土曜ドラマ9「婚活探偵」主演・向井理 第2話[字]…のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
土曜ドラマ9「婚活探偵」主演・向井理 第2話[字]
主演・向井理◇強面で愛煙家、ハードボイルドな探偵の黒崎は、年の差のある若い明歩とお見合いをすることに…!事件と婚活を華麗に解決する、人情ラブコメミステリー!
詳細情報
内容解説①
探偵の黒崎竜司(向井理)は後輩・八神旬(前田旺志郎)と共に井川由紀菜(新田さちか)という23歳の女性の身辺調査にあたっていた。由紀菜の婚約者・二階堂光彦(本多力)は40代で法曹界の超エリート。その年の差に、光彦の財産目当てなのでは?と心配した母の美沙子が黒崎に依頼してきたのだ。
内容解説②
一方、プライベートでは結婚アドバイザーの城戸まどか(成海璃子)から連絡があり、20代の若い稲田明歩(佐津川愛美)とお見合いをすることになる。
出演者
黒崎竜司・・・向井理
城戸まどか・・・成海璃子
八神旬・・・前田旺志郎
倉野梓紗・・・橋本マナミ
風見正芳・・・マキタスポーツ
○
稲田明歩・・・佐津川愛美
二階堂光彦・・・本多力
井川由紀菜・・・新田さちか
原作・脚本・監督
【原作】大門剛明「婚活探偵」(双葉文庫)
【脚本】近藤啓介、熊本浩武
【監督】近藤啓介
音楽
【音楽】松本淳一【主題歌】河口恭吾「Shibuya」(日本クラウン)
関連情報
【公式HP】https://www.bs-tvtokyo.co.jp/konkatsutantei/
【公式Twitter】@BS7ch_konkatsu
4K制作番組
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ドラマ – 国内ドラマ
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(八神)ごめん ごめん。
すぐ終わるからさ。
忙しいんだから早くして。
(八神)この由紀菜って
女のことなんだけど
何か知らないかな?
う~ん 由紀菜か。
もう何年も会ってないからなぁ。
美沙子:その由紀菜って女
怪しいんです。
急に光彦が
うちに連れてきたんですけど
まだ23歳っていうじゃないですか。
そんな若いお嬢さんが
どうして 40過ぎの光彦と。
財産目当てだったらと
心配で心配で
どんなことでも いいんだけど。
えぇ?
ホントに普通の子だったから
覚えてないもん。
う~ん 普通の子かぁ。
(黒崎)もういい 行くぞ。
はい。
じゃあこれ。
また何かわかったら連絡して。
う~ん…
今んところ誰に聞いても
何の変哲もない
普通のOLって感じなんだよなぁ。
(八神)二階堂家。
法曹界でも名の知れた金持ち一族。
やっぱ 黒さんから見て
彼女は クロっすか?
それを調べるのが
俺たち探偵の仕事だ。
くぅ~ かっけぇ。
(咳払い)
それを調べるのが
俺たち探偵の仕事だ。
フフッ… かっけぇ。
あっ… ちょっと寒いっすね。
暖房つけましょうか?
八神 タバコはな…。
寒いほうが うまい。
おぉ~。
(まどか)吸いましたね タバコ。
あぁ…。
すみません。
前回 断られた理由って
何でしたっけ?
タバコです。
どうしても吸いたいなら
いくらでも吸っていただいて
結構です。
ただ すべては黒崎さんの
婚活のためを
思ってのことですよ?
はい 肝に銘じます。
で 次のお見合いの方なんですが。
稲田明歩さん 28歳。
総合商社勤務の方ですね。
28歳?
どうしました?
あ いや…。
なぜ 13歳も年が違う方が
私なんかを?
不安になるお気持ちはわかります。
確かに男性が 10歳以上
年下の女性と結婚できる割合は
0.2パーセントほどとも
言われていますからね。
えっ… れ 0.2パーセント?
ですが
まれに グッと年上の男性を
好まれる女性がいるのも事実です。
グッと というのは
具体的に何歳以上のことを
言っているんですか?
13歳も含まれているんですか?
もちろんです。
そうなんですね。
お写真を見ると
控えめな印象を受けますし
明日は大人の余裕を見せましょう。
大人の余裕?
あ… それなら得意です。
(明歩)黒崎さんは
お見合いは初めてですか?
いえ 2回目です。
そうなんですね。
今日も ここのコーヒーは苦いなぁ。
あっ 苦いですか?
あぁ いや…。
これがいいんです。
苦くなきゃ コーヒーじゃない。
怒ってます?
えっ? あ いや 怒ってないです。
あっ そうなんですね。 なんか
あんまり
話したくないのかなって…。
あぁ いやいや
そういうわけでは 全然。
私 タイプじゃなかったですか?
いや 違います
それは 全然タイプです。
えっ?
えっ?
あっ…。
あっ…。
すみません。 何か変なことを
言ってしまいまして。
あ いえいえ。 私もなんか
変な質問 急にしちゃって。
あ あの 自分は あの…。
あ あ… 明歩さんが
年下なものですから
大人のその… 大人の余裕を
見せないといけないと
思いまして。
大人の余裕?
あっ! あっ
そういうことだったんですか。
一応 そのつもりで。
アハハハハ…。
全然 わかんなかったです。
すみません ハハハハ…。
あ いや こちらこそ
気を遣わせてしまったようで
すみません。
いえ。
あ あの…
どうして 13歳も年上の自分を?
あっ 黒崎さんって
どことなく私の父に似てるんです。
えっ?
父も一見
無愛想に見えるんですけど
心の中は誰よりも温かいんです。
黒崎さんも きっと
そうなんだろうなって思って。
いや…。
あっ すみません。
あっ 部下です。
えっ ガラケー?
あっ そうなんです。
スマートフォンに変えるタイミングを
完全に見失ってしまいました。
渋くていいじゃないですか。
あ でも LINEとか
できないってことですか?
ああ そうですね。
まぁでも 頻繁に
やり取りする相手もいないので
メールで事足りてしまいます。
ふ~ん…。
私は頻繁に
やり取りしたいけどなぁ。
えっ?
黒崎さんとLINEできたら
うれしいのに。
昼は手作り弁当。
仕事が終われば
遊びに行くわけでもなく
まっすぐ家に帰る。
ホントに金目当てなんすかね。
それは iPhoneか?
はい 11っす。
えっ 変えるんすか?
んっ? あぁ いや…。
集中しろ 仕事中だ。
あっ すんません。
証拠になる なんかいい写真
撮れねえかな。
(八神)あっ 財布落とした。
気づいた!これはいくだろ。
中身 相当入ってんぞ。
まわり 誰もいない!
いけ いけ いけ いけ!
いける いける いける いける!
(由紀菜)すみません すみません!
(八神)おぉ ウソだろ?
何やってんだよ。
完全です。
これは 完全に善人です!
世の中には やっぱりいたんだな。
一点の曇りもない人間ていうのが。
俺は
少しでも金目当てだって疑った
自分が許せないっす!
(風見)そっか。
なら そういうことで
報告するか うん。
(黒崎)いや
それは まだわかりません。
ほう どうした?
何かまだ裏があるかもしれません。
判断するには まだ早すぎます。
うん そっか。
まぁ たしかに
こんな20歳も年の離れた
おっさん
普通に好きになるとは
思えないっすもんね。
まぁ まぁ まぁ
そこは名探偵 黒様のことだ。
何か感じることがあるんだろう。
任せとけ。
ほほほ… 何か気づいてんすか?
え~? 教えてくださいよ 黒さん。
やっぱり この顔 どこかで…。
んっ? 何か言いました?
んっ? んん…。
はい 黒崎。
(まどか)黒崎さん。
明歩さんからの
お返事が来ました。
交際 オッケーだそうです。
まずは本日中に 黒崎さんから
ファーストコールを入れてください。
わかりました!
…とでも伝えておけ!
はい?
また改めて顔を出す。
フゥ…。
何か問題発生っすか?
いや ちょっと やぼ用ができた。
~
「LINEは 家族や友だちと
気軽に コミュニケーションをするための
アプリです」。
黒崎さんとLINEできたら
うれしいのに
「1 LINEアプリをインストールする」。
アプリ?
はい これでオッケー。
おぉ! ありがとうございます。
よし じゃあ早速
LINE送ってみましょうか。
あっ あ あ…
何て送ったら いいでしょうか?
それは黒崎さんが考えてください。
初LINE おめでとうございます!
ありがとうございます。
あっ ご結婚されてたんですね。
えっ? あぁ…。
結婚生活って楽しいものですか?
あぁ…
実は夫は 他界しているんです。
えっ? あっ 申し訳ありません。
謝ることじゃないです。
夫とのことは悲しい思い出では
ありませんから。
そうだったんですね。
すみません
何も考えずに聞いてしまい…。
気にしないでください。
夫との結婚生活は幸せでした。
だから その思いを皆さんに
伝えたいと思って
この仕事に就いたんです。
すてきなお考えですね。
(受信音)
ききき… 来ました。
(明歩)「わぁ
LINEはじめてくれたんですね。
うれしい
いっぱいLINEしましょ~!」。
うれしそうですね。
城戸さんのおかげです。
いえいえ。
それで 今後のことなんですが。
交際期間は長くても
3か月と決められています。
3か月?
お相手の方とは
それまでに結婚するかどうかを
決めてください。
はい。
初デートは ホントに大事ですからね。
相手のアドバイザーさんいわく
明歩さんは
ベタにおしゃれなレストランとかが
効くらしいですよ。
おしゃれなレストラン?
おしゃれなレストラン…。
(八神)待て!
おい! おい 待てって!
おい!
止まれ。
こっちは 話が聞きたいだけだ。
お前ら 借金取りじゃないの?
はぁ?
(八神)この子のことを
聞かしてほしい。
由紀菜?
(黒崎)過去に交際していたな?
ああ 2年前に。
アイツが どうかしたのか?
金目当ての結婚を疑われてる。
それを確かめたい。
由紀菜にかぎって
それはないっすよ。
昔っから借金まみれで
ヒモ同然だった俺と
つきあってたくらいっすから。
えっ?
こんな真面目ないい子
いないっすね。
奨学金もらって
大学通ってたくらいなんで。
さすがの黒さんの推理も
今回は ハズレっすね。
井川由紀菜は シロもシロ。
純白だったんすよ。
そうだなぁ。
なんだ まだ何か引っかかんのか?
あ いや
そういうわけじゃないんですが。
(風見)うん そうか。
じゃあ この依頼は終わりだな。
ハァ… なんか締まんねえな。
所長 少しご相談が。
ああ。 なんだ どうした?
何すか?
お前には まだ早い。
どうした?
ちょっと仕事の都合で…。
所長が知っている
いちばんおいしいお店を
教えていただけないでしょうか?
いちばんおいしい店?
女か?
そんなバカな 男ですよ。
ちょっと
刑事時代の同僚と話があって。
じゃあ ちょっと味のある
居酒屋とか どうだ?
いえ あの… できれば
おしゃれなレストランがいいです。
おしゃれなレストラン?
はい 刑事時代の同僚と
ちょっと話をするのですが
そういうお店のほうが
逆に話が進むかと。
刑事時代の同僚なので 逆に。
おしゃれなレストランねぇ…。
刑事時代の同僚と
仕事の話があるので。
まぁ 刑事時代の同僚ですからね。
それはわかった。
やはり おしゃれなほうが
話が進むと思うんです。
わかったよ。
うん おいしい。
うん。
それ どうですか?
あぁ うん…。
プロ… プロシュートと マスカルポーネチーズが
イ イ イ イ… インボルティーニ
されてるなっていう感じです。
フフフッ それ ホントにわかってます?
あ いや…。
そちらは どんな感じですか?
あっ 真鯛のカルパッチョに
ムルシア産レモンソースを
添えてるな~って感じです。
あっ 名前のとおりですね。
はい ウフフフ… 食べます?
えっ? あ あぁ はい。
はい あ~ん。
あっ あ あ あ… あ~ん。
あ~んって
言わなくていいんですよ?
あっ…。
フハハハハハ フフフ。
ハァ… おいしかったぁ。
特に ステーキのやつ。
ああ やっぱり 結局
お肉がいちばん おいしいですね。
はい お肉が いちばんおいしい。
ウフフフフ。
私たち 食べ物の好み
似てるかもしれないですね。
それ 大事ですよね?
うんうん。
あっ 黒崎さんって
好きなものってあります?
小説とかって読みますか?
えっ? あぁ…。
あっ えぇ 読み… 読みます。
ホントですか?
私 海外文学が好きなんです。
なかでも
ちょっと渋めなのが好きで。
例えば チャンドラーとか。
ああ ああ… チャンドラーねぇ。
えっ 知ってるんですか?
ええ…。
い い… いいですよね チャンドラー。
やっぱり
海外文学といえば チャンドラーだな。
え~ うれしい。
食べ物だけじゃなくって
趣味まで合うなんて
すっごくうれしい!
趣味が合うって いいですよね。
じゃあ 帰ったら
本棚の写真 送ってくださいよ。
んっ?
本棚。
ああ! 本棚。
わ わかりました
送ります 送ります。
アハハハ。
こうなったら
ウソを真実にするしかない。
~
あっ…。
(受信音)
(明歩)「すごい
海外文学がいっぱい。
マニアックなのもある!」。
「ナイン・テイラーズとか私も大好き。
翻訳もの嫌いな人も多いけど
面白いですよね」。
(受信音)
「黒崎さんと行きたいところが
あるんですけど…」。
「次のお休み ドライブ
一緒に行ってくれませんか?」。
んっ? あっ…。
あっ ちょっ…。
よし。
名前は?
RUKINAです。
RUKINAちゃん 何歳?
20歳です。
若いね~ 経験人数は?
えっ 秘密です。
秘密? 絶対 多いでしょ。
エロい体してるもん。
いや そんなことないです。
本当に?
好きなんじゃないの?
いや…。
自分で脱いで。
ほら。
はい…。
ほら。
(二階堂)えっ なんですか? これ。
婚約者の由紀菜さんです。
そんなわけないじゃないですか。
どっから どう見ても
別人じゃないですか。
えっ…
どこが由紀菜さんなんですか?
あっ… RUKINAですし。
ここの制作会社から
履歴書もらって裏取ってます。
3年前なんで
大学2年の頃っすかね。
出たのはこの一本だけらしいっす。
いやいや いやいや…。
異議あり。
どうぞ。
はい。 あの そもそも
由紀菜さん
ガングロじゃないですもん。
どっか なんか別の
ガングロの人なんじゃないですか?
この作品のために
日焼けサロンに行かれたそうです。
そういう契約だったみたいで。
おかしい おかしい おかしい
おかしい おかしい おかしい!
そんな信じられません おかしい。
(風見)光彦さん。
これね
なかなかいい作品でしたよ。
私 感動しました。
どうです? 一度 見てみては。
見るわけないでしょ!
ってか なんで見てるんですか?
じっくり。
だいたい ママもママだよ。
こんな探偵なんか雇って
調べさせるなんて。
ママは あなたのことを思って
お願いしたのよ!
その結果が これ。
もう ホントにやだ やだやだ
もう 絶対嫌だ!
違う これは
由紀菜さんなんかじゃない。
彼女は絶対に隠しごとなんか
する子じゃないんだよ。
ママは知らないんだよ!
(美沙子)あなたは
あの小娘にだまされてるのよ。
けがらわしい! 最悪! ホントやだ!
もうね 見るからに
怪しいって顔してるもの もう。
早く目を覚ましなさい!
早く目を覚ましなさ~い!
そんなはずない。 彼女は
そんな子なんかじゃないよ~!
(美沙子)若い女が
この子に近づいてくるなんて
絶対おかしいと思ったのよ!
うわ~ 空気おいしい。
そうですね。
ウフフ… 行きましょ。
はい。
そういえば 本棚の写真
ありがとうございました。
なんか無理言っちゃって。
いえ。 家にある
いつもの本棚を撮っただけです。
最近は何か新しい本 読みました?
あっ 最近は あの…。
ハードボイルドものしか読んでないな。
ハードボイルドもので言ったら
私は古典が好きなんです。
黒崎さんは?
ロス・マクドナルドは よく読みます。
ハードボイルド御三家の?
はい。 主人公が今の私と
同じくらいの年で 探偵ですし
親近感が湧くんですよね。
まぁ 私は ロールスロイスなんて
乗れるはずもありませんし
プレーボーイでもない。 それに
失敗したときは無報酬だなんて
そんな粋なことは
できませんけど ハハ…。
あ…。
ん?
あっ いや…。
あの…。
どうしました?
今の小説の話ですけど
あの 黒崎さんが話してたのって
トラヴィス・マッギーシリーズですよね?
ええ。
自分は これがお気に入りで。
何度も読み返してるんです。
その作者って
ロス・マクドナルドじゃないです。
んっ?
ジョン・D・マクドナルドです。
どちらも有名な小説家なので
あの 間違う人が多いんですけど。
申し訳ありません。
えっ?
ウソをついていました。
本当は 文学には
あまり興味がありません。
本棚の本は 写真を送るために
買いそろえたものです。
頑張って読んではみたものの
本は昔から めっきりだめで…。
何を読んでいるのかすら
わからなくなりました。
不誠実な人間だと
そう思われてしまっても
しかたありません。
本当に申し訳ありませんでした。
うれしい…。
う うれ しい?
だって黒崎さん 私のために
本を
買いそろえてくれたんですよね?
それに 一生懸命
本読んでくれたんですよね?
そんなこと 普通はできません。
こんな あったかいウソ 初めて。
そ… えっ?
黒崎さん どんだけあったかいの?
黒崎さん。 この近くに
すてきな場所があるんです。
こっちです こっちこっち。
ねっ? すてきでしょ?
すてきです。
あのね この鐘を
大切な人と一緒に鳴らすと
永遠に結ばれるって
言われてるんです。
そうなんですか。
鳴らし… ちゃいます?
鳴らしちゃいましょうか。
はい!
せ~の!
(鐘の音)
《幸せだ。 これが結婚なのか?》
実は今度 実家の近くに
もっと大きな鐘のある
教会が建つそうなんです。
あぁ すてきですね。
だいぶ先 半年後なんですけど。
半年後ですか…。
一緒に行きませんか?
交際期間は長くても
3か月と決められています。
それまでに結婚するかどうかを
決めてください
半年後となると6か月先。
それは つまり…。
行ってくれますか?
行きましょう 一緒に。
ホントですか?
行ってくれるんですか?
もちろんです 行きましょう。
行きましょう!
はい 行きましょう。
行くのです。
はい 行きましょう。
ともに行くのです。
はい ともに。
必ず行けます。
あの どこに?
天の導くほうへ。
天の導くほうへ行くのです。
はい。
黒崎さん。
なんでしょう?
神を信じますか?
(バイブ音)
皆さ~ん テレビCMに
字幕を付ける取り組みがあるのを
知っていますか?
ほら これが そのマーク!
リモコンで字幕表示をオンにすると…。
えいっ。
もし CMの音が
聞こえにくかったとしても…。
み~んなにCMを平等に届けるために
僕たちは 字幕付きCMの普及を
推進しています。
(二階堂)すみません
突然 呼び出して。
先日は ありがとうございました。
いえ 私が発見していなければ
あんなことにもなっていなかった。
いやいや 私 感謝してます。
今まで 本当の彼女を
見ようともしなかった。
それで…。
あのあと 彼女に…。
由紀菜さんに全部聞きました。
どうして
アダルトビデオに出ていたのか。
答えは単純で 学費のためでした。
奨学金だけじゃ足りなかったと。
それでも彼女は
自分が行きたい大学だから
自分が お金を工面するのは
当然のことだと。
そういう子なんです。
誰に頼るわけでもなく
自分の人生に
責任を持って生きている。
僕は ず~っと
親に甘えている自覚すらないまま
生きてきました。
だから 彼女のそんなところに
惹かれていたのかもしれません。
すてきですね。
彼女の過去は
変えることはできません。
それなら受け止めるしかない。
僕は 彼女が…。
今の由紀菜さんが 大好きです。
すぐには
答えを出せませんでしたが
ようやく決めました。
プロポーズしてこようと思ってます。
~
ハァ…。
(梓沙)何かあったんですか?
受け止める覚悟を決めたのさ。
何を?
相手のすべてを。
ハァ…。
(黒崎)「先日の件
直接会って お伝えしたいです」。
~
3日前から まったく
連絡が返ってこないんですが。
これ ブロックされてますね。
ブロック?
はい。
黒崎さんから
連絡できないようになってます。
えっ… な なぜ?
黒崎さん 勧誘されましたよね?
新興宗教に。
はい。 でも それは
結婚を前提にしたうえで。
明歩さん 結婚相談所を
強制退会させられました。
えっ?
他の会員様からの情報で
偶然 判明しました。
どんな理由でも
勧誘行為を行った場合は
退会していただく決まりなので。
で でも
なぜ自分を ブロックする必要が?
勧誘されたとき お返事は?
そのときは正直 驚いて。
しかし 一日考え 男として
彼女のすべてを
受け入れようと決意しました。
即答しなかったので
この人は入信しないと
思われたのかもしれません。
そんなバカな…。
今から
連絡とってもらえませんか?
説明します。
それは無理です。
すでに退会されていますので。
お願いします 決めたんです。
彼女のすべてを受け止め
ともに家庭を築くと。
黒崎さん。
こんなかたちで
離ればなれになるなんて だめだ!
私たちは 一緒に鐘を鳴らした。
永遠に結ばれる運命の2人なんだ。
黒崎さん 落ち着いてください。
彼女が何者だっていい!
何を信じていても
私は何も聞かず 何も言わず
受け止めるだけだ。
そのために
この丈夫な体があるんだ。
私は結婚するんだ。
すみません。 つい イラっとして…。
イラっと?
気持ちは わかります。
ただ 落ち着いてください。
相手のことを
受け止めるというのは
すごいことだと思います。
ですが ただ盲目的に
何でも受け入れればいいと
いうことではないと
私は思います。
黒崎さん。
明歩さんが入信されている
新興宗教のことを
少しでも お調べになりましたか?
明歩さんが
どうして入信されたのか
信仰しているのか。
その背景や思いは?
知ろうとしましたか?
熱心な信者の方が多く
勧誘ノルマも厳しいそうです。
入信されたら 黒崎さんも
ノルマをこなす日々を
過ごすことになります。
それに耐えられますか?
なかには 入信を反対され
理解を得られなかった家族と
二度と会えなくなった人も
少なくないと聞きます。
そうなってもいいんですか?
その人のことを
受け止めるというのは
相手に とことん向き合い
理解しようと努力した
その先にある
答えなんじゃないでしょうか。
今の黒崎さんは
結婚というものを
甘く考えすぎです。
そんなに簡単に受け止めるとか
言わないでください。
確かに そうかもしれません。
もっと結婚というものを
大切に扱うべきです。
わかりました。
ただ 今回の黒崎さんは
婚活としては
とてもよかったと思います。
だから 気を落とさずに。
ありがとうございます。
それに
黒崎さんをいいと思ったのは
事実かもしれません。
本当のことは
誰にもわかりませんから。
黒崎さんって どことなく
私の父に似てるんです。
あ~ん。
ホントですか?
私 海外文学が好きなんです
これ サービスです。
ありがとう。
ご一緒しても いいですか?
もちろん。
彼女とは?
もう 遅かったみたいです。
そうですか。
タバコ 1本いただいても
いいですか?
ああ。
(むせる声)
たしかに いい作品でした。
私の話も聞いてもらえますか?
もちろん。