[字]<BSフジサスペンス劇場>山村美紗サスペンス ニュースキャスター沢木麻沙子5…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

[字]<BSフジサスペンス劇場>山村美紗サスペンス ニュースキャスター沢木麻沙子5

京都・別府で起きた考古学部講師の連続殺人事件。浮かび上がる発掘品不正疑惑と4年前の女子大生の自殺…羽田美智子・研ナオコ、別所哲也のトリオが事件の謎を追う!!

詳細情報
番組内容
京都・京南大学船井教授(三浦浩一)の大臣賞受賞記念パーティーで、考古学部秋沢講師(長原成樹)が突然倒れ、死亡する。パーティーに出席し、現場に居合わせたニュースキャスター麻沙子(羽田美智子)は、それが他殺だと知り、加代(研ナオコ)、沖(別所哲也)と共に京南大学に向かった。そこで秋沢講師だけでなく船井教授も発掘品の横流しをしていたとの噂を聞く。
番組内容2

麻沙子たちは、その疑惑の真相を探るべくグルメ取材と題して、船井教授らが出席する考古学シンポジウムの開催されている大分へと向かった。しかし、その日の夜、酔った京南大学大分考古学研究所の城島主任(西守正樹)が海に落ちて死体で発見される。テレビ京都では、京南大学考古学部の発掘品不正疑惑をもとに連続殺人事件の追及をはじめる。
そんな中、麻沙子は、船井教授の単独インタビューを取り付ける。
番組内容3
しかし、取材後に麻沙子と船井が二人で会っていたことが問題になる。麻沙子は謹慎を命じられ、加代も休みを取り、娘のいる東京へ帰る。そして、加代の娘の携帯から城島主任の携帯に残されていた数字の謎が明らかになる。新たに浮かび上がる4年前に起きた京南大学女子大生宗像芙美子(浅井江理名)の死。今回の事件と4年前の事件が関係するのではないかと気になる麻沙子は、芙美子の故郷である大分・姫島へ向った。
出演者
<出演者>
沢木麻沙子:羽田美智子
富永加代:研ナオコ
沖武:別所哲也
杉原百合子:山村紅葉
狩矢警部:本田博太郎
新倉真太郎:田口浩正
三重野真理子:中原果南
船井克彦:三浦浩一
平木雅弘:尾美としのり
ほか
制作
<スタッフ>
原作:山村美紗
プロデュース:酒井実
脚本:前川洋一
音楽:石田勝範
監督:林徹
制作:フジテレビ
    映像京都

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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  1. 麻沙子
  2. 船井
  3. 芙美子
  4. 秋沢
  5. 真理子
  6. 平木
  7. 加代
  8. 城島
  9. 沢木
  10. 横流
  11. 新倉
  12. 先生
  13. 杉原
  14. 京南大学
  15. 警部
  16. 発掘品
  17. 自殺
  18. 考古学
  19. 真鍋
  20. 節子

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♬~

(麻沙子)ふあーっ。
(新倉)先生!

ごめん。
だって つまんないんだもん。

もう! 新作で考古学を
絡ませたいって言ったのは

先生なんですからね。
分かってるわよ。

もう。 みんな 考古学会では
偉い人たちばっかりなんですから。

後で紹介しますから。
ほーい。

やだ。 わたしだった。

もう。
いいかげんにしてくださいよ。

(沖)何してるんですか?
打ち合わせ 始まりますよ。

えっ? パーティー?
もう!

もしもし? もしもし?
誰ですか? あなたは。

新倉です。 今 取り込んでますから
後にしてください。

(沖)そうか。 あんただな?
沢木さんを

妙なパ―ティ―に連れてったのは!
妙なパ―ティ―とは何ですか。 失敬な!

(沖)いいから。
沢木さんに代わって。

(新倉)ダメです。
こら 代われ! ぜい肉男!

何だと? この 脳みそ筋肉男!
ひねりつぶしてやる! だあっ!

(携帯電話を切る音)
ハハハ!

クソ! あの野郎!

(杉原)どないしたん?
沢木ちゃんは?

何か 分かんないんですけど
考古学のパーティーに出てるみたいで。

しゃあないな。
ほな 先に始めてようか。

(一同)はい。

(沖)富永さん。
どうしたんですか?

(加代)いや。 別に。

(真理子)こちらをお付けください。

ハァ。 わたし わたしさ
そろそろ行かないと。

何 言ってるんですか?
今 来たばっかりじゃないですか。

もう飽きた。
先生 もう30過ぎてるんですから

そういう 子供みたいなわがまま
言わないでくださいよ。

うるさいな。
年のこと言うな!

(平木)新倉。 久しぶり。
(新倉)おお おお。

ああ 紹介します。
彼は平木。 僕の同級生です。

あっ 始めまして。
沢木 麻沙子です。

あっ。
いつも テレビ見てます。

(真理子)急いでください。
そろそろ始まります。

(平木)じゃ 失礼いたします。

(秋沢)新倉君。 久しぶり。
あっ どうも。

紹介します。 講師の秋沢さん。
沢木 麻沙子です。

(秋沢)始めまして。 秋沢です。
いや 道が込んでて

遅れちゃいました。
じゃ 後ほど。

(新倉)こちら 城島さん。
大分に ウチの大学の

考古学研究所っていう
施設があるんですけど

そこの主任さん。
大分から?

(城島)ええ。
師匠の受賞パ―ティ―ですからね。

飛んできました。
それじゃ 失礼します。

何か いい感じのパ―ティ―じゃない。
ちょっといる。 ウフッ。

ハァ!

(男)船井先生の
考古学界における功績は

その実績を見れば
明らかであります。

(新倉)船井先生。
おめでとうございます。

(船井)ああ。 ありがとう。
ご紹介します。

京南大学 考古学部教授
この度 その功績が認められ

文部科学大臣賞を
受賞なさいました 船井先生です。

(船井)どうも。 船井です。
あっ。

(一同の拍手)

えー。 えー。
(一同の笑い声)

ウフフフ。
(船井)すいません。 あの

スピ―チを考えてきたんですけども
すっかり 忘れてしまいました。

えーと。
あっ 思い出しました。

あっ。
(船井)本日は お忙しい中

おいでいただきまして
本当に ありがとうございます。

♬~

誰?
んっ? だから 誰?

ああ。 船井さんの助手の
三重野 真理子さん。

ありがとう。

(新倉)始めまして。
新倉と申します。

あの サンポウ出版で
編集員をやっています。

あっ どうも。 三重野です。
ああ。 ああ。

あなたの本
何冊も読ませていただきました。

あっ。
ありがとうございます。

今度は 考古学が題材ですか?
そうなんです。

(カメラマン)一枚 よろしいですか?
あっ どうぞ。 (シャッター音)

(カメラマン)どうも。
(秋沢)ちょっと。

そうですか。
それは楽しみですね。

まあ 何かありましたら
何でも言ってください。

協力します。
あっ ありがとうございます。 ウフッ。

考古学というのはですね
一見 地味な学問ですけど

奥が深く。 うっ!
ううっ! ゲホッ ゴホッ!

(グラスが割れる音)
(床に倒れる音)

あっ! 秋沢さん?
秋沢さん! 秋沢さん!

うううっ。 救急車!
誰か 救急車お願いします!

(船井)秋沢!
おい。 秋沢!

秋沢! 秋沢!
おい! おい どうした!?

♬~

(パトカ―のサイレン)

(加代)警部!
(狩矢)ああ。 素早いですな。

(沖)沢木さん 中にいるんですよ。
(狩矢)おお。 そうなんですか。

ええ。
殺しですか?

まだ分かりません。
分かんないんですか?

(橋口)どいてください。
(沖)ちょっと。 警部!

♬~

♬~

グラスを取ったのは 本人ですか?
はい。 やっぱり 中に何かが?

いえ。
詳しく 死因を調べてみないと

その辺は 何とも言えません。
例えば 秋沢さんが

何か 持病を持っていたとか
どなたか ご存じないですか?

さあ。
どうだ?

いやあ。
風邪もひかないヤツでしたからね。

そうですか。
分かりました。

♬~

(麻沙子・朝田)「こんばんは」
(朝田)「朝田 順一です」

「沢木 麻沙子です」

(朝田)「ニュ―スタイム セブン」
今夜はまず この後すぐ

大手銀行 3行の合併をめぐる
不正事件のニュ―スを 特集で。

国内外のニュ―スは 取りまとめて
20分過ぎから。

(加代)はい。 スーパー キュー。 (テーマ曲)
アウト。

(朝田)「沢木さん。
今日は 大変なことに

遭遇されたようですね」
「はい。

今日 市内のホテルで開かれた
京南大学 考古学部のパ―ティ―に

出席していたんですが
出席者の一人が

突然 倒れて
亡くなってしまったんです。

被害者の方は考古学部の…」

もしもし。 ああ 沖か?
うん。 やっぱり 他殺!?

詳しいことは 解剖の結果を
待たないと分からないんですけど。

死体の状況から
毒を飲んで死んだことは

間違いないみたいですね。
ただ ちょっと不思議なことが。

毒が入ってなかった?

(沖)はい。
狩矢警部の話では

グラスのかけらからも 床からも
毒のようなものは一切

検出されなかったらしいんです。

じゃあ パーティー出る前
飲んだのかな?

それじゃ
時間的に おかしいんですよ。

飲んだのは
アルカロイド系の毒物で

これ 結構
即効性が高いんです。

ほな どこで飲んだんや?
さあ。

外傷とか?
誰かに注射 打たれたとか。

うん。
倒れたときに グラスの破片で

手を切ったぐらいで。
ああ。 それなら見た!

第一 あんな人目のあるところで
注射なんか打てるわけないですよ。

それも そっか。
ふーん。 ほな 自殺の可能性は?

遺書もないし あの状況で
自殺はないでしょう。

うん。 まあ とにかく こっちは
新倉君ていう ツテがあるから

すぐに取材しよう。
はい。

京都の名門 京南大学で
殺人事件か。 ええなあ。

どろどろした背景があると
もっと ええなあ。

(メールの着信音)

何?
んっ? いや 別に。

♬~

ねえ。 何してんの? さっきから。
いや 別に。

まさか 出会い系サイトに
はまってんじゃないでしょうね。

もう いい年ぶっこいて
年を考えてくださいよ 年を!

ホントに。 (蹴る音)
痛っ!

娘だよ。
ああ。 夏美ちゃん?

うん。
最近 冷たくてさ。

メール送っても 返事は来ないし
電話かけても 愛想悪いし。

いくつになった?
中1。

そりゃ 中1にもなれば
親離れしますよね。

彼氏の二人や三人は
いるんじゃないかな。

この階だね。

(虹子)よう減るな これ。
持って帰っとるんちゃうかな?

おっ!
あっ 虹子さん!

あら 麻沙子ちゃん。
久しぶり!

あっ お供の二人も。
どうも。

何やってるんですか?
ああ 今な ここで

掃除のおばちゃんや。
あの前の店 つぶれてしもうてな。

ほんで ハローワーク通って
やっと見つけたんが ここやがな。

たくましい。
転職の女王!

いや 名前が虹子やからな。
七色に こう変身すんねん。

格好ええやろ。 アハハハハ!
あーあ。

ほんで何? 取材か?
そうなんです。

(虹子)分かってるで。
秋沢さんの件やろ。

知ってるんですか?
秋沢さんのこと。

あいなー!

(麻沙子)横流し?
噂やで。

発掘品を裏で ブロ―カ―に売って
ボロもうけしてたらしいわ。

秋沢さんが?
そうや。

でも 発掘品の横流しなんて ホントに
そんなことできるんですかね?

まあ 詳しいことは
知らんねんけどもな。

秋沢さんが住んでたんは
結構 ええマンションなんや。

車も ええの持ってたし。
大学の講師にしては

妙に羽振り よかったからなあ。
「火のないところに 煙はたたん」

言うやろ?
調べてみる価値 あると思うね。

フッ。
どこで仕入れたの? その情報。

エヘッ。 いや 真鍋っちゅう
考古学部で 元助教授がおるんや。

セクハラで クビんなってんけどな。
そいつが言うとった。

今は木屋町で 骨董屋やっとる。

♬~

(真鍋)これ レプリカだけど
本物だったら

一枚 いくらすると思う?

200万くらい?

桁が違う。 5, 000万!
えっ!?

例えば 発掘現場で
これを見つけたとするだろ。

報告すれば
地方自治体のものになる。

でも 裏でさばけば 5, 000万。

横流ししたくなるのが
人情ってもんだろ?

報告しなければ まずバレない。
秋沢さんは それを?

まあね。 死人の悪口は
言いたくないけど

あの男 結構
生活 派手だったから。

金に困って やってたみたいだよ。
ホントですか?

現に わたし
相談 受けたことがあるんだ。

相談?
1か月ぐらい前かな。

ブローカーと もめてたらしいんだよ。
ブローカーって?

つまり 発掘品を
裏で買い取る連中だよ。

買い取った品物を
個人の収集家とか

博物館に売って
マージンを取るわけだ。

なるほどねえ。
どこにでもいますよね 仲介業者。

で 誰なんです? そのブローカーって。
(真鍋)さあ そこまでは。

でも 信じられない。
大学の講師が 裏でそんなこと。

秋沢だけじゃないよ。
みんなやってるよ。

船井教授も?
ああ。

ホントですか?

(杉原)横流しか。
(沖)しかも 現役の大学教授がね。

(麻沙子)待ってよ。
船井さんがやってるなんて

証拠はないのよ。
でも 証人がいるじゃないですか。

当てにならないって。
セクハラで クビになったような人よ。

(沖)何で 肩持つかなあ?
別に 肩持ってるわけじゃ。

あーあ。 悪い癖が始まったなあ
沢木さんの。 何が?

ちょっといい男だと
冷静さを なくすんですからね。

ニュースキャスター失格だと思いますね。
何? それ!

だって そうじゃないですか!
どこが?

(杉原)はいはい。 そこまで!

富永さんも
何とか言ってくださいよ!

んっ? 何?
やる気あるんですか?

ない。 えっ!
いやいや。 あるよ。 あるある。

ハァ とにかく 九州へ行って
取材してきましょうよ。

九州?
船井さんたち 大分で

考古学のシンポジウムに
出席するらしいんですよ。

横流しの件
ずばっと 聞いてきましょうよ。

賛成。
白黒はっきりさせよう!

大分か。
ダメですかね?

そや。 グルメ取材ちゅうことにしたら
局長も怒らへんやろ。

わたしも行くでえ。
別府の温泉つかって

おいしいもの食べて。
大分いうたら 城下カレイに

関サバ 関アジ 車エビ!
イキのええのを。 シュルシュル。 ああー。

(南原)城下カレイ 関サバ 関アジ。
お前は完全に公私混同しとるやろ。

まさかそんな!
いや! しとるから!

あっ ちょっと。 局長 しっかり。
局長!

(杉原)あっ もう 興奮するから
血圧がまた。

みっ 水 水をくれ。
あっ はいはい。

(南原)水だ。 おお 水な。
おい。 あの 水を おい。

あっ おい。
お前は わしを こっ 殺す気か?

グルメ取材ですよ。
数字上がれば 血圧下がる。

分かった。 分かった!
はい。 どうぞ。

あー。 おいしかった。

(ワープロを打つ音)

でーきた! できたよ!
ああ。 お疲れさまです。

何やってんの?
ああ。 いやいやいや。

花占い? ひえー。
今どき するか? そういうこと。

はいよ。
ああ。

ハァ。
あーあ!

先生。
何?

愛情と友情は
どっちが 大事ですかね?

えっ?
僕 恋をしてしまってるんです。

プッ。 誰に? 真理子さんに。
真理子さん?

ああ! 船井さんの助手の?
ええ。 でも 平木も

真理子さんに 気があるみたいで。
それで僕 悩んでるんです。

もし 僕が告白したら
平木が泣くことになるから。

どうして? 大丈夫よ。
どうせ泣くのは

新倉君のほうだから。
えっ。 それ どういう意味ですか?

んっ?
エヘヘ。 別に。

さあ。 支度 支度!
えっ? どこ行くんですか?

大分。
大分?

(汽笛)

♬~

(沖)問題はブローカーが
誰かってことですよね。

秋沢さんは ブローカーともめてた。
(麻沙子)うん。

それで殺されたってこと
十分 考えられますからね。

その辺のとこ
船井さんに聞いてみたいなあ。

でもさ そう素直には
答えてくれないと思うよ。

そりゃ 聞き方ですよ。
考古学の特集っていう名目で

取材させてもらって
ついでに聞いちゃう。

そりゃ ええわ!
ええ。

ねえ。 できる?
えっ? わたしが聞くの?

あんた以外 誰もいないでしょ?
ええーっ!? ええ?

♬~

(汽笛)

♬~

♬~

♬~

(麻沙子)いで湯の町 別府には
8つの温泉群があって

これを 別府八湯と呼んでいます。
ここ 明礬温泉もその一つで

こちらに並んでいる小屋では
入浴剤として用いられる

湯の花を採取しています。

♬~

(麻沙子)湯かげんはいかがですか。
(女たち)最高です。

ゲッ。

(杉原)キャー!
あっ!

(杉原)あっ 見るなー! エッチ!
ああっ!

アハハハハ!
(沖)うわっ! (女たち)アハハハ!

(麻沙子)ここ 日出の暘谷城の下で
捕れるカレイだけが

城下カレイと呼ばれるのです。
(加代)はい。 オッケー。

(杉原)なあ! 早よ 城下カレイ
食べにいこ。 おなかすいた!

また 紅しょうがが
何か言ってるよ。

どんな胃袋? 行こか?
うん。

食ってばっかりだよ あいつは!
すげえ食欲。

♬~

(麻沙子)では この
城下カレイをいただきます。

んっ! おいしい!
おいしいですね。

もう一つ いただきます。
うーん。 おいしい。 うー。

♬~

(船井)ああ どうも いらっしゃい。
(麻沙子)お忙しいところ

すみません。
(船井)いえいえ。 新倉君?

何でいるのよ?
(新倉)何でってことはないでしょう。

ボランティアですよ。
考古学会のために

お手伝いしてるんです。
ボランティアね。

(麻沙子)わたしは今
大分県 国東半島にある

歴史博物館に来ています。
こちらでは今 考古学の

シンポジウムが開かれているのですが
場所が 面白いところなんです。

この博物館の周りには
たくさんの古墳があるんです。

京南大学の船井先生に
お話を伺ってみたいと思います。

(船井)どうも。
この辺りの古墳は

いつの時代のものなんですか?

およそ 1, 700年から
1, 500年くらい前の古墳ですね。

これだけ多数の墓が
集中する遺跡は

県内では唯一
九州でも大変 特長的ですね。

はあ。
ロマンがありますね。

ありがとうございました。
ああ。 いえ。

何ですか?
肝心なこと聞かないで。

聞けないわよ。
単なる噂なんだから。

じゃ わたしが聞いてやろうか?
うん。 いいって。

あの。
どうかしました?

あっ いえ。

実は 元 京南大学の助教授で
真鍋さんて ご存じですか?

ええ。

あくまで噂なんですけど
秋沢さんが 発掘品の横流しに

かかわっていたって聞いたんです。
横流し?

(沖)船井先生の名前も出ました。
わたし?

アハハハ!
先生。 そろそろ時間ですよ。

アハハハ!
どうしたんですか?

えっ? いや わたしが
発掘品の横流しをやってるそうだ。

えっ?
どうなんですか? んっ?

バカバカしいな。 逆恨みですよ。
そうですよ。 逆恨み?

真鍋はね わたしと同期で
次期教授のポストも

わたしか 真鍋かって
言われてたんだけども

彼はつまらない不祥事で
大学を辞めて

結局 わたしが教授になった。
そのことをやっかんで

根も葉もないことを
言ってるんです。

今に始まったことじゃない。
そうですよね。

セクハラで
クビになるような人の話を

真に受けるほうが
おかしいですよね。

セクハラっていうのは
正確じゃないですね。 えっ?

おい 城島君。
いいですよ。

言っちゃいましょうよ。
先生の潔白を 晴らすためだ。

何のことです?
4年前 真鍋さんは

発掘品の横流しが 学内で発覚して
問題になったことがあるんです。

そのときに
考古学教室にいた女子学生が

自殺するようなことに
なりましてね。

自殺?
ええ。

真鍋さんの仕事を手伝ってたんで
共犯ではないかと。

学内の査問委員会にかけられて。

(芙美子)わたしは
何も知りません。

本当です。 無実です!

(取材陣のざわめき)
(芙美子)

(城島)でも マスコミがかぎつけて。

きまじめな子でしたから
ノイローゼみたいになって

国東の崖から 飛び降りたんです。
(沖)その子の名前は?

芙美子。 宗像 芙美子です。

(加代)不倫の関係? (城島)いや。
そんな事実はありませんよ。

横流しを手伝ったという
事実もありません。

結局 横流しの件は
うやむやになって。

まあ 学校側があまり
公にしたくなかったから。

それで セクハラという
言いがかりをつけて

真鍋さんを追放したんです。
そういう男なんですよ 彼は。

大学の恥になるから
あまり言いたくなかったけど。

すいません。
何か 先生のこと

疑ってるようなこと 言ってしまって。
いいえ。

あなたの仕事が どういうものか
よく分かってますから。

えっ? いや。 ウフフフ。

俺は行かないですよ!

あんな連中と飲んだって
面白くないし。

バカだな お前は。
何ですか?

探りを入れる
絶好のチャンスなんだよ。

そうや。
相手 酔わして 話聞き出すんや。

なるほどね。
焼きもちなんか

焼いてる場合じゃないでしょ。
仕事だよ。

誰が 焼きもちなんか
焼いてるんですか!

行きましょう。 あっちです。
(加代)あっち あっち。

(沖)よーし!

(店内音楽とざわめき)

どうも。
あっ お疲れさまでした。

お疲れさまです。
このお仕事 どれぐらい

やってらっしゃるんですか?
まだ1年です。

ぶっちゃけたこと
お聞きしますけど

考古学っていうのは
もうかるんですかね?

いいえ。 全然。 みんな
好きでやってるんですよ。

おたくみたいなもんです。 アハッ。
考古学おたく。

でも それにしちゃ 秋沢さん
羽振りがよかったみたいだけどな。

さあ。 そうなんですか?
うん。

何 話してるんですか? エヘヘヘ。
何だよ あんたは。 もう あんた

あっち行っててくれよ。 俺たち
暇人じゃないんだから ねえ。

ウフフフ。 誰が 肥満児やねん。
そんなこと言ってないでしょ。

今 言ったでしょ?
脳みそ 筋肉番付が!

何だよ!? どこが
脳みそ 筋肉番付なんだよ?

お前はもう 脳みそで
とび箱 跳べ! 筋肉で。

とび箱なんて 脳みそで!
あっ まあまあ。

飲みましょう。 あっ ああ。
ありがとう。

あー。
すげえ。

いや 昔から 酒は強いんですよ。
鋼鉄の肝臓って

言われてますからね。
ハハハ。 はい。

あのね 俺も鋼鉄の
肝臓なんだよね。 筋肉だろ?

♬~

うおー!
はあーん。

いやー!
ハッハッハ!

あーっ!
はい!

わおーっ!
うおーっ!

(沖・新倉)ハハハハハ!

(二人)バーカ!

考古学って 何かこう
推理に近いでしょ。

いいよね。 二人で
いい感じになっちゃったりして。

変なこと言うなよ。
沢木さんに失礼だろう。

大学教授はいいね ホントに。
聞いてくれます? この先生ね

生徒にも人気あるんですよ。
へえ。 フフフ。

まっ いいや。
はい。 沢木さん 飲んで。

あっ すいません。 おっ あっ。
もういいです もういいです。

おい おい おい! アハハハハハ!
おい お前 飲み過ぎだよ。

大丈夫 大丈夫ですから!

(真理子)あっ。

(船井)気を付けろ。 飲み過ぎだぞ。
(平木)城島さん しっかりして。

(城島)ふぁい! (平木)運転手さん
大分市内まで お願いします。

お疲れー。

あっ。 あの これ。
(真理子)すいません。

きれいね。 黒曜石?
ええ。

♬~

(メールを打つ音)

(城島)うおーっ!

ハァハァ ハァハァ。

(加代)うわ! あっ 何や? 沖!
何 何 何?

レディーの部屋に ノックもせんと!

(沖)城島さんが
死体で発見されたんですよ!

(加代・杉原)えっ?
ええっ!?

(パトカーのサイレン)

♬~

(石山)直接の死因は 溺死です。

(麻沙子)じゃあ 事故ですか?
(石山)いえ。 そこまでは まだ。

で ゆうべのことを詳しく
お聞きしたいんですが。

城島さんは 確か
先に帰られたとか。

(船井)ええ。 そうです。
かなり酔っていたので

わたしが 帰るように言いました。
で 平木君に タクシー呼んでもらって。

(平木)はい。 三重野さんと二人で
タクシーに乗せました。

(石山)何時ごろですか?
(平木)10時ごろだったと

思うんですけど。
(石山)死亡推定時刻は

午前12時から
1時になってます。

じゃあ 一度 家に帰ってから
現場に出かけたんですか?

(石山)うーん。
そうかもしれませんね。

念のため 皆さん
その時間 どうされてました?

えっ? いやもう みんなねえ
寝てたと思いますよ。

わたしたち3人
一緒の部屋ですから 寝てました。

うん。
僕は 宴会の途中から

記憶がないんですよ。
酔いつぶれてしまいまして。

あっ その 僕も同じく。

わたしも 寝てましたけど
個室ですから。

僕も。
わたしも。

まあ 別に 皆さんのことを
疑ってるわけじゃありませんから。

それと これ
どういう意味だか 分かりますか?

(加代)「6667722222」?
んっ?

(石山)城島さんの携帯です。
誰かにかけようとしたんですかね。

こんな番号ないで。
うん。

(石山)えー。 念のため
この番号にかけてみたんですが

おっしゃるとおり
こんな電話番号は 存在しません。

うーん。
当たり前じゃないですか。

♬~

秋沢さんに続いて 城島さんも。
一体 何なのかしら?

同じ大学で しかも
同じ考古学研究室出身の

二人ですからね。
関連性がないわけないですよ。

やっぱり 横流しの件が
絡んでんのやろか。

わたしたち3人以外は アリバイなし。

いや 俺も無実ですからね。
分かってるよ。

ねえ。
あの携帯の番号 何だろう?

ああ。 えっと。
「6667722222」

うーん。
あっ 警部!

いや どうも。
(加代)どうしたんですか?

あっ。 秋沢さんの事件と
何か関連性が? ええ。 まあ。

何か つかんだんですね?
警部 教えて。

ああ いや それはですね。
(橋口)警部!

はい。 分かりました。
職務中です。

ああ。 ちょっと 警部!
警部。 ねえ!

いいじゃないですか。
冷たいなあ。

(パトカ―のサイレン)

♬~

(橋口)洋式 洋式。
洋式。 あった。

(水を流す音)

♬~

≪(麻沙子)警部。
ご一緒しても いいですか?

どうぞ どうぞ。
ウフフフ。

いいですか? ウフフ。
で 何を つかんだんですって?

これですか?
また とぼけて。

何かつかんだから
大分まで来たんでしょ?

橋口のヤツ 遅いな。 ウンコか?
(一同の笑い声)

(水を流す音)
フー。

狩矢警部。

うーん。 警部と
わたしたちの仲じゃないですか。

(麻沙子・加代)ねえ?
いやまあ それはそうですけどね。

実はですね ここだけの話ですよ。
はい。

秋沢さんがもめていたという
ブローカーの存在 ご存じですよね?

はい。 知ってます。
そのブローカーが

城島さんだったんです。
(麻沙子・加代)えっ!?

さっき 部屋まで行ったんですが
関係者の供述によれば

その城島氏は 取り引きの帳簿を
克明につけていたというんで。

(ドアを押す音)
(橋口)あれ? ちょっと 開かない。

あっ!
ちょっと。 警部!?

荒らされていた?

おそらく 犯人が先回りして
帳簿を持ち去ったんでしょう。

じゃ やっぱり 事件の背景には
横流しのことが?

そう考えるのが 普通でしょう。
実は もう一つありまして。

何ですか? いや。
≪(食べ物をすする音)

続き。
えっ?

わたしたちと
警部の仲じゃないですか。

(麻沙子・加代)ウフフフ。
痛っ。

そうですよね。
うん。 分かりました。

特別に お教えしましょう。
(一同)はい!

警部!
(ドアをたたく音)

横流ししていたのは
秋沢さんだけじゃ

ないようなんです。
誰なんです?

ふ…。
(橋口)でやーっ!

ふーっ ふーっ。
(橋口)警部。 また余計なこと

しゃべろうとしてたんじゃ
ないでしょうね。 そんなバカな。

おい。 お前 何やってたの?
手洗ったか?

船井さん?

(沖)それ以外に考えられませんね。
(杉原)現役の大学教授が

発掘品の横流しやて?
こりゃ 大スクープやで。

まだ はっきりとは
分からないわよ。

(加代)うーん。
これはさ 裏を取んなきゃ

いけないことなんだけど
こういうことってないかな?

秋沢と城島と船井の3人が組んで
発掘品の横流しをしていた。

で 何かでもめて 事件が起きた。
えっ?

船井さんがやったって言うの?
可能性よ。

証拠は?
ないわよ そんなもん。

だって 犯人が帳簿を持って
逃げちゃったんだもん。

いいですか 沢木さん。
もし 横流しが事実なら

いちばんリスクが大きいのは
誰ですか?

船井教授に
決まってるじゃないですか。

だからって
殺したとは かぎらないでしょう。

何で 肩持つかな? あんな男の。
別に 肩なんか持ってないもん。

持ってるじゃないですか!
とにかく 裏を取れ!

これは プロデューサー命令や。 なっ?
命令!

(鐘の音)

(麻沙子)ああ もう。 遅いじゃん。
(新倉)ああ。

はい。 『マケドニアに消えた女』の
原稿直し分。

ありがとうございます。
ハァ。

何? ため息なんかついちゃって。
やっぱり ダメだったんです。

何が?
真理子さん。

やっぱり ふられたの?
ああ。 そうじゃないんです。

あの 見ちゃったんです。 何を?
平木が。

♬~

(新倉)あの二人は
惹かれあってる。

初めから 僕の出る幕なんて
なかったんです。

ショック。
そうかあ。

じゃあさ
新しい恋でも 見つければ?

新しい恋?
うん。

何 バカ面してんの?
≪(中島)沢木さん。 んっ?

(中島)京南大学の件
よそでやってます。

ホント?
はい。

(リポーター)「東山区の
京南大学の前から中継で…」

ああ やられた!
(リポーター)「京南大学 考古学部の

関係者が 連続して
殺害された事件に絡み

新たな疑惑が浮かび上がりました。
考古学部の複数の関係者が

発掘品を横流ししていたのでは
ないかというのです。

考古学界では 数々の実績を
上げている 京南大学ですが

今回の横流しが 事実とすれば
大学の信頼に

大きな影響を与えることは
免れないでしょう」

♬~

(沖)あれ? ダメだ。
こりゃ 入れそうにないですね。

うーん。

んっ?

もしもし。 船井さん?

ホントですか?
はい。 はい。 分かりました。

船井さん?
うん。 単独取材に応じるって。

えっ?
疑惑を晴らしたいんだって。

♬~

「こんばんは」
「こんばんは」 「朝田 順一です」

「沢木 麻沙子です」 「ニュース タイムセブン
今夜は予定を変更して

京南大学 考古学部をめぐる
殺人事件の続報から

お伝えしてまいります。
では 沢木さん」

「発掘品 横流しという
疑惑の渦中の人物で

関与が噂されている
京南大学の考古学部教授の

単独インタビューに
成功いたしました。

まず そのインタビューから
ご覧ください」

(加代)はい。 VTR キュー。
(テーマ曲)

(麻沙子)「よろしくお願いします」

「京南大学 考古学部については

さまざまな疑惑が
取りざたされていますが

率直なところを 船井教授に
お伺いしてみたいと思います。

よろしくお願いいたします」
「よろしくお願いします」

(麻沙子)「早速ですが
発掘品 横流しという

疑惑について
これは 事実でしょうか?」

(船井)「いえ。
全くのでたらめです。

確かに過去には
さまざまな 考古学に絡む

事件がありましたけども
現在のシステムは

二重 三重のチェックがあって 不正が
できないようになってます。

発掘現場から出土した発掘品を
整理し 研究するのは

我々 研究者の仕事ですけども

その所有は
わたしたち人類に帰属する

歴史を写す宝物で 個人がどうこう
できるものではないと思ってます」

(麻沙子)「今回 かけられた
疑惑について

どう感じておられますか?」
(船井)「非常に不快です。

しかし
疑惑を持たれるっていうことは

こちらにも 何らかの
落ち度があったと感じてます。

今後は こういった問題が
起こらないように

発掘品の管理には
万全を期すつもりでおります」

何よ? 朝っぱらから。

もしもし。 あっ 沖君。 えっ?

(謝罪の声)

(沖)抗議の電話が
朝から鳴りっぱなし。

抗議って わたし
何もやましいことないのよ。

ただ お酒を
飲んでただけなのに。

分かってないなあ。
えっ?

あんたと船井さんの間に
何かあったとか

そんなことは 問題じゃないの。
タイミングが問題なの。

単独インタビューの翌日に これだよ。
インタビューの公正さが 疑われるの。

(沖)はい。
テレビ京都 「ニュース タイムセブン」です。

はい。 申し訳ありません。
(杉原)大変 申し訳ございません。

どういうこっちゃ?
きっちり!

きっちりと
説明してもらおうやないか!

はい。 インタビューが終わった後
誘われたんです 船井さんに。

(スタッフ)

こういうとこは あまり
慣れてませんから 緊張しますね

ホントに 今日は
ありがとうございました

(カメラのシャッター音)

(麻沙子)ホテルのバーで飲んで
2時ごろ 帰りました。

それだけです。
それだけやて?

何で!? 何で
飲みになんか行くんだ!

あっ。 血圧やー。 ああっ。
局長 しっかりしてください!

杉原! はい。
お前の監督責任も 問題やぞ。

あっ はい。
覚悟しとけ。 処分は 追って出す。

沢木。 はい。
とりあえず お前は謹慎じゃ!

謹慎?
うん。

じゃあ
番組 どうするんですか?

朝田さん 一人で
やってもらうしかないな。

そんな。

じゃあ あたしも
責任取って 休んじゃおうかなあ。

何 言わはんの。
大体さ やる気なくなるよねえ。

こっちは 一生懸命
真実に迫ろうって

番組 作ってんのにさ。 色ボケも
いいかげんにしてもらいたいよ。

わたしは ただ
取材に協力してくれたから

お疲れさまっていう意味だったの。
状況 考えろっつうの。

沖 頼むね。
頼むって?

わたし 東京 行くから。
えっ?

久しぶりなんだしさ
たまにはいいじゃん。

勝手。
あんたに言われたくないわよ。

わたしはね
あんたと違って 母親なの。

働く母親ってのは 忙しいの。

人のしりぬぐいなんか
してる暇なんかないの!

わたしが悪いの?
全部 わたしが悪いの?

分かりました。 辞表 書きます。
お世話になりました。

(杉原)ちょっと 沢木ちゃん。
何もそこまで。 ちょっと待ちいな。

ハァ。
いいんですか?

参観日があるんだ。
えっ? 娘の。

中学入って 初めてだから
出てあげたくて。

どうして そういうこと
素直に言わないかなあ。

格好悪いじゃん。
わざわざけんかするんだもんなあ。

素直に言えば
何でもないことなのに。 うるさい。

帰ろ。
沖。 はい。

大丈夫だよね。
何ですか?

わたしがいなくても。
どういう意味ですか?

東京 行って 戻ってこない
つもりじゃないでしょうね。

今すぐってわけじゃ
ないんだけどさ。

母親をやりたいんだ。
わたしも いい年だし。

娘のそばにいてあげたくてね。

♬~

(麻沙子)どうしたの?

ああ いや。
先生を慰めようと思いまして。

聞きましたよ。
辞めるんでしょ?

まだ決まったわけじゃないけどね。
いい機会じゃないですか。

パッと辞めて
作家業に専念しましょう。

そうすれば僕も 締め切り間際に
ハラハラしなくてすむし。

おいしいものでも食べて
テレビのことなんか

忘れてしまいましょう。

♬~

≪(ドアが開く音)
お帰り。

(夏美)何してんの?
いや。 何って。

参観日でしょ?
それで わざわざ帰ってきたの?

何か それじゃ
帰ってきちゃ悪いみたいじゃん。

そうじゃないけど。
仕事は?

あっ 仕事ね。
あのね お休みもらっちゃった。

いいの?
何が? はい。

はい どうぞ。 はい。

これ。
ああ これね。 これは まあ

ほとぼりが冷めるまで
ほうっとけば 何とかなるでしょ。

何 そんな
怖い顔してんの?

最近さ ちょっと
冷たいんじゃないの?

メール送ったってさ
全然 返事返ってこないんだもん。

忙しいの。
ああ。

(メールの着信音)
あっ。 はい どうぞ。

何? その数字。
暗号。 はやってんの。

暗号?
どういう意味?

(新倉)はい。
さあ 召し上がれ!

先生?
んっ? うん。

いただきます。
いただきます。

ねえ。
んっ? なあに? これ。

ああ。 この間の
パーティーのときの写真です。

先生の分 もらってきたんです。
ああ。 あのときの。

うん。 うーん。

どうかしました?
曲がってない? この名札。

ええ。 それが?
先生。 冷めちゃいますよ。

(グラスが割れる音)

♬~

もしもし。 あっ 沖君。
えっ!? ホント?

うん。 うん。
分かった。 すぐ行くね。

あのさ ちょっと 出かけてくるわ。
ちょっとって?

ちょっと!
ちょっとって!?

(沖)ハァ!
富永さんが解いてくれたんですよ。

何だかんだ言っても
あの人 考えてくれてんだよなあ。

分かったから。
ねえ 早く。

666の77の22222。
あれ 文字を入力するときの

数字なんですよ。
えっ?

いいですか?
うん。

6はハ行で
6 三つ 「ふ」

7が二つで 「み」
2が五つで 「こ」 ふみこ。

ふみこ? 確か。
4年前に自殺した

女子学生の名前がふみこ。
宗像 芙美子。

どういうこと?
さあ。

でも 誰かが わざと残したとしか
考えられないでしょう。

♬~

(虹子)早よ。 早よ いね。
おはようございます。

ええ 今日はまず
トイレの掃除からやで。

なめられるくらい
きれいにしてや!

(船井)いやあ あんな記事になって
ご迷惑をおかけしました。

軽率でした。
(麻沙子)いいんです。

わたしのほうこそ
先生に ご迷惑をかけてしまって。

(船井)ああ いえいえ。 どうしても
お聞きしたいことがあって

来たんですけど
城島さんの携帯に 残ってた数字

あれ 暗号だったんです。
「フミコ」っていう意味の。

「フミコ」? はい。 確か
4年前に自殺した 学生さん

フミコっていう 名前でしたよね?
宗像 芙美子さん。

ああ。 ああ はい。
しかし どうして城島の携帯に?

それは 分からないんですけど
とにかく 偶然とは思えないので

宗像 芙美子さんのことを
お聞きしようと思いまして。

いや わたしは
よくは知らないんですよね。

ただの 教師と教え子の
間柄だったから。

(沖)平木さんは どうですか?

僕も そんなに
親しくはなかったから。

自殺の原因は してもいない
横流しの 協力をしたと追及され

それを苦にしてって
聞いたんですけど

それは本当ですか?
(平木)さあ。

それ以外に
何があるっていうんですか?

いえ 分かりません。 でも
どうしても 4年前の事件と

今回の事件が 何か 関係してると
思えてしかたがないんですよ。

考えすぎですよ。

自殺の理由なんて
誰にも 分かりゃしないでしょう。

すいません。
ちょっと会議があるんで。 失礼。

(沖)すいません。
誰か 宗像 芙美子さんのことを

よく知っていたっていう人
いないですかね?

(学生)あっ。
えっ? 何?

わたしの友達の姉が
確か 同じクラスで。

(麻沙子)すいません。
(沖)どうも お疲れさまです。

(くしゃみ)

(リポーター)あっ! 沢木 麻沙子!
(沖)いや 違います 違います!

似てるけど 違いますから!

沖 乗れ!
(リポーター)待ってください!

(騒ぐ声)

(リポーター)沢木さん
ひと言 お願いします!

参観日 どうしたんですか?
やめた。

えっ?
夏美に怒られちゃった。

(加代)「沢木さんは友達でしょ?
こういうときこそ そばにいて

助けてあげるのが
友達じゃないの?」だって。

(沖)へえ。 あの夏美ちゃんがね。
立場 逆転じゃないですか。 フフフ。

それで助けに来てくれたんだ。
わたしがいないとね

あんたが何やらかすか
分かんないから。

うれしい! ありがとう。
やっ やめて。 苦しい!

(笑い声)
やめて!

♬~

(麻沙子)それで
自殺の原因は 何なんですか?

(智美)さあ。
本当のところは わたしも。

確かに 真鍋先生の件で
落ち込んでたのは

事実なんですけど
まさか それで自殺なんて。

ほかに 原因みたいなものを
思い当たることないですか?

失恋とか。 (智美)それは。
何なんです?

はっきりとは 知らないんですけど
ちょっと噂があったんです。

噂? 年上の人と
つきあってるらしいって。

年上?
多分 先生じゃないかって。

誰です?
(智美)そこまでは。

そういうの
言わない子やったから。

その先生っていうのは
真鍋さんですか?

それとも 船井さんですか?
(智美)さあ。

彼女 ご家族は?
両親は 小さいころ亡くなってて

お姉さんが
一人いるって言ってました。

姫島出身なんですよ。
姫島って あの大分県の?

あっ。
どうした?

黒曜石?

♬~

あの。
はい。

話があるんだ。
出られないか? 今日は無理。

じゃあ あしたは? 分かんない。
仕事が たまっちゃって。

(学生)三重野さん 先 帰りますね。
お疲れさまでした。

お疲れさま。

♬~

♬~

(うめき声)

♬~

(鉄パイプの転がる音)

終わったよ 芙美子。

♬~

(船井)もしもし。 あっ どうも。
お世話になってます。 船井です。

(学生)平木さんが
暴漢に襲われたんです。 えっ!

(船井)ええ。 ええ。

(船井)ああ そうですか。
はい。

(船井)分かりました。
よろしくお願いします。

重体だそうだ。 (学生)えっ!
金井病院にいる。

僕 行ってきます。
そうか 頼むよ。 はい。

どうした?
いえ。

♬~

あっ 警部。
こん睡状態です。

(狩矢)鉄パイプで殴られて
突き落とされたようです。

一体 誰が?
同じ犯人ですかね?

恐らく。 あれ見せて。
えっ? ダメですよ。

証拠品ですよ。
いいから。

数字の暗号 解いたのは
この人たちだ。

被害者のポケットに 入ってました。

(加代)「将軍塚に
12時に来てください。

城島さんの帳簿のことで
お話があります。 フミコ」

「フミコ」?
またか。

帳簿って
城島さんの部屋からなくなった?

はい。

平木さんも
横流しに 絡んでたのかなあ。

(麻沙子)秋沢。 城島。 平木。
みんな 考古学研究室の関係者。

(沖)しかも 城島さんと
平木さんの場合

「フミコ」って名前が
残されていた。

やっぱり同じ犯人ですよ
どう考えても。

動機は何だろう?
横流し?

それとも 4年前に自殺をした
芙美子さんが 絡んでんのかなあ。

(中島)沢木さん できましたよ。
ありがとう。

(加代)何? パーティーのときの。
ちょっと気になることがあって。

(沖)ピンが はずれてますね。

あっ。
何え? 秋沢さんの手よ。

(麻沙子)針で刺したような
傷があった。

ピンに 毒が塗ってあった?
多分。

名札が置いてあった
受付にいたのは。

(加代)真理子さんが 何で?

でも ほかの人間が 名札に
細工したってこともあり得ますよ。

復讐ってことは 考えられない?
(杉原)復讐?

うん。 フミコっていう名前。
わざわざ 痕跡 残してるのよ。

そうですよね。
でも 誰が? 真理子さん?

確証はないけど。 芙美子さんには
お姉さんがいたでしょう?

それに 黒曜石のネックレス。
同じ物を真理子さん 持ってたの。

そうか。 例の帳簿は ターゲットを
呼び出すために 使ったのか。

わたし 姫島に行こうかな。
姫島?

芙美子さんのことを
調べてくる。

姫島に行けば
何かが 分かる気がするの。

(杉原)かまへん 行ってき。
局長には ウチが

あんじょう言うとくさかい。
ありがとうございます。

♬~

(麻沙子)こんにちは。
すいません。

あの 宗像さんのお宅って
どちらにありますでしょうか?

(麻沙子)ごめんください!
(節子)はい。

(麻沙子)あのう。 宗像 節子さんで
いらっしゃいますか?

(節子)ああ そうやけど。
あんた誰?

京都から来ました
沢木 麻沙子と申します。

京都からえ?
亡くなった 芙美子さんのことで。

(節子)あの子んちは漁師でなあ。

芙美子が小さいときに
シケで船が沈んでな。

二親いっぺんに 亡くしたんや。
お姉さんがいたとか。 ああ。

年の離れた姉さんがおったよ。
真由美っちいうんよ。

今 どちらに?
京都におるとか 言いおったなあ。

京都?
ああ。

真由美さんの写真とかって
ありませんか?

あったかなあ。 ちょっと待ちよえ。

♬~

黒曜石。

(節子)真由美が 働きに出たときに
おそろいのを買ったんや。

離れちょっても 心は一つって。
仲のええ姉妹やった。

両親が死んでからは
真由美が親代わりやった。

(節子)芙美子は賢い子で
いつもクラスで一番やった。

そやから 真由美は 芙美子を
大学へ行かせるんやって

一生懸命 働きおった。

(節子)別府で働きよったんや。
昼も夜も。

みんな 妹のためや。 やから
大学受かったときは大騒ぎやった。

♬~

(回想)

(芙美子)おばちゃん!
(節子)どうした?

(芙美子)受かったで。 合格!
そう よかったなあ。 おめでとう!

(芙美子)電話 貸して!
(節子)ええよ。

もしもし。 わたし。
受かったよ! うん。 うん。

お姉ちゃんのお陰や。 ありがとう。
ほんまに ありがとう。

♬~

(節子)そげな思いして
大学に入ったんやに

あんなことに。

はい。 (麻沙子)もしもし。
あっ どうだった?

間違いない。 真理子さんは
芙美子さんのお姉さん。

(加代)うん。 あっ そう。
分かった。

行くよ。
了解!

大分?
(学生)はい。 遺跡の調査に。

真理子さんは?
一緒です。


はい もしもし。

(新倉)新倉です。
ああ どうも。

(新倉)平木の意識が戻りました。
平木さんの?

新倉君。
ああ。 今 狩矢警部が来ています。

(新倉)平木 大丈夫か?

落ち着いて 思い出してください。
あなたを襲った 人間の顔を。

顔が分からなければ 服装でも
年格好でも 何でもいい。

思い出したことがあれば
言ってください。

平木 頑張れ。

真理子さんは?

大分へ行きましたよ。

先生は? 船井先生は?
先生も一緒ですよ。

止めてください。
えっ?

(平木)真理子さんを
止めてください。

県警の車は 来てますか?
(麻沙子)はい。

♬~

(麻沙子)平木さんは
間違えて 襲われたの?

そう。 本当は
あそこに呼び出されたのは

船井さんだったの。

でも 船井さんの背広の内ポケットに
メモを入れてるのを見て。

♬~

(麻沙子)どうして そんなことを?
止めたかったらしいのよ。

真理子さんを。 平木さんは
真理子さんが 秋沢さんや

城島さんを殺したことに
気が付いていたのよ。

すべては 4年前の事件が
始まりだって言ってた。

(加代)そのころ 芙美子さんは
船井教授とつきあっていた。

結婚の約束までしたらしいの。

(加代)でも 船井さんに
縁談が持ち上がった。

相手は学長の娘 玲子さん。

(回想) (船井)
何とかならないかな。 なあ。

(加代)教授は 学長の娘を取った。
芙美子さんが 邪魔になった。

それで 城島さんに頼んだ。

芙美子さんと
関係を持つようにって。

それを口実に
別れるつもりだったの。

卑劣だよね。

♬~

(加代)城島さんは
秋沢さんと組んで

芙美子さんを襲った。

♬~

(芙美子)
(城島)

(芙美子)

(芙美子)

(加代)ちょうど そのころ
真鍋さんの横流しの件で

芙美子さんは
疑惑を持たれていた。

信じてください。
わたしは何も知らないんです!

(芙美子)

(加代)芙美子さんは
船井さんに 救いを求めた。

でも 船井さんは。

(回想)
城島と できてるんだろ?

違う。 あれは無理やり。
嘘を言うな!

大体 どうして
男の部屋になんか行くんだ!

すきを見せる お前が悪いんだ。
別れよう。 もう終わりだ。

♬~

ひどい話ですよ 全く。
やっぱり あの男は最低だ。

そんなことが。

(沖)平木さんは 船井教授の
弱みを握っている 城島さんに

一緒に組んで 甘い汁を吸おうって
誘われたみたいです。

秋沢さんの殺害方法は
沢木さんの推理どおりでした。

安全ピンに 細工をし
ピンの先端に 毒を塗った。

(沖)平木さんは
それを見ていたらしいんです。

でも 確信はなかった。
そのときは まだ 真理子さんに

秋沢さんを殺す 動機があるとは
思えなかったから。

うん。 だけど 例の
携帯の数字で それが分かった。

平木さんは 数字の意味に すぐ
気づいたらしいの 「フミコ」って。

真理子さんは 芙美子さんの
お姉さんじゃないかって。

だから つまり これは
復讐ってこと。

(麻沙子)あっ ねえねえ。
船井先生と 真理子さんは?

(学生)出かけましたよ 車で。
(加代)どこへ?

さあ。 何か 真理子さん
話があるとか言って。

(狩矢)緊急配備 お願いします。
(石山)はい!

どこ行ったんだろ。 あっ。
何?

芙美子さんが 自殺した場所
この近くですよね?

そこだ!

♬~

(回想)

(芙美子)お姉ちゃん。
(真理子)頑張って 勉強すんで。

お金のことは
心配せんでええからな。

姉ちゃん 一生懸命 働いて
あんた大学に行かせるけん。

お姉ちゃん!
(真理子)泣かんの。

ほらほら。

♬~

(芙美子)お姉ちゃん!
お姉ちゃん! お姉ちゃん!

お姉ちゃん! 元気でね!
元気でね お姉ちゃん!

お姉ちゃーん!

♬~

(回想) もしもし。

(芙美子)わたし。 受かったよ!
そう! よかったなあ!

(芙美子)うん。 お姉ちゃんの
お陰や。 ありがとう。

ほんまに ありがとう。
頑張るんで。

♬~

(回想)

芙美子。 芙美子。
芙美子。 嫌ー 芙美子! 芙美子!

(真理子)あっ!
帳簿はどこだ!

♬~

(船井)君が 芙美子の
姉さんだってことは分かってたよ。

黒曜石。
芙美子も 同じ物を持ってた。

どうするつもりだった?

(船井)睡眠薬を飲ませて
眠ってる間に

崖から 突き落とす気だったのか?
城島みたいに。

(城島)
(水の音)

飲まなかったんだよ。

(船井)ああーっ!

たまには ドライブもいいな
(真理子)

(船井)

♬~

(船井)帳簿はどこだ?

(船井)しゃべる気はないようだな。

♬~

(真理子)あっ! ああーっ!

♬~

あっ!
やめろーっ!

♬~

(真理子)来ないで!

♬~

やめて 真由美さん!

そんな男 殺したって
どうにもならない。

あなたが傷つくだけよ。

(狩矢)落ち着きなさい。
ナイフを捨てるんだ!

(真理子)この男だけは
絶対に許さない!

(加代)平木さん
意識を回復したの。 えっ?

平木さんは どうして
あそこにいたと思う?

身をもって
あなたを止めたかったの。

(麻沙子)姫島のおばさんも
心配してる。

こんなことしたって
芙美子さんは 喜ばないよ。

悲しむだけよ。

♬~

≪(平木)真理子さん!

(平木)頼むから もうやめてくれ!
俺のために。

♬~

♬~

(泣き声)

(真理子の泣き声)

あっ おかえりなさい。
ただいま。

今夜から
どうぞ よろしくお願いします。

よろしくお願いします。

♬~

(杉原)どうぞ。
ああ すいません。 すいません。

局長も現金やな。
スクープものにしたら

コロッと変わるんやさかい。 まあ
でも 扱いやすいじゃないですか。

それもそうやな。 アハハハハ!
(メールの着信音)

(夏美)「お仕事 頑張ってね。
わたしは いつも

お母さんのこと 思ってるんだから
沢木さんに 心配かけないでよ」

夏美ちゃんからですか?
うん。

そうなんだけどね
この最後が気になんのよね。

「沢木さんに 心配かけないでよ」
って これ どういうこと?

(沖)沢木さん
電話したんですよ 夏美ちゃんに。

お母さん 寂しがってるから
たまには メールしてあげてねって。

おせっかいめ。

(あくび)

(スタッフ)3秒前。

(朝田)こんばんは。
(麻沙子)こんばんは。

朝田 順一です。
沢木 麻沙子です。

「先日来 お伝えしております
京南大学 考古学部での

連続殺人事件で
新しい事実が明らかになりました」

「スクープです。
まず こちらを ご覧ください。

京南大学 考古学部の教授が
発掘品の横流しに

手を染めていた その証拠となる
帳簿のコピーです」

どれくらいになるかな?
えっ?

真理子さん 出てくるの。

平木 お前。

♬~

♬~

悲しい事件でした。

しかし たった一人の肉親を
奪われた 彼女の無念さは

痛いほど分かります。

彼女は すべてを
妹さんに託していました。

そんな大切な存在が 汚され
もてあそばれてしまったのです。

取り調べの前に
平木さんからの伝言です。

いつまでも待っている。
そう言ってました。

♬~

(麻沙子)しかし
復讐は 何も生みません。

そのことに 彼女は
最後に 気が付きました。

彼女の心を 動かしたもの。
それは愛でした。

彼女が罪を償い 愛する人と
人生をやり直すことを

恐らく 天国の妹さんが いちばん
願ってることではないでしょうか。