六本木クラス #10[字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

六本木クラス #10[字]

料理対決番組の影響で「二代目みやべ」は大賑わい!しかし、新(竹内涼真)たちがフランチャイズの説明会の準備をしていると、投資の話を白紙にすると連絡が入って…!?

◇番組内容
宮部新(竹内涼真)との一件の後、麻宮葵(平手友梨奈)が休暇を取り不在にする中、料理対決番組の影響で、「二代目みやべ」は大賑わい!慌ただしい中、新たちがフランチャイズのオーナー説明会の準備をしていると、突然、投資会社から投資の話を白紙にすると連絡が入る。それに続いて、他の投資家たちも次々と撤回しだし…!?実は、この裏には衝撃の事実が隠されていたのだ!―窮地に追い込まれた新が選んだ道とは…!?
◇出演者
竹内涼真、新木優子、平手友梨奈、早乙女太一、中尾明慶、鈴鹿央士、さとうほなみ・倍賞美津子、矢本悠馬・香川照之 ほか
◇原作
チョ・グァンジン『六本木クラス~信念を貫いた一発逆転物語~』(ウェブ漫画/電子マンガ・ノベルサービス「ピッコマ」掲載中)
チョ・グァンジン/キム・ソンユン『梨泰院クラス』(テレビシリーズ/JTBC)
◇脚本
徳尾浩司
◇演出
小野浩司
◇音楽
髙見優
【主題歌】
Alexandros『Baby’s Alright』(ユニバーサルJ/RX-RECORDS)
【挿入歌】
THE BEAT GARDEN『Start Over』(ユニバーサル シグマ)
松室政哉『ゆけ。』(AUGUSTA RECORDS/UNIVERSAL MUSIC LLC)
三浦透子『点灯』(EMI Records/UNIVERSAL MUSIC)
秦基博『残影』(AUGUSTA RECORDS/UNIVERSAL MUSIC LLC)
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】横地郁英(テレビ朝日)
【プロデューサー】大江達樹(テレビ朝日)、西山隆一(テレビ朝日)、菊池誠(アズバーズ)
◇おしらせ
☆番組HP
 https://www.tv-asahi.co.jp/roppongi_class/
☆Twitter
 https://twitter.com/roppongi_class
☆Instagram
 https://www.instagram.com/roppongi_class/

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

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キーワード出現数ベスト20

  1. 社長
  2. 投資
  3. 長屋
  4. 自分
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  6. 亮太
  7. 大丈夫
  8. 田辺
  9. 投資家
  10. 優勝
  11. 龍二
  12. 二代目
  13. 復讐
  14. 気持
  15. 桐野
  16. 今日
  17. 仕事
  18. 全部
  19. 料理
  20. お前

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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〈父を殺され
全てを失った宮部新は

長屋会長と その息子 龍河への
復讐を誓い

二代目みやべを立ち上げた〉

(宮部 新)10億。

我々の考える
二代目みやべの価値です。

〈みやべは ゴールデンアースキャピタルから
10億円の融資を受け

フランチャイズ化の準備を開始〉

〈さらに 料理対決で
決勝戦へと駒を進め…〉

女として見た事はない。
大切な仕事のパートナーだから。

〈その打ち上げの場で
新の本心を知った葵は…〉

(麻宮 葵)好きです。

私じゃ 絶対に駄目ですか?

好きになるな。

(泣き声)

(ドアの開閉音)

(綾瀬りく)振られたんだ?

どうせ 仕事が忙しいとか
龍二がどうとか

年の差がどうとか
そんな感じでしょ?

何… 聞いてたの?
社長の事だし 予想できる。

まあ しょうがないよ
頭カチンコチンだし。

うん…。

で どうするの?

諦めるの?

(長屋 茂)また2位じゃないか…。

(長屋)言い訳を聞こうか。

(楠木優香)申し訳ありません。

次 みやべに負ける事があれば
龍二

後継者になるのは諦めろ。

お前に長屋を継がせる事はない。

(長屋龍二)
では 僕に権限をください。

権限?

僕に 番組の件を
任せて頂けませんか?

なんだと?

自分で動いて負けたなら
納得できますから。

♬~

全面的に任せよう。

楠木室長
サポートしてやってくれ。

承知しました…。

(内山亮太)はい~!

『三ツ星スタジアム』で
1位を獲得した

たこ焼き風
きのこのクリームシチューです!

(亮太)熱いので お気をつけて。
(りく)はい 3番さん

唐揚げ あがったよ。
(亮太)はい 3番さん!

あれ? 亮太 ビールないぞ。

ああ… 発注足りなくて。

いつも 葵がやってたから。
すいません…。

休む?

えっ 辞めるの?

違います。
ああ~!!

そうか… ハハハッ。

私 みやべには
たくさん投資してますし

公私混同はしないので
ご心配なく。

よかった…。

最近 働き詰めだったんで
気分転換したくなったんです。

これまで頑張ってきたんだから

もう すぐにでも
休みを取ったらいい。

♬~

(葵の声)絶対に駄目ですか?

好きになるな。

はあ… 情けない。

もう会いたくなった。

(りくの声)
しばらく離れてみたら?

近すぎると見えない事も多いし。

お互い 見つめ直す時間が
必要だと思うけどな。

はあ! はあ…。

早く どっかに行かなきゃ。

(携帯電話の振動音)

(長屋)はい。

(長屋龍河)「父さん」

(龍河)で… 電話するかどうか
随分 悩んだんだよ

自分の父親なのに…。

そうか。 楠木室長に話は聞いた。

(龍河)刑務所に入れられた時も
自分に言い聞かせたんだ。

これしか 他に方法が
なかったんだろうなって。

こんなところに息子をぶち込んで

父さんだって きっと
苦しい思いをしてるんだって。

何が言いたいんだ?

刑務所に入れて…
全部 株も取り上げて…

僕に そこまでする理由は 何?

全て 長屋のためだ。

(電話が切れる音)

♬~

よいしょっ… よしっ。

(りく)みやべも いよいよ
フランチャイズ化ですね。

おう! 楽しみだな。
うわあっ!

(亮太)オーナーの説明会って
何時からでしたっけ?

あと1時間。
ちょっと休憩しようか。

そうっすね。
はい。

葵の奴
こんな時に休みやがってよ。

あれ曲がってる? 大丈夫?
(桐野雄大)新!

(桐野)新!

(桐野)これを見てくれ。

♬~

えっ… どういう事?

ゴールデンアースキャピタルが
投資を取りやめるって。

♬~

(携帯電話の着信音)

(携帯電話の着信音)

えっ?

(亮太)
なんで 他の投資家たちまで

投資を一斉にやめるとか
言い出すんですか!

リード投資家が抜けたら

それに乗っかって
投資を決めた人たちが降りるのは

当然なんだよ。
はあ? いや 冗談じゃねえぞ!

事務所 開いて
加盟店 集めたのに…

いくら使ったと思ってんだよ!

資金が入ってからでも
遅くなかったのに

どうして そんなに急いだ?

急いだっつーか それは 葵が…。

俺が決めたんだよ。

(桐野のため息)

…そうか。

そもそも なんで古関代表は
急に抜けたんですか?

さあ…。 何か悪意を感じるね。

こういう事をするのは…。

(ノック)

失礼します。

よく来てくれたね。

(古関憲吾)
お世話になってます 長屋会長。

♬~

クソッ!

♬~

あっ 私 二代目みやべの
マネージャーをしております

麻宮ですが 飯野社長ですか?

あの 投資の件ですが…。

(電話が切れる音)
…えっ?

もしもし?

(不通音)

(新の声)うちは
支店を持った経験がないから

1店舗ずつ丁寧に出したほうが
安全だと思う。

そんな事 言ってたら
チャンスを逃しますよ。

鉄は熱いうちに打たないと。
よし じゃあ やろう!

俺は 葵を誰より信じてるから。

(ため息)

社長 投資の話がなくなったって
本当ですか?

俺たち これから
店 出そうってとこなのに

あんたら 大丈夫なのかよ?

(店主)
私たち どうなるの? 社長!

皆さん 落ち着いて!
落ち着いてますよ!

(店主)こっちは 貯金を全部
開店資金にしたんだぞ!

(店主)あんた
自信あるって言ったよな?

俺たちに
信じろって言ったんだぞ!

(店主)何かあったら
責任取ってくれるんですよね?

(亮太)すいません。
落ち着きましょうって!

(りく)
私たちの話を聞いてください!

(店主)社長! 社長の口から…。

とにかく 社長!
(店主)責任取れよ!

全部
お父さんが仕組んだ事ですか?

ああ。 誰があんな小さな店に
10億も投資する。

こうして 一度 信頼を失えば

もう みやべが投資を受けるのは
難しい。

ハハハハ…。

もがけばもがくほど
ダメージは大きくなっていく。

すごいな お父さんは。

お前は 以前

みやべは 小さな水槽じゃない

宮部新は強い人間だと言ったな。

はい。

(長屋)長屋という
広い海から眺めても

そう思うか?

(龍二)お父さんがすごいのは
わかりました。

でも…

新さんは この程度で潰れる人じゃ
ありません。

ほう… それは楽しみだな。

(店主)答えてください!

社長 わかってますか!
社長…!

(店主)説明しろって
言ってるだけなんだよ!

ちょっといいですか?

僕たちが
何か悪い事をしましたか?

(店主)開き直るんですか!?

投資家が全員
手 引いたんだろ!?

それで あなたたちの店に
何か迷惑をかけましたか?

私たちが どんな思いで
フランチャイズに加盟したか

わかってますか!?

私たちは
信じて決めたんですよ!

何を信じたんですか?
投資家ですか?

それとも 世間の評判ですか?

そうじゃなくて

うちの料理を食べて その味を見て
決めてくれたんでしょ?

その味が 何か変わりましたか!?

(店主)投資も受けられないのに

フランチャイズなんて
大丈夫なんですか?

お金はあるんですか!?

(店主)そうだよ!
(店主)お金は!?

(店主たちの怒号)
社長!

お金はあります!

我々 RCは

フランチャイズのオーナーである
皆さんからの信頼と

その大事なお金を
無駄にしません。

なので 約束した店舗展開と

そのスケジュールに
変更はないです!

新…。

新! ちょっと待ってよ!

お金なんかないよね?
どうするつもり?

♬~

ビルを担保にして借りる。

あのビルを担保に?

お願い!

もう 無謀な事は やめて。

また傷ついて 苦しむだけだよ。

俺は大丈夫だから!
じゃあ 私は!?

私は いつまで
長屋にいればいいの?

新 言ったよね。

私たちの関係は 私が決めるって。

長屋への復讐 苦しみ…

全部 捨てて

一緒に幸せになろう?

♬~

(携帯電話の振動音)

もしもし…。

社長? ごめんなさい。
私のせいで…。

俺が決めた事だ。

だけど…。
「責任 感じるな。 葵は…」

俺に人生を懸けたんだろう?

だったら 俺を信じてほしい。

俺は…

こんなので潰れたりしない。

俺が本当につらかったのは

俺のせいで 父さんが
会社をクビになった時と

父さんが殺されて
証拠を隠蔽された時。

俺の人生は 一回 終わってる。

でも それでも立ち直れたのは

復讐を心に誓ったからだ。

だから…。

だから 復讐が終わるまでは

俺は幸せにはなれない。

新…。

俺は 必ず長屋を倒す。

それまでは 諦める事も

止まる事もできない。

(嗚咽)

♬~

(泣き声)

(桐野)ビルを担保にする前に
まだやれる事がある。

これは?
これは…。

おい… まだ 休み中だろ!?

こんな状況で
休んでなんかいられません。

いいんだよ。
これは俺が決めた事なんだから。

はいはい。 全部 会社の代表である
自分が決めたって

言いたいんですよね。

じゃあ 私は?

マネージャーは
ただのお飾りですか?

(ため息)

今回の件は 私の判断ミスです。

だから こうやって ずうずうしく
戻ってきていいのか 迷いました。

でも まだ私をマネージャーとして
認めてくれるなら

もう一回だけ
チャンスをください。

(背中をたたく音)

わかった。

よし じゃあ これ 見てくれ。
はい。

外食産業に興味がありそうな
投資家のリストだ。

この中から

ゴールデンアースキャピタルに代わる
投資家を探そう。

あっ!

この人…。
あれ?

(ダイワマン)<私は…ダイワマンだ>

<ダイワスーツに身を包み

あなたの暮らしと
あなたの未来を 見守っている>

<私はいつでもダイワモービルで駆け付ける>

<あなたのことが とても大切だから>

<今日も仕事を終えたダイワマンは
もちろん…>

<ダイワハウスへ帰るのだ>

(執事)お帰りなさいませ。
ただいま。

<ダイワマン!>

この人…。
あれ?

(田辺弘子)ここに 店 出したの?
ご愁傷さまです。

さっさと売り払ったほうが
身のためだよ。

(桐野)知ってるのか?

投資家だったの…?

(桐野の声)田辺弘子
不動産業界の大物だ。

引退はしたが
たまに思いきった事をする。

ご無沙汰しています。

あんたも 随分 老けたね。

年月には逆らえませんよ。

小さな店で
一生懸命働いてた あんた

今でも はっきりと目に浮かぶよ。

ハハハ… 懐かしいですね。

あの頃は かわいかったね。

今日は どうされたんですか?

あんたの若い頃によく似た
若造がいるんだよ。

私に似た?

宮部新。

知ってるんだろ?

年寄りのくせに

若造をいじめるなんて
みっともない。

やめな そんな事。

なんで それを…?

私に知らない事でもあるとでも?

あいつのせいで
息子が刑務所行きになったんです。

あんたの息子は
罰を受けて当然だろ?

どうして あなたが
宮部新の心配をなさるんですか?

町ぐるみで世話になってるんだよ。

あんたこそ なんで そんなに
目の敵にする?

(長屋)最初は ただ
礼儀を教えてやろうという

軽い気持ちだったんです。

それが 今となっては

あいつに土下座させて
謝らせる事が

生きる楽しみになってる。

(弘子)はあ?

あきれた。 ハハハハ…。

もうろくじじい!

みやべへの投資が
なくなった件ですか?

えっ?

なんか 悩んでるみたいだから。

ううん 別に。

今 この状態で営業を続けるより

この1週間は
番組と投資家探しに専念したい。

りくは 番組の事に集中して

亮太は そのサポートを頼む。

(2人)はい。

俺と葵は
一緒に新しい投資家を探そう。

はい。

ああーっ ちくしょーっ!!

ごめん。 全部 私の責任。

あっ いや
別に責めたいわけじゃ…。

葵。

あっ… ああ…。

いつまでも こんな事 言ってたら
駄目ですね。

ここにいるみんなは
これぐらいの事で

くじけたりしないって事は
わかってる。

だから
今回も一緒に乗り越えよう!

(亮太)おう!
(りく)よっしゃあ!

イエーイ!
(亮太)料理すっぞ りく!

ほら 俺が味見してやっから!
(りく)ああ?

(亮太)「ああ?」じゃねえよ。
早く来いよ。

葵 ちょっといいか?

どうしたんですか?

いや… その…。

もう大丈夫なの?
えっ?

気持ちの整理が
ついたのかなって…。

ああ… 社長への気持ち?

いや… まあ…
まあ そういう事か…。

もう
どうにかなりそうなぐらい…。

死ぬほど好きです。

こんなにも
社長の事が好きだから

大学も休んで
仕事をしてきたんです。

ここにいる理由は ただ一つ。
社長です。

いやいやいや…。 違う 葵…。

社長も 前に言ってましたよね。

恋愛は
ギブ・アンド・テイクじゃないって。

私から一方的に与えてるだけ
かもしれない。

うーん…。

それでも好きなんです。

だから 好きになるなとか
気持ちを整理しろとか

そんな事 言わないでください。

社長に そんな事
言う権利はないです。

もし この気持ちが
解雇の理由になるなら…。

クビにしてください。
従いますから。

クビ… ですか?

それは無理だ!

いや 無理 無理 無理 無理…。
絶対無理だよ!

葵がいない二代目みやべは
想像できない。

勝手ですね。

でも 今は
これで満足しておきます。

なんだよ?
私だって暇じゃないんだよ。

お忙しいところ すみません。

あっ こちらにお掛けください。

あれ? 田辺さん。

どうも。

私がお呼びしました。
えっ?

まあ 座って。

私が投資してるの
誰から聞いた?

うちのファンドマネージャーです。

田辺さんは
不動産業界の大物だそうで。

そんなでもないよ。

あんたら 長屋に
嫌がらせを受けてるんだって?

本当にひどい話なんです。

そのせいで 決まっていた投資も
駄目になってしまって。

あの もうろくじじい…。

早く どっか行っちまえば
いいのに…。

私が助けてやろうか。
えっ?

私が助けてやろうか。
えっ?

どっち?

ありがたいお話なんですけど
お断りします。

なんで!?
田辺さんは

長屋創業の頃に 多額の融資を
されているんですよね?

そうだよ。
ああ…。

あの人は 僕にとって
人生を懸けた復讐の相手で

必ず自分の手で倒すと決めてます。

なので あの人の知り合いの方に

力を借りるっていうのは
ちょっと…。

社長…!

なんだい こっちだって
よかれと思って言ったんだけどね。

ごめんなさい。 社長は
いつも こんな調子なんです。

あんたも
こんな社長を持って 大変だね。

せっかくお越し頂いたのに
すみません。

他を探します。

自分の力で長屋を倒す?

金も実力もないくせに
夢だけは立派だね。

仲間が
こんな苦労してるっていうのに

プライドばっかり高くて…。
自分だけがよければいいのかい。

もういい。

こんなバカに投資はやめだ。

願い下げだよ!

えっ 田辺さん…。

田辺さん 待って!

ちょっと お茶でも行きませんか?

ねえ…。
ありがとうございます。

『三ツ星スタジアム』の決勝戦
何か秘策はあるの?

秘策ですか…。

準決勝の時

うちが負けるって言ったのは
なんで?

負けるでしょうね。

初回放送が終わってから

ネットで りくさんの人気が
すごかったんです。

料理バトルとは言ってますけど

審査員も
視聴者の声は無視できないので

勝敗は明らかだと思いました。

なるほどね。

次は 誰が作ったかを伏せた状態で
審査してもらえるよう

番組側に 裏から話してみます。

それなら
味の勝負に持ち込めるって事か。

弱いですかね?

一つだけ 絶対に勝てる切り札が
ありますけど。

切り札?

あっ 優香…。

優香!

どうして 無視するの?
別に…。

何? 仕事?
ああ…。

投資家に会ってきた。
そっか。

じゃあ…。

ねえ 優香…。

この前は悪かった。

せっかく 俺の事を思って
言ってくれたのに。

はあ?

自分から振っといて
何 言ってるの?

はあ? えっ 俺が振った?

(ため息)

もういい。

ご飯 食べた?

それ…。
えっ?

もう 焼けてるよ。
あっ やばい やばい。

もう 何? 暗い顔して。

いや…。

みんなに
最後 焼き肉 食べさせたの

いつだったかなって…。

苦労ばっかかけて…
うん 駄目な社長だな。

フッ… 何 言ってるの。

みんなが みやべを選んだのは

仕事にやりがいがあって
あんたが好きだからでしょ。

…そうなの?

うん。 はい。
ありがとう。

さっきのは どういう意味?

何が?

俺が振ったって。

だから…。

復讐が終わるまでは
俺は幸せにはなれない。

私と幸せになるより
復讐のほうが先なんでしょ?

そういう事か…。

私に言ってくれたよね?

「お前は 自分の人生を
一生懸命 生きてる」って。

その言葉 そのまま返す。

私は

新が これ以上 苦しまない事を
願ってるだけ。

でも もし…
その復讐が終わったら?

うん?

その時は 私と幸せになれるの?

もういい。

はい 焼けたよ。

うん…。

♬~

(弘子の声)仲間が
こんな苦労してるっていうのに

プライドばっかり高くて…。
自分だけがよければいいのかい。

♬~

(亮太)ああ… 兄貴
おかえりなさい。

おう…。

まだ帰ってなかったのか。

ああ… 決勝戦の
シミュレーションしたいって

りくに付き合ってたんです。

そうか。

葵は?

新しい投資家 探すって
走り回ってましたけど。

♬~

(呼び出し音)

もしもし 葵?

社長?

「今 どこにいる?」

…熱海です。

熱海!?

えっ… なんで そんなとこに?

「熱海!?
なんで そんなとこに?」

ごめんなさい。
田辺さんに会いに来ました。

「怒ってますか…?」

いや 怒ってないよ。

「えっ…
それで もう会ったのか?」

夜中に押しかけられてきても
迷惑なんだよ。

すいません。

なんか用かい?
「いや それが…」

えー… その…。

やっぱり
みやべに投資して頂けませんか?

「バカ野郎!」

電話で投資を頼むバカがいるか?

だから 私が来たんです
田辺さん。

フフッ…。 座ってください。

あの…
絶対に損はさせませんので。

「黙れ! このクソッタレ!」

こっちは 損得で
投資を決めてるんじゃないんだよ。

えっ…?

そりゃ 私だって 商売人だから
損はしたくないよ。

でも あんたは

ちゃんと自分の店をやりながら
町の事を見てた。

その目が気に入ったんだよ。

「どこまで考えてる?」

えっ? どこまで…?

目標だよ 目標。

トップです! トップ。

俺の目標は

日本でトップに立つ事です。

私と気が合うねえ。

えっ? あっ… それじゃあ…。

じゃあ 証明してみな。

えっ?

「口だけだったら
誰だってできるだろ」

それを行動で証明しろって
言ってるんだよ。

証明…。

番組があるだろう。

「料理の対決の…」

ああ はい。
『三ツ星スタジアム』ですね。

「そこで優勝しな」

優勝したら 投資をしてあげるよ。

ありがとうございます!

礼は優勝してからにしな。
「はい」

必ず優勝します。

私は寝るよ。

はーい。 おやすみなさい。
はい おやすみ。

あとで行きまーす。

社長…。

よく決断してくれました。

ああ。

明日 優勝してくださいね。

私は 田辺さんの機嫌を取って
夕方に戻ります。

わかった。

おやすみなさい 社長。

「葵」

はい?

感謝してる。

わかりました。 愛してます。

おやすみなさい。 夢で会いましょ。

♬~

(ため息)

♬~

(りくの声)龍二らしくない。

(葵の声)どうしようもなく

私の事が
好きでたまらなくなったら

長屋の後を継いでよ。

(パトカーのサイレン)

(呼び出し音)
(パトカーのサイレン)

もしもし。

りく。
はい。

もしかしたら
投資を受けられるかもしれない。

えっ 本当?
よかったじゃないですか。

どこから?
田辺さん。

やっぱり 頼む事にしたんですか?
うん。

ただ 一つ 条件をつけてきた。

条件?

二代目みやべが 今日 優勝する事。

ああ…。

はっ? 優勝!?

りく 俺たちの未来は
お前にかかってる。

いやいや いやいや なんで 今…。
りく! お前ならできる。

りく!
痛い痛い 痛い痛い!

だって… えっ?

(本城)あの…!

あっ 少し… よろしいですか?

はい。

なんだよ これ…!

これは さっき うちのスタッフが
見つけたんですが…。

(本城)悪意のある記事ですよね。

我々も 番組では これまで

「美人料理人」だとか 「女性料理人」
という表現を使っていまして

我々の配慮が足りず
申し訳ありませんでした。

りく…。

知らない…。

まだ 親に言ってないのに
なんで…?

ごめんなさい。
ちょっと 失礼します。

(ドアの開閉音)

(りくの声)自分も小さい頃から
親とは いろいろあったけど

何があっても親だからね。

そっか…。

まだ 自分のジェンダーの事は
親に話せてないんだ。

簡単に理解してもらえるとは
思えないけど…

いつか 自分から話したいと
思ってる。

そういう日が来るといいね。

うん。 ありがとう。

(ドアの開く音)

(ドアの閉まる音)

切り札って この事だったの?

知り合いの記者に頼んで
ネットの記事にしてもらいました。

りくさんが
本番直前に これを見れば

きっと 料理どころじゃ
なくなりますよね。

仲間だったんじゃないの?
はい。

僕にとっては
数少ない 大切な友達です。

じゃあ なんで…!?

勝つためですよ。

これが 長屋のやり方ですよね。

こんな事して みやべの人たちと
どうなってもいいの?

友情ごっこは
もう終わったんです。

♬~

(女性)ショックなんだけど…。
(女性)やばいよね。

(女性)あっ あの…。

綾瀬りくさん… ですよね?

あ… はい。

♬~

(綾瀬麻紀の声)もしかして
女の子になりたいの?

(男性の声)「ええっ 綾瀬りくは
男だったってこと!?」

(男性の声)
「そっとしといてやれよ」

(男性の声)「マジか」
(女性の声)「知ってた 知ってた」

(女性の声)
「お母さんの気持ち分かるー」

二代目みやべの人たちは?

(平池 誠)みやべの料理長が
カミングアウトしたらしいな。

反響のすごさに
ビビってるんじゃないか?

じゃあ… 棄権ですかね。

(平池)今日こそ
やっつけてやろうと思ったのに。

(スタッフ)それでは
本番30分前になりまーす!

審査員の皆さんは
打ち合わせ お願いします!

ふう…。

社長…。

あっ… すみません。
逃げたんじゃないんです。

ちょっと
体の力 抜けちゃって…。

りく。
はい。

落ち着いたら
すぐ準備します。

いつか こんな事になるって
思ってたんで…。

ここで優勝しないと
投資もしてもらえないし…。

大丈夫です。 頑張れます。

いいんだ。
えっ…?

出なくていい。

りくは

俺が知ってる人の中で
一番 勇気がある。

誰がなんと言おうと
勇敢で美しい人だ。

落ち着いたら 店に戻ろう。

大丈夫です。

私は 社長の言うとおり
勇敢なんで

二代目みやべの名前を懸けて
ここにいます。

逃げたりしません。
味で納得させます。

逃げてもいい。

いや… 逃げるのとは違うか。

別に 間違った事をしてる
わけじゃない。

でも 世間の目に
耐えなきゃいけないほど

大事な事でもない。

りくは りくだから。

他人を納得させる必要なんてない。

大丈夫。

大丈夫だ。

(泣き声)

(泣き声)

大丈夫。
(泣き声)

♬~

♬~

よろしくお願いします。
わかりました。

(亮太)龍二!

りくは?

(龍二)さあ… 見てません。

さすがに この状況では

出てこられないんじゃ
ないですか?

なんで?

「なんで」って…。

あいつは
男がどうとか 女がどうとか

そんなの関係なく
自分の気持ちに真っすぐ生きてる。

りくをナメんな。

♬~

みやべが出ないなら
勝ったも同然だな。

新?

僕が代わりに料理したら
ルール違反ですか?

(本城)あっ いえ…
違反ではないですが

大丈夫ですか?
ええ。

(龍二)今 残ってるのは
全国でトップの4人ですよ。

新さんでは勝てないです。
ハッ…。

お前が言ったんだろ
俺の料理 うまいって。

(スタッフ)本番10分前です!

(携帯電話の振動音)

もしもし。

「りく?」

その感じは…
記事を読んだんだね。

勝手にバラすなんて… ひどいね。

まあ… いい気はしない。

社長は なんて?

(りく)「逃げてもいいって」

私は私だから

他の人を納得させる必要は
ないって。

えっ…? もしもし?

それで… りくは…
逃げる事にしたの?

今日の朝 詩集を読んだんだけど

そしたら りくを思い出して。

詩集?

うん。

この状況で
りくに この詩を聞かせる私は…

悪い女だね。

「私は石ころ 炎で焼いてみよ」

「私はびくともしない石ころ」

「激しく叩いてみよ」

「私は強くて硬い石ころ」

「深い暗闇に閉じ込めてみよ」

「私は独り輝く石ころ」

(スタッフ)本番3分前です!

出場者の皆様は
所定の位置にお願いします!

(ドアの開く音)

♬~

♬~

♬~

♬~

(葵の声)「やがて砕け散り
灰になって消えていく」

「そんな自然の摂理さえ跳ね返す
石ころ」

♬~

♬~

♬~

二代目みやべ 料理長 綾瀬りく。

私は…

トランスジェンダーです。

♬~

(葵の声)「生き残った私は」

私は 今日… 優勝します。

(葵の声)「私は」

(葵の声)「私は」

「ダイヤだ」

ここからが勝負だ。
(亮太)龍二 帰国したらしいぞ。

(龍二)みやべを潰して
振り向かせる。

(龍河)父さんの大事な長屋は
僕が守ってあげるよ。

私に取られるのが怖いですか?
私の事 まだ好き?

あなたに罰を与えるのは
僕なんですよ。

だから まだ死ぬな。