【土曜ドラマ】エンディングカット[解][字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

【土曜ドラマ】エンディングカット[解][字]

芦田愛菜主演のスペシャルドラマ。遺体の髪を切る「エンディングカット」という実在の職業をモチーフに、一つの家族の別れの物語を描く感動のヒューマンドラマ。

番組内容
迫田結(芦田愛菜)は美大進学を目指す高校三年生。両親が経営する小さな美容室の一人娘だ。最近、父の和俊(佐藤隆太)の様子がおかしい。店を母の七海(広末涼子)に任せて、自分は出張カットばかりしているのだ。不審に思った結は父を尾行するが、たどり着いたのは葬儀場だった。和俊は「エンディングカット」という、ご遺体の髪を切る仕事をしていたのだ。
出演者
【出演】芦田愛菜,佐藤隆太,広末涼子,マイコ,池津祥子,田畑志真,菊池佳南,鈴木宗太郎,玉置玲央,鶴見辰吾
原作・脚本
【原作】新井まさみ,【脚本】大池容子
音楽
【音楽】小田朋美,石若駿,中村佳穂

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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キーワード出現数ベスト20

  1. お母さん
  2. 七海
  3. お父さん
  4. 大丈夫
  5. 本当
  6. カズ
  7. 渡辺
  8. 今日
  9. 自分
  10. 迫田
  11. エンディングカット
  12. 意味
  13. 頑張
  14. 喜美子
  15. ママ
  16. 回想
  17. 最近
  18. 最後
  19. お店
  20. パパ

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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(髪を切る音)

(笑い声)

(結)<ずっと前から そばにあった。

大切な記憶を結んでいく。

忘れないように>

♬~

(智子)わっ めっちゃいいじゃん!

そう?
えっ 何 自信ないの?

いや~ 自分では
描き込んだつもりなんだけど

何か のっぺりしてるっていうか…。

私は これ 好きだけどなあ。

すっごいきれい。

(那須)出来た?
あっ 那須先生。

鎌倉美大の推薦に
持ち込むやつだよね?

はい。 あの どうですか?

どれどれ~…。

てか 結 最近めっちゃうまくなってて
正直 焦るんだけど。

デッサンも構成も
結が 一番なんじゃない?

うちらん中だと。
そんなこと…。

確かに…。
えっ 本当ですか?

(那須)うん。 きれいには描けてる。

ただ…。

迫田さんにとっての海の色って…

本当に この青だった?

えっ…?
(那須)なんて言うかさ

迫田さんの目を通して見たもの
って感じが

もっと出ればいいのにな~って…。

描く対象と向き合う時間?

自分の目で見るってことを
もっと大切にしてほしいっていうか…。

さようなら~。
(智子)さようなら。

何か 格好いいね。
ウフフ…。

そうだね。
(笑い声)

よいしょ。

行くよ~。
あっ ちょっと待って!

よいしょ。

あ~ もう 難しい!

那須先生ってさ ああいう時
結構 グサッてくること言うよね。

うん。
「自分の目で見るってことを

大切にしてほしいっていうかあ?」
みたいな。

ヤバい ちょっと似てる。

言い方優しいけど
すっげえハードル高いこと求めてない?

うん。 でも むしろ やる気出た。

絶対 鎌美 受かってやるって思ったもん。

マジ? 強っ。

だってさ いい絵 描けるように
なりたいじゃん 先生みたいに。

ん~ まあな~。

うあ~ 推薦まで あと2週間か…。

あと2週間あるって。
頑張ろ。

ポジティブ~。
(笑い声)

♬~

ただいま~。

(七海)お帰り 結。
(喜美子)ああ 結ちゃん こんにちは。

ご無沙汰してます。
今日も アトリエ?

将来 巨匠になっちゃったりして。

ねえねえ あとで
おばちゃんにサイン頂戴よ。

ちょっと 喜美子さん。
いいじゃないの。

まだ 美大入ってもないのに?

大丈夫! 結ちゃんなら
どこでも受かっちゃうって。

あ~… 確かに!

それ プレッシャーなんですけど…。

落っこちても また頑張ればいいのよ。

人生 長いんだから。
(喜美子)そうだ そうだ!

≪(ドアの開閉音)
≪(和俊)たっだいま~!

お帰りなさい。
ああ お帰りなさい。

ああ 喜美子さん いらっしゃい。
あれ 結 早いじゃん。

別に いつもどおりだけど?

お父さんこそ 早かったじゃん。

えっ そう?
(喜美子)カズちゃん 最近

全然 お店いないもんねえ。

うちの人 カズちゃんじゃなきゃ
やだって言うから。

あ~ すいません。
最近 出張が続いちゃって。

(喜美子)うちの旦那
もう 髪の毛ボッサボサでさあ…。

ええっ 本当ですか?

(喜美子)そうよ。
最近 全然会えてないから。

(喜美子)でしょう?
はい。

よいしょ…。

はあ…。

よし…。

よいしょ。

自分の目で見る か…。

≪(シャワーの音)

ねえ。
わっ びっくりした…。

何?
最近 出張とか多いけど… 何で?

何でって…。

お客さんの髪
切りに行ってるんだからさ。

お店 来てもらえばよくない?

いや 来られない人だっているだろ?

例えば 誰よ?

誰って ほら…

お年寄りとかさ。

ふ~ん…。

もう 何だよ!

ほら 父ちゃん
もう シャワー浴びるからな。

はい 立ち入り禁止で~す。

≪♬「タラララララ~」

私が先に入ろうと思ったのに…。

じゃあ また明日。
お野菜持ってくるから。

いつもありがとうございます。

(ドアの開閉音)

♬~

前髪は? どうする?

う~ん ちょっと短くして。

はいはい。

大学生になったら
もうちょっと伸ばしてみたら?

何で?
ん~?

ロングも似合うと思うよ
大人っぽくて。

え~ いいよ 今のままで…。

フフッ。

はい 出来た!

よし… じゃん!

うん こんぐらいが
やっぱ しっくりくる。

たまには
お父さんにも切ってもらったら?

えっ 何で?
最近 すねてんのよ。

全然 俺に切らしてくんないって。

だって 時間かかるんだもん。

でも 丁寧に切ってくれるでしょ?

ん~…。

気まずいんだよね。

二人っきりだと
何しゃべっていいか 分かんないし。

なになに?
もしかして まだ反抗期?

違うって!
かわいい~!

もう…。

ってかさ 最近
お父さん ちょっと変じゃない?

そう?
何か こう…

妙に明るいっていうか…。

そんなの いつもどおりでしょ。

それが お父さんのいいところだし。

うん… まあ 明るいだけが
取り柄みたいなとこ あるけど…。

はい! 今日も頑張って。

は~い。

コレクト。 c o r r e c t。
えっと 「なになにを集める」。

ブッブ~。
「正しい」 「なになにを訂正する」。

(ブレーキ音)
ん?

トモ?
あれって…。

(智子)結のお父さんだよね?

何か 雰囲気 違くない?

えっ 結!?

ごめん!
先生に遅れるって言っといて!

♬~

お疲れさまでした。

お父さん。
結!?

何で ここに。
お父さんこそ。

何で こんなとこいんの?
えっ?

いや だって 今日はアトリエ…。
答えてよ!

何で こんなとこいんの?

エンディングカット…?

お通夜や葬儀の前に
ご遺体の髪を切ったりする仕事なんだ。

それって 納棺師さんとかが
やるんじゃないの?

いや 美容師だからできることも
いろいろあるんだよ。

カットもそうだし ほら
カラーとか パーマとか。

まあね…。

実際 ご遺族も喜んでくれてる。

入院してた人とか 施設にいた人とか
ずっと美容室に行けなかったからって。

それは 分かるけど…

でも 何で お父さんが
そんなことしてんの?

えっ?
常連さん ほったらかしにして

何か キャラ違くない?

ごめん。 ちゃんと話す。

でも 帰ってから…。

うん… お母さんと一緒に話そう。

七海… 七海!

ああ… カズちゃん!
七海は!?

お店で倒れてて…!
七海! 分かるか? 七海!

ご家族の方ですか?
夫です。

かかりつけは 市民病院です。
分かりました。

七海…。
上げます。

七海! 聞こえるか七海!

七海…。

♬~

(医師)採血の結果 軽い貧血があり

それが 失神の原因となった可能性が
ありますね。

ただ 容体が安定すれば
間もなく意識は戻ると思われます。

あ… そうですか。

ですが… 先ほど行った精密検査で

脳をはじめ 全身に転移が見られました。

これ以上の治療は もう難しいかと…。

どういうこと…?

ごめん…。

大丈夫なんだよね?

いつか…

言わなきゃって… 思ってた。

再発したの?

助かるんだよね…?

ねえ…。

ごめん…。

何で言ってくれなかったの?

七海が…。

七海が そうしたいって…。

今までどおり 結と…

家族と一緒に暮らしたいって…。

何それ…。

お父さんは それでいいの…?

てか 何で…?

何で こんな時に
あんな仕事してんの?

お母さん がんだって
分かってんのに

何で 死んだ人の髪
切りに行ってんの?

結…。
何で? ねえ 何で!?

普通しないよね?
お母さん 死んじゃうかもしれないのに。

何で そんなことやってんの?
お父さん 意味分かんないよ!

落ち着け…。
ねえ 触らないで!

そんな手で 触らないでよ…。

ううっ… うっ…。

(すすり泣き)

♬~

(チャイム)

(里奈)うっそ 結 休み?
珍しいじゃん。

うん 電話しても出ないし
お店も閉まってるっぽいんだよね…。

(里奈)マジ? 何かあったんかな?

(岩松)腹でも壊したんじゃね?
いやいや あんたじゃないんだから。

(戸が開く音)
(上田)お~い チャイム鳴ってるぞ~。

座れ~。

あ~ 先週言ったとおり 今日から
推薦入試の個別面談が始まる。

該当者は 提出物を持って…。
(里奈)えっ てか 結

美大の推薦受けるとか言ってたじゃん。
ヤバくね?

うん…。
(岩松)お前 人のこと心配してる場合かよ。

(里奈)うっせえ バカ松!
あんたの方が…。

♬~

(ノック)

≪結… 昨日はごめん。

お母さん 目 覚ましたから…。

会ってあげてくれないか。

じゃあ お父さん 仕事行ってくるな…。

朝御飯 ちゃんと食べるんだぞ。

信じらんない…。

結…。

ごめんね… びっくりさせちゃったね。

こっちおいで。

お父さんとは 話した?

そう…。

お母さん…。

何?

どうして言ってくれなかったの?

もっと早く入院してたら もっと…。

結。

お母さんね

最後まで
自分らしく生きたいって思ったんだ。

みんなと おうちで御飯食べて…

結や お父さんの髪の毛切って…。

そうやって 最後まで

家族と 今までと変わらない毎日を
過ごしたいって思ったの。

そんなの… お母さんのエゴだよ。

うん… そうかもしれないね。

お父さんだって…

こんな時に
死んだ人の髪切りに行って

おかしいよ。

お父さんも頑張ってるんだよ。

今だって 一生懸命…。
意味ない。

お母さんが いなくなったら
そんなの意味ない…。

結…。

結 お願いだから…。

お母さん
もう 私 学校行かない!

絵も描かない。 もう どうでもいい!

全部 意味ないよ!

お母さんが死んだら 私も死ぬ!

結!

死ぬなんて 二度と言わないで。

はあ…。

うっ ううっ…。

<意味ない。

意味ない。

意味ない 意味ない 全部意味ない!>

うあ~!

ううっ…。

カズちゃん… お疲れさま。

ああ…。

これ 着替え持ってきた。

あと これも。

私… 間違ってたかな?

えっ…?

結にね

治療しないのは
お母さんのエゴだって言われちゃった。

覚悟はしてたんだけど… こたえちゃうね。

七海…。

こんな わがままなお母さんで
ごめんねって。

結に 申し訳なくなっちゃった。

何で 私なんだろ…。

もっと生きたいよ…。

あの子が どんな大人になるのか…。

どんな人 好きになって

どんな家族 築くのか…。

ずっと見てたかった…。

大丈夫!

あいつは大丈夫だよ。

だって 俺と七海の子供だよ?

かわいくて 格好よくて 頭もよくて…。

それで 誰よりも優しい…

もう 最っ高の娘だよ。

だから きっと… 大丈夫。

そうだね…。

ありがとう… カズちゃん。

♬~

ねえ マジで結 ヤバいんじゃね?

ず~っと学校サボってるしさあ。

サボってるわけじゃないし…。

大変なんだって 今は。

(里奈)でも これで
美大の推薦の枠 1個空くもんね。

智子 超ラッキーじゃん…。

結なら 大丈夫だから!

絶対!

ちゃんと戻ってくるし。

大学だって…。

結なら 絶対 大丈夫だから…。

迫田さん…。

先生…。

どしたの?

私… もうやめます。

やめるって… ここを?

絵を描くのも… もうやめます。

どういうこと?

もう決めたんです… やめるって。

そっか。 分かった。

無理やり描いたって
いいものにはならないし…。

迫田さんが 違う道に進みたいんなら
私も応援する。

でも この前言ったことだけ 覚えといて。

自分の目を通して ちゃんと
ものを見るってこと。

これってさ どんなことにも
言えるんじゃないかなって思うんだ。

ちゃんと見ないと
分かったつもりになっちゃう。

絵は そうかもしれないけど…

現実は そんな簡単じゃないと思います。

うん。

でも 向き合おうとするっていうのが

大事なんじゃないかなあ…。

回想 自分の目を通して ちゃんと
ものを見るってこと。

♬~

<向き合う…>

♬~

(子供)ママ 見て~!
(母親)ほら 帰るよ。

え~ 帰らない。
じゃあ 置いて帰るからね!

や~だ! 待ってママ…。

(母親)行こう!

♬~

[ 回想 ] パパ~ ママ~ 見て~!

♬~

[ 回想 ] ママ 見て見て~!

ほら結 動かないの 危ないぞ。

また 前髪はねちゃってる。

パパに かわいくしてもらおうね。

うん! フフッ…。

<私が今 向き合うもの…>

(三谷)あの… どちらのご遺族様ですか?

あっ いえ あの…。

私 迫田和俊の娘の
迫田 結と申します。

えっ…?

(三谷)あ… 迫さん。

結?

ごめん。
ごめんって…。

(渡辺)美咲 棺の…。

こんにちは。

こんにちは。

あの すみません うちの娘…。
あの。

うん?

エンディングカット
見せてくれませんか?

えっ?

分かった。 待っててね。

ご遺族の方に聞いてくるから。

迫田さん。
はい。

今日は 迫田さんがやってみましょう。
えっ…?

大丈夫。 やれるよ。

はい。

(渡辺)本日は よろしくお願いいたします。

それでは これより エンディングカットを
始めさせていただきます。

私が はさみを入れます前に

ご家族の皆様に 少し毛先のカットを
していただきたいと思います。

どうぞ こちらへ。

お願いします。

ありがとうございます。

よろしければ ご長男様も。

(達也)自分は… いいです。

(香織)何 言ってんの。

(香織)お父さんって
散髪大好きだったよね。

(好子)うん。 ちょっと伸びると
すぐ切りたがって。

「あそこは 息子の代になってから
腕が落ちた」とか 偉そうに…。

(香織)言ってた 言ってた。

それは 緊張しますね…。

ご満足いただけるように 頑張らないと…。

さっぱりするねえ お父さん。

どうぞ これをお使いください。

どうぞ お体を
お湯で洗ってあげてください。

(好子)お父さん…。

よかったね お父さん。 気持ちいいね。

ご長男様は?

僕は… 結構です。

最後に どうぞ
お手に触れてあげてください。

お父さん…。

お父さん。

何か お棺に入れる
思い出のものはございますか?

えっ…?

故人様が使われていたものや
よく お召しになっていたお洋服

あとは お酒を飲む方であれば

紙コップに入れて
お納めさせていただきます。

病院から連絡もらって
そのまま家を出たので 何も…。

そうでしたか。

葬儀の前であれば
お入れすることができますので。

あの…

食べ物でもいいですか?

ええ 大丈夫ですよ。

これ… すげえ好きだったんですよ。

だから 帰ってきたら一緒にって…。

♬~

親父…。

頑張ったね…。

お疲れさま。

♬~

親父…

親不孝な息子でごめん。

ごめんね…。

ごめんなさい…。

やりたいことやれって
背中押してくれて ありがとう…。

いつも 俺たちのこと考えてくれて
ありがとう…。

お父さん… ありがとう。

(香織)ありがとう。

(達也)お父さん… お父さん…。

ありがとう…。

♬~

最後に こちらを。

皆様がカットされた お父様の遺髪を
入れさせていただきました。

(好子)お父さん…。

あの…。

本当に ありがとうございました。

ずっと言いたかったこと
最後に言えた気がします。

次の方は ご自宅でしたよね。

(美咲)はい。 女性の故人様で
ここから 15分ぐらい。

はい。

(渡辺)大丈夫だった?

あっ あの… すいませんでした。

その… 突然押しかけて。

お父さん 頑張ってたでしょう?

渡辺さん お疲れさまっす!
お疲れさま。

今日 もう渡辺さん 現場ないんすよね?
うん。

昼 どうすか 一緒に。
ああ… 来る?

えっ?
聞きたいこと たくさんあるでしょう?

(店員)お待たせいたしました。

(三谷)いただきます。
(渡辺)いただきま~す。

うん…。

どしたの?

やっぱり 慣れちゃうんですか?

へっ?

すいません。
私 そんなに食べられないなって…。

まあ… 全然慣れないよ。

泣きそうになることだってあるし。

いや 絶対泣かないけどね?

悲しみの渦中にあるのは
ご遺族の方だから。

三谷君は ちょっと
うるさい方だけど

葬儀屋さんって
社交的な人 多いからね。

ちょっと…。

…ま でも
結局 人と接する仕事っすもんね。

うん。

人とって ご遺族とってことですか?

あと 故人の方と。

人は 人でしょ?
亡くなってても。

この仕事してるとね

亡くなった人も
生きてる私たちと

そう変わらないんじゃないかって
思うんだ。

でも…

死んじゃったら
全部 終わりじゃないですか。

迫田さんも そう言ってた。

えっ…。

今年の春ぐらいだったかな。

[ 回想 ] カズちゃんの方が
顔色悪いんじゃない?

ごめん…。

ごめん。

(大橋)ねえ 渡辺さん。
(渡辺)はい。

(大橋)約束 ちゃんと
守ってちょうだいよねえ?

(渡辺)もちろんですよ。

まだまだ 先だと思いますけどね。
大橋さん お元気だから。

(大橋)ええっ そうかなあ?

懐かしいね 訪問理美容。

専門の時 研修で行ったよね。

(大橋)あたしが死んだら
かわい~くしてねって頼んであるの。

ねえねえ 渡辺さん
あれ 何て言ったっけかねえ?

エンディングカットです。

(大橋)ああ そうそうそう そうだった。
エンデングカット うん。

カズちゃん もし私…。
やめろよ!

(万田)どうかされましたか?

すいません。
行こう。

帰ろう。

それから しばらくたって

迫田さんは 僕のところに来た。

[ 回想 ] お疲れさまでした。

すみません!

あの…。

奥さんの エンディングカットをですか?

妻が僕に やってほしいって…。

迫田さんご自身は どうなんですか?

えっ?

奥さんの
エンディングカットをしたいと?

分かりません…。

でも… 僕がしてあげられるのは

髪を切ることぐらいしかない気がして…。

僕の妻はね
おしゃれが好きな人だったんです。

最後に きれいにして
あげられなかったことを

ずっと後悔しててね。

昔の友達も
たくさん会いに来てくれたから

きっと白髪も染めて
きちんとしたかっただろうって思うと

申し訳ないことをしたなあって。

それからなんです
この仕事 始めたの。

(渡辺)まだ 気持ちの整理が
つかないかもしれないけど

でも 必死に 現実と向き合おうと
してると思うんだ。

♬~

[ 回想 ] よ~し じゃあ パパのこと
格好よく描いてくれよな。

うん!
カズちゃん 鼻にペンキついてる。

本当!? えっ ついてる?

パパ 格好悪い!
(笑い声)

はっ 本当だ! 格好悪い。

でも 本当に結は 絵が好きだよなあ。

もしかしたら 才能あるんじゃないかな?

俺も そう思ってた。 …って親バカか。

パパ~ ママ~ 見て~!

おお~! すごいな 結!

いい絵だねえ。

ママ 結の描く絵 だ~い好き!

♬~

ふう…。

(ドアが開く音)

結…。

お母さんがお願いしたんだね。

えっ…?

エンディングカット
してほしいって。

うん…。

エゴだって思ってた。

でも…

今は ちょっと分かるかも。

お父さんの仕事見てて そう思った。

お父さん 頑張ってた?

うん。

すごく…。

うちのお店の名前 「レマンドゥース」ね

「柔らかい手」っていう意味なんだ。

柔らかい手…?

カズちゃんの手

柔らかくて あったかくて。

安心するの。

だから…。

初めて聞いた。

うん。

そういうことだったんだね…。

うちのお店の看板
ずっとダサいな~って思ってたんだけど。

そんなこと思ってたの?

ひどい。
えっ?

だって 小学校の同級生に
ずっと からかわれてたんだよ。

カニカニ カニの店~って。

≪(笑い声)

≪それは ごめん。
≪(笑い声)

≪でも お父さんってさ
本当 不器用だよね。

自分のことで
いっぱい いっぱいのくせに

仕事のことも 家族のことも
全部 全力でやろうとしてさ。

それで いつもテンパっちゃって…。

超ダサいよね。

それが お父さんのいいところだよ。

うん…。

そうだよね。

お父さんさ…

お母さんのために
エンディングカット始めたけど

でも ちゃんと

ご遺族にも 亡くなった人にも
自分にも

不器用だけど 向き合ってた。

うん…。

だから 私も

ちゃんと 絵を描くことに向き合いたい。

これ…。

お母さんの絵。

きれい…。

ありがとう。

死ぬなんて言って… ごめんなさい。

♬~

結 お母さんね…

結と お父さんに会えて

本当によかったと思ってる。

だから 結も 精いっぱい
楽しく生きて。

お母さん…。

お母さん…。

(すすり泣き)

結…

大好きよ。

お母さん…。

お母さん。

(すすり泣き)

くそっ…。

(すすり泣き)

<それから1か月して
お母さんは 息を引き取った>

≪熱っつ! 熱っつ…。

んだよ ちくしょう…。
どうしたの?

アハハ… ちょっとな。

大丈夫?
えっと… やけどにはアロエか?

アロエあったよな?

ん? …で どうすんだよ これ。

とりあえず このまま持ってくか。

本気?
ん…?

あ そっか。 おかしいよな。

喪主が 鉢植え持ってたらな…。

そんなことより ズボンはきなよ…。

おお… ごめんごめん。

何だ 寝てないからかな?

ねえ 本当に大丈夫…?

このあと お母さんの…。
分かってるって!

ショートボブでいいよな?

やっぱ 七海は
ショートが 一番似合うもんな?

うん… パーマもありかなって
思ったんだけど

まあ 切っても
またすぐ伸びるし…。

えっ…?

☎「はい レマンドゥースです。

ただいま 留守にしております。
発信音のあとに メッセージをどうぞ」。

(発信音)

☎(留守電・三谷)あっ 三谷です。
すいません。

大変恐縮なのですが
携帯につながらない…。

分かってるよ!

時間なんだろ? おとなしく待ってろよ!
ねえ どうしちゃったの?

もう終わりなんだよ。

今日 七海の髪切ったら

それで最後なんだろ?

この日が来んな 来んなって
ずっと思ってたのに…。

ちくしょう 来ちまったよ…。

しっかりしてよ!

七海にも よく言われた。

「しっかりして」って。

ああ… 本当情けない旦那だよな。

俺が あの時
無理にでも治療させてたら…。

でも それはお母さんがお願いして
お父さんだって…。

これしかなかったんだよ!

髪切るぐらいしか
できねえんだよ 俺には!

くそ…。

<お父さんが 今日まで背負ってたものは

私が思ってたよりも ずっと大きかった>

それでは これより…

エンディングカットを始めます。

お父さん…?

私に切らせて。

それ… 七海の。

お母さん よく言ってたよね。

「結は お母さんと一緒で
すっごい猫っ毛だね。

いつも左側だけ ちょっと
はねちゃうのも おんなじ」って…。

「こんなとこまで似なくていいのに!」
って 笑ってさ…。

大丈夫だよ。 今日は お父さんが
ちゃんと きれいにしてくれるからね。

ほら お母さんが
「しっかり!」って言ってるよ。

結…。

うん…。

七海 心配かけてごめんな。

大丈夫だよ。

今日は 俺が…

俺が ちゃんときれいにしてあげるから。

結 ありがとな。

(せきばらい)

やっぱり カットは
七海の方がうまいよなあ…。

えっ? そうかなあ。

知ってるぞ 結。

お父さんは カットに時間がかかるって
いっつも文句言ってただろ?

ばれてた?
フッ…。

でも お母さん いつも褒めてたよ。
うん?

「お父さんは 丁寧なところがいい」って。

本当かな?

お母さん 私がいない時は
絶対 カズちゃんって呼んでたよね。

おい… 急に恥ずかしいこと言うなよ。

まあ 私の前でも 時々呼んでたけどね。

七海 結が変なこと言ってるぞ。

お父さんは ナナちゃんって呼ばないの?

まあ… 呼んでた時もあったよ。

え~っ 呼んで呼んで!
何でだよ!

お母さんも 絶対呼んでほしいって
思ってるって 久しぶりに。

ね~!
ええっ?

ほら。

前髪切るよ ナナちゃん。

うわあ ナナちゃん…。

結が 呼べって言ったんだろ!?

ごめんごめん!
それは ひどい!

アハハハ… フフッ…。

♬~

[ 回想 ] パパにかわいくしてもらおうね~。

ママ 結の描く絵 だ~い好き!

結と お父さんに会えて 本当によかった。

結… 大好きよ。

お母さん…。

お母さん…。

お母さん…!

お母さん!
結…。

お母さん… お母さん!

お母さん! お母さん…。

お母さん…。

<お父さんの手は
柔らかくて あったかくて。

これが お母さんの 大好きな手>

もう大丈夫だよ… お母さん。

ありがとう 七海…。

ありがとう…。

お母さん。

♬~

本当 伸び放題だったでしょう?

「私 切ってあげようか?」って言っても

絶対 カズちゃんがいいって
言うんだから ねえ?

本当 お店にも出てくれるようになって…。
じゃあ 行ってくるね。

おう。

あらあ… 大人っぽくなって。

おめでとう。

ありがとうございます。

あっ 結 ちょっと待て。

いいか 気安く
話しかけてくるやつがいたら

にらみつけて あっち行け!
って言うんだぞ。
分かってるって。

あとあと サークルの勧誘だとか…。
分かってるって。

そろそろ出ないと遅刻するって…。

いや 待て待て 待て待て
そうやって油断してるとだな…。

行ってきます。 お母さん。

(忠志)あ~…。

よし… 行ってこい!

うん! 行ってきます!

結~!

トモ~!

ごめん!
遅い。 お待たせ。

じゃあ 行こっか。
うん 行こう。

♬~

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