[新]魔法のリノベ #01[字][デ]【人生こじらせ凸凹営業コンビ誕生!】…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

[新]魔法のリノベ #01[字][デ]【人生こじらせ凸凹営業コンビ誕生!】

「凸凹バディが誕生!築60年の家をリノベしたい夫婦の本音」
波瑠 間宮祥太朗 原田泰造 遠藤憲一

番組内容
福山玄之介(間宮祥太朗)は、バツ2で7歳の息子・進之介(岩川晴)を育てるシングルファザー。脱サラして家業の『まるふく工務店』で営業職として働くも、人の良さからくる押しの弱さでいまだ成約ゼロ。父で社長の蔵之介(遠藤憲一)や、福山家の三男で設計士の弟・竜之介(吉野北人)から、営業マンとしての将来を不安視されている。
そんなある日、蔵之介が趣味の山登りで意気投合したという真行寺小梅(波瑠)が『まるふく工
番組内容2
務店』に転職してくる。小梅は経験に基づいた豊富な知識と優れた観察眼を武器に、大手リフォーム会社の営業エースとして活躍。玄之介も、その手腕にかつて苦い思いをした1人だった。
小梅が玄之介の教育係を兼ねる形でコンビを組むことになった2人は、早速リノベーションの見積もり依頼があった家へ。向かったのは、西崎万智(中山美穂)・和則(寺脇康文)夫妻が暮らす築60年の一軒家で、和則は昔ながらの間取りや縁側など古
番組内容3
いものを一掃し、広々としたリビングと和モダンのキッチンを作りたいと意気揚々。玄之介は、家主である和則がリノベーションに意欲的なことから、早くも成約への手応えを感じるが、一方の小梅は営業マンとしての玄之介を0点と酷評する。
後日再び西崎家を訪れると、そこには、上司の有川拓(原田泰造)に命じられて相見積もりに来た、小梅のかつての後輩・久保寺彰(金子大地)の姿が。小梅は久保寺を見て明らかに動揺して!?
出演者
波瑠
間宮祥太朗
金子大地
吉野北人(THE RAMPAGE)
SUMIRE
本多力
山下航平
岩川晴
 ・
YOU
近藤芳正
 ・
原田泰造
遠藤憲一

【初回ゲスト】
中山美穂
寺脇康文
スタッフ
【原作】
星崎真紀『魔法のリノベ』(双葉社 JOUR COMICS)
【脚本】
上田誠(ヨーロッパ企画)
【音楽】
瀬川英史
【主題歌】
ヨルシカ(ユニバーサルJ)
【プロデューサー】
岡光寛子(関西テレビ)
伊藤茜(メディアプルポ)
田端綾子(メディアプルポ)
【監督】
瑠東東一郎
本田隆一
【制作協力】
メディアプルポ
【制作著作】
関西テレビ
ご案内
【公式Twitter】
https://twitter.com/mahorino8@mahorino8
【公式Instagram】
https://www.instagram.com/mahorino88/@mahorino88
【公式ホームページ】
https://www.ktv.jp/mahorino/

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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  1. 和則
  2. 越後
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  4. 久保寺
  5. 橋詰
  6. 小出
  7. 万智
  8. キッチン
  9. 小梅
  10. 奥様
  11. 竜之介
  12. お願い
  13. 無理
  14. 有川
  15. 総一朗
  16. 優香
  17. 縁側
  18. 玄之介
  19. 和モダン
  20. リノベ

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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ポニーキャニオン

♬~

(総一朗)どうぞ。
(福山玄之介)はい。

(ナレーション)<家には
それぞれ魔物が住んでいて。>

(総一朗)リビングのドアを
開けたら これですもん。

ははっ
もういっそ隠しちゃってください。

隠す… ですか?
ええ。

アイランドキッチンがいいって
言ったのは妻ですよ?

これじゃ人も呼べやしない
はははっ。

あっ 責めてるわけじゃないよ。

あの 適性ってあるから。

(優香)うん。
(総一朗)うん。

< その魔物を退治するのが
僕たちの仕事。>

(優香)
お料理は私の担当なんですけど

片付けが どうも だめ主婦で。

お恥ずかしい。
(総一朗)どうぞ。

< だとすれば 僕は

本当の魔物を
見つけられているんだろうか。>

まあ
ざっくり言うと そんな感じです。

(福山蔵之介)なるほどな。
アイランドキッチンが

今や
夢の島になっちまったってわけだ。

中古物件で
買ったそうなんだけど

LDKを
LDとKに分けたいみたいで。

うん。
(竜之介)普通 リノベって逆じゃない?

(小出)でも その夫 どうも
モラハラくさくありません?

(越後)まあ 確かに キッチンを

この…
妻ごと隠そうとしてますもんね。

どんどん どん えい。
あっ。

もう それ DVっすよ。

もういいかな?
終わった。

おい 玄
あのさ その旦那に言っとけ。

散らかってんのが やだったら
あんたが2階に行って

コンビニ弁当 食ってろって。
それでリノベ完了だって なっ。

いや それ 施工してないし。
まあね。

(竜之介)まあ とりあえず
注文どおりにプラン作ってみるわ。

頼むな 竜な。
(竜之介)うん。

おい 玄ちゃん

そろそろ契約取ってこようか

ねっ 頼むよ。

はい。
切実にね。

はい。
返事はいいね いつもね。

はい。
頼むね。

はい。
はい。

はい。
はい。

お疲れさまです。
≫お疲れさまです。

お疲れさまです。
お疲れさまです。

(久保寺)おはようございます。
(有川)うん。

(久保寺)だめ主婦っすわ
自分で言ってましたもん。

小梅さんのメソッドどおり

予算以上の夢 見せてきます。

おむすびがてら
チェックしないでくださいよ。

♬~

(有川)また 何か
たくらんでんでしょ?

真行寺君 ほどほどにしてよ?

(真行寺小梅)はい。

< どこの家にも魔物はいる。>

はぁ~。

(ゲームの音)

ただいま。

ごめんな 進之介
最近 遊べてなくて。

(進之介)いいよ。
母ちゃんいないし 忙しいでしょ。

まあ いないっていうか
遠出? してるだけで。

伝説の剣でも取りにいってんの?

< うちにも。>

まあ かなり区切られた印象には
なっちゃいますけど。

(優香)
う~ん。 ありがとうございます。

こんなはずじゃ
なかったんですけど。

えっ?

本当は

私の理想とするキッチンは…。

≫(戸の開閉音)

優香さんの完璧な城でしょ?

(優香)おかえり。
ははっ。

あぁ~ ごめんなさいね。
他社さんと

ショールーム行ってきたんですよ。
えっ?

(総一朗)はははっ。
(久保寺)どうも~

グローバルステラDホームの
久保寺です。

(優香)どうも。

あっ まるふく工務店の福山です。
(久保寺)ははっ。

グローバルステラDホームの
真行寺小梅です。

(久保寺)あっ どうぞ
おかけになってください。

はははっ。

(久保寺)
奥様 いいのありましたよ。

アイランドキッチン
散らかっちゃいますよね。

だから うちでは

こちらの
ペニンシュラキッチンへの

交換をおすすめします。

(総一朗)今なら 食器棚と同じ
シリーズのが そろうんだって。

(久保寺)うん。 ペニンシュラに

目隠し壁を付ければ 奥様だけの

キッチンスペースが実現します。

ははっ これ 今しかないんです。

(総一朗)
優香さんの城 完成させようよ。

ふふっ ありがとね。

何か ごめんね

こんな だめ主婦のために。

(総一朗)ううん。
すいません。

私からも
もう1案よろしいでしょうか?

(心の声)

(久保寺)小梅さん
もうお話は まとまったんで。

こちらをご覧ください。

(総一朗)これは…。

ライフオーガナイズ。

見た目や はやりではなく

お客様の生活感覚に寄り添った
リノベーションです。

今のキッチンの弱点を補いました。

カウンターを追加することで

作業スペースは ぐんと広がり

目隠しにもなります。

ごみ箱はペダルでワンタッチです。

リビングからは見えませんので

調味料は どんどん
出しっぱなしになさってください。

あぁ~ 便利だ。
えっ?

すいません。
(総一朗)ですけど

ドアから入るときに丸見えですよ。

ドアの位置を変えればいいんです。

この壁に玄関からの直通ドアを
付けるんです。

(久保寺)いや それ… まあ 確かに
それだと動線は良くなるけど。

このお宅の一番の問題点は
ドアの位置なんです。

そこさえ解消できれば

キッチンごと隠す必要は
ありません。

なぜなら
奥様の理想のキッチンは

完璧な城なんかではなく…。

夫婦そろって
共同作業ができる場所。

ありがとうございます。

奥様は
だめ主婦なんかではありません。

どうぞ
イメージなさってください

これからの生活を。

♬~

(優香)できますか?
(総一朗)ちょ 待って。

待って 待って ありがとう
ねっ これね。

(優香)こう。
(総一朗)ちょっと待って

できなかった。

(優香)私が欲しいのは

ばりばり共働きの夫婦が

一緒に立てるキッチン。

料理しながら仕事の話 したり
子供の話 したり。

総一朗君

私 再就職 目指すよ。
ん?

(優香)
だからキッチンサポートもお願い。

(優香)嫌なら
2階でコンビニ弁当でも食べてて。

ふふっ ははっ。

何だ こりゃ

何なんだ? こりゃ。

小梅さん どういうつもりですか?
ごめん ごめん。

自分のこと
だめ主婦とか言うからさ

腹立ったんだよね。
(久保寺)ははっ すごいな。

< まるふく 惨敗。>

<目の前で
鮮やかに契約を奪われた僕は

その夜 夢を見た。>

♬~

あっ!

ちょ…。

あっ… えっ? ん?

うわ!ちょちょ ちょ… 待った。

(越後)うわ~!
越後さ~ん!

(越後)足切った!大丈夫。
見えない。

ど… どこだ? どこだ? どこだ?
どこにいやがる どこだ?

落ち着いて。
敵の正体がつかめない。

うわ!た… たんま たんま
タイム タイム!

タイム タイム。

ほっ。
おら。

痛い!
よいしょ おら。

ぎゃ~!
あっ あぁ~。

≫(足音)

あなたは?

お任せください。

ベリーノ!

ぎゃ~!

(越後)うわ~!わぁ~ やった。

うわ~!
(越後)わぁ~!倒してくれた!

いや~ ラッキー。

ありがとうございます ありが…。
うっ。

うっ。

< その夢は後に現実となった。>

♬~

ちょっと並んでくれるかな
ここに。

発表があります。
(越後)発表?

あのね 我が まるふく工務店
リノベーション部を…。

リノベすることにしました。

(小出・越後)えっ?
意味が…。

意味わかんないよね。
(越後)はい。

新しい仲間に来てもらいます。
(小出・越後)えぇ~!

ちょっと待った!
はいはい。

(越後)
うちって今 余裕ないんですよね?

うん ないです。
だからこそ入れます。

(小出)えっ 意味がわからないです。
俺も少々バグってます。

ですよね。
いや バグってちゃだめでしょ。

何だ? 何だ 玄。
えっ?

おい 玄。 我が息子ながら

お前の成績は
ほんと 実にビターだ なぁ。

余計な気ぃ遣うし お前
全体的に男くさいし

もう うんざりなんだよ 全く。
いやいや ちょちょ ちょ…

男くさいのは
みんなのせいでしょ。

そこで 縁あって

優秀な女性部員に
入ってもらうことになりました。

(小出・越後)えっ?
女性?

玄之介とバディー組んで

営業してもらいます。
バディー?

うん。
(竜之介)玄兄が女性とって

父さん それ 酷じゃない?
酷?

(越後)酷ですよ。
酷かな?

(小出)
あの… もう決まってるんですか?

決まってるどころか

もう
そこに来てさえいるんだよね。

(小出・越後・玄之介)えぇ~!
はい どうぞ。

≫(戸の開閉音)

今日からお世話になります
真行寺小梅です。

小梅ちゃん まるふく工務店のこと
よろしく頼むね。

お任せください。

♬「魔法」

♬~

<リノベーション
それは現代の魔法。>

(和則)
相談があんだけどさ。 この家

古いよな?

(万智)そう?
うん

さすがに そろそろ 何? あの

リノベーションとか
考えてもいいと思うんだよ。

台所と この和室だけでもさ。
う~ん。

そうね。

ほんとに? だったら
実はイメージがあってさ。

あの あのね ここね
リビングにしたいわけ。

< その需要は
年々高まっている。>

♬~

♬~

♬~

< その需要に
ありつけていない僕は

てこ入れされることになった。>

まずはお手並み拝見ですね。

はっ?

福山さんが どういうメソッドを
お持ちか知っておきたいですし。

あっ あります? メソッド。

ありますよ メソッドくらい。

ありますけど 逆じゃないですか?

お手並み拝見するのは。
だって 僕のほうが…。

一般的には
福山さんのほうが先輩ですが

私のほうが この業界長いですし。

ですけど…。

まずは ふだんどおり
営業なさってください。

福山さんの てこ入れが
私の仕事ですから。

余計な そんたくを
省きたいだけなんで。

それから 私は縁故採用ですが

仕事に
私情は持ち込まない主義なんで。

はあ。

聞いてないし
てか 歩くの速ぇよ。

登山やってるんで。

また読まれた!
心読めんのか?

営業の福山です。
(和則)あっ。

お見積もりのご依頼
ありがとうございます。

うん。 西崎です。

妻の万智です。

よろしくお願いします。
(和則)お願いします。 玄之介?

はい。
(和則)武士みたいだね

ははははっ へぇ~。

真行寺です
よろしくお願いします。

(和則)
どうも。 おっ 小梅さん ほほほっ。

よろしくお願いします。
(和則)ふ~ん。

よろしく。

(和則)時代劇 撮れるね これ。
えっ? あぁ~。

(和則)玄之介と小梅…。
名前が。

(和則)玄之介殿 ねっ。
ははははっ。

(和則)小梅殿 ははははっ。

いや~ 7年前に相続したんだけど
随分 古くて。

なるほど。

(和則)外装と風呂 トイレだけは
手 入れたんだけどね。

<使い込まれた この物件は
築60年。>

このキッチン 古くさいでしょ?

なぁ?
(万智)そう?

確かに。 時が止まってますね。

(和則)タイムスリップしたみたいでしょ?
(玄之介・和則)ははははっ。

あっ スリップもするから。
あっ 床もスリップ ははははっ。

< ご夫婦は ようやく

リノベーションを
決意されたそうで。>

この和室が また やぼったくて。

もう 古くさいのよ
シンプルに ふっ。

立派な居間なんですけどね。
(和則)まあ いまっていうか

大昔だよ ははっ。
あっ 居間… 今と あぁ~

もう ちょっと うますぎますよ。
わかる わかる わかる?

< この和室と台所をつなげて

広いLDKにしたいというのが
今回のご依頼。>

はぁ~。
縁側か。

(和則)あぁ~
腐っちゃってるよ もう。 はぁ~。

台所と和室4部屋で

20畳以上のリビングが出来ます。

(和則)いいね~。 もう

ど~ん!と
ぶち抜いちゃってよ うん。

縁側は どうされます?
あっ

なくしちゃっていいよ
その分 リビングが広くなれば。

かしこまりました。
うん。

どうだ? まるふくだって
それなりにやれんだよ。

いいから集中してください。

読めません。

顔でわかります。

(小声で)顔?

んんっ。 奥様

キッチンは どのようなタイプを
ご希望ですか?

何でもいいわ 高くなければ。

(和則)あっ あの
良かったら カタログ置いてって。

あぁ~ わかりました。
真行寺さん 奥様にカタログを。

良ければ お2人でどうぞ。

今は共に お料理を
楽しまれる夫婦も増えてますので。

そう。

(和則)
あっ じゃあ 一緒に決めよっか。

ねっ うん。

ほ~ら きれいだね こりゃ。

おぉ~!

0点です。

な… 何ですか? いきなり。
話になりません。

地雷 ずっと踏んでましたよ?

地雷だけを踏んで歩いてましたよ。

そこまでじゃないでしょ。

確かに時が止まってるってのは

攻め過ぎたかって
思いましたけど

そのあとの
タイムスリップの返しが…。

そこじゃありません。

なぜ 名刺を奥様に
お渡ししなかったんですか?

あっ いや…。

あれはNGです。

ましてや 玄関の靴 見ました?

彼女 ばりばりの
キャリアウーマンですよ。

はははっ そう… でした?

それから キッチンの話題を
奥様だけに振ったこと。

はらはらしました
危機一髪でした。

あのご夫婦で

お料理をされてるのは旦那様です。

キッチンに
そば打ちの本が2冊ありました。

そこまで?

後 旦那様の指には
手荒れがありました。

奥様のほうは つるつる。
きっと水仕事は

一切されていません。
ちょっと… ちょっと。

キッチンのカタログもらっても
気まずいだけです。

あぁ… だったら言ってくれれば。

お客様が言いにくいことは
こっちから察しないと。

ダイバーシティですよ?
えっ 令和ですよ?

テンプレな家族像は
今すぐ捨ててください。

営業に入ったら

五感を研ぎ澄まさなきゃだめです。

はい。

いや ちょっと ごめん… はい。

ん?
あぁ…。

(越後)我が まるふく工務店に
舞い降りてくださった救世主。

(小出・橋詰)おぉ~!
(越後)真行寺小梅さんです~。

(小出)やぁ~!
(東村)小梅ちゃ~ん!

小梅ちゃん 待ってました はい。

(越後)それでは 救世主様

おひと言 いただいても
よろしいでしょうか?

(橋詰)お願いします!

目指せ
地域で一番 リノベの大看板。

リノベーションと書いて
まるふくと読ませるのが夢です。

お願いします。
(東村)こちらこそ~ はい。

すばらしい。
(東村)好きになってもいいですか?

(越後)はい お断りしま~す。
ははははっ。

(竜之介)
へぇ~ あんなんできちゃうんだ。

(越後)
乾杯の音頭のほうをお願いします。

はい。
よし あのね 真行寺君はね

かの大手
グローバルステラDホームに

7年間 勤めてました。
(東村)7年?

(小出)おぉ~!
でね 私とはね

あの 山友達で。
(橋詰・東村)山友。

彼女が
新しい職場 探してると聞いて

先月
地獄岳登山でスカウトしました。

地獄岳?
(橋詰)怪しいぞ。

何が怪しいんだ。

父さんの愛人じゃなかったんだ。
竜之介!

まるふくの年表の色が変わります。
(橋詰)おっ。

よろしくね。
(橋詰)もちろんです。

乾杯。
(従業員たち)かんぱ~い!

(橋詰)よいしょ~。
(越後)はいはい はい…。

♬~

(東村)あぁ~ ご挨拶遅れました
呼ばれてないのに来ました

東村です ははっ。
(橋詰)橋詰です はははっ。

(東村)
いや~ ほんと うれしいよね。

こんな ひなびた工務店にな。

(橋詰)悪いことは言わねぇ
グローバルに帰れ。

(東村)
出ばな くじくな お前 ばか。

やっぱ そう思います?
(橋詰)えっ?

私も
ちょっと やっちゃったかなって。

(東村)ずこ~!見切り早ぇな。

でも 来ちゃったからには
精いっぱい頑張りますんで。

いい仕事してくださいよ~?

うぅ~。
ばか野郎 誰に言ってんだ お前。

(橋詰)俺たちはな
手は抜かねぇが手は早ぇ。

突貫工事でも何でも
対応してやるよ。

父ちゃん坊や?
(東村)誰が父ちゃん坊やだよ お前。

誰が大人びた子供だよ!
はははっ ちょっと。

おい 未成年。
(東村)はいはい。

お酒飲んじゃだめだ 未成年は。
(東村)おう

少年法が怖くて酒が飲めるか~。

ばか野郎 未成年じゃねぇ。
(橋詰)あれ? 小梅ちゃん。

(東村)認め印 探さなくて…。
あっ。

(越後)こんな感じの楽しい感じで
やらせてもらってま~す。

(橋詰)うんうん 楽しいかな。
あっ ちょっとNGです。

(橋詰)NG~。

だめ~。
(東村)厳しめ~。

はい はい 質問。

(橋詰)はい どうぞ。
(越後)どうした?

グローバルを辞めた理由は?

(越後)うん そういう… 質問ね。

一身上の都合です。

気になるな ははっ。

あっ 人間関係で
やらかしちゃったとか?

ちょっと… 竜之介 お前。

はい。

人間関係で やらかしました。
はははっ。

(東村)
まあ いろいろありますからね。

(越後)あるあるだから。
つらい経験でしたが

その教訓は こちらで
生かしたいと思ってるんで

よろしくお願いします
竜之介さん。

よろしく。
(越後)は~い。

(橋詰)すばらしい。
ありがとうございます。

(東村)ただじゃ転びません
うちの小梅は。

<カルチャーショックだった。>

<彼女が あまりにも
さらりとかわしたので。>

< あんなふうに
自分の傷をさらりと扱えたら

どんなにいいか。>

♬~

(中村) 顔の印象はね 変わるのよ

歯で

顔の印象はね 変わるの

歯 で

<ライオンが本気で作った美白ハミガキ>

<「ライティー」>
《試して「ライティー」》

♬~
(濱田)ねえ‼せっかく除菌洗剤で洗っても

濡れたままってイヤじゃない?

だから!
カラッと除菌は 除菌と速乾 ダブルの清潔!

しっかり除菌!しかも速く乾く!優秀~!

♬~「マジカ」
カラッと除菌

(小栗)あ!
(宮沢)<ビールが美味しい夏こそ!>

あー! めちゃくちゃうまいビール飲みてー!

<冷やしジョッキに>
冷やしプレモル

<高級ビール! いっちゃいましょう!>

<「ザ・プレミアム・モルツ」>
あー

♬~
(缶を開ける音)
(注ぐ音)

(稲垣)2022年モノです

(妻)好き!

< 「ノンアルでワインの休日」 新登場>
ビロードのような…

ゴクッ ゴクッ…

くぅ~ おっさんにモテた。

さて
明日は どこ てこ入れしよっかな。

まるふくろうって何?

(マナーモード)

(回想 有川)また 何か
たくらんでんでしょ?

♬~

♬~

はぁ… 大丈夫

大丈夫。

(和則)あっ… ふふふふっ。

ええ キッチンには
完全に僕が立ってます うん。

そうでしたか。

(和則)まあ 最近じゃ
そば打ち 始めちゃって。

もう 凝っちゃうんだよね
ははははっ。

(万智)そんなわけで
キッチンは夫に任せっきりなの。

私なんて
料理のさしすせそもわかんない。

(和則)ははははっ。

(万智)なんで どうぞ
お好きになさってください。

わかりました。

奥様は雑誌の編集を?

(万智)
あぁ そう。 渋い雑誌だけど。

(和則)編集長なのよ はははっ。

(万智)ただ長くやってるだけよ。
そうだったんですか。

(和則)ほらほら
これ ちょっと見て 見て見て。

ねっ これ妻。
おぉ~。

(万智)いいって。
はい どうぞ。

あっ 片山冬樹よく読んでました。

あぁ~。

過去形ね。
えっ?

あっ でも
ほんとに好きだったんです

大ファンだったんです。
過去形ね。

すみません。

ははっ… いいのよ。

今は もう
売れてないから大変なの。

創刊号からやってもらってるから
切るわけにいかないし。

(和則)う~ん
じじいのもの書きは始末に困るよ。

僕もだけど。

あぁ~ ライターなの。

(和則)僕の場合は
ず~っと低空飛行だけどね。

ほっとけ!はははっ。

(万智)好きなことやってるんです。
(和則)はははっ。

キッチンのイメージは
見えられましたか?

見えたね すこ~ん!と見えたね。

おっ。
(和則)このね これ

このアイランドキッチン

これに ほれちゃったんだよね。
いいと思います。

娘夫婦 呼んで
ご飯 振る舞いたいんだけど

リビング見ながら
料理できるって最高だね。

すてきです。
対面式は今 とても人気です。

いや せっかくなら もう がらっと
雰囲気 変えたいんだよね。

こう
カウンタースツールとか置いて

カフェバー風っていうのかな。
はいはい。

(和則)う~ん 和モダンみたいな。

和モダン。
うん 和モダン。

和モダン。
うん いいね ははっ。

ちなみに予算は

400万でやっていただける?

400万ですか?

400。
400。

断りましょう。
えっ?

無理ですよ むちゃぶりです。

「一休さん」の将軍様ですよ。

もう とんちでも使わない限り
不可能です。

落ち着いてください 確かに

ドリームプランでは
ありましたけど

後は
夢を現実に着地させるだけです。

着地できますかね?

≪(久保寺)
お久しぶりです 小梅さん。

久保寺。

(久保寺)ひょっとして
西崎様のお見積もりですか?

そ… そうだけど。

うわ マジっすか?
うちもなんですよ。

ははっ… ライバルだね。
はははっ。

いや~ 安心しました

小梅さん 元気そうで。

はははっ。

あれ? ひょっとして

髪切ったのって…。

全っ然違う。

あっ…。

行きましょう。

♬~

小梅さん。

手加減しないっすよ。

♬~

すいません!

バン!
痛~い!あっ えっ?

<勘の悪い僕でも
察してしまった。>

<小梅さんが人間関係で
やらかした相手って…。>

じゃがいも

好きな野菜

たまごをざっくりと。

ペイザンヌサラダは
田舎風のサラダという意味だそうだ。

熟成させた卵黄と

3種のハーブのコクとうま味。

♬~

ふぅ~ う~ん。

いや これ 厳しいでしょ。

「一休さん」の
将軍様じゃないんだから。

兄弟で
同じ例え使わないでくださいよ。

(竜之介)えっ 玄兄 使ったの?

はははっ…。
ははっ。

う~ん
いっそ建て替えたほうが

早いんじゃないの?
確かに。

(小出)うん
耐震補強もしたほうがいいし

他にも
いろいろと直す所ありそうだから。

夢を追いかけたら
切りがありません。

限られた予算の中で

お客様の潜在的なニーズを
つかみましょう。

(竜之介)う~ん
言ってることはわかるけど。

≫(戸の開閉音)

(東村)♬ まるふく まるふく
(橋詰)♬ ドンドン チャ!

(東村)
♬ イェ~ まるふく よいしょ

(東村)♬ まるふく あっ まるふく
(橋詰)♬ ドンドン チャ!

長いって。
(橋詰)♬ シャ!ドン!

(東村)
つかもうぜ 潜在的ニーズをよ。

東村さん… お願いします!

おっと~。
俺たちにも応えさせてくれよ。

そうそう そうそう。
(橋詰)絡み酒したおわびによ。

ごめんな。
ははっ。

あの キッチンと…。
(東村)はいはい はい。

和室4部屋をつなげて。
(東村)おう!

LDKにしたいんですよ。
(橋詰)おう。

(東村)LDK OK。
アイランドキッチンと

カフェバー風 和モダンで…。
(東村)気になるお値段は? うん。

400万。
(橋詰・東村)400万?

(東村)400万?
(橋詰)そりゃ無理だ。

(東村)それ 相手
どんなやつだ おい 将軍様か?

将軍様 やめて。
(竜之介)もう 何しにきたんすか。

(東村)えぇ~? ど… どうしよう。
(橋詰)う~ん?

もう こうなったらよ
アイランドキッチンに

こだわんなくても
いいんじゃねぇか?

(橋詰)ん?
水引かなくてもよ。

そば打ち。
それだったら水場いりません。

(越後)おぉ~。
なるほど。

(東村)あっ 木工のことならよ
俺らに任せろよ。

おぉ~。
お願いします。

よし。

小回りが利くのが まるふくだ。
(橋詰)そうだ。

小回りしか利かねぇのも
まるふくだ。

(東村・橋詰)そうだ!
キッチンの借り

きちんとキッチンで返そうぜ。
(東村)ははっ うまいこと…。

(橋詰)うまい!

(小出)おぉ~ OK OK OK…。

お電話ありがとうございます

リノベは魔法
まるふく工務店です。

あっ 平川のおばあちゃん。 何?

キッチン また詰まっちゃった?

そろそろリフォーム考えといてよ。
わかった

3, 000円 用意しといて
2分で行くから。

(越後)利くんすよ 小回り。

いってきます。 よし。

あっ ちょちょ…。
(小出)邪魔だよ!

(久保寺)小回り利かねぇ~。

400って無理でしょ。

(有川)久保寺君。
はい。

聞いた 聞いた 聞いた

相見積もりの相手
真行寺君らしいじゃない。

あっ そうなんですよ。
(有川)ははっ。

連絡してみたんだけどさ
出なかったよ。

何だろう 警戒してんのかな。

いや…。
(有川)はははっ ねぇ。

(久保寺)そんなことはないと
思うんですけど。

そう?
ははっ。

負けるんじゃないぞ。

ははっ…。

いろいろあったと思うけど

久保寺君なら乗り越えられる。

ガッツだ!

ははっ ガッツで。

行け。

♬~

できる限り ご希望に沿いました。

(和則)
ははははっ 和モダンじゃ~ん。

何 うち こんななるの? ははっ。

そば打ち台は特注です。
(和則)うん。

木工のまるふくですから。
(和則)おぉ~。

カウンター付いてんじゃん
いいね。

(万智)金額も収まってる。
うんうん うん。

うちのような工務店では
中間マージンが少なく済むので。

(和則)
あぁ~。 いや~ すごくいいよ。

あなたたちに頼む
メリットは

それだけ?

(和則)う~ん 万智。

これじゃあ決められない。

断りましょう。
えっ?

こりゃ無理です。

私たち もてあそばれてますわ
将軍様に。

帰りましょう 玄右衛門さん。

ちょ…
玄右衛門さんじゃないですよ

玄之介です。
玄左衛門か。

いや
マイナーチェンジはいいんですよ。

はぁ~。

う~ん。

(和則)万智。

さすがに ひどすぎないか?

リノベーションする気あるの?

(万智)わかんない。

(和則)売れ行き 落ちてんだろ
お前の雑誌。

何が言いたいの?

アップデートしようよ
雑誌も家も。

あなた

私のこと何にもわかってない。

(和則)えっ? あっ ちょ…。

♬~

(ボトルを開ける音)プシューッ!

<サントリー
「THE STRONG」 激泡>

(3人)あぃ!
ノンアルチューハイあるある!

(寺島)どっこい このノンアルレモンサワー
(光石・田口)うぃ

まさに!
(3人)レモンサワー!

<絶好調!!
サントリー「のんある晩酌レモンサワー」>
(3人)あるある~

おいおい おい。

根 詰めんのもいいけどよ

リノベなんて
口に入るもんじゃねぇんだからよ。

なっ。

違うか。

お先。

お疲れさま。
お疲れさまです。

う~ん。

例えば 奥様は意外と

凝ったものをご希望だったとか?

それじゃ その希望を
おっしゃるんじゃありません?

僕らが食らいついてくるか
試してるとか?

それ 向こうに得あります?

気持ちを
素直に表現できない人とか?

編集長として
致命的だと思いますけど。

僕に当たんないでくださいよ!

当たってませんよ
私情は持ち込みませんから。

えっ 持ち込んでますよ?

めちゃめちゃ持ち込んでますよ?

べつにいいんですけど。

僕だって
人間関係 しくじってますから。

まあ 踏み込むつもりないですよ。

勝ちたいんです

この案件は絶対に。

私たちは このご夫婦の
何か大切なところを

見落としてる気がします。

そこを見つけないことには。

≪(戸の開閉音)

(小出)ほほほほっ。
(越後)小出さんがやって…

やってくれたから。
(小出)越後君の笑顔が…。

気が散ります!何ですか? それ。

あっ…。
あぁ~。

(越後)まるふくろうで~す。

(小出)平川のおばあちゃんちに
お孫さんがいてね

修理のときに
これ かぶってくと喜ぶのよ。

(越後)
うちのふくろうメソッドです。

リノベーションは
高額商品なんですよ?

ふくろう かぶってちゃ
戦えませんよ?

(小出)いや まあ

お客さんの話を聞くって
意味があってさ。

はい。

(2人)ほーほー。

由来は知りません。

ホームページも
あれ 何十年前のですか?

リノベは魔法!って
何で電話で言うんですか?

平川のおばあちゃんちの水道
いつまで直してるんですか?

戦えませんよ。

すみません。

一つ一つ直していきますから

ご指導ください。

≫(戸の開閉音)

(進之介)ただいま。

あっ お… おかえり 進之介君。

おかえり。

また謝ってる。 情けねぇ

そりゃ 母ちゃん 帰ってこねぇわ。

関係ないだろ。
あるよ。

おい 靴の脱ぎ方。

すみません そうなんです。

あぁ… 妻が ちょっと

駆け落ち? しちゃって。

駆け落ち?

あぁ… うちの元営業マンと。
元?

あぁ…
そもそも僕 バツ2なんですけど。

バツ… 2!?
進之介は最初の妻との子で。

あっ…。

私情 持ち込んじゃだめですよね。
続けましょっか。

いやいや いや… 無理 無理 無理。

めっちゃ持ち込まれましたもん。
はぁ?

はぁ? いや 鉄球が3つぐらい

持ち込まれましたよ?

あっ… 鉄球?

無理 無理 無理…。

あっ… さらっと
かわしたつもりなんですけど。

かわせてません!
えっ でも…。

えっ?
えっ…。

駆け落ち?

元営業?

バツ2?

もう1個あって。

うそでしょ?

まあ いいや また今度話します。

気になります!

私 仕事上がりますね。
えっ? こ… 小梅さん?

あっ ちょっと
えっ えっ 何で上がるんですか?

いや 何…
何て言ったらいいか わかんない。

ごめんなさい 無理 無理。
い… 今の。

お疲れさまでした ごめんなさい。
今の全部1回忘れません?

(竜之介)何かさ
ややこしい子が来ちゃったんだよ。

(京子)その子 お気に入りなんだ。

違いますよ。

玄兄が
その子とバディー組んでんの。

やきもちやいてんだ。
違うって。

玄兄 心配だな。

三角関係もありえちゃうんだ。

京子さん。
図星だ。

違いますよ。
ふっ。

さっ。
うっ うっ。

な… 何ですか? それ。
さっ。

(久保寺)
いや~ モンスターでしたわ。

対面キッチン希望したの
向こうっすよ?

なのに金は出せないって
パラドックス起きてますわ。

(有川)ははははっ。

確かに
こりゃ 現実が見えてないね。

(久保寺)そうなんですよ。

(有川)
そもそもさ この家住めるの?

随分古いけど ははっ。
はははっ

いや まあ 住めるは
住めるんじゃないですかね。

住めないんだよ。

こんな家住んじゃいけないんだよ。

三津井君 どう思う?
(三津井)住めないと思います。

(有川)ははっ 返事早いね。
(三津井)はい。

(有川)ははははっ。

≪うわ バズってる。

如実に反響あんのね。

新連載 評判すごいじゃん。
≫いや

バックアップしてくれた
おかげです。

今や文芸は
SNSから生まれんだよね。

≪はい。
≪上が そこ わかってないからさ。

≪いや 令和の波
乗れてないっすもんね。

≪ははっ。
おはよう。

あっ おはようございます。
おはようございます。

(万智)
よーこす先生 すごい反響ね。

ありがとうございます。

(久保寺)西崎様のお宅は

お2人が思われてる以上に
古いんですよ。

(万智)

(久保寺)

骨組みだけを残して
スケルトンから全面リフォーム。

過去にこだわってないで

進みましょう。

全面リフォーム?

いや 悪いね~。

グローバルさんが
妻をびしっと説得してくれて。

ええ はははっ。 あれには

妻も がつんときたみたいで ええ。

僕もラッキーだよ。

この古い家
もう ず~っと嫌だったからね。

はあ。

あぁ~。

良かったんですかね?

いいも何も
先方が決めたことですから。

すいませんでした。

いや これ よくあるんです。

大手さんに持っていかれるのは
いつものパターンで。

やっぱ そうなっちゃいますよね。

(久保寺)「ごっつぁんです」。

あっ
ちょちょ ちょ… えっえっ えっ?

せい!
危ない。

せい!じゃないよ。

♬~

♬~

全面リフォームが
選択肢にあるなら

最初から言え~!

(ミコト)
いや 長いよ。 やまびこ むずいよ。

はぁ~ すっきりした ははっ。
はぁ~。 あんたね

俗世のこと
山に持ち込まないでくれる?

麓に置いてきなさいよ。

ていうか
結局リフォーム営業やってんだね。

まあ これしかないからね。

どう? 蔵之介さんとこは。

絵に描いたような家族経営。

男ばっかで
バツ2の長男が営業やってんの。

ふ~ん。

近所のおばあちゃんに呼ばれて

水道工事 3, 000円で受けてる。

それブラック てか何色よ。

まだ玉虫色?

色恋に巻き込まれようないのが
救いだわ。

ふふっ ふ~ん。

ほんとだよ。
ふふっ。

まあ でも だいぶ 負け癖
ついてるから何とかしないと。

とりあえず
まるふくろうをいなくしないと。

♬~

まるふくろう 描いたの私。

蔵之介さんに頼まれて。

ユー?
ミー。

まあまあ まあ…。
まあまあ まあ。

う~ん 山助かるわ。

人は何で山に来ちゃうんだろう。

そこに山があるからかな?
やっぱ。

家に山がないからじゃない?

家に山がないから。

なるほどね。

(ミコト)ふぅ~ ここはいいね。

う~ん。
確かに。

いいね。
ふふっ。

どうも。
うわ!

小梅さん。
どうしたんですか?

そちらこそです。

私は登山の帰りです。

社長に山菜を。
あっ。

はぁ~。

玄之介さんは?

僕も登山みたいなものです。

雑誌 読んだんです
24年分のバックナンバー。

西崎様の。

♬~

気になったんです。

彼女 笑ってなかったんですよ。

旦那様が家を悪く言ってるとき

奥様は にこりともされなかった。

確かに。
同じように

片山冬樹先生を悪く言うときも

奥様は
どこか無理されてるような。

だから 編集後記
読みあさってみたんです。

奥様は ず~っと

24年間
片山先生に寄り添われていました。

奥様は
けちでも将軍様でもありません。

古くても いいものを
大切にされる方だったんです。

もう遅いですけど ふっ。

♬~

(竜之介)うわ!えっ? 何 何 何?

みのむし?

ん?

おっ 小梅ちゃん?

おはようございます
寝過ごしました。

泊まったんですか?

やりたいことがあったんで。
う~ん。

おぉ~ 出てきた。

登記簿謄本を調べたところ
西崎様のお宅は

奥様のご両親が建てた物件でした。

ご夫婦の温度差は
ここにあったんです。

ふ~ん。
そういうことか。

そりゃ奥さん 思い入れあるわな。

(小出)だから相続んときに
建て替えなかったんだね。

(竜之介)
片や旦那さんは思い入れゼロ。

(越後)とっととリノベしたくて
うずうずしてたんすね。

奥様のわだかまりは
そこだったんです。

両方の気持ちを満足させるには。

奥様の思い出を
ピンポイントに残せたら

そう思ってプランを考えました。

(蔵之介・玄之介・小出)えっ?
(越後)えっえっ えっ?

竜之介さん
図面 引いてほしいんですけど。

(竜之介)今から?
(越後)えぇ~ も… もう だって

グローバルに決まったんすよね?
(小出)だよね。

まだ
はんこは つかれてないはずです。

間に合います。
(小出)えぇ~。

あっ 後 ホームページも
リニューアルしたんで

確認お願いします。
(越後)えぇ~。

えっ?

おぉ~ ほほっ
スタイリッシュだな これ。

(小出)ま… まるふくろうが。

(越後)消えてる~!

やかましいんだよ お前は。
(越後)いや だって

き… 消えてるんですよ。
(小出)消えてる~!

(越後)ほら ほら。

(越後)いや いった!
お前ら ほんと…。

♬~

(久保寺)どうですか?
テンション上がるでしょ?

(和則)うんうん うん…。

いや~ うちがこうなるなんて

信じらんないよ なっ 万智。
うわ ほほっ。

おぉ~。
確かに

いい時期だったかも。

≪西崎様。

(久保寺)ちょっと何なんすか?

インテリアコーディネート中ですよ?

この度は大きなご決断
おめでとうございます。

(和則)えっ わざわざ それ
言いにきてくれたの?

(万智)ごめんなさいね
プラン作ってもらったのに。

それなんですが

最後に今一度

私たちのプランを
ご提案できないでしょうか?

(久保寺)ちょ…。
大事なことなので

熟慮していただきたく。
(久保寺)いや 熟慮しないっすよ。

ちょっと何なんすか?
もう決着ついたんで。

古いものを残しつつ

新しさの中へ
組み込んでいくプランです。

(久保寺)
いや だから組み込まないの。

お願いします。
お願いします。

いや…。
あの 悪いけど

もう決心したから ねっ。

でも

聞くだけだったらタダかしら?

(和則)えっ?
はい。

(久保寺)わざわざ
ショールームでやることかな?

こちらが新しいプランです。

縁側をテラス風にしました。

和室の趣を一部残した洋室です。

和モダンです。
和モダン。

床柱と かもいも化粧して

ロッジのように生かしました。

床柱には立派なひのきが
使われてましたので。

見ててくれたんだ。
古くても

残すべき価値のあるものは
残そうというのが

まるふくの考え方です。

特に縁側は 今では
なかなか造れないものです。

私は よく山に行くんですが

それは家に山がないからで

こんな縁側があるのが
羨ましいです。

縁側はね 両親との思い出が
一番多くある場所なの。

(万智)星空を眺めたり
お月見をしたり。

縁側は… 宇宙ステーション。

片山冬樹先生のエッセーに
書いてありました。

よく知ってるわね。

あれを読んだとき 震えたわ。

ご家族と過ごされた
大切な場所だったんですね。

そうよ 自慢の縁側なの。

はぁ~。

万智

お前がそんなふうに思ってるとは
し… 知らなくて。

あなた いっつも そう。

何にもわかってない。

自分のやりたいことだけして
前ばっかり見て。

だけど いいの。
私も後ろばっかり見てた。

思い出にばっかり
とらわれていたから

それじゃいけないって思ってた。

♬~

思い出 これから作ろうよ。

若い頃は苦労かけたけど

子供たちにも
ちゃんとしてやれなかったけど

遅ればせながら
リノベーションして

みんな呼んでさ

万智の新しい思い出
作っていこうよ。

お月見だんご 作ってくれる?

縁側で食べよう 和モダンの。

はははっ。
ははっ。

どうぞ イメージなさってください
これからの生活を。

♬~

何だか魔法みたい。

リノベは

魔法なんです。

♬~

(玄之介・小梅)かんぱ~い!

グローバルに勝ったぞ~。

あぁ…。
あぁ~!

しかも 西崎様
かなり奮発してくれましたね。

お客様が夢を見られれば

予算より多く出してくれることも
あります。

あの家 他にも
いろいろ直すとこ ありますから

どんどん提案していきましょう。
はい。

僕 受注取れたの初めてです。

はっ?

あぁ… この仕事向いてないかな
って思ってたけど

契約取れたら たまんないっすね。

小梅さん よろしくお願いします。

ふふっ。

んっ? うんうん うん…。

もしもし。
(小出)あっ 平川のおばあちゃん

キッチン
ついにリフォームしてくれるって。

マジっすか?
(小出)いや~

毎日 話聞いたかいがあったよ。
ほーほーってうなずいてさ。

(2人)はははっ。

(久保寺)すみませんでした。
(有川)ふ~ん ふ~ん

負けちゃったんだ ははっ。
(久保寺)はははっ。

いや まさか
ショールームまで来るとは。

(有川)いやいや いやいや
しょうがないよ。

いやいや…。
(有川)だって

相手 真行寺君だもん。

♬~

どうなってくんだろうな~。

まあ なるようにしかなんねぇか。

ふっ。

で どうしたんです?

まあ 早い話が あいつに
二股かけられてたんですよ

あの~ 久保寺。
えぇ~!

私は それに気付かないばかりか。
うん。

相手の女のわなに はめられて
自滅。

う~わ~。
気付いたら社内では

悪者にされててとか とか…

まあ
いろいろあったんですけどね。

ははっ
いや ひどいですね そりゃ。

でも 僕も負けないっすよ。

あの こないだ言いかけた4つ目。

うん。

僕の駆け落ちされた妻の相手

まるふくの元営業

僕の弟なんです 次男の寅之介。

はっ?
それで そいつの後釜で

僕 今
まるふくで営業やってんですよ。

だから もう
周りからの気遣いが痛い痛い。

ちょ… 待って 待って 待って。
あの

レベチのひどい話
やめてもらえますか?

えっ? フィクションですか?

ノンフィクションです。

ノンフィクショ~ン!

長い。
ノンフィクション。

ふふふっ。 まあ 僕ら

営業の星になるしかないっすね。

ほんと そうですよ。

傷のなめ合いとか
不幸同士のなれ合いは

今夜かぎりにしましょう。

じゃあ 僕もいいですか?
どうぞ。

いくら あなたが
まるふくの救世主だとしても

会社で寝泊まりされるのは
心配です。

うちの社風にも合わないし
引きます。

どうしても帰れなくなったら

僕のリビングに泊まってください。

あの 会社の上の2階が
僕の部屋なんで。

はい。

はい。

あぁ~。

ふふっ。

♬~

♬~

≫(足音)

うっ!えっ… 痛ぇ。
父ちゃん ヤベェ!

リビングにでっかい芋虫が!
何?

ねえねえ 来て!
ちょっと待って。

あぁ… ちょっと ちょっと待って。
えっ?

ほらほら。

あっ…。

早くない?

♬「チノカテ」

♬ 夕陽を呑み込んだ
コップがルビーみたいだ

♬ 飲み掛けの土曜の生活感を

♬ テーブルに置いて

♬ 花瓶の白い花

♬ 優しすぎて枯れたみたいだ

♬ 本当に大事だったのに

♬ そろそろ変えなければ

♬~

♬ あ、夕陽。

♬~

♬ 本当に綺麗だね

♬ これから先のもっと先を
描いた地図はないんだろうか?

♬ 迷いはしないだろうか

♬ それでいいから

♬ そのままでいいから

♬ 本当はいらなかったものも
ソファも本も捨てよう

♬~

♬ 町へ出よう

♬~

(千聖)寝室なんだけど

夫婦 別々にしてほしいの。

完璧に勝ちたかったんです。
(久保寺)フェアにお願いしますよ。

(享明)夫婦別寝をすすめるなんて
どういうことだよ。

見せてやれ。
お前の能力 アビリティーをよ。

僕のターンが回ってきました。

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