逃亡医F#3[解][字][デ]【主演・成田凌!逃亡する天才外科医が手術で家族の絆を取り戻す】…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

逃亡医F#3[解][字][デ]【主演・成田凌!逃亡する天才外科医が手術で家族の絆を取り戻す】

匿ってくれた喫茶店の店長は脳腫瘍だった…!絶縁状態の娘の結婚式で、せめて手料理を振る舞いたいと願う店長…体調が悪化する中、緊急手術で家族の絆を取り戻せるのか!?

出演者
成田凌、森七菜、桜庭ななみ、堺小春、古屋呂敏 / 和田聰宏、酒向芳  /  前田敦子、松岡昌宏

【第3話ゲスト】
升毅、朝加真由美、夏子、オダウエダ
林泰文、山田キヌヲ、白髭善、大河内浩 
花澤香菜(劇中歌) 
ほか
番組内容
逃亡する藤木(成田凌)に頼まれ、美香子(森七菜)はスマホを調達する。藤木は、香川(升毅)の喫茶店に都波教授(酒向芳)が現れたら連絡するよう頼むと再び姿を消す。しかし、美香子が持参した香川のハンバーグ弁当を食べた藤木は、料理の味に異変を感じ店に戻る。藤木の予想通り、脳腫瘍を患っていた香川は、絶縁状態の娘(夏子)の結婚式で料理を振る舞えたら手術を受けると約束するが、結婚式当日、香川の病状が急変する!!
監督・演出
【演出】佐藤東弥
原作・脚本
【原作】『逃亡医F』伊月慶悟・原作 / 佐藤マコト・作画(Jコミックテラス)
【脚本】福原充則
音楽
【音楽】今堀恒雄
【主題歌】奥田民生『太陽が見ている』(RAMEN CURRY MUSIC RECORDS)
制作
【チーフプロデューサー】三上絵里子
【統轄プロデューサー】荻野哲弘
【プロデューサー】藤村直人、本多繁勝(AX-ON)
【制作協力】AX-ON
【製作著作】日本テレビ
おしらせ
【公式HP】
https://www.ntv.co.jp/toubouif/
【公式twitter】
https://twitter.com/touboui_ntv
【公式Instagram】
https://www.instagram.com/toubouif_ntv/

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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  1. 香川
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解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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(沢井美香子) <その人は
ウソの名前で私の前に現れ…>

(香川) 大変だ!

<愛する人を失った悲しみや

えん罪で追われることの無情さを
振り払いながら

目の前の患者を
見捨てることなく

最善を尽くしてから
去って行きました>

♬~

♬~

(都波) ヘヘヘヘ。

お前らだけが味方だなぁ。

全然知らないねぇ。

あと こっちの人は痴漢顔だね。

(八神拓郎) どうも。

(筋川) 成果なしだな。

そう簡単に行かねえよ。

いよいよだな。

ハァ~。
ハァ~。

フフフ。

帰って来ないねぇ 鳴海君。

ええ はい。

ケンカは早めに
仲直りしたほうがいいよ。

こじれるとさ

写真の娘で我慢しなくちゃ
ならなくなる。

(ベル)

ああ いいよ。
(ベル)

ほい ほい。
(ベル)

はい すずらん珈琲。

おお!

うわさをすれば。
えっ?

もしもし?

(藤木圭介の声) もし よければ
上条から11時14分発

信州中野駅行きのバスに
乗ってもらえますか。

(バスのクラクション)

すみません。
いえ。

どこにいたんですか?
寝れてますか?

都波教授は?

まだ来てません。

沢井先輩を
巻き込んでしまっていますね。

勝手にやってることなので
気にしないでください。

どうにかして こっちで
都波さんに会いたいんです。

東京は警察の目が厳し過ぎます。

はい。

♬~

あの… どうぞ。

あと これ。

賄い持って来ちゃいました
もしよかったら…。

ありがとうございます。

都波先生が店に現れたら
すぐに連絡をください。

いや ちょっと分からないですね。

(筋川) よくやるねぇ。
(振動音)

今 人 捜してまして…。

来たな。

もしもし?

え? お~!
それは確かに あれですか?

はい 分かりました。

どうした?

県警から連絡で
藤木らしき男の目撃情報だ。

えっ?

♬~

♬~

賄い持って来ちゃいました

もしよかったら…
ありがとうございます

都波先生が店に現れたら
すぐに連絡をください

あ…。

ねぇ 食べないの?

(八神妙子)はい 圭介君の趣味
決めてあげようと思って

音楽鑑賞?
うん

いいけど カセットって
どうやって聴くの?

えっ?
こう?

何にも知らないのですね

♬~

遅くなりました。

香川さん?

頼まれてた買い出し…。

うん ありがとね。
買って来ました。

それにしても… 大丈夫ですか?

顔色が…。
寝起きだから。

それより 仲直りしたみたいで
良かったね。

え?

どうして?

実は
ちょっと言いにくいんですが

賄いのお弁当が…。

ん?
おいしくなくて。

それで戻って来たんですか?

はい 病院に行かれたら
どうでしょうか?

そんなに まずいのか。

謝ったほうがいいですよ。

いや ハンバーグが
この店の名物だというのは

メニューや
取材依頼で分かりました。

(咲良)取材 お願いします

(藤木の声) でも 香川さんが
急に自信をなくされて…。

突然 料理の技術が低下したとは
考えにくいです。

味覚障害を疑いましたが

ただ 香川さんの会話中の
しぐさが…。

香川さん

(藤木の声) 耳が聞こえづらそうに
されている姿を

何度も見ました。

聴覚障害と味覚障害が
同時に起きているとすると

何かが神経を圧迫している
可能性があります。

何だか
医者みたいなこと言うよね。

あ… いや…。

実際 医者からは
聴神経何とか…。

聴神経腫瘍。

脳腫瘍の一種ですね。

腫瘍?

料理は まぁ
長年の勘もあるから

しっかり作れているって
気がしてたけど。

ここ数日

さらに 舌が
迷子になってる感じだよ。

お客様に失礼なことをしてた。

通院されているなら安心しました
お大事にしてください。

失礼します。

でも さっき
香川さん 横になってました。

調子悪そうに。

念のため 主治医の先生に
連絡したほうが…。

いや…。

病院は もう行ってない。

えっ? どうしてですか?

手術しても 味覚障害が治らない
可能性があるって言われてさ。

だったら 手術する意味
ないだろうってケンカになって。

意味はあります。

治さないと味覚や聴覚だけの
障害だけでは済まされません。

分かってるけど
こっちは料理人だしさ

味覚を失うなら

もう どうでもいいやって
気持ちにもなるわな。

どうでもいいなら
医者の指示に従ってください。

だってさぁ

手術しても 味覚が
戻らなかったら…。

絶望するしかないよ。

それは すごく怖いことだよ。

怖くて 手術なんて
受けられないよ。

おい。

もういいや。

意外だな あんたが諦めるなんて。

目撃情報は貴重だけど
いねえものは いねえよ。

なぁ 親友。

はい?

お前 何か
隠してることないか?

ん?
あぁ…。

え?

まぁ いいや
俺 駅前に戻るわ。

おい ちょっと待ってよ!

もう少しだけ この辺を。
もういいよ。

あ~ もう!

ああ そうだ。

ハハハハ…。

バレちゃったな あ?

う~!

危ねぇよ。

♬~

(せき込み)

あぁ~!

(前田) はい!
うっ!

(吉見) ういっす。

遅いよ!

(前田) で 埋めるんすか?
燃やすんすか?

殺さないよ!
殺したら絶対バレる。

警察は優秀なんだぞ 俺以外は。

じゃあ どうしたいんすか?

おい こいつら 覚えてるよな。

この野郎!

(筋川) 賭け麻雀の件は

時間をかけて
綿密な口裏合わせを済ませた。

今後 お前が どう告発しようが
絶対に捕まらない自信がある。

つまり お前の言うことは
もう聞かない。

これまでの貸しを
返してもらうために

ここに放置する。

それで恨みっこなしだ。

あと 熊に食われないよう
足だけ拘束 解いてやる。

(吉見) いろいろ甘いっすね。
(筋川) うっせぇ!

♪~
最終電車 すべりこむ

♪~
帰りたくない わたしの町

(京子) 何これ。
♪~
何色だったか

♪~
もうわからない

♪~
あせたベンチ エフの文字

(香川) おはよう。

おはようございます。

大丈夫ですか?

病院 行くよ。
え?

検査も受けるし
必要なら手術もする。

よかった! 藤木さん。

鳴海です おはようございます。
(香川) おはよう。

できれば 今日にでも病院に…。

いや… 行くのは

結婚式の後にしたい。

えっ 再婚されるんですか?

娘の式だよ どうぞ。

ありがとうございます。
ありがとうございます。

離婚して10年以上
会ってないんだけど

式場のあるホテルのシェフが
古い知り合いでね。

そいつから教えてもらったんだよ。

つまり 香川さんには…。
直接 連絡はなかった。

娘の式の料理を
作らせてもらえれば

それが最後の料理になってもいい。

そう考えたら 手術をする
踏ん切りもついた。

あまり 先延ばしはできません。

式の日取りは?

明日だよ。
明日!?

いいですね。

では 明後日には病院に行くと
約束してくれますか?

料理が作れたらね。

それができなきゃ
治療も受けない。

味覚障害のまま
料理を作られるんですか?

そこなんだけど
お願いがあるんだ。

(鶏の鳴き声)

うぅ~!

クソ~! うぅ~!

あぁ~!
あぁ~!

あぁ~! あ~!
あぁ~!

あぁ~! うぅ~!

悪いね 俺が行くと
ケンカになるかもしれないから。

いえ。

ああ それと 病気のこと…。

大丈夫です 言いません。

ありがとう。

あの 藤木さん これ。

念のため… です。

(シャッター音)

大丈夫ですか?
ええ。

ちょっと若い頃の
スピルバーグみたいですけど。

変装のことでなく。

先程 僕の本名を呼びましたよね。

はい つい…。

気を付けてください
僕は捕まりたくない。

すいません。

ただ このまま香川さんを
放っておくのは嫌です。

(筋川) はい おはようさん。

う~ん 勤勉な警察官のにおい。

たまには いいねぇ。

(野末) いやいや… 筋川さん!

野末 どうした?
(野末) どうしたじゃないですよ。

バレてます ヤバイですよ。
は?

空出張ですよ。

志賀高原に行ったことに
なってますよね?

行ってないのに。
バカ 本当に行ったよ。

え? 1人で? 何の捜査で?

それは あの… 帝都医大の
研究員殺しの件でだよ。

はあ?

藤木圭介の尻尾つかんだんだよ。

え?
ヤツは湯田中のどこかに潜伏中だ。

湯田中?

部長! 藤木の足取りが
分かったかもしれません。

≪何?≫

(鼻歌)

たぶん ここですね。

あ!
あっ。

あの すいません。

私 すずらん珈琲で
お世話になっております

鳴海健介 29歳
かに座と申しますが。

(空見子) お母さん?
(晴枝) ああ。

あの人の知り合いで
かに座さんだって。

(晴枝) 料理って
そんな急に言われても。

母のことは何か言ってました?

えっと…。
空見子。

苦労かけた母については
何か言ってましたか?

いや あの…。

言ってないんですね 何も。

ただ もう一つだけ
頼まれたことがありまして。

お願いがあるんだ

俺はカッコつけて

レシピも残さず
料理を作って来たけど

別れた妻の晴枝は
書き留めてたはずなんだ

それを借りることが
できればと思って

どのメニューも 晴枝と2人で
作り上げた 自信の味だ

私は 今も香川さんは

奥さんへ厚い信頼があるんだと
感じました。

あの… どうして今さら
レシピが必要なんですか?

えっと…。
(晴枝) まさか

体でも こわしました?

あの人が レシピがないと
作れないなんて

相当弱ってるか ボケたのか。

(空見子) ごめんなさい。

1人で育ててくれた母への
恩返しの式でもあるんです。

お父さんの気持ちは
うれしいですけど

また別の機会でと
伝えてもらえますか?

お願いします。

(警察官) ちょっと すいません。

こちらの方 ご存じないですかね。
ちょっと ないですね。

(警察官) ありがとうございます。

ごめんなさい ちょっとカバン
見せてもらっていいかな。

あれ お兄さん でも手ぶらか。

よく見ると おじさんだね。

(警察官) まっ 顔が違うか。

(警察官) でも こいつは こいつで
怪しいですよ。

こいつ
やっぱり 近くにいるんだな。

いるよ~ 怖いね~。

ちょっと
身体検査させてもらっていいかな。

いや 知らないな。

万が一 店に来たら
連絡しますよ。

お願いします。

(ドアが開く音)

君か。

お巡りさんに
何を聞かれましたか?

香川さん。
あ…。

体調は?

うん…。

君と話をしたくてね。

何だか恥ずかしいよ。

自分が思ってた以上に
娘に嫌われてたんだなって。

そんな…。

突然 われわれが押しかけたので
驚かせてしまったのかと。

驚いたといえば 君のこともね。

藤木圭介君。

君が罪を犯したなんて
思いたくないが。

申し訳ないが

どうすれば信じてあげられるかが
分からない。

僕も どうしたら信じてもらえるか
分かりません。

指名手配の最中に

俺の病気に構う意味も分からない。

山道で倒れていた見知らぬ男を
泊めてくれる意味も分かりません。

世の中
分からないことだらけだな。

ええ。

15歳で 料理人になろうと
決意した時

40年も続くなんて
分からなかった。

40年続いたことが

突然 終わることになる
なんてことも。

まだ やめるかどうか
分からないじゃないですか。

いや こればっかりは…。

♬~

えっ。

あぁ どうも。

どうも。

晴枝!

ハァ… どうも。

安っぽいフレーム。

(晴枝) 結婚式の会場ね

サンビタリアって
善光寺のほうにあるホテル

知ってる?

ああ ちょっと小耳に挟んでな。

来ちゃダメだよ。

それ言いに来たのかよ。

空見子に 料理を
食べさせたい気持ちは分かるよ。

だから私が会場を決めたの。

えっ?
あそこの料理長 ほら…。

ああ 竹本だろ。

修業時代の仲間だよ。

(晴枝) 師匠が同じだから

今でも あんたと似た味で
出してるかなって。

どうかな。

俺のは

君と作り上げた味だから。

じゃあ…

これ 竹本さんに渡して
作ってもらえば?

助かる。

ついでに厨房に潜り込んで
一品ぐらい作っちゃうとか。

えっ?
それって あの…。

空見子にしてあげられるの
それぐらいしかないでしょう?

あんたは… 仕事も趣味も
料理 料理って感じで

家のこと
ほったらかしだったもんね。

ハァ… 今 思い出しても
ムカムカして来る。

つうか 今 ムカムカして来た。

一回 ビンタさせて。

まぁまぁまぁ… ねっ?

分かった 殴…。

痛っ!

ビンタって言ったろう!

空見子も これから
家族をつくって行くわけだし

親が子を思う気持ちの強さ
っていうのを

あんたからも
見せてあげてほしいわけ。

あの子 あんたのハンバーグ
大好きだったから

こっそり出して ひと口ぐらい
食べさせちゃえば

「ありがとう」ぐらい
言ってくれるんじゃない?

私は 一生 言わないけどね。

死んだら
墓にクソぶっかけてやる。

晴枝。

墓まで来てくれるだけでも
うれしいよ。

フン。

あの頃は… すまなかった。

(晴枝) ハァ…。

許してないけど 憎んでない。

(ドアが閉まる音)

♬~

♬~

(晴枝) え~っと…。
(空見子) お母さん やっぱ

こっちのほうが かわいくない?
どっちがいいかな…。

もう 向こうで着替えるんだからさ
それでいいじゃないの それで。

お母さんこそ まだ選んでんの?
写真。

かわいいのを探してんのよ。
ねぇ もう先行くよ?

何で新婦を置いて行くのよ。

(竹本) 香川!

香川さん。
ん?

おう 竹本。

(竹本) 老けたなぁ~!

っていうか 顔色 悪くねえか?

普段の俺の顔色 知らねえだろ。
鳴海健介と申します。

香川さんのお店で
働かせてもらってます。

かに座です。

(客) あっ 決まった?
(客) うん。

(客) すいません。
はい。

アイスティーとオムライス1つ。

私はキャラメルモカと
ハンバーグライス。

すいません 今日
ミックスナッツしか出せないんですよ。

ミックスナッツだけ? えっ?
(ドアが開く音)

あっ いらっしゃいませ~!

あの… お名前を伺っても?

中村… です。
都波様では… ない?

(中村) は?

空いてるお席どうぞ。

(司会者)
それでは 新郎新婦の入場です。

♪~ (拍手)

フゥ~。

大丈夫ですか?
うん…。

お~い
こっちのペース落とそうか?

ペースは客次第だろ
俺に気 使わなくていいよ。

はいよ。

何か手伝いましょうか?

ハァ… じゃあ 藤木君には
皿でも洗ってもらおうかな。

はい。

冗談だよ。

すいません
さっき警察の人が置いて行った

ポスターって どこにやりました?
あっ ごめん 後でいい?

いらっしゃいませ。

では こちら どうぞ。

(ドアが開く音)

いらっしゃいませ~
1名様ですか?

(都波) いや 預けた荷物を
取りに来ただけで。

都波さんですか?

あぁ…! ですよね?

あの 藤木圭介って人が

あなたのことを
ずっと捜しています。

捜されても困るけどな。

もしよかったら
藤木さんが帰って来るまで

ここで
待っていてもらえませんか?

待つのも待たされるのも苦手だな。

分かりました
じゃあ あの… ちょっとだけ。

ちょっとだけ待っててください。

(走って行く足音)

(ミキサーの作動音)

(振動音)

よし…。

(ボーイ) 間違いない。

警察に連絡を。

(物音)

香川さん!

静かに
救急車とか呼ばれたら面倒だ。

でも…。
あと少しなんだ 頼む。

(竹本)
おい! どうしちゃったんだよ!

あぁ すまんなぁ 大丈夫だ。
大丈夫に見えないよ!

すいません ちょっと
休憩させてもらえますか?

じゃあ あっちで。

(サイレン)

見つかったか 藤木。

(菅田)おじゃましま~す!
(松坂)ちょっと待った! まず手を洗おう。

(賀来)だね!
よし!

ちょっと待った! このタオル清潔?
普通に白いけど。

見えない何かがついてるかも。
ちょっと待った!

「アタックZERO」は
汚れを落とすだけじゃない。

3つの機能もついている。

さすが 「アタックZERO」
ちょっと待った!

最高じゃないか~‼

<見えない汚れとニオイに>

<清潔力の
清潔力の 「アタックZERO」>

この指を目で追ってください。

水頭症の症状が出ています。

想像より腫瘍が大きくなってる
可能性が高いです。

つまり?

緊急手術のレベルです
病院に行きましょう。

空見子のハンバーグが…。

立つことも
できないじゃないですか。

週刊誌 読んじゃったよ。

えっ?

天才医師なんだろう?

何とかならないのか?

竹本さん
まだ出さなくていいんですか?

分かった ちょっと手伝ってくれ。
(コック) はい。

ハンバーグ焼いてくれ。
はい。

こっち完成させたら
お出しするからな!

(コックたち) はい!

香川… すまんな。

(拍手)

(司会者) 伊藤様
ありがとうございました。

(拍手)

あの…
メインが出て来ないんですけど

どうかしました?
すみません 確認してまいります。

まいりました。
あぁ…。

おぉ… おいしそう。

えっ? 何これ… 私だけ?

披露宴で
新婦だけハンバーグ食べると

一生 風邪ひかないって
いうでしょ?

聞いたことないよ。

感想は?

おいしいよ。
そうじゃなくて…。

何?

(空見子) あっ! ちょっ…。

風邪ひいちゃう!

私 ちょっと… お花摘んで来る。

(空見子) えっ?

(サイレン)

え…?

ちょっと!
あのハンバーグ 何なの!?

(香川)
竹本の野郎 勝手なことを…。

何よ! どうしちゃったのよ。

見ての通りだ。

って 見ただけじゃ分からんわな。

脳腫瘍です
かなり進行しています。

何か変だと思ってた…!
(コック) すいません。

これ 頼まれたやつです。
ありがとうございます。

やめてよ もう!
ねぇ 棺おけでも作る気?

(振動音)

落ち着けよ。

だって…。

空見子… 何か言ってたか?

気付いてないわよ
味 全然 違うもん。

救急車 呼んだの?

料理が まだ済んでない。

だから もう食べちゃってんのよ!

(香川) 作り直す。

それは無理です。

(香川) いや やる。

絶対やる。

バカじゃないの? もう。

救急車 呼ぶから。

何よ。

10分だけです
それ以上は待てません。

10分じゃ…。

(警察官) 下がって!
(警察官) 下がって 下がって!

苦手だな こういうのは。

式を中止にはできないので

出入り口を封鎖して
様子を見ています。

宿泊客には伝達済みです。

おいおいおい。
包囲されてるのを知らないのは

式の出席者と
厨房スタッフだけです。

これを終えたら すぐに避難を。

もう… 今さらリンゴをむいて
何になるの?

これが 精いっぱいなんだよ。

(香川) よし。

これで満足なのね?

空見子に持ってってくれ。

もう時間がありません。

病院に着く頃には
呼吸が止まっていると思います。

え?

なので…。
(振動音)

ここで手術をします。

おいおい…。

一時的な処置ではありますが

1.5cmの穴を開け チューブで
脳脊髄液の排出をします。

排出量が多過ぎると悪化するので
注意が必要ですが

病院までは持つでしょう。

穴開けるって どこに?

もちろん頭蓋骨です。

お願いするとしか
言いようがないな。

♬~

♬~

♪~
『鳳仙花』

♪~

(電動ドリルの作動音)

(振動音)

(呼び出し音)

(警察官) 敬礼!

直れ!

藤木さん 電話に出てください!

(カメラのシャッター音)

おめでとう~!
(空見子) ありがとう ありがとう。

ん?

♬~

何?

披露宴で
新婦だけリンゴを食べると

一生 痔にならないって
いうでしょ?

だから聞いたことないよ。

感想は?

おいしいよ。

そうじゃなくて…。

(司会者の声) さて 宴も
たけなわではございますが

ここで 新婦の空見子さんから

お母様に
お手紙のご用意があります。

(書く音)

(香川) 藤木君…。

成功です。

でも救急車が来るまで
動かないでください。

悔しくなって来た。

えっ?

君に

まだ出来の悪いハンバーグしか
食べてもらってない。

完治したら

リベンジさせてくれ。

もちろんです。

「お母さん。

27年間 育ててくれて
ありがとうございました。

無事 今日という日を
迎えることができたのも

お母さんのおかげです」。

マル被は建物内北側へ逃走中
直ちに確保せよ。

(フロント係) あの… 困ります!
まだ式の最中なんです!

都波さん どうしましょう…!

あれ?

「もっともっと
笑顔になってほしいというのが

いつも私の目標でした」。

(救急隊員) 動きますよ。

ハァ…。

藤木さん どこ?

(空見子) 「そして これからは
タカシ君と2人で

笑顔にして行きたいと思います」。

♬~

♬~

(空見子) 「お母さん。

私は本当に
お母さんの子でよかったです」。

最後に

そんなお母さんと恋に落ちて

私を この世に誕生させてくれた
お父さんのことも少し。

(空見子の声)
お父さんとの思い出は
ほんの少ししかないです。

よく覚えているのは
運動会の振り替え休日で

平日に学校が休みだった時のこと。

お母さんは仕事でいなくて
2人っきりで。

お父さんがリンゴの飾り彫りを
教えてくれました。

ずらしながら…

(空見子の声)
お父さんがリンゴで作った
白鳥が本当に見事で

まるで魔法を見ているようでした。

私も いつか子供ができたら

自分の子供にとっての
魔法使いになれたらな

…って思ってます。

っていうか…。

お父さん
今 厨房で聞いてるんでしょ?

ありきたりな言葉に
なっちゃうけど

心をいっぱい込めて
言わせてもらいます。

ありがとう。

(拍手)

(サイレン)

(拍手)

<自分の父親のことを
思い出していた>

<もう この世にはいない
父親のことを>

<生きているうちに
仲良く 優しく 認め合い

愛情を注ぎ合う>

<照れている暇は ない>

<どんなに大事な人でも
いつかは いなくなってしまう>

おい 大丈夫か!

<そこまで考えて 改めて

大事な人を失った
藤木さんの悲しみを想像して

苦しくなりました>

♬~

お兄さん…。

うっ!

♬~

見~つけた。

♬~

うっ!
うっ…。

助けたわけじゃねえぞ!

てめぇが捕まったら
こうはできねえから な。

あぁ!?

1人でやったのか?
共犯者いんのか? あ?

うぅ…。
ハハハ…。

うっ!

都波か!?

都波とやったのか? あ!?

僕は あの日

妙子に呼ばれて
屋上へ行っただけです…!

自白しやがったな。

それで 病院の屋上から
突き落としたのか? あ?

違います!

(扉が閉まる大きな音)

(研究員)
ちょっと… 起きちゃいますよ。

(こずえ) 起きるわけないでしょ
眠り姫が。

(研究員)
ちなみに これ起こせたら

報奨金 出るって うわさ
本当ですか?

うん… でも幾らか知らないけど。

♬~