<木曜劇場>ゴシップ #彼女が知りたい本当の〇〇 #04【主演・黒木華】[字][解][デ]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

<木曜劇場>ゴシップ #彼女が知りたい本当の〇〇 #04【主演・黒木華】[字][解][デ]

人気ユーチューバーが生配信中に謎の失踪!?いわくつきの心霊スポットで引き起こされる怪現象の数々に凛々子と下馬が挑む!自分にしかできない仕事はあるのか?

番組内容
凛々子(黒木華)は、執行役員の仁和(安藤政信)に『カンフルNEWS』の現状を報告。それを受け、結果が出るまでに時間がかかるようなら人員削減をする話も出ている、と返す仁和。続けて彼は、ある人物の取材を凛々子に依頼する。それは、1年前、心霊スポットからの生配信中にこつ然と姿を消したユーチューバー・カマドウマ(大木空)の消息を突き止めるというもの。実はクスノキ出版では、人気ユーチューバーのセンチャンの
番組内容2
自伝を出版しようと動き出していた。それに対しセンチャンが出した条件が、カマドウマを見つけ出してほしいというものだった。センチャンは、カマドウマに大金を貸しているのだという。

あくる日、編集部では、凛々子を中心にネタ会議が開かれる。いいネタを準備していた根津(溝端淳平)や椛谷(野間口徹)とは対照的に、何も考えてこなかったのは下馬(野村周平)だけ…。凛々子は、しばし思案すると、取材に同行するよう
番組内容3
下馬に命じた。

凛々子たちが向かった先は、カマドウマが姿を消したというとある空き家。問題となっている生配信の中でカマドウマは、20年前にこの一軒家で、浮気を疑った夫が新婚の妻をめった刺しにして殺害した事件があったと話していた。

勝手に室内に侵入した凛々子は、カマドウマの失踪が何らかの心霊現象によるものならば、自分たちにも同じことが起こるはずだからここに泊まって確かめる、と言い出し…。
出演者
黒木華 
溝端淳平 
野村周平 
野間口徹 
石井杏奈 
寛 一 郎
 ・ 
一ノ瀬颯 
高橋侃 
宇垣美里 
大鶴義丹
 ・ 
りょう 
安藤政信 


ご案内
【公式HP】
https://www.fujitv.co.jp/gossip/ 
【公式Twitter】
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【公式Instagram】
https://www.instagram.com/gossip_cx_/
スタッフ
【脚本】
橋本夏 

【音楽】
得田真裕 

【主題歌】
キタニタツヤ「冷たい渦」「プラネテス」
(ソニー・ミュージックレーベルズ) 

【編成企画】
渡辺恒也 
髙木由佳 

【プロデュース】
芳川茜 

【演出】
木村真人 

【制作】
フジテレビ 

【制作・著作】
共同テレビ

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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キーワード出現数ベスト20

  1. 下馬
  2. カマドウマ
  3. 仕事
  4. 真琴
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  6. 椛谷
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  9. 智子
  10. 大丈夫
  11. 必要
  12. 瀬古
  13. 年前
  14. ドア
  15. 不動産屋
  16. 失踪
  17. 意味
  18. 頑張
  19. 笹目
  20. 自分

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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ポニーキャニオン

《新刊の企画書?
1年目なのに頑張るね》

《あっ… いや 誰にでもできる
雑用ばっかじゃ つまんないんで》

《下馬
お前 サッカーやってたよな?》

《あっ はい。 大学まで》

《頼んだぞ。
この仕事は お前しかできない》

《はい》

(下馬)言っとくけど

誰にでもできるからね
こんな仕事。

真面目に教える気 あります?

真面目に教えることじゃないから
こたつ記事の書き方なんて。

で よさげな記事 あった?

これとか どうですか?

(下馬)プッ。 また筋肉自慢か…。

まっ 板垣アタルは
そこそこ PV稼ぐし いっか。

(真琴)えっ? まさか
テンプレ作ってあるんですか?

そっ。 仕事って
いかに時短するかだからさ。

投稿する記事を選んだら

その内容とファンのコメントを
コピペして…。

うし。 タイトル完成。

内容も ほぼテンプレだし
1時間に3本は 余裕っしょ。

よいしょ。
(真琴)えっ? 帰るんですか?

(下馬)だって
女の子 待たせちゃ 悪いじゃん。

あっ そのテンプレ
好きに使っていいから。

え~?

よし。

ばあちゃん 着替えるよ。

あなた 誰?

いや 何度も言ってるじゃん。
孫の蹴人。

智子さん!

(智子)はいはい どうしました?

(下馬)また 俺のこと
分かんなくなったっぽい。

そう…。

よし。
お母さん トイレ行きましょうか。

(下馬)やるよ。
(智子)大丈夫。

トイレは
私しかできないでしょ?

はい。

どう? その後の『カンフル』は。

(凛々子)中身のある記事は
増え始めましたが

まだ こたつ記事が多い。
それが課題です。

だな。

もちろん そういう記事が
全部 駄目だってわけじゃない。

だが こたつ記事は…。

バズらない。
ああ。

あまり言いたくないけど

結果が出るまでに
時間がかかるなら

人員 削減しろって 話も出てる。

つまり 不要なスタッフは切れと。

そうならないように
頑張ってほしいんだけどな 俺は。

そんな瀬古に いい土産がある。

彼は 1年前に失踪した
ユーチューバーのカマドウマ。

彼が どこに消えたのか
取材してほしい。

ちょっと
書籍編集部に 恩を売りたくてさ。

恩?

今 うちで

人気ユーチューバー センチャンの
自伝を出そうって 動きがある。

ただ
彼が うちで本を出す条件が

カマドウマの行方を
見つけ出すことらしい。

金を貸してんだと 300万。

行方不明者捜しは
警察の仕事では?

捜索願が出てないんだから
しょうがないだろ。

それに
消えた場所が場所だからな。

彼は ある心霊スポットで
生配信中に 姿を消した。

ネットじゃ 霊に連れ去られたって
いわれている。

真冬の心霊記事。
うまくいくと バズると思うんだ。

検討します。

今日 アップ予定の記事 報告。

(根津)Kテレの田辺アナが
失言 炎上した件

フリーになるためだって説がある。

関係者に取材して 記事にする。

それ 今日のトップにする。
よし。

次。
(椛谷)はい。

アマノ製菓のチョコ丸ビスケットが
年々 小さくなってる。

なのに
製造コストが変わってないらしい。

分かりました。 興味深い。

だろ?

次。

(椛谷)おっ こいつ なめてんな。

(真琴)昨日も 女の人のとこ
行ってたらしいですよ。

あっ! だっ だっ 誰?

今日 アップ予定の記事。

あ~ えっと 僕はですね…。

考えてないなら そう言えばいい。

(下馬)すいません。
考えてませんでした。

あっ でも ネットで ネタ探して

さくっと 5本ぐらい
書いちゃうんで いつもどおり。

必要ない。 あなたは 私と取材。

えっ?

(下馬)編集長 どこ行くんすか?

てか ここ どこなんすか?

何の取材なんすか?
教えてくださいよ。

これを見て。

どうも どうも
カマドウマです。

今日はですね
関東郊外の某事故物件に

やって来てます。

ここは 知る人ぞ知る
心霊スポットなんですよ。

20年前に 新婚の奥さんの
浮気を疑った 旦那さんが

奥さんのことを
めった刺しにして

殺しちゃった事件が
あったんだって。

これから
殺害現場だった部屋に

入りたいと思いま~す。


何か 鍵がかかっちゃって

開かずの間に
なってるっぽいんで…

ジャジャ~ン。 これで

ドア
全部 外したいと思います。

(ドライバーの落ちる音)
(カマドウマ)あっ…。

あっぶねえ…。
足に刺さるかと思ったわ。

えっ… うっ うわ~…!

(下馬)えっ? んで

ここが その
カマドウマが消えた事故物件…。

んっ? あれ? 編集長?

編集長?
≪(窓の開く音)

いやいや いやいや…。
何やってんすか。

編集長? 編集長!

♬~

(下馬)いや
普通に不法侵入っすよ? これ。

荷物 置いて。 ここを拠点にする。

(下馬)拠点? 何する気っすか?

カマドウマの失踪が
心霊現象なら

私たちにも
同じことが起こるはず。

それを ここに泊まって確かめる。

泊まる!? いや それなら そうと
言ってもらわないと

俺にも予定が…。
女性?

あ~ まあ そんなとこっす…。

分かった。 なら 帰っていい。

あっ それ言えば
帰らないと思ってるでしょ?

最近の若いのには
そういうの通用しないんで。

じゃ。

ただ このままだと
あなたは異動になる。

営業部が
若い男性社員を欲しがっている。

おそらく 今より激務。

飲み会は強制参加。
しかも 物まねなど 一発芸 必須。

マジで泊まる気じゃん…。

編集長 俺 根津さんの寝袋で
寝るのだけは 絶対に…。

編集長?

いやいや いやいや いやいや…。

編集長?

編集長?

えっ?

♬~

どこ行っちゃったんすか~?

編集長?

♬~

≪そのドアは開かない。

ビビった~…。

カマドウマの話では
20年前 妻は この部屋で殺された。

室内には
いまだに事件の血痕が残る。

だから
開かずの間として封印されている。

そして カマドウマは
1年前の午前0時

このドアの前で 姿を消した。

心霊現象が起こるとしたら
おそらく 同じ時刻。

今 撮影しても
バッテリーの無駄では?

あっ いや 心霊スポットも
昼間 撮ったら

違うふうに見えんのかなって…。
あっ すいません。

理由があるなら いい。
謝る必要はない。

(根津)あれ?
俺の寝袋 知らない?

あ~ それなら さっき
編集長が持っていきましたよ。

何か 泊まり込みで取材するって
下馬さんと。

はあ!?

でも 寝袋1個に 男女が2人…。

どうやって寝るんだろ?
(根津)はっ?

冗談ですよ。
何で キレてんですか。

別に キレてねえし。

(真琴)さすがに 下馬さんでも
編集長には 手 出さないでしょ。

お疲れさまでした。
(根津)お疲れ。

あ~
やっぱ 暖房ないと きちいなあ…。

あれ? 毛布って
2つ なかったでしたっけ?

いや 寒そうだったから…。

それは あなたも同じ。

来て。

ああ…。

あっ…。
見てほしいものがある。

(カマドウマ)これで
ドア 全部 外したいと思います。

(ドライバーの落ちる音)
(カマドウマ)あっ…。

ここを見て。

(下馬)あ~ マジか…。

コメントを見るかぎり

この霊が カマドウマを
連れ去ったと思われている。

殺された奥さんの霊か…。

ん~ 何だかな。

何?
いや

この家って ホントに
新婚夫婦が住んでたんですかね?

なぜ?

階段は もちろんなんですけど

玄関と裏口にも
手すりとスロープがある。

新婚夫婦っていうよりかは

介護が必要な人向けに
造ったっていうか…。

あっ いや うちにも
ばあちゃんが いるんで 何となく。

気が付かなかった。 確かに変。

例えば 殺人事件は
カマドウマの捏造ってことは?

でも
物件情報にも 「告知事項あり」と。

あっ そっか…。

ざわざわする…。

≪(物音)

えっ 何!?

もうすぐ カマドウマが消えた時間。
行く。

いや マジ ヤバいっすよ。
歩きにくい。 離れて。

いや 無理っすよ。
だって 怖いっすもん。

いやいやいや… ちょちょちょ…。

先 行かないでくださいよ。

ちょちょ ちょちょ…。

編集長 ヤバいっすって。

0時まで 5 4 3 2 1 0。

≪(ドアをたたく音)
(下馬)何!?

(ドアをたたく音)

(歯科医)歯ぐきが下がる原因は

磨くチカラが強いからかもしれません

(上戸)
そこで! チカラの入れすぎを 音でお知らせ

≪これなら チカラを気にせず 磨けますね≫

大人のための予防歯科

♬~クリニカ《NEXT STAGE》

♬~
(新垣)《いままでの柔軟剤は 着るときには

香りが変わってた》
<そうなんです>

《香り変わらず続くのは

ただひとつ?
<「アロマリッチ」だけ>

おんなじだ

≪「アロマリッチ」
今だけ さくらの香り》

(下馬)絶対に開けちゃ駄目っすよ?
変なの呼んじゃったんすよ。

ほら! ハァ… もう…。

(鍵を開ける音)

あんたら 何やってんだ!

(下馬)すいません。
だから 言ったじゃないですか。

あの家で 1年前に

カマドウマというユーチューバーが
姿を消したのは ご存じですか?

(不動産屋さん)
何? あんたらの他にも

入ったやつがいるの!?
(下馬)えっ 知らなかったんだ…。

では 20年前 あの家で
殺人事件があったというのは?

殺人事件?
そんなもん あるわけないでしょ。

あの家は 20年前から ずっと
ばあさんが一人で住んでたよ。

2年前に死んじゃったけど。

ああ やっぱり…。

しかし 物件情報には
「告知事項あり」とありますが?

ああ それは…
ばあさんの死に方がね。

死に方?

孤独死ってやつだよ。

死んでから 発見されるまでに
だいぶ 時間がたっちゃってさ…。

では あの家は
心霊スポットではないと?

(不動産屋さん)
と思うんだけどね…。

何か?
いや…

誰もいないはずの2階の窓から
女が外をのぞいてたって 話は

実際 あるからさ。
(下馬)いや やっぱり

ヤバいはヤバいやつじゃ
ないですか…。

もう少し
あの家に泊まらせてください。

(下馬)えっ?

(不動産屋さん)よっ。
冷えるから これ 暖房に使って。

(下馬)助かります。
(不動産屋さん)あと

これが鍵。 なくさないでよ。
はい。

あの 2階の突き当たりの部屋の
鍵って…。

(不動産屋さん)あ~ あそこね。

あの部屋の鍵だけ
見つかんなくてさ。

交換しなきゃと思って そのまま。
フフ…。

開かずの間は
開かずの間ってことか。

(不動産屋さん)この家の どっかに
あると思うんだけどね~。

で どうするんですか? これから。

殺人事件はなかった。

幽霊になったとしても
孤独死した おばあちゃん。

でも 映像に写ってたのは

おばあちゃんって感じじゃ
なかったですよね。

残る可能性は 1つ。

これ ホントに あるんすか?

きりがねえな。

♬~

あっ いや こっちの方が
見つけやすいかなと思って。

なるほど。

(ユーチューバー)カマドウマ?
あ~ いましたね そんな人。

(椛谷)
最近 どっかで見掛けなかった?

あの かいわいの集まりとか。

いや~…。
(椛谷)うん そっか。

あっ どうもね。

さて どうしたもんか…。

おっ うわ!

何だ 根津かよ。
ビビらせやがって。

あれ? 何で お前 ここに?

ていうか
カバさんこそ 何やってんすか?

それって 瀬古が
下馬と追い掛けてる件でしょ?

(椛谷)それは

編集長が 何日も会社を空けるのは
どうなのかなと思って。

へ~。
(椛谷)何?

でも 大丈夫かな?

あの子 集中すると
食べるの忘れちゃうんだけど。

ねっ? 獏君。

(根津)
確かに そういう感じある…。

じゃあ
届ければいいんじゃないですか?

カフェ 黄実子
初のデリバリーサービスか。

(椛谷)え~っと…。

(笹目)あっ
すいません 割り込んじゃって。

あっ
僕 フリーでカメラマンやってる

笹目 虎太郎って いいます。

凛々子さんとは
常連同士 会うと話をする仲で。

凛々子さん…。

♬~

あった。
えっ?

おいしょ。

おっ やりましたね。

日が暮れる前に済んだ。

これのおかげ。

あっ… ありがとうございます。

(下馬)これって
本物の毛じゃないですよね?

ポリエステル… あの 仮装のときに
かぶる かつらみたいな…。

つまり 女の幽霊は いなかった。

…てことっすよね。

よく考えてみれば
ドライバー落とすのも不自然だし

仕込みのための時間稼ぎ…。

事故物件も幽霊も
カマドウマの捏造…。

じゃあ 失踪は?
おそらく 自作自演。

でも なぜ?

起死回生の話題づくりとか。

生配信の前にアップされた動画が
これなんですけど。

(カマドウマ)
どうも どうも カマドウマです。

今日はですね

現代っ子に 口裂け女の都市伝説を
広めたいと思います。

(カマドウマ)それでは
早速 やっていきましょう。

(カマドウマ)ねえねえ。

(児童たち)んっ? 何?

(カマドウマ)私 奇麗?

(児童たち)うん…。

これでも?

(児童たち)うわ~…!

(下馬)1年前って カマドウマが
この動画で炎上して

チャンネル登録者数が
減ったんですよ。

承認欲求を満たすために
何でもするやつ いるんですよね。

まっ これを さくっと記事にして
さくっと帰りますか。

さくっと帰らない。
えっ?

「承認欲求」

「他者から褒められたい

価値ある存在だと
認められたいという 欲求のこと」

自作自演だったとしても
姿を消し続けたままでは

彼の承認欲求は
満たされないのでは?

そうですけど…。

うわ!
(根津)よっ。

(下馬)えっ?
(真琴)ねえ。 こういうの 普通

女子に持たせます?
(下馬)えっ 何で いるんすか?

(根津)
いや まあ 差し入れってやつ?

(根津)んっ? 一本
これ タコ入ってねえんだけど。

(真琴)
それ 自分が作ったやつでしょ。

そっか。
(真琴)てか 何で

こんなとこまで来て 職場の人と
タコパしなきゃいけないんだろ…。

瀬古も食えよ。 腹 減ってんだろ。

いただきます。

(椛谷)あ~ そうだ。
これ 黄実子さんから。

ショウガとシナモンの
カップケーキだとさ。

ちゃんと食ってんのか
心配してたぞ。

お礼の連絡をしておきます。

(椛谷)あっ あと 何だっけ?
ほら あの あいつ…。

笹目。
(椛谷)あ~ そうそう… 笹目。

そいつからも
なぜか 挨拶されたよ。

「凛々子さんとは常連同士で」とか
何とか。

《そこに いるんですよね》

《笹目さん》

(笹目)《いや~
見つかっちゃいましたか》

《何が目的ですか?》

《あっ いやいや…
目的なんてないです》

《たまたま見掛けて

夜道 一人だと
危ないだろうなと思って》

《まあ かといって
会ったばかりの男に

家まで送られるのも
気持ち悪いでしょうし》

《無言で後をつけられる方が
不快です》

《ですよね》

《ごめんなさい》

《もう しません》

なあ あいつと瀬古って…。

まあ 別に いいけど。

全部が
カマドウマの自作自演なら

もう この家にいても
意味ないんじゃねえの?

まだ
この家の全てを調べられていない。

それに 彼が自ら消えた理由も
分かっていない。

借金してたんだろ?
それを踏み倒すためとか。

(真琴)それか
実は ユーチューバー 辞めたかったとか?

楽そうに見えて
結構 大変って 聞くし。

どっちにしろ どっかで
のうのうと生きてますよ。

生きてりゃ いいけどな。

えっ?

(根津)
いや 人が急に消えるときって

事故とか事件に
巻き込まれてる場合もあるだろ。

いや その線はないかも。

これ カマドウマ?
(椛谷)…に見えるよな?

先週 都内で撮られた
写真らしい。

一部の心霊マニアのSNSで
出回ってるんだと。

ていうか カバさんも
この件について調べてたんすか?

(椛谷)他の取材の合間に
暇だから 調べてただけ。

そんぐらい 俺には朝飯前なの。

ああ そっすか…。

(椛谷)まっ でも
これだけじゃ 確証がないから

俺 確かめに行ってくるわ。

(根津)失踪が自作自演なら 自宅に
戻ってるかもしんないだろ。

じゃあ 俺は そっちを当たる。

でも
あなたたちには 自分の記事が…。

(椛谷・根津)それも ちゃんとやる。

そう。 じゃあ お願いします。

はいはい。

根津君も。 ありがとう。

おう。

じゃ 一本

おい 片付けて。 ほら。
(真琴)えっ?

自分もやってくださいよ。
(根津)やれよ 早く…。

(真琴)いや できるでしょ。
(根津)いや さっさと やれよ~。

(真琴)ちょっと
椛谷さんも やってくださいよ。

(下馬)大丈夫?

(智子)大丈夫 大丈夫。
あんたは 仕事 頑張んなさい。

(下馬)いや でも…。
あっ お母さん!

ちょっと待って! どうしたの!?
(下馬)母さん?

ハァ… 絶対 大丈夫じゃ…。

うわ~!

それ マジで やめてください。
何か問題が?

あ~…。

あの 俺 先 帰ってもいいっすか?
女の子に呼び出されちゃったんで。

あっ…
それに もう みんなもいるし

必要じゃないかなって。

彼らは 食事が終わったから帰る。

僕じゃなくても できますよね?
この仕事。

まあ そもそも
自分にしかできない仕事なんて

この世にありませんけど…。

なぜ そう思うの?

僕 『カンフル』に来る前
書籍編集部にいたんすよ。

(下馬)そこで サッカー選手の自伝
担当することになって…。

(上司)
《この仕事は お前しかできない》

(下馬)
僕にしかできないって言われて

すごい うれしくて。
(下馬)《はい》

(下馬)《失礼します》

(下馬)でも…。

《あ~》
(バイブレーターの音)

《もしもし。 どうした?》

(下馬)ちょうど そんなときに
ばあちゃんが倒れたんです。

《えっ?》

(智子)《はい 頑張って~》
(下馬)《はい はい》

《座れる?》
(智子)《よいしょ》

(下馬)
うちには 母親しかいないから

落ち着くまでは 家で 仕事させて
もらってたんですけど…。

(下馬)
《ご迷惑 お掛けしております》

《でも
自伝の件は これからも…》

(上司)《あっ
その件は もう大丈夫だから》

《えっ…》
(上司)《家 大変なんだろ?》

《小池に 引き継ぎ 頼んだから》

(下馬)戻ったときには その仕事は
もう 他のやつに回ってて。

僕にしかできない仕事なんて
ないんだなって

そんとき
分かっちゃったんですよね。

それなら 仕事って そこまで
頑張る必要ないじゃないですか。

これから先
いつ ばあちゃんと母ちゃんが

共倒れになるかも分からないし…。

どのみち 一生懸命 働いても
無駄っていうか…。

まっ
来世に 乞うご期待ってことで。

分かった。 なら 帰っていい。

いや だから
最近の若者には それは通用…。

あなたは必要ない。

(吉田)歩いていこう。 この世界の果てまでも!
<家族になる意味って何だろう?>

(萌)これが私たちの…
ありのままの姿なんだから!

二人ならば… どうだ?

全てを乗り越えられなくてもいい。
回り道でも 前へ進もう。

<前に進むのが 辛いときは?>
後ろ。

えっ?
後ろに向かって前進。

二人で ただ前進する。 それこそが今…

生きる意味なんだ!

(根津)あれ? 下馬は?

帰った。
(根津)はっ?

(椛谷)どうせ 女だろ。

(真琴)
こんなときまで? 自由過ぎ…。

あなたたちも
そろそろ帰っていい。

あとは 私一人でやる。

大丈夫なのかよ。
(椛谷)何なら 一本 置いてくけど。

彼女は戦力外。 いても意味がない。

はいはい。 もう 聞き飽きたわ。

(ドアの閉まる音)

(智子)蹴人… 仕事は?

あっ 家でも
できそうなやつだったから…。

ばあちゃんは? 大丈夫そう?

(智子)うん…。
まあ 夜ご飯 食べたのに

食べてないって
言い張ったりはしたけど…。

(下馬)
いや それ 大丈夫じゃないじゃん。

(智子)
でも 私がやるしかないでしょ?

(真琴)
口 開けば 戦力外 戦力外って。

何で
あんな冷酷人間が 編集長なわけ?

まあまあ
そんな 朝から怒んないでさ。

あっ。


ちょっと聞いちゃったんだよね。

ケルベロスの噂。
(真琴)えっ?

(矢部)瀬古 凛々子が 経理部から
『カンフルNEWS』に 異動したのは

執行役員の仁和さんが
猛プッシュしたかららしい。

(真琴)仁和さんって 確か
最近 役員になった人だよね?

(矢部)うん。
(真琴)でも 何で そんな人が?

それは分かんないけど。

でも あの2人 ちょこちょこ
役員室で密会してるらしいよ。

(真琴)何 それ…。

めっちゃ怪しい。

結論から言うと カマドウマは
家に帰ってなかった。

そう。

(根津)
実家に住んでたらしいけど

その両親が またさ…。
何?

息子が 1年も 姿 消してんのに
まったく気にしてないの。

むしろ いなくなって
せいせいしてる感じ。

だから 捜索願も出していない。
そういうこと。

まっ 取りあえず
カバさんの報告を待つか。

分かった。

ていうか 瀬古…。

下馬に 何か言ったの?
なぜ?

いや あいつ
また リモートに戻ってっから。

《あなたは必要ない》

別に
俺 もう やることねえじゃん。

ハァ…。

ない。

(不動産屋さん)《あの部屋の
鍵だけ 見つかんなくてさ》

《この家の どっかに
あると思うんだけどね~》

ない。

んっ… ない。

ない。

(下馬)《心霊スポットも
昼間 撮ったら

違うふうに見えんのかなって…》

♬~

(操作音)

♬~

あった。

(バイブレーターの音)

はい。

目撃情報のあった男
別人だったわ。

いや 何で 俺に言うんすか?

編集長が電話に出ないから。

それに これは
お前の仕事でもあるだろ?

ハァ… いいですよ もう。

この仕事 カバさんに あげますよ。
カバさんの方が 調べるの早いし。

はあ? そんなの
当たり前に決まってんだろ。

俺が 何年 この仕事してきてると
思ってんだよ。

(椛谷)それでも
編集長は お前に振ったんだから

お前が 最後まで 責任とらなきゃ
しょうがないだろ?

≪(智子)蹴人 ちょっといい?

あっ すいません。 ちょっと…。
あっ おい。

(下馬)んっ?
(智子)ごめん。 電話中だった?

あっ いや 全然 大丈夫。
あっ 買い物?

(下馬)あ~ 捨てんの忘れてた…。

(下馬)んっ?

これって…。

(下馬)《あれ? 毛布って
2つ なかったでしたっけ?》

≪(物音)
(下馬)《えっ 何!?》

(不動産屋さん)
《誰もいないはずの

2階の窓から
女が外をのぞいてたってさ…》

まさか…。

♬~

(呼び出し音)

(呼び出し音)

何で 出ねえんだよ。

♬~

見つけた。

(物音)

≪『カンフルNEWS』
何だ。 三流サイトじゃん。

カマドウマ。

♬~

どうも どうも カマドウマです。

これ めっちゃ久々に言ったわ。

ハハハ…。

事故物件も幽霊も捏造。
失踪も自作自演?

えっ? 何 これ。
インタビュー 始まってんの?

答えて。

まっ
どうせ 最後だから 教えてやるか。

そうだよ。

話題づくりのために
ぜ~んぶ 俺がやったの。

そして この一年間
ずっと この家にいた。

水道は使えるし

飯は 前 住んでた ばばあが

保存用に バカみたいにさ
ため込んでたから

意外と快適だったわ。

でも なぜ?
話題をつくったのに

ユーチューバーとしての活動を
やめたら 意味がない。

もう 全部 どうでもよくなった。

あんたさ かくれんぼで
最後まで見つけてもらえず

そのまんま放置されたことある?

ない。
そもそも 私は隠れないから。

ハッ。 何だ それ。

まあ いいわ。

俺は そういう子供だった。

親にもクラスメートにも
存在 無視されて。

俺のこと必要なやつなんて
一人もいねえ。

この世に生きてても意味ねえと
そう思ってた。

けど ユーチューブだけは違った。

(鍵盤をたたく音)
(カマドウマ)画面の向こうには

俺のこと必要としてくれてる人が
何十万人もいるって

そう思ってた。

なのに… なのに!

俺が失踪しても
誰一人 捜しに来なかった!

≪(足音)

(カマドウマ)1週間たっても
1カ月たっても

ネットニュースにすら
ならなかった。

(カマドウマ)結局
俺のことを必要とする人なんて

どこにもいない。

(カマドウマ)そう思ったら
どうでもよくなった。

でも 私は あなたを見つけた。

今から 全てを明かす動画を
撮ればいいのでは。

あんた 全然 分かってないな。

いまさら 何しても もう遅いの。

ネタの旬は過ぎてんの。

まあ でも あんたのおかげで

もっと いいネタ
思い付いちゃったんだけどね。

♬~

ヘヘヘ…。

炎上ユーチューバー カマドウマ

失踪した一軒家で リアル大炎上。

ハハハ…。

中から女性の遺体…。

(カマドウマの笑い声)

これで また
俺に 注目 集まるっしょ! ハハ…。

いいネタではない。 ただの殺人。

もう 俺の名前が残せれば
何だっていいんだよ。

もう 死ね。

♬~

(下馬)あっつ! あっつ!

よかった。 間に合った~。

何だ? お前。

迷惑系ユーチューバーから
犯罪系ユーチューバーになったんすか?

カマドウマさん。

ハァ~ くだらねえ。

誰かに認められたかったらな
他に できること あんだろ!

(カマドウマ)チッ。
(下馬)おい!

あっ…。
追って!

(下馬)いや でも 編集長…。
今は それが あなたの仕事。

了解っす。

(下馬)おい!

おい!

(下馬)おい!

お前 足 速過ぎだろ。

大学時代 サッカー部だったんで。

なぜ 戻ったの?

(下馬)これっす。

伸びた
カマドウマの髪の毛かなって。

だとしたら やつは まだ
ここにいるんじゃないかなって。

何すか?

「自分にしかできない
仕事なんてない」

そう言ってたよね?

それは 確かに そう。

あなたにできる仕事は
他の人にもできる。

そうでないと
会社は成り立たない。

でも あなたで よかった。

そう言われる仕事なら
きっとある。

家庭の事情があるなら
出社には こだわらない。

『カンフル』に あなたは必要。

はい。

えっ… 何すか?

汚れてる。

あっ… ありがとうございます。

帰る。 荷物をまとめて。

何か ぐっときちゃったな…。

瀬古 あとちょっとで
死ぬとこだったじゃん…。

まあ 今回ばっかは
下馬 褒めてやんないとな。

もう少し
誰かの力を借りてもいいと思う。

≪(清子)智子さん。

は~い 今。

俺が行くから。
(智子)でも…。

自分にしかできないことなんて

そうそう
この世にないんだからさ。

そうね。

はいはい おばあちゃん。

どうしたの?

修学旅行は 中学3年生でしょ?

(仁和)いや~
まさか 犯罪者にしちゃうとはね。

駄目でしたか?

(仁和)センチャンの件は
流れちゃったみたいだけど

別に いいよ。

あの記事 面白いし

何より バズってる。

いいんだよ。

瀬古は
瀬古の やりたいように やれば。

ずっと そう言ってるだろ?

はい。

(下馬)ねえ これ どう思う?

ネットで 瞬間的に
有名になった人の 後を追う

連載企画。

何か 珍しいですね やる気あって。

そりゃ こたつ記事ばっかじゃ
つまんないじゃん。

それに 「あなたが必要」って
編集長に言われちゃったからさ。

えっ?

だから 現世でも もうちょっと
頑張ってみようかなって。

よし。
俺 エナドリ買ってくるわ。

いる?
(真琴)いや 大丈夫です。

(下馬)あっ いらない?
(真琴)はい。

(下馬)あっ そう。

(ドアの開閉音)
(真琴)ついに 下馬さんまで…。

何なの? みんな。

あんな女に たぶらかされて。

絶対 何か隠してるのに。

♬~

♬~

♬~

♬~

えっ…。

♬~

♬~

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