[終]<イッキ見テレビ!>・家族ゲーム #10【櫻井翔 神木隆之介】[再][字] …のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

[終]<イッキ見テレビ!>・家族ゲーム #10【櫻井翔 神木隆之介】[再][字]

あの男が家庭教師になった理由~彼は誰を殺したのか?残された全ての謎が明らかに…沼田家の評価とその未来は?家庭教師の仕掛けた「家族ゲーム」総評!

番組内容
「呼ばれてないのにジャジャジャジャーン!」と帰ってきた吉本(櫻井翔)。
その時、沼田家ではちょうど母・佳代子(鈴木保奈美)が夫・一茂(板尾創路)ら家族に向かって離婚の意思を伝えていたところだった。吉本はそんなことはお構いなしに『あるモノ』を回収し忘れたと言って勝手に家の中を探し回り、またも家族を驚かせてみせる。
番組内容2
離婚届の件もウヤムヤにして、まさに嵐のように過ぎ去ろうとした吉本だったが、帰り際、佳代子に「本当は家族全員で話し合いたかったんですよね…」と離婚を切り出した真意を指摘してみせる。そして長男・慎一(神木隆之介)にもギャンブルに負けた約束が残っているからと意外な命令を残していく。
 吉本の言葉が気になる慎一は水上沙良(忽那汐里)ともう1度会い、8年前のストーリーの続きを聞くことを決意する。
番組内容3
「なぜ田子雄大が吉本荒野として生きているのか?」
「どうして学校の教師を辞め、家庭教師という道を選んだのか?」
「沼田家がターゲットになった理由は何なのか?」
 沙良から語られる吉本の壮絶な想いに触れ、最後には慎一も涙を禁じ得なかった。一方、その頃、次男・茂之(浦上晟周)もまた一計を案じていた。
 果たして吉本の真のストーリーとは?そして、1度崩壊してしまった沼田家の再生はあり得るのだろうか?
出演者
櫻井翔 
神木隆之介 
忽那汐里 
浦上晟周 
北原里英
 ・ 
板尾創路 
鈴木保奈美
スタッフ
【原作】
本間洋平「家族ゲーム」(集英社文庫刊) 

【脚本】
武藤将吾 

【演出】
佐藤祐市 

【音楽】
本多俊之 

【制作】
フジテレビ 

【制作著作】
共同テレビ

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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  13. 沼田
  14. 宗多
  15. 先生
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  17. 間違
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  19. お前
  20. 園田

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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ポニーキャニオン

(吉本)いいねえ。

(佳代子)離婚したいの。

(一茂)ちょっと待てよ。
このタイミングで…。

(佳代子)私には
このタイミングしかなかったの。

閉じられた世界にいた
私にとって

外で仕事している あなたが
うらやましかった。

私も 外の景色に 触れたら
何か 変われるんじゃないかって

ずっと そんなふうに思ってた。

だから 飛び出してみたの。

行けば
何かが 見つかると思って。

でも 何もなかった。

歩いても歩いても
何にも 見つからなかった。

それで やっと分かったの。

私自身が変わらなきゃ
どこにいても 同じなんだって。

それで 離婚を?

私なりに考えて 下した決断です。

よし。

(慎一)じゃあ 離婚したら
俺たちは どうなるの?

私たちの所が 嫌なら
おじいちゃんに頼んでもいい。

あなたたち2人だったら
面倒 見てくれると思うから。

(慎一)別に いいんじゃない?
父さんが納得できんなら。

いまさら 家族ぶって
止めんのも 違うと思うし。

(茂之)俺は 反対だよ。

そんなの 駄目だよ。

もう 修復は 不可能なのか?

今のままでは。

そうか。

書く物 あるか?

駄目だって。

だっ 駄目だ…
駄目だって やめろって。

≪は~い!

呼ばれてないのに
ジャジャジャジャ~ン!

いいねえ。

派手に やらかしましたねえ。

(一茂)「二度と 顔を見せるな」と
言っただろ!

僕だって 皆さんの顔なんて
見たくなかったんですけど

どうしても
回収しないといけなくて。

(一茂)回収?

これとか。

これとか。

盗聴器と小型カメラ。

レンタルなんですよ~。

そんなとこにも あったのか?
はい。

全部で 10個くらい。

あっ お構いなく。
すぐに 終わりますんで。

(一茂)君ねえ
警察に通報したっていいんだよ?

そういうことは 100万 返してから
言ってもらえます?

大目に 見てくださいよ~。

どうせ…。

おお… よっ!

この家も 売るんだし。

(一茂)何で それを…。
だから これですって!

そうか。

よいしょ。

1階は これで 全部かな?

あと2階か うわ…。

(一茂)ちょっと
2階にもあるの?

あっ 安心してください。

茂之君と慎一君の
部屋だけなんで。

いじめは 楽しいか?

散々 いじめられてきた
相手だもんなあ。

同じ目に遭わせて 清々するだろ?

よいしょ。

そんなわけ ないじゃないですか。

でも もし やらなかったら
また 1人になるかもしれないし。

怖いんですよ。
もう 戻りたくないから。

お前の友達は
その程度のやつらなのか?

その程度のやつらでも
友達でいてほしいのか?

(ため息)

お前
いったい 何を見てきたんだよ。

よいしょ。

プライバシーも何も
あったもんじゃありませんね。

俺を刺すなら 今だぞ~。

俺の殺意が そのカメラに
映ってたんですか?

フフ… びんびん 伝わってきたよ。

ハハハ。

水上 沙良。

彼女から聞きましたよ。
8年前の真相。

想像を絶するものでした。

ハハハハ!

同情してくれるの~?

俺より 自分のこと心配したら
どうだ? 優等生~。

高校 辞めて
親が 離婚のホームレス。

お前の人生 昼ドラかよ。

そうだ 高校 辞めたから

俺の言うこと
1つ 聞いてくれんだよね?

(慎一)飛び降りて
死ねばいいですか?

そんな簡単なことじゃないよ。

家族を再生させろ。

♬~

来てくれたんですね。

(沙良)言ったでしょ。
逃げも隠れもしないって。

で 今日は 何?

この前の続きを 聞きたいんです。

全部 話したつもりだけど。

教えてほしいんです。

なぜ 田子 雄大が
吉本 荒野になったのか。

普通なら
自分を 不幸に追いやった人間に

成り済ましたりなんか
しないでしょ?

それが…。

家庭教師になった理由よ。

今回の依頼を 受けるときに
教えてくれたの。

(沙良)《何で
家庭教師なんですか?》

《俺の教育は
学校の教師じゃできないからだ》

《俺は 今…》

《「吉本 荒野」を名乗ってる》

《悪意の体現者として

世の中の あらゆる悪を
生徒に ぶつけるためだ》

《どうして そんなこと?》

《真田が 自ら 命を絶った後
俺は 自分を責めた》

《どうして 吉本のいじめから
目を背けてしまったんだろう》

《どうして…》

《真田を 救って
あげられなかったんだろう》

《でも
一方で こうも思ったんだ》

《もし
俺が いじめを防いでいたら

真田は
どうなっていたんだろうって》

《そのときは
助けてやれたかもしれない》

《でも 中学を卒業したら

俺は
あいつのそばに いてやれない》

《もしも 高校で 大学で 社会で

同じような目に 遭っても

俺は あいつを
守ってやることができないんだ》

《そのことで
教師に 限界を感じて

俺は 学校を辞めた》

《それから
2年ほど 世界を回った》

《心のどこかで 死んでもいいと
思っていたのかもしれない》

《わざわざ
危険な国や地域を 訪れて…》

《実際 何度も死にかけた》

《でも そこで

「自分が 強くなるしかない」
ってことを 知った》

《それで 思ったんだ》

《世の中の悪意を
全て 断ち切ることはできない》

《でも 悪意に
立ち向かっていける人間を

育てることは
できるんじゃないかって》

《最期に 真田が言ったんだ》

《「強くなりたかった」って》

《二度と あの悲劇を
繰り返してはいけない》

《真田のように
純粋で 優しい人間でも

たくましく
生きていけるように…》

《俺は…》

《吉本 荒野になる》

(沙良)実際
先生は そのときまでに

3人の生徒を 更生させていた。

自分が 悪意の体現者となって
向き合った結果よ。

どうして 今回だけ
私が手伝ったか 分かる?

先生は
沼田家を調査していくうちに

茂之君という

第2の 真田 宗多に
なり得る生徒の他に

もう1人…。

第2の 吉本 荒野が
いることに 気付いたの。

君のことよ。

吉本 荒野は
挫折を知らずに 育って

人の痛みが 分からない
怪物になった。

だから 先生は

あなたに いろんな経験を
積ませようとしたんだと思う。

だから 俺に あなたを近づけた。

こんなやり方が
正しいとは思わない。

でも 罪の意識もなく

平気で 他人を傷つける人間が
多い 世の中で

それは 必要悪とも思えた。

♬~

ここが 宗多の机。

(沙良)これは 先生が つづった
あなたたちの記録。

(沙良)先生は この廃校に来て

吉本 荒野になるために
自分を 追い込んでいったの。

《教師が務まんのか!》

《また 新たな…》

《また 新たな犠牲者を
生むだけじゃないのか!》

《俺は 社会の悪だ》

《悪意の体現者だ》

《怒りを ぶちまけろ》

《もっと!》

《もっと! もっと!》

(沙良)「人を殺したことがある」

先生
あなたに そう言ったんでしょ?

それを聞いたとき

あの人の覚悟が やっと分かった。

先生が
「殺した」って言った 相手は…。

沼田 慎一の 教育は
終了しました。

彼が 吉本 荒野になることは
ないでしょう。

(多恵)息子を 悪の代名詞のように
言うの やめてください。

そうですね。

彼だけが 悪いわけじゃない。

あなたも 同罪です。

8年前…。

彼が 搬送されたときのことを
思い出しますよ。

あなたは 警察に

犯人を捕まえるように
わめき散らしていたくせに

真相を知った途端
今度は いじめの事実を

隠蔽してほしいと
俺に 泣き付いた。

それの何が いけないんですか?

どんな手を使ってでも

自分の子供を守るのが
親でしょ?

本当は 自分を守るため
だったんじゃないんですか?

犯罪者の親だと 周りから
非難されたくなかったから

隠したかったんじゃ
ないんですか?

人間には ルーツがある。

親から そのまた親から
受け継がれた

教育によって 今の自分がある。

つまり 多くの怪物は
突発的には生まれない。

「吉本 荒野」というモンスターを
つくり出したのは

他ならぬ あなたなんですよ。

そんなこと
あるわけないじゃないですか。

彼も また
被害者なのかもしれません。

(多恵)荒野。

どうしたんだ?
(慎一)見せたい物があるんだ。

座って。

(一茂)何だ? それ。
(慎一)家庭教師記録。

田子 雄大が
ここに来て 去るまでの

一部始終を
全て記録したものだよ。

何が書いてあるの?

「家庭教師記録」

「生徒名 沼田 茂之」

「初日の家族面談を 迎えた」

「事前に調査したとおり
沼田 茂之は

第2の 真田 宗多になる
可能性がある」

真田 宗多って… あっ。

自殺した 田子の生徒だよ。

「家庭教師記録」

「生徒名 沼田 茂之」

「担当して 3日が経過した」

「茂之の他にも 家族の問題が
浮き彫りになってきた」

「家庭を顧みない 父親」

「家族に遠慮して
踏み込めない 母親」

「そして 他人を傷つけることに
罪の意識を感じていない 長男」

「本当の問題児は
この長男 慎一だ」

「彼は 第2の 吉本 荒野になる
可能性がある」

「慎一を 更生させるには
家族の意識改革が 急務であり

そのためには 最悪の場合
家族を崩壊させるところまで

追い込まなければ
ならないかもしれない」

「家庭教師記録」

「生徒名 沼田 茂之」

「担当して 10日が経過した」

「茂之には
極限の痛みを与えることで

死を意識させて
生きている実感を 味わわせる」

「また その姿を
慎一に 直視させることで

慎一自身が いじめている側の
人間だと 認識させる」

「家庭教師記録」

「担当して 23日が経過した」

「茂之に 誕生会を開かせる」

「そこで 自分には 友達がいない」

「親から 見放されているという
現実を 思い知らせる」

「家庭教師記録」

「本当の友人を
手に入れた 茂之は

学校生活も安定して
受験に 集中できることだろう」

「しばらく 経過を見守りつつ

ここで もう1人
新しい生徒を 受け持つ」

「生徒の名は 沼田 慎一」

「全ては 計画どおりだ」

「家庭教師記録」

「予想どおり 慎一は
8年前の真相を 追い始めた」

「まだ 真希が 信頼できる人間だと
思い込んでいるようだ」

(慎一)「家庭教師記録」

「最悪の事態が 起きた」

「佳代子が 再び 株に 手を出して
1, 000万を損失し

自殺を図った」

「対象者が
死に 追い込まれた場合

先に 命を絶つと 決めていたが

彼女は 思いとどまったようだ」

「この件が 家族と向き合える
きっかけに なってほしいと

切に願う」

「家庭教師記録」

「いよいよ
全て 打ち明けるときが来た」

「一茂と佳代子は
思わぬ真相に 驚くだろうが

慎一は 俺と真希の関係に
うすうす 感づいているはずだ」

「しかし
それを 問いただせないほど

真希に 信頼を寄せている」

「つまり このネタバラしこそが
慎一の最後の試練になる」

次で 最後。

「家庭教師記録」

「生徒名」

(慎一・吉本)「沼田 茂之」

「沼田 慎一」

「総評」

《沼田家は
これまで 受け持った中で

最低の家族だった》

《その印象は 今でも変わらない》

《自分を 悲劇の主人公だと
勘違いしている

登校拒否児の次男》

《優等生を演じながら
裏で 他人を傷つけている 長男》

《家庭を顧みず
メンツが全ての 父親》

《反抗期の息子を 恐れて
育児放棄した 世間知らずの母親》

《この家にいるのは
家族じゃない》

《ルームシェアしてる
ただの 同居人だよ》

《「絆」って言葉が 気軽に 手軽に
使われている 世の中だ》

《家族の絆だって
自然に 存在するもんだと

思ってたんだよなあ?》

《そんなわけねえだろ!》

《互いに 膝を 突き合わせて

自分の思いを
口で 手で 目で 心で

伝えてこそ
初めて 存在するもんなんだよ》

《それを 何度も 繰り返して
築き上げていかなきゃ

強くならない
めんどくさいもんなんだよ!》

《いじめられてることも

自分を偽ってることも

家に 居場所がないことも

息子が 何を考えているのか
分からないことも

相手に 伝える努力もしないで

「家族だから
言わなくても分かる」なんて

お前ら エスパーかよ!》

《ハハ!》

《そんなもんは
単なる 幻想なんだよ》

《残念ながら
沼田家は 最後まで

自分たちを 超能力集団だと
勘違いしていたらしい》

《お互いに
責任を なすり付け合う姿は

怒りを通り越して 笑えたよ》

《家を壊すときでさえ みんな
背を向け合ってたもんな~》

(ため息)

《破壊の後に 再生があると
信じてるなら 教えてやるよ》

《絆のない家族に
再生なんて あるわけがない》

《お前らは

俺が 仕掛けたゲームに
負けたんだよ》

《こんな家族…》

《消えてなくなればいい》

(一茂)何だ? 茂之のやつ
こんなとこに 呼び出したりして。

これから 面接だっていうのに。

≪(物音)

≪(生徒たちの声)

≪(生徒)
おい 抵抗すんな! おら!

(生徒たち)おい!

(生徒)おい!

あっ ちょっ…。

(生徒)おら!
(生徒)おっ? お~い!

(生徒の笑い声)

(生徒)おい どうした?
もう終わりか?

(市原)立てよ ほら。

(佳代子)あの子…。

茂之を いじめてたやつだよ。

えっ?
じゃあ 何で いじめられてんの?

(生徒たち)おい! おい!

(市原)いいぞ いいぞ!
(生徒たち)お~。

(三井)放せよ 何だよ!

もう やめよう?

(三井)はっ? 俺たち
お前のために やってんだぞ。

確かに 山尾には
散々 いじめられてきた。

でも だからって
こんなの 間違ってるよ。

俺は 誰かを傷つけたくて
いじめから

解放されたかったわけじゃ
ないんだよ。

これ以上
山尾を殴るっていうんだったら…。

俺を殴ってよ。

殴れよ。

(園田)もういい。

終わりにしよう。

納得できないなら
俺も 一緒に殴れ。

(三井)分かったよ。

行こう。

よかったら 一緒に どう?

(市原)てめえ!

(山尾)何なんだよ お前。

ある人に 言われたんだ。

《死を意識して
初めて 生きている実感が湧く》

《生きている実感があって
初めて 人に優しくなれる》

俺も 君も

優しくなれるはずでしょ?

サッカー やろうよ!

下手くそのくせに よく言うよ。
(市原)ホントだよ。

(三井)しょうがねえな。

お前ら ボール 持ってこい!
(市原)お前が持ってこい。

(三井)何で 俺なんだ。
(園田)いいから 行くよ 行くよ。

♬~

あいつ あんなに強かったか?

俺たちも
変われるんじゃないかな。

あっ 面接の時間だ。

いってくる。

(佳代子)よし!

(佳代子)よいしょ。

(佳代子)よいしょ。

ああ…。

よいしょ。

よっ…。

(佳代子)万引した本は
取ってあるの?

(慎一)うん。

じゃあ 後で
一緒に 謝りに行きましょう。

ねっ?

(慎一)うん。

家族なんて
いらないんだって思ってた。

思ってた。

じゃあ 何で?

あいつに 「間違ってる」って
言ってやりたくて。

俺さあ…。

不思議と 先生のこと
嫌いになれないんだよねえ。

何でだろ?

俺もだよ。

だから 言ってやりたいんだよ。

(佳代子)あっ もう できますから。

(一茂)ああ。

離婚届 処分しましたから。

そう…。

(佳代子)あの子たちが
成人するまでは 別れません。

じゃあ チャンスは 5年だな。

えっ?
(一茂)いや 何でもない。

(佳代子)あっ ご飯 できたわよ。

(茂之・慎一)うん。

(茂之・慎一)いただきます。

(一茂)おい ちょっと待て。

今日はな 記念日だ。

誰かの誕生日だっけ?
(佳代子)いいえ。

じゃあ… あっ 結婚記念日?

それは もっと先。

今日は…。

家族記念日だ。

フッ…。
あ~あ。

うまく 言えなかったけどさ…。
何だ そのリアクション。

何? ずっと考えてたの?
(一茂)うん サウナでな。

まあ いいんじゃない?

私は どうかと思うけど。

分かったよ もういいから。

取りあえず 乾杯。
(慎一)俺たち 水だけど。

いや だから
そこは 雰囲気でやってくれよ。

ほら ちょっと お箸 置いて。
グラス 持って ほら。

んっ いい? はい。

乾杯~!

(一同)乾杯~。

もっと楽しそうに 乾杯しろよ。

≪佳代子さん!
≪佳代子さん! 間に合った!

(佳代子)あっ どうも。

(京香)さみしくなるわね。

(菜穂)こっちに来たら
いつでも連絡してね。

(佳代子)
色々 お世話になりました。

気持ちだから… ねっ?
(紗枝)ちょっとだから。

気持ち 気持ち。

(一茂)浅海君… じゃなかった。

立花さん…。
(慎一)でもなく 水上 沙良。

えっ? 3つ目?

あの人って…。
(京香)あの人よね?

(業者)よかったら
乗っちゃってください。

(沙良)慎一君 ちょっといい?

(慎一)うん。

じゃあ 先 乗ってるから。

じゃあ お世話になりました。

(紗枝)あっ どうも。
あっ じゃあ お元気で。

(菜穂)お元気で。
(京香)元気でね。

(沙良)引っ越すんだ。

別れの挨拶ってわけじゃ
なさそうですね。

実は 田子先生について
1つ 思い出したことがあったの。

5月26日なら
会えるかもしれない。

その日は 宗多の命日なの。

去年 宗多が 命を絶った山小屋に
行ってみたら

お花が 置いてあったの。

教えてくれて ありがとう。

じゃ またね。

(慎一)おう…。

(ぶつかる音)
(慎一)あっ。

おい ぶつけるなよ お前~。
(慎一)じゃあ 自分で持てよ。

取りに行くんだよ お前 何だよ…。
(佳代子)何してるの?

見習い期間を 終えたら
店長として 働いてもらうから。

じゃあ 沼田さん。
(一茂)はい。

沼田です。
よろしくお願いします。

(店員たち)よろしくお願いします。

(飛鳥)どうしたの?

この間は ごめん。

いいよ もう。

あのさ 俺が こんなこと
言える立場じゃないんだけどさ…。

もう1回 俺と 付き合ってほしい。

えっ…。

何 言ってんの? こんなとこ…。
(慎一)俺と 付き合ってほしい。

駄目かな?

(ため息)

駄目って 言えない自分が 憎い。

♬~

(慎一)お前 こんなんも解けないで
成邦館 受けようと思ってんの?

教え方が 悪いんだよ。
変なんだよ これさあ…。

変じゃないだろ!?

(佳代子)ケンカしないの もう。

ほら おやつ。

♬~

これ お願いします。
(みこ)はい。

(園田)早く 遅えよ。
見てないよね?

(園田)見てない 見てない。
OK。

あった! よっしゃ!
あった!?

あった!
俺も!

(茂之・園田)
はい はいはいはい!

いいねえ!

≪(さくら)沼田君! 園田!

ちょっ ちょっ…。

(佳代子)えっ?

受かった?
(一茂)受かった?

(佳代子)受かったって!
(一茂)受かった?

(一茂・慎一)
よ~し よしよし… お~!

書類ね
ちゃんと もらってらっしゃいね。

(一茂)合格!
(慎一)よ~し よしよし…。

(一茂・慎一)よかった~!
ハハハハハ…。

すごい すごい。
(慎一)あ~ よしよしよし…。

(慎一・一茂)よしよしよし…。

♬~

よっ。

あんたを 殴りに来た。

いいねえ。

(慎一)あ~!

(慎一)この!

(慎一)あ~!

(慎一)沙良さんから

あんたが 吉本 荒野になった
理由を 聞いたよ。

あんた 言ったよな?

「人を殺したことがある」って。

《先生が 「殺した」って
言ってた相手は

真田 宗多のことよ》

《でも 彼を 追い詰めたのは
吉本 荒野ですよね?》

(沙良)《その言葉は
吉本 荒野として言ったものよ》

真田 宗多の 死を そんなふうに
平然と口にできるのは

あんたが
それだけ 吉本 荒野として

生きてるってことだ!

それが 何を意味するのか。

彼女が 悲しそうに言ってたよ。

あんたが ホントに殺したのは…。

田子 雄大!

あんた自身だよ!

あんたは 第2の 真田 宗多
吉本 荒野を 生まないために

8年前 ここで 自分を殺した!

(雄大の叫び声)

(慎一)そして 悪意の体現者として
俺たちの目の前に 現れた。

《現実は お前が思ってるより
よっぽど 残酷なんだ》

(慎一)そして
俺たちを 容赦なく 壊していった。

《絶望を 思い知らせてやる》

(慎一)家族を崩壊させといて
それが いまさら

俺たちのためだなんて
納得ができると思うか!?

《お前を壊してやる》

(慎一)あんたのやり方は
間違ってんだよ!

《子供が 大人になれないんだよ。
いいかげん 気付けよ!》

あんたのやり方は 間違ってる!

《家族を再生させろ》

間違ってんだよ!

あんたのやり方は
間違ってんだよ!

何で そこまでするんだよ。

何で そこまで
自分を犠牲にすんだよ!

(慎一)あ~!

(慎一)あ~!

贖罪のつもりか!?

それで 罪を償ってんのかよ!

間違ってんだよ!

(慎一)全部
あんたのせいなんだよ。

全部 あんたのせいだ。

あんたのせいで

家を失った。

あんたのせいで

俺は 高校を辞めることになった。

あんたのせいで

家族が 壊れた!

(慎一)あんたのせいで…。

(慎一)あんたのせいで…。

家族に…。

家族に 絆が生まれた。

ありがとうございました!

《吉本 荒野
昭和57年1月17日生まれ》

《AB型》

《悪意の体現者として
生徒と向き合う》

《ずっと そうして生きてきた》

《けど 今日 久しぶりに笑った》

《田子 雄大として…》

《心から 笑った》

♬~

(慎一)あの…。

(慎一)どうしても
ふに落ちないことがあります。

沙良さんに 会えたのは

あなたの部屋に置いてあった
劇団のチラシが きっかけでした。

それで
想像力を働かせてみたんです。

もし あなたが わざと
チラシを置いてったとしたら…。

俺が 8年前の あの
胸を打つエピソードに 共感して

家族の再生に 乗り出すところまで
予測できたんじゃないかって。

彼女が教えてくれた
8年前の真相は

本当に 真実なんですか?

いいねえ。