家族ゲーム #4【櫻井翔 神木隆之介】吉本荒野(櫻井翔)への疑いを拭えない沼田慎一(神木隆之介)は、インターネットで…

出典:EPGの番組情報

<イッキ見テレビ!>・家族ゲーム #4【櫻井翔 神木隆之介】[再][字]

弟の茂之がラブレターをもらう!家庭教師吉本は無理矢理デートを仕込み、その現場を佳代子に見せるが…?▽櫻井翔 神木隆之介 忽那汐里 板尾創路 鈴木保奈美

番組内容
吉本荒野(櫻井翔)への疑いを拭えない沼田慎一(神木隆之介)は、インターネットで『吉本荒野を訴える会』というサイトを見つけた。サイトの管理人に相談があるとメールを送ると返事が来た。慎一は吉本の今までの悪行を訴え、家族を救いたいと伝えるが、管理人に「あなたには頼れる人間がいない」それどころか「茂之(浦上晟周)の心配などしていない」と見抜かれてしまう。そして「本当に孤独なのは慎一自身ではないか?」と。
番組内容2
一方、母・佳代子(鈴木保奈美)との関係が悪化する父・一茂(板尾創路)は、その引き金となった浅海舞香(忽那汐里)との盗聴テープの出所を吉本に尋ねる。吉本は部屋に落ちていたテープを拾ったことを認め、何らかの操作ミスで茂之の映像に重なってしまったのだと詫びた。だが、その一方で佳代子には自分が盗聴して録音したと告白する。旦那さんの浮気が許せず、佳代子の為に取った行動だったと。双方に都合よく振る舞う吉本…。
番組内容3
そんな時、茂之が学校で真野さくらという女の子からラブレターをもらう。それを知った吉本はモーレツな応援を開始。女の子の好みをすべて調べてファイルを茂之に渡し、ラブレターの返事も書き、デートのセッティングまでしてみせる。どうにか茂之がデートの約束を取り付けてくると、次に吉本が取った行動は…またも破天荒だった。吉本は一茂の目の前で佳代子にこう言ってのける。「お母さん、今度、一緒にデートしません?」
出演者
櫻井翔 
神木隆之介 
忽那汐里 
浦上晟周 
北原里英
 ・ 
板尾創路 
鈴木保奈美
スタッフ
【原作】
本間洋平「家族ゲーム」(集英社文庫刊) 

【脚本】
武藤将吾 

【演出】
佐藤祐市 

【音楽】
本多俊之 

【制作】
フジテレビ 

【制作著作】
共同テレビ

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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(慎一)「初めまして」

「現在 弟が 吉本 荒野に
勉強を教わっています」

「このサイトを見て
恐ろしくなりました」

(吉本)丸 丸 丸 丸 丸 丸…。
いいねえ。

(慎一)「今 まさに 弟が

吉本の犠牲者になろうと
しているからです」

「もし 差し支えなければ

吉本に 家族を殺されたという話を
詳しく教えてくれませんか」

(吉本)いいねえ。 ヘヘヘヘヘ…。

(着信音)

(慎一)「沼田 慎一。 十六歳。
私立高校二年です」

「弟の茂之は
二歳下の中学三年生です」

(着信音)

(マキ)「貴方には
信頼できる人がいますか」

(慎一)「もちろん います」

(一茂)中間テストの成績
前より 少し下がったな。

(慎一)次で 挽回するよ。
ごちそうさまでした。

(一茂)今から
しっかり やっとかないと

東大 入れないぞ。

(慎一)いってきます。

(慎一)「最も信頼しているのは
両親です」

(佳代子)いってらっしゃい。

≪(教師)おい 沼田。

(教師)お前 最近
朝練 来てないらしいな。

インターハイ出たからって
いい気になるな。

ちゃんと練習しろ。 なっ?

おう。 行けよ?

(慎一)「学校の先生も
尊敬しています」

(飛鳥)ねえねえ。

何か 萌菜が 彼氏と別れるって
言うんだけど どう思う?

ああ…。

(飛鳥)聞いてる?
(慎一)うん。

(慎一)「悩みを打ち明けられる
仲間も 大勢 いますし」

(飛鳥)つまんないの~。

(慎一)「付き合っている彼女にも
隠し事はありません」

(慎一)「引きこもりの弟を
部屋に 閉じ込めるために

ドアと窓を 鉄板で ふさぎました」

≪(チャイム)

(慎一)「弟をいじめていた同級生を
唆して

スタンガンで とてつもない恐怖を
植え付けました」

「最近では

弟に 友達が いないことを
知っておきながら

強制的に 誕生会を開かせました」

(山尾)《ホント うぜえよな
沼田のやつ》

(市原)《遺書さえなければ
今すぐ 死んでくれていいのに》

(広香)《仕方なく 接してるの
気付かないのかな あいつ》

(さくら)沼田君。

あの…。

これ。

(さくら)行こ。

(慎一)
「孤独を味わわされた 弟は

自分に 理解を示す 吉本を
勘違いして頼るようになりました」

(吉本)何?

(茂之)先生 ラブレターって…
もらったことありますか?

(慎一)「愚かなやつです」

「吉本の策略に まんまと
はまってしまったのです」

「僕は
そんな弟が 心配でなりません」

(着信音)

(佳代子)今日は
塾じゃなかったの?

≪恥ずかしいですよ。
≪何でよ。

≪いいよ 大丈夫だよ。
いいじゃん いいじゃん。 ハハハ。

≪「拝啓 沼田 茂之君へ」

「中1のころ 同じクラスだった
真野さくらです」

返してくださいよ。
やだよ~。

やだよ やだよ~。

「クラスが変わって
話す機会も なくなりましたが…」

《俺が… お前を変えてみせる》

「クラスに なじむのは
時間がかかると 思いますが

体に 気を付けて
頑張ってください」

「かしこ。 真野さくら」

もう やめてくださいよ。

茂之君
これは ラブレターではない。

ただの お見舞状だ。

えっ?
ハハハハ! ださっ。

先生

ラブレターって もらったこと
ありますか? あるわけねえだろ。

こんな 「かしこ」が付いてる
ラブレターなんてよ。 ハハハハ…。

そんなに笑わなくても
いいじゃないですか。

(笑い声)

≪(ドアの開閉音)

いいねえ。

♬~

(マキ)「貴方の回答からは

人間性が
伝わってこなかったので

メッセージは
これで 終了いたします」

丸。

はい 丸。

はい 残念。 ハハハ。

1問だけじゃないですか。

いいから ほら 早く。 ほいほい。

ほいほいほい。 早く。

手紙もらった
真野さくらちゃんは?

カワイイじゃな~い。

でも この子 どことなく
前島 亜美に 似てない?

そうですか?

ほら この あどけない感じがさあ。

ってことは お前 あれだよ。

ひょっとして
前から さくらちゃんのことを…。

図星かよ!

あっ けど 真野さんは
園田のことが好きだと思いますよ。

ソノちゃん?

真野さんと園田は
幼なじみなんです。

何か クラスは違うけど いつも
2人 仲良さそうに 話してるし。

お前 ソノちゃんも
彼女のこと 好きなの?

たぶん。

いいねえ。

よし 彼女と付き合え。

えっ?

いやいや いやいや…
むっ 無理ですって。

友達もいないのに 彼女なんて…。

いいか?
友達は 共感。 恋人は 直感だ。

友達に 必要な共感は
得るのに 時間がかかる。

しかし 恋人に 大事な直感は
運命を感じさせれば 一発だ。

それは 演出できる。

いや でも…。

お前は 俺の犬だ。
これは 決定事項。

いいな?

こんにちは。

こんにちは。
あっ すいません。

ネット株ですか。

あっ この銘柄 買いですよ。
絶対 もうかります。

でも 高いし。

いいじゃないですか 100万ぐらい
ぽんっと買っちゃえば。

そんな大金 ありませんよ。
定期預金とか あるでしょう。

崩せるわけないじゃないですか。

小心者は すぐ
損すること 考えちゃうんですよ。

ギャンブルには 不向きなんです。

じゃあ ストレス発散とか
どうしてるんですか?

ストレス?

う~ん… あっ
茂之が 中学に上がるまでは

日記を付けて 自分の気持ちを
整理したりしてましたけど

今は 特に何も。

だったら お父さんのことは
どう整理するんですか?

えっ?

盗聴器です。

これで お父さんと浅海さんの
会話を 盗聴して

テレビに流しました。

あなたが?

許せなかったんです お父さんが。

お母さんが 家族のために
頑張っているのに 外で浮気なんて。

お母さんのために やりました。

友達に あんなメールを送ったのも
私のためですか?

メール?

とぼけないでください。

「主人と浮気相手が
仲良く 歩いている」

っていう内容のメール
私の友達に 送りましたよね?

そんなことが あったんですか。

じゃあ 誰が…。

夫婦の仲を 引き裂こうとしている
人物といえば…。

浅海さん?

意外と
面倒くさい女かもしれませんねえ。

邪魔になる前に
消しちゃいますか。

消すって…。

ハハ。 冗談ですよ 冗談。

でも…。

お父さん 浅海さんと別れるつもり
あるんですかねえ。

主人のことは もう いいんです。

何とも思ってませんから。

≪(ドアの開く音)

(佳代子)あっ おかえり。
ただいま。

さてと… じゃ 行こっか。
図書館に。

図書館じゃないですよね?

スケートに行くなんて お母さんに
言えるわけないでしょう。

真野さくらに関する データだ。

家族構成から 彼女の好きな
格好 しぐさまで 網羅してある。

どうやって調べたんですか?

最後のページに
手紙の返事 書いておいたから。

それを清書して あしたの朝
彼女のロッカーに 入れておくように。

「僕も ずっと
真野さんが気になっていました」

「もしよければ
二人で会えませんか」

「僕は インラインスケートが
得意なので」

初耳ですけど。
これから 得意になるんだよ。

いやいやいや… 無理ですって。
1回も やったことないんですよ?

19ページ。

あっ。
趣味は インラインスケート。

お前が 得意だなんて知ったら

運命 感じちゃうだろ?

ちょちょちょっ…。
行くよ ほら。

やめよう… 先生
ちょちょちょちょっ…。

はい 怖がらずに~ 行く。

うわっ。 うわっ…。

おっとっとっとっとっ… うわっ!

うわわわわ… うわっ!

光ってんな! ハハハ。

ひどい。 ひど過ぎる。

お前 それで
得意とか言っちゃ 駄目だろ。

言ってませんから。
(笑い声)

あ~ 腹 痛い。

じゃ 先 帰るわ。

えっ… 教えてくれないんですか?

ちょちょちょちょちょっ
待ってくださいって。

(着信音)

≪(物音)

≪(物音)

≪(物音)

(慎一)何してるんですか?

お~… っと。

セーフ。

大声 出しても いいんですよ?
万引の写真

ばらまいても いいんだぞ?

あっ お父さんと お母さん
お見合いなんだ。

日記なんて見て
どうするんですか?

えっ
なれ初めとか 気にならない?

プロポーズ どんなだったのかなとか
初夜は いつかなとか。

全然 興味ないですね。

そういえばさあ
最近 絡んでこないね。

時間の無駄だと思って。

ほら 俺 大学受験とか
全国大会とか ありますし。

そう。 じゃ 仲良くできそうだね。

(舞香)もう会えないんですか?

いや バレちゃったからさ 家内に。

けじめっていうか…。

ほら 私みたいな おじさんより

君には もっと若くて カッコイイ
男性の方が 似合ってるし。

私のこと嫌いなら
嫌いって言ってください。

そういうことじゃないんだよ。
君は すてきで…。

だったら いいじゃないですか。

私は 課長のことが好きなんです。

♬~

タクシー 拾ってくるよ。

さようなら。

(市原)何やってんだ? あいつ。

(園田)真野に 手紙 出したんだよ。
その結果待ち。

(三井)1組の真野?
調子 乗ってんな。

(山尾)そろそろ
ストレス たまってきたな。

(生徒たち)じゃあね。
(生徒)バイバイ。

≪(さくら)沼田君。

はい これ。

じゃあね。

行こ。

(さくら)
「来週の月曜なら いいよ」

「創立記念日で休みだし
1時に 駅の橋の上で どう?」

(山尾)楽しそうじゃん。

何? それ。 遺書じゃねえよな。

っていうか お前 初めっから
死ぬ気なんてねえんだろ?

押さえろ。

出せよ。 出せって言ってんだろ。
(生徒たち)おい!

てめえ!

くそっ てめえ。

(生徒)くそっ! 何 食ってんだよ。

(生徒)おい!
なめてんのか? おい!

(一茂)ただいま。

♬(佳代子の鼻歌)

浅海君と話したよ。

もう会わないから。

♬(佳代子の鼻歌)

もともと 彼女とは何もないんだ。
だから…。

≪あっ おかえりなさい。
ああ ただいま。

茂之は?
いや それが まだなんですよ。

インラインスケートの練習かな。

あっ 実は 好きな子のために
練習してるんですよ。

そうなの?

ラブレターもらって
今度 デートもするんです。

へえ あいつがね。

よし。

(佳代子)今の話 ホントですか?

茂之が デートするって。

聞こえてたんですか。

お母さんも 意地 悪いな~。

茂之君が 好きな子は

成邦館高校も 合格ラインに
乗るくらい 優秀な子なんですよ。

だからって
そんなこと 受験に必要ですか?

もちろん。

彼女に バカにされたくない。
だから 勉強する。

それも 立派な動機です。

そんなの 不純ですよ。

だったら ご自分のときは
どうだったんです?

将来 社会的地位を得ようと
勉学に励んでいましたか?

そんなことのために
勉強する子供の方が

よっぽど 不純だと
思いますけどねえ。

茂之君を
ちゃんと見てあげてください。

結構 いい顔に なってきましたよ。

(着信音)

♬~

♬~

(雄大)《そんなわけないだろ》

《きっと お前の思い過ごしだよ》

《なっ?》

《違います》

《お願いです。 助けてください》

♬~

お~。

これ いいですねえ。

奇麗 奇麗。

ハハハ。 これを?

はい このバットに…。
はい 置かせてもらいます。

お母さん。
はい。

あしたの月曜日 デートしません?

はっ?

茂之君の初デート
見に行くんです。

ああ…。

どうです? 楽しいと思いますよ。

でも… どうしよっかな。

駄目 駄目。 そんなの駄目だよ。

どうしてですか?
(一茂)そりゃそうだろ。

ほら 茂之が怒る。

バレないようにしますよ。
遠くから 見守るだけです。

それでも 駄目。

だいたい 君は 息子に
勉強 教えるのが 本分だろ。

それを 休日の昼間から

パスタなんか
こねちゃったりしてさ。

人んちのプライベートに
介入し過ぎ。

私 行きます。
(一茂)えっ?

じゃ 決定で。
はい。

ハハ…。

これ ホントに いいですねえ。
ハハハ。

(目覚まし時計の音)

♬~

♬~

早く。 さあさあ さあさあ…。

あの…。

あっ… こんなことして
いいんでしょうか?

ようこそ ワンダーランドへ。

参りましょう。

一応 練習した成果は
あったみたいじゃない。

滑れなかったんですか?
ええ。

(さくら)いいよ こんくらいで。

いいよ いいよ 行けるからさ。

(慎一)「吉本が 母親に

弟のデート現場を
見せている意味は

何だと思いますか」

それは 息子の成長
感じてほしいから… とか?

自販で ジュース 1本
当たっちゃった。 どう?

いつから気付いてたんですか?
んっ? ずっと前から。

母さんを連れ出して
どうするつもりですか?

また 茂之を どん底に
突き落とすつもりですか?

心外だな。

君は いつまでも
お父さんと お母さんが

うわべだけの夫婦でいいと
思うのかい?

いいわけないじゃないですか。
俺も同じだよ。

お母さんが お父さんに対して
冷めた気持ちのままだと

困るんだよ。

ねえねえねえ…。

もっと 行こう… 行こう!

≪お母さん。 お母さん。

(佳代子)慎ちゃん。

僕が 呼んだんです。
慎一君 弟思いですから。

あっ 見えちゃう 見えちゃう。
お母さん 隠れて。

おっ? そろそろ 愛の告白かな?

さあ 僕たちも行きましょう。
行きましょう。

あそこ上ったところ。

行きますよ。 行きますよ。

(店員)ご注文は お決まりですか?

いいお店ですねえ。

そう… ですね。

うんと…
あっ… あっ オレンジジュースで。

(店員)かしこまりました。

(佳代子)《フフ…》
(一茂)《どうかしましたか?》

(佳代子)《コーヒーの おいしい
お店だって 言ってたから》

(一茂)《あっ…
実は コーヒー 苦手なんで》

この前の… う~ん んっ? うん
こっ 国語のときの…。

えっ? えっ? 国語?

うん… うん? んっ?
何だっけ。 えっ?

ハハ… ハハハ…。

がちがちだな。

昔のご主人 見てるみたいですか?

やっぱり。

どこで知ったんですか?

ここ お父さんに
プロポーズされた場所なの。

(佳代子)どうして
そういうことを…。

あれ 見てください。

(佳代子)《何か あるんですか?》
(一茂)《えっ?》

(佳代子)《緊張してるとき

いつも そうやって
ブクブクさせてるから》

(一茂)《あっ…》

(一茂の せきばらい)

(一茂)《あの…》

真野さんって
手汗 すごいですよね。

あっ いや その… いや
う~ん… あ~。

僕が 乾燥肌なんですよ。

あ~ だから その…。

だから…。

2人 合わせて
ちょうどいいっていうか?

ん~… だから…。

あ~ その…。

僕の手を
ずっと握っていてくれませんか?

僕も その手を…。

(一茂)《その手を
絶対に 離しませんから》

僕と… 付き合ってください。

♬~

いいよ。

ホントですか?

♬~

お母さん。 お母さん。

イェ~イ。

♬~

♬~

じゃあ 俺 塾あるから。
(佳代子)うん。

本当は 茂之が成人したら

主人とは
別の人生を 歩むつもりでした。

だから それまでは

自分を押し殺して
生きていこうって思ってたんです。

でも 今は違う。

どうして そう思われるんですか?

だって いい顔 してますもん。

♬~

♬~

どうしたの?

雨 降るかと思って。

いや どう見ても 降らないでしょ。

♬~

♬~

♬~

誰かに見られたら
まずいんじゃないですか?

別に。

(佳代子)ふ~ん。

(一茂)何?

(佳代子)別に。

おかえり。

こんなサイトが
あったなんてねえ。

何の用ですか?

あの日
誰かに メールしてたよねえ。

「吉本が 母親に

弟のデート現場を
見せてる意味は

何だと思いますか」

あなたの目的は 母さんだった。
茂之のように取り込むために。

実際 母さんは
あなたに感謝していましたよ。

父さんとも あれから
うまく やっているみたいだし。

でも ホント 考えましたよね。

父さんとの思い出を 蘇らせて

あたかも あなたが 夫婦の仲を
修復したように 振る舞って…。

ホントは あんたが壊したくせに!

50点かな~。

模範解答 教えてあげるよ。

こんにちは。

(菜穂)こんにちは。
(紗枝)どうも。

(京香)実は また来たの。

(慎一)あれは?
画像メールだよ。

お父さんが
浮気相手とキスしてる。

前に 浮気相手が

匿名で 主婦仲間に
メールを出したみたいでねえ。

それを利用したの。

予想どおりのダメージだ。

どういうことだよ。

言ったでしょう。

「お母さんが お父さんに対して
冷めた気持ちのままだと困る」って。

お父さんに興味ないまま
あの画像 見せても

効果は 期待できないからねえ。

だから お父さんへの情熱を
再燃させてあげたんだよ。

ほら 愛情は 憎しみに
変わりやすいっていうでしょ?

きっと 何かの間違いよ。

(京香)佳代子さん?

茂之のデートを 母さんに
見させたのも このためか。

お母さん
本当に壊れちゃったかもねえ。

次は お父さんかなあ。

それとも 君か?

フフ 拾えよ。
バレたら まずいんだろ?

バラしたきゃ バラせよ。
親にでも 学校にでも。

カッコイイねえ。

だったら これは?

う~ん… それとも これかな?

君を陥れる材料なんて
いくらでも あるんだよ。

これを きっかけに あること
ないこと でっち上げれば

君の人生は 間違いなく 終わる。

そうやって 俺たち家族を
崩壊させるつもりか?

学校の教師じゃ
できないからねえ。

生徒の教育のために
家庭環境を変えるなんてさ。

正気の沙汰じゃない。

この国自体が ゆがんでるんだから
しょうがない。

今の時代に まっとうな教育なんか
通じるわけがないんだよ。

勝手なこと言うなよ。

俺たちは この国も 今の教育も
間違ってるなんて 思っちゃいない!

(笑い声)

ホントに そう思ってるのか?

考えることを放棄して

周りの意見に
流されてるだけじゃないのか?

だったら
歴史の授業を 例に取ってみよう。

人類の誕生から始めて 俺たちに
身近で重要なはずの 近代史は

なぜか
3学期に 駆け足で終わらせる。

100年もたっていない
首相の暗殺事件でさえ

教科書では
たった数行しか 語られない。

どんな背景があって どんな思いが
あって 殺されたのか。

本来は そういうことを
学ぶべきなんじゃないのか?

でも 誰も
それを おかしいとは思わない。

なぜなら
そんな 詰め込み式の教育でも

社会が
それなりに機能していたからだ。

だが その ひずみは
アイデンティティーの喪失として 表れた。

自分のルーツを 曖昧にしか
理解できていない 俺たちは

自分に 自信が持てなくなり

戦うことを怖れて
他人と同調するようになった。

メディアに踊らされて
一方的な意見で

物事を くくりたがるのが
その最たる例だ。

俺たちは
いつの間にか 個性 奪われて

誰かに依存しなければ

生きていけない
骨抜きにされているんだよ。

何 言ってんだよ。

いや
そんな話 俺たちに関係ないから!

あるんだよ。 関係あるんだよ!

そんな教育を受けて
平和ぼけに漬かっている人間が

無意識のうちに

悪意だと感じない 悪意で!

汚れなき弱者を
追い詰めているんだ。

《ホントです。
信じてください》

《このままだと…》
《問題は 解決したんだよ》

《少しはさ
俺の立場も 分かってくれよ》

《ですよね》

《迷惑 掛けて ごめんなさい》

ハァ ハァ ハァ…。

(うめき声)

♬~

俺は 吉本 荒野だ。

言ったよな?

「これ以上 余計な詮索は するな」
って。

管理人のマキって女の メッセージは
3日前が 最後になっている。

携帯での やりとりに
切り替えたか。

出せ 携帯。

♬~

携帯!

♬~

俺が
お前たち家族を 崩壊させるか

それとも
お前たちが持ちこたえるか。

これは ゲームだよ。

家族ゲーム。

これで
新しいパソコンと携帯 買ってよ。

茂之の学力テストで
ボーナス もらえるからさ。

(ため息)

あっ 塾?

いってらっしゃ~い!

♬~

(慎一)もしもし 慎一です。

マキさんの忠告どおり 別の携帯を
用意しておいて 正解でした。

吉本は 気付いていました。

♬~

♬~

≪(ドアの開く音)

おかえりなさい。

遅かったですね。

先生 ちょうど よかった。

ちょっと いいですか?
はい。

(佳代子)この前 教えてくださった
銘柄って これですよね?

そうですけど。

この株 買います。 100万円分。

あっ…
そんな大金 大丈夫なんですか?

いいんです。
定期預金 崩しましたから。

いいですねえ。

♬~

♬~

あの…。

(女性)沼田 慎一君?
(慎一)はい。

初めまして。 管理人のマキです。

♬~