[新]愛しい嘘~優しい闇~ #1[字]…のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
[新]愛しい嘘~優しい闇~ #1[字]
登場人物は全員嘘つき!?同窓会をきっかけに起こる同級生“連続不審死”事件…!超高速展開で二転三転していく本格ラブサスペンス!
◇番組内容
漫画家アシスタントの今井望緒(波瑠)は、地元・山梨で開催された中学の同窓会に出席する。東京でIT企業の社長をしている初恋の人・雨宮秀一(林遣都)や、地元でワイナリーを経営する幼なじみ・深沢稜(溝端淳平)たち仲良し6人組と再会を果たす。卒業時に埋めたタイムカプセルを掘り起こした望緒は、「みんな 忘れないよ 中野幸」と書かれた紙を発見。だが、その場にいた同級生の誰もが、なぜか“中野”の顔を思い出せず…!?
◇出演者
波瑠、林遣都、溝端淳平、本仮屋ユイカ、黒川智花、松村沙友理/新川優愛、徳重聡
◇原作
愛本みずほ『愛しい嘘 優しい闇』(講談社「Palcy」連載)
◇脚本
丑尾健太郎
◇演出
樹下直美
◇音楽
横山克【主題歌】
神はサイコロを振らない『イリーガル・ゲーム』(UNIVERSAL MUSIC)
◇スタッフ
【プロデューサー】大江達樹(テレビ朝日)、中込卓也(テレビ朝日)、山本喜彦(MMJ)、小路美智子(MMJ)
◇おしらせ
☆番組HP
https://www.tv-asahi.co.jp/itouso/
☆Twitter
https://twitter.com/itouso_tvasahi
☆Instagram
https://www.instagram.com/itouso_tv_asahi/ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
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キーワード出現数ベスト20
- 玲子
- 望緒
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- 優美
- 本当
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- 今日
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- 馬鹿
- 板橋
- SNS
- お願い
- ストーカー
- ヒロコ
解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気の配信サービスで見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?
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♬~
(今井望緒)〈ある人が
こんな言葉を教えてくれた〉
〈1つの嘘は 7つの嘘を生む〉
〈あの頃の私たちは
何かを守るために
ほんの小さな嘘をついて
それが別の嘘を生み
気がつけば たくさんの嘘で
真実を覆い隠してきた〉
♬~
〈そうして
大人になった私たちは
また 当たり前のように
日々 嘘をつき続ける〉
♬~
〈だけど… 嘘は いつかバレる〉
〈隠したはずの真実は 思わぬ形で
闇の中から姿を現すのだ〉
♬~
〈ある時
私たちの大切な友達が死んだ〉
〈不運が重なった
悲しい事故死…〉
〈だけど それも嘘〉
〈真実は違う〉
♬~
〈彼女は殺されたのだ〉
〈そして 犯人は…
私たちの中にいる〉
♬~
あの… これなんだけど…。
(岡崎りえ)
ああ… 私のデビュー作
読んでくれたんですか?
ええ~ ありがとうございます!
望緒先輩!
う… うん…。
でね りえちゃん この漫画の
ストーリーなんだけど…。
(りえ)好評ですよ!
次は いよいよ
連載も進めようって
担当さんに言われてるんです!
あっ… ま… 前にさ
私が構想中だったネタ
りえちゃんに相談した事
あったじゃない?
あの… その話と
すごく似てるっていうか…。
はっきり言って
これって パクリ…。
はあ? 人聞きの悪い事
言わないでくださいよ。
確かに 多少は
ヒントにしたかもしれませんけど
作品にしたのは 私ですから!
け… けど…。
大体 そんなに大切なネタなら
望緒先輩が さっさと 自分で
描けばよかったじゃないですか!
謝ってください。
えっ?
(りえ)パクリだとか
人の事 泥棒扱いして
私 すご~く傷つきました。
こんな精神状態じゃ 私
次回作なんて とても描けません。
ちゃんと謝ってください。
被害に遭ったのは
私なんだけど…。
謝ってください!
あの…。
(テーブルをたたく音)
謝って! …ください!
…すみませんでした。
《なんで…?》
《なんで 謝ってんの…?》
〈いつも こうだ〉
〈誰かと争うぐらいなら
自分が身を引いてしまう〉
〈そんな性格だから
人に どう怒っていいのかも
わからない…〉
(携帯電話の振動音)
(ため息)
(今井妙子)望緒
あんた 最近 連絡ないけど
元気にしてんの?
いつまで 東京にいる気?
30にもなって どうするのよ?
あんた!
まだ29だよ。
(妙子)「もう29よ!
お隣のカヨちゃんなんて
この間 26で お嫁に行ったのよ」
「深沢さん家の稜くんだって
もう立派な 深沢ワイナリーの
後継ぎなんだから」
稜は すごいよ。
でも 私だって 一応
漫画家デビューはしてるわけだし。
(妙子)「もう3年も前の話でしょ」
「いまだに 次回作もないじゃない」
それでも 一応 応援してくれてる
ファンの人だっているし。
まあ 一人だけど…。
(妙子)あんたねえ…
そろそろ 見切りつけたら?
もういいから…。
ねえ 用は それだけ?
(妙子)ああ… そうそう。
あんたの中学の時の同級生から
連絡が来たのよ。
同窓会を開きたいから
受付やってほしいんだって。
受付? なんで 私に?
さあ…。 その人に聞いてみれば?
えーっと… 「雨宮秀一」だって。
(教師)電解質の電離 分離を表す式
まず これを復習していきます。
まず この数式が
成り立つんですが…。
♬~
♬~
《あの雨宮くんが
なんで 私に…?》
♬~
(同窓生)何年ぶり? フフフフ…!
(板橋)ありがとね。
また あとで。
あとで…。
あっ どうも…。
「弁護士 本田玲子」…。
玲子!
(本田玲子)久しぶり。
ちょっと 変わりすぎてない!?
えっ 眼鏡は?
ギチギチの三つ編みは?
っていうか 弁護士!?
望緒は変わんないね。
(赤羽)いやあ さすがだねえ!
(岩崎奈々江)本当? 嬉しいなあ。
あれ? ひょっとして 望緒?
…と 玲子!?
(望緒・玲子)奈々江!
(奈々江)ああ…!
あっ みんな またあとで。
SNSのフォロー よろしくね。
(根津)任せてよ!
相変わらず お姫様ね。
そんな事ないよ!
一人じゃ寂しいから
誰か一緒に会場行こうって
つぶやいたら 来てくれただけ。
さすがね。
さすがだわ。
(野瀬優美)みんな 久しぶり!
(望緒・玲子・奈々江)優美!
(優美)懐かしい! 元気だった?
会うの いつ以来だっけ?
(玲子)えーっとね…。
(野瀬 正)優美!
これ! 助手席にあったよ。
ごめんなさい…。
あの… ご主人?
(優美)うん。 あっ えっと…。
野瀬です。
妻がお世話になっています。
どうも…。
私たち 優美さんとは
中学時代からの親友なんです。
それはそれは…。 これからも
仲良くしてやってください。
じゃあ 今日は楽しんできて。
(優美)うん。
素敵な旦那じゃないの!
ねっ? 優しそう!
確か…
県警本部のエリート幹部だっけ?
お父様が政治家の
セレブ一家!
いや 別に そんな…。
いいわね 専業主婦。
私も早く 会社員 辞めて
誰か養ってほしいなあ。
奈々江だって
いつも SNSに
楽しそうな写真
載せてるじゃない!
うらやましいよ。
私 早くに結婚しちゃって
全然 遊べなかったし。
…そうね。
っていうか
一番すごいのは 望緒でしょ。
ねえ? 漫画家先生。
えっ? いやいや 私は そんな…。
本当。 子供の時の夢を
かなえるなんて すごいよ!
(玲子)次回作 いつ出すの?
えっ? えーっと…。
(奈々江)そうだ 望緒 よかったら
似顔絵 描いてくれない?
えっ…?
(奈々江)プロの漫画家に
描いてもらえるなんて
めったにないし いいでしょ?
チャチャッとでいいからさ。 ねっ。
いや あの… チャチャッと…。
(奈々江)ねえ 誰か
ペンと紙 持ってない? ある?
(深沢 稜)馬鹿だな。
嫌なら嫌って はっきり断れよ。
稜…。
相変わらずだな お前は。
(優美)望緒は 繊細で優しいのよ。
単細胞な稜とは違ってね!
はあ? 失礼な言い方すんなよ!
(玲子)
稜に 礼なんて 必要ないでしょ。
お前らな…。
(優美)ですよね~!
《懐かしい…。
あの頃も こうだったな》
(稜の笑い声)
(奈々江)漫画 見てる場合!?
(稜)お前 なんで
それ持ってるんだよ!? 返せ!
〈みんなのお姫様の奈々江〉
〈世話好きな優美〉
〈優等生の玲子〉
〈ぶっきらぼうだけど
憎めない 稜〉
〈中学時代の私たちは
いつも 一緒にいて
くだらない事で笑い合って
毎日が ものすごく楽しかった〉
〈それに…〉
(奈々江)あっ 雨宮くん!
♬~
(優美)あれ 雨宮くんじゃない?
(雨宮秀一)遅くなって ごめん。
♬~
久しぶり。 …って
みんな 覚えてるかな? 僕の事。
もちろん!
覚えてるに決まってるじゃない。
久しぶり 雨宮くん。
あっ… お久しぶりです。
ああ… ごめんね 今井さん…。
行こう 雨宮くん。
みんな 待ってるよ。
♬~
(奈々江)はい 雨宮くん。
ああ ありがとう。 ごめんね。
社長!? 東京で?
そう。 規模は小さいんだけど
IT業界じゃ 結構 有名な会社よ。
すごっ…。 超エリートじゃないの。
奈々江なんて もう すでに
ロックオンしてるし。
あの子 大したもんだよね。
彼氏いるっていうのに。
ほら。
えっ?
これ 奈々江のSNS。
なんちゅう華やかな
暮らしぶり…。
(玲子)あの子
甲府の普通の会社員でしょ。
こんなの
自分の給料じゃ買えないよ。
誰かに貢いでもらってるのよ。
ええっ…?
っていうか 望緒は いいの?
ん?
雨宮くんの事
好きだったんでしょ?
えっ… ちょっと… えっ…?
だって 中学時代 雨宮くんの事
何枚も何枚もスケッチして…。
横から 後ろから…。
それこそ ストーカーみたいに。
あれは… いや 思い返すと
自分でも どん引きなんだけどさ。
おしゃべりでもしてきたら?
ええ~?
(玲子)雨宮くんだって あんたに
気があるんじゃないの?
そんな まさか…。
だったら なんで
あんたに 受付 頼んだのよ?
さあ…。
《…と言いつつ
私も それが気になってて》
とにかく…
いいの いいの! 私なんて。
望緒 変わんないね。
えっ?
望緒ってさ 今まで
何かに本気になった事ある?
…ん?
本気で 人を傷つけてでも
これだけは 絶対に譲れない
って思ったもの ある?
何? 急に…。
玲子は あるの?
べ… 別に 私は…。
ただの雑談よ 雑談。
フフッ…。
(奈々江)ねえ 稜!
雨宮くんとの写真 撮ってよ。
(稜)ん? ああ いいけど。
はーい! 私たちも!
ねっ? 一緒に。
ほら 望緒!
(優美)私も。
せっかくだからさ 稜も入ろう。
いい? 雨宮くん。
もちろん。
(稜)じゃあ タイマーで撮るか。
こっち 並んで。
(優美)どうぞ。
(奈々江)いい? フフッ…。
今井さん もっと 中に入りなよ。
(玲子)ところで 雨宮くん
なんで 望緒に
受付 頼んだの?
玲子!
(玲子)いいじゃん 気になったし。
どうして?
ああ それは…。
雨宮の次が 今井だったから。
出席番号。
(玲子)な~んだ… そんな理由?
《ですよね…》
《ああ 何を期待してたんだ?
私は…》
(稜)はい 撮るぞ!
(奈々江)3…。
(稜)2 1…。
(カメラのシャッター音)
(稜)撮れたかな?
《あれ? なんだろう?》
《昔 この6人で こういう写真を
撮ったような…?》
♬~
そうだ みんな
ちょっと聞いてくれるか?
案内にも書いたけど
山西中は 今年で廃校になるんだ。
僕たち 卒業する時 みんなで
タイムカプセル埋めただろ?
(同窓生)あっ 埋めた 埋めた!
廃校の跡地が
どうなるか わからないし
よかったら
これから 掘りに行かない?
(拍手と歓声)
(稜)ああ… 駄目だ。
全然 見つからねえ。
(優美)場所も うろ覚えだしね。
(奈々江)はあ…。
もう諦めて 飲みに行こうよ。
(玲子)諦めないで!
もう少しだけ 掘ってみましょう。
なんで 玲子
そんな やる気なの?
はあ? 別に そんな
やる気なんてないし…。
そう?
そうだな。 せっかくだし
もうひと頑張りしよう!
(根津)よっしゃー!
(板橋)頑張ろう! やろう やろう。
(赤羽)もう一回 頑張ろう!
どうした?
いや…
なんか お前 変わったな。
社会に出りゃ 嫌でも変わるよ。
深沢だって そうだろ?
俺?
(奈々江)そうそう!
稜なんて 昔は もーっと
仏頂面だったもん。
私たち
あんたが望緒の幼なじみだから
しょうがなく
遊んであげただけだからね。
(優美・望緒)ねっ?
なんだよ? それ…。
(携帯電話の振動音)
お前ら 言いすぎだぞ。
(玲子)気づいてなかった?
うるさい もう…。
はい。
えっ…?
あっ… わかりました。
すぐに行きます。
どうしたの?
ごめん… ちょっと
帰んなきゃいけなくなって。
(奈々江)えっ… もう?
今日は ここまでにして
また どこかで再挑戦しよう。
それじゃあ。
(板橋)またね 雨宮くん!
バイバーイ!
(同窓生)雨宮くん またね!
(奈々江)あーあ…。
じゃあ お開きにしよっか。
いや ここまできたら
なんとしても 見つけましょう!
玲子…。
(赤羽)おーい! なんかあったぞ!
よっしゃ 見えてきた!
タイムカプセル タイムカプセル。
ここは ちょっと 丁寧に扱って!
(同窓生)わかった わかった。
(板橋)よいしょ…。
これで最後でーす!
(拍手と歓声)
(板橋)取って 取って!
♬~
優美は 何 入れたの?
(優美)CD。 『青いベンチ』!
懐かしい! よく歌ったよね!
♬~(優美)「君に好きと」
♬~(一同)「言えばよかった」
(優美)ああ~ 懐かしい!
ねっ?
望緒は?
日記。 そういえば
あの頃 よく書いてたなあ。
ねえ 見せてよ!
玲子は 何 入れたの?
大したものじゃないよ。
ねえ それより
今日 ここにいない人の分は
どうするの?
(稜)地元の奴のが多いし
俺が預かっておくよ。
(奈々江)あっ 雨宮くんの見っけ!
何? これ。 ガラケー?
懐かしい!
中学生で 携帯 埋めるとか
富豪かよ? あいつ。
雨宮くんには 私が渡しておく。
連絡先も聞いたし。
いい? 望緒。
えっ…?
別に 私の了解なんて…。
そう。 じゃあ 友達として
応援してね。
なんだろう? あれ。
「みんな 忘れないよ」
「中野」…。
(赤羽)ああ… 中野幸って
なんか いたな。
(板橋)確か 途中で
転校したんじゃなかったっけ?
(根津)もう 顔も思い出せないわ。
♬~
ねえ… みんなは覚えてる?
中野幸くん。
〈あの頃の私たちは
真実を嘘で覆い隠して
過去を忘れたつもりでいた〉
〈だけど 過去は
私たちを
忘れてはくれなかったのだ〉
♬~
♬~
ああ…。
(息を吐く音)
ああ… やっぱり 落ち着くわ
ワインの香り。
どうした? こんな早くに。
今日 東京に戻るんだろ?
その前に 稜の働きっぷり
見に来たの。
そういえば…
稜って タイムカプセルの中身
なんだったの?
ああ…。
(稜)これ。
ワインのコルク?
子供の頃 よく集めてたんだよ。
たまに 海外の珍しいワインとか
手に入ると 大興奮でさ。
そっか…。
いいなあ 稜は
昔から好きな事 仕事にできて。
はあ? それを言うなら
お前もだろ。
いや… 私は なんていうか…。
来いよ。
♬~
(稜)これさ 俺のワイン。
えっ… 稜の?
一から仕込んでみろって
親父に 初めて
やらせてもらってるんだ。
すごいじゃん!
えっ… ねえ 飲ませて。
馬鹿!
そんなすぐには飲めないよ。
最低1年は 熟成させたい。
1年も!?
ねえ それって不安じゃない?
失敗したら どうするの?
失敗してもいいと思ってる。
えっ…?
やってみなきゃ わからない事も
あるだろ?
駄目だったら
また 一から やり直せばいいし。
次は もっと うまいのを造る。
けど… それだって
わかんないじゃん。
次 もっと いいものが
できるかどうかなんて。
造れるよ。
どうしてよ?
俺が 造るって決めてるから。
できたら
望緒に 一番に飲ませてやるよ。
楽しみに待ってろ。
うん。
そうだ 望緒
これ 昨日の写真。
あっ プリントしてくれたんだ?
ありがとう。
せっかくだからな。
みんなにも送っておくよ。
ねえ… 昔も こんな写真って
撮らなかったっけ?
(稜)はあ?
中学の時 この6人で。
さあな…。
ごめん… もういいか?
作業 残っててさ。
あっ わかった。 じゃあね 稜。
おう!
♬~
あっ それ…。
楽しかったようだね
昨日の同窓会。
8時の門限を
7分ほど 過ぎていたようだけど。
ごめんなさい。
連絡しようと思ったんだけど…。
いいんだよ。
これからは 気をつけてね。
♬~
どうしたの?
いらないでしょ?
こんな昔のもの。
…そうね 捨てようと思ってたの。
♬~
(柴崎)いやあ 参った 参った。
担当してた案件
相手が なかなか しぶとくてさ。
でも やっと 弁論終結したよ。
お疲れさま。
どんな案件だったの?
(柴崎)これ。
♬~
(香苗)すいません あの
セリフのチェックお願いします。
(江波ヒロコ)あっ 望緒ちゃ~ん!
寂しかった~!
(ヒロコ)どうだった? 山梨。
おかげさまで
リフレッシュできました。
これ お土産 皆さんで。
あっ ありがとう!
みんな~ お土産 頂きました~!
(香苗)やったー!
ありがとうございます!
あっ そうだ これ… さっき
編集部の佐々木さんが来て
望緒ちゃんにって。
いつものファンレター。
ありがとうございます。
(ヒロコ)さて これは
おやつの時にしようかな。
好き? 好き? フフッ…。
私も大好きなのよ これ。
(りえ)「辛いときも
今井先生の漫画を読むと
何よりの励みになります」
ちょっと…!
クロさん… でしたっけ?
デビューから ずっと
応援してくれてるんでしょ?
何年も 次回作 出さないのに
見捨てないなんて
ファンの鑑ですよね~。
私もクロさんに励まされてるから。
う~ん それは それは…。 フフ…。
(ため息)
(携帯電話の振動音)
♬~
本当に誘ったんだ…。
(ため息)
♬~
あっ そうそう…。
(奈々江)はい これ。
雨宮くんのでしょ。
ありがとう。
あっ 充電もしてくれたのか。
うん。 ちょうど うちの会社に
古い充電器があったから。
ありがとう。 じゃあ
ガキの頃の恥ずかしい写真も
見られちゃったかな…。
まさか! 私
人の携帯の中 絶対 見ないもん。
そっか。 そうだよね。
ねえ このあとなんだけどさ…。
ああ もう こんな時間か…。
今日は本当に楽しかった。
えっ?
ありがとね 岩崎さん。
ああ… こちらこそ。
お仕事 頑張ってね。
うん。 それじゃあ。
(携帯電話の振動音)
えっ?
あっ… あっ すみません。
(携帯電話の振動音)
今井さん 今 大丈夫?
あっ… えっ うん 少しだけなら…
どうしたの?
前に 受付 手伝ってくれた
お礼をと思って。
えっ…
えっ いいよ いいよ そんなの。
例えばだけど 今日の予定は?
えっ… あっ…。
し… 仕事は
6時くらいに終わるかな。
「じゃあ
その頃に また電話するね」
えっ?
(電話が切れる音)
どうかした?
(香苗)あっ! あの
客席の背景なんですけど…。
ああ
りえちゃんが担当してたやつ?
私 望緒先輩に
お願いしましたよね?
…えっ?
休み明けに これだけは
やっておいてくださいって
先輩に頼みましたよね? 私。
えっ… えっ いやいや
そんな頼みなんて 私…。
言い訳しないでください。
(ヒロコ)ああ… まあまあまあ
とにかく もう時間ないし
急いで取りかかろう。
はい じゃあ お願い。
はい。
香苗ちゃん ベタ塗って。
あっ はい。
しょうがないですね… まったく。
♬~
お願いします。
よし…
なんとか 間に合いそうかな~。
よかった…。
っていうか
みんなに謝ってくださいよ。
えっ?
謝ってください。
はい 終わり!
無事に片付いた事だし
みんなで
ご飯でも食べに行こっか!
ねっ! ねっ!
はい そうしましょう!
はい そうしましょう!
あ~あ…。
(ヒロコ)みんな よく頑張りました!
はい 行きますよ!
(りえ)先生
今日は ごちそうさまです!
(ヒロコ)わかったよ ごちそうするよ。
(りえ)やったー!
何鍋がいい?
(りえ)えっ なんだろうな…。
カキとか?
(りえ)確かに いろいろ…。
今井さん。
あっ 雨宮くん…。
ごめんね
電話したけど出なかったから。
仕事は? 終わった?
ああ… えっ えっと…。
ええ 今日は もう
無事に終了しましたので
どうぞ どうぞ。 どうぞ。
はいはい はいはいはい…。
よかった。 さあ どうぞ。
すみません。 お先に失礼します。
お疲れさま。
あっ… ごゆっくり!
彼氏? 彼氏?
誰ですかね?
(ため息)
えっ 彼氏?
(従業員)お待たせ致しました。
よく来るの? こんないいお店。
まさか。
普段は 一人でコンビニ弁当だよ。
けど まあ 同窓会のお礼って事で。
いやいや… 全然 見合わないんで
ちゃんと払います。
じゃあさ お金の代わりに
一つ お願いしていいかな?
お願い?
同窓会でお願いされてたでしょ?
僕も ぜひと思って。
これくらいなら いくらでも。
光栄だなあ プロの漫画家さんに
描いてもらうなんて。
あの…
本当 言うと
私 全然 プロなんかじゃないの。
一応 デビューはしたけど
次回作も
なかなか ものにならなくて。
地元のみんなは 私の事
すごいって褒めてくれたけど
肝心の私は もう無理かもなって
ずっと思ってます。
私 みんなに嘘ついてた。
本当の私は こんな奴なんです。
ごめんなさい。
1つの嘘は 7つの嘘を生む。
えっ?
ドイツの古い言葉でね
1つ 嘘をつくと
それを本当らしくするために
新たに 7つの嘘を
つかなければならなくなる。
嘘は嘘を無限に生み出し
しまいには
何が本当の事だったのかすら
わからなくなるんだ。
だけど 今井さんは
嘘をついていた事を認めて
嘘の呪縛を断ち切った。
嘘の呪縛…?
それは とても勇気のいる事だ。
今井さんは
とても誠実な人なんだよ。
それに
嘘なら 僕だって ついてるし。
えっ… 雨宮くんも? どんな嘘?
例えば 今井さんに
同窓会の受付をお願いしたのは
出席番号が近かったからじゃない。
えっ… じゃあ なんで?
フフッ…。
えっと…。
帰ろうか。
続きは
また 今度会った時に描いてよ。
約束。
うん。
♬~
今日は本当にありがとう。
今井さん
我慢ばかりしなくていいよ。
…えっ?
フフッ… それじゃあ おやすみ。
(走り去る足音)
えっ…?
♬~
♬~
(玲子)望緒!
玲子…。
(玲子)一応
みんなにも声かけておいた。
せっかく
同窓会で再会したんだから
これからは
助け合っていきましょう。
ありがとう。
(玲子)部屋は荒らされてたけど
被害は少なかったって。
(優美)「望緒が無事でよかったよ」
うん。 でも 大事なファンレターが
なくなってて…。
ファンレター?
ねえ 警察は なんて言ってるの?
指紋とか そういうのは
出なかったって。
じゃあ 手掛かり なしか…。
大丈夫か?
部屋の鍵 換えたほうがいいぞ。
「それなら 私 ちょうど 東京に
知り合いの鍵屋の業者がいるから
連絡先 教えてあげる」
ありがとう。
へえ~ 奈々江
そんな業者 知り合いいるんだ。
「私も SNSやってるとさ
面倒なストーカーとかに
狙われちゃう事もあるのよ」
(優美)「そっか
人気者も いろいろと大変ね」
(奈々江)ところで 望緒
昨日の夜 何してたの?
えっ?
(奈々江)随分遅くに
帰ったみたいだけど
そんな時間まで仕事してたの?
それとも 誰かと会ってたのかな?
えっと その…。
(優美)「別にいいじゃん そんな事」
(稜)「とにかく 気をつけろよ。
何かあったら 声かけろ」
(奈々江)「そうね いつでも頼って。
私たち 友達だもの」
うん みんな ありがとう。
(野瀬)ただいま。
ごめん… 私 もういいかな?
じゃあ また報告する。
玲子も ありがとう。
それから… 実は
昨日 雨宮くんと会ってたの。
言いだしにくくて…。
なるほどね…。
なるほど?
実はね 望緒
私がみんなに声をかけたのは
確認したい事があったからなの。
えっ?
♬~
(玲子の声)
「中学時代の友だちMが
週末
憧れの人とデートをするそうで
買い物の付き合いに♪」
♬~
これが新しい鍵です。
ありがとうございます。
はい ありがとうございます。
♬~
♬~
♬~
(ドアの開く音)
(玲子)あのSNSは
犯人をおびき寄せるための罠よ。
奈々江
あんた 知り合いの鍵屋と
グルだったわけね。
前回の空き巣も 今回も。
奈々江… 玲子から聞いたよ。
奈々江って
誰かにストーカーされてるって
言ってたけど 逆よ。
ストーカーしてたのは
奈々江のほう。
えっ?
(玲子の声)あの子
合コンで知り合った
ベンチャー企業の社長と
付き合ってたけど
結婚を迫ったら
捨てられたみたい。
それからも ストーカーまがいの事
してるようなの。
(奈々江)ねえ 待ってよ! ねえ!
絶対 諦めないから!
死んでも諦めないから!!
うちの事務所の弁護士が
その社長から
ストーカー被害の相談を
受けてたの。
もしかして
雨宮くんの事も つけてたの?
そうよ。
あの日
甲府で雨宮くんと会ってから…。
前に 受付 手伝ってくれた
お礼をと思って。
(玲子)それで
わざわざ 東京まで来て
望緒の部屋を荒らしたの?
どうして そんな事…。
私ね タイムカプセルに
願い事 書いて 入れてたの。
(奈々江の声)「大人になったら
女子アナになって
海外セレブと国際結婚して
ハリウッドに住みたいです!!」
(奈々江の声)
本当 馬鹿みたいな夢だけど
半分 本気だった。
フッ…。
で 大人になった今の私は どう?
ハリウッドどころか
親が倒れて 地元の短大に行って
そのまま就職するしかなくて…。
山梨から出る事もできない。
(泣き声)
望緒はいいよね。
夢を追って東京に来て
漫画家として
華やかにデビューして。
地元に帰ったら チヤホヤされて。
その上 今度は雨宮くん?
私が欲しいと思ったもの
全部 手に入れてるじゃない。
ふざけないでよ!
あんなに イモくさくて
ウジウジしてた望緒のくせに。
でもね あんたの部屋に入って
びっくりした。
あんた 全然
成功なんてしてなかったのね。
人気漫画家どころか
カツカツの生活してるじゃない。
ファンと呼べるのも
たったの一人。
それ…。
(奈々江)クロっていうの?
キモいよね。
あんたのファンって
こんなのしかいないんだ。
ちょっと 奈々江…。
返して。
すっごく安心した。
あんたって 私より惨めね。
ねえ 望緒。
謝って。
えっ?
謝ってよ。 私に黙って
雨宮くんと会ってた事。
本当は しょぼいのに
人気漫画家ぶってた事。
そうやって
申し訳なさそうな顔しながら
自分の事 守るために
平気で嘘つきまくる事。
あんたが一番の嘘つきよ。
謝んなさいよ このクズ女!
駄目!
ちょっと 何すんのよ!
(玲子)望緒…!
私の事 馬鹿にするのは いいよ。
でも こんな私を
応援してくれる人だって いるの。
その人を馬鹿にする事だけは
絶対に許さない!
私は謝らない。
もう我慢しない。
どう思われてもいい。
私… 私 絶対謝らない!!
望緒のくせに!
(玲子)奈々江!
(奈々江)離して!
やめろ!
岩崎さん もうやめろ。
雨宮くん なんで…?
私が呼んだのよ。
(ため息)
ああ そう… そういう事。
どうぞ
私の事 警察に突き出すんでしょ。
仕方ないけど…。
あっ… 待って もういいよ。
大事なものは取り返せたし。
(玲子)はっ? けど…。
こんな事で
中学からの友達を失いたくない。
友達って… 馬鹿じゃないの?
どうせ 私の事
くだらないって思ってるんでしょ。
(ため息)
けど 決めた。
私は あんたたちより
幸せになってみせる。
雨宮くんなんて 目じゃない。
こんな男 望緒にくれてやるわよ!
一発逆転してやるから。
うん 楽しみにしてる。
楽しみにしてる。
私も。
奈々江が大成功したら
その時は 私が漫画に描くよ。
チャチャッと
描いてやるんだから。
(玲子)待ってよ 見逃す気?
奈々江がしたのは 犯罪よ?
犯罪?
それを言うなら
あんただって そうでしょ。
…えっ?
(奈々江)
知らんぷりしてるようだけど
私は 私たちがした事を忘れない。
♬~
忘れないから。
♬~
言いたい事 言ったら
すっきりしちゃった。
ありがとうね 付き合ってくれて。
(玲子)何?
まだ 奈々江の事 心配してるの?
まあね…。
ねえ 玲子
奈々江が言ってた事って何?
昔 何があったの?
さあ… なんの事だか。
玲子…。
(携帯電話の振動音)
ごめん… ちょっと 電話。
(携帯電話の振動音)
お待たせ。 会社で
ちょっとトラブルがあって。
中野幸?
そう。 覚えてない?
そんな奴 いたっけな…。
そいつが
タイムカプセルにメッセージを?
うん。 確か…
「みんな 忘れないよ 中野幸」って。
でも 確か 中野くんって
2学期の途中に
転校していったんだよね。
だから
タイムカプセルを埋める時期には
もう 山西中には いないはずなの。
だけど 彼のメッセージは
タイムカプセルに
入っていた… か。
ねえ どういう事だと思う?
♬~
玲子?
死んだって…。
えっ?
奈々江が死んだって。
〈1つの嘘は 7つの嘘を生む〉
〈私たちは かつて
罪を隠すために
小さな嘘をついた〉
〈その嘘は大きくなり
いつしか 隠しきれなくなって
奈々江は命を落とした〉
♬~
〈だけど これは
悲劇の始まりに過ぎず
私たちは これから
さらに恐ろしい事件に
巻き込まれる事になっていく〉
〈そして
その事件を操る犯人は…〉
♬~
〈私たちのすぐそばにいる〉
奈々江 知り合いと
一緒だったんじゃないかな。
(秋山洋一)ある男と
最後に通話してたらしい。
僕は 今井さんを
守りたいと思ってるよ。
ありがとう 雨宮くん。
(雨宮サユリ)秀一の事よろしくね。
(稜)望緒が狙われてたって事かよ。
(優美)中野くんが 私たちに
復讐しようとしてるんじゃないの。
〈見放題サービス TELASAでも
第1話の配信がスタート〉
〈今後も 全話配信します〉