【土曜ドラマ】心の傷を癒すということ(3)「見えない命綱」震災から2か月。急速に街の再建設が進んでいく神戸。その…
出典:EPGの番組情報
【土曜ドラマ】心の傷を癒すということ(3)「見えない命綱」[解][字][再]
安和隆(柄本佑)の前に、精神疾患を抱えた患者・片岡心愛(清水くるみ)が現れる。診察の結果、片岡の中には複数の人格が同居していることがわかる…!
番組内容
震災から2か月。急速に街の再建設が進んでいく神戸。その一方で、多くの被災者が復興から取り残されていた。心の傷に苦しむ人々に寄り添い続ける安和隆(柄本佑)の前に、精神疾患を抱えた患者・片岡心愛(清水くるみ)が現れる。診察の結果、片岡の中には複数の人格が同居していることがわかる…!治療に全力を尽くす和隆だったが、父・哲圭(石橋凌)の事業が破綻したことを知り…。
出演者
【出演】柄本佑,尾野真千子,濱田岳,森山直太朗,浅香航大,清水くるみ,上川周作,濱田マリ,趙珉和,内場勝則,紺野まひる,平岩紙,石橋凌,キムラ緑子,近藤正臣
原作・脚本
【原案】安克昌,【脚本】桑原亮子
おしらせ
~令和2年度文化庁芸術祭参加~ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
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(智明・英語で)
(英語で)
(英語で)
(英語で)
♬~
(湯浅)そこが受付で
あっこが診察室になる予定や。
(和隆)再建のめどが立って よかったなぁ。
ん?
何 どないしたん?
いや この匂い…。
(終子)あ どっかでイカナゴ炊いてますね。
いや~ もう匂いだけで
ごはん3杯いけるわ。
(笑い声)
もう春なんやなぁ。
♬~(電子ピアノ)
ここ ええよな ここな。
(時計の時報)
久々のセッションやったな!
おう。
春ちゃん お昼寝しよか。
あ お昼寝。
僕が寝かせてくるわ。
ああ。
ちょっと待っててや。
ごゆっくり。
ごめん お待たせ。
ええよ。
なあ これ 懐かしいな。
ん?
ちょっと勘弁して。
ええやんか ええやんか。
お前は小説家なると思てたな。
ああ~… なりたかったけどな。
まあ しゃあないわな。
あのお父さんに 医学部行け言われたら
抵抗でけへんもんな。
うん。 そやから相談せえへんかった。
精神科進む時。
はあ…。
♬~(ピアノ)
♬「花の色 雲の影」
(校長)こんな時でも 春は来るんやな。
(校長)
なんとか卒業式できそうでよかった。
(新島)一安心ですね。
先生 血圧上がってますね。
ちゃんと薬のんどうで。
夜は眠れてますか?
僕のことはええねん。
それより 気になる人がおってな。
片岡さんいう人やねんけどな
ちょっと変わっとぅねん。
先生。
ああ ありがとう。
片岡さん 片岡さん…。
(荒い息遣い)
(片岡)ああ…。
(頭を打ちつける音)
こんにちは。
あ… 片岡さん。 前に会いましたね。
いいえ。
地震の前日。
勘違いかな すみません。
安といいます。
お医者さんですか?
はい。
頭… 頭が痛いです。
突き刺されてるみたいに。
あ~ うるさいって…。
(ノック)
(北林)安先生 北林です。
どうぞ。
(北林)お握り食べますか?
え?
あっ!
これで頭痛薬 頂けるんで…。
片岡さん!
(北林)震災の前 急性アルコール中毒で
運ばれてこられましたよね。
うん。
地震のあと いろんな避難所を
渡り歩いてはったんちゃうかな。
片岡さん どう?
まだ眠っておられます。
僕が残ってるんで
お帰りになって大丈夫ですよ。
すまんね 家 遠なってしもて。
(片岡)もう仮設当たったんか あん人。
はい?
ええな。
(せきばらい)
ここで しばらく休んで下さい。
にいちゃん ここ酒あんのか?
いえ。
酒もないとこで休めるかいな。
(せきばらい)
(ドアの開閉音)
(梓)こんばんは。
あっ こんばんは。
申し訳ありません。
え?
この子が泣いて ご迷惑でしょう。
いや…。
お向かいさんに
うるさいって怒られるんです。
それやったら お隣さんには
どれだけ響いとぅことか…。
ここは 壁が薄いからなぁ。
でも 心配せんでも大丈夫ですよ。
地震のあとで 夜泣きがひどなったいう
赤ちゃんは多いらしいですよ。
そうなんですか?
ええ 知り合いの精神科医が言うてました。
地震 怖かったなぁ。 もう大丈夫やで。
お帰りなさい。
ただいま。
連載?
うん 明日締め切りやねん。
(谷村)では 原稿ありがとうございました。
はい。
いずれ この連載を
本にできたらなと思ってるんです。
えぇ~ そないに書けませんよ。
お気を付けて。
(片岡)父は アパートの管理人をしてて
母は 早くに死にました。
いつですか?
私が 小学校にあがる前。
子どもの頃のことを教えてくれる?
父は お酒を飲むと
何か食えるもんないんかって
どなるんです。
いつも とりに行ってました。
とりに?
スーパーに こうやって…。
♬~
片岡さん!
ちょっと どないしはったんですか?
立てますか?
あたしのおうち どこ?
ママに会いたい ママ…。
せやな。 ママ会いたいな。
ああ 痛い 痛い 痛い 痛い…!
(泣き声)
もうしません ごめんなさい!
許して パパ!
お帰り。 待っとったんよ。
うん ごめん…。
もう目が開かへん… どこ?
ここ。
なぁ終子。
ん?
生きてるだけで悲しいこと
たくさんあんのに
何で わざわざ 人が人に
悲しいことするんやろか。
♬~
片岡さん よう眠れた?
昨日の夜ね あなた
外来玄関にいたんやわ。 覚えてない?
覚えてません。
こんなふうに記憶がなくなって
よう困ってるんとちゃう?
はい。 でも病気とは違います。
片岡さん。 あなたの中には
いくつかの部分があるんやと思う。
部分?
うん。
多重人格。
例えば あまりにつらい目に遭うた時
子どもは これは 自分の身に
起きたことやないと感じる。
今 苦しんでるのは 別の子やと。
その子の中に 痛い思いを
引き受けてくれる人格が生まれるんやね。
そうやって 苦痛をやり過ごした子は
そのあとも
複数の人格を生み出しながら
生きていくことになってしまうんや。
それが… 私なんですか。
♬~
(ママ)その本 おもろないん?
うん…。
分からへん。
文字が頭に入ってけぇへん。
それにな… 最近 夢とか希望とか
頑張ってとか復興とか
そういうキラキラした言葉に
心が動かへんねん。
そうかもなぁ。
コーヒーお代わりしようか。
≪(片岡)先生。
どうぞ。
あ 片岡さん!
避難所を出るん?
はい。 お世話になりました。
行くあては?
ありませんけど ここにはいられません。
私らの目につかへんとこにおってって
思われてますから。
元気でな。
はい。
こんな病気になったんは
私が弱いからですよね?
違うよ。
とても耐えられへんような
苦しさと悲しさの中で
それでも生き延びる方法を
見つけようとしたんや。
生きる力が強いんや。
♬~
片岡さん どこ行くん?
ああ…。
(校長)行かせてええの?
そやけど… 強制はできませんから。
♬~
「被災地からの伝言」いつも読んでます。
あっ ありがとうございます。
今 最終回書いてるんです。
え 終わるんですか?
はい。
あら 残念。
でも もう震災から1年たちますもんね。
はい。
≪安さん 安さん 生まれましたよ!
あっ…。
急いで! 早く 早く!
はい!
はい… はい!
はい 行って はい はい…。
(赤ちゃんが泣く声)
パパんとこ来るか?
なあ パパ行こっか。 パパんとこ はい。
おいで おいで よいしょ…。
ちっちゃいな… あ 軽っ。
♬~
<人間は傷つきやすい。
今後 日本の社会は
この人間の傷つきやすさを
どう受け入れていくのだろうか。
傷ついた人が
心を癒すことのできる社会を選ぶのか。
それとも 傷ついた人を切り捨てていく
厳しい社会を選ぶのか>
(美里)いやぁ かいらしいわぁ。
洋一は 和隆さんに似てるんです。
ほんまやねぇ。
頑固なとこ似たらあかんよ。
学校の勉強せんと
SFばっかり読むのもやめてな。
悪口 全部聞こえてんで。
真実を述べたまでやわ。 ねえ ハハハハ…。
お父さん 調子どう?
それが あんまり ようないんやわ。
お医者さんに もっと大きな病院で
検査してもらいって言われたとこや。
ちょっと 体 休めた方がええよ。
(哲圭)休んどる場合ちゃうんや。
何か手伝おうか。
いらん。
会社のことは 壮介がようやってくれとる。
これ。
まあ 少しやけど 何かの足しにして。
出産祝を渡さなあかんのに。
あべこべやな。
いつか入院することでもあったら
お前んとこの病院で診てくれるか。
その時は ほかのええ病院 紹介するわ。
もう行け。
うん。
行けて言うてんのや。
うん…。
♬~
よっしゃ 病院の完成おめでとう。
(ママ)おめでとう。
ありがとう。
ふ~ん… 学生時代
あんなおっちょこちょいやった湯浅君が
院長先生とはなぁ。
嫌やわ ママ
今も おっちょこちょいやで。
怖っ。
(笑い声)
(ノック)
はい。
先生。
ああ お疲れさん。
お昼行こか。
ん?
もう終わりましたか?
いや これからやで。
どうぞ。
あの連載を本にして頂いたんで
お持ちしました。
わざわざ すまんね。
何か ご心配なことがありますか?
先生。
僕に話したくなかったら
誰か信頼できる別の人に話して下さいね。
美和子か。
☎(美和子)あ お父さん。 何かあった?
こないだ 買うの忘れて
米なくなってしもたことがあって。
☎お米?
うん。
その時 フッと思った。
このまま死んでもええかなって。
☎何で?
さあ… 米残して死んだら
もったいない思たんかなぁ。
☎何よ それ。
地震から もうすぐ2年たつんよ。
そろそろ元気にならんと。
分かってる。
☎大丈夫。
死にたいって言う人ほど死なへんから。
せやな。
何か あなたの支えになるもの
見つけてほしいんや。
案外 ささやかなものが
生きる力くれるんやで。
あ 趣味とかないの?
ありません。
うん。
先生は?
あ~…。
ジャズピアノが好きやな。
何でですか?
えっ…。
え~…。
あんな クラシックピアノって
こう… 楽譜に こう書かれたとおりに
弾かなあかんねんけど
これね ジャズ ちゃうねん。
自分だけの思いつき 試してもええし
人と違う演奏をしたって
怒られるどころか
自分の個性として認めてもらえんねん。
僕は ジャズ弾いてる時
一番自分出せる気がする。
♬~
あっ 先生。
何もないよ。
ここに ハンカチかけて
もにょもにょ言う。
もにょもにょ… 見て 見て。
もにょもにょ もにょもにょ…。
ポン! こんにちは。
(笑い声) こんにちは。
(湯浅)なあなあ おっちゃん
僕にも何か出して。
そうやな…
ほな ちっちゃいサックスでも。
あっ 永野先生!
(永野)主役が こんな所にいた。
すみません。
洋一が おなかすかせてもうて 今 終子が。
ああ…。
行こうか。 よっしゃ行こう。
ありがとな。
行こ 行こ。
あっ すいません。
いや。
ここは静かだ。
はい。
ここが ちょうどいいです。
うん?
賞に値する本を書いたっていう
実感がないんです。
それに… 震災のことを書いて
賞をもらうなんて
何か 申し訳ない気します。
突然襲いかかった災害に
君が 手持ちの武器だけで
どう立ち向かったのか。
それが この本に書いてある。
本の中に 人の苦しみに
精いっぱい耳を傾けている君がいる。
ええ本や。
ありがとうございます。
あっ ストーブつけるわな。
お母さん。
うん?
物 少ななったな。
売ったんや。 お父さんの治療費要るし。
そんなん言うてくれたら お金出すのに。
ええんよ 子どもは心配せんで。
お父さん 会うてくる。
うん。
具合どう?
何や えらい めかしこんで。
授賞式の帰りやから。
授賞式?
うん。
僕の本が フロンティア学芸賞もうたんや。
ううっ…。
あっ。
この本がか?
うん。
ふん。
作家になるいう夢 かなったんやな。
うん…。 ん? 何 覚えてたん?
ん。
ああ。
♬~
あっ。
ううっ…。
♬~
上野の闇市で働いてた時な…
韓国人が でかい顔しやがってて
言われてなぁ。
それが悔しゅうて 悔しゅうて…。
在日は 普通の就職すんのが難しい。
それやったら 自分で会社興したらええ
でっかい仕事して
社会に貢献したろうやないかい。
そう思て 休む間もなく働いて…。
やっと成功した思たら
全部なくしてしもた。
情けないわ。
堪忍やで。
僕な 昔… 自立せえって言われんの
つらかったんや。
何や 自分一人で生きていけって
見放された気がしてな。
♬~
一生懸命働いて
せやけど うまくいかへんかった。
それを僕は 情けないとは思わへんよ。
♬~
(ノック)
今 大丈夫ですか?
はい…。
イカナゴ炊いたんです。
ちょっとですけど おすそ分け。
待って! じゃ お邪魔しました。
待って!
米 買いに行こ…。
ちょっと横にならしてもらうわ。
うん それがええわ。
お父さん あっという間やったなぁ。
うん。
がんが見つかった時には
もう末期やったからな…。
(壮介)智兄 いつアメリカ帰るん?
明日の夜。
ほな 今夜飲みに行かへん?
壮介 ちょっと ビール頼んで。
すんません。
智兄 大演説やったな。
うん。 お父さんが誇りに思うわけや。
「智明を見習え」が口癖やったからな。
お父さん 亡くなる前に…。
おっ もう…。
毎日 和兄がもろた賞状を読んでたで。
フロンティア学芸賞の。
え?
そのたんびに うれしそうな顔してた。
そうか。
(壮介)うん。
和隆ほど
世の中の役に立ってるやつもおらんで。
ほら 行くで…。
♬~
北林先生!
呼び出しといて待たせてごめん!
いえ ご無沙汰しております。
来月から ここで働くつもりや。
出世せえへんかわりに時間できるから
やりたいことやれる。
僕な 心のケアて何やろって
ず~っと考えてるんやけど
もしかしたら
一人一人が尊重される社会を
つくるていうことちゃうかな思て。
あ… まあ それをやりたいんや。
北林先生 今の病院
あんまり合わへんのやってな?
あ…。
よかったら ここで一緒に働かへん?
(新島)安先生!
あれ 北林先生も!?
♬~