家族ゲーム #3 夜の山道で車を運転する吉本荒野(櫻井翔)。助手席に座る沼田慎一(神木隆之介)は不安が募る。吉本と…
出典:EPGの番組情報
<イッキ見テレビ!>・家族ゲーム #3【櫻井翔 神木隆之介】[再][字]
弟の誕生日会に家庭教師がクラス全員招待!家族全員で出し物の準備をするが家庭教師は何をたくらんでいるのか?▽櫻井翔 神木隆之介 板尾創路 鈴木保奈美
番組内容
夜の山道で車を運転する吉本荒野(櫻井翔)。助手席に座る沼田慎一(神木隆之介)は不安が募る。吉本と名乗るこの家庭教師は、東大の卒業アルバムに写っていた人物とは別人だった。吉本は慎一に「自分のストーリーの一部を教えよう…」と告げ、とある病院へと車を走らせていた。訪ねた病室には“吉本荒野”という患者のプレートがあった。吉本は、生命維持装置につながれたこの患者こそが本当の“吉本荒野”であり、
番組内容2
自分の弟なのだと、その隠された事実を語って聞かせる。にわかには信じがたい慎一だったが、嘘とも思えない。最後に「あなたの本当の名前は?」と聞く。吉本は「…雄大だ」と答えた。慎一はこの話を弟の茂之(浦上晟周)にだけ伝えた。そんな子供たちをよそに父・一茂(板尾創路)はご機嫌そのもの。浅海舞香(忽那汐里)との出来事を思い出しているのだ。母・佳代子(鈴木保奈美)は、そんな一茂にイライラを募らす。
番組内容3
一方、登校した茂之は、吉本からの「遺書」の脅しが効いて一変したクラスの雰囲気に驚く。吉本は、いっそクラスメイトを招いて茂之の誕生日会をやろうと言い出す。戸惑う茂之だったが、吉本の命令は絶対だ。次の日の夜、舞香が一茂の忘れ物を届けに沼田家にやって来た。一茂は慌てて帰そうとするが、吉本が勝手に家に上げてしまい、夕食を共にすることに。しかも吉本は舞香を誕生日会に誘う。吉本はいったい何を企んでいるのか?
出演者
櫻井翔
神木隆之介
忽那汐里
浦上晟周
北原里英
・
板尾創路
鈴木保奈美
スタッフ
【原作】
本間洋平「家族ゲーム」(集英社文庫刊)【脚本】
武藤将吾【演出】
佐藤祐市【音楽】
本多俊之【制作】
フジテレビ【制作著作】
共同テレビジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
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(吉本)♬「さよならするのは
つらいけど」
♬「さよならするのは
つらいけど」
♬「さよならするの… さよなら…」
(慎一)ちょっと。
(吉本)あっ?
(慎一)『ドリフの大爆笑』の
エンディングで歌われていた
『いい湯だな』の替え歌の中でも
とりわけ さみしいフレーズを
壊れたレコードみたく
繰り返すのは 何かの暗示ですか?
どんどん 人里 離れていくし
街灯も ほとんど ないし。
僕は いったい
どこに向かってるんですか?
まくしたてるね~。
怖いの?
殺されたくないだけです。
いいねえ。
君の中で 僕は えたいの知れない
殺人鬼ってとこか。
当たらずとも遠からず
ってところです。
だいたい 僕は あなたの名前すら
知らないんですから。
《確かに 卒業生の中に
「吉本 荒野」という名前が
ありました》
《あなたは
いったい 誰なんですか?》
俺が
吉本 荒野じゃなかったとして
それが いったい 何だってんだ?
名前が違うんですよ?
そんな人に 全幅の信頼を
寄せられるわけ
ないじゃないですか。
名前が合っていたところで
君が 一家庭教師に
全幅の信頼を 寄せるとは
思えないけど。
論点を すり替えないでください。
すり替えてるつもりは ないよ。
名前が 何だって
俺が 茂之をいじめから救ったのは
紛れもない事実だ。
それは 結果論です。
あなたのやり方は 間違ってる。
だったら
君が正しいと思う やり方で
茂之を救ってあげれば
よかったじゃない。
何もしなかった人間が
理想だけを語るなんて
ひきょうだとは思わないか?
正直に言えよ。
君は 俺が怖いんだろ?
自分の物差しで 測れない存在が
不気味で しかたがない。
裏を返せば 俺という人間が
少しでも 分かれば
安心できるってわけだ。
だから
君に 教えてあげようと思って。
俺の ストーリーの一部を…。
♬「ババンバ バン バン バン
アビバノンノン」
♬「ババンバ バン バン ア~」
病院?
さあ…。
パンドラの箱を 開けようか。
♬~
♬~
彼が 本物の 吉本 荒野。
俺の弟だ。
出来の悪い俺とは 対照的に 弟は
絵に描いたような優等生でねえ。
君たち兄弟とは 逆だな。
彼は 教師になるのが夢でね。
東大に入っても
両親の反対を 押し切って
中学教師になった。
でも その直後だった。
事故に遭ったのは…。
やっと 自分の夢に向かって
まい進できるっていうときに
彼は 全てを奪われた。
それが 自分のように悔しくてね。
だから…。
俺は 弟の夢をかなえるために
教師になったんだ。
何で 学校の先生じゃなくて
家庭教師なんですか?
簡単な話だよ。
俺は 教員免許を持っていない。
でも…。
俺は 俺のやり方で
弟の名に 恥じぬように
生徒と 向き合っているつもりだ。
これでも 茂之を教える資格が
ないというなら
ご両親に言ってもらって
構わない。
本当の名前を 教えてください。
雄大。
雄大…。
でも 俺は…。
これからも
「吉本 荒野」を 名乗り続けるよ。
(茂之)そうだったんだ。
でも 今は まだ
父さんたちに話すつもりはない。
何か 気になることでもあんの?
≪(一茂)おはよう。
(慎一)おはよう。
(一茂)今日も 学校か。
ちゃんと行けるようになって
ホントに よかった。
やれば できるんだから お前は。
頑張れよ。
なっ?
で どうだ? 学校は。
最近の話題は やっぱり あれか?
AKBか?
ことしの総選挙のセンターは
まゆゆとか ぱるるとか…。
詳しいね。
(一茂)まあな。 ヘヘ。
(一茂)母さん
AKBの あの子に 似てるよな。
(慎一)はっ? 誰?
ほら あの子だよ。
少し 天然 入っててさ…。
(舞香)《この辺って
ホテル 多いんですよね》
《今日は 帰りたくないなあ》
いや ほら あのチームBの
顔が小さくて
もっと こう すらっとしてて…。
いや 他のチームだったかな。
《どうしよう。
母が 熱 出したみたいで》
《大丈夫? 今日は
帰った方がいいんじゃない?》
清純派で 優しそうで…。
《いいですか?》
《うん しょうがない。 うん》
《ごめんなさい》
もう あれだよ。
考えたら あれだな。
似てる子なんか
いるわけないよな。
年も 倍以上 違うんだし。
母さん 新しいワイシャツ
出しといてくれる?
(佳代子)はい。
≪(ドアの開く音)
≪(ドアの閉まる音)
(佳代子)最近
帰りが 遅いようですけど。
しょうがないでしょ
仕事なんだから。
今日も 遅くなると思うよ。
(佳代子)はい。
《これを 学校 教育委員会
マスコミ各社に 送りつける》
《そしたら
お前らも 立派な犯罪者だ》
《茂之君をいじめたら この遺書を
自宅に残して 死にます》
《今度 茂之が
いじめに遭ったら
お前らの人生
台無しにしてやるからな》
(相川)おはよう。
(生徒たち)おはよう。
(美月)沼田君 おはよう。
(生徒)おはよう。
おはよう。
(広香)沼田君。 あの これ
休んでたときのノートのコピー。
よかったら 使って。
ありがとう。
フフ。
(シャッター音)
気持ち悪い。
何 思い出してたの?
学校のこと?
まあ。
ハハハハハ 気持ち悪い~!
やめてくださいよ。
ねえねえ そんなことよりさ
もうすぐ 誕生日でしょ。
今週の日曜日です。
あ~ あと5日か。
じゃ 誕生会やろうよ。
えっ?
誕生会だよ。 クラスメートと
親交を深める チャンスじゃない。
ねえ やろうよ。
やっちゃおうよ!
それは ちょっと~。
犬のお前に 選択肢はないんだよ。
何人 呼ぼうかなあ。
クラス 全部で 何人だっけ?
26人です。
じゃあ ノルマ 20人だな。
≪(ドアの開閉音)
あれから 色々 考えたんです。
昨日の話には
どれも 裏付けるものがなくて
信ぴょう性に 欠けます。
だから
検証しようと思ったんです。
あなたが ホントに 吉本 荒野の
兄なのかってところから。
事故についても あなたの
人殺し発言を 鑑みれば…。
これ以上 詮索しない方が
身のためだと思うよ。
優等生を演じるのも
ストレスが たまるんだろうねえ。
仲良くしようよ。
ねえ。
♬~
≪(ドアの開く音)
そんなもの見たって 何もないよ。
あのさ
ちょっと 頼みがあんだけど。
実は 茂之君の誕生会
やることにしたんです。
20人くらい呼んで 盛大に。
20人? どこで やるの?
もちろん この家です。
そんな いきなり言われても。
まだ あと4日も ありますから。
そこで ご相談なんですけど
誕生会の演目で フラダンスを
踊っていただきたいんです。
皆さん その フラのサークル
入られてるんですよね?
(紗枝)ええ。
どうして ご存じなんですか?
お母さんから聞きました。
大学のころ
フォークソング研究会に 入ってたって。
誕生会で 歌ってくださいよ。
え~ 無理だよ。
大丈夫だって。
茂之君の 子供のころから
今に至るまでの 画像
つなぐだけだから。
茂之君の半生を 語る
スライドショーに
ん~ 小田 和正の曲とか 流して…
いいね。
茂之君が
聴きたがってるんですよ?
お父さんのライブが 見たいって。
そうなの?
また ギターが
弾けるようになれば
女性も 一発で 落ちますよ?
ラブソングとか
歌っちゃって 弾いちゃって。
それは いいけど。
でも 茂之が そこまで
言うんだったら やっちゃう?
えっ?
(京香)やりましょ?
今度の発表会の 練習にもなるし。
じゃ お願いします。
お願いします。
お願いね。
あの…。
この画像
どうやって 手に入れたんですか?
お母さんから借りたんだよ。
あっ いいねえ。
ホントに やるんですか?
中3で 誕生会って…。
しかも 親が 出し物なんて
恥ずかし過ぎますよ。
そう言うなよ。
お前の力になりたいんだって。
愛されてるよなあ。
うらやましいよ。
別に そんなんじゃ…。
≪(相川)チキショー。
≪(生徒)あ~ 俺が1位だ。 待て!
(相川)おはよう。
おはよう。
(生徒)おはよう。
おはよう。
(相川)「誕生会」? おい 机ん中。
(優子)何? これ。
(田辺)「誕生会」
何か 面白そうじゃね?
こういうの やらなくなったもんね。
(優子)私 行こっかな。
(広香)ねえねえ
この「サプライズ」って 何?
(田辺)あっ
サプライズ 俺も気になるよ。
とっ… 当日の お楽しみです。
(生徒たち)え~?
(一茂)再就職の支援も できる限り
やらしていただきますので
ご検討の方
よろしくお願いします。
(一茂)昼飯は 何にする?
♬「君は Funky Monkey Baby
おどけてる…」
(シャッター音)
(シャッター音)
(京香)高いわよ 絶対…。
(菜穂)落とさないでよ?
(シャッター音)
(シャッター音)
≪(慎一)何してんだよ。
勝手に 人の部屋に 入んなって
言ってんだろ。
ごめんなさい。
ほこり たまってたから。
(慎一)ハァ~
もういいよ 自分でやる。
あっ そう。 じゃあ 置いてくね。
あのさ…。
(佳代子)うん。
この写真 母さんが撮ったの?
(佳代子)どこだろ ここ。
見覚えないけど。
≪(シャッター音)
玄関のドア 開いてましたよ。
不用心だなあ。
ちゃんと 閉めてたはずだけど。
(一茂)
♬「君は Funky Monkey Baby」
♬「おどけてるよ」
♬「だけど 恋しい」
≪(ドアの開く音)
(一茂)♬「俺の…」
誕生会で それ歌うんですか?
(一茂)悪い?
だいたい お前が
俺が ギター やってること
先生に言うから こういうことに
なっちゃったんだろ。
(佳代子)私 言いませんよ?
(一茂)じゃあ 何で 先生が
俺 ギター やってること
知ってんの?
(佳代子)知りませんよ。
先生に 私が フラ やってること
言ったの お父さんですよね?
そんなわけないだろ。
お前の話なんて したことないよ。
(バイブレーターの音)
(一茂)んっ?
(一茂)んっ?
どうしたんですか?
(一茂)いや…。
≪(チャイム)
はい。
どうしたの?
(舞香)忘れ物 届けに来ましたよ。
あっ これ どこに置いてあった?
≪(佳代子)どちらさまですか?
(一茂)ああ…。
あっ あの 私 パシフィック電機の
浅海と申します。
主人が
いつも お世話になっております。
入構証 届けてくれたんだよ。
これが ないと
会社 入れないからさ。
助かったよ。 ありがとう。
(舞香)はい。
じゃあ 私は これで…。
≪あれ~?
お客さん
もう 帰しちゃうんですか?
あの よかったら
一緒に 夕飯でも どうです?
あのね 君んちじゃないでしょ?
そうねえ。
せっかく
届けていただいたんだし。
あっ どうぞ
召し上がってらしてください。
ホントに 結構です…。
まあまあ 遠慮なさらず。
さあ さあ どうぞ。
じゃあ お言葉に甘えて。
失礼します。
(佳代子)どうぞ。
(舞香)うん おいしい。
お店で食べる 料理みたいです。
それは 言い過ぎですよ。
ねっ? お母さん。
そうですね。
(舞香)ホントに おいしいです。
課長が うらやましい。
浅海さんは
結婚されてるんですか?
いいえ。
でも 恋人は いるんでしょ?
まあ いるような いないような。
(せきばらい)
(一茂)母さん 慎一は どうした?
今日は 塾じゃないですか?
ああ そうだったね。
(舞香)んっ そういえば さっき
ギターの音が 聞こえましたけど。
ああ お父さんです。
今週の日曜日
茂之君の誕生会 やるんですけど
そこで ギターの生演奏…。
あっ
よかったら 聴きに来ません?
ホントですか?
うん。
ぜひ。
(一茂)いや… でも ほら
同級生に交じってっていうのも…。
別に いいよね?
ねえ?
ねっ?
うん。 いいそうです。
え~ うれしい。
楽しみにしています。
おいしいです。
帰るよ。
(飛鳥)今日も
来なかったね 吉本の家族。
でもさ 吉本 首にするために
ここまでする必要 ある?
あいつ 茂之の小さいころの
画像とか 普通に持ってた。
親から借りたんじゃない。
自分で集めたんだ。
うちの親戚や近所を 回って。
(飛鳥)嘘…。
親戚の叔父さんの話じゃ
俺たちのことを
根掘り葉掘り 聞いていたらしい。
超怪しいじゃん。 親に言いなよ。
それが できたら 苦労しないよ。
(舞香)焦った顔も
すてきでしたよ。
(一茂)そんなキラースマイルされたら
怒れないじゃない。
(舞香)今度の日曜日に
埋め合わせしますから。
(一茂)えっ?
(舞香)誕生会 終わったら
この前の続き しよ?
この前の続き?
も~ ホテルですよ。 ラブホテル。
ああ…。 フフ。
あの… 誕生会の参加人数
教えてほしいんだけど。
ああ ちょっと待って。
みんな 沼田君の誕生会 行く人
手を挙げてくれる?
(生徒たち)はい。
(相川)全員 参加だね。
(優子)私 超楽しみにしてるから。
(森里)俺も
サプライズイベントが
気になってしょうがねえし。
行くっきゃないっしょ。
(佳代子)あっ お疲れ。
シゲちゃん ちょっと ちょっと。
誕生会の空揚げ
揚げてみたんだけど。
ショウガ きついかな?
ううん 大丈夫。
そう。 じゃあ これを 20人分で。
もうちょっと 来ると思う。
ホント?
じゃあ もっと 買い足さないと。
お父さんね
もう 誕生会の準備してるの。
楽しそうだね。
そう?
うん。
(一茂)
♬「君は Funky Monkey Baby」
おう 茂之 ちょっと
これ 運ぶの 手伝ってくれ。
うん。
(一茂)重いんだ これ 結構ね。
よし いくぞ。
♬「おどけてるよ」
いいねえ。
(一茂)♬「君といれば…」
(慎一)あの…。
(慎一)吉本 荒野さんの
ご家族の方ですか?
(多恵)そうですけど。
(多恵)そういうことでしたか。
(慎一)すいません。
ぶしつけに 押し掛けるような
まねを してしまって。
いいえ。 でも あなたが
心配なさってるようなことは
何もありませんよ。
雄大は 確かに 荒野の兄ですし
この子に代わって
教師の道を進んだのも 事実です。
もちろん 荒野の事故に
一切 関係ありません。
そうですか。
不愉快な思いをさせてしまって
すいませんでした。
じゃあ 失礼します。
気を付けた方が いいですよ。
あの男は 悪魔ですから。
♬~
(バイブレーターの音)
(多恵)慎一君が 来ました。
余計なことは
話してないでしょうね?
(多恵)指示された内容しか
話してません。
そうですか。 ご苦労さまです。
もう これで
勘弁していただけませんか?
息子は 罰を受けました。
これ以上
私たちに関わらないでください。
嫌です。
これからも 会いに行きますよ。
忘れてほしくありませんし。
僕と息子さんは…。
共犯なんですから。
(京香)あっ
シゲちゃん おめでとう。
んっ?
あっ いや ビデオ 回すんですね。
そりゃ
沼田家の 一大イベントだからね。
おっ あと10分だ。
ちょっと 外 見てきます。
(京香)ちょっと失礼。
(紗枝・菜穂)うん。
佳代子さん
ちょっと いいかしら?
(京香)実はね
私のところに 変なメールが来て。
(佳代子)ああ これね。
あっ この日
主人の会社の子が うちに来たの。
それで
送ってったときのことだと思う。
でも 誰が こんな嫌がらせ…。
そうよね。 ごめんね
せっかくの誕生会なのにね。
(佳代子)うん。
(紗枝)まあ ご主人!
(京香)あら やだ!
(笑い声・拍手)
今日は 息子のために
ありがとうございます。
≪いえいえ とんでもない。
いいねえ。
(一茂)あれ? もう12時だろ。
何で 誰も来てないの?
(一茂)時間
間違えてんじゃないのか?
(慎一)いや それは ない。
ここに ちゃんと書いてあるし。
茂之は?
(慎一)外で
待ってるんじゃないかな。
(佳代子)せっかくの休日を
無駄にしちゃって ごめんなさい。
(京香)いいのよ。 私たちのことは
気にしなくていいから。
気にしないで?
(京香)ホント。 さようなら。
(一茂)すいません。 どうも。
何か 痛々しかったですね。
けど 1人も来ないって…。
せっかく練習したのに。
ああ 残念。
(京香)あっ うち来ない?
面白い話があんのよ。
(紗枝)えっ 何? 何? 何?
聞きたい!
(バイブレーターの音)
(ため息)
どうしたんですか?
何でもないよ。
携帯 見せてください。
はっ?
(佳代子)誰ですか?
浅海君だよ。 来れなくなったって。
それだけですか?
(一茂)それだけって…。
「急用ができて
行けなくなりました」
「すいません」 以上。
ちょっ ちょっと。
(佳代子)貸してください!
(一茂)やめなさいよ。
やめろって言ってんだろ!
茂之君…。
遅いですよね。
ちょっと見てきます。
よいしょ。 行こう。
えっ?
行こう。
(慎一)ちょっと…。
(慎一)どこ行くんですか?
はっ?
ちょっ…。
VIPルームへ ようこそ。
さあ 座って。
(慎一)これ
さっきのビデオカメラ…。
ほら ここに 「サプライズ」って
書いてあるでしょ。
これが それ。
本日のメーンイベント。
何を たくらんでるんですか?
今日さ ホントに 茂之の
クラスメート 来ると思った?
当たり前じゃないですか。
来るわけないだろう。
友達なんか いないんだから。
じゃあ 何で
誕生日会なんて開いたんですか?
次のステップに 進むためだよ。
(メールの着信音)
(佳代子)どこ行くんですか?
(一茂)着替えるんだよ。
お前 今日 おかしいぞ。
(♬『言葉にできない』)
♬~
(慎一)あれ 俺が
編集したやつじゃないですか。
これの どこが
サプライズなんですか?
まあ 見てろって。
(一茂)びっくりしたよ。
家に来るなんてさ。
(舞香)どうしても
沼田課長に会いたくなっちゃって。
この声 父さんと 誰だ?
浮気相手。
(一茂)どうなってんだ これは!
(舞香)今度の日曜日に…。
(一茂)何 やってんだ 放せよ。
おい 放せ。
放せ おい。
(舞香)この前の続き…。
あ~!
(一茂)この前の続き?
(舞香)
も~ ホテルですよ。 ラブホテル。
(一茂)ああ…。 フフ。
(一茂)日曜日は 君のために
歌っちゃおうかな。 ハハハハ。
♬「君は Funky Monkey Baby」
♬「おどけてるよ」
(一茂・舞香の笑い声)
(一茂)♬「だけど 恋しい」
♬「俺の彼女」
(一茂・舞香の笑い声)
(♬『言葉にできない』)
あなたと 浅海さんですよね?
(一茂)いや 違うんだよ。
彼女とは
まだ そういう関係じゃないんだ。
(佳代子)まだ…。 じゃあ いずれ
そうなるっていうことですか?
(一茂)言葉の あやだよ。
だいたい 何で
この会話が 盗聴されてるんだ。
犯罪じゃないか。 誰が…。
いちるの望みだったんです。
今日で 変われるんじゃないか。
この誕生会で
思い描いてた家族に
なれるんじゃないかって…。
でも やっぱり 駄目でした。
どこまで苦しめれば 気が済むの?
(佳代子)見てください。
あなた 1枚も写ってません。
子供のことは
全部 私に 押し付けてきたから。
押し付けてって… しょうがないだろ
仕事が忙しかったんだから。
仕事?
仕事! 仕事!
その言葉が 私を壊したんです。
(佳代子)
このころは かわいかった。
どんなに 腹が立っても
一瞬の笑顔で 優しさで
全て 許せた。
(佳代子)でも
大きくなるにつれて
言うこと 聞いてくれなくなって
愛することさえも
義務のように思えてきて。
今では この子たちが
何を考えているのか
まったく 分かりません。
理解したいとも思いません。
うわっ…。
思ったより ヘビーだなあ。
大丈夫かな 茂之君。
嫌なんです。
結婚しなければ
子供が 生まれなければ
私には 別の人生が
待ってたんじゃないかって。
そんなことを 思う自分が
たまらなく 嫌なんです。
(佳代子)こんな妻に
なりたくなかった。
こんな母親に なりたくなかった。
(佳代子の泣き声)
(佳代子の泣き声)
すまなかった。
何も 分かってやれなくて…。
俺が 悪かった。
子供たちに 罪は…。
分かってます。
今日… 今日だけですから。
(佳代子の泣き声)
(拍手)
大人だねえ。
けど 茂之にとっては
悲惨な誕生日になっちゃったなあ。
ふざけんなよ お前。
あんたのせいだよ。
あんたが 全部 ぶっ壊したんだ…。
勘違いするな!
俺は 舞台を用意しただけだ。
ここで起きているのは
全て リアル。
本音だよ。
君だって 茂之を祝うために ここに
来たわけでは なかったんだろ?
俺の弱みを 探すために
参加したにすぎない。
つまり 君にとっても
茂之なんか どうでもいい
存在だったんだよなあ。
違う。 いや 違う。
だったら こういうときに 茂之が
どこに行くのか 知ってるのか?
親戚の叔父さんの方が
茂之のこと 詳しかったよ。
♬~
いっ…。
(相川)あっ。
あっ ごめん。
あのさ… いや
行こうと思ってたんだけどさ
山尾が 行くなって。
ホントだよ?
ゲーセンにいるから聞いてみなよ。
(相川)なあ
遺書には 書かないでくれよ?
≪(生徒たちの笑い声)
(市原)だろ?
(生徒)マジ うぜえよな。
(山尾)ホントうぜえよな
沼田のやつ。
(市原)遺書さえなければ
今すぐ 死んでくれていいのに。
(生徒)なっ。
(生徒)マジ 早く死ねよ。
≪(美月)やっぱ ここにいた。
(優子)ねえ カラオケ 行かない?
(園田)沼田の誕生会は?
(優子)行くわけないじゃん。
中3で 誕生会とか
マジ あり得ないんだけど。
(広香)仕方なく 接してるの
気付かないのかな あいつ。
(生徒)にやにや にやにや
しちゃって…。
(生徒)ホント 超キモいんだけど。
(生徒)ねっ 臭いよね。
(生徒)ホント 嫌だ。
うわ~!
(慎一)あっ もしもし
叔父さん?
あのさ 茂之が 落ち込んだときに
行く場所って 分かる?
(飛鳥)ちょっと! 誕生日会
すぐ終わるって言ったじゃん。
えっ? 神社の裏? 秘密基地…。
(飛鳥)何回も電話したのに。
よっ。
放せ! もう 放せよ! 放せっ…。
簡単に 友達ができると思ったか?
自分で 突き放した家族が
変わらぬ愛情を 注いでくれると
思ったか?
友達が 1人もいない。
家族からも 見放されている。
それが お前の現実だ。
悔しいか。
だったら
お前が 変わるしかないんだよ。
立て。
立てよ!
もう 泣くな。
今日は 黙って 涙を拭け。
でも…。
あしたになっても 涙が出るなら
そのときは
俺が 一緒に泣いてやる。
前に言ったろ。
「お前の味方だ」って。
《何があっても
俺は お前の味方だ》
俺がいる。
俺が… お前を変えてみせる。
♬~
♬~
もう 泣くな。
(笑い声)
んっ…。
(笑い声)
ったく もう
これ 気に入ってんのに。
フッ…。
えっ?
先生が
抱き付いてきたんじゃないですか。
(吉本・茂之の笑い声)
うるさいな。
フフ。
よし。
帰るぞ。
何だ いいやつじゃん。
これが 本当の狙いだったんだ。
茂之を 丸裸にして
手を 差し伸べる。
これで 吉本は 茂之にとって
絶対的な存在になった。
(一茂)おはよう。
(慎一・佳代子)おはよう。
(一茂)あれ? 茂之は?
(慎一)今日は 早く行くって。
(一茂)おお そうか。
おっ
今日は フレンチトーストか。
じゃあ 紅茶は…。
(佳代子)濃いめのミルクティー。
(一茂)さすが 分かってるねえ。
(佳代子)はい。
(一茂)ありがとう。
ごちそうさまでした。
(一茂)うまい。
(佳代子)はい お待たせ。
(一茂)ああ ありがとう。
(慎一)じゃ いってきます。
(佳代子)いってらっしゃい。
いってらっしゃい。
≪(ドアの閉まる音)
♬~
(兵頭)沼田は 欠席か。
おい 大丈夫かよ。
誕生会 ホントに
行かなくてよかったのか?
(山尾)フッ。 心配すんな。
「自由参加だから 来なくても
いじめに ならない」っつったの
あの家庭教師なんだから。
中学デビュー!
チキショー!
マザコン。 むっつりスケベ!
こんなやつ
こっちから 願い下げだ。
お前なんて こうしてやる。
うわっ うわっ…。
(慎一)駄目だ。
吉本の 過去の生徒を
調べてみようと思ったけど
全部 偽者。
どれも
著作権のない モデル写真だった。
(飛鳥)詐欺で 訴えれば?
(慎一)いや。
あいつは 絶対 何か隠してる。
こっちだ! こっちって どっち!
こっちって どっち!
こっちって…。
♬~