【BS時代劇】善人長屋 [新](1)「錠前破りの大悪党」[解][字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

【BS時代劇】善人長屋 [新](1)「錠前破りの大悪党」[解][字]

表向きは善人だが、実はみな悪党ばかり。そんな長屋にある日、錠前破りを裏稼業とする極悪人が越してきた。しかし、長屋の面々にはこの男がどうも悪党には見えず…。

詳細情報
番組内容
表向きは善人だが、実はみな裏稼業を持つ悪党ばかり。そんな長屋の大家・儀右衛門(吉田鋼太郎)とその妻・お俊(高島礼子)、娘のお縫(中田青渚)はある日、錠前破りを裏稼業とする極悪人の加助という男(溝端淳平)を長屋に迎える。そんな中、スリの安五郎(山田純大)の知り合いの娘・お小夜(畑芽育)のピンチを救うため、長屋の面々はそれぞれの裏稼業の特技を活かして活躍するが、どうも加助は悪党には見えず…。
出演者
【出演】中田青渚,溝端淳平,高島礼子,吉田鋼太郎,山田純大,溝口琢矢,蕨野友也,加藤諒,畑芽育,藤本隆宏,柳沢慎吾
原作・脚本
【原作】西條奈加,【脚本】森下直
音楽
【音楽】住友紀人

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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キーワード出現数ベスト20

  1. 加助
  2. 伊勢屋
  3. 若旦那
  4. お父っつぁん
  5. 浜屋
  6. 旦那
  7. 錠前破
  8. 善人長屋
  9. 巳之助
  10. 本当
  11. 安太郎
  12. 儀右衛門
  13. 祝言
  14. お小夜さん
  15. お小夜ちゃん
  16. 磯太郎
  17. 親分
  18. 身投
  19. 長屋
  20. お縫

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気の配信サービスで見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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≪身投げだ!
≪身投げだ! 身投げだ!

≪身投げだ! 身投げだ!
≪何だって!?

≪キャ~!
≪来てみろ! 来てみろ!

(安太郎)ごめんよ! のいてくんな!

(加助)早まるんじゃねえ!

助けが入った!

ちょっと ごめん!

うう~!
(一同)ああ~!

た… 助けてくれ!

俺 泳げねえんだ~!

あ~ 何やってるんだ
すっとこどっこいが。

ごめんよ~。

(お縫)新しい店子は 錠前破り!?

錠前破りって
どういうことよ お父っつぁん!

(儀右衛門)あ~… 東海道の大盗人
三九の頭がな

三州赤坂の錠前破りを
うちの長屋で預かってくれないかと。

錠前破りたぁ 豪勢だな 兄貴。

駄目よ そんなの。 断って。

三九の頭の頼みなら 断れねえよ お縫坊。

文さん 世間様じゃ うちの長屋を
何て呼んでるか知ってる?

もちろんさ。

千七長屋は 店子も差配も情にあつい

気持ちのいい善人ばかり。

今じゃ 千七長屋より

おっ! 善人長屋の方が通りがいい。

(唐吉)バカ!

そうよ 善人長屋よ。

善人長屋って呼ばれる度に
私 身がすくむの。

良心が ちくちくするの。

(文吉)良心たぁ 恐れ入った。

しかたがねえよ お縫坊。

裏の顔が後ろめたい分

日頃の行いが
ついつい いい方に偏っちまうんだ。

そうよ 唐さん
それっくらい小粒の小悪党たちが

つつましく暮らしてる この長屋に
錠前破りなんて大悪党が…。

お父っつぁん 私の勘が
何としても駄目だって騒いでる。

(お俊)お縫 お父っつぁんに
剣突食わせるのは およし。

けど おっ母さん!
ん~ お縫…。

確か 空き間が 1つあったはずだ。

その錠前破りは 年の頃は32~33。

関わった盗人一味が お縄になって

三九の頭が
三州赤坂から江戸に逃がしたそうだ。

お上の手配が回ってる?

駄目よ! 下手したら
私たちまで芋づるで挙げられて

まとめて 伝馬町送りになっちゃう…。

お父っつぁん!
う~ん…。

≪旦那! 儀右衛門の旦那!

お? あの声は。

安太郎おじさん…
どうしたの? ずぶぬれで。

ああ…
旦那 ちょいと困りごとがありやして。

で そちらさんは?

へい。 赤坂で錠前屋をしておりやした

加助と申しやす。

もう来た!

赤坂で… そう いろいろ ございやして

人づてに こちら
善人長屋の評判を伺って

もし 空き間がございやしたら
お世話になれねえかと。

アハッ。
はいはい はいはい。

え~ 千七長屋の差配で
千鳥屋儀右衛門と申します。

女房の俊と申します。
長旅 ご苦労さまです。

お拭きになって。
あ~ すいやせん。

娘さんも ぬれねずみ。
さっ こちらに。 お掛けになって。

三九の頭がな
三州赤坂から逃がした錠前屋

それが あいつだ。
えっ?

この すっとこどっこいが?
え?

そいつぁ知らなかったとはいえ。
錠前たぁ大したもんだ。

いや それほどでも。
実は あっしも こちらの店子で

安太郎と申しやして

錠前の兄貴に比べりゃ
ケチな稼業でございやす。

千七長屋の差配
千鳥屋儀右衛門の娘 縫です。

<私は 子供の頃から勘が働く。

見れば 大体 どんな人間か見当がつく…>

(お小夜)うう… う…。
あっ 大丈夫かい?

(文吉)お縫坊 お縫坊。

さてと どんな野郎だい? お縫坊。

さっぱり分かんない。

お縫坊が 分からない?

♬~

<世間様から
善人長屋と呼ばれちゃいますが

うちの店子は そろいもそろって

裏稼業持ちの悪党ばかり。

人のいい下駄売りが
実は裏では腕っこきの盗人>

<本物より本物らしい偽物を作る
贋作づくり>

<嘘八百で
お金を巻き上げる

騙りの夫婦>

<裏情報に詳しいネタ売り>

<人様の懐を狙う すり>

<今で言うハニートラップ
美人局>

<質屋を営む差配の一家は
裏では盗品を売りさばく

系図買い屋>

<そんな悪党どもが
長屋の新入りに
かき回されて

人助けをするはめになる

不思議な物語でございます>

実は…。

お小夜ちゃん?

安太郎さん…?

ど… どうしたんでえ! 身投げなんて!

(泣き声)

(安太郎)お小夜さんの親父さんは

昔 あっしが
一方ならぬご恩を受けたお人で

今は神田で 浜屋という
塩物商いをされてるんでやすが

その浜屋の仕入れ先 日本橋小舟町の
乾物の大問屋 伊勢屋の若旦那が

お小夜ちゃんを見初めて
嫁に欲しいと言ってきたそうで。

だが 店の格は「月とすっぽん」。

浜屋さんは 恐れ多いと断った。

だが 伊勢屋の若旦那は

嫁入りを断れば
今後一切 取り引きは お断りだと。

それは やっかいですねえ。

お小夜ちゃん
早くに母親を亡くしやして

浜屋さんが 男手一つで育てた一人娘。
だから…。

お父っつぁんのために
この縁談は いやがおうでも断れねえと

思い詰めちまったようで。

それに私… 私…。

一度 身投げした身だ。
今更 隠すことはないよ。

思う人もいたので。

近くの長屋の…
仏具職人の巳之助って人です。

だったら!
そんな縁談 断っちゃえばいいのよ。

そうはいかないよ。
お店を人質に取られてるんだ。

あ… だったら
その巳之助さんに相談して…。

しました。

お小夜ちゃんは
伊勢屋のおかみになった方が

幸せになれるって

巳之助さん… 黙って姿を消してしまって。

根性のねえ男だね。

巳之助さんは お小夜さんを
本気で思ってるから身を引いたのよ。

文さんには分からないわ。

だから私
嫁に行きますと お父っつぁんに。

伊勢屋さんに そう伝えた… やさきに…。

そのやさきに?

みごもってることに気付いたんだね。

(お俊)相手は 巳之助さんだね。

今 幾月?

ふたつき… いえ みつき…。

自分を責めちゃいけないよ。

思い合ってた2人なら 当然の成り行きさ。

おいおいおい お俊!

あっ…。
(せきばらい)

いや… で そのことを
肝心要の お父っつぁんには?

この間 やっと打ち明けました。

そしたら お父っつぁん…
心労で伏せってしまって…。

分かる! それが男親というものだ。
は?

それで 縁談の話は 一旦 止まりました。

でも 伊勢屋の若旦那は

見舞いを口実に 毎日 お店にやって来て

伏せっている お父っつぁんに
祝言を せっついて。

この上
私が みごもっているなんて分かったら…。

みんな… みんな 私が悪いんです。

私が死んで 丸く収めるしかないんです!

儀右衛門の旦那
無理を承知で お頼み申しやす!

このとおり 力を貸しておくんなせえ!

安太郎おじさん…。
けどなあ…。

例えば その伊勢屋の若旦那を
いかさま博打の餌食にするとか。

安さん!
商いのハンコを盗み出して

嫁取りどころじゃなくするとか…。

そいつは 外道のやることでやす…。

何を偉そうに!
てめえだって 「同じ穴の狢」だろう。

む… 狢?

そりゃ どういう意味で?

(安太郎)狢は狢じゃねえか…。
ま… まあまあ まあまあ。

このことは 一度 私が預かりましょう。

お小夜さん 今日は もう お帰んなさい。

じゃ あっしが送ろう。
おい ちょ…。

お小夜さん どんなに つらくても

死んだら おしめえだ。

残された身内が どれほど悲しむか。

つらい時は それを考えてくれ。 な?

さあ。 さあさあ。

おい…。

どういうつもりだ あの野郎。
錠前破りの大悪党がよ!

あの人 私たちの裏の顔を知らないのよ。

だから 用心して あんなこと言って…。

だったら 俺たちも 裏の顔があることを
言っといた方がよくないですかい? 旦那。

いや。 会ったのは今日が初日だ。

こういう時は まず用心が肝心。

けど いいのかい?
預かるなんて言っちまって。

ん~…。
お父っつぁん。

加助さんの言うとおり 俺たち悪党が

外道の手練手管で人助けなんざ…。

だから やるの。
(儀右衛門)えっ?

ここまで事情を聞いといて
知らん顔して見捨てたら

私たち 正真正銘の悪党だわ。 外道だわ。

私からも お願いします。
このとおりです!

唐吉さん 文吉さん。

おもんさん 貸してくれねえか。

へえ~?
すいませんね。 うちの人は娘に甘すぎる。

おいおいおい…。
へい。

こいつぁ面白くなってきやがった!

的は… 伊勢屋の若旦那だ。

はい!

(半造)そうですかい。 お縫坊に
正真正銘の悪党 外道って言われたら

儀右衛門の旦那も つれえところだ。

年頃の娘は難しいよ。

で 半造さん。
へい。

ゆうべのうちに 調べは つきやした。

伊勢屋のあくどい商売は有名で

廻船問屋の後ろ盾をいいことに
小さな店に無理難題。

潰された店も多いようで。
若旦那は?

名前は磯太郎。

甘やかされたお坊ちゃまで
泣かされた素人娘は数知れねえ。

(お俊)ふ~ん そうかい。

なら なおのこと
きっちり懲らしめてやらないとねえ。

(せきばらい)

(磯太郎)おお~ 怖っ!

お小夜の新しい友達が
やきもちを お焼きだよ。

[ 心の声 ] ふざけんじゃない このスケベ!

じゃあ また 明日も見舞いに来るよ
浜屋さん お小夜。

(長兵衛)すみません 若旦那…。
あ~ 見送りはいいよ。

私のような情の深い男が
めったにいないことを

浜屋さんも お前も 恩に着なさいよ。

何よ!
(磯太郎)まだまだ固い。

ハコフグだ。

何がハコフグよ。 長っ尻のバカ旦那。

ごめんね お縫さん。
いいのよ お小夜さん。

私も ちょっと出てくるね。

お縫さん。

すまねえ。

<浜屋さんは
善人長屋の裏の顔を知っている>

♬「梅は咲いたか 桜はまだかいな」

♬~

やっぱり きれいねえ おもんさん。
見ほれちゃう!

おもんに ほれねえ男は いねえさ。

おもんさんっていうのか。

加助さん… どうして ここに?

寝ついちまった浜屋さんに
精のつくもんを。

うなぎのかば焼きだ。

なるほどねえ。 この世の者とは思えねえ。

あんた
赤坂から こっちに逃げてきたくせに

またぞろ 仕事をする気じゃねえだろうな。

やりやすよ。

あの身なりのいい男が
伊勢屋の磯太郎か。

大店の。
てめえ…!

おもんさんは お小夜さんを助けるために
一肌脱いでくれていて。

だから 加助さん みんな終わるまで
どうか おとなしくしてて…。

おもんさんと知り合いなのかい?

うちの店子です。

善人長屋の…。 そうなのかい…。

加助さん 待って。 訳を話すから…。

浜屋さんに持ってってくれ。

畜生… 何しやがる気だ。

<その日を境に 錠前破りの大悪党が

消えた>

この一件で

錠前破りが目をつけよう
ってほどの大店は…

伊勢屋だけ。

あの身なりのいい男が
伊勢屋の磯太郎か。

(唐吉)その上 あの野郎
おもんを一目見て…。

この世の者とは思えねえ。

さすがの眼力だ… 気に食わねえ。

旦那。 こっから先は あっし一人で。

(2人)え?
一人でなんて駄目よ 安太郎おじさん。

元はと言やぁ
俺が持ち込んじまった騒動だ。

万が一 旦那や
長屋のみんなに迷惑かかったら

あっしの立つ瀬がねえ。

お父っつぁん。

加助さんが
どうやって伊勢屋さんを襲うつもりか

私には見当がつかない。

もしかしたら そのせいで

私たち まとめて
伝馬町送りになっちまうかもしれない。

けど 私 ここで引きたくない。

ましてや 安太郎おじさん一人に

このあと みんな おっかぶせるなんて
嫌よ!

お縫。
そんなの 江戸っ子の恥よ。

千七長屋の恥よ!

俺たちは悪党だ。

だからこそ
かかった獲物は しとめなきゃならねえ。

半端で やめりゃあ
かえって こっちに火の粉がかかる。

続けるぜ。
旦那…。

さすが お父っつぁん! 肝が据わってる!
親を おだてるなよ。

いい男だねえ ほれ直したよ。

よせよ。
じゃ 次の仕掛けにかかりやす。

文吉。
おうよ 兄貴 合点だ!

♬~

おっ!

♬~

もし?

は… はい!

落とされました。

あ… あ…。

あ… あの!

お名前は?

もんと申します。

おもん…!

♬~

お小夜さん?

お父っつぁんがね…

ずっと 口きいてくれないの。

嫁入り前に みごもって

相手の人も消えちゃって

そのせいで 大事なお店まで潰される…。

娘とはいえ
愛想も小想も尽き果てるよね…。

お店は潰させない。

うちのお父っつぁんが
なんとかするって引き受けたんだもん。

信じて。

そうよね 信じてって言ったって…

そりゃ うちのお父っつぁんは

人様に自慢できるような
仕事じゃないし

娘のことを気にし過ぎるし…。
(おなら)

いびきは大きいし おならは臭いし…。

ヘックシュン!
意外と けちん坊で…。

ヘックシュン!
一癖も二癖もあるけど…

嘘はつかない人だから。

ヘ~ックシュン! う~ん…。

そのお父っつぁんが引き受けたんだから
大丈夫。

お縫さん…

質屋も 立派な商売よ。

それは表向きの…。

そうよね。 ねっ! フフッ!

(長兵衛)すまねえな 安。

儀右衛門の旦那や
善人長屋の皆さんにまで

世話をかけちまって。
ハッ!

善人長屋は よしてくれ 長兵衛の兄貴。

俺 兄貴のおかげで
すりの一家から抜けることができた。

あのまま あそこにいたら
俺ぁ 今頃 生きちゃいねえよ。

それより 兄貴 三州赤坂の錠前破り
加助って男なんだが…。

加助…?
やつの仕事の手口 教えちゃくれねえか?

三州赤坂の加助…。

知らねえな。

すりの神様と呼ばれた兄貴が 知らねえ?

俺ぁ 足洗って長えしな。

だが 正直 聞いたこともねえ。

♬~

行ってらっしゃいませ。
行ってらっしゃいませ。

<財布のくだりから3日間
おもんさんは姿を消した。

文さんが言うには じらしというらしい>

あら~ 若旦那! ちょうどよかった。

何だ ハコフグは お呼びじゃないよ。

おもんさんから若旦那に
文を預かってるんです。

文だって!?

私に おもんから 文!

うちの得意先の得意先が
おもんさんの三味線を作っていて

これを 伊勢屋の若旦那にと。

あ…。

これは…

こ… 恋文!

ええっ! 恋文~?

お小夜と浜屋さんには ないしょだよ
ハコフグ。 けど~…。

お黙り。
後で たんまり お小遣いをあげるから。

ウフフフフ…。

お呼びだてして すみません。

でも 私 どうしても
若旦那に聞いてもらいたくて。

聞きますとも 聞きますとも。

さるお屋敷のお殿様が
わしの妾になれと。

ええ!?
72歳のおじいさんです。

断れば 置屋に置いてもらえません。

いけません!
そんな じじいの妾になんか…。

よければ…

よければ 私が あなたのお世話を。

聞きました。
何をです?

茶店の人に あのすてきな お人は
伊勢屋の若旦那で

近々 祝言をお挙げになると。

あ…。
私のような女が思い詰めても

所詮は かなわぬ恋。

こ… 恋!?

それは 私も同じです!

でも 祝言をお挙げに…。

挙げません! おもんさんに比べたら
向こうは塩漬けの棒だらだ。

本当に?

私を亭主にしておくれ!

おも~ん!

≪(おもん)祝言までは いけません。

(磯太郎)これは私の気持ちだよ。

祝言の話は なかったことに。

[ 心の声 ] 25両!?

一つだけ お願いがございます!

祝言がなしになっても どうか どうか
浜屋との取り引きは続けてください!

お小夜さん?
お願いです。 お願いします 若旦那!

ハハハハハハハッ!

そんな ちっぽけなこと。 もちろんだよ。

本当ですか?
本当だよ。

さあ 納めておくれ 浜屋さん。

よし 納めたね!
返すと言われても お断りだよ。

これで祝言はなし。
商売は今後とも どうぞ ごひいきに。

フフフフフフ。

お小夜。

はい お父っつぁん。

腹ん中に ててなし子がいるなんて

よっぽど つらいだろうと
かける言葉もなかった…。

え…。

まさかな。 まさか そのお前が

店のことを これほど心配していたとは
俺は思いも寄らなかった。

いつまでも子供だと思っていたが
立派な大人だ。

立派な浜屋の後継ぎだ。

俺は… 親冥利に尽きる。

生まれてくる子供んことは
心配いらねえぞ お小夜。

お父っつぁんがついてる。

お前なら 立派に育てられる。

お父っつぁん…

今の言葉で 私…
何だか やっと救われた!

♬~

≪ごめんくださいまし。 お頼申します!

あの声は…!

加助さん?

こちらは…?

仏具職人の巳之助さんだ。

思う人もいたので。

仏具職人の巳之助って人です。

巳之助です。 この度は…。

おもんさんが 見ず知らずの
お小夜さんのために一肌脱いでんなら

騒ぎを持ち込んだ俺は 二肌も三肌も
脱がなきゃいけねえと思ってな。

捜して 連れてきたんだよ。

巳之助さんを… 捜して…。

お小夜ちゃんを諦めて
故郷の村に帰りました。

けど 毎日が後悔ばかりで。

そしたら こちらの加助さんが

人づてに おいらを捜し回って
訪ねてきてくれて。

お小夜ちゃんの おなかん中に
おいらの子が!?

お小夜さんは 身投げまでしたんだ。

このまま 伊勢屋に嫁入りしても
お小夜さんは 決して幸せにはなれねえ。

幸せは 持ってる金の大小じゃねえ。

相手を思う気持ちの大小だと 俺は思う。

(巳之助)それで目が覚めた!

伊勢屋と貧乏職人じゃ 「月とすっぽん」。

けど… お小夜ちゃんを思う気持ちは
誰にも負けねえ!

巳之助さん!

お小夜ちゃん!

(泣き声)

ありがとうございます。

加助さん。
正直 何で あれほどのおせっかいを?

俺も早く 善人長屋の一員として
認めてもらいたくて…。

いや そんな下心があるってことは

正直 まだまだ 悪人なのかもしれねえが。

え?

悪人と善人の境目って
どこにあるんでしょうね。

ごめんなさい!
フフッ 変なこと聞いちゃった。

あんまり 見事に化けていなさるから。

俺が…

何に化けるんだい?
ごめんなさい!

[ 心の声 ] 忘れてた。 この人は
錠前破りの大悪党だった。

♬「梅は咲いたか 桜はまだかいな」

今 戻ったよ。 さあ 祝言だ 祝言…。

ど… どちら様です?

(治五郎)おめえが 伊勢屋の若旦那…。

磯太郎かい?

ち… 違います。

あっ うう! ああ~!

なるほど こいつぁ へなちょこだ!

(笑い声)
おもんは 俺の女だ。

ふざけやがって!
悲しいよ。

本気でほれた
治五郎親分のものになれずに

へなちょこの妾になるくらいなら

舌をかんで 死んじまいたい…。

うわ~!

それとも てめえ
さんずの川を見たいかい?

わ… 別れます!

(においを嗅ぐ音)

てめえの目は 嘘つきの目だ。

ああ~!

本当です!
さんずの川は見えたかい?

へっ? 渡るかい? おい!

てい!

金輪際 どんな女も 真っ平ごめんだ!

(磯太郎の泣き声)

さすが 泣く子も黙る安積の治五郎親分だ。

あとは私が消えて きれいに おしまい。

(どなり声)

親分のまこと しかと聞きました。

私 泣いちまったわ。

これから お座敷なの。
後ほど 一家に伺いますね。

不粋ですよ 親分。 往来の…。

俺の情婦なら…

一杯つきあえ。

え?

[ 心の声 ] おもんさんが しくじったんだ!

おい 娘! 今 店に 女が飛び込んだろう。

キャ~!

ええい! 隠すと ためになんねえぞ!

違います!
のれんが うまく しまえなくて。

≪(儀右衛門)お縫 お縫。

今 若い女が 血相を変えて中へ…。

あ~ これは これは
どうも いらっしゃいませ。

あれは 質入れのお客なのかい? お縫。

お客なのかい?
知らない人よ お父っつぁん!

あ~ 何をしてるんだい お前は。

あ~! いや 大事なのれんを そんな…
いや 殺生な!

それで 女は どうした?

へい。 うちん中を突っ切って
勝手口から表へ。

おい。
へい!

親分! 木戸口は閉まってやす!

おもんは この長屋の中。 袋のねずみだ。

よ~し! てめえら 木戸口を見張ってろ。
へい。

な… 何をなさいます?

家捜しだ。

(においを嗅ぐ音)

ん~ てめえは 妙に うさんくさい。

(儀右衛門)親分! 親分!

あ~ そんな土足で… 親分!

お? 飛びっ切り いい女の次は
いかつい男と来たもんだ。

ヘヘッ 女だけじゃねえ
男も楽しい ひなの祭りよ。

いい趣向だ。 ねえ おかみさん。

あ~ 宵の口から すいませんね 親分。

みんな ちょいと酔っちまって。

あ~あ 気分いいねえ。

親分!
長屋の店子が 女を見たと言ってやす!

(治五郎)何だと!
邪魔だ!

お前さんよ~
本当に女を見たんだろうな?

錠前の野郎が…。
「鬼が出るか 蛇が出るか」だね。

加助さん!
お縫!

加助さん!

その女の人 どっちに逃げました?

どっちに… 逃げた…。

そう! どっちに?

おもんさん。
悪いやつに追われてるの。

向こうに逃げたと言っとくれ。

♬~

女が逃げたのは…。

あっちでさ。

てめえ 本当か?

本当も何も。 その きれいな女なら
あっしの前を突っ切って

あの石垣を ひょいと乗り越えて
向こう側へ…。

おい! 嘘じゃねえだろうな?

嘘か本当か
あっしの目を見て決めてくだせえ!

(においを嗅ぐ音)

こいつは 心底善人の正直者だ。

この先は 確か 浄心寺の境内だったな。

へい! 広うござんす。
しかも もう日も暮れちまう…。

バカ野郎! 手分けして おもんを捜せ。

いいな? おら!
へい!

あの女 見つけたら
ただじゃおかねえからな。

善人長屋かい。

行くぜ。
(子分たち)へい!

ありがとう 加助さん!
ああ! ああ…。

あの治五郎を 善人顔で たぶらかすとは

いや~ 加助さん
あんた やっぱり 大したもんだ!

いや 生まれて初めて 嘘ってのをついて
あっしは…!

また 他人行儀で通すのかい?
ったく 用心深えなあ。

それが このお人のやり方なのさ。

≪(唐吉)旦那!

すまねえ! 治五郎の野郎
まさか ここまで追ってくるとは…。

な~に 済んだ話だ。

いや それにしても お縫
大した度胸だったぜ。

これでも 系図買い屋の娘ですからね。

すまねえ 加助さん 本当にありがとう。
いや とんでもねえ。

お縫坊も ありがとよ。

旦那 おかみさん
唐さんも おもんさんも

本当に ありがとよ!

あ… おもんさん…?

もう! また しらばっくれて。
痛っ!

加助さん 一目で見抜いたじゃないですか。

この世の者とは思えねえ。

おもんさんは 最初から この世にいない。

いないからこそ
この世の者とは思えないほどの

絶世の美女になれる。

おもんはよ 俺たち兄弟が

飛びっ切りの獲物相手に使う女だ。

あっちへ逃げたと言っとくれ。

ま… まさか おもんさんは…!

そうさ おもんは俺だ。 ハハハッ!

時々 女に化けて おもんが男だと知らずに
鼻の下を伸ばしてる野郎どもを

腹で笑ってやるのが生きがいさ。

アッハッハッハッハッ!

若い身空で
そんなに世の中 すねるもんじゃねえ!

どんな苦労をしたか知らねえが

苦労を乗り越えて
まっとうに生きてこその人の道だ。 は?

女に化けるなんて いたずら
金輪際しねえでくれ!

命が いくつあっても足りねえ!

頼む このとおりだ!

このとおりだ! このとおりだ!
おいおいおい…。

<おかしい。 どうにも何かがおかしいと
私の勘が騒ぎだした。

そして次の日
案の定 とんでもないことが…>

≪(儀右衛門)ああ~!

あの声は…。
お父っつぁん!?

こいつが 泥棒簪か。

あんまり きれいなんで
次から次へと盗まれる。

あの人の話は よしとくれよ。

あの人 とんでもない悪党かもしれない。
あんた…。

善人は残酷だ。

悪人の痛いところを 「知らぬが仏」で
ズブリと刺しちまう。

きっと変わる!
加助は すぐさま

追い出さねえといけやせん。
私に考えがある!