ミステリと言う勿れ #06【謎の連続放火殺人事件、炎の天使の正体とは?!】[字][解][デ]…のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
ミステリと言う勿れ #06【謎の連続放火殺人事件、炎の天使の正体とは?!】[字][解][デ]
主演・菅田将暉!謎の連続放火殺人事件が発生!ライカの暗号に翻弄されながら辿り着いた事件現場の家の壁には炎のマークが描かれていて…炎の天使の正体とは?!
ご案内
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番組内容
大隣総合病院に検査入院している久能整(菅田将暉)は、退院を翌日に控えた夜、病院の掲示板に秘められた暗号に導かれて院内にある温室へ。そこで整は『自省録』のページや行を組み合わせた数字で言葉を伝えるライカ(門脇麦)と出会った。ライカは数字で、翌日午後3時に再び温室に来るよう整に指示して姿を消す。
翌日、退院手続きを済ませた整は、ライカが指定した時間まで昼飯を食べようと病院のレストランへ。すると、
番組内容2
患者の下戸陸太(岡山天音)とぶつかってしまう。整は謝るのだが、陸太は難癖をつけて許さない。だが、冷静に理詰めで返す整に陸太は辟易(へきえき)して去った。
3時になり、整が温室へ行くと床に数字が書かれている。『自省録』で確認すると、ある場所の土の中となっていた。整がそこを掘ると、何かが入ったビニール袋が出てくる。その時、整を静止する女性の悲鳴が。温室を管理する梅津真波(阿南敦子)だ。ビニール袋は、
番組内容3
事情があって真波が埋めたものだった。真波から事情を聞いて、整は悩みを解決する。真波と別れた整は、桜の幹にピンで止められた封筒を発見。開封するとどこかの塀の落書きの写真が入っていた。落書きは炎を象ったようなマークに見える。写真の裏には住所が記されていた。
整が写真に書かれた住所に行くと、一軒家が全焼したようだ。整は消防官や警官、野次馬の中に陸太を見つけた。すると、いつの間にか隣にライカがいて…。
出演者
菅田将暉
伊藤沙莉
尾上松也門脇麦
白石麻衣
・
鈴木浩介筒井道隆
・
永山瑛太他
スタッフ
【原作】
『ミステリと言う勿れ』
田村由美(小学館『月刊フラワーズ』連載中)
【脚本】
相沢友子
【プロデュース】
草ヶ谷大輔、熊谷理恵(大映テレビ)
【演出】
松山博昭、品田俊介、相沢秀幸
【制作著作】
フジテレビジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
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- 陸太
- 真波
- ハァ
- 子供
- マーク
- ライカ
- 火事
- 池本
- 放火
- 青砥
- 天使
- 病院
- 香音人
- 土下座
- お前
- バッグ
- プレゼント
- 温室
- 眼鏡
- 虐待
解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気の配信サービスで見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?
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怖がらないで。
今日から もう
殴られることもない。
水に沈められたり
熱湯をかけられることもない。
(鳴き声)
俺も この人に…
天使に助けてもらったんだ。
これで 君は 自由だ。
(職員)では どうぞ お大事に。
お世話になりました。
3時。
《私は ライカ》
《「明日」「昼」「三時」
「この」「場所」「で」》
まだ 時間あるな~。
お昼でも食べようかな。
病院のレストランって
どんなのかな~。
カレーは 何があるのかな~。
あっ! あっ!
(陸太)痛っ!
どこ見てんだよ。
あっ すみません。
あ~ いってえな~。
ここは 病院なんだぜ。 俺は
あちこち痛くて 通ってんだよ。
あ~…。
(陸太)何だよ その顔。 謝れよ。
すみませんでした。
もっと ちゃんと謝れ。
すみませんでした。
そんなんじゃ駄目だろうが。
土下座しろ お前。
えっ?
(陸太)土下座だよ 土下座。
ちゃんと謝れって言ってんだよ。
えっと 土下座でいいんですか?
あ?
ホントに 土下座でいいんですか?
だって 土下座って
ただの動作だから
簡単で お金もかからなくて
心が こもってなくても
別のこと考えてても
できちゃうわけですけど。
だから 焼けた鉄板の上で
しろってわけでもないなら
意味がないというか。 治療費 出せ
って言う方が まだ分かります。
だ… 誰が 金くれって言ったよ。
土下座に 意味があると思う
ということは
あなたは そうしろと言われるのが
すごく嫌なんだということですね。
ちなみに 土下座の強要は
強要罪に当たることがあります。
古墳時代の埴輪にも…。
うるせえんだよ お前。 殺すぞ。
えっ!? 殺さないでください。
すいませんでした。
あ~ うぜえな。
もういいわ。
≪(女性)気にしなくていいのよ。
あの人ね しょっちゅう
人に からんで
もめ事ばっかり 起こしてるの。
ねえ。
そうなんですか。
(女性)うん。
あの… 誰か いますか?
失礼します。
え~っと ライカさん。
昨日とは違う数字だ。
199ページ 2行目 37・38…。
「正面」
「右」
「奥」
「正面」「右」「奥」「大」「き」「な」
「は」「ち」「の」「土」「の」「中」「の」
「中」「を」「見よ」
うっ… うっ!
鉢って これかな?
土の中の中?
あっ。
うん?
えっ!?
えっ 何これ!? 待って。
また 死体の一部とか やめて。
んん~っ!
うわっ!
≪(真波)嫌! やめて!
えっ!? かばん?
何なのよ…。 あ… あなた 誰!?
ぼ… 僕は 久能 整という者…。
何で そこにあるのが分かったの!?
ねえ 何で知ってんの!?
いや ぼ… 僕は 知りません!
これは 何ですか?
ああっ!
それ… それ どうする気?
私を脅すんでしょ!?
脅す!?
いや あの… 僕は ただ
指示に従って…。
指示があったの見つけただけで!
指示って何よ!?
ここに入院してる女性に導かれて
来ただけなんです。
その人も
バッグのこと 知ってんの?
おそらく。
じゃあ
あなた 殺しても 駄目じゃん!
殺さないでください!
やっぱり
悪いことは できないなぁ…。
ハァ…。
(真波)宗像さんっておばさまが
よく 温室に遊びに来てくれたの。
温室やガーデンで
私と過ごすのが楽しいって。
上品で 優しい方で
すごく かわいがってもらった。
(宗像)《じゃ~ん!》
(真波)《うわ~!》
《わに革ですか?》
《娘に あげようかと思って》
《すてきかと思われます~!》
《そう?》
(真波)《うん!》
(真波)でも 娘さん
一度も お見舞いに来なかった。
危篤だって連絡しても
「ああ そうですか」
「遺体も遺品も引き取らないから
そっちで 勝手に やってくれ」って。
そんなの ひどくない!?
あんまりだよ…。
(真波)どんなに仲が悪くても
最期くらい…。
(真波)バッグもいらないって。
じゃあ どうなるの?
処分されちゃうの?
そんなの嫌で…。 だから…。
持ってきちゃったんですね。
それだけじゃなくて…。
(真波)開けたらさ…。
(真波)お金が入ってたんだよね。
あ~…。
それで 鉢の中に隠したんですね。
あの… その人の娘さんが
ひどいかどうかは 分かりません。
えっ?
子供が
そういうふうな態度をとる場合
たいてい 親の方が
先に ひどいことをしてます。
子供が そうなるには
理由があります。
宗像さんは すごく優しい人だよ。
家族や身内には厳しくても
他人には優しい人っていますから。
そのことが
子供を 余計 追い詰める。
どっちが ひどいかは
僕には分かりません。
「中」「の」「中」「を」「見よ」
はい?
そのかばんの中を もう一度
ちゃんと見てみてください。
あれ? 内ポケットに…。
梅津さんというのは?
私です。
えっ?
「真波さん いつも ありがとう」
(宗像)「あなたのおかげで
入院生活が
とても豊かなものになりました」
「娘とも
こんなふうにできたら よかった」
「自業自得だけど」
「愛したこともないのに
死にそうだから 愛してほしいって
言ったってね」
「真波さん
あなたに お礼がしたいの」
「ほんの気持ちだけど
バッグに入れておきます」
えっ…。
《ハッ…。 ああ…》
(宗像)「このバッグは 娘には
受け取ってもらえないだろうから
やっぱり
あなたが使ってください」
「まだ しばらくは
生きるつもりだから よろしくね」
(真波)宗像さん…。
(すすり泣き)
バッグを届ける前に
急に 亡くなられたんですね。
誤嚥性肺炎 起こして
あっという間…。
最後のお別れも できなかった。
あっ えっと… これ…
これ どうしたらいいかな!?
あ~… 病院って
抱えてる弁護士さんとか
いると思うので
聞いてみたらいいですよ。
でも
勝手に取ったなんて言えないし…。
あっ そうだ。
最初っから預かってた
ってことにしたら 駄目かな?
同じことだよね? ねっ?
僕には分かりませんけど
すっきりした方がよくないですか。
ずっと やましい気持ちが
残ってるのって
苦しくないですか?
前に僕 下の階の人に うるさいって
苦情 言われたんですよ。
ゴォゴォ 何かの音が
響いてくるから
何の音か 確かめたいって。
それで 上と下で電話しながら
足音 たてたり
ドアを開け閉めしたり
いろんな音を出してみたんです。
でも どれも違うって。
(男性)《それでもねえよ》
それで 僕 ちょっと迷いました。
何を?
古い扇風機が ガタガタしてて。
実は これじゃないかなって
思ったんです。
だから 扇風機をつけてみようか
どうしようかなって。
扇風機が犯人なら アウトです。
でも 言わないでおけば
僕のせいじゃない
ってことになるかも。
ただし その場合
扇風機は もう使えません。
迷った末
やっぱり 気持ち悪いので
覚悟を決めて
扇風機をつけてみたんです。
《どうですか?》
そしたら…。
(男性)《何の音も
聞こえねえよ》
《ハァ…》
結局 斜め上の部屋の人の音だった
って 後で 分かりました。
はぁ…。
でも 僕 すごい ほっとして
すっきりしました。
すっきりしてきます。
はい。
♬~
あぁ…。
えっ ライカさん? 73の…。
「中」
「を」
えー… 「見よ」
「中を見よ」
えっ 今度は 何?
ごめんなさい。
えっ? どこかの塀の落書き?
えっ この住所に行けってこと?
来たけど。
気になるから 来たけど。
(池本のせき)
(池本)やっぱり 放火ですね。
灯油をまいて
火を付けたようです。
住人のご夫妻は 寝室で 焼死。
小学生の息子さんだけが
助かったって。
ショックで
何も話せない状態なんです。
(池本)
クリスマスも近いっていうのに。
つらいっすね…。
(風呂光)あれ? 何か 香りが…。
もう 誰か
お線香 たいてるのかな?
香り?
まさかな…。
≪(香音人)様子は どう?
大丈夫。 何も心配ないです。
あの子は?
病院に連れていかれたみたいです。
これで あの子も…。
(陸太)あ… あいつ。
誰?
今日 病院で会ったんですよ。
何で ここに…。
もう行こう。
≪やっぱり ここも燃えたか。
あっ。
僕 3時に 温室 行ったんですけど。
時間は 思うようにならない。
梅津さんが 鉢の中に隠してたバッグ
見つけました。
どうして あんなことを?
これは?
そこの家も 先月 燃えた。
放火だったらしい。
両親が焼死して
子供だけが 助かった。
このマーク 火の象形文字っぽい。
前にも見たことがある。
そこも放火されたから
何か関係あるのかと思って
撮っておいた。
見たって どこで? 関係って?
あの… 寒くないんですか?
余計なことを言うようですが
パジャマで出歩くのは
いかがなものかと。
そうだな。
もう 時間がない。 帰る。
はい。 えっ?
あの これって どういう…。
あっ 待って!
あの… 一つ 確認なんですけど
犬堂 我路君とは
お知り合いですか?
犬堂?
はい。
知らない。
あした また 午後3時に桜の下で。
えっ?
え~…。
(天達)箱の中のカブトムシという
有名な思考実験があります。
それぞれが カブトムシの入った箱を
持っていますが
実は 中には それぞれが
カブトムシだと信じてるものが
入っているだけです。
彼らは そのカブトムシについて
一応 会話は できるが
同じものを見てるわけではない。
これは つまり
他人の心を推し量るのは
難しいというテーマだろうか。
他人の人生を想像したり 仮に
似たような体験をしたとしても
自分が感じ 考えるように
他人も感じ
考えているとは限らない。
自分の痛みと 他人の感じる痛みは
同じではないかもしれないと
前もって考えておくことは
大事かもしれないね。
天達先生 質問いいですか?
(天達)何かな?
暗号で話し掛けてくる女性が
いるんです。
えっ 女性?
それは あなたにも
とうとう 春が来たっていう…。
それ もう セクハラですから。
ハハッ。 どんな暗号?
本を使って
文字を数字で表すといった
簡単なものなんですけど。
(天達)書籍暗号は古くからあるね。
(天達)双方 同じ本を
持ってなきゃならないけど
それさえ クリアすれば
第三者には 分かりにくい。
はい。
何を考えてるのか
全然 分からなくて。
関わるべきか 無視するか
ちょっと困ってるんです。
想像するに
あなたの興味を引きたいか
あなたを利用したいか
操りたいか 陥れたいか…。
あるいは
あなたに 助けを求めているか。
助け?
何にせよ 根底には
誰かに知られたくないという
おびえがあるんだろうね。
♬~
ライカさん。
あなたは
いったい 誰なんですか?
今度は 僕に
何をさせようとしてるんですか?
あの壁に描かれたマーク
放火の予告かなんかだと
思ってるんですか?
だったら 警察に知らせた方が…。
警察は 関係ない。
あっ。
あの… 桜に ピンをさすのは
もうやめてくださいね。
桜切る馬鹿 梅切らぬ馬鹿って
知ってます?
桜は 傷つけたら
枯れちゃうんですよ。
桜は 傷つけちゃ駄目で
梅は 傷つけていい?
それは 人が 花を
美しく見たいがための都合で
本人たちに
聞いたわけじゃないよね。
はい。
でも 桜には悪かった。
もうしない。
ただ この桜が咲くころには
45-1-17・18
63-2-22~24 51-5-9。
えっ…。
千夜子は 見るだろう。
ち… 千夜子?
妹だ。
妹さんがいるんですか?
温室の足湯が 再開したらしい。
そこで話そう。
えっ?
珍しいですね
病院に 足湯があるなんて。
患者のための憩いの場だ。
夏場は 水をはって
涼めるようになっている。
へえ~。
≪(植木鉢の割れる音)
あっ 梅津さん
どうしたんですか!?
(真波)あ… あの
急に苦しみだして 近づくなって!
ど… どうしましたか?
ああっ…。 どけろ。
あっ。
(陸太)あれを… 赤いもの…。
あっ 梅津さん その赤い花
どっか やってください!
(真波)は… はい!
お願いします!
はい!
(陸太)眼鏡…。
えっ!?
(陸太)眼鏡だよ…。
眼鏡…。 あっ!
これ… これですか? はい。
(陸太)いってぇ…。
湯気で曇ってたから
つい 油断した…。
あの… 赤いものを見ると
痛みが起こるんですか?
そういう病気なんだよ。
眼鏡 掛けてれば
平気なんだけどな。
感覚の置き換えとか何とか…。
それは リンゴとかトマトとか
消防車を見ても?
リンゴなんて
皮むいてあったって無理だよ。
アップルパイ食ってみたいけど
怖くてな。
アップルパイが怖い…。
(陸太)もう大丈夫だ。 治まった。
あぁ…。
あれ?
ライカさん!
ハァ。 ハァ。
ハァ…。
(ライカ)
《ただ この桜が咲くころには
45-1-17・18》
45…。
「私は」「この世」「に」
「いないけどな」
(ライカ)
《ただ この桜が咲くころには
私は この世にいないけどな》
(天達)《あるいは
あなたに 助けを求めているか》
(シシの鳴き声)
(シシの鳴き声)
陸ちゃん どうしたの?
今 火事現場にいた
もじゃもじゃのやつと また会った。
(香音人)あいつ あのときも
こっちを じろじろ見てたし
何か 変だね。
まさか
俺のこと 嗅ぎ回ってんのか?
だとしたら まずいね。
だったら こっちから
探りを入れてやりますよ。
うん。
厄介だったら
早めに片付けておかないとね。
♬~
(缶を開ける音)
(泡の音) シュワー
<今日は「ほろよい」飲んで なにしよう?
サントリー>
青砥さん 何 見てるんですか?
(青砥)昨日の現場の塀に
落書きがあっただろ。
(池本)ああ…。
(青砥)他の管轄でも
家の塀に 同じマークが描かれていた
火事現場があることが分かった。
全部で 4件 どれも
この半年以内に放火されている。
つまり 連続犯ってことですか?
(青砥)おそらく そうだろう。
実は 3年前の放火殺人現場でも
このマークを見たことがある。
3年前?
(青砥)今回の事件と同じように
両親が焼死して
子供だけが 生き残った。
えっ 何で 今になって…。
当時 容疑者として浮上したが
証拠不十分で逮捕できなかった
少年がいたんだ。
井原 香音人。
母子家庭に育ち 10歳のときに
自宅の火災で 母を亡くす。
火元は 香炉の炭だった。
母親の趣味だったらしい。
井原の体からも
お香の香りがしていた。
《あれ? 何か 香りが…》
(青砥)
井原は その後 14歳のときに
ぼや程度の放火を行った。
当時は バレなかったんだが
数年後 目撃者に出くわしたことで
逮捕された。
3年前の放火殺人の容疑が
かかったのは
現場の防犯カメラに写っていた人影が
井原に よく似ていたからだが
やつは 犯行を認めなかった。
だが 俺は ぼやは 予行演習で
その後 捕まるまでの間
本当は 放火殺人を
やってたんじゃないかと思ってる。
(青砥)結局 母親を
火事で亡くしたことのトラウマが
あるとかで
井原は 医療少年院に送られて
2年の入所期間を終えて
半年前に 出所した。
(池本)半年前…。
(青砥)このタイミングで
同じマークを見つけたのが
単なる偶然とは思えない。
(池本)あっ 久能君。
(風呂光)えっ?
お二人とも どうしたんですか?
今 聞き込みしてきたんですよ。
(池本)おととい 市内で
放火事件あったの知ってる?
えっ? あっ はい…。
(池本)小学生の息子だけが
生き残ったんだけど
この病院で
検査入院してるんだよ。
虐待を受けてた可能性があってさ。
虐待?
(池本)実は
変な都市伝説サイトがあって。
「このマークを家の壁や塀に描けば
天使が 親を焼き殺してくれる」
(風呂光)それが
火事現場の塀に描かれてたんです。
♬~
生き残った子供は 天使を呼んだと
証言してるんですか?
その子は 何も話そうとしません。
でも 検査で火事とは無関係の傷も
色々 見つかってるし
ここの通院記録も
確認したんだけど
虐待されてたのは 明らかだな。
クソが!
その子が このサイトに
アクセスした記録は?
ない。
携帯も持ってないし
親のパソコンにも
履歴が残ってなかった。
ということは
もし 天使がいるとすると
どこかで虐待されてる子供を
見つけて 接触して 決めさせる。
(シシの鳴き声)
燃やしてあげようか?
君のお母さんと新しいお父さん。
僕は 君を守るために来たんだ。
(陸太)この人は 天使だよ。
助けてもらった子供たちは
みんな喜んでる。
幸せになったんだ。
もし 君が
そうしてほしかったら
このマークを この壁に描いて。
それが 合図だ。
(香音人)
決心がついてからでいいからね。
決定権は 君にある。
都市伝説を信じて
わざわざ 調べてるってことは
他にも 似たような放火事件が
あるってことですよね。
この半年で 4件ほど。
でも 火事が起きてない場所でも
マークが発見されてるし
冷やかしや模倣犯も
交じってるだろうから
なかなか 区別が難しいんです。
とにかく サイトの管理人の特定を
急いでます。
えっ いいんですか?
そんな話 僕にして。
(池本)いいわけないでしょ。
でも 事件解決につながるなら
情報源として採用するから
何かあったら 教えてよ。
あっ 青砥さんには 内緒でね。
あっ 3時になっちゃう。
まずい。 急がなきゃ。
じゃ 僕 これで。
(風呂光)はい。
あっ…。
3時…。
《「夜」「三時」
「もどって」「来」「るがよい」》
(菅田)おじゃましま~す!
(松坂)ちょっと待った! まず手を洗おう。
(賀来)だね!
よし!
ちょっと待った! このタオル清潔?
普通に白いけど。
見えない何かがついてるかも。
ちょっと待った!
「アタックZERO」は
汚れを落とすだけじゃない。
3つの機能もついている。
さすが 「アタックZERO」
ちょっと待った!
最高じゃないか~‼
<見えない汚れとニオイに>
<清潔力の
清潔力の 「アタックZERO」>
あっ! ハァ ハァ…。
ライカさん。
あの炎のマークの意味
ライカさんも知ってるんでしょ?
あれは
ただの放火じゃないですよね。
前にも見たことがあるって
言ってましたけど
いつ どこで見たんですか?
いったい 僕に
何をさせようとしてるんですか?
あしたは クリスマスイブだな。
ライカさん。
何か プレゼントもらえないか?
ちゃんと… えっ プレゼント!?
簡単なものでいい。
もちろん 私も用意する。
えっ? あ… あの…。
あした 午後3時に。
そ… それは 世に言う
クリスマスのプレゼント交換というやつで
物心ついてから
したことないんですけど…。
≪(水の音)
えっ!?
(陸太)また会ったな。
お前 何で
おととい 火事現場にいたんだ?
えっ?
あの火事に 興味あんのか?
何でだ?
あの火事?
それが 『ミッション:インポッシブル』の
指令書みたいなのが書いてあって。
火事に興味はないですけど
もし 虐待がらみだとしたら
そこは 気になります。
実は 俺たちも 興味あってさ
ちょっと調べてんだよ。
俺たち?
先輩と俺。
火事現場で 一緒にいただろ。
猫 抱いた奇麗な人だよ。
だからさ 何か知ってること
あんなら 教えろよ。
いえ 僕は 何も知りません。
全然 何も。
嘘つくなよ。 先輩が
挙動不審だったって言ってたぞ。
あれは 知り合いの刑事さんに
見つかりたくなくて。
お前 警察の関係者か?
いえ ただの大学生です。
あっ この間は
ありがとうございました。
おかげで すっきりしました。
あっ よかったです。
ふーん…。
まあ いいや。
仲良くしようぜ。 俺は カエルだ。
(真波)
カエル? それ 名前ですか?
なわけねえだろ!
そう呼ばれてきただけだ。
名字が ゲコって読めるからって
ゲコゲコガエルってな。
それは
嫌なことだったんですか?
別に。 言ってきたやつらは
バカにしてたんだろうけど
俺は カエルが嫌いじゃなかったから
気に入ってたぜ。
(陸太)親と子供の形が
あんなに違うって すごくないか。
水の中は いいだろうなぁ。
子供だけの世界だ。
大人になっても
水中にいてえな。
俺 生まれ変わったら 鯨になろ。
知ってます? シャチって
鯨の子供の下顎だけ
食べたりするんですよ。
お前
性格 悪いって言われねえか?
言われたこと あります。
まあ どのみち
俺の名前には 陸がついてるから
水中には いれねえよ。
読み方は ロクだけどな。
ああ それで 真珠のピアスに
6と9が入ってるんですね。
(陸太)えっ?
先輩に もらったんだ。
あっ 僕 久能 整といいます。
どうして
そんな名前つけたんだか。
虐待されてた子供たちも みんな
凝った奇麗な名前ついてんだよな。
親も 名前をつけるときには
そんなことになるとは
思わなかったんだろうなぁ。
そういえば 火事の話ですけど。
やっぱ 何か知ってんのか?
火事の原因のトップは 放火で
年間 1万件も起こってるんです。
僕 この間
江戸時代の火事に関する本
読んだんですけど
放火は とにかく 重罪で
疑われて捕まった人は
すごい拷問をかけられたんですよ。
中でも面白いのが
ヤギに
足の裏をなめさせるってやつで。
足の裏に 塩を塗って
それをなめさせるんです。
あの~
それの何が 拷問なんですか?
くすぐったくて しんどいとか?
ヤギの舌って
ザラザラなんですって。
えっ?
つまり その舌で なめて なめて
ずるむけになっても
さらに 肉を こそげとって
なめ続けるんですよ。
(真波)ええっ!?
血液の塩分を求めて
骨が むき出しになっても。
(真波)ええ~っ!
ただ 日本に ヤギが
普通に入ってきたのは
江戸末期という説もあるので
どこまで行われてたかは不明です。
(真波)はぁ…。
お前 本当に 性格 悪いな。
えっ?
もう帰るわ。
(陸太)ヤバいですよ 香音人さん。
(陸太)あの整ってやつ
絶対 何か知ってる。
(鳴き声)
(香音人)シシ やめなさい。
そこには 君が食べられるものは
入ってないよ。
どうします? 香音人さん。
(香音人)その整ってやつも
一緒に燃やしちゃえば
いいんじゃないかな。
(缶を開ける音)
プシュッ! プシュッ! プシュッ!
♬~
(ビールを注ぐ音)
<金麦ザ・ラガーーー!
ラガーー-!
ラガーー-!の 新>
(香川)糖質ゼロって
あんまり良いイメージないのよ私
(堺)僕もです
ホントにうまいのかね
う~ん はははっ
(2人)いざ
おほぉ!
うま!糖質ゼロ マジか!
マジよ!
<新「パーフェクトサントリービール」誕生>
はっはっは!ビールに事件だ
(子供)ねえねえ サンタさん来る?
(母)あした あした。
(子供)プレゼント プレゼント!
あっ!
《何か プレゼントもらえないか?》
な… 何を… 何をあげたら…。
いや そもそも 何で あの人に
あげなきゃいけないのか。
友達でもないし
何者か知らないし。
知ってることといえば
『自省録』を丸暗記してて
それで 指示してくること。
午前と午後の3時に
待ち合わせを仕掛けてくること。
千夜子さんという妹がいて…
春まで
生きていられないってこと…。
ハァ…。 何にしたら…。
ハァ…。 何にしたら…。
ハァ…。 何にしたら…。
そうだ。 カレーを持ってって
食べてもらおう。
いや 病気なんだから 駄目でしょ。
フゥ。
う~ん!
だあーっ! ハァ ハァ ハァ…。
人生 こんなに悩んだことが
あっただろうか。
ハァ…。
ハァ…。 ハァ…。
クリスマスなんて
意識したことなかったから
面白いな。
僕もです。 メリークリスマスと
い… 言うべきなのか…。
それは イブでも
言っていいものなのか。
これ プレゼント。
オーナメントだ。 売店に売ってた。
イチゴみたいで カワイイだろ。
ありがとうございます。
あー でも 僕
ツリー 持ってないので。
スマホにでも つけな。
あっ。 じゃあ あの… 僕からは
これをあげます。
アンリ・ルソーの
ポストカードです。
前に 『印象派展』に行ったときに
買ったんです。
どうして これを?
僕が好きなのと
それから 病室で見るなら
人物画より
風景の方がいいかと思って。
タイトルは 『蛇使いの女』
え… えーっと
やっぱ 不気味ですか?
すみません。 それなら あの…
他の絵もあって…。
これがいい。
絵が好きとか嫌いとか
考えたことがない。
美術展とかも
行ったことないしな。
ないんですか?
ないな。
じゃあ 行きませんか?
それは 難しいな。
毎日 無断で抜け出してるから
1時間以上は
ベッドをあけられない。
えっ
許可なしに 外に出てるんですか?
見回りの隙を狙っている。
それは 駄目でしょう。
いつか 行けるといいなぁ 美術展。
どうも ありがとう。
はい。
じゃ また 午前3時に。
えっ!? 午前って 今夜ですか!?
♬~
よし。
♬~
《「このマークを
家の壁や塀に描けば
天使が 親を焼き殺してくれる」》
あの子 病院に来たときにしか
一人になれねえんだ。
しょっちゅう 骨折したり
やけどしたり
がりがりに痩せてて。
医者も看護師も
分かってんだろうけど
どうすることもできねえんだろ。
だから 天使を呼ぶしかないんだ。
それの何が悪いんだよ。
アメリカでは そういう専門職の
人たちが通報しないと
責任を
問われるそうなんですけど
それは 司法が
がっつり 前に出てるからで
日本では 強制的に
親子を引き離す権利は誰にもない。
まだまだ 家庭には介入できない。
じかに目にする
医療関係の人たちも
悔しいだろうと思います。
≪(里沙の母)おい 里沙!
何で こんなとこにいんだよ!
(陸太)あー 母親が来た。
(陸太)最近は あの再婚相手も
一緒に いじめてるらしい。
詳しいんですね。
病院に来ると
色々 見掛けるんだよ。
そうだ。
さっき あの温室の女から
クリスマスイベントの手伝いを
頼まれた。
えっ?
あしたの準備が
どうしても間に合わねえんだと。
お前も どうせ
何も予定ないんだろ。 来いよ。
夜11時に 倉庫でな。
はい。
《名字が ゲコって読めるからって
ゲコゲコガエルってな》
ここ10年ぐらいで
ゲコと読める名字…。
「下戸家」
「2014年」 7年前。
「3月22日 深夜」
「下戸さん宅に押し入った強盗が
家人に見つかって居直り
下戸さん夫婦を縛り上げ 放火」
「夫妻は亡くなり
陸太くんだけが 助かった」
(陸太)《俺の名前には
陸がついてるから》
(陸太)《読み方は ロクだけどな》
「犯人は 未だ捕まっていない」
こんばんは。
(陸太)おう。
梅津さんは?
温室で待ってるってよ。
(陸太)早く来いよ。
陸さん。
カエルって呼んでいいぜ。
呼びません。
陸さん。
何で 眼鏡 掛けてないんですか?
あ?
暗いのに 色つき眼鏡 掛けてたら
何も見えねえだろ。
そうですけど
クリスマス関連の物って
赤い物が多いのに。
やっぱ 僕 帰ります。
そうはいかねえんだよ!
うわああーっ!
待って。
待って! 待って待って!
ああっ!
あっ…。
(陸太)
あの子の母親と再婚相手だよ。
こいつら
アパートに住んでるからさ
火事 起こすと
他の人に 迷惑かかるだろ。
お前
ここで 一緒に燃えてくれよな。
《「このマークを
家の壁や塀に描けば
天使が 親を焼き殺してくれる」》
《だから
天使を呼ぶしかないんだ》
《それの何が悪いんだよ》
《前にも見たことがある》
《あなたに 助けを求めているか》
あっ。
ああっ…。