<土ドラ>おいハンサム!! #03【冷蔵庫の片隅にネギ7センチ。】[字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

<土ドラ>おいハンサム!! #03【冷蔵庫の片隅にネギ7センチ。】[字]

源太郎(吉田鋼太郎)は、取引相手の大森(浜野謙太)が仕事の途中に買ったというシジミに触発され…

番組内容
源太郎(吉田鋼太郎)は大森(浜野謙太)と渡辺(太田莉菜)が仕事の途中に買ったというシジミに触発され、恋に悩む長女・由香(木南晴夏)に「貝を買いなさい」とアドバイスする。
次女・里香(佐久間由衣)は夫の大輔(桐山漣)への不満をつのらせる一方、主婦として冷蔵庫の食材を効率よく使いきれるか悩む。
三女・美香(武田玲奈)は運命の出会いをした学(高杉真宙)といい雰囲気になりつつも、かすかな違和感を
番組内容2
覚え始める。
源太郎は冷蔵庫のすみっこにある「残り7センチのネギ」が象徴する限りある時間、限りある人生について妻・千鶴(MEGUMI)に打ち明ける。
仕事や恋や夫婦関係や毎日の献立に悩む人に贈る!伊藤家メンバーの愛すべき日々に共感と爆笑間違いなし!!
出演者
吉田鋼太郎 
木南晴夏 
佐久間由衣 
武田玲奈 
須藤蓮 
太田莉菜 
桐山漣(※さんずいに点1つのしんにょうの漣) 
山中聡 
野波麻帆 
高杉真宙 
MEGUMI 
浜野謙太
スタッフ
【原作】
伊藤理佐『おいピータン!!』『おいおいピータン!!』(講談社「Kiss」連載) 
Special Thanks:『渡る世間はオヤジばかり』(講談社 KissKC 所載)、『チューネン娘。』(祥伝社フィールコミックス)、『あさって朝子さん』(マガジンハウス) 

【音楽】
MAYUKO、眞鍋昭大、宗形勇輝(ワンミュージック)
スタッフ2
【オープニングテーマ】
和田アキ子「YONA YONA DANCE」(ユニバーサルミュージック) 

【企画】
市野直親(東海テレビ) 

【プロデューサー】
山口雅俊(ヒント) 
遠山圭介(東海テレビ) 
塚田洋子(日本映画放送) 
藤井理子(日本映画放送) 
森正文(ヒント) 

【エグゼクティブプロデューサー】
宮川朋之(日本映画放送) 

【脚本・演出】
山口雅俊
スタッフ3
【製作】
東海テレビ 
日本映画放送
ご案内
【公式サイト】
https://www.tokai-tv.com/oihandsome/ 

【公式ツイッター】
https://twitter.com/tokaitv_dodra  

【公式Instagram】
https://www.instagram.com/dodra_tokaitv/ 

【公式TikTok】
https://www.tiktok.com/@dodra_tokaitv

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

テキストマイニング結果

ワードクラウド

キーワード出現数ベスト20

  1. 美香
  2. アワビ
  3. 人生
  4. ネギ
  5. 仕事
  6. 千鶴
  7. 里香
  8. 伊藤
  9. ユキ
  10. ユウジ
  11. 大森
  12. 米山
  13. ハンサム
  14. 今日
  15. 普通
  16. 竜也
  17. 冷蔵庫
  18. 冷蔵庫地図
  19. 間違
  20. 恵美

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気の配信サービスで見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

全て無料!民放各局の動画視聴ができるTVer(ティーバー)!まずはココから → 民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」

他にも、無料お試し期間のある配信サービスがありますので、以下バナーなどからラインナップを調べてみるのもいいかもしれませんね。



created by Rinker
ポニーキャニオン

竜也って結婚してんの?
言ってなかったっけ?

滑り台の部屋…。
竜也?

滑り台の部屋?

奥さんですか?
はっ?

何だ お前は!

(竜也)うわ! うわー!
(竜也の妻)キャーッ!

ふんっ!

(竜也)やめろ お前 それ…。
ファーオ!

ファーオ!

(竜也の妻)や… 嫌! 警察!
警察 呼んで!

やめろ! 大ごとにするな!
大ごとにしたら…。

(源太郎)ちょっと出掛けてくるわ。

ゴルフの練習だ。
急ですね。

むねさわぎだ。

≪私の娘なんですけどね… ええ。

お父さん?

お父さん 何してんの?
こんなとこで。

何? それ。

ゴルフの… 練習だ。

8番アイアン。

(里香)あっ おはよう。
(大輔)うん。

あっ 今朝さ トーストでいいよ。

《「トーストでいいよ」?》

もう お米 炊いちゃったよ。

じゃあ それでいいや。

フゥー。
(里香)《「それでいいや」?》

《「フゥー」?》

《じゃあ
そっちが ご飯作れよ》

《でも 冷蔵庫いじられると

それはそれで
イライラすんだよな》

(里香)[私の頭の中には いつも
冷蔵庫地図がある]

(里香)はい。

これだけ? 何か さみしいね。

ハムエッグでもと思ったけど
ハムもベーコンもないしさ。

あ~ いいよいいよ 気にしなくて。

昼 多めに食べるから。

(米山)どうぞ 皆さん 健康には
じゅうぶん お気を付けて

お過ごしください。
ホントにありがとうございました。

(拍手)

米山さん
本当にお疲れさまでした。

どうもありがとうございます。
ありきたりですが

第二の人生ですね。

「第二の人生」言われたの
今日9回目です。

ああ…。
≪(大森)米山さん!

(米山)ああ 大森さん どうも…。
(大森)お世話になりました。

第二の人生ですね。

(米山)ええ…。

(千鶴)貝?

ああ。
貝を買え?

ああ。
あなた 由香に

そんなこと言ったの?
ああ。

いただきます。
いただきま~す。

由香の悩みが
おっきいんだったら

貝をたくさんじゃなくて
おっきい貝がいいんじゃないの?

んっ?
仕事中に いっぱい

シジミとかアサリ抱えるなんて
現実的じゃないわよ。

そんな 水ん中で
じゃらじゃら生きてる物

持てないでしょ。
おっきい貝…。

アワビとかいいじゃないの。

あ~ なるほど。

あれだな 今朝は ずいぶん
ネギがたっぷりなんだな。

これ 埋蔵されてたのよ。
埋蔵?

冷蔵庫の奥から出てきたのよ
使い残り5cmぐらいのネギが。

それを使い切ったのか?

まあ そう。

あ~ それは よかったなぁ。

うん まあ。
もう食べられない状態で

発掘されるよりは
よかったかもね。

うん。

どうしたの?

いや
昨日 似たようなことがあってな。

《発掘?》
《はい》

《こないだ定年退職した
米山さんが…》

《あっ… あざっす》

《失礼します》

おい どうした?
打ち合わせが1時間早まりました。

あっ!

あっ あっ…。

ああ。
(上司)伊藤!

グッドラック!

かなり年季の入った
赤い箱なんですけど。

処分し損ねてしまいました。

ご迷惑をお掛けして
申し訳ありません。

今までの仕事の下調べの資料
なんです。

(米山)
実らなかった仕事もあります。

私個人のものではないので
退職した時点で

私が持っている理由も権限も
ないものです。

申し訳ないんですけど
さっと確認してから

シュレッダーかけてください。

ええ。
重ね重ね お手数掛けます。

いや~。

これは ずいぶん貴重な…。

(美香)[今 私は
地球上の全ての人に伝えたい]

《皆さん お仕事お疲れさまです》

《私 伊藤 美香は幸せです》

《運命の人に会いました》

《22歳で会いました》

《ありがとうございます。
ありがとうございます》

(美香)[学さんに会った
あの日から 私は変わった]

[大きく変わった]

戻りました~。

(シイナ)分かっちゃいるけど
毎回 聞かずにはいられない。

どちらさまですか?

や~だ。
伊藤 美香ですよ。 もう。

分かってる。
分かってるんですけれども…。

ていうか
顔が変わるほどの恋って?

[日々 成長していく自分がいる]

(美香)あら?

シンクが低い…。

背が伸びるほどの恋って?

美香ちゃん ホントに変わったね。

でも 実は まだ…。

学さんとは してないんです。

えっ?

致してないんです。

なるほど。

したら 私…
どうなっちゃうのかなって…。

伊藤 美香が
外国人になっちゃうかも。

ウフフ。

前の彼とは もういいの?

前の彼?

そんな人いましたっけ?

こんにちは。 よかったら
こちら お土産にしてください。

新商品になります。

すいません。 またお願いします。
(女性)こんにちは。

こちら よかったら
お土産にしてください。

新商品になります。
(ユウジ)どうも。

(女性)ありがとうございます。
(ユウジ)俺って…。

振られて 腹すいてて
仕事 駄目出しされて 育毛剤?

ハゲ予備軍…。

(女性)お土産にしてください。

ありがとうございます。

もしもし 伊藤です。
何とか間に合いそうです。

(男性)すみません。
打ち合わせ やっぱり

もともとの時間で
お願いできますか?

結局 ずれこんじゃって。
はい…。

全然 大丈夫で~す。

はい 失礼します。

《あんなにバタバタしてたのに
時間ぽっかり空いちゃったな》

はい すいません。
どうも まいど。

(店員)ありがとうございました。
(店員)へい らっしゃい。

(店員)らっしゃい。

《0点取った人にかける言葉
みたいなさ…》

《0点?
お前 0点取ったのか?》

《由香 貝 買いなさい》

お~。

《カキ ホタテ ハマグリ シジミ アサリ…》

あっ… アワビ。

(喜多)迷惑だな こういうの。
(品川)ってか 今の時代さ

もっと早め早めに
ネコシャリ? だよな。

ネコ?
(品川)段ボール箱 詰めて

3カ月? たって
箱 開けなかったら

その資料
自動的に捨てていいらしいよ。

調べたことは きっちり
仕事に使い切ってから

退職してほしいよな。
そりゃ お前らは

使い切るだろうよ!

使い切れるだろうよ。

分からないことは
ちょこちょこっと ネットで調べて

すぐ分かった気になって
仕事した気になってるんだから。

私も やる。

♬~

い… 生きてる。

岩手産 2, 350円。

へえ~ アワビって
2, 000円ちょっとで買えるんだ。

あの すいません。

あいよ。
アワビ 1つ下さい。

あいよ。
あの これ。

(店員)今ね
本物の海水に漬けてるから

生きてるけどね うち帰ったら
塩水に漬けてみてください。

あっ はい。

あっ それでいいです。
あいよ。

じゃあ ちょうどあります。

ちょうど頂きます。
はい すいません。

《初アワビ。 私だけのアワビ》

《私のバッグの中に今 アワビ》

《アワビだよ》

《アワビ…》
(男性)ん~。

悪いけど やっぱり
この色じゃないと思うんですよ。

もう一度
やり直してもらえますか。

今 他の色の見本 出します。

(女性)ありがとうございます。

《アワビ》

あの 他の色 作ってみて
分かったんですけど

やっぱり
元の色が一番いいと思うんです。

《だって アワビが…》
(男性)そう?

はい 絶対そうです!

《アワビがあるんです》

ただいま~。
(和美)おかえり。

イエーイ。
(和美)イエーイ。

≪お疲れさま。

伊藤君 何か ご機嫌だね。

やめてください。
ただ 打ち合わせが

うまくいっただけです。

あの人 美香に似てない?
(ユキ)えっ?

ほら あの人だよ。

(ユキ)違う違う。
(恵美)だよね 違うよね。

似てるっていうか 全然 違うよ。

美香って もっと こう…
何ていうの?

いつも ちょっと変な服だし。

(恵美)アクセサリーも
一仕事多いやつっていうか。

(ユキ)たぶん寝てるし。
(恵美)足とか ぐらぐらだし。

ねえねえ 来るときに
美香にそっくりな人がいたって

教えてやろうよ。
(ユキ)アハッ。 だね。

(2人)アハハハ…。

(大森)どうも。

どうぞ。

お疲れさまです。
お疲れさまです。

えっと…。

取りあえず ウーロン茶一つ。

えっ?

冗談です。

(美香)あ~ 久しぶり。

ごきげんよう。

あなたは
さっきの人ではないですか!

あなたは さっきの
バスの人じゃないですか!

んっ?

その つまんないツインニット。

ちゃんと着けてます的
その記号みたいなアクセサリー。

その
つまんない色のストッキング。

あんた 男 かえたな。

ウフッ。

お待たせしました。
(美香)あぶりめんたいと日本酒。

かしこまりました。
(美香)常温で。

で 相手は どんな人なの?

はい。
男 30歳 独身 イケメンです。

ライトハウス保険会社に勤務。
身長174cm。

ふ~ん。
で どんな人なの?

えっ?
(ユキ)まだ 条件面しか

聞いてないけど。
中身は どんな人なの?

え~…。
(ユキ)ユウジの方が

面白かったんじゃない?
(美香)えっ!?

あの 素っ裸でラーメン食べてて
ラー油 お股に飛ばした人でしょ。

(ユキ)背中に虫刺されの薬
塗ってたら 肛門粘膜にまで

垂れちゃって お尻が灼熱で
大変だった人じゃない?

(恵美)美香が風邪ひいたときに
タマタマで冷やそうとした人じゃない?

冷えねえよ。
つうか そんな人いないし。

あっ 元の美香に戻った。

あっ まだ使います。
(店員)失礼しました。

(ユキ・恵美)アハハハ…。

学さんの内面?

いいよ。 いい人でしょ。

(バイブレーターの音)

(学)「任された難しい仕事が
やっと 一段落しました」

「あしたの夜は
ゆっくりできると思います」

「大倉 学」!

《きた~!》

もやもやするんです。

はい。

部下たちは まあ ずいぶん
的外れなことを言っているが

決して それが
もやもやの原因ではない。

では いったい
何が引っ掛かってるのか。

その もやもやの正体が
明文化できないんです。

分かります。

う~ん
うまくは言えないが たぶん…。

使い切れんのです。

締め切りや 定年や
寿命といった

限られた時間のせいで…。

もっと
色々 生み出せるはずなのに。

生かしきれない
人生の定めなんです。

人生の定め…。

娘たちが まだ小さかったころ

私が こういう
大げさな偉そうなこと言うと

妻に「また出たよ いい顔して」と
からかわれたもんです。

真面目な顔して 何を偉そうに
みたいなことですか?

分かったような顔して
何を偉そうにみたいな

そういう意味です。

それを由香が…。

少し聞き間違えて。

妹たちも それをまねして…。

《何 言ってんの ハンサムで》

《ハンサムで何 言ってんだよ》

《何 言ってんの ハンサムで!》

娘は… 娘たちは

私より長く生きる。

私は 娘たちに何を残すのか。

お待たせいたしました。
ブリのカマ焼きです。

今のでブリカマ ヤマでした。

大森さん。
はい。

そのブリカマ
譲っていただけませんか。

急げ 急げ。

ご飯食べるなら 連絡してよ。
(大輔)何でもいいよ。

よつばのやつら
飯 出さねえんだもん。

あ~ 腹減った。

鶏肉 賞味期限 あした…。

(里香)《あ~!
冷蔵庫地図が ぐちゃぐちゃだ…》

(里香)はい。
(大輔)スパゲッティ 昼に食べた。

えっ?
あっ でも 味違うでしょ。

違うけどさ~。

「けどさ」?

けど 何?

♬「どこさ」

♬「ひごさ」

♬「せんばさ」

ん~。

殻むいて 黒いとこ取って
食べる…。

え~ 簡単に書いてあるけどさ。

殻 殻 殻 殻…。

《仕事が終わったら

その命に感謝して

食べなさい》

あっ 酒蒸しだったら
殻むかなくていいんだ。

う~わ~。

[ちゃんと料理するからね
アワビ]

(アワビの動く音)
うっ…。

♬~

[いいの? いいのかな?
これでいいの?]

♬~

♬~

(アワビ)「いいんです。
あなた 合ってます」

「これでいいんですよ」

いただきます。

[と言われてるみたいに…]

[アワビは
とてもとても おいしかった]

家でアワビって食べられるんだ。

あ~。

(千鶴)このファイル
おっきいわよ。

いや 入るんだって。
それ 今日ね 人と会うから。

この方がさ
はったりがきいてない?

いってきます。
(千鶴)あっ いってらっしゃい。

入るかしら… 結構おっきいわよ。

(千鶴)じゃ 入れ替える? これ。

あっ アワビ…。

私のごみ… 奇麗…。

ありがとう アワビ。

《パパも ちょっとありがとう》

いってわっかなーい。

(チャイム)

シイナさん。

うん?

私 今夜こそ…。

学さんと
致すことになるかもしれません。

千鶴さん それじゃ駄目なのよ。

捨てるかどうか迷ったときには
その物に

自分のハートで語りかけてみるの。

はあ~。
(ミチル)ハートが

ビビッとこなかったら
捨てていいの。

へえ~。
(ミチル)ねっ そうしないと

どんどん
物が増えていっちゃうでしょ。

ハートに。

(太鼓の音)

負けた。

企画コンペに まさかの敗北だ。

オーマイガッシュ。
次の目標に向かって

効率的に業務を進めよう。

できるかぎり 無駄は排除して

持てる資源とリソースを
使い切…。

使い切ろう。

じゃあ その方向で。

ありがとうございます。

い… 伊藤さん!

この後 食事一緒にどうですくわ?

《くわ?》
はい?

あっ いや… あの…。

この後
食事 一緒にどうですくわ?

《くわ…》

あ~ 聞き間違いかと思って…
すいません。

はい ぜひ。

はあ~ よかった。

あの ごちそうさまでした。

あっ いえ 経費なんで。

以前から
伊藤さんとお話がしたくって。

はい?
あっ いや あの…。

以前から
伊藤さんとお話がしたくって。

あ~ また聞き間違いかと思って。

ごめんなさい。
いえ。

すてきなお店ですね。

経費で落ちないので
割り勘でもいいですか?

(青山)あっ いや
ここは僕が個人的に出しますよ。

いやいや そんなことしたら
デートみたいじゃないですか。

あの これ デートです。

デートということで
お願いします!

えっ?

(美香)いやいやいや…。

駅から遠いし 変なアパートなの。

(学)僕 そういうの好きだよ。

(美香)狭いし 何もないよ。

(学)ううん
そういうのが好きなんだ。

あの。

今夜 泊まってもいいですか?

(美香)
《きた~! きたきたきた~!》

(宮沢)<ちょっと頑張った日は>

(小栗)ちょっと高級なビ-ルでしょ!

<それ 良いと思います!
手に取る前からもうワクワク>

<それが「ザ・プレミアム・モルツ」>

なんでこんなにうまいんだろう

<ダイヤモンド麦芽って
憎らしいほど手がかかる>

<でも使う
これでしか出せないコクがあるから>

<でしょ>
(醸造家)よしっ

<そこまでやる>
おっと

<だから高級ビール
サントリー「ザ・プレミアム・モルツ」>
はあー

(美香)どうぞ。

(美香)[部屋に入った学さんは

ユウジを追い出すように

ユウジが いつも座っていた場所に
座った]

[何か すごく好き]

お茶 入れるね。
(学)うん。

うわっ クモ! クモ!

あ~ ごめんなさ~い。

(やかんの鳴る音)

ハエトリグモ? どこ行った?

(学)ああ もう大丈夫。

(美香)これ ずっと返さなきゃって
思ってたやつ。

ありがとう。

んっ。
(ユウジ)ううん。

何? これ。

えっ?

殺したの? ハエトリグモ。

これで。

(美香)
《ハエトリグモ? どこ行った?》

(学)《ああ もう大丈夫》

あっ。

♬~

♬~

(大森)大図書編さん事業を
やってらっしゃると聞いて

駆け付けました。
ハハッ。

3カ月 開けなかったら
箱ごと捨てていい

ネコシャリ? なんて幻想だ。

ネコ?
心に かすかな痛みも伴わない

整理術なんて くそ食らえだよ!

こっから また新たなものが
生み出せるような気がしてきた。

なっ?
はい。

私たちにも手伝わせてください。

え~。

じゃあ 渡辺さん座って。

あっ 大森君は いいよ。
やりましょう。

いいって。
大森にお任せください。

ああ そう? じゃ 頼むよ。

ねえねえ 最近の蚊って
越冬するんだってね。

一年中いるんだって
部屋の隅とかに。

へえ~。

蚊が。

えっ?

い… 今?

どうして 蚊が出たのかな…。

一口も食べないうちに
味噌汁に塩 入れたからじゃない?

それにしても 私たちの人生で

ネギを使い切ることは
これ 珍しいことなんだな。

えっ?
いつも うまいこと使い切って

次にいくことなんてのは
できるんだろうか。

使い切るって
そんなに大事なことなのかしら。

んっ?
必ず 忘れたり

積み残したり
落っことしたりするのよ。

それが人間よ。

それにね
使い切るのを目的に生きるって

疲れるわよ~。

私も
冷蔵庫地図にとらわれてたわ。

えっ 冷蔵庫地図?

(千鶴)例えば 1日目の夜。
カキがある。

セリとシイタケも残ってた。

そうだ 今夜は寒いし 鍋だ。

この間 鍋したとき 娘たちが
鍋をひっくり返しかけたな。

やけどしないように
気を付けなきゃ。

油揚げと豚バラは半分使って
残しとこう。

次の日の朝。
寝坊した!

昨日の残りの油揚げは
お味噌汁に。

高かったホウレンソウも少しだけ
お味噌汁の具にしよう。

さらに ここで
最後のシャケを使い切って

薬味は大根おろし。

もう一品は 目玉焼き。
ギリセーフ!

でも 目玉焼きは 家族それぞれ
こだわりがあって大変だ~!

2日目の夜。
鍋の残りの豚バラ どうする?

賞味期限が迫ってる。
でも 新鮮なアジが安かったから

買っちゃった!
う~ 時間がない!

ダイコンとニンジン ジャガイモが
あるから 肉じゃが?

違う! 豚汁だ!
で アジフライだ!

キャベツは千切りだ~!

3日目の朝。
最後の卵と食パンで フレンチトースト。

残った野菜でポトフ。
テレビの料理番組で

ちょうど やってたのよ。
おしゃれじゃない?

朝ご飯はOK!

ホウレンソウとトマト
このままじゃ無駄になる。

サラダもするか。 芸がないか。

そうだ
残ってるブルーチーズを使って

自家製ドレッシングだったら
文句ないでしょ。

やりました~!
ジャスト使い切りってなるのよ。

あの冷蔵庫の中に
そんな壮大な地図があったのか。

まあ そんなのは
最初のうちだけね。

あっという間に
娘が3人 生まれて

家事も育児も
思いどおりにいくわけじゃない。

冷蔵庫地図なんかに縛られる
必要も余裕もないって

気付いたのよ。

あしたは
資源ごみの日だからって 昔

瓶に残ったしょうゆを
使い切ってしまって…。

《辛っ》
《辛っ》

(千鶴)あれは本末転倒だったわ。

今日 気持ち良く使い切っても

また すぐに
忙しいあしたは やって来る。

冷蔵庫は王様じゃないの
道具なの。

冷蔵庫の目的は
ジャスト使い切りじゃなくって

家族の幸せなのよ!
ああ…。

(里香)[私の頭の中には いつも
冷蔵庫地図がある]

(里香)あっ お豆腐 使わなきゃ。

まっ 冷ややっこでいいよね。

ネギ… あった。

ショウガは使い切れないか。

いただきます。

ひ…。

ひ?

火の元に注意してな。

冬だし。

誰かと呼び間違えた?

[私が
今までに読んだ本の中に

年下の美男? から告白された
30歳の働く女の話が

あっただろうか?]

ない。 ないと思う。

[では 仕事先で知り合った
年下の男から食事に誘われて

一回 食事をしたら「好きです」と
横断歩道で告白された

30歳の働く女の話は
あっただろうか?]

ない。

ないね! やっぱりね!

やっぱり からかわれただけか…。

《じゃ 今日はありがとう》

《すいません 今日
割り勘にしてもらっちゃって》

《いやいや… じゃ また》

《また》

《伊藤さん》

《好きです》

あっ もしもし あのさ
聞きたいことあるんだけど。

(里香)何?

あんたさ 年下の男の子から
告白される女の子の漫画って

持ってる?
ああ あるよ。

たぶん 実家に。 たくさんある。

じゃあ… さ じゃあさ あの…。

仕事先で知り合った
年下の男から食事に誘われて

一回 食事に行ったら「好きです」と
横断歩道で告白される

30歳の働く女の漫画ってある?

ないよね?
それも実家にあると思う。

えっ?

♬~

[読んでみた]

ラスト 相手に殺されてんじゃん。

やっぱり… やっぱりね。

はい。
もう一冊 思い出した。

『ときめく日々の最後の朝』
ってやつ。

ときめく… あっ あった。

読んでみるわ。

あのさ。
うん?

食卓を通じて
どんどん擦れ違っていく

夫婦の話みたいな小説 知らない?

ん~ 1個 思い当たるのあるけど。

後で リンク送る。
ありがとう じゃあね~。

うん じゃあね。

[読んでみた]

今度は
ラスト 相手殺してんじゃん。

やっぱり… やっぱりね。

前から
聞いてみたかったんだけど…。

学さんって 私の… どこが好き?

ん~。

すっごく普通なとこ。

普通?
(学)美香さんって

変わったふりしてるけど
普通の子だよ。

変わったふり?
(学)だって ほら

頑張って 変わった服
着たりしてたでしょ?

専門的な仕事ができるとか

特殊な才能があるとか
じゃないでしょ?

特別じゃないよね。

特別じゃない?

普通の子はね
相手しだいなんだよ。

自分が普通だって
気付いてないから

自分の言うことを聞く

普通以下の男を
捕まえちゃうんだよ。

普通… 以下…。

《おなかすいた。
出前 頼もっかな》

(ユウジ)《いいね いいね》

《よいしょ》

《うっま》

《ん~ うっま》

《じゃなくて 1, 100円》
《おごりじゃないの?》

《何で?》
《だって 俺 金ないし

出前 頼もうって言ったの
美香じゃん》

《タンタン麺ってさ
素っ裸じゃ食べづらいよね》

(学)でも 美香ちゃんは
もう大丈夫。

だって 自分より上の
僕を捕まえたんだから。

どうですか? 新しい職場。

楽しくやらせてもらっています。

あっ 資料の廃棄の件。

お手数掛けて 申し訳ない。

実は あの資料
私たちなりに整理をして

一部 保管させていただくことに
しました。

ああ そうですか。
あっ…。

あっ 前から
言おうと思ってたんだけど

僕ね 女の子は右側が好き。

えっ?

早く。

あとね 美香さんは

黒とか茶色とか
シックな色の方が似合うと思うよ。

あっ… うん。

それとね
女の子は半歩後ろの方が好きかな。

あっ はい。

もうちょっと前かな。

そうだね。

(里香)《「る」?》

ハァ…。

何 読んでんだ?

(千鶴)ちょっと リモコン
台所に持っていかないでよ。

いつも
ここに忘れちゃってるじゃない。

文字が書いてあるぞ。
(千鶴)あっ これね卵 「古」ね。

間違えて
新しいのから使わないように。

せめて 星印とかバツにすりゃ
いいじゃないか。

「古」って。

星だったら
古いのに新しいみたいじゃない。

バツだったら
卵 かわいそうでしょ。

ちょっと 冷蔵庫 閉めといてよ。

3年物か…。

カレーに入れたら
おいしいって聞いて

つい 買い足しちゃうんだよな~。

こいつら
一回 干されて死んでんのに

また死んでる…。

かわいそう…。

こいつら 使い切れなかったな。

捨てなきゃ。

伊藤家リモート会議が
招集されました。

奮ってご参加ください。

伊藤家リモート会議が
招集されました。

奮ってご参加ください。

伊藤家リモート会議が
招集されました。

奮ってご参…。

ただいま。

今日は これから家族会議だ。

(電子音)
(千鶴)あっ。

あっ 映った映った。

ネギが…。

人生で…。

人生には…。
あっ 言い直した。

ここに約… 7cmのネギがある。

ネギ?
ネギ…。

ネギ?
ネギ 7cm。

そこから 何が見えてくる?

えっ?

んっ?

ネギを
ちょうど使い切るなんてことは

できないんだ。

われわれは
消費するだけではない。

できれば 仕事でも人生でも

様々な
材料や知識や経験を使って

よりよい何かを
生み出そうとしている。

だが 限られた時間のせいで

その材料を
どうしても 全て使い切れない。

生かしきれない。

人生には限りがある。

だから 必ず

生かしきれなかったものが
残ってしまう。

それでいいんだ。

ぴったり収支が合うなんてことは
ないんだ。

ぴったりにとらわれるな。

もっと大切なことがある。

もがけ。

きちんと悩め。

人生には 必ず 終わりがくる。

誰にとっても
必ず 途中で終わりがくる。

だから やり残したことを
後悔しても始まらないんだよ。

ぴったりが何だ?

ある時点で
ぴったりだったとしても

あしたから どうする?

やり残しを恐れずに
前向きに生きろ!

前向きに倒れろ!

やり残してこその人生だ!

娘たちよ!

やり残しのある人生こそ
素晴らしい人生だ!!

何 言ってんの ハンサムで。

パパ ハンサムで何 言ってんの。

出たよ ハンサムで。

で ネギって何だっけ?
あっ ネギの話 どこいった?

何か 感動した… パパなのに…。

以上 解散。

あっ!
んっ?

ハエトリグモ!

踏まないで。

動かないで。