<木曜劇場>ゴシップ #彼女が知りたい本当の〇〇 #10【二つのスクープ】[字][解][デ]…のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
<木曜劇場>ゴシップ #彼女が知りたい本当の〇〇 #10【二つのスクープ】[字][解][デ]
有名文学賞の出来レース疑惑と、就活詐欺。二つの大スクープを追うことになったカンフル編集部を待ち受ける黒い思惑とは!?仁和の元妻が語る愛の形に凛々子は…
番組内容
目標だった5000万PVを達成した凛々子(黒木華)は、執行役員の仁和(安藤政信)から、新たに二つの案件の取材を命じられる。一つは『永鳥社』が主催する『永鳥新人文学賞』において出来レースがあったのではないかという疑惑だ。大賞を受賞したのは元タレントの安藤トモだったが、彼女が所属している芸能事務所社長・阿万野久二夫(津村和幸)から、人気作家で、
番組内容2
事実上、受賞者の決定権を持つ審査委員長の結城玄(河野達郎)に賄賂が渡された可能性があるのだという。そしてもう一つのネタが、IT企業『インターネオ』で、ある社員が詐欺行為を働いていたという疑惑だった。編集部に戻った凛々子は、詐欺ネタを、下馬(野村周平)、椛谷(野間口徹)、真琴(石井杏奈)に任せると、根津(溝端淳平)、笹目(寛 一 郎)とともに出来レース疑惑の取材に乗り出す。
番組内容3
凛々子は、結城本人から話を聞くために、取材のアポを取り、彼の自宅を訪れる。応対したのは、結城の妻・美波(鈴木砂羽)だった。執筆中だという結城を待つ間「何か質問があれば答える」と言う美波の言葉を受けていきなり賄賂のことを切り出す凛々子。すると美波はなぜか笑い出し「あなた、仁和から頼まれたんでしょ?」と言い出す。実は美波は、かつての仁和の妻だった…。
出演者
黒木華
溝端淳平
野村周平
野間口徹
石井杏奈
寛 一 郎
・
一ノ瀬颯
高橋侃
宇垣美里
大鶴義丹
・
りょう
安藤政信他
ご案内
【公式HP】
https://www.fujitv.co.jp/gossip/
【公式Twitter】
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スタッフ
【脚本】
関えり香【音楽】
得田真裕【主題歌】
キタニタツヤ「冷たい渦」「プラネテス」
(ソニー・ミュージックレーベルズ)【編成企画】
渡辺恒也
髙木由佳【プロデュース】
芳川茜【演出】
石川淳一【制作】
フジテレビ【制作・著作】
共同テレビジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
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(根津)よし 分かった。
俺から アポ取ってみる。
(真琴)ありがとうございます。
(下馬)このネタとか どうっすか?
お受験させてる有名人の
最新情報。
親子のファッションも含めて
採点する。
(椛谷)ん~。
最近 プライバシーがどうとか
うるさいからな。 気を付けろよ。
(下馬)あ~。
じゃ もうちょっとだけ
絞り出してみますわ。
すごい。
下馬さん やる気 出してる。
いや まあ
5, 000万PVいったからさ
1億も夢じゃないなって。
(真琴)それよりも ちょっと…。
(下馬)んっ?
(椛谷)んっ?
(下馬)何?
気になる人が…。
(凛々子の ため息)
ため息。
☎
はい 瀬古です。
分かりました。
(真琴)出掛けるんですか?
仁和さんから呼ばれた。
本館へ行ってくる。
(仁和)『カンフルNEWS』に
追ってもらいたいネタがある。
そのネタとは?
(仁和)永鳥社が主催する
永鳥新人文学賞が
先日 発表になった。
大賞を受賞したのは
元タレントの安藤トモだが
これが
出来レースだったと噂がある。
出来レース?
大賞を決める際
彼女が所属する芸能事務所から
選考委員長に
賄賂が渡った可能性がある。
結城 玄。
多くのベストセラー作品を持つ
人気作家。
その結城先生が
賄賂を受け取ったとされる
永鳥新人文学賞の選考委員長だ。
この件を調べてみてほしい。
分かりました。
待ってくれ。
ネタは もう一つある。
言ってたよな
次に達成すべきことが必要だって。
はい。
『カンフルNEWS』は
世間に注目されるようになった。
次に達成すべきこと。
それは 影響力を持つ
信頼するに足る
強いサイトになることだよ。
強いサイト。
同時に探ってほしいネタ
頼めるか?
伺わせてください。
出来レースの次 2つ目。
IT企業 インターネオの
ある社員が
OB訪問した就活生に
詐欺を行った疑惑がある。
ごめん ごめん。 就活詐欺って?
普通 就活セミナーでは
面接ウケする指導をしたり
エントリーシートの添削を
してもらったりするんですけど
就活詐欺は
学生の不安を あおって
高額な入会金とか教材を
売り付けるみたいな。
こうやれば
うちに入社できるとか
大学のOBとかが 個人 狙って
高い金 取って
就活のレクチャーとか
するんすよ。
んっ? でも
仁和さんは どこで そのネタを?
情報の出元は言えないと。
(椛谷)
まあ 仁和は 元人事部長だしな。
けど インターネオに
そんな社員が いるかどうかの
確証もないってことか。
聞き込みで 噂の出所から
たどってくしかねえか。
(下馬)2つのスクープ級のネタ
追うの 初めてじゃないですか?
ちな 結城 玄に
賄賂を渡してそうな人は
この人ですけどね。
安藤トモの事務所の社長
阿万野 久二夫。
(真琴)あ~! この人
よく テレビで見る
ガッハガッハ笑う おじさんだ。
瀬古 取材班は どう分ける?
椛谷さんと下馬君は 就活詐欺。
(下馬・椛谷)ういっす。
はい。
私 結城先生の取材希望です。
一本さんも就活詐欺。
え~。 生結城先生 見たかった。
根津君は 私と 出来レースの疑惑。
了解。
(笹目)なら 僕も行きますよ。
何かの取材という名目で
カメラマンを同行させて。
なるほど。 なら 笹目君も。
(笹目)喜んで。
結城 玄は めったに
取材を受けないと聞いてますが
何とか アポを取って…。
(根津)何で
お前が取るんだよ。
アポなら 俺が…。
(笹目)いいです。 僕が取ります。
(根津)いいよ。
これは 俺の仕事だから。
解散。
(笹目)僕 今回 つてがあるんで。
(根津)いいって。 お前はカメラ…。
(チャイム)
(美波)はい。
『カンフルNEWS』です。
取材に伺いました。
編集長の 瀬古 凛々子です。
取材協力 ありがとうございます。
(美波)あなたが 瀬古 凛々子さん。
初めまして。 結城の妻 美波です。
(根津)あ~…。
ん~…。
(笹目)そんなに気になるなら
凛々子さんと一緒に
行けばよかったじゃないですか。
(根津)「取材は 編集長1人なら」
ってのが 先方の要望だったろ。
何で あいつだけなのか…。
編集長の名前が
瀬古 凛々子だと 聞いた途端
なぜか
乗り気になりましたからね。
まあ 対応したのは
結城 玄の 奥さんのようでしたが。
(美波)ルクセンブルク。
あまり知られてないけど
すてきな国だったわ。
結城 玄先生は?
(美波)それがね 執筆の手が
止められないらしくて。
ごめんなさいね
せっかく来ていただいたのに。
待ちます 執筆の手が止まるまで。
(美波)
フフフフ。 それは ちょっと…。
でも 何か質問があるんだったら
私が
結城の代わりに お答えするけど。
永鳥新人文学賞を受賞した
安藤トモさんの所属する
オフィス・アマノ。
その社長の阿万野氏と
面識はありますか?
えっ?
文学賞の大賞作品は
結城先生が 独断で決定できる。
それが 賄賂の絡んだ
出来レースなのでは
という疑惑について
どう思いますか?
フフフフ…。
あなたが 結城から
ホントに聞きたかった話って
そのことだったの?
疑惑について お答えを。
瀬古 凛々子さん。
あなた
仁和から頼まれて来たんでしょ?
えっ?
知らなかった?
仁和 正樹は 私の元夫よ。
♬~
(美波)私の元夫だって
仁和は黙ってたみたいね。
それで あなたを よこすなんて
相変わらず ずるい人。
賄賂も出来レースも
言い掛かり。
元妻に対する
仁和の個人的な恨みかも。
個人的な恨み…。
さっ もう この取材は おしまい。
仁和から聞いてたとおりの人か
一度 あなたに
会ってみたかっただけだから。
♬~
♬~
(根津)じゃあ 収穫なしですか?
(椛谷)ああ。
うちに就活した学生
何人かに当たってみたけど
詐欺被害については
また聞きの また聞きでさ。
(下馬)だました方の
インターネオの社員の身元も
分かんないんすよね。
詐欺が本当だとしたら
絶対に許せないのに。
とにかく 引き続き 探ってみる。
編集長は?
それが あいつ まだ…。
≪(ドアの開く音)
(真琴)おかえりなさい。
ただいま。
(根津)結城 玄の 取材は?
会えなかった 結城 玄 本人には。
(笹目)
じゃ 凛々子さんは 誰と話を?
結城 玄の 妻。
仁和さんの元妻の。
(真琴)えっ? 仁和さんの?
(下馬)カバさん
何で そんなこと知らないんすか?
同期なのに。
同期でも 全部 知ってるかよ。
で 文学賞の出来レースの件は?
全部 かわされた。
それより
就活詐欺の調査の報告を。
(根津)ほら。
(笹目)あっ ありがとうございます。
取材から帰ってきた凛々子さん
違ってましたね。
まあな。
「僕と一緒に
海外へ行きませんか?」
凛々子さんに そう言いました。
えっ?
写真コンクールの賞金で
武者修行に出てみようと
思ってます。
凛々子さんも もっと広い所で
自由になってほしい。
ネットにある過去の噂が
付きまとわない場所で。
告った次は それかよ。
凛々子さんに聞いたんですか?
(根津)いや それは 偶然…。
だったら 隠す必要ないですね。
僕の 凛々子さんへの気持ち。
何で 俺に そんな…。
(笹目)じゃ お先に。
あっ これ ごちそうさまでした。
♬~
♬~
(美波)
《仁和 正樹は 私の元夫よ》
(根津)なあ マジで行くのかよ
結城 玄のとこ。
それより なぜ ついてくるの?
俺は その お前が心配で…。
根津君に心配されるようなことは
何一つ ない。
あ~…。 チッ もう!
結城さんが
永鳥新人文学賞を受賞した
安藤トモさんの所属事務所社長
阿万野氏と 会ったことは?
会って 結城が 受賞のために
賄賂をもらったでしょって?
仮に そうだとして
どうして 私が あなたに
ホントのこと 話すと思うの?
私は あなたではないので
話すかどうかは 分かりません。
じゃあ 疑問に思わない?
なぜ 仁和が あなたに
こんな取材をさせたのか。
私に あなたを会わせたのか。
結城は 同じ大学の先輩だった。
当時から
結城は 小説を書いていて
どの作品も
私が 結城の最初の読者だったの。
結城とは
付き合ったけど すぐに別れた。
それから 仁和と出会って
結婚して 何年かたって
偶然 結城に再会したの。
そのとき 確信したわ。
私が一緒にいたいのは
仁和じゃない。
やっぱり 結城なんだって。
あのとき 仁和は
「戻りたくなったら
いつでも戻ってこい」って言ったわ。
10年間の結婚生活で
私のことなんて
何にも見てなかったくせに。
仁和さんは あなたに
未練があるということですか?
未練があると言えば
聞こえはいいけど
それだけじゃない。
(根津)
この人 見掛けませんでしたか?
(女性)あ~ よくテレビに出てるから
知ってる顔だけど
この辺では 見たことないわね。
(女性)うん。
あっ でも 結城先生って
前は
ずいぶん気さくな方だったのにね。
(女性)そうそう。 まるで
人が変わっちゃったみたいよねえ。
(女性)そう そう そう。
(根津)あの
その話 詳しく聞かせてください。
仁和が あなたに
こんな取材をさせるのは
私たちの過去も
無関係じゃないはずよ。
なぜ この取材を依頼したのか
分かりません。
私は 仁和さんにとって
単なる部下ですから。
単なる部下?
私には そう思えないけど。
思うことは自由。
でも 事実は違います。
あなたって
ホントに けなげな人ね。
仁和のことが大好きだった
昔の私みたい。
≪(結城)美波 出掛けるのか?
結城先生ですね?
お伺いしたいことがあります。
あなたに取材の お客さま。
忙しいから お断りしたの。
(結城)そうか。
永鳥新人文学賞の件で…。
(美波)帰ってくださる?
もう二度と ここへは来ないで。
(笹目)結城先生は
手書きからパソコンに
執筆のしかたを 変えたそうです。
3年ほど前に。
(根津)3年前?
まあ 時代の流れも
あるかもしれませんが
突然のことだったようです。
同じころか…。
同じころ?
3年ぐらい前から 結城 玄は
近所の人に
挨拶しなくなったらしい。
人が変わったようだってさ。
やはり
彼には 何かあると思いませんか?
≪(ドアの開く音)
お疲れ。 ちょっと いいかな?
(根津)仁和さん。
(仁和)
これ みんなで。 陣中見舞い。
ありがとうございます。
今日は 何か?
(仁和)例の取材の件
どうなってるかなと思って。
(根津)結城 玄の 奥さんのこと
何で
瀬古に言わなかったんですか?
(仁和)愛想を尽かされた元妻が
今や 結城夫人とは言えなくてね。
瀬古に ネタを振るなら
全ての情報を与えるべきです。
でないと 現場が混乱するんで。
悪かった。 今後 気を付ける。
取材は しっかり やります。
ご心配なく。
頼もしい部下だな。
5, 000万PV
いっただけのことはある。
邪魔したね。
ああ。 あの2つの件で
何か判明したら
記事を上げる前に 報告してくれ。
事前に?
どちらも 企業や団体絡みの
デリケートなネタだ。
法的に問題ないか
聞いておきたい。
分かりました。
≪(ドアの開く音)
(下馬)戻りやし~…。
(真琴)お疲れさまです。
(椛谷)うい~っす。
仁和?
(仁和)取材の件 よろしく。 じゃあ。
(下馬)お疲れさまです。
(真琴)お疲れさまです。
役員オーラ ばりばりっすね。
同期で この差って…。
(椛谷)
編集長 仁和に 何か言われたか?
(下馬)
えっ? 編集長 大丈夫っすか?
「取材は しっかりやる」って
根津君が言ってくれた。
(真琴)え~! 隠れ男前。
(下馬)かっちょいい。
(根津)うるせえな。
(椛谷)隠れてないで出てこいよ。
(椛谷)当時の就活生らへの
聞き込みで 詐欺被害に遭った
大学生を見つけた。
彼は インターネオに
OB訪問するに当たり
就活アプリで
コンタクトをとった。
そこで出会ったのが この男っす。
インターネオの社員 鷹部 晋也。
(下馬)彼は 鷹部から
「内定 出るように
特別に 便宜を図る」と言われた。
でも そのためには
優先的に人事に斡旋するための
紹介料が必要だと 唆された。
結局
現金20万を渡してしまった。
でも 内定は出なかった。
そこで
鷹部に クレームを入れたところ
「君の実力不足だった」と
言われた。
(椛谷)
問題は 詐欺の証拠がないことだ。
証拠がない?
(椛谷)内密だから
録音するな メモも取るなと
言われてたそうだ。
記事にするにも
鷹部に ぶつけるにも
証拠がないことにはな…。
インターネオの
就職試験を受けた大学生
鷹部 晋也を
OB訪問したかもしれない子を
さらに当たってみます。
絶対 記事にしたいですからね
このネタは。
そっか。 あんま無理すんなよ
また倒れっから。
うん。
俺も 今日は 早く帰れるから。
じゃ。
(真琴)
ホントに大丈夫なんですか?
大丈夫だって言ったじゃん。
母親のことなら…。
お母さんのことじゃなくて
下馬さんのことです。
(下馬)えっ?
しょっちゅう
うちに電話している。
女の子と遊んでいる気配がない。
ため息が増えた。
何か
詰め方が 編集長に似てきたね。
(真琴)困ってること聞きますよ。
一応 仲間ですし。
(下馬)一本さんってさ
プライベートに
そんなに 口 出す人だったっけ?
(下馬)
やめた方がいいよ そういうの。
仲間とか 何か うざいし。
(根津)ルクセンブルグ?
こんな国 どうやって行くんだ。
あ~…。
まだ読む気かよ。 少し休めば?
結城 玄の 最近の作品と
過去の作品 違いが分からない。
だけど ざわざわする。
人が変わったって話もあるしな。
ちょうど これも 3年前か…。
「これも」とは?
結城 玄の ブログ。
以前は 取材旅行で
世界中 巡ってたけど
ちょうど 3年ほど前から
更新されてない。
このころ 結城 玄に
何かが起こったのは 確実。
なあ。
結城 玄の 取材
何なら 俺が引き取る。
なぜ 根津君が引き取るの?
取材帰り いっつも
瀬古が 悲しそうな顔してる。
だから 今日も 結城夫人に
何か言われたんじゃないかってさ。
「何か」とは?
それは 知んねえけど。
何か 悲しくなるようなこと。
《仁和のことが大好きだった
昔の私みたい》
お前にとって
仁和さんは 特別な人だろ。
だから
多少 無理 言われても やるし
結果も出したいと
俺には そう見える。
あの人は 上司。
部下として
結果を出すのは当然のこと。
(椛谷)
ごめんね。 ちょっと いいかな?
今 就活について
ちょっと 話 聞いてて。
(下馬)すいません すいません。
ごめんね。
あの ちょっと お話
聞かしてもらいたいんですけど。
あの 怪しい者じゃなくて
『カンフルNEWS』って 分かります?
(真琴)すいません そこの お三方。
あの 皆さん 就活生ですか?
(下馬)
なかなか見つかんないっすね。
鷹部 晋也を OB訪問した就活生。
(椛谷)インターネオは
最近 特に人気のある企業だろ?
鷹部に OB訪問してる就活生
1人や2人じゃないはずなんだが。
就活してたころ
面接で落とされたときに
「あ~ 自分なんか
必要とされてない人間なんだ」
って思ったし
すっごく不安でした。
そんな大学生を かもるの
マジで最悪です。
≪(学生たちの話し声)
(真琴)あっ すいません。
皆さん 就活生ですか?
(明日香)はい。
あの 私 『カンフルNEWS』で
働いてるんですけど…。
えっ? えっ あの
『カンフルNEWS』って あの…
ウェブニュースの?
(真琴)はい。
(明日香)最近 記事 読んでます。
ホント? ありがとう。
(明日香)はい。
(真琴)
私たち 今 インターネオの…。
(下馬)最近 キャラ
変わりましたよね 一本さん。
ああ。
うちに入ってきたころが
嘘みたいだな。
まっ 熱血少年漫画のファンだから
根は熱いんすよ。
それは お前もだよ。
(真琴)カバさん 下馬さん!
それらしい話 聞いたって。
おっ…。
(黄実子)りりちゃん。
獏君が困ってる。
今日のご飯 何 出したらいいか
分からないって。
何かあった?
薬膳カレーを お願いします。
(黄実子)うん カレーね。
あっ 根津君 いらっしゃい。
(根津)どうも。
(根津)あのさ 例の取材…。
えっと 例ってのは 結城 玄の。
あれ 阿万野社長側から
探ってみるってのは?
結城 玄から 探るのは
厳しいだろ。
まあ 阿万野側も
難しいかもしんないけど。
(黄実子)ねえ
これって どっちが正しいの?
「アサリと菜の花の
春風スパゲティー」よね?
でも 獏君は 「アサリと菜の花の
春風スパゲッティ」だって。
いわゆる 表記揺れってやつ?
まあ
どっちも間違いじゃないけど
もめるなら
「パスタ」にしてみるってのは?
(黄実子)ううん。
でもね 他にも色々あるの。
「フ」に点々で 「オリーブ」?
あと 「ウ」に点々で 「オリーヴ」?
(根津)うん。
(黄実子)
「ルネサンス」と 「ルネッサンス」
うん。 国名だって ややこしいわ。
えっと ほら
「グアテマラ」か 「ガテマラ」
(根津)あ~ 「ルクセンブルグ」か
「ルクセンブルク」か。
ルクセンブルク。
い~や。 あの 結城 玄も
「ルクセンブルグ」って書いてた。
どこに?
取材旅行の記事。 ブログだけど。
(根津)更新が止まる
ちょうど 3年ぐらい前。
ルクセンブルグなんて国
どうやって行くんだと思って。
♬~
見つけた。
(夫)んー!
(妻)《夫は 握力が弱い》
ゾ… ゾンビ! ゾンビ出た!
《そして ビビリだ》
トイレ 付いてきてもらえますか?
《全く頼りない》
開かない? あれ? え… ゾンビ!?
《でも…》
おはよう ぼんちゃん。
《その分… 優しい》
わっ!
えっ! あっ 何!?
おはよう。
<そんなふたりを守る部屋>
<セキュリティ賃貸住宅 「D-room」>
(2人)<見学会 やります>
♬~
(高畑)頭痛い…
《バファリン 効いてくれるよね》
《でも 眠くなると困るな…》
(姪)おねーちゃん?
<バファリンAは
眠くなる成分が 無配合なんです>
いたみは止める わたしを止めない
♬~《ぴんぽん》
(根津)やっぱり行くのか?
結城 玄のとこ。
事実が分かった以上
記事にするべき。
(根津)俺も行くわ。
なぜ?
結城さん。 なぜ こちらに?
(美波)あなたのことだから
また しつこく 家に
訪ねてくるんじゃないかと思って
はっきりと忠告しに来たの。
忠告とは?
(美波)これ以上 取材と称して
結城の身辺を嗅ぎ回るのなら
迷惑行為として
法的手段をとるつもりよ。
だから 仁和にも伝えて。
「もう 私たちには構わないで」と。
それは できません。
結城先生について
知るべきことがあるので。
何も話すことはないわ。
結城先生が
賄賂を受け取ったという証拠は
見つかりませんでした。
だけど ある事実が分かりました。
ある事実?
現在 作品を執筆しているのは
結城 玄 本人ではなく
結城 美波さん あなたでは?
面白いフィクションね。
いいわ。 聞かせて。
結城先生は ある時期
突然 パソコンによる執筆に
変わりました。
以前は インタビューで
「手書きには 魂がこもるので」と
答えていたはず。
案外 気まぐれな人たちよ
作家なんて。
この最新作では
日本人のピアニストが
ヨーロッパの小国で
人妻と恋に落ちる。
その国の名は 「ルクセンブルク」
ですが 結城先生のブログでは
語尾の「ク」を濁した
「ルクセンブルグ」と
書かれていました。
これです。
(美波)「ルクセンブルグ」だろうが
「ルクセンブルク」だろうが
うっかり書き間違えることだって
あるわ 結城だって。
この結城先生の最新作の中で
「ルクセンブルク」という表記は
計13回。
うっかり書き間違う
回数なんですかね?
結城先生は
一般的な表記よりも
独自の言葉や言い回しに
こだわる作家では?
つまり
このブログを書いた人物と
最新作を書いた人物は 別人。
小説は おそらく あなた。
私が 結城のゴーストライター?
いったい どうして
そんな突拍子もないことを。
結城先生の目が
見えなくなったから。
(女性)《おはようございます》
3年ほど前から 結城先生は
近隣の人に挨拶をしなくなった。
それは 人が変わったのではない。
相手の顔を
はっきり認識できなくなったから。
私と あなたを 見間違えたのは
そのせい。
結城先生の目が見えないのなら
全てが つながる。
結城 美波さん。
事実を話していただけませんか?
仁和に頼まれた ネットニュースの
記事にしたいから?
そう… とは言いきれません。
知りたいんです。
なぜ あなたが
こんなことをしているのか。
教えてください。
3年前
結城は
突然 目が見えなくなった。
あらゆる治療法を試しても…。
(美波)彼の積み上げてきた
作家人生は 崩れてしまった。
《もう 僕は おしまいだ》
(美波)そんな彼を見て
ふと あの人の代わりに
書いてみようって思ったの。
結城を理解して
作品を 忠実に まねて
つくり出そうって。
結城に 書き上げた物 見せたわ。
あの人は こう言ったの。
「これからは 僕の代わりに
美波が 書き続けてほしい」って。
じゃあ 文学賞が
出来レースだというのは
ただの噂話ですか?
いいえ それは事実よ。
つまり 賄賂を受け取ったと?
あの男は どこからか
結城のことを嗅ぎつけて…。
《目の見えない
結城先生に代わって
奥さんが作品を書いてることは
黙ってますよ》
《ですから
ぜひ うちの安藤トモに
永鳥新人文学賞の大賞を》
言われたとおりにするしか
なかった。
結城を守るために。
(美波)文学賞が
出来レースだったことは
記事になっても 構わない。
だけど 結城の目のこと
私が書いてることは
記事にしないで。
もし 世間に
結城が書けないことが知れたら
彼のプライドは 死ぬわ。
私は そんな あの人を見るのは
耐えられない。
だから
目のことは記事にしないで。
お願いします。
記事にしない約束は できません。
(美波)あなたにも
愛する人がいるでしょ?
また書きたいと 心に火が付けば
結城は きっと 傑作を書くわ。
出来レースに加担した作家という
汚名を
一瞬で 洗い流すほどのね。
その日が来るまで
私が あの人の代わりに
書き続けるの。
私は あの人を愛してるから。
♬~
(根津)
今回の記事 どうするつもりだ?
どうすればいい?
(根津)瀬古の好きにすればいい。
お前が どんな記事を書いても
俺は 瀬古のこと…。
何?
(バイブレーターの音)
編集長。
インターネオの 鷹部 晋也から
就活詐欺に遭った就活生を
見つけました。
詐欺の証拠もあるらしいです。
録音するなって言われたけど
怖くなって
こっそり録音したらしいっす。
これで
鷹部本人に アタックできますよ。
(仁和)そうか。
よく 2つとも
事実を突き止めてくれた。
さすが 瀬古。 完璧だな。
ありがとうございます。
永鳥新人文学賞の出来レース
結城 玄の 失明
美波が
ゴーストライターをしてた件
全て書いて アップするよな?
出来レースについては 書きます。
ですが 結城 玄の 失明
そのために
結城夫人が 夫に成り代わって
作品を執筆していることは
書きません。
なぜ 書かない?
それも スクープだろ?
仁和さんに依頼されたのは
出来レースの件だけなので。
美波に 書くなと頼まれたんだな。
彼女お得意の 泣き落としで。
分かった。 瀬古に任せるよ。
ただし 記事に上げるのは
出来レースの記事だけだ。
鷹部 晋也の 就活詐欺の件は
忘れてくれ。
忘れる? なぜですか?
詳しくは話せない。
話してください。
編集部員が納得しません。
話せないのは 会社のため。
業務命令なんだ。
分かってくれ 瀬古。
(美波)《あなたに
一つだけ言っておくわ》
《仁和を 信じ過ぎないで》
《あの人は とても怖い人よ》
どうした?
いえ。 失礼します。
(下馬)えっ? 就活詐欺の記事
上げられないんすか?
記事にしてほしいって証言してる
就活生がいるんですよ。
理由を説明してください!
会社の方針。
(下馬)方針って…。
僕らのこと
振り回すだけ振り回すんすね。
責める相手は 瀬古じゃない。
(椛谷の舌打ち)
(根津)カバさん どこへ?
仁和に 文句 言ってやる。
これは 業務命令です!
(ドアの開く音)
(矢部)お疲れさまで~す。
って あれ?
今日 空気 重いですね。
話は以上。 業務に戻って。
何かあった?
へ~ 就活詐欺ね。
インターネオの こんなネタ
つかんでんだ。
このネタは出せないの。
(矢部)えっ?
ていうか
何で 矢部君が感心してんの?
駄目?
てかさ 今日 空いてない?
(真琴)空いてない。
(矢部)何かさ 新橋と六本木にさ
おいしいワインの店
知ってるんだけど
どっちがいい?
どっちがいい?
(阿万野)裏で
金なんか 絶対に渡してませんよ。
また
『カンフルNEWS』さんったら
こんな いいかげんな記事
上げちゃってさ。
もう 最近ね
調子に乗り過ぎなんだよ。
また これさ
フェイクニュースとかじゃないの?
ねっ マナティー。 そう思わない?
竹富さん
また そんなことを言って。
えっ?
(茉菜)それを知るためには
うちも取材が必要ですので。
(竹富)あっ…。
(下馬)マナティー
ああいうこと言えるんすね。
竹富 焦って 目が泳いでたぞ。
(下馬)ふ~ん。
お疲れさまです。
(椛谷)うす。
(真琴)お疲れさまです。
(下馬)でも こっちは
ちゃんと調べてるし 阿万野側も
法的処置は してこないっすよね。
ああ。 実際 裁判になって
まずいのは あっちだからな。
瀬古 大丈夫か?
何のこと?
出来レースの記事 出してから
いつものお前じゃない。
ざわざわが治まらない。
その原因は
美波さんに言われたことだろ?
(美波)《あなたにも
愛する人がいるでしょ?》
「『愛する』 いつくしむ。
かわいがる。 愛情を注ぐ」
「相手を慕う。 恋する。 ほれる。
ひかれる」
「かけがえのないものとして
心から大切に思う」
仁和さんには
どれも当てはまりそうで
どれも当てはまらない。
瀬古の気持ちも
そこには載ってねえよ。
お前は
仁和さんのことが好きなんだよ。
だから お前が傷つくような
あんな取材
俺が 止めてやればよかった。
決めたのは 編集長の私。
なぜ 根津君が そう思うの?
同期だから。
別に そう思っても いいだろ?
♬~
瀬古。 お前も 普通になったな。
(ドアの開く音)
(根津)お疲れ。
(一同)お疲れ…。
インターネオの就活詐欺の件
ごめんね。
あの記事は 色々あって
出せなくなっちゃって…。
そうなんですね。
あの 別の件で どうしても
相談したいことがあって。
実は 一本さんのクスノキ出版に
関係のある話なんです。
分かった。 近いうち 取材させて。
お疲れさま。
(一同)お疲れさまです。
(バイブレーターの音)
えっ!?
(椛谷)どうした?
「クスノキ出版が
インターネオに 吸収合併」って…。
はあ?
(根津)えっ?
(椛谷)
いや 少しでも助かる。 じゃあな。
社内で 何か つかめました?
(椛谷)ああ。 断片的だけどな。
吸収合併された後の新会社は
エンタメグループ企業として
出版以外にも 手を広げるそうだ。
その中で 気になる話が。
何すか?
あの永鳥社も うちと並んで
合併候補に入ってた。
嘘。
(椛谷)が 永鳥社は
うちが出した この文学賞の
出来レース騒動で イメージダウン。
企業価値を下げ 最終的に
候補から外されたらしい。
(根津)俺たちの記事で?
(椛谷)ああ。
逆に…。
(椛谷)うちとインターネオの
合併協議は
有利に進んだようだ。
(根津)じゃあ 仁和さんが
俺たちに
出来レースの取材をさせたのは
ライバル企業だった 永鳥社を
合併候補から
蹴落とすためだった?
僕らの就活詐欺ネタは
うちとインターネオとの
合併協議を
有利に進めるために 利用した。
だから インターネオの
鷹部 晋也のことは
記事に上げるなって
言ったんですか?
(椛谷)おそらく。
握った不正を ちらつかせて
会社を高く買わせる
交渉材料にしたんだろ。
(下馬)いわば
ゆすり屋みたいなもんだな。
つまり 仁和さんは
そのために 凛々子さんを利用した
ってことですよね。
(ドアの開閉音)
♬~
(仁和)《お前は 俺が
唯一 信用できるやつなんだ》
《初めて会ったときから
そう思ってる》
《お前が あの部署を
特別な場所にできたときには
そのときには
きっと 分かることがある》
《お前は
そのままで いいんだよ》
《これからも頼むぞ》
《瀬古は
いつでも 俺の信頼を裏切らない》
《感謝してる。 ありがとう》
(仁和)《いいか?
俺だけは お前の味方だ》
《それだけは信じてほしい》
♬~
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