[字]山村美紗サスペンス 地獄坂の復讐殺人!…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

[字]山村美紗サスペンス 地獄坂の復讐殺人!

「京都-徳島を結ぶ殺意の遺言状、誰も知らない見知らぬ遺産相続人が次々と殺されて…」▽テレビ朝日系列で2006年に放送

詳細情報
番組内容
京都に住む広田由紀子は、フリーのテレビリポーター。ある日、由紀子は企画会社社長の中道文絵から、テレビの仕事で徳島に行ってほしいと頼まれる。ところが、その直後、父の信一郎が息を引き取ってしまう。
1カ月後、納骨式の席で由紀子は信一郎の友人でもある林弁護士から、父の遺言状を渡される。そこには全財産を由紀子に相続させると記されていた。だが、同時に奇妙な付帯条件がつけられていて…。
出演者
酒井美紀、髙嶋政宏、小野寺昭、山村紅葉、鶴田忍、寺泉憲、大林丈史、池田政典、菊池隆則 ほか
番組ホームページ
<番組ホームページはこちら!>
www.bs-asahi.co.jp/drama-story/

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

テキストマイニング結果

ワードクラウド

キーワード出現数ベスト20

  1. 広田
  2. お父さん
  3. 徳島
  4. 小川明夫
  5. 池田
  6. 年前
  7. 自殺
  8. 小川
  9. 三田村
  10. 由紀子
  11. 遺言
  12. 植木静江
  13. 静江
  14. 父親
  15. 小川定夫
  16. 本当
  17. 明日
  18. ホント
  19. 三田村雅也
  20. 失礼

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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♬~

(広田由紀子)ここは 夢見坂。

そして 京都といえば 舞妓さん。
きれいですよね。

実は この舞妓さん
本物じゃないんです。

観光で京都にいらした…。

「OLさんなんです」

「どうですか?
舞妓さんに変身されて」

「自分じゃないみたいです」
「うん 本当です」

「ありがとうございます」

「あなたも京都に来て
変身されて

もう一人の自分を
発見されてはいかがですか?」

♬~

(林雄一)広田!

広田 私だ。 林だ!
わかるか? 広田!

ここが 南禅寺の疎水閣です。

全長93メートル 幅4メートル
高さは8メートルあります。

琵琶湖から京都まで
水を引くためのもので

全長約20キロメートルにもおよぶ
疎水工事は

明治18年から27年まで

9年もの歳月をかけた
大工事でした。

しかも 環境を壊さないようにと

ローマの水道橋を手本に
造られたもので

今では観光名所となっています。

≪はい OK。
お疲れさまでした。

お疲れさまでした。
病院に寄ってから

スタッフルームに伺います。
はい わかりました。

じゃあ みんなは
実景のほうに。

(中道文絵)広田さん!

広田由紀子さんですね?
はい…。

中道企画の 中道文絵と申します。

ごめんなさいね。

こんなところまで
突然 押しかけて。

歴史に詳しいレポーターの方を
捜していたら

近畿四国テレビの
プロデューサーの方が

広田さんを推薦してくださって。

今日 ここで収録だと
伺ったもので。

ケーブル京都で始まる

歴史探訪というシリーズが
あるんですが

徳島で取材なんですが
お願いできますか?

私で お役に立てますか?
(携帯電話)

もしもし。

えっ!?

午後2時41分 臨終です。
はい。

(読経)

♬~

♬~

(池田和男)
それじゃあ 私はこれで。

池田さん 遠くから
ご足労いただきまして…。

いや…。

徳島では 大変お世話になったと
父から聞いております。

いえ お世話など…。

広田さんは 私の染織工房で
熱心に研究をなさっていた。

ホントに立派な染織家だった。

残念です。

ありがとうございます。

落ち着かれたら
徳島に出てきませんか?

お父さんが好きだったところを
ご案内しましょう。

はい ありがとうございます。

では。

ありがとうございました。

ご苦労さまでした。

由紀子ちゃん
支払いは 全部済ませてきたよ。

あっ ありがとうございます。

大事な話があるんだけど

これから お宅に
伺ってもいいかな?

♬~

由紀子ちゃんが
落ち着いてからと思って

今日まで待っていたんだ。

「遺言書」…?

お父さんが亡くなる直前に
頼まれて作成したんだよ。

♬~

驚かれて当然です。

これは どういう…?

「第一条 全財産を娘の由紀子に
相続させる」

「ただし 左記の事を
実行してもらいたい」

「一 徳島に住む
植木静江を探し出し

三千万円を贈る事」

「二 同じく徳島に在住していた
三田村雅也に三千万円を贈る事」

「右二点 実行のために
自宅を処分して欲しい」

「三 小川明夫を探し出し
会ってみて欲しい」

「そして できたら
彼と結婚して欲しい」

これ ホントに父が…?

担当医だった 松本先生
立ち会いのうえで作ったから

先生に確認してみたら いい。

すいません…。

あまりに 内容が
とっぴだったものですから。

それに この方達の名前も
聞いた事もないんです。

この方達は 父とは
どういう関係なんでしょう?

私も 詳しい事は
わからないんだ。

昔 世話になった方の
関係者だとか言ってたけど。

それにしても 突然
結婚してほしいなんて 変だわ。

うん…。

父は 10年ほど前

丹後ちりめんを藍染めで染めた
商品を開発したいと言って

徳島に3年ほどいましたけど…。

ああ そんな事もあったなぁ。

♬~

♬~

♬~

(広田信一郎)由紀子!

お父さんが初めて
阿波藍で染めた作品だ。

ほら。
ふふっ!

どうだ? ジャパンブルー。

いい色だろう?
素敵!

よし。
あっ お父さん!

《お父さん 私 お父さんの事

ホントは 何も
知らなかったみたい…》

♬~

♬~

♬~

♬~

(ノック)
失礼します。

本当に 大丈夫?

代わりの人 考えてもいいのよ。

いえ やらせてください。

最近 徳島に
縁があるものですから…。

ああ そう。 どんな ご縁?
あっ いえ…。

あっ いい人が
徳島にいたりして?

あっ いえ 残念ながら。
まあ いいわ。

向こうで うちのカメラマンと

合流してもらう事に
なるから よろしくね。

はい。

えっ? 徳島に?

ええ。 それで遺言書にあった
3人の所在わかりました?

ああ ごめん…
まだ調査 進んでないんだ。

素性も居所も
まったく わからないんだよ。

そうですか…。

私も向こうに行って
3人を捜してみます。

うん… それはどうかな?

徳島の人とは限らないし

それに 遺産相続が絡んでると
知ったら

どんな要求をしてくるか
わからないよ。

ええ…。 でも 私

父が 何で
あんな遺言書を残したのか

気になって仕方がないんです。
3人に会えれば

そのあたりの事情も
わかると思いますから

どうにかして
3人を捜してみます。

そうか わかった。
じゃあ 気をつけて。

♬~

(アナウンス)「徳島 徳島
ご乗車お疲れさまでした」

♬~

(田沢次郎)広田さん…?

ええ… カメラマンの田沢さん?

車 前 停めてあるから。
はい。

その帽子 阿波藍ですね?

ええ よくご存じですね。

徳島には 何回か来てますから。
いい色だな。

父が染めてくれたんです。

父の形見に
なってしまいましたけど。

♬~

あれが 大鳴門橋です。

あの橋の下に 渦が
潮の満ち引きでできるそうです。

これから 渦に
近づいてみたいと思います。

♬~

すごいですね!
船が飲み込まれそうで怖いです。

この渦潮は
春と秋の大潮の時

最大直径20メートルにもおよぶ
大きな渦ができるそうです。

♬~(お囃子)

阿波踊りは
戦国時代 徳島藩主

蜂須賀家政公が
徳島築城記念の宴で踊ったのが

始まりとされていますが
その歴史は もっと古く

盆踊りが確立されて 現在の踊りに
発展したともいわれています。

♬~

♬~

♬~

《まさか あの人…》

♬~

(ノック)

(植木静江)はい。

植木静江さんですね?
はい。

ちょっと お話が…。

♬~

広田さん 亡くなったんですか?

はい。 それで 遺言に
植木さんに 3千万円

差し上げるようにとあった
ものですから捜していたんです。

あの…。

あっ はい…。

あの 失礼ですけど
父とは どういう?

あっ ごめんなさい。

遺言書を見るまで 存じ上げない
お名前だったものですから。

私の知らなかった父の事を
教えていただけたらと思いまして。

ただの知り合いです。

父のモデルを
してくださってたんですよね?

えっ?

♬~

ああ… 私は何回か
モデルをしただけですので

別にお金をいただくような
いわれはありません。

でも 父の…。

お気持ちだけ
受け取らせていただきます。

そうですか…。

あの 三田村雅也さんと

小川明夫さんという方は
ご存じですか?

えっ…?

≪父が その2人にも
遺言を残したものですから。

≪(静江)いえ 知りません 私は。

(植木信江)お母さーん!

あっ どうしたの?
見て見て!

あっ 上手に書けたわね 信江!
うふふっ!

♬~

あっ 娘の信江です。
こんにちは!

こんにちは。 いくつ?

9歳です!

悪いけど お母さん
まだ仕事あるから 先帰ってて。

はい。
宿題 ちゃんとやんのよ。

はい。
気をつけてね。

はーい!

《まさか…》

はあ… はあ…。

♬~

9歳です!

♬~

どうして…。

どうしてよ お父さん…。

♬~

離して…!
離してください!

お父さんの形見なんだろ!
あなたには関係ない事です!

こんな帽子 見たくもない…!

じゃあ 勝手にすれば。

♬~

♬~

そう。 植木静江さんに
偶然 会えたんだ。

はい。 小川さんと三田村さんも
もしかしたら

捜し出せるんじゃないかと
思います。

ああ その必要はないよ。
三田村雅也と連絡が取れた。

えっ?
徳島の日和佐

というところで
小学校の先生をしてるそうだ。

そうですか。
本人が 君のほうに

連絡すると言ってたから
待ってみて。

(電話)

もしもし。
「フロントでございます」

「ご面会の方が お見えですが?」

♬~(館内の音楽)

どうも すいません。
こんな時間に。

あっ いえ。 で 何か?

あの 用事があるわけじゃ
ないんですが このお土産を…。

徳島名物の
竹ちくわと 和三盆です。

召し上がってください。

わざわざ ありがとうございます。
いえいえ。

あっ 池田さん
父が徳島にいた頃の事

よくご存じですよね?

ええ まあ…。

あの…。

この場所 どこだかわかります?

これは…。
≪広田様!

ファクスが
届いておりますけれども。

あっ すみません。

♬~

池田さん。
はい。

三田村雅也さんって方
ご存じですか?

いや 知りません。

実は 父の遺言書に
3人の方の名前があって

この三田村雅也さんは
その1人なんです。

地獄坂?

どうかしました?
いや…。

今日 突然お邪魔して
申し訳ありませんでした。

今日は これで。

♬~

♬~

♬~

(運転手)ここが地獄坂です。
こんなとこで いいんですか?

ええ。

♬~

≫(物音)

三田村さん…?

あっ 三田村さんですか!?

三田村さんですよね?
大丈夫ですか?

(三田村雅也)ちっ 父は…?
えっ? 父?

三田村さんの
お父さんの事ですか?

父は…。

♬~

(パトカーのサイレン)

(湯浅刑事)因縁やな…。

因縁?
あっ いやいや…。

どうも ご協力
ありがとうございました。

また お伺いしたい事が
ありましたら

その時は
よろしくお願いしますわ。

はい 失礼します。
どうも。

田沢さん…。
今朝 三田村さんと連絡ついて

夕方 会う事になったっつったろ。

あんまり帰りが遅いんで
君が 何か事件に

巻き込まれたんじゃないかと
思って。

殺された男
遺言書にあった人だよね?

ええ。

でも どうして
こんな事になったのか…。

今日は ゆっくり
休んだほうがいい。

あっ 明日の取材
午後からにしたから。

(文絵)そう わかったわ。

その件は こちらでも
調べてみます。

そちらも もう少し
詳しい調査をお願いします。

それじゃあ。

こんにちは! 三田村さん。

(ノック)
こんにちは!

あっ すいません。

あの 三田村先生のご家族の方は

どこに いらっしゃるか
ご存じありませんか?

(近所の女性)
三田村先生 ご家族はおらんでよ。

お母さんは 2年ほど前に
病気で亡うなっとうし

お父さんも 10年前に
交通事故でな…。

10年前?
地獄坂で 車にひかれて

亡うなっとう。
地獄坂で?

もう ひき逃げした犯人は
わからんかったんやて。

はあ 息子の雅也さんも
同じとこで… 恐ろしいなぁ。

因縁やな…。

あの お父さんが
車でひかれたのは いつですか?

10年前やけど
よう 覚えとんじょ。

阿波踊りの終わった次の日やけん。
8月の16日。

8月16日?

♬~

どうした?

♬~

何しに来たん? こんなところ
見たくないんちゃうん?

あっ あの お花を…。
うん…。

あの…。
うん?

何か わかりました?
何も。 今のところは。

あっ あの…!
うん? 何?

この… この絵
どこか わかります?

ああ これ。 これはね
この先の崖ちゃうか?

この近くなんですか?

今 わしが言ったでしょ!
そこだって。

♬~

《この場所は 地獄坂の近く…》

《8月16日…》

《三田村雅也さんのお父さんが
ひき逃げ事故に…》

こんなに降ると思わなかったね。

あっ!
(ブレーキ音)

まさか お父さんが…?

♬~

ここは 阿波藍で栄えた
商人の家が今も残っています。

あの張り出しているのが

「うだつ」と呼ばれる
防火用の壁です。

うだつが上がらない
という言葉の…。

どうした?

昨日の事を気にしてんだろ。

♬~

昨日殺された
三田村雅也さんのお父さん

10年前 同じところで
ひき殺されてたんです。

えっ?

その10年前の事と
昨日の殺人って関係あるの?

それは…。

もしかして…。

君のお父さんが 三田村雅也に
3千万の遺産分けしたのは

父親を ひき殺したから?

田沢さん…。

♬~

すいません。 植木静江さんに
お目にかかりたいんですけど。

植木さんなら 少し前に
ロープウエーで山に行きましたよ。

ありがとうございます。

♬~

♬~

あっ!?

♬~

(湯浅)ほな あなたのお父さんが
遺言で

お金を残したいっちゅうた
三田村さんと植木さんが

次々と 都合よく
死んでいったっちゅう事ですか?

都合よくって
どういう意味ですか?

私を疑ってるんですか?

6千万もの金が絡んどんじゃわ!

疑われて当然ちゃうか?

2人が死んで得するのは
あんたじゃ!

そんな…。 私は 私は…。

≫(ノック)

失礼します。

おじ様…。
誰なん? あんたは。

弁護士の林です。
弁護士?

由紀子ちゃんから
電話をもらった時 ちょうど

高松に 仕事で来ていたんだ。
よかったよ。

ねえ 由紀子ちゃん この件は
もう私に任せなさい。

こんな事があったんじゃ
心配でいられないよ。

すいません…。
1人で大丈夫?

私はこれから また高松に
戻らないといけないんだ。

大丈夫です。
本当にありがとうございました。

くれぐれも もう無茶な事を
するんじゃないよ。

いいね?
はい。

それじゃ。

♬~

どうした? おいしいよ。

私 父の事がホントに
わからなくなっちゃった。

本当に 父がひき逃げをしたのか。

それで 息子さんに
遺産の3千万円を…。

それに 植木静江さん…。

信江ちゃんって子も
ホントに 父の…。

広田さん。
えっ?

ああ いや…。

お父さんから その2人の事
本当に何も聞いてないの?

ええ 何も。

父が ここ徳島にいた3年間の事
ほとんど何も知らないんです。

その父親の空白を
埋めたいと思ってる?

ええ。 それに父は もう1つ
変な遺言を残してるんです。

えっ? 変な遺言って?

小川明夫って人と
結婚してほしいって。

君は その小川って人を…?

知りません。

父の口から名前を聞いた事も
ない人です。

だから 変だなと思って…。
そりゃ変だよ。 はははっ 変だ。

ああ ごめん!
つい おかしくなって。

でも 何で結婚なんだろう?
他の人は みんなお金なのに。

変だ。 うん 確かに変だ。

明日 池田さんを
訪ねてみようと思って。

池田さん?
ええ。 父が

こちらで お世話になった方で
何か知ってるかもしれません。

これは あなたのお父さんが
ここで研究して染めたものです。

素晴らしい出来でしょう。

ホントに 研究熱心な方だった。
毎日毎日 夜遅くまで…。

♬~

あの 池田さん

植木さんと三田村さんが
殺されたのはご存じですよね?

ええ テレビのニュースで。

小川明夫さんって方
ご存じないですか?

小川明夫… うちで働いていた
小川定夫の息子だと思う。

えっ? その小川定夫さんと
父とは?

広田さんが 丹後ちりめんで

藍染めをする研究を
手伝っていたんだ。

うちで一番腕のいい職人だった。

だったって…?
10年前に亡くなった。

えっ…
病気だったんですか?

自殺したんだ。
自殺?

どうしてですか?

いや… それは…。

あの 今 奥様はどちらに?

2年前に亡くなった。 病気で。
ああ そうですか…。

で その息子さんの明夫さんは
今どちらに?

いや 知らないんだ。
そうですか…。

♬~

《お父さん 徳島での3年間
何があったの?》

すいません 何時に終わります?
もう終わります。

ありがとうございます。

あっ 由紀子ちゃん
お待たせしちゃったかな?

いえ 今 来たところです。
そう。

あれから 徳島中央署は
何も言ってこないかね?

はい。

おじ様。
うん?

私 静江さんの娘の信江ちゃんに
お金を渡そうと思うんです。

私と父の貯金をかき集めたら

2千万なら
用意できると思いますから。

いやぁ
そんな無理はしなくても…。

あの家は
3億ぐらいの価値があるから

そう簡単に買える人も
見つからないとは思うけど

でも 家が売れてからにしたら?

信江ちゃん お母さんが亡くなって
いろいろと大変だと思うんです。

信江ちゃんが 広田の子供だと
はっきりしたわけじゃないよ。

ええ…。

でも 静江さんが父と
親しかった事は 確かですから。

できるだけ
力になってあげたいんです。

わかった。 それじゃ
信江ちゃんの後見人に

連絡を取ってみるよ。

お願いします。

今更 やめたいなんて
何 言い出すの?

しょうがないだろ。
あなた もしかして…。

(ノック)
失礼します。

由紀子さん…。

あっ すいません。
何か 間が悪かったみたいで。

ああ いいのよ。

田沢君がね この取材
もうやりたくないと言うから

ちょっと揉めてたのよ。

そうですか…。

「(子供達の声)」

(テレビを消す音)
何かあった?

あっ ちょっと…。
でも お仕事中だったら帰ります。

いいから 行ってらっしゃい。

田沢君が美人に誘われるなんて
ない事だから。

さあ 行ってらっしゃい。
さあ 行った 行った。

父の遺言書にあった
小川明夫さんの事わかったんです。

えっ? 君の結婚相手の?

父が藍染めを
教えてもらっていた方の

息子さんだったんです。
それで その人は?

お母様も亡くなられていて
行方不明だそうです。

はあ… そう…。

私 決心したんです。

父を信じようって。

だから 植木静江さんのお子さんに
遺産を渡してあげようって。

そう…。

じゃあ その小川明夫っていう
人物が現れたら

お父さんの遺言どおりに
結婚するの?

えっ それは…。

でも 父が
そんな遺言を残したのは

きっと 何か
別の深い訳があるんだと…。

何か 深い訳…?

ええ。

実は 小川明夫さんのお父様は
10年前に自殺したそうなんです。

自殺…。

それで 池田さんと別れた後
徳島の中央署で調べたんです。

あんた どうして そんなに
小川さんの事を知りたいの?

父が親しかったらしいので…。

あんたも知っとんじゃないの?
10年前のひき逃げ事件の事…。

ええ…。

あの事件を調べとる時に
小川さんの車が 何かに

ぶつけた跡があるという情報が
入ったけん。

そんで 小川さん 調べたんじゃ。

(湯浅)あんたの車の傷
何で できたの?

(小川定夫)ああ それは 私が
荷物を運んでいた時に

ちょっと つまづいて
車に ぶつけてしまったんです。

つまづいて?
はい。

(湯浅)ひき逃げ事件のあった日の
深夜から明け方まで土砂降りでね。

現場には 証拠物が
何も残ってなかったんじゃわ。

それで 我々もそれ以上
追及できんと 釈放したんじゃ。

そうですか…。

もう一度
話を聞こう思ったんじゃけど

その次の日に あの崖から
飛び降りたけん。

ひき逃げの事を苦にして
自殺したと

我々は断定したんじゃ。

調べを受けた次の日…。

という事は 8月18日ですか?

小川定夫さんが
崖から飛び降りたのは。

ああ そうだ。

父は京都に帰ってきてから
毎年 8月16日から18日の3日間

行方が
わからなくなってたんです。

その事を
お父さんに訊かなかったの?

訊きました。

でも いつも明るい父なのに
帰ってきた その日は…。

お父さん 帰ってたの?
どこ行ってたの?

ああ…。

8月16日から18日の3日間…。

ええ。 8月16日は 三田村さんが
ひき逃げにあった日…。

18日は 小川さんが自殺した日…。

あの日の父を思うと 父は何か

重い罪を背負っていたの
かもしれないって思いました。

でも…。
でも?

警察の話を聞いて
10年前の事故を起こしたのは

父じゃなかったと
少し ほっとしたんです。

あっ いえ 父は
小川さんが運転していた車に

同乗していた
だけなんじゃないかと…。

そして 植木静江さんも
もしかしたら 一緒にいた…。

10年前は そうだとしても
徳島で

君のお父さんの
遺言書にあった人が

2人も殺されてるのは?

♬~

父親の闇…。

父の闇…?

ああ いや ほっとした君の気持ち
わかるような気がするんだ。

田沢さん…。

それで?
これから どうするの?

小川明夫さんを捜してみます。

どうやって?
何か 手掛かりでもあるの?

いえ…。 でも 林のおじ様にも
お願いしてあるので。

林さんて…。
ああ 弁護士の。

お父さんと
ホントに仲がよかったんだね。

ええ。 大学でも
クラブでも 一緒でしたし。

そう…。
(携帯電話)

あっ すいません。

もしもし。
池田さん?

えっ? はい。
はい わかりました。

徳島の池田さんからで

小川明夫さんの事が
わかったみたい。

明日 午後3時に
渡月橋で会う事に。

小川さんの事 わかったんだ。

詳しい事は また明日
会って話すって。

ああ…。

どうかしたの?
ああ いや…。

君の 結婚相手が
わかったのかって。

結婚相手だなんて まだ…。
ああ ごめん。

あっ そうだ。
明日 もしお時間あったら

田沢さんも一緒に
池田さんの話 聞いてください。

あっ じゃあ… 事務所 帰って
あのおばさんに訊いてみるよ。

予定あるか ないか。
おばさんって 中道社長の事?

ははは そう。 じゃあ。

ええ。 はい ええ そうです。

明日3時に…。

でも 気をつけるんだよ。
いろんな事があったから。

何かわかったら 私にも
すぐ知らせるんだ。 それじゃあね。

♬~

♬~

お父さん…。

お父さんの遺言で
いろいろ嫌な事もあったけど

小川明夫さんの事 明日
わかるかもしれないの。

明日が ちょっと楽しみ。

お父さんが結婚相手に選んだ人
きっと いい人だと思う。

♬~

だって 大好きなお父さんが
私の事を思って選んだ人だもん。

そうでしょ? お父さん。

♬~

中道社長?

≪ごめん!

ごめん。
今 中道社長と一緒でした?

いや どうして?

中道社長を見たような
気がしたんですけど…。

(パトカーのサイレン)

♬~

あっ…。

♬~

(猪沢刑事)あなたと
待ち合わせをしてて

近くまで来てんのに
自殺するのは奇妙やな。

池田さん 自殺なんですか?

コーヒーに毒薬を入れて
飲んだそうなんですわ。

≫(河野刑事)猪沢さん!
(猪沢)おう。

広田さん あなた徳島の
植木さんと三田村さん

父親の遺産相続人
2人が殺された時も

近くに いやはったらしいですね。

池田さんも 遺産相続の
1人やったって事ですか?

私が 池田さんも殺したって
言うんですか?

池田さんが死んだと思われる
午後2時から3時の間

どちらに いはったんですか?
いい加減にしてください!

次から次に遺体を発見して

そのうえ 犯人扱いされるなんて
彼女が かわいそうです!

♬~

私が会おうとすると
死んでいくなんて…。

誰かが先回りして
殺してるとしか思えないな。

犯人は
私の行動を知ってるって事?

大丈夫だ。 俺がついてる。

♬~

♬~

(近所の女性)10年前やけど
よう 覚えとんじょ。

阿波踊りの終わった次の日やけん。
8月の16日。

(由紀子の声)8月18日ですか?

小川定夫さんが
崖から飛び降りたのは。

(湯浅の声)ああ そうだ。

こちらが 植木静江さんの
お姉さんで 加菜子さんです。

わざわざ ご足労いただきまして
すいません。

林弁護士から
お聞きだと思いますが

父が3千万
静江さんに残しました。

これが とりあえず2千万円の
小切手です。

(加菜子)ありがとうございます。

この子が成人するまで
確かに預からせていただきます。

お腹 空いたでしょう?
さあ 食べましょう。

♬~

はい 熱いからね。
気をつけてね。

おいしいでしょう?

よかったね。
熱いからね 気をつけて。

やけどしないようにね。

♬~

あの… 信江ちゃんの
「信」という字は

父の名前から
取ったものなんでしょうか?

ああ いえ 誤解しないでください。

信江は 静江と別れた亭主との間に
できた子供です。

広田さんが 徳島を離れた後に
生まれたものですから

静江は せめて

名前だけでもいただきたいと
思ったんだと思います。

あの 静江さん
毎年 決まった日に

何か していたという事は
ありませんか?

決まった日ですか?
ええ。

実は毎年 8月16日から18日の間
父が行方不明になってたんです。

ですから もしかしたら…。

ああ そういえば
確かに8月16日から18日

あの子を私に預けて
どこかへ行ってました。

何をしていたかは…。

静江に何回も訊いたんですが

言葉を濁して はっきりとは
答えてくれませんでした。

ああ そうですか。

あの… 小川明夫さんという方は
ご存じですか?

小川明夫さんですか?
いやぁ 知りません。

♬~

また仕事の事で
揉めてたんですか?

えっ? ああ… いや
あのおばさん 気ぃ強いから。

おばさんだなんて 失礼よ。

植木静江さんの伯母さんと会って
何か わかった?

小川明夫さんの事は
知らないらしいけど

やっぱり 父は
8月16日から18日の間

徳島に行って 静江さんと
行動を共にしていたらしいの。

何しに行ってたの?

それが はっきりしないの。

でも私
ちょっと心当たりがあるから

明日 徳島に行って
調べてみようと思って。

心当たりって?

はっきりしたら 知らせます。

心配だなぁ…。

えっ?

えっ? ああ いや…。

君が動くと いつも変な事が…。

ありがとう。
心配していただいて。

えっ…。

ああ いえ…。

ありがとう。

ああ うん…。

♬~

ふふふふ…。
はははは…!

♬~

♬~

♬~

ありがとうございます。

すいません。 あの ここに
お遍路に来たかどうか

調べる事はできますか?
いや それは…。

書かれた経木が残っていれば…。
最近なんですけど…。

たいがいは まとめて供養して
焚き上げしますから。

まだ 焚き上げされてないものは
どこに…。

ああ ありますよ。

こちらでございます。
すいません。

♬~

♬~

♬~

♬~

やっぱり父は 植木静江さんと

贖罪のために
毎年 巡礼をしてたんだ…。

あの…。
何か?

ここは小川定夫さんの
お墓ですか?

そやけど 何か?

お参りさせていただこうと…。
ああ どうぞどうぞ。

ここ何年も お参りする人も
おらんけん 荒れ放題でなぁ…。

わしが 少しでもと思うて
こうして掃除してあげとんじゃ。

小川さんの事は
よく ご存じなんですか?

ああ 隣に住んどった。
ええ人やった…。

奥様も亡くなられてるんですね。

うん かわいそうにな。

定夫さんが自殺したんは

ひき逃げしたけんじゃっていって
風評がたってな…。

奥さんが それは違う
主人は ひき逃げなどしとらん

自殺なんかじゃないって…。
言えば言うほど

周りの者は 小川さんを
避けるようになって。

奥さんは 誰にも相手にされず
一家は離散してしもうたんじゃ。

ああ そうだったんですか…。

わしも 親しゅうしとったのに
周りの目を気にしてな…。

ホントに申し訳なかったと
思っとるんじゃ。

そうですか…。

娘も かわいそうやった。

娘さん? 娘さんも
いらっしゃったんですか?

ああ 明夫の姉で
恵理子いう子や。

恵理子さん?

恵理子さんも かわいそうに

結婚式 挙げる
1週間前じゃったんじゃ。

定夫さんが自殺したんが…。

えっ!

すべて 10年前の8月18日の事で

小川さん一家は めちゃめちゃに
なってしもうたんや…。

ホンマに 気の毒なこっちゃ…。

あの… 息子さん
小川明夫さんは?

ああ あの子は 早うに家を出て

あんまり家へは
帰って来えへんかったな。

じゃあ 今は どこにいるかは…?
うん 知らん。

ほやけど 母親が亡うなる
1週間前ぐらいやったか

ちょうど わしが病院へ
見舞いに行った時 来とったな。

明夫さんが?
うん。

そん時も 奥さん
せがれに言うとったよ。

(小川珠美)明夫 お父さんは絶対
ひき逃げなんかしていない。

それに自殺だなんて おかしい。

これ見て。 崖に落ちてたの。

「S H」… 誰かと争って
突き落とされたのよ。

「S H」…。

うん。 確かに 「S H」と聞こえた。

♬~

S… 信一郎。 H… 広田!?

♬~

ぎゃあー!

わあー‼

はあ… はあっ。

♬~

嘘よ… お父さんが…!?

そんなの 絶対違う。

そんなの 絶対違う!

♬~

復讐?

一連の事件は 小川明夫が
父親の復讐のために…?

警察には 私から
非公式に耳に入れとこう。

だけど 証拠がない以上
警察は動かないだろうな…。

≫(林美香)パパ!

美香! よいしょ。

ふふふ… おかえり。
あっ ごあいさつは?

こんにちは。
こんにちは。

遅くに できた子なんで
甘やかせ過ぎたかもしれない。

パパ 早く帰ろう。
うん。 ああ よしよし。 ふふふ…。

どうした? 顔色 悪いよ。

徳島で 何かあった?

父が… 小川定夫さんを
突き落としたかもしれないの…。

いつか 私 田沢さんに
ほっとしたって言ったわね。

ああ 父親が犯人じゃないって
わかった時だろ。

ええ でも今は まったく
わからなくなってしまったの。

父親を信じられないのか?

信じたい… でも…。

何があった?

♬~

小川定夫さんが自殺した場所に
父のイニシャルの入った

ネクタイピンが
落ちていたらしいの。

ちょっ… 落ち着いて
詳しく話して。

お参りするつもりで
小川さんのお墓に行った時

小川さんの家の隣に
住んでた方の話を聞いて…。

隣の人…。

♬~

小川さんのご家族の方
本当に かわいそうで…。

その時 ふと思ったの。
小川明夫さんも 私も同じだと。

同じ? 何が?

小川さんの気持ちになって
考えてみたの。

そうしたら
私と同じ気持ちじゃないかと…。

私は 父の事 信じたい。
ひき逃げなんかしてない。

人を崖から突き落としたり
しないって信じたい。

何があっても
そう信じたい気持ち。

きっと小川明夫さんも

自分の父親が ひき逃げをして
助ける事もせず

逃げ出すなんて事
信じられないんじゃないかしら。

同じ気持ち…。

そうだとしたら 父親の自殺も
納得がいかないはず。

ネクタイピンの事から
もしかしたら 小川明夫さんは

私の父の事 突き止めて…。

小川明夫の復讐…。

♬~

私 怖い。 いつも誰かに
見られてるみたいで…。

♬~

≫(車の近づく音)

(車の加速音)

♬~

はあ… はあっ。

はあ はあ…。

(電話)

もしもし。

(ボイスチェンジャーの声)
「余計な詮索はやめるんだ」

「これ以上 首を突っ込んだら
今度は 命がないと思え」

あなた 誰?

(電話の切れる音)

失礼します。

♬~

おじ様?

ああ 由紀ちゃん。 何か?

あの… 昨日の夜 私 車で…。

(電話)
あっ ちょっと失礼。

はい 林弁護士事務所…
ええ わかってます。

必ず行きます。

ああっ 仕事上の
トラブルがあってね。

ごめんなさい 大変な時に。
また来ます。

そう 悪いね。

失礼します。

♬~

♬~

そう… どうしても嫌ならいいわ。
私一人でもやる!

待てよ!

どうしてもやるのか?

ええ。 絶対に許せない!
あなたは好きにすればいいわ。

♬~

♬~

「小川明夫」…!?

はっ!?

はあ…。

♬~

どうして!? どうして…。

♬~

《中道社長は 姉の小川恵理子…》

《2人が 私に近づいたのは
すべて復讐のため…》

《なぜ? なぜなの?》

じゃあ また 先生によろしく。
どうも ご苦労さま。

あの… 今の人は?

ああ 私立探偵事務所の人。

どこかで見かけた事が
あるような気がするんですけど…。

もう すべて終わったから
話しても先生に怒られないかな。

何を?
広田さんが お父様の事で

徳島に行かれた時から
あなたの行動を見守っていたの。

林のおじ様が頼んだの?

ええ 広田さんの事
心配だったんじゃない?

何かあったら大変だから。

そう… で おじ様は?

急な用事で出かけました。

どこへ?

それが行き先をおっしゃらずに…。

「田沢です…
いや 僕が小川明夫です」

「ごめん。 今 君に何を言っても
信じてもらえないと思う」

「でも明日 すべて解決する」

「だから何があっても
君が お父さん信じてたように

今の僕を信じてください」

「君に出会って 本当に幸せだった」

♬~

(嗚咽)

何で…?
何で 私に嘘をついてたの…。

♬~

《ネクタイピン
崖に落ちていたピンから

お父さんが 小川定夫さんを
殺した犯人だと考えたのなら…》

《おかしい。
お父さんは死んでるし

なぜ 三田村さんや植木静江さん
池田さん達を殺したの?》

《植木静江さんは
父と親しかったから?》

《でも 三田村さんは…?》

《池田さんは…?》

♬~

(田沢の声)明日 すべて解決する。

まだ復讐は終わってない!

♬~

何ですか?
こんなところに呼び出して。

(文絵)10年前の事を
思い出してもらおうと思って。

何の事ですか?

しらばっくれないで!

私達は小川定夫の子供よ。

えっ!?

本当の事を言うのよ。

10年前の8月16日 地獄坂で
ひき逃げ事故を起こし

三田村英一さんを殺した。

その事を隠すために 私達の父親を
この崖から突き落として殺した!

知らない! 何の証拠があって?
林さん!

本当の事を聞きたいだけなんだ。

知らない!
私には 何の関係もない!

林さん!
明夫! もういい。

この人の言い訳なんか
聞いても仕方がないわ。

さあ この崖から飛び降りて!

待ってくれ。 私は本当に…。

うるさい‼ 父と同じ苦しみを
味わってもらうわ。

姉さん… よせよ。

あんたは黙ってなさい!

さあ 飛び降りて!

よせ…。

よせ! 私は。

父がどんな思いをしたか
思い知るのよ!

(足元が崩れる音)

飛び降りる勇気がないのなら…。

よせ! よすんだ!
何するの!?

白状させて
警察に突き出せばいいんだ。

嫌よ! こいつのせいで 私達が

どんな思いしてきたか 忘れたの!?

父親が ひき逃げして
自殺したと噂され

人殺しの家と陰口 叩かれて

お母さんは
病気になって死んだのよ。

どいて‼

≪やめてー‼

来ないで!
やめてください。

そんな事をしても
お父さんは喜びません。

そうだよ 姉貴。

こんな奴 殺したって仕方ない。

やめよう!
嫌よ‼

文絵さん!
この人にも娘がいるの。

林さんを殺したら 林さんの娘も
文絵さんと同じ思いするのよ。

そんな事
私の知ったこっちゃないわ。

姉さん。 俺達が味わった
あんな つらい思い

誰にも させちゃいけないんだよ!

由紀子ちゃん。
私は知らないんだよ。

何も知らないんだよ!

おじ様。 私 わかってしまったの。

10年前 この崖に これと同じ
ネクタイピンが落ちていました。

そのネクタイピンが…。

これだ!

そのピンは 父のピンです。

だから もしかしたら 父が

小川さんを殺したんじゃないかと
苦しみました。

おじ様。 この2つのピンは
交換されたものなの。

お父さん!
これ 林のおじ様のじゃない。

間違えて
持ってきちゃったの?

ああ。 林と交換したんだよ。

えっ 交換って?

ラグビー部の伝統なんだ。
引退する時にね

一番尊敬するプレーヤーと
何もかも交換するんだよ。

ほら! このネクタイピンも
林のと交換したんだ。

ねっ。
ホントだ。

父の遺言を知ってから

私の周りで 次から次へと
人が殺されていって

どうして? って思っていたの。

おじ様 探偵の方を雇って いつも
私の行動を知っていたのね。

お願い。 すべて話して。

10年前の8月16日。

広田が
小川定夫さんの車を借りて

静江さんと3人で
車で出かけたんだ。

また今度2人っきりでね ぜひ。
(静江)あははは。

あっ!

(ブレーキ音)
(三田村英一)うわぁ‼

(広田)早く止めろ! 林!

(広田)おい 止めるんだ! 林‼

林! 自首しよう!
なあ 俺も一緒に行くから。

さあ!
広田…。

広田 頼む 見逃してくれ!

俺が 今
弁護士の資格を剥奪されたら

妹は
野垂れ死にするしかないんだよ。

頼む お願いだ!
そんな事はないよ!

俺が助ける!

やっと… やっと人並みの生活が
できるようになったんだ。

俺にも…

俺にも ほんの少しぐらい
普通の生活をさせてくれ! 頼む。

林!

広田 頼む! 見逃してくれ‼

お願いだ。 見逃してくれ‼

♬~

(林)私の両親は事業に失敗して
借金取りに追われ

首を吊って死んだんだ。

私は 借金と
体の弱い妹を抱えていた。

職を失う事はできなかったんだ。

広田は 私が どんなに必死で

あの地獄から抜け出してきたかを
知っていた。

その秘密がバレるのを防ぐため

車を貸した親父を自殺に見せかけ
崖から突き落とした。

警察には 君の事は話してない。

でも いつまでも
隠し通せるもんじゃない!

自首してください。

林さん! 自首してくださいよ。

林さん!
ちゃんと自首してくださいよ!

ぎゃあー!

わあー‼

許せない! 絶対に許せない‼

三田村さんも 静江さんも
池田さんも

おじ様が殺したのよね?
なぜ 今になって…?

遺言のせいで 由紀子ちゃんが
昔の事を調べ始めた。

10年前の事を
隠したい一心だった。

(刺す音)

(刺す音)
ううっ…。

♬~

口封じのために 事件の関係者を
殺したっていうのか!?

どうして…!?
どうして そこまで?

由紀子ちゃん
私には娘がいるんだ。

知ってるよね。

こんなじいさんにも
7歳になる娘がいるんだ。

美香にだけは 私が殺人者だと
いう事を知られたくなかった。

そう思ったら
歯止めが きかなくなったんだ。

おじ様 身勝手よ!
だからって殺人なんて!

私は守りたかった。

あの子を… 私の過去の罪から…。
広田もそうだったんだよ。

(林)遺言は これでいいんだな?
広田。

ああ。 林… 由紀子にだけは
あの事 知られたくない。

頼んだよ。
すまない。

♬~

明夫君 君は
広田が亡くなる少し前に

広田に 会いに来たんだよね?

おふくろから渡された
ネクタイピンを

親父の友人達に イニシャルで
思い当たる人がいるか

訊いて回ったんだ。
それで池田さんから

もしかしたら 広田さんじゃ
ないかって知らされて…。

立派になったな 明夫君。
昔 君のお父さんと

私の娘と君を
結婚させたいなぁって

話した事もあった。 ははは…。

広田さん 父は
本当に自殺なんですか?

すまない…。

このネクタイピン
広田さんのでしょう?

申し訳ない…。

あなたが殺したんですか?
あなたが…。

うっ…。

広田さん! 広田さん‼
すいません!

広田は その時 昔願ったように

君と由紀子ちゃんが 一緒に
なってくれたらと思ったようだ。

♬~

広田が 遺言の話を言い出した時

事件を 蒸し返す事になるんじゃ
ないかって心配した…。

しかし 死を前にして
罪を償いたいと思っている

彼の気持ちを
叶えてやりたいと思った。

でも 心配していたとおりに
なってしまった。

♬~

やめろ!

おじ様! 娘は父親の事が
好きなの! 大好きなの!

だから
どんな事でも知りたかった。

お父さんが 何を思い
どう生きたのか。

中道さんも そうですよね?

おじ様 私の父も同罪です!

だけど それでも
私は父を愛してます!

世間に許されないような
罪を犯していても

私にとっては 大切な父に
代わりありませんから。

(嗚咽)

どうか 罪を償って

美香ちゃんの元へ
帰ってあげてください。

(嗚咽)

♬~

中道さん 美香ちゃんから

大切なお父さんを
奪わないでください。

お願いします。

♬~

(ナイフが落ちる音)

♬~

林雄一だな?
わかってんな?

おい 持ってけ。

中道さん あんたも
来てもらおうかの。 おいっ。

気をつけて。

♬~

♬~

小川明夫さんですか?

広田由紀子さんですか?

はじめまして。

はじめまして。

♬~

はい。

♬~

《お父さん 遺言どおり
もしかしたら…》

♬~