愛しい嘘~優しい闇~ #2[字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

愛しい嘘~優しい闇~ #2[字]

登場人物は全員嘘つき!?同窓会をきっかけに起こる同級生“連続不審死”事件…!超高速展開で二転三転していく本格ラブサスペンス!

◇番組内容
同窓会で再会した仲良し6人組のメンバー・岩崎奈々江(新川優愛)が、地元・山梨の渓谷で遺体となって発見された!死の直前に撮られた写真を見て、他殺の可能性を疑う今井望緒(波瑠)。そんな中、望緒自身が路上で何者かに突き飛ばされ、あわや車に轢かれそうになる。一方、深沢稜(溝端淳平)は、雨宮秀一(林遣都)に関しての不穏な噂を耳にする…。やがて、望緒は“仲良し6人組の1人”に疑惑の目を向け始めるが…!?
◇出演者
波瑠、林遣都、溝端淳平、本仮屋ユイカ、黒川智花、松村沙友理/新川優愛、徳重聡
◇原作
愛本みずほ『愛しい嘘 優しい闇』(講談社「Palcy」連載)
◇脚本
丑尾健太郎
◇演出
樹下直美
◇音楽
横山克

【主題歌】
神はサイコロを振らない『イリーガル・ゲーム』(UNIVERSAL MUSIC)
◇スタッフ
【プロデューサー】大江達樹(テレビ朝日)、中込卓也(テレビ朝日)、山本喜彦(MMJ)、小路美智子(MMJ)
◇おしらせ
☆番組HP
 https://www.tv-asahi.co.jp/itouso/
☆Twitter
 https://twitter.com/itouso_tvasahi
☆Instagram
 https://www.instagram.com/itouso_tv_asahi/

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

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キーワード出現数ベスト20

  1. 雨宮
  2. 今井
  3. 玲子
  4. 望緒
  5. 優美
  6. 本当
  7. 中野
  8. 自分
  9. 携帯電話
  10. 野瀬
  11. 会社
  12. 振動音
  13. 心配
  14. 漫画
  15. 琴江
  16. 後藤
  17. 今日
  18. 秀一
  19. 部屋
  20. お疲れさ

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気の配信サービスで見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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(今井望緒)雨宮くん…?

(今井妙子)同窓会を開きたいから
受付やってほしいんだって。

(雨宮秀一)
今井さん もっと 中に入りなよ。

(本田玲子)好きだったんでしょ?

雨宮くんだって
望緒に気があるんじゃないの?

僕たち 卒業する時 みんなで
タイムカプセル埋めただろ?

(同窓生)埋めた 埋めた!

「みんな 忘れないよ」

みんなは覚えてる? 中野幸くん。

1つの嘘は 7つの嘘を生む。

〈私たちは かつて

罪を隠すために
小さな嘘をついた〉

嘘なら 僕だって ついてるし。

〈その嘘は大きくなり…〉

(岩崎奈々江)犯罪?
あんただって そうでしょ。

私は 私たちがした事を忘れない。

(玲子)奈々江が死んだって。

〈いつしか 隠しきれなくなって

奈々江は命を落とした〉

〈彼女は殺されたのだ〉

〈そして 犯人は…

私たちの中にいる〉

(救急車のサイレン)

(岩崎琴江の泣き声)

奈々江…。

(琴江のすすり泣き)

(深沢 稜)奈々江
鳴峰渓谷のつり橋の下に

倒れてたらしい。

(玲子)つり橋の下?

(野瀬 正)はい。
登山客が発見して 通報を…。

状況としては つり橋の上で
写真を撮ろうとした岩崎さんが

何かの拍子にバランスを崩し

転落してしまったのではと
思われます。

事故 あるいは…

自殺ではないかと…。

自殺… ですか?

(野瀬)
その可能性も否定できません。

♬~

(野瀬優美)ううっ…。

(泣き声)

〈奈々江は 昔から
みんなのお姫様だった〉

〈元気で わがままで

でも 自分の気持ちに
正直に生きている奈々江の事が

どこか うらやましかった…〉

〈大人になって 奈々江は奈々江で
苦しんでたって事を知った〉

(奈々江)くだらないって
思ってるんでしょ。

一発逆転してやるから。

〈どうして こんな事に…〉

(すすり泣き)

♬~

(琴江)本当に ごめんなさいね。

葬儀の時も 手伝ってくれたのに。

(玲子)いえ…。

(琴江)さあ どうぞ。

あの子の部屋 私だけじゃ
なかなか片付けられなくて…。

(玲子)私たちでよければ
お手伝いします。

(琴江)あの…
何か欲しいものがあったら

形見分けに もらってあげてね。

(優美)はい…。

(琴江)ちぐはぐでしょう?

古い部屋に
こんな派手なものばかりで…。

いえ そんな…。

本当はね

あの子
東京に行きたがってたのよ。

でも お父さんが
病気で倒れてしまって…。

こんな事になるんだったら

もっと 好きな事させてあげれば
よかった…。

〈この部屋は

そのまま 奈々江の
心の中なのかもしれない〉

〈幸せな自分を演じて
たくさん 「いいね」をもらって

夢に挑戦すらできなかった現実を
埋めようと

奈々江は
もがいていたのかもしれない…〉

悪いな わざわざ。

一度 来たいと思ってたんだ。
素敵なワイナリーだね。

(稜)古いだけが自慢だよ。

それじゃあ 奈々江に…。

そういえば 聞いたよ。

奈々江の奴
望緒と いろいろあったらしいな。

うん…。
僕も それで心配してたんだ。

その直後に
岩崎さんが亡くなって

今井さん
責任 感じてるんじゃないかって。

今井さんって いろんな事を
背負い込んじゃう人だし。

確かに…。

つうか お前
望緒の事 随分 詳しいな。

まあ そりゃ 気になる人だし。

えっ…?

(葛西)よう 深沢。

また いつものワイン
もらいに来たぞ。

(稜)おう。 あっ 悪い ちょっと…。

(葛西)なあ あれって雨宮か?
(稜)ああ…。

言っちゃなんだけど あんまり
付き合わないほうがいいぞ。

えっ…?

悪い噂 聞いたんだよ。
女癖が ひどいとかさ…。

♬~

ねえ これなんだけどさ…。

(玲子)ああ… 奈々江のSNS。

これ 亡くなった日の写真?

なんか 変じゃない?
この格好

ハイキングに行くにしては
派手っていうか…。

靴も 山登りには

向いてないものだと思うし。

確かに…
街でデートするような格好よね。

それに その写真
どう見ても自撮りじゃないし。

もしかして 奈々江

誰か 知り合いと
一緒だったんじゃないかな?

えっ それって 彼氏の一人とか?

そしたら どうして その人は
名乗り出ないのよ?

そもそも
奈々江が橋から落ちたら

真っ先に通報するはずよね?

うん… そうなんだよね。

あるいは…

その人が 奈々江を突き落とした。

えっ…?

…とかね。

ちょっと やめてよ。

大体 うちの主人だって
事件性はないって言ってたし。

わかってるよ。

ほら 変な事 言ってないで
片付けましょう。

うん…。

(携帯電話の振動音)

あっ もしもし お母さん?

うん。 今 東京 着いたとこ。

次 いつ帰れるかは わかんないよ。

うん…。

うん。 ちゃんと食べられてるから

心配しないで。 じゃあね。

♬~

(携帯電話の着信音)

(クラクション)

♬~

(玲子)ねえ 望緒

それ 警察に ちゃんと届けたの?

い… 一応は…。

でも 犯人の顔も

フードかぶってて
よく見えなかったし…。

そう… ひどい目に遭ったね。

それで済まされる事かしら?

奈々江に続いて 望緒まで
死ぬかもしれなかったのよ。

ただの偶然とは思えないけど…。

じゃあ 2人とも
誰かに狙われたって事?

何か心当たりはある?

いや… そんな…。

心当たりなら…。

玲子?

…ううん。

とにかく
一応 告訴状は出しておく。

でも どうせ 警察は
ちゃんと捜査しないだろうから

私のほうでも調べておくわ。
えっ…?

ごめん。 もう 仕事 行かなきゃ。

あっ いいよ。

ありがとう。

気をつけてね 望緒。

うん。 ありがとう。

とにかく 無事でよかったよ。

今井さんに何かあったら
どうしようかと思った。

えっ? いやいや…
そこまで心配して頂かなくても。

どうして?

僕は 今井さんを大事に思ってるし
ちゃんと守りたいと思ってるよ。

えっ? えっと…。

(岡崎りえ)ああ… 私のデビュー作
読んでくれたんですか?

ええ~ ありがとうございます!
望緒先輩!

どうかした?

♬~

要するに その後輩が

今井さんの
漫画のアイデアを盗んで

デビューしたって事かな?

うん…。
正直に言うと 悔しかったよ。

でも 実際 作品に仕上げたのは
りえちゃんの実力だし。

それより…

自分が悔しかったの。

自分?

3年前に漫画家デビューして

子供の頃からの夢が かなったって
本当 嬉しくて。

これからも たくさん描いて
いつか連載もするんだって

夢いっぱいだった。

でも そのあとは
ボツばっかりで…。

何回も何回も描き直して
コンペにも落ちちゃって…。

漫画ってね 自分の考えてる事や
思い出 経験 悩み…

いろんなものが詰まった
分身みたいなものなの。

でも…
ずっと ボツを出され続けると

お前には何も価値がないって
言われてるみたいで…。

私 もう 自信なかったの。

なんか いいアイデアが浮かんでも
またボツになったら… って

怖くて 描けなかった。

だから
前に りえちゃんが言ったとおり

さっさと描かなかった自分が悪い。

結局 私に
才能がなかっただけだから…。

かわいそうに…。

♬~

でも 自分が悪いなんて
思わなくていい。

つらいのは
頑張ってきた証拠だから。

♬~

今日は 本当に ありがとう。

わざわざ 会社から来てくれたの?

ああ まあ…。 でも 気にしないで。

雨か…。
さっきまで晴れてたのに。

朝の天気予報では言ってたよ。
よかったら 一緒に。

かわいいデザインだね。

奈々江の形見分けで頂いた傘なの。

せっかくだから
使わせてもらおうと思って。

そっか。
(携帯電話の振動音)

(携帯電話の振動音)

あっ… ごめん。 やっぱり いいや。

僕は その辺で
タクシー つかまえるから。

じゃあ また。
うん。

(雨脚が強まる音)

雨宮くん…。

ごめん なかなか出られなくて。
すぐ会いに行くから。

ああ 僕も愛してる。

愛してるよ。

(ドアの閉まる音)

(タクシーが走り去る音)

稜…?

望緒…。

聞いたよ。
危ない目に遭ったんだってな。

ああ… うん。

はい これ お土産。

あっ 新商品?

こいつの売り込みで
しばらく 東京にいるから

何かあったら すぐ連絡しろよ。

ごめん 心配かけちゃって。

でも 玲子もいるし
雨宮くんだって…。

その雨宮なんだけどさ…

地元の奴から
良くない噂を聞いたんだ。

噂?

うん…。
あいつ 女癖が悪いっていうか…

結婚間近までいったのに

こっぴどく捨てられた女も
いるらしい。

雨宮くんが…?

うん…。 どこまでが本当なのか
わかんねえけど…。

だから お前も その…

もし 雨宮と付き合うなら
大丈夫なのかなって…。

付き合う? 私が? 雨宮くんと?

いや だって…。

ない ない! だって あっちは
IT会社の社長さんよ?

住む世界が違うし そもそも
女として見られてないわ!

そんな事ねえよ。

はい?

あっ いや… まあ とにかく

お前も その…
もうちょっと 女として あの…

警戒心っていうのを持て
って言ってるんだ。

警戒心?
ああ… だから 例えば…

簡単に 男を部屋に上げるな。

俺の事だって そうだぞ!

なんで? 稜は 別にいいじゃん。
幼なじみなんだから。

♬~

あのね 稜… 心配しないでよ。

私だって 一応は 年頃の女です。
その自覚はあります。

男の人に対して 警戒心だって

ちゃんと
人並みに持ってますから!

俺だって 男だけど…。

だから 稜は 別にいいじゃん。

それより どうする? 今日。
もう遅いし 泊まっていく?

いいえ 帰ります。

とにかく 雨宮には気をつけろよ!

(ドアの開閉音)

(雨宮の声)同窓会で
お願いされてたでしょ?

僕も ぜひと思って。

♬~

ああ 僕も愛してる。

〈当たり前の事を実感する〉

〈私は 雨宮くんの事を
なんにも知らない〉

(香苗)りえさん!
ついに 連載開始ですって?

(江波ヒロコ)おめでとう!
今が大事な時期だし

しばらく
アシスタントの仕事はいいから

連載に専念して。

(りえ)ありがとうございます。

先生のお手伝いが
できなくなるのは

本当に心苦しいんですけど…

私の抜けた穴は 望緒先輩が
埋めてくれるはずですから!

ねっ? 先輩!

…うん。 頑張ってね りえちゃん。

(りえ)はーい! フフフフ…。

お先に失礼しまーす。

(香苗)お疲れさまです。

(雨音)

(りえ)やだ… 雨じゃん。 最悪。

お疲れさまでした。
(ヒロコ)あっ お疲れさまです。

(香苗)先生 原稿 描いてきたので
見てもらってもいいですか?

お疲れさまでした。
(香苗・ヒロコ)お疲れさまでした。

♬~

♬~

(ブレーキ音)

(衝突音)

♬~

江波先生!

りえちゃんは?

命は無事だったけど
右腕を複雑骨折したみたいで…。

そんな…
もうすぐ 連載が始まるのに。

あの… その傘…。

りえさんが
事故の時 差してた傘だそうです。

傘立てにないと思ったら…。

りえちゃん 誰かに
後ろから突き飛ばされたそうよ。

えっ…?

目撃者がいて 現場から

ミリタリーコートを着た人が
逃げていったようなの。

(クラクション)

♬~

(玲子の声)つまり その後輩は

傘で 望緒に間違えられて

突き飛ばされたかもしれない
って事?

前に 私が見た人も
同じミリタリーコートだったし。

それじゃあ 本当は
望緒が狙われてたって事かよ…。

けど どうして 今井さんが?

「中野くんの仕業じゃないかな?」

えっ?
中野くんって 確か…。

あのタイムカプセルの中に
紙が入ってたでしょ?

(優美)「“みんな 忘れないよ
中野幸"って…」

(優美)「中野くんが 私たちに

復讐しようと
してるんじゃないの?」

復讐!?
えっ… どうして? どういう事?

だって そうとしか思えない…。
(玲子)「ねえ 優美」

優美は
何か勘違いしてるんじゃない?

か… 勘違いって…。 優美?

ごめん…
私 晩ご飯の支度しないと。

切るね。

♬~

そういえば その中野くんの紙って
深沢が持ってるんだっけ?

よかったら 僕にも見せてくれる?

…捨てたよ。

えっ… 捨てた?

誰かが書いたイタズラだろ?
持ってたって 意味ねえし。

そう…。

(ヒロコ)りえちゃんなんだけどね

やっぱり しばらくは
漫画が描けないみたい。

(佐々木)それで
急で申し訳ないんだけど

今井さん 代原 頼めないかな?

えっ… 代原って
代わりに描くって事ですか?

私が?

読み切りで16ページ。

それを埋めてくれれば
あとは なんとか乗り切れる。

1週間で仕上げてほしい。

1週間で16ページなんて…
無理です! ネタもないですし。

(ヒロコ)前に 望緒ちゃんが
私に見せてくれたネームあるでしょ?

あのネタの事
佐々木さんに話したら

悪くないって。

もちろん 手直しは必要だよ。
それは 僕も手伝うから。

とりあえず
今日中に返事が欲しい。

今日中に…?

そうだ これ また来てたよ。

君の熱心なファンから。

すいません…。

♬~

(息を吐く音)

(携帯電話の振動音)

そうか…。 じゃあ
代わりに 今井さんが描く事に?

「うん… けど

りえちゃんの気持ち考えたら
さすがに…」

その子もプロなら

自分のせいで仕事に穴が開く事を
何より 気にすると思うけどな。

でも…
締め切りまで時間がないし…。

それに…。

「自信がないんだね」

「この間 今井さんは…」

自分には才能がないって
言ってたけど

才能があるかないかなんて

結果だけ見た他人が
勝手に決めてるだけだと思うんだ。

「他人なんて みんな
表面しか見ていない」

「その裏に
どんな苦しみや努力があるかは

自分にしか わからない」

だから 才能なんて曖昧な言葉
気にしなくていいんじゃないかな。

「少しでも描きたい気持ちが
あるなら 描きなよ」

描かずに後悔するより
いいじゃない。

ありがとう 雨宮くん。

♬~

よし…。

♬~

(野瀬貴美子)優美さん
お酒が足りないわよ!

(優美)はい ただ今。
(野瀬 誠)ああ こっち こっち。

(貴美子)ああ!
いいの いいの あなたは。

どうぞ お義父様。
(誠)ああ。

(貴美子)あの子に
やらせておけばいいのよ。

(誠)この辺り一帯の地区は 代々
野瀬家の人間がまとめてきたんだ。

正にも 早いとこ
私の地盤を継いでもらわないとな。

まだ 父さんが元気なうちは
好きにさせてください。

(貴美子)それより
早く跡継ぎを作ってもらわないと。

正は本家の一人息子なんですから。

ねえ 優美さん。

はい…。

(貴美子)はあ…
もう いつになったら

孫の顔を見られるのかしら? 私。
どうぞ…。

もしもし…。

忙しいのは わかってるんだけど
あなたの声が聞きたくて…。

うん…。

(足音)

ごめん。 またかける…。

(野瀬)優美?

声が聞こえたけど
誰かと電話してたのかな?

ううん。 気のせいよ。
ほんの少し 休んでただけ。

♬~

スマホ 見せて。

見 せ て?

♬~

別に 何もないでしょ?

ああ…。

ところで 知ってるかい?

スマホってね

トイレの10倍も汚い
雑菌の温床なんだ。

優美には…

そんな ばい菌だらけの女に

なってほしくないなあ…。

♬~

(野瀬)うん。 とってもきれいだよ。

(秋山洋一)本田。

(秋山)お願いされた事件

捜査関係者から
オフレコで聞いたけど

妙な話でさ。

妙な話?

(稜)またお願いします。
はい どうも。

♬~

♬~

(佐々木の声)うーん…。
流れはいいんだけど

もう少し 盛り上げが欲しいな。

あっ…
じゃあ こっちはどうですか?

別案 考えたんです。
ハハ… いいね。

♬~

(携帯電話の着信音)

♬~

(雨宮の声)「完成したら
お祝いするから 連絡してね!」

♬~

(佐々木)「オッケー!
じゃあ これで入稿するから」

「お疲れさま 今井さん」

はい… ありがとうございます。

(息を吐く音)

終わった…。

ああ…。

終わった~…!

そうだ 部屋も片付けないと…。

♬~

今井さん。

…あっ。

どうしたの?
口に合わなかったかな?

ううん…。

ごめん。 お祝いにと思ったけど
まだ疲れてたよね。

あっ… そうじゃないの。

ちょっと
つまらない事 考えてただけ。

あっ…。

漫画 無事に描き終えられたのは
雨宮くんのおかげだよ。

本当に ありがとう。

それは よかった。

(携帯電話の振動音)

あっ… ちょっとごめんね。

(携帯電話の振動音)

もしもし。

(携帯電話の振動音)

玲子…?

どうしたの?

ここんところ
いろいろ わかったから

望緒にも伝えておこうと思って。

「いろいろって…?」

前に 望緒 言ってたでしょ。

奈々江が山に行った時

誰かが
一緒にいたんじゃないかって。

ああ… うん。

(玲子)それで
知り合いの社会部の記者に

こっそり
捜査状況を教えてもらったの。

そしたら…。

警察が 転落した岩崎奈々江の
スマホを調べてみたら

ある男と
最後に通話してたらしい。

男…?

(秋山)しかも
事件当日 その男の車が

甲府のインターチェンジで
確認されてる。

(玲子)「その男っていうのがね…」

雨宮くんなの。

その男っていうのがね…。

雨宮くんなの。

(玲子)つまり 雨宮くんは

奈々江が死んだ日
山梨にいたって事。

(玲子)「だけど
捜査は そこで突然終了」

えっ えっ…?
終了って どういう事?

(玲子)「さあね…」

詳しい話を聞こうと思って

雨宮くんの会社を
訪ねてみたんだけど

雨宮くん ここ2週間ほど
長期休暇を取ってて

一度も会社には来てないんだって。

会社に 来てない…?

お待たせ。 会社で
ちょっとトラブルがあって。

わざわざ 会社から来てくれたの?

ああ まあ…。 でも 気にしないで。

(玲子)
「私も もう少し調べてみるけど

何かがおかしいよ 雨宮くん」

望緒 気をつけて。

♬~

あっ…。

ごめんね。 電話
邪魔しちゃいけないと思って。

うん…。

そうそう
今井さんの漫画の話だけどさ…。

その前に 雨宮くん…。

変な事 聞くけど

雨宮くんって
奈々江が亡くなった日のお昼

何してたの?

ああ その日なら…。

一日中 会社で仕事してたよ。

それが どうかした?

どうして 嘘つくの?

それだけじゃない。

前に りえちゃんが
突き飛ばされたでしょ。

あれは りえちゃんが
私の傘を持ってて

私に間違えられたから
なんだと思う。

でも そもそも…。

あの傘が私のだって 知ってた人は
少ないの。

りえちゃんを突き飛ばしたのも
私を突き飛ばしたのも

雨宮くんなの…?

それに 奈々江の事も…。

…どういう事なのかな?

こっちが聞きたい!

雨宮くんって なんなの?

私が
漫画 描こうか悩んでる時に

応援してくれた事は
本当に感謝してる。

いろいろ
優しい言葉もかけてくれて

正直 ドキドキした。

けど 聞いたの…。

雨宮くん
結婚間近だった人がいたのに

ひどい振り方をしたって。

私に対しても そういう事なの…?

いい人なのか 悪い人なのか

あなたの事がわからない…。

私…。

雨宮くんの事が信じられない。

♬~

わかった。

それじゃ 本当の事を話すよ。

どうなるかは知らないけどね。

ここって…。

(後藤)雨宮さん。
いつもお世話になっています。

(後藤)どうぞ。

今日は
とてもご機嫌なようでしたよ。

(ノック)

(後藤)雨宮さん。

雨宮サユリさん。

母さん。

(雨宮サユリ)ああ…。

秀一 おかえりなさい。

ただいま。

学校は? 楽しかった?

ああ。

これから宿題するよ。
母さんは心配しないで。

(サユリ)そう…。

秀一 愛してるわよ。

ああ。 僕も愛してるよ 母さん。

僕も愛してる。

若年性アルツハイマーなんだ。

徐々に進行していって

僕の事は いまだに
中学生だと思ってるみたいで…。

そう…。

確かに 前に付き合ってた女性とは
結婚の話にもなった。

その時 母を紹介したら

面倒は見られないって言われてね
こっぴどく振られたよ。

じゃあ
雨宮くんのひどい噂って…。

その子を
悪く言うわけにはいかないし

僕が悪者になる分には
別に いいかなって

そのままにしてる。

最近は 施設を抜け出したり
僕に電話をかけてきたり。

だから ここしばらくは ずっと

会社を離れて
こっちに顔を出してたんだ。

(望緒の声)
そういう事だったんだ…。

(雨宮の声)でも
ようやく落ち着いてきたみたいで

安心してる。

(後藤)雨宮さん。

頼まれてた日報記録です。
どうぞ。

ありがとうございます。

岩崎さんが亡くなったのは
15日の午後だったよね。

うん…。

♬~

そういえば この日
岩崎さんから電話があったよ。

前に取り乱した事を謝ってた。

今井さんにも悪い事をしたって。

そっか…。

ちなみに 今井さんが
突き飛ばされたのって?

えっと… 22日の6時頃。

♬~

その時間も ここにいた…。

どうやら
アリバイ成立みたいだね。

本当に ごめんなさい!

じゃあ 母さん。

(サユリ)またね 秀一。

そちらは 秀一の彼女?

えっ? あっ いや…。

秀一の事 よろしくね。

(後藤)行きましょうか。

今日の夕飯 なんでしょうね?
(サユリ)そうね…。

彼女って…。

そうなったらいいなって
僕は思ってるよ。

えっ…?

僕 今井さんには

結構頑張って 意思表示してる
つもりなんだけどな。

えっ…。

けど
そもそも 雨宮くん 中学の時

私とは あんまり
しゃべらなかったでしょ?

私からしたら

雨宮くんが 私の事
覚えてるかどうか不安なぐらい。

でも 今井さんは
ずっと 僕を見てたでしょ?

♬~

僕も ずっと今井さんを見てた。

えっ…。

雨宮くんって
そんなキャラだったっけ?

なんか 昔から人気者だし

見てるだけとか
そういうイメージじゃ…。

じゃあさ
昔の僕の事は もう忘れて

今の僕だけを知ってほしい。

また 誘ってもいいかな?

…はい。

♬~

(優美の声)ああ~ 懐かしい!

ねっ?
望緒は?

日記。 そういえば
あの頃 よく書いてたなあ。

♬~

今井さんは
ずっと 僕を見てたでしょ?

…って事は

バレてたって事?

《中学時代 授業中

斜め後ろから
雨宮くんの事 ガン見してたり

隠れて こっそり
スケッチしてたのが 全部…》

馬鹿だ 馬鹿だ…。

ああ 恥ずかしすぎる!
痛すぎる!

もう 死ね 死ね! 死ね 私…!

(望緒の声)「今日から2学期!」

「だけど 中野くんが
転校して いなくなっていた」

「夏休み中に おうちが
火事になってしまったらしい」

ねえ みんな
中野くんの事 聞いた?

(奈々江)えっ?
(玲子)いや…。

わかんないよね?
(優美)わかんない…。

あっ 稜。
えっ?

中野くんの事なんだけどさ…。

♬~

《そうだ あれは 確か…》

♬~

「あっ 稜?」
おう。

「あのね
私 少し思い出した事があるの」

「中野くんの事」

「確か…」

夏休みに 中野くんのおうちが
火事になっちゃって…。

「ご両親が亡くなったんだよ」

それで 中野くん
2学期には引っ越す事になって…。

私 こんな大切な事
どうして忘れてたんだろう…?

ねえ 稜は覚えてない?

…悪いけど 今 忙しくてさ。

「ご… ごめん。 でも 稜…」

覚えてねえよ そんな昔の事。

(稜)「それじゃあな」

♬~

(ため息)

♬~

望緒…。
急に ごめん 優美。

昨日 話してた
中野くんの事なんだけどさ…。

ごめんね。 急用が入っちゃって。

本当 ごめん!

うん… わかった。 じゃあ。

(優美)また 連絡するね。

あれ? マフラー…。

♬~

(野瀬)僕の許可なしに
勝手に人と会っちゃ駄目でしょう。

スマホ… 見 せ て?

♬~

♬~

あの日の事
しゃべらなかっただろうね?

うっ…!

これ以上
面倒かけないでくれるかな?

ご… ごめんなさい…。

(玲子)奈々江が亡くなった日
優美は一緒にいた。

野瀬さん 暴力を
振るわれているかもしれない。

旦那さんに やられたの?
(野瀬)こんな所で何してるの?

優美 絶対に助けるから…。

(野瀬)どけと言ってるんだ!
このまま シェルターに

連れてってもらえる事に
なってるから。

〈TELASAでは 第1話から
全て ご覧頂けます〉