[新]家庭教師のトラコ#01[解][字][デ]…のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
[新]家庭教師のトラコ#01[解][字][デ]
「お金の正しい使い方、知りたい?」勉強を教えない謎の家庭教師が、バラバラな悩みを抱える3人の母親と3人の子供を救う!橋本愛主演、個別指導式ヒューマンドラマ!!
出演者
橋本愛、中村蒼、美村里江、細田佳央太、矢島健一、丸山智己、細田善彦、阿久津慶人、加藤柚凪、板谷由夏、鈴木保奈美
番組内容
合格率100%の家庭教師!?その宣伝文句に惹かれ小学、中学、大学受験で絶対合格を勝ち取らせたい3人の母親が集まった。実はその子供たちは親には言えない問題を抱えていた。家庭教師のトラコ(橋本愛)は、まず私立小学校合格を目指す母・中村真希(美村里江)の家へ。勉強嫌いな知恵(加藤柚凪)に1万円の使い方を学ばせようと、サラ金、競馬場、おもちゃ屋と連れまわす。それを知った、真希は激怒して、クビを言い渡す……
監督・演出
【演出】 伊藤彰記
原作・脚本
【脚本】 遊川和彦
音楽
【主題歌】
「茜」森山直太朗(ユニバーサル ミュージック)
【音楽】
平井真美子
制作
【チーフプロデューサー】
田中宏史
石尾純
【プロデューサー】
大平太
田上リサ(AX―ON)【制作協力】 AX―ON
【製作著作】 日本テレビジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
テキストマイニング結果
ワードクラウド

キーワード出現数ベスト20
- 知恵
- 先生
- ママ
- パパ
- ハァ
- 万円
- 高志
- 大丈夫
- 家庭教師
- 私立
- 方法
- 朔太郎
- お前
- トラコ先生
- 家族
- ドア
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- お願い
解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
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中村知恵 6歳です。
(面接官) 知恵さんのお父様の
お仕事は何ですか?
おもちゃを作る会社です。
(面接官) お母様は?
えっと… 新聞社です。
(面接官)
新聞社は どんなお仕事ですか?
あっ えっと… 分かんない。
(中村真希)
経済部で記者をやっております。
(面接官) ご両親 当校を志望した
理由をお聞かせください。
(中村朔太郎) えっと…。
私は 最初は
公立でもいいと思ったんですが
御校の教育理念を妻から聞き
いたく感動しまして。
(面接官) 具体的に どんな点を?
えっ?
それは あれですよ ほら あの…。
格差社会や分断化が進む今
しっかりとした
自主性を持ちながら
他の人へ思いやりを忘れない
人間を育てたいという
御校の理念は…。
(メールの受信音)
フゥ~。
(操作音)
ウッソ~!
そんなガッカリすんなよ。
ただの受験塾の入試で
本番に落ちたわけじゃ
ないんだから。
何言ってんの
あそこに受かれば
有名私立に入ったも同然って
いわれてんだから。
もう そっちが ホントは公立でも
よかったみたいなこと言うから!
俺は 知恵には
伸び伸び育ってほしいからさ。
そっちだって つい この間まで
私立に行かせるなんて
言ってなかったろ?
だって エスカレーター式の学校に
行ったほうが
いじめられる確率も低いし
知恵の将来についても
じっくり考えられるでしょ。
でも結構 金かかるし
今から「勉強 勉強」って言うのは
かわいそうだろ。
知恵だって
お受験なんかしたくないよな?
えっ? 分かんない。
おい 何やってんだよ?
まだ何か方法があるはずよ
私立に受かる裏技が。
え~ 俺 腹へったんだけど。
(メールの受信音)
えっ?
(操作音)
♪~
♪~ 何? これ。
♬~
上へまいります。
あっ すいません 乗ります。
何階のご利用ですか?
(3人) 17階 お願いします。
かしこまりました。
(エレベーターのドアが閉まる音)
あの そちらも
家庭教師の面接ですか?
(上原里美) ええ まぁ。
一番下の子が
東大 目指してまして。
やれば できる子なんですけど
今まで いろいろな塾に通っても
相性が悪かったみたいで。
うちは小学校受験なんですけど
大学受験もOKってことですか?
あら そうね。
おたくは?
(下山智代) 私?
あ~ 私は
出前を届けに来ただけです。
うちの名物 秘伝のタレで
じっくり煮込んだ
豚の角煮弁当 ハハハ…。
あ~ そう。
それにね うちね
息子 小6なんですけど
塾なんか行かなくても
成績トップなんですよ。
私としてはね 勉強なんかより
デッカい夢を持って
将来 稼いでくれたほうが
いいんだけどね フフっ。
ほら 野球の大谷選手みたいに!
よくない?
でも 何か
いかがわしくないですか?
どんな志望校にも合格率100%。
しかも
授業料は幾らでもいいなんて。
(智代) それは詐欺だよ~。
後からね
絶対 要求して来るわよ お金を。
(エレベーターの到着音)
17階でございます。
(智代) はい。
(ノック)
失礼します。
中村さんですね どうぞ。
失礼します。
えっ?
どうかされました?
あっ いえ 別に。
どうぞ お座りください。
はい。
失礼します。
あっ お構いなく…。
(お弁当のフタを開ける音)
中村さんのご主人は
おもちゃメーカーにお勤めですか?
はい。
奥さんは? 職業欄に
「会社員」とだけありますが。
私は新聞社に勤めてます。
新聞社。
分かりました もう結構です。
えっ… ちょっと待ってください。
えっ それだけですか?
何か質問があれば どうぞ。
あの 先生は
どこの大学のご出身ですか?
東京大学です。
卒業して3年ほど
財務省に勤めていました。
あ~ 素晴らしい経歴をお持ちの
先生なんですね。
何か勘違いされてる
みたいですけど
先生は こちらです。
えっ!
家庭教師の根津寅子です。
私は秘書の福田福多と申します。
あ~ じゃあ
トラコ先生も東大のご出身とか?
いえ 彼女は高卒です。
あぁ…。
この時点で帰った方が
3名いましたが どうされます?
でも さっき エレベーターガール
なさってましたよね?
あぁ… すいません。
彼女はコスプレが趣味でして。
あぁ… なるほど。
すいません。
先生からお願いがあるそうです。
何ですか?
1階から この部屋まで
階段で
3往復していただけますか?
アハハ…
いや でも ここ 17階ですよね。
この時点で帰った方が
10名いましたが
どうされます?
すいません…。
ハァ ハァ…。
ハァ ハァ ハァ…。
ハァ~ ハァ…。
信じられないですよね。
階段 3往復もしろなんて。
えっ?
私は2往復ですけど。
はぁ?
ハァ… 終わりましたけど。
ハァ ハァ…。
ハッ!
ハァ ハァ…。
(ドアが閉まる音)
おかえりなさい
早かったんですね 今日は。
ねぇ 市会議員の先生が
紹介してくださった
家庭教師の面接に
行って来たんですけど
あなたが銀行の重役だ
って話したら
「もう結構です」って言うのよ!
「それだけ?」って文句言ったら
今度は
ビルの階段を2往復しろって。
しかも戻って来たら
部屋は もぬけの殻!
どうやら
レンタルスペースだったみたいで。
(家政婦たち)
おかえりなさいませ。
何だか うさんくさかったし
やっぱり 大手の塾にしたほうが
いいかしら?
(上原利明) 別にいいんじゃないか
そんなことしなくて。
(里美) えっ?
(利明)
寄付金をそれなりに積めば
大抵の私立は
特別枠で入学できるし。
そうなんですか でも…。
ワインもらえるか?
はい。
失礼いたします。
憲一 どうだ? 金融庁のほうは。
例の件 進めてくれそうか?
(上原憲一)
はい 大丈夫だと思います。
局長 親戚の会社に お父さんが
10億 融資してくださったの
えらく感謝してましたから。
(上原 椿) ちょっと やめてよ
家で生臭い話。
(椿) それより パパ
安いストラディバリウスが
3000万で手に入りそうなの。
お前 何本 バイオリン買えば
気が済むんだよ?
(椿) お母様の七回忌にも
弾いてあげたいし。
いいでしょ? パパ。
分かった 分かった。
(里美) そういえば
七回忌の会場 どうします?
どなたに招待状 送るかも
決めないと。
それなら大丈夫ですよ。
母のことは
僕たち家族でやりますから。
えっ?
(椿) そうよ。
里美さん 今
守君のお受験で大変でしょ?
(上原 守) ≪ただいま~≫
何やってたの? 守
お父様 帰ってらっしゃるわよ。
(守) いや 俺もさ 授業終わったら
飛んで帰ろうとしたんだよ。
そしたら 重たい荷物持った
おばあちゃんに
「郵便局は どこですか?」って
聞かれちゃうじゃないですか。
そんな か弱いご老人
放っておけますか?
しかも それが終わったら
今度は さらなる試練が!
もういいから!
フゥ~ 何よ!
「母のことは
僕たち家族でやりますから」って。
私たちは家族じゃないわけ?
(守) しょうがないじゃん!
向こうにしてみりゃ
母親が死んだと思ったら
愛人だった銀座のホステスが
転がり込んで来たんだから。
これで あんたが
ろくでもない大学に行ったら
ますます ばかにされるから
絶対
東大に受かってもらわないと!
うんうん
いや 分かるよ 母上の気持ちは。
タネが一緒なのに
まいた畑が違ったら
こんなに出来が悪いのかって
言われたくないし。
やめろ
そったら下品なしゃべり方。
怒ると また津軽弁 出てるし。
(せき込み)
あんたは悔しくないの?
上の2人に見下されて。
でもさ 自分で言うのも何だけど
やっぱ無理だよ 東大なんて。
(守) ほら。
(里美) 何これ!
E判定ばっかりじゃない!
いや~ 俺もさ
普通にやれば できるんだよ。
でも この前はさ…。
要するに あんたは
やる気がないだけでしょ!
いやいや… 心外だな。
僕だってね
モチベーションさえ上がれば…。
モチベーションって?
ん~ 例えば
すっげぇ美人のカテキョに
マンツーマンで教えてもらうとか。
また そんな…。
(メールの受信音)
ハァ…。
(客) ハハハハ…
「笑う門には福来たる」か。
(智代) 昔から これ信じて
別に大したことなくても
笑うようにしてんだけどさぁ。
「働けど働けど
わが暮らし 楽にならざり
じ~っと手を見る」って感じ?
(下山高志) ただいま!
(智代) あ~ おかえり!
いいよ 高志 そんなことしなくて。
友達と遊んどいで。
(高志) いいよ 別に。
ごちそうさん。
はい ありがとうございま~す。
1850円になります。
はい。
はい… 2000円
ありがとうございます。
2000円 頂きましたので
150万円のお釣りでございます。
あ~ すいません もう!
大丈夫 大丈夫!
こういう時はね
手が伸びんのよ~!
もうちょっと… ビヨ~ンっつって
もうちょい アッハ。
あっ…。
(下山満男) 何やってんだ? お前。
アハハ…。
単刀直入に言う。
母さんが 高志 引き取って
私立の中学に行かせたい
って言ってんだ。
はぁ~?
お前だって知ってんだろ?
あの子が誰よりも優秀なの。
でも別に 私立なんか
行かなくてもいいって 高志。
それは お前に 気 使ってんだろ。
この前 聞いたら できれば
地元の公立には行きたくない
っつってたぞ あいつ。
ウソ…。
(満男)
息子の気持ち ちゃんと聞いて
やったことあんのか? お前。
いい学校に入ればいいっていう
話じゃないでしょ~。
誰かさんみたいに
いくつになっても
母親の言いなりに
なってもらっても困るし。
私立に行けば
高志が将来 自分の進みたい道が
見つかった時
それをかなえる可能性だって
広がるんだよ。
それとも お前
このお店 継がせて
床 はいつくばって
100円玉 捜すような人生
送らせたいのか? あいつに。
何よ 偉そうに!
私だってね
高志がホントに望むんだったら
私立だろうが 何だろうが
行かせてやるわよ。
じゃあ もし落ちたら
高志の親権 譲ってくれるか?
な… 何を言ってんのよ。
何だよ 自信ないのかよ?
そんなことはないわよ!
あぁ…
絶対 合格させてみせるわよ。
言ったな? 約束だぞ。
高志 またな。
(高志) うん。
(戸の開閉音)
ねぇ 高志 ホントなの?
私立 行きたいって。
別に そんなことないよ。
でも ほら あの人が…。
しつこいんで適当に答えただけ。
気にしないで。
そう。
ハァ… どうしよう? お父ちゃん。
あっ。
お願いします。
(上司) お~ いいじゃん。
一体 何者なの? あの子。
(上司) おい ウソだろ~!
大体さ 本当なのか?
その家庭教師。
どんな志望校でも
合格率100%なんて。
(メールの受信音)
ウソ…。
(上司) いや だから
お前の知り合いの娘が
どうしようもない成績なのに
第1志望に受かった話は
聞いたけどさ…。
何? これ。
(足音)
♬~
(チャイム)
は~い。
家庭教師のトラコです。
どうも。
何か?
あっ すみません。
この前と随分 印象が違うので。
知恵 今日から
勉強 教えてくださるトラコ先生。
その前に…。
もう一度
確認させてもらえますか?
3つの条件を守っていただけるか。
あ~ はい え~ 確か…。
1 教育方針には 口を出さない。
2 授業中は部屋をのぞかない。
3 授業の日は
お宅に泊めていただきます。
えっ そうなの?
あっ はい だ… 大丈夫です。
では…。
ん?
今週の授業料を。
あっ! すみません。
あの ホントに
幾らでもいいんですか?
ええ。
でも どうして こっちで
決めてもいいんですか?
国の予算と同じように
限られた財源の中
生活費や教育費などに
幾ら使うかを決めるのは
中村さん自身だからです。
おたくは 私に幾ら払うのが
正しいお金の使い方だと
思われますか?
あっ… ちょっと待ってください。
すいません じゃあ これで。
ありがとうございます。
申し訳ありません
何か少なくって…。
あら 懐かしい!
何ていうんでしたっけ? これ。
吹き戻しです。
うちの会社で
作ってるんですけどね。
中でも自慢なのが これで。
あら。
どうぞ。
ハァ… えっ? 何で?
その名もズバリ
「ダイエットピロピロ」。
かなりの肺活量が必要だから
ダイエットに最適で。
お幾らですか? これ。
300円です。
安っ! コスパ最高ですね。
あの よかったら。
あなたが知恵ちゃん?
では 始めましょうか。
で?
えっ?
あなたは何が知りたいの?
あっ えっと…。
あっ そうだ!
何で 知恵は
お受験しなきゃいけないの?
何でだと思う?
ん~ ママが そう言うから。
でもね パパは そんなこと
しなくていいって言うの。
どうして?
それは
ママとパパは あなたに
幸せになってほしいけど
その方法が違うの。
えっ? よく分かんな~い。
先生 幸せって何?
太古の昔から それについて
どれほどの人間が悩んで来たか。
まぁ 簡単に言うと
「やった~! うれしい!」って
笑っちゃうようなことかしら。
知恵ちゃんもあるでしょ
そういう時。
あっ うん。
どんな時?
えっと~ 思い出せない。
では 知恵ちゃんにとって
幸せとは何か 考えてみましょう。
えっ どうやって?
この1万円 使って
幸せになる方法を見つけるの。
ちなみに 1回300円の
ガチャガチャなら33回できます。
110円のアイスだったら
90本
テーマパークに行きたかったら…。
のぞいちゃダメって
約束しましたよね?
次やったら アウトですから。
知恵 今日は
どんなお勉強したの?
口出ししない約束です。
えっ?
ママに何か聞かれたら
そう言えって トラコ先生が。
あっ そうなんだ。
あの… 何か?
あ~ ごめんなさい。
あの 先生。
何で授業の日に
泊まられるんですか? 家に。
それは…。
家庭教師だからです。
はあ。
ところで こちらのお宅は
お幾らなんですか?
ざっと見て 3LDK 80平米
駅から25分って感じですけど。
6000万です。
高っ!
35年ローンとしたら
毎月返済は18万?
もっと安い所にしようって
言ったんですけどね
2人で頑張れば
何とかなるって 妻が。
あぁ… でしたら 私のために
こんなに豪華な料理を
デパ地下で買って来なくて
結構ですよ。
食費が もったいないですし。
あ~! 知恵 ほら 貸してごらん。
骨… 大丈夫?
お箸 ちゃんと使ってよ。
(いびき)
♬~
お仕事ですか?
ええ。
書き直さないといけない
原稿があって。
大変ですね。
ビール 頂きます。
はい。
あっ ちょっと!
あっ… 何かあったら困るし
安い時に
買いだめしとこっかなと思って。
ちょっと何してるんですか?
これとこれ
賞味期限 切れてますよ。
これは もう腐っちゃってるし。
あ…。
(冷蔵庫のドアを閉める音)
では…。
おやすみなさい。
あの 先生。
何ですか?
うちの娘 大丈夫でしょうか?
私立に受かりますか?
(トラコ:知恵のモノマネ) 分かんな~い。
(あくび)
(チャイム)
(里美) は~い。
あの 先生 何だか雰囲気が全然…。
初だぞ お前 世界初だよ お前。
(ノック)
(里美) ≪守 家庭教師の先生が
いらしたわよ≫
(守) は~い。
あなたが守君?
(上ずった声で) あ… はい。
♬~
で?
えっ?
あなたは何が知りたいの?
あ… えっと~。
な~んでも教えてあげる。
(生唾をのみ込む音)
あの 先生 本当に
そのスタイルでやられる…。
ママ 口出しは…。
君が高志か!
お母さんから聞いたぞ!
クラスで成績もトップだし
家の手伝いもする
親孝行者なんだって?
いや 別に…。
どうした? どうした?
元気ないな~。
よし! じゃあ 今から
先生と一緒に走るか!
えっ でも勉強は?
そうですよ 先生。
健全な精神は
健全な肉体に宿るっていうだろ!
何なら 女将さんも
一緒に走りますか!
生まれ変わりますよ きっと!
えっ いや… えっ?
(チャイム)
はいは~い。
授業料。
はい お疲れさん。
定食屋が5000円で
新聞記者が1万で
銀行の重役が10万。
あれ? 1万 足りないけど。
お代わり。
あっ はいはい。
なぁ 3人とも文句言ってたぞ。
本当に ちゃんと
勉強 教える気あるのかって。
お子さんの興味や特性を
見極めてるだけですって
フォローしといたけどさ。
それ 洗濯。
あっ はいはい。
今回は
これがメリー・ポピンズで
これが魔性の女で
これが熱血先生ってこと?
もう相手によって
キャラ変えるのもいいけど
もう少し
普通にできないの? お前。
この頃 俺も本当のキャラが
分からなくなって来たんだけど。
トイレットペーパー 切れてた
あと 風呂も掃除してないでしょ。
あっ ごめん!
って いや 何か
こっちが居候みたいじゃないか。
ここ 俺のマンションなんだけど。
俺は家政婦でもないんだからさ
1週間に一度
洗濯物がたまったら家に来て
たらふくメシ食って帰るの
やめてくれる?
何なら
ここに
一緒に住んだっていいんだし。
なぁ 聞いてるか?
(寝息)
あれから考えた?
1万円で幸せになる方法。
うん!
また聞いてらっしゃいました?
いえいえ まさか そんな…
ハハハ。
では 行きましょうか 知恵ちゃん。
(知恵) うん!
あの どちらへ?
課外授業です。
う~わ~!
ここで好きなだけ
おもちゃ買うのが夢だったの?
うん そう!
うわ~ うわ~! かわいい。
フフフ…。
あ~! あ~!
あ~!
フフっ かわいい!
ただいま。
おい 知恵 どうした?
元気ないけど。
これ! どうしたんだよ?
先生 どういうことですか?
知恵に1万円渡して
おもちゃを買わせるなんて。
教育方針には 口出ししない。
いや でも…。
(ドアが開く音)
(知恵) 先生…。
(ドアが閉まる音)
何ですか?
知恵 どうして怒られたのかな?
幸せになれたと思ったのに。
きっと ママもパパも
うれしくなかったのね。
知恵ちゃんが
おもちゃを買っても。
じゃあ
今度は2人を喜ばせたいから
もう一回 1万円くれる?
それは無理。
えっ 何で?
また1万円あげる余裕ないの
こっちも生活 苦しくて。
え~! じゃあ
どうしたらいいの? 知恵。
大丈夫
貸してくれる所があるから。
ホント?
♬~
(缶を開ける音)
(注ぐ音)
(稲垣)2022年モノです
(妻)好き!
< 「ノンアルでワインの休日」 新登場>
ビロードのような…
(しずちゃん)カツカレー?
(山里)しっかり食べて夏バテ対策!
しっかり食べて家でゴロゴロ
外は暑いんだよ しずちゃん!
しゃーない!
<さあ
夏の内臓脂肪に!
サントリー「からだを想うオールフリー」>
(2人)
うまっ!
じゃがいも
好きな野菜
たまごをざっくりと。
ペイザンヌサラダは
田舎風のサラダという意味だそうだ。
熟成させた卵黄と
3種のハーブのコクとうま味。
先生 知恵には
1万円 貸してくれないって。
未成年や担保がない人には
貸してくれないからね 銀行は。
え~ じゃあ どうしたらいいの?
大丈夫。
知恵ちゃんでも
貸してくれる所があるから。
ここなら 銀行と違って
保証がなくても大丈夫なの。
(知恵) どうして?
その代わり
利子をたっぷり取られるから。
リシって何?
お金を借りたら
少し多く返さなきゃいけないの。
1万円なら1万2000円とか
それでもいい?
あっ うん!
あ~ でも
子供は借りられないから
その代わり
1万円 貸してあげるわね。
ここと同じ利子で。
♬~
お金を借りる時は
こうやって借用書を書くのが
大事なルールだから
忘れないでね。
は~い!
はい。
今度は何に使うの?
ママとパパを喜ばせたいって
言ってたけど。
2人に聞いてみたの
何が欲しいか。
そしたらね…。
そうだなぁ
パパは
お小遣い 上げてほしいかな
そうね
いつか のんびり
家族でハワイでも行きたいかな
でも これで足りるかな?
少なくとも
100万は いるでしょうね。
え~! どうしよう? 先生。
大丈夫。
お金を増やす方法があるから。
株や投資に宝くじと
いろいろ方法はあるけど
今すぐ増やすには これが一番ね。
ホント? どうやって?
一番簡単なのは
どの馬が勝つか当てるの。
ちなみに 100倍にしたいなら
3番か8番 あとは…。
知恵 3番がいい!
どうして?
だって うちの家族 3人だから
3人の3!
じゃあ 買って来てあげる。
一体 どういうことですか?
今度は娘に 競馬 教えて
馬券まで買うなんて!
ちなみに 気にならないんですか?
100倍になったかどうか。
えっ! まさか勝ったんですか?
あえなく ビリッケツでした
家族3人の3番は。
あ~! もう はい 分かりました。
もう来ていただかなくて結構です。
15人。
はぁ?
この時点で やめた方の人数です。
2回目の授業で
クビと言われることが多いので
中村さんは至って普通ですから
ご心配なく。
いいかげんにしてください!
ふざけてるんですか? あなた。
では…。
ごきげんよう 知恵ちゃん。
知恵 これからは
ママが勉強 教えてあげるから。
(知恵) え~?
(朔太郎) なぁ もう やめたら?
無理にやらせて もし落ちたら
知恵が かわいそうだし。
そっちこそ 何で
そんな のんきにしてられるの?
知恵の将来にとって
今が大切な時だって
どうして分かんないの?
昔から心配し過ぎなんだよ
お前は。
旅行の時だって 飛行機に
乗り遅れたら どうしよう
迎えのバスが来なかったら
どうしようって。
私は他の子より つらい思い
させたくないの 知恵に。
この前 同窓会に行ったら
大学の時 私にノート貸してくれ
って泣き付いてた子が
自分の子供を有名小学校に入れて
上から目線で自慢してんのよ。
今どき 6歳で人生決まることに
気付いてない親は ばかだって。
だから急に
私立とか言い出したのかよ?
別にいいじゃん
よそはよそ うちはうちで。
結局 問題は あなたなのよ。
出世する気もないし
安い給料で
おもちゃ作ってりゃいいと思って。
何だよ それ 結局
お前は俺のこと見下してんだよ。
大学だって 会社だって
自分のほうが上だと思って。
今まで黙ってたけどね
私 結婚する前
みんなに言われたんだから。
朔太郎さんは「結婚に適してる
物件じゃ ない」って。
「顔はいいけど
稼ぎも悪そうだし」って。
(朔太郎) こっちだってな
毎日 我慢してんだ お前に!
すぐイライラして
ネガティブなことばっかり言って。
この家が暗くなるの
必死で明るくしてる
俺のつらさが分かってんのか!
何よ! そんなに
私のことが嫌なんだったら
別れればいいでしょ!
はぁ?
あなたなんか いなくたって
知恵は私一人で育てるから!
ふざけんなよ!
そんなことしたら 知恵が
どんな卑屈な子になるか
分かったもんじゃないだろ!
(吹き戻しの音)
ねぇ これ
知恵たちみたいじゃない?
これがパパで これがママで
真ん中が知恵。
み~んな 一緒に伸びて
一緒に縮むんだよ。
ねぇ ママもやってみて!
いいかげんにしなさい。
誰のせいで
ケンカしてると思ってんの!
(朔太郎) あ~あ!
ひどいな ママ。
知恵は
笑わせようとしただけなのにな。
また そうやって
1人で いい人ぶって。
自分のことだけじゃなくて
知恵のこと考えろよ。
あなただって言うだけで
何にもしないじゃない。
「夏の野菜に丸を付けてください」。
ん~ えっと…。
えっと…。
ほら このお野菜とか
この間 食べたでしょ。
いつ食べた?
えっと… ん~。
(洗濯機:終了の音)
ママ ちょっと
洗濯物 干して来るから
その間にやっといてよ。
(ドアが閉まる音)
フゥ…。
(振動音)
はい 家庭教師のトラコです。
トラコ先生 いますか?
あっ ごめんね。
先生は今 留守で…
伝言があったら伝えるけど。
(足音)
さっきの問題できた?
あっ うん。
あ~ それ 冬の野菜でしょ。
何で こんなこともできないの?
いいわ 次。
あ~! ちょっと… 違うでしょ。
どうして そうなっちゃうの?
こっちでしょ こうでしょうよ。
(チャイム)
あっ… 気を付けてよ。
は~い。
何ですか? 一体。
このたびは うちのトラコに
不都合があったようで
申し訳ありませんでした。
あ~ もういいですから。
あ~ そんなこと おっしゃらず
今後の参考のために
教えていただけますか?
どこが至らなかったのか。
(コンという音)
(窓に何かが当たる音)
え~!
♬~
さぁ 行きましょう。
何かしら? 私に相談って。
(知恵) 先生 あのね
知恵のせいで
パパとママ ケンカしちゃったの!
このまま2人が
サヨナラしたら どうしよう?
先生 まだ1万円使って
幸せになれるかな? 知恵。
なれるわよ 正しく使えば。
じゃあ 教えて!
何買ったらいいの?
それは自分で考えないと。
え~ 無理だよ!
昨日から ずっと考えてるけど
全然 分かんないもん!
(知恵の泣き声)
(泣き声)
(泣き声)
私には嫌いな言葉が3つある。
1つ目が
「分かんない」だ。
そうやって甘えてりゃ
ひとが助けてくれると
思いやがって。
「分かんない」とか言って
問題から目を背けてる間に
法律 変えられて
自由に物を言えなくなる国が
どんどん増えてんだよ 今は。
あんたは
どうやったら
幸せになれるか知りたくて
いろいろ失敗したけど
頑張って ここまで来たんだろ?
だったら 泣いてないで
耳を澄ませよ! 目を見開けよ!
ヒントが すぐそばに
あるかもしれないだろ!
♬~
頭を使って考えないと。
あなたの名前は「知恵」なんだから。
(はなをすする音)
≪ハハハハ…!≫
≪ハハハハ…!≫
≪いい感じ いい感じ!
すごいよ!≫
乗れてる! 乗れてる!
乗れてるよ! すごいすごい!
すごいじゃん 1人で乗れたね!
どうしたの?
先生 行きたい所があるの!
どうして ここなのかしら?
前にね パパとママと
来たことがあってね。
その時 3人で すっごく笑ったの
思い出したの。
でも 何でだか思い出せなくて
ここに来れば分かるかなって。
あ~ 残念 今日はお休みみたい。
え~ どうしよう?
(操作音)
思い出した?
う~ん ここじゃ ない。
♬~
ここは?
これでもない。
どう? 見つかりそう?
あっ…。
何か思い出した?
あっ… うん!
先生 1万円 貸して!
それは無理。
えっ 何で?
前のお金を返してくれない人に
また貸したら
返って来る確率は
ほとんどないから。
知恵ちゃんも覚えておいたほうが
いいわよ 将来のために。
え~…
じゃあ どうしたらいいの?
知恵ちゃんが
1万円を手に入れる方法が
あと1つだけあるけど。
もう結構ですから
お引き取りください。
あいつのやることは
いちいち突拍子ないけど
お子さんの知恵を
引き出そうとしてると思うんです。
今は 知識を持った子は
たくさんいるけど
本当に大切なのは
自分独自の考え方
じゃないですか?
そんなこと言うなら
あなたが家庭教師になれば
いいじゃないですか。
僕は
あいつの願いをかなえてやるって
決めたんです。
願いって?
(振動音)
あっ。
(振動音)
トラコからです。
はいはい。
え~!?
それ 俺が言うの?
分かった ちょっと待って。
あの… トラコから伝言が。
何ですか?
「娘は預かった。
返してほしければ
身代金を用意しろ」。
(車の走行音)
(車のブレーキ音)
何のまねですか!
娘 返してほしかったら
1万よこせって!
中村さん 多分これは
ゲームの一種というか
教育の一環というか…。
もういいかげんにしてください
ほら 知恵 帰るよ。
ママ お願い!
知恵 見つけたの!
1万円で幸せになる方法。
だから身代金 ちょうだい!
あんた 何言ってんの?
ママとパパに見てほしいの
知恵が考えた幸せ。
ねっ? お願い!
いや~ でも
娘さん 何買って来るのか
楽しみですね
1万円で。
やっぱり警察に連絡したほうが
いいんじゃないのか?
そうね。
あの お願いです!
もうちょっとだけ お待ちを。
(ドアが開く音)
(知恵) ≪ただいま~!≫
何やってたの? 知恵!
こんな時間まで。
一体 何買って来たんだよ?
そんなに。
待ってて 今作るから。
お待たせしました。
えっ 何? これ。
(朔太郎)
もしかして 流しそうめん?
ママ パパ 覚えてる?
前に遊園地 行った時
3人でやったの。
(知恵の声)
あの時 パパもママも
「おいしいね 楽しいね」って
笑ってたよね。
知恵ね トラコ先生に
1万円で幸せになる方法
考えようって言われてね。
最初は 欲しかったおもちゃ
買ったけど
パパとママに怒られて…。
だから 今度は
お馬さんで お金増やして
喜んでもらおうとしたんだけど
それもダメで。
もう どうしたらいいか分かんない
って思って泣いてたら
トラコ先生に怒られたの
自分で考えなさいって。
そしたらね そしたら 公園で
うちの家族みたいな3人が
笑ってるの見て 分かったの!
幸せになるには
知恵だけでもダメだし
パパとママだけでもダメだし
パパとママと知恵が
み~んな うれしくないと
ダメなんだって。
そしたらね そしたら
遊園地で 3人で
流しそうめんしたの
思い出したの!
だからね だから…。
また3人でやりませんか?
♬~
ダメ?
そんなことないよ。
やろう… やろう! なぁ ママ?
(はなをすする音)
何 泣いてんだよ。
だって!
私 今
知恵が成長してるの見てるんだよ。
私 前から あなたに嫉妬してた。
だって 知恵が最初に立った時も
しゃべった時も
全部見てたの あなたなんだもん。
だから 今…。
♬~
初めて分かった。
娘が成長してるの見るのって…。
♬~
こんなに うれしいんだね。
こんなに幸せなんだね。
♬~
(朔太郎) ん~!
ハハっ!
ハハハ…。
(知恵) あ~!
あ~! アハハ…!
♬~
行きま~す!
(朔太郎) お願いしま~す!
お~ 速い 速い!
知恵 知恵! 頑張れ 頑張れ!
取れた!
取れた~!
おいしいね!
楽しいね!
楽しいね!
フフフ!
うわ~!
(朔太郎) お~ すごい!
ねぇ 先生。
これが 正しいお金の使い方かな?
いいんじゃない。
フフフ…。
(朔太郎) 知恵 知恵。
ほら これ直ったぞ。
(知恵) あ~!
あの 先生…
ありがとうございました。
まさか こんな…。
これ お願いします。
早く返さないと サラ金と
同じ金利になってますから。
はぁ?
いえいえ とんでもない。
そうですか!
ありがとうございます。
はい。
中村さん 家庭教師 続けたいって。
娘さんには
もう お受験 やめてもいい
…って言ったんだけど
知恵ちゃんが
トラコ先生とお勉強したいって。
でもさ もうちょっと
穏やかな方法でやれないの?
遊園地の園長さん 焦ってたぞ。
休園日なのに
勝手に1時間 開けたの
会社にバレたら大変だもんなぁ。
まぁ トラコ先生のおかげで
ばか息子が
第1志望に受かったから
これくらい朝飯前ですって
言ってたけどさ…。
でも
まさか流しそうめんとはね~。
ああいうのが
絵に描いたような幸せな家族
っていうんだろうな。
まぁ 俺たちには縁がないけど。
あんたは知ってるじゃん。
(振動音)
もしもし お母さん?
ごめん!
仕事で なかなか帰れなくて…。
えっ?
見合い? もう勘弁してよ~。
いや… 付き合ってる人とかは
いないんだけどさ。
おい ちょっと待てよ。
見合いしてあげたら?
喜ぶよ ママ。
なぁ トラコ。
何?
お前の本当の狙い 知ったら
みんな どう思うだろうな?
♬~
♬~
♬~
(客) 相変わらず いい子だねぇ
おたくの息子は。
(智代) ハハハ… 鳶が鷹 生んだ
って言いたいわけ? もう。
はい 2000円
頂きましたんで
200万円のお釣りでございます。
ありがとうございました!
ごちそうさん。
ありがとうございました
また よろしくお願いしま~す!
高志 ちょっと お母さんさ
洗濯物 取り込んで来るから。
(高志) 分かった。
♬~
♬~
♬~
♪~ い~けないんだ
いけないんだ
♪~ 先生に言ってやろう