…》

(司会者)皆さま お願いします。

(拍手)

♬~

《母さん どうしたの!?》

(泣き声)

《今 警察から連絡があって

お父さんが…》

(誠)《斬新だな この辺》

《大胆に使ってて 面白いな》

≪(男性)
《まさか 自殺するとはな》

≪(男性)《ホント
余計なことしてくれましたね》

(男性)《談合 大丈夫かな?》

(男性)《あの… 藤堂さん》

(藤堂)《心配いりません》

《人が1人 死んだぐらい
どうってことありません》

(司会者)藤堂事務次官を中心に
もう少し

お近づきくださいますよう
お願いいたします。

《ふざけるな!》

《おい! 何 言ってんだよ!》
(男性)《お前 小勝負建設の…》

(男性)《おい 引き離せ》
(男性)《おい こら!》

(男性)《大丈夫ですか?》

《お車 到着しました》

♬~

(泣き声)

♬~

談合は いつ行われるんですか?

(樋山)お前 確か 公取の…。

お久しぶりです。 小勝負です。

藤堂さん 教えてくださいよ。

談合の日時と場所。
何を言ってんだ。

藤堂さんは ラクター建設さんとは
古い付き合いですよね。

15年前 四国にいたころから。

いいかげんにしろよ。

おい! 誰か 警備員 呼べ。

あ~ 君が小勝負君か。

やっと思い出したよ その名前。

あの自殺した社長の息子さんか。

彼のことは
ホントに残念だったよ。

あのときは
こちらも 大変な目に遭ってね。

君のお父さんのせいで

工事が全てストップしてね。

大混乱になった。

あれは いい迷惑だったなぁ。

(藤堂)で
談合と私を結び付けるものは

何か見つかったんですか?

1つ 聞いてもいいかな?

談合は そんなに悪いことか?

私には 競争こそ 悪に思えるが。

あんたたちの談合

俺が 必ず止めてみせる。

(樋山)あ~ あいつですよ。
お願いします。

(警備員)すいません。
関係者以外は 外に お願いします。

(バイブレーターの音)

(男性)藤堂のことを
調べてるそうですね。

誰だ? あんた。

(男性)国交省の者です。

再開発プロジェクトの談合が
もうすぐ あります。

新宿の中留ビルに 今夜8時。

詳しい話は そこでします。

すいません。

♬~

(ドアノブを回す音)

♬~

(刺す音)

本庄さん。

本庄さん…。

本庄さん!