女たちの特捜最前線~警察食堂極秘会議! 警察事務職のアラフィフ女性たちが、食堂でウワサ話に花を咲かせながら事件を…

出典:EPGの番組情報

[字]昼の特選ドラマ劇場 女たちの特捜最前線~警察食堂極秘会議!

「夫・恋人・上司に殺人容疑!?悩めるアラフィフ女3人が“ここだけの話よ”の井戸端会議で連続殺人を解く!!」▽テレビ朝日系列で2015年に放送

詳細情報
番組内容
警察事務職のアラフィフ女性たちが、食堂でウワサ話に花を咲かせながら事件を解決する。
出演者
高島礼子、高畑淳子、宮崎美子、中田喜子、藤吉久美子、中原果南、北原佐和子、平岳大、近野成美、大和田伸也 ほか
番組ホームページ
<番組ホームページはこちら!>
www.bs-asahi.co.jp/hiru/

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

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  1. 菊華
  2. 真弓
  3. 須山
  4. 署長
  5. 年前
  6. 京子
  7. 写真
  8. 佳奈
  9. 課長
  10. 里中
  11. 関係
  12. 警察
  13. 部屋
  14. 下坂徳次郎
  15. お姉ちゃん
  16. 一緒
  17. 下坂
  18. 宮沢志保
  19. 桐生
  20. 仕事

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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(男性)うわ~っ!

(少女の泣き声)

(泣き声)

この先に お店があるから
そこで助けてもらって。

お姉ちゃんは?

お姉ちゃんの事は忘れて…。

ここで起きた事
誰にも言わないで。

(室町京子)
〈歴史と文化が息づく町 京都〉

〈この美しき古の都の
治安を守るため

私たちは働いている〉

〈ここ 京都中央警察署で〉

〈警察には様々な職務がある〉

〈みんな命がけで
自分の仕事に向かっている〉

〈もちろん この私も〉

♬~

よし。

よし。

よし。

よし。

〈これが私の仕事〉

〈拳銃を撃つ事も
手錠をかける事もないけれど

日夜 縁の下で働いている。
力持ちとして〉

うっ… ふう…。

(松林智之)いい?
丁寧さも大切だけど

スピードも大切だからね。
(杉村伶香)はい!

(松林)
はい じゃあ 入れてみようか。

そうそうそう… 丁寧だね。
丁寧すぎるかな?

もう少し
スピードも出してみようか。 ねっ。

ああ… あんまり
力入れすぎないように。

はい。

あーっ ついた! アハハッ!

(伶香)うわ~ きれい!

♬~

生活…。

「京都を愛する一市民」?

えー なんだろう?

♬~

ええっ!? あっ…!

な… な… 何 これ…?

(伶香)きれ~い!
(松林)きれいだね きれいだね…。

ちょっと まぶしいかな…。
課長!

これ 見てください。
(松林)ん?

まずいですよね こういうの。

誰なんですかね? その女性。

室町さん あなた以外に
この写真を見た者は…?

課長だけです。

…うん。 これは
見なかった事にしましょう。

えっ?
私が預かります。

他言 一切無用!
はい。

〈これが
恐ろしい事件の始まりだと

この時は知る由もなかった〉

♬~「咽ぶ瀬音に…」

会長好みですね。

(下坂徳次郎)そちらこそ。

どうぞ。
うん ありがとう。 はい。

♬~「枯れた柳に秋風が」

下坂さんといると
ほんま ほっこりするわあ。

菊華さん
本気で惚れちゃ駄目ですよ。

構わん 構わん。
私は構いませんよ。

(菊華)
口答えは まずいんじゃないの?

呼ばれたら すぐ来ればいいの。

待ってるからね。

♬~

えっ? なんで そんな事 聞くの?

自業自得でしょ?

警察なんか頼っても無駄よ!
私 警察にも顔が利くの。

強い味方がいるんだから。

(無線)「京都本部から各局 各移動
京都本部から各局 各移動」

「中央警察署管内
中京区朱雀大宮町324

バーミリオンパレスの
敷地内において

転落した女性を発見」

「現場付近の移動 応答せよ」

♬~

〈事件発生の知らせが入ると
署員は一斉に動き出す〉

(パトカーのサイレン)

もたもたしない。
1秒の遅れが命取り!

この袋 全車に配布!
なんですか? これ。

腹が減っては なんとやらと
言うでしょ!

(伶香)バナナとおにぎりって
おばさん色 濃いな~。

頑張ってね! いってらっしゃい。

アメもどうぞ。 気をつけて。

なんで あんたが食べてんのよ!

さあ 体 動かしなさい。

♬~

(桐生)古傷か…。

♬~

(カメラのシャッター音)

(カメラのシャッター音)

♬~

争った様子はないし

過って転落するとは
考えられませんよ。

衝動的な自殺ですかね?

(神崎佳奈)被害者は常盤正美さん。
職業は芸妓さんで

菊華という名を
使っていたようです。

(里中)菊華?

(佳奈)ご存じなんですか?
(里中)ああ。

今でこそ
名前は聞かなくなったけどな

かつては 祇園で一番と言われた
人気芸妓だ。

(佳奈)変わるもんですね!

(里中)人気がなくなって

落ち目になった事を
気にしての自殺かねえ…。

課長 どうしたんですか?

拭き取ったようだが
わずかに残ってる。

(佳奈)血痕?

ここ ぶつけたのかもな。

じゃあ 何かの拍子に
ここで倒れて…。

(佳奈)気を失ったところを
ベランダに運ばれ…。

被害者の昨夜の行動 及び

マンションに出入りした
人物を洗え。

「今日は ポリスまろん君たちが
みんなにお手本を見せるから

正しい横断歩道の渡り方を
勉強していきましょう!」

(子どもたち)はーい!

「まず 手を上げて」

「右見て 左見て」

「もう一度 右見て」

「さあ 渡り…」

「さあ これで大丈夫。
渡りましょう!」

♬~

「ウサギちゃん? ウサギちゃん」

「早く渡らないと
信号も顔色も変わっちゃいますよ」

何やっとんだ あのおばちゃんは!

(一条弥生)やっと休憩…。
お水ちょうだい。

(副署長)
あっ すいません。 署長…。

菊華?
はい。

あっ 署長は退席させてもらう。

困りますよ 勝手な動きされちゃ。
なんで渡らないんですか?

いや… だって

右見てる間に
左から 猛スピードで

トラックが突っ込んできたら
どうすんのよ?

石橋だって壊れる事あるのよ。

たたきすぎたら壊れますよ。

あーあ…
署長 怒って帰っちゃいましたよ。

知りませんよ 私。

えっ? えっ?

あっ… あの 課長。
署長は どうしてお帰りに?

もしかして
私の動きに何か問題が?

私が 右を見て 左を見て
もう一度 右を見て

さらに左を見て その上 右を見て
なおかつ左を…。

署長の あの慌てよう。
朱雀大宮町の転落死

事故や自殺ではない。

想像以上の大事件と見た!

大事件!?

君は一体 何をやっとるんだね?
いつまで こんなもの着てるの?

そんなに
ウサギちゃんになりたいの?

大事件なんだよ!
マスコミ対応の… 準備!

頼むよ!
はい!

急いで。
はい!

ぬかりなく。
はい…。

その前に お水を1杯…。

(パトカーのサイレン)

Aランチ お願いします。
(八坂美鈴)はい Aランチ一丁!

大至急でお願いします。

わかってるって!
料理出すのに手間取って

警察署の食堂のおばちゃんが
務まりますかっての!

はい お待ち! 生卵サービス!
ありがとう。

健坊! 今度のヤマ でかそうだね。
人気芸妓殺しだもんね。

捜査本部の弁当 150個は必要だよ。
大忙しよ。

私にはね もうね
犯人見えてるけどね。

ひいきの旦那の一人よ。

愛憎のもつれってやつね。
ああ 怖い!

美鈴さん
口より手動かしてくださいよ。

あんたね
おばちゃんっていうのはね…

手より口が動くもんなの。

しょう油 小さじ半分
みりん 大さじ半分 追加ね。

まずい料理 出して
捜査の足 引っ張るんじゃないの!

(玉山)はい!

〈事件が発生すると
署内に捜査本部が設置される〉

〈机や椅子 ホワイトボードから
鉛筆 消しゴムまで

捜査本部に必要なものを
一式そろえるのも

総務課の仕事である〉

(如月真弓)京子ちゃん!
あれ? 真弓さん 何やってんの?

えっ? いや 今日 クリスマス会の
打ち合わせでしょ?

呼んだの 誰?
ああっ! あっ すいません。

あの 食堂で待ってもらえますか?
のちほど!

ええ…? まあ いっか。

菊華さんって かつては
京都で一二を争う人気芸妓で

うちのイベントにも
何度か出てもらってたの。

(藤堂)よろしくお願い致します。

世間も注目の事件だから
記者さんも大勢集まりそうだし

原稿書きも大変。

えっ? 記者会見の原稿って
弥生ちゃんが書いてるの?

ねえ 何やってるのよ?
あのコメツキ課長は。

仕事もらえるだけ
ありがたい事よ。

私なんて いつお払い箱になっても
不思議じゃないし

ここ辞めさせられたら
アパートも追い出されて…。

そこまで。 ねえ 前 向こう。

前 向きたいけど
主人からは連絡もないし…。

(ため息)
マンション勝手に売り払って

ホステスと
逃げちゃったような男

5年も待ってるなんて
おかしいよ!

6年!
はあ… そう 6年。

よく みんなに
隠し通してるよね。

(ため息)

アメ食べる?

こんな事 相談出来るの
京子ちゃんだけよ。

♬~

よし。

あっ。 ねえ 事件の戒名には

「猟奇」とか「陰惨」とか そういう
ネガティブなのは避けようね。

うん。

あっ ねえねえ
これ なんて読むの?

「惆悵」よ。

嘆き恨む事…。

〈昼夜を問わず 寝食も忘れ

事件を追う捜査員たちのために

こうして お弁当を用意するのも
総務課の仕事である〉

あれ? ねえ 健ちゃん これは?

ああ それ
糖尿病予備軍の人用だそうです。

やるわね 美鈴さん。
よろしく伝えといて。

はい。 まいど!

これは?
はい。

皆さんの心が
少しでも和めばと思いまして…。

邪魔ですね。

はい 片付けます。

(里中)えー 死亡推定時刻は

深夜の2時から3時の間と
思われます。

被害者の足取りは?
(里中)15時から18時まで

宮沢志保という女性が開いている
料理教室にいた事が

確認取れています。
宮沢志保?

あっ すいません。

知ってるんですか?

ええ。 私もお付き合いのある

京料理研究家としても
有名な先生です。

小料理屋さんなんかも
何店か経営している

やり手の先生です。

私も料理教室に通おうかどうか
迷ったんですけど

まあ 自己流ですけど
料理 そこそこ自信があるので…。

まあ 行く必要ないかなって。

お付き合いというのは
どういった?

はい。 私 京都府警女子会の
会長をしておりまして。

京都府警女子会?
ええっ!? ご存じないんですか?

女性の意見による女性のための
新しい警察組織をつくり上げ

京都の女性を守っていこう
という主旨でつくられたんです。

それで?

はい。 その女子会の活動が
いろいろありまして…。

この人です 宮沢志保さん。

面倒見のいい 優しい人ですよ。

ありがとう。 その後の足取りは?
(里中)はい。

20時から22時まで 夕なぎという
お茶屋で開かれていた

京都呉服保存会の
お座敷に呼ばれています。

菊華は 保存会会長の
老舗呉服店の経営者

下坂徳次郎の
お気に入りだったようです。

お座敷のあとは?

(里中)置屋へ戻ったのが22時20分。

マンションへ戻ったのが
23時頃と思われます。

「頃」?

あのマンションには
防犯カメラが設置されている。

帰宅する姿が映っているはずだ。

時刻は
特定出来るんじゃないのか?

(佳奈)それなんですけど

エントランスとエレベーターには

防犯カメラが
設置されているんですけど

廊下や非常階段には
設置されてないんです。

その上 裏にある駐車場から
非常階段を使えば

カメラに映る事なく
誰でも出入り出来るんです。

防犯カメラの意味ないじゃん。

被害者も非常階段を使って
帰宅したって事か。

(里中)そう思われます。
(桐生)犯人も このルートを使えば

防犯カメラに映らずに
出入り出来たって事だな?

(里中)はい。 念のため

防犯カメラのチェックも
行ってますが…。

菊華と その下坂徳次郎の間に
トラブルのようなものは?

そういったものは
なかったようです。

(桐生)現場付近の目撃者は?

今のところ
見つかっておりません。

マンションの住人も
物音 悲鳴など

聞いた者はおりません。

隣に住むご夫婦からも
話を聞いたんですが…。

(徳永幸一)深夜2時ですか?

その時間なら
2人とも熟睡ですよ。

元々 隣の物音は
ほとんど聞こえませんし。

菊華さん 何か

ご近所トラブルのようなものは
ありませんでしたか?

ないと思いますよ。
少なくとも うちとはありません。

お前 親しかったもんな。

(徳永芳江)あっ… ええ。

菊華さんとは
料理教室が一緒だったので。

昨日も一緒でした。
ただ…。

(佳奈)ただ… なんですか?

菊華さんの部屋に入っていく

怪しげな男の人を
何度か見かけました。

怪しげな男?
(芳江)ええ。

ここに 傷のある男の人です。

頬に傷のある怪しげな男か…。

(桐生)他に目撃者などの情報は?

菊華さんって 首にケガしてたの?

あ… 随分昔の傷らしいです。

あっ この人 菊華さん?

はい そうですけど。

♬~

(松林)電球を触る時は
熱くなってるから気をつけてね。

(伶香)出来ません!

(松林)電球は
とってもデリケートだから

爪を立てずに
ふんわりと包み込むように…。

課長!
わっ! なんですか?

ちょっといいですか?
見てない 私は見てない。

これ。
亡くなった菊華さんの写真です。

見覚えありますよね?
はあ?

昨日 ここに届いた手紙です!

ええっ!? あっ…。

あの写真に写っていた
署長とキスをしていた女性

菊華さんだったんですよ!
馬鹿 馬鹿 馬鹿! 声が大きい!

課長 あの写真持って

署長のところに
行ったんですよね?

松林君。
はい!

ここからは
我々が責任を持って対処する。

わたくしは何も見ておりません!

あの写真は
署長の大スキャンダルです。

つまり 脅迫状みたいなものです。
京都中央署に対する挑戦です!

いやいや そう言われたところで
私は何も覚えてないし…。

署長は当然 その女性が
菊華さんだと わかったはずです。

その上で
写真の送り主を調べたはず。

菊華さんは
その矢先に殺されたんです。

これって偶然ですかね?

室町さん。
あなたも何も見ていないんです。

えっ?

見ていない以上 余計な事は
絶対に 口にしないでください!

いいですね?

はい…。

我々は秘密裏に
写真の送り主を調べていた。

菊華に関しても

その身辺を
調べようとしていたところだった。

あの…
署長と菊華さんとは…

どういう
ご関係だったのでしょうか?

1年前に
君たち広報課が企画した

PRイベントで
知り合ったわけだが…。

ああ…。 一条君。

君が
菊華を推薦したんだったよね?

たまに座敷に呼んだ事もある。

しかし 特別な関係ではない。

そうですよね。 そうであろうと
思っておりました!

その写真は 半月前に

大切な話がある
相談に乗ってほしいと

呼び出されてね。

訪ねた その時に
撮られたものだと思う。

突然 抱きつかれて
防ぎようがなかった。

相談の内容は?

芸妓を辞めようかどうか
迷っている

というような内容だったよ。

誰かに絵図を描かれたという
可能性はありませんか?

どういう意味かな?

こういう写真を撮るために
菊華も加担し

署長を呼び出したという事です。

いわゆるハニートラップです。

それは考えられない。

しかし 何者かが この写真を撮り
警察に送りつけたのは事実。

今回の事件との関連性も
視野に入れて捜査を進めます。

ハニートラップ?

そうか… やっぱり そういう事か。

でも 署長は否定してたし

桐生課長も ちょっと
引っ掛かったみたいだけど

署長には逆らえないみたいで
すぐに引っ込めた。

ハニートラップかなんか
知らないけどさ

署長 間違いなく
菊華とやっちゃってるね。

本人は否定してるけど…。
そりゃするわよ…。

殺したのも署長か?
ええっ?

痴情のもつれよ。
でも それ… それ それ あり得る。

たとえハニートラップだとしても

「よくも俺をはめやがって」って
殺しちゃったのかも。

嫌だ! もう 怖い…。

お待たせしました!
遅すぎる!

ですよね…。

あらあら
今日もデザートが並んじゃって。

真弓さん 困るのよね
体重増えちゃって。

私さ これ以上太ると ほら
またギックリ出ちゃうじゃん。

ほどほどにどうぞ。 フフフ…。

実は…。

ねえ ここだけの話にしてくれる?

何よ 水くさいわね。
私たち 口堅いでしょ。

誰にも言わないから
洗いざらい吐いちまいな。

署長と菊華さんが
出会ったイベント

企画したの 実は私なの。

私が企画しなければ
2人は出会わなかったでしょ。

出会わなければ
問題は起きなかったはずよ。

それは
弥生ちゃんのせいじゃないでしょ。

いや あの…
なんだか わからないけどさ

弥生ちゃんが
そんなに責任感じるんだったら

私のほうが
もっと責任感じなきゃ。

どうして?
1年前だったっけ?

そのイベントの時 弥生ちゃん

「いい芸妓さんいない?」って
私に聞いて

私が 菊華さん紹介したんだから。

えっ? 真弓さん あんた
菊華と知り合いだったの?

うちで企画したイベントで

数回 顔を合わせた程度
なんだけどね。

悪い評判も聞かなかったし
適任だと思ったの。

ごめんね。
ううん。

どっちも悪くないわよ。
悪いのは 署長よ。

あいつさ 昔から手が早くて
どうしようもない奴だったのよ。

ここだけの話 私だって…。
や… やっちゃっ…?

そうよ
バリバリの刑事だった私が

あいつに警察官としての
四十八手を教えちゃったわよ。

今の あいつがあるのはね
私のおかげよ。

そ… そうだったんだ。
本気にしないの。

これ 美味しい。
自信作のババロア。

ババアが
ババロア作って どうするのよ。

いやいや いやいや…
美味しいけどね。

食べて。 ババア…。
あっ!

そうか。 こういうのを
クリスマス会に出しませんかね?

いや そんな事より

決めなきゃいけない事が
山ほどあるのよ。

出し物も 1つも
決まってないんですからね。

あ~ そうなんですよね。

でも そこは 餅は餅屋という事で
社長さんに任せちゃ駄目?

それ言っちゃうわけ~?

まあ いいか。
うちもね 小さいながらも

れっきとした
イベント会社ですから。

その代わり
正規の料金は頂きますよ。

だって 私たち 何かと忙しいし…。

わかってる わかってる。

あなたたちがさ
縁の下の力持ちとして

頑張ってる事。
だから その 縁の下の力持ちの

私は さらに 縁の下の力持ちに
なってるんじゃない。

今年も こんなふうに
うまくいくといいんだけどね。

でも なんか…
なんか こう 悪い予感が…。

弥生ちゃんの悪い予感は
いつもでしょ?

ねっ ポジティブでいこう!
ポジティブ ポジティブ…。

クリスマス会と言えばさ

下坂呉服店の旦那
協力してくれるんでしょ?

ああ それは もう
毎年 いろんな形でね。

今年 まずいかもよ。
どうして?

菊華さん
殺しちゃったかもしれないでしょ。

逮捕されちゃうかも…
そしたら クリスマス会 中止よ。

だけど ほら
東京にいたんでしょ?

そこよ きっと。 鉄道の
ダイヤトリック使ってるのよ!

健坊 時刻表ない? 時刻表。
はい?

アリバイは あるんですって。

あいつ 下坂徳次郎 絶対怪しい。

見るからに好色そうだもん。

愛人4~5人殺して
埋めてそうな顔してんじゃん。

あっ!
ねえ あんたたちは3人とも

それなりに親しいんでしょ?

やっちゃった? やられちゃった?
(ため息)

馬鹿馬鹿しい。
んなわけないでしょ。

美鈴さんって 元刑事って本当?

若い子狙いか ねっ。 男 みんな
若い子にしか興味ないもんね。

そんな事ないですよ。

だって あんたんとこだって
冷めきってるでしょ?

最近 いつした?
1年前? 10年前?

もう とんとご無沙汰でしょ。
…何? それ。

旦那に 誕生日プレゼント
もらっちゃった。

世界に1つの特注品なんだって。

女房に
誕生日プレゼント渡す男なんてね

大体 浮気してるって。
あんたのとこも

そうだったんでしょ?
えっ?

だから ほら 6年前だっけ?
若い女と逃げた旦那さん。

誕生日プレゼントくれてたでしょ。

私 違う。 私 喋ってない。
私 口堅いし。

聞かなくたって わかるんだよ。
見てりゃあ ねえ。

まあ… まあまあ ねえ。

私 ずっと
生き恥さらしてたのね…。

ありましたよ 時刻表。

大袈裟だって。 元気出そうよ。

〈捜査に追われる人たちに代わり

捜査本部の片付けをするのも
私たちの役目〉

ふ~ん。 何 この違和感。

(ため息)

えっ? これって…。

同じもの。 えっ?

(室町大輔)はい。
私に?

えっ?
今日が なんの日か忘れたの?

京ちゃんの誕生日だよ。

ああ そっか。

50になっちゃったんだ。
全然 見えないけど。

まあまあ 開けてみて ほら。

わあ きれい。

ありがとう。

でも 高かったんじゃないの?

まあね。 なんたって

うちのデパートの特注品だからね。

世界で たった1つだよ。

よし。

(ため息)

えっ? 大輔?

なんで そんなとこに?
(佳奈)京子さん?

えっ?
何してるんですか?

あっ ううん。
ねえねえ 佳奈ちゃん。

この写真って 何?

菊華さんが帰宅したと思われる
23時以降から

死亡推定時刻
深夜3時までの間に

マンションに出入りした
不審な人物の写真です。

へえ~… って事は この中に
犯人がいるかもって事?

(佳奈)ここに映ってる3名は

マンションの住人じゃ
ないんですよ。

今 身元を
確かめているところです。

そう。 あっ ねえねえねえ。

この人
深夜0時に入っていったきり

不明って事は 出ていく姿が

映ってないって事よね?

それって 防犯カメラのない

非常階段を使って
出てったって事かな?

そう考えられますね。

入る時は正面から
出る時は裏口って

怪しいですよね。
特に ほら! この男

被害者の部屋のある12階で
エレベーター降りてるんですよ。

怪しくないですか?

そう…?

あっ ねえ 頬に傷のある男って
どうなったの?

ねえ この人
傷 ないよね?

そっちはそっちで 調べてますよ。

そう。

あっ ねえねえ
それから もう1つ。

このネックレスって 何かな?

菊華さんの部屋に
置かれていたものです。

趣味 いまいちですよね。

そんな事ないと思うけど…。

♬~

(ため息)

大変よねえ。

こっちも 取材陣が
次から次へとやって来るから

もう このとおり…。

ちょっと 京子ちゃん
そこじゃなくて こっち。

何やってるの? 何やってるの?
汚れ物は あっちでしょ。

ああ すいません。

健坊 ちょっと ここ お願いね。
はい!

わっ!

吐いちゃいなさい。 洗いざらい。
楽になるわよ。

元刑事 なめちゃ駄目よ。

京子ちゃんに
暗い顔って 似合わないわよ。

物事を深く考えるタイプじゃ
ないんだから。

あの… ううん なんでもない!

本当に…。
(ため息)

動かない!

この手 何? どけて。

世界でたった1つが
2つもあったのね。

ご主人と菊華さん
なんか 接点あるの?

デパートの外回りだから
お客さんの可能性はある。

やっちゃったね ご主人。
美鈴さん!

こういうのは さっさと
白黒はっきりつけたほうがいいの。

逮捕される前に離婚
それがベスト。

離婚?
離婚届 その辺になかったっけ?

あんた 持ってるでしょ?
持ってません!

しかし 女房と愛人に
同じプレゼント渡しちゃうなんて

どうしようもない男ね。

おまけに
愛人殺しちゃうなんてさ。

ご主人 昨日 何時に帰ってきた?

明け方。 お客さんと飲んでたって
言ってたけど…。

死亡推定時刻の
深夜2時から3時までの

アリバイは なしか。
アウトだわ これ。

京子ちゃん
「禍福は糾える縄の如し」

って言うじゃない。

わからない。 難しい。

真実を追及しなさい。

夫の落とし前をつけ
引導を渡すのも 妻の役目よ。

警察の自分を恨むんじゃないよ!

さあ 涙を拭いて お行き!

(真弓)来週ですよね?
ありがとうございました。

ありがとうございました。
(男性)よろしくお願いします。

今 帰り? お疲れさま!

京子ちゃん? 京子ちゃん!

タクシー タクシー。

京子ちゃん 京子ちゃん!

京子ちゃん…。

どうしたの?

ごめんなさい 取り込んでるの。

落とし前と引導が…。

ちょっと ちょっと
落ち着いてよ ねえ。

とにかく入って。
えっ?

嘘をつきました。 ごめんなさい!

でも 浮気も人殺しもしていません
信じてください。

(たたく音)
信じろって言われたって!

菊華さんは
大切な顧客だったんだ。

面倒な人だったけど

お客さんを選んでいられるような
状況じゃなかったし…。

このまま
成績が伸びなかったら 僕

子会社の倉庫番に出向させられて

そのまま
リストラコースだったんだよ。

えっ? そんな事 ひと言も…。

ごめん 京ちゃん
情けなくて言えなかった。

あの…
京子ちゃん 私 そろそろ…。

いいの! わかってる…
逃げちゃ駄目だって。

それで?

うん。

彼女 ここ最近
大きなお金が入ったみたいで

特に 金回りがよくなって

いろんなもの買ってくれたから
たびたび訪ねてたんだ。

へえ~。 なかなか
手に入らなかったの これ。

お任せください。
ご苦労さま。

もちろん 変な関係じゃないよ。

このネックレスは?

それは…

彼女が 全く同じものを
2つ注文してきたんだ。

世界に2つだけのものを
作ってほしいの。

(室町の声)でも
出来上がって届けたら 急に…。

(菊華)1つしかいらない。
えっ えっ?

もう1つは そっちで処分して。

代金は 2つ分 支払うから
問題ないでしょ?

ええ? それを 私に?

私の誕生日プレゼントに?

プレゼントなんて
もう 何年もしてなかったよね。

50歳の誕生日ぐらい
なんかしてあげたいと思ってた。

でも 金もないし
リストラ寸前の立場だし…。

京ちゃん ごめん。

あの ご主人 ゆうべは?

接待を終えて 帰る途中
急に呼び出されたんです。

届けたワインが気に入らないって。
それで マンションへ?

(室町)行くしかないから
大急ぎで向かった。

散々 嫌み言われて
何度も謝って

30分で解放されたんだ。

帰り エレベーター使った?

いや 裏の非常階段から帰った。

終電なくなっちゃったから
近くの公園で 始発待ってた。

菊華さんが亡くなったと聞いて
どう思ったの?

僕も疑われると思った。

京ちゃん 怖かった…。

だったら
言ってくれればよかったのに。

ネックレスの事があるから
言えなかったんだ。 ごめん。

私も
あなたに もっと関心を持って

もう少し 日頃から
話をしておくべきだった。

ごめんなさい。

京… あっ イッテー…!
京ちゃんは 悪くないよ。

そりゃ あなたより悪くないわよ!
あっ そうだよね。

(ため息)

でも 菊華さん どうして
ネックレス 突き返したのかな?

全く同じものって事は

誰か 別の女性に
渡すつもりだったのかな?

ねえ 誰かな?
いやあ 見当もつかない。

(室町)京ちゃん 助けて。

(アナウンサー)「警察は
顔見知りによる犯行と

見ているようなんですが

この12階の
被害者宅のベランダから

突き落とされ殺害された

芸妓の菊華さんの交友関係は
多岐に渡っており…」

あの お茶をどうぞ。

用件があるなら手短に。

恥を忍んで申し上げます。

この男
私の夫 室町大輔です。

このネックレスも持ってます。

場所を変えましょう。

大金が入って
金回りがよくなっていた… か。

これ 誰に
渡すつもりだったんでしょうね?

世界に2つだけのネックレス。

(里中)課長!

頬に傷のある男の
有力な目撃情報が出ました。

向かいのマンションの住人が
カメラバッグを手にした

右頬に傷のある男を
何度か目撃していました。

これが 男の似顔絵です。

(桐生)カメラバッグか…。

あの 私の話は?

一応 参考にしますよ。

一応?

月並みだけど 「目指せ!
検挙率95パーセント」。

似顔絵だけで
一体 どうするんだ…。

今月のスローガン 出来た?
難しい漢字 使わないでよ。

読めないと 意味がないんだから。
すいません

あと少し お待ちください。
えっ? まだ 出来てないの?

まったく どいつもこいつも…。

(首を鳴らす音)
…あっ!

刑事課の連中は
何をやっとるんだよ ええ?

これだけ時間をかけて
出てきたのは 似顔絵1枚。

課長の桐生は
口ばっかりなんだよ。

マスコミの矢面に立つのは

うちら広報課だというのに!

あー のどが渇いた。 お茶!

♬~

この男…。

♬~

これ どうぞ。

(佳奈)頬に傷。

1年前に
イベントで撮ったものです。

このイベントには
菊華さんも参加していました。

お捜しになっているのは
この男ですよね?

やはり この男だな。

(桐生)
自称ジャーナリスト 須山義和。

5年前に
恐喝未遂事件を起こしているが

証拠不十分で不起訴。

ジャーナリストとは名ばかりで

今も 強請りたかりの
まね事をしてるようだ。

どういう事ですか?

課長は この男に
目をつけていたんですか?

おい!

恐喝の前科がある男を

何人か
ピックアップした中の1人だ。

まあ 恐喝と言っても
いくつかの企業や店を相手に

商品に難癖をつけて
金をだまし取ろうとした

稚拙な手口で
ことごとく失敗したようだが…。

そうなんですか。
知りませんでした。

あの
そうならそうと 私たちにも…。

伝える必要がありますか?

言ってもらえたら
ちょっと嬉しかったですけど。

目撃者に確認しろ。

この男 須山義和の行方を追え。

(里中)はい。 行くぞ。

(須山義和)
今夜 秋ノ谷神社に来い。

特別に取引してやるよ。

ごめんなさい。
覚えてないんです。

でも
奥さんがおっしゃったように

頬に傷がありますし

何度か目撃されている
他の住人の方に確認したところ

間違いないという事でしたし。

でも 私は 覚えてないんです。

腕… ケガですか?

何かあったんですか?
なんでもありません。

ごめんなさい 私 忙しいので…。

奥さん!

妻が どうかしたんですか?

あっ いえ…。

♬~

余計な事 言ってないよね?

…はい。

桐生課長 元々
その須山義和って男に

目をつけていたのよ。

恐喝の前科がある男を
調べてたって事は

あの馬鹿署長がはまった

ハニートラップの線で
捜査進めてたのよ。

やるわね あの堅物。

自分の部下にまで
内緒にしておくなんて

人として
どうかと思いますけどね。

ああっ…! 噂をすれば…。

なんでしょうか?

美鈴さん 牛丼1つ。

健坊! 牛丼一丁 生卵つけて。
はい!

どうぞ あちらでお待ちください。

ああ… ビックリした…!

ねえ 須山って男が犯人だとして

どうして
菊華さんを殺したのかしら?

須山ってさ 今でも
強請りたかりをしてるんでしょ?

ハニートラップって事は やっぱ

菊華と須山は
グルって事になるんじゃないの?

菊華さん そんな人だったんだ…。

菊華さんって
どんな人だったのかな?

私 記者会見用の原稿書いたから
覚えてるんだけど…

えっとね 確か
福井県の雪見ヶ浦近くの出身で

学校卒業後に京都に出てきて
舞妓さんになったんだって。

なんで そんな事 気になんの?

危うく
旦那 寝取られそうになったから

やっぱ やいてんだ?
違いますよ!

菊華さんの部屋の写真見た時

妙な違和感を覚えたんですよ。

なんか 物悲しいっていうか…。

それに 首の この辺りに
古い傷もあったし…。

傷? そりゃ
色恋絡みの刃傷沙汰だね。

須山とも 仲間割れでも起こして
殺されちゃったのかしら。

聞いてみたら?

食べてる。
(真弓)それも 美味しそうに。

意外と食べ方 きれいね。

お箸の使い方も上手。

(里中)
課長! お食事中にすいません。

どうした?

須山義和が 5年前に起こした
企業恐喝未遂事件ですが

被害者に ある人物がいました。

誰だ?
いや あの…。

気にするな 続けろ。

はい。
下坂呉服店の下坂徳次郎です。

ほら! あの 好色男
私 怪しいって言ったでしょ?

話を聞いたんですが
思わぬ証言を得られました。

(下坂)須山義和?

あいつには 5年前に
ひどい目に遭いましたよ。

うちの商品が

不良品だなんて
言いがかりをつけてきましてね。

あいつ また
何か しでかしましたか?

あっ もしかしたら

菊華を殺したのは
あいつですか?

何か 心当たりがおありですか?

ええ。 いや 実は…

菊華の名誉のために
今まで口に出来なかったんですが

私は 知っていたんですよ。

菊華が
須山と付き合っている事を。

別れ話を切り出した菊華が

須山に
殺害されたとも考えられます。

やっぱり 色恋絡みの刃傷沙汰か。

じゃあさ その須山が捕まれば
これで 解決って事ね?

そう簡単にいくかしら?

男と女のドロドロは
奥が深いからね~ フフッ。

♬~

(刺す音)
うっ…。

えっ? 何? 何?

じゃあ その須山義和って男が
犯人って事?

その線が有力みたいね。

もうすぐ 事件解決だね。

じゃあさ もう このエプロン
外してもいいかな?

解決したら… 解決なの?

そうだよね。 洗濯物やってくるね。

(携帯電話)

デンスケ…!

何よ こんな時間に。

はい もしもし。

(松林)「室町さん 大変です!」

「椅子とお茶 足りなくなります」
えっ?

「また 事件です!
須山義和が殺害されました」

えっ 須山義和が?

(里中)死亡推定時刻は 20時前後。

現場に凶器は残されておらず

目撃者も 今のところ
まだ見つかっていません。

財布などの所持品には
手をつけられておりません。

何者かに背後から刺されて
殺害されたものと思われます。

菊華とともに恐喝を行っていた
可能性のある 須山が殺害された。

菊華と須山 2人と接点のある
人物を洗い出せ。

(捜査員たち)はい!

ありがとう。
はい。

ありがとう。
いってらっしゃい。

課長 どうぞ。

皆さんに
栄養つけてもらおうと思いまして。

一応 手作りです。

アメもあります。

邪魔ですよね…。

お… お味は?
変わった形ですね。

形は関係ないと思いますけど…。

課長! 須山の貸金庫から
こんなものが出てきました。

(佳奈)菊華さんは やはり
美人局の共犯だったんです。

(カメラのシャッター音)

ここに写真を送りつけてきたのも
須山と見て間違いありませんね。

これ ケンカしてません?
(桐生)えっ?

ちょ… ちょ…
ちょっといいですか?

ほら。 ねっ こうして…。

♬~

(佳奈)口論してるみたい。

署長からは
そんな話は聞いてない。

余計な事は言うな。
(桐生)確かに 口論してるな これ。

だとしたら 署長が
嘘をついてる事になります。

そういう事だろ。
(せき払い)

他にも 気になる人物が写ってる
写真があります。

これ見てください。
下坂徳次郎です。

この写真を見る限り

菊華と ただならぬ関係と
思われます。

こういう写真を
撮られてるという事は

美人局の罠に
はまったって事だな。

そうですね。
いや すっかりだまされましたよ。

下坂徳次郎も 菊華と須山に
脅されていたと考えられます。

須山殺害について
下坂徳次郎から話を聞け。

(2人)はい。

もう1人
気になる人物が写ってます。

菊華の隣の部屋に住んでいる
徳永幸一。

この男も
任意で事情を聞きましょう。

お隣さん…。

(刑事)ご存じですね?
(下坂)確かに 菊華の罠にはまり

須山に脅されてました。
でも 屈しませんでしたよ。

出るとこ出ようって言ったんです。

そしたら
向こうも諦めたようでした。

ろくでもない男ですが
さすがに 殺したりはしませんよ。

(里中)
何度か関係を持ったんですね?

(徳永)誘われたら
断れないじゃないですか。

お隣さんだし。
お隣さんだから 断るんでしょ!

それをネタに
須山に脅されましたね?

菊華から話は聞いてますよ。

あんたに
無理やり乱暴されたって。

それから
何度も関係を迫られたって。

そんな…。
誘ってきたのは君だろう!

俺の菊華がさ
そんな事するわけねえだろうが。

(徳永)すいません すいません…。
あっ… 自分が悪いんです。

(徳永)どう…
どうすればいいんですかね?

自分で考えろよ。
いえ どうしたらいいんですかね?

奥さんは ご存じないんですか?
もちろんです。

だから 傷のある男の事を
口にした時は焦りました。

だから 奥さんに
暴力を振るったの?

いや…。
あざ!

残ってた 奥さん。

根性なしのDV浮気夫か。
最低ね!

やめろ。

金を渡したあとも

菊華と須山の要求は
続いたんじゃないですか?

はい…。

だから
2人を殺すしかなかった…。

殺してませんよ。
信じてください。

佳奈ちゃん 手伝おうか?

ありがとうございます。
助かります。

何? これ。 新聞?

須山義和が隠し持っていた
データの中に入っていた

新聞記事です。
はあ… 随分 古い記事もあるのね。

あっ これなんか昭和55年。
今から 35年前!

京子さんがクラブ…
じゃなくてディスコで

ブイブイ言わせてた頃ですか?
こんな感じ?

中学生。 あっ 高校1年かな…。
…はい。

こんな古い新聞
何に使ってたのかな?

課長の読みだと
須山の恐喝の材料だそうです。

恐喝? あっ ゼネコン!
ああ… かもしれませんね。

これから
じっくり調べるところです。

そう。 大変ね。

ん? 雪見ヶ浦…。

確か 福井県の
雪見ヶ浦近くの出身で…。

(芳江)お願いします。

確かに お預かり致しました。

あの… 主人 どんな様子ですか?
すいません。

そういう事は お話し出来ない事に
なっているんです。

そうですか。 失礼しました。

すいません。

ちょっと よろしいですか?

あっ はい…。

須山っていう男が殺された時も

主人は飲みに出かけていて
どこにいたのかも知りません。

ご主人の事 信じてないの?

嘘はつくし
仕事はすぐに辞めちゃうし

暴力は振るうし
本当に ひどい夫です。

菊華さんと ご主人の関係
ご存じなかったの?

刑事さんたちから
聞かされるまでは 全く。

しかも 脅されていたなんて…。

でも 今 思うと…。

菊華さん 少し
変わったところがあったから。

どんな事?

料理教室での
宮沢先生に対する態度です。

いやに こう 横柄っていうか…。

(志保)ああ お箸を添えて…。

このほうが
美味しいと思うんですけど。

私には
私のやり方があるんですから

尊重してくださいよ!

うるさかったですよね… 昔から。

ごめんなさい。

先生に そんな態度を?
ええ。

先生も 変に
菊華さんの顔色ばかりを

うかがっていたような
気がしました。

「昔から」って
菊華さんが口にしたのね?

ええ。 宮沢先生って

料理研究家として脚光を
浴び始めたのが5年ほど前で

それまで どこで何をしていたか
公表されてませんよね?

そういう 過去が
ベールに包まれたところが

神秘的で魅力なのに

どうして菊華さんは
知ってるんだろうって

気になったんです。

宮沢先生と菊華さんって
昔からの付き合いだったんだ…。

よいしょ…。

こんにちは~。
あっ 京子さん どうしたの?

ちょっと
近くに用事があったんで。

これ 美味しそうなんで
買っちゃいました!

先生が 雑誌で絶賛されていた
都月堂のケーキです!

ありがとう。 ちょっと 今
コーヒー淹れるわね。

すいませーん。

ちょうど 飲みたいと
思ってたとこだったのよ。

だと思いました。

うーん。 でも 本当に美味しい。

京子さん 警察のほう
忙しいんじゃないの?

事件が2つも重なって。
ええ。

でも 私 捜査員じゃなくて
裏方ですから。

縁の下の力持ちでしょ?

力になってるのかどうか…。

先生 菊華さんとは
昔からの付き合いなんですか?

えっ?
いえ 随分親しそうだったから

いつくらいからの
お付き合いなのかなぁと思って。

京子さん あなた 裏方なのよね?
裏方ですよ。

じゃあ どうして
そんな事を聞くの?

あっ いえ それは
単なる興味本位で。

じゃあ 何も言う必要はないわね。

…ですよね。 すいません。

♬~

♬~

これって どこかで…。

♬~

あっ 領収書!

♬~

引っ掛かるな~。
何が?

下坂徳次郎のアリバイよ。

菊華さんが殺された時は 東京。

で 今度は
京都法文大学のOB会だっけ?

そう。 完璧すぎない?

須山が殺された おとといの晩
20時頃って何してた?

私なんかさ
1人で部屋で酔い潰れてたわよ。

証明してくれる人なんて
いないわよ!

つまり アリバイなし。
あんたは?

私は… 1人で じっと
鴨川の流れを見つめてたけど。

死のうとしてたの?
いや 違いますよ。

時々するの 心のリハビリ。
疲れきってるわね。 あんたは?

私は 北白川のランニングコースで
1人で走ってたかな。

いつもの日課だもんね。
うらやましい。

私も走りたいんだけど
ひざに自信ないのよね。

ひざ? いい薬 知ってるわよ。

腰の薬 知らない? 私さ
またギックリやっちゃったの…。

ねえねえ 腰もさ
ぐるぐる回してみたらどうなの?

嘘? これ いいんだ?
いいんじゃない?

ひざだって ぐるぐる…。
なんの話 してた?

あっ そうそうそう アリバイよ!

ねっ みんな アリバイなんてさ
あって ないようなもんじゃん。

ところが 下坂徳次郎は

はっきりしてるのが
これ 怪しいわ~。

でも とっくに
釈放されてるでしょ?

ねえ それよりね
私 1つ 気になる事があるの。

何よ?
藤堂署長の事なんだけど。

あっ あいつ ほら やっぱり
美人局の罠に はまってたのよ。

とぼけやがって…。
そうみたいね。

でも… でも おかしくない?

警察署のトップをはめるなんて…。
だって リスク大きすぎるわよ。

ねえ?
そう言われれば そうね。

た た た… 大変!

落ち着きなさいよ。 ほらほら
あんたの大好物のババロア

真弓さん
今日も作ってきてくれたのよ。

なんとかの一つ覚えで。
ハハハ…。

ありがとうございます。
いただきます。

あ~ この形も かわいい!

同じだとね なんとかの一つ覚え
って言われちゃうから…。

(一同の笑い声)

いや それより 大変って何?

そうそう そうそう…
ちょっと これ見てください。

ほら。

裏 裏…。

(真弓)藤堂署長?

これって…
宮沢志保さんのお店じゃない?

どうやら 私の出番が来たようね。

♬~

あんたさ ちょっとまずいでしょ。

美人局の件は 皆に詫びて
訂正しておきましたよ。

口止め付きで でしょ。
無駄 無駄。

おばちゃんの口に
戸は立てられないからね。

それに まだ
隠し事あるんでしょ?

宮沢志保って知ってるわね?

名前だけは…。
はい これ。

全部 彼女が関わってるお店。
なんで こんなに利用してるの?

宮沢志保と菊華
特別な関係だったみたいよ。

つまり 今回の事件に
宮沢志保は大きく関わってる。

あなたは 警察署長という
立場にありながら

それを知った上で隠してる。
そんなに 我が身がかわいいか?

君は 誰に向かって
そんな口を利いているんだ?

藤堂孝則 あんただよ!

こんな つまんない男に
なっちゃうなんてね…。

悲しいね 昔の女としては。

私さ 20年前に刑事辞めて

年老いた父親の介護
始めたでしょ。

その父を天国に見送って
手が空いた私は

このギックリ腰という
爆弾を抱えながらだよ

食堂のおばちゃんとして
ここに戻って来た。

なんでだと思う?

ここに… この場所に
自分の身を置きたかったの。

ここが
正義を貫いてる場所だから。

そこのトップが何してんだよ!

志保さんは かつて
菊華と一緒に芸妓をしていた。

(藤堂)しかし 志保さんは

15年前に 傷害事件を
起こしてしまったんだ。

ヒモのような
ろくでもない男を刺して

ケガを負わせてしまったんだ。

宮沢志保とは
その時に知り合った。

それ以来の
人に言えぬ日陰の恋か?

半月前に 相談を受けた。

実は 菊華さんが…。
菊華?

(藤堂の声)菊華から
過去をネタに脅されていると…。

菊華は 志保さんを脅して
金ばかりでなく

宝石や部屋の装飾品まで
奪っていったらしい。

止めようとしたのね。
ああ。

話をつけようと

菊華に指定された時間に
部屋を訪ねた。

カメラが待ち構えてるとも
知らずにね。

(カメラのシャッター音)

(チャイム)

こんばんは。

君のやってる事は犯罪だ。
今すぐに やめるんだ。

(カメラのシャッター音)
(藤堂)何をするんだ!

それは こっちのせりふ。

警察署長に強引にキスされた…。

何を言ってるんだ?

今に わかるわ。
私を甘く見ない事ね。

♬~

それで
写真が送られてきたわけね。

写真だけの脅迫状は

自分たちの行動を見逃して
黙っていろという

脅しだと わかった。

でも それを隠してた。

志保さんの過去を
公にしたくなかった。

何 甘い事を言ってるの?

宮沢志保が
犯人の可能性だってあるのよ?

ない!
いや それは あり得ない。

あらゆる可能性を視野に入れて
捜査しろ!

人が教えた言葉まで
忘れるんじゃないよ!

警察官としての誇りが
少しでも残っているなら

責任は取りなさい。

そのつもりだ。

馬鹿な男…。

菊華さんに脅されていた事は
事実です。

でも 私 殺したりしてませんから。

お金だけでなく 宝石など

いろんなものを
奪われていたそうですね。

はい…。 家や お料理教室にも。

はあ~ きれい!

もらってってもいいですか?
先生。

あっ それは…。
へえ~…。

あなたの汚れた過去を
ばらされても

守りたいものですか? これ。

でも 私は やっていませんから!

(佳奈)うーん…。

佳奈ちゃん お疲れさま。
お疲れさまです。

何やってるの?

いや こっちが 宮沢志保さんが
料理教室から菊華さんに

持っていかれたもののリストと
そのセットの残り。

で こっちが
菊華さんの部屋にあったもの。

ちょっと見ててくださいね。

このワイングラスは
本来 5つのセットなんですよ。

そのうち 紫 緑 青のグラスは

このとおり
料理教室に残っていました。

そして 赤のグラスは
菊華さんの部屋にありました。

でも ほら
1つ足りないんですよね。

そうね…。

これだけじゃないんですよ。
例えば…。

あっ ねえ ねえ ねえ
このティーカップも

本来 5つのセットよね?

で そのうちの3つが
料理教室に残ってた。

そして 菊華さんの部屋に1つ。

4つしかない。 1つ足りない。

そうなんですよ。 菊華さん

2つずつ持っていったのに
1つ足りないんですよねぇ。

これも。 ほら これも。

(佳奈)それに その他にも

ペアで持っていかれた
カップやグラスなんかも

菊華さんの部屋に
1つしかないんですよね。

ペア…。 1つしかない…。

菊華さんの部屋の違和感って
それだったのかな?

これも もう1つないと
おかしいんですけどね…。

うーん…。

ちょっといい?

まさか…。

どうしたんですか?

あっ ううん。 なんでもない。

♬~

(室町)お買い物リスト?
そう。 菊華さんが何を買ったのか

記録が残ってるでしょ?
そりゃ残ってるけど

顧客情報を
そんな簡単に見せるわけに…。

そんな事 言ってる
状況じゃないでしょ!

警察なのよ 私は!

はい。 お見せします…。

♬~

落ち着いて…。 落ち着こう。
落ち着かなきゃ。

でも 落ち着いてる場合?
早く なんとかしなきゃ!

なんとかしなきゃって
何をどうすればいいのか…。

ありがとう 桐生さん。

ねえ 急いで 雪見ヶ浦に行こう。
(弥生・京子)雪見ヶ浦?

北陸本線の列車に乗り込む姿が
目撃されたそうよ。

でも なんで 私たちが?
刑事でもないのに…。

私たちがやらなくて 誰がやるの!

私さ 刑事辞めたの
親の介護なんて口実で

本当は 刑事っていう仕事が
怖くなったの。

だから 逃げた。
意気地なしだったのよ。

美鈴さん…。
縁の下の力持ちだって

たまには
表に出ていいんじゃないの?

ここでやらなかったら
私たちさ 一生後悔するよ!

行こう!

うん!

イターッ!

きた… ギックリが きた…。
(京子・弥生)えーっ!?

ごめん… 頼む。
あんたたち 早く 行って。

頼む… 早く 行けー!

健坊ー!
(玉山)はい?

ギックリにビックリだよ…。
ちょっと ちょっと…。

何が… どうしたんですか?
触るんじゃないよ。

早引け?

何 言ってるんですか
こんな大変な時に!

どうか お願いします!

あなたがいなくなったら
捜査本部のお茶 誰が淹れるの?

お片付け 誰がするの?

あんたらで やれよ…。
はっ?

デンスケさん…
こんな領収書 通りませんよ。

デンスケ? えっ 誰?
お前か?

あんただよ!
電球 電球の 電電デンスケ!

えっ…?
これ 何かわかります?

デンスケと そこの馬鹿姉ちゃんの
晩ご飯代ですよ。

ああ…! あの…。
フルコース楽しんでるんじゃないわよ!

ああ… すいません。
どうぞ 早引けしてください。

(ため息)

おばさん あんまりなめないほうが
いいですよ。

ある事ない事でっち上げて
話を大きくしますからねぇ。

はい…。

早引け!?
はい。

君 朝何時だと思ってるの?
着替えもしないで…。

広報の仕事をなめてるのか!
認められません!

ですよね… ですよね。

いえ 私も 最初から
無理だって わかってるんです。

だって 私 課長に嫌われてて
パワハラの毎日ですもの。

嫌み 嫌み 責任転嫁。

阿諛追従 一口両舌。

パワハラ パワハラ
パワハラ パワハラって…。

でも ずーっと
辛抱してきたんです。

だって 私 ここをクビになったら
再就職先なんて見つからないし

路頭に迷って
野垂れ死にますからね。

だけど ふと思ったんです。

野垂れ死ぬくらいなら
出るとこ出て 全てを告発して

コメツキバッタみたいな
二重人格者の課長と

刺し違えようかと。

私 腹くくってますから
課長も くくってください。

あの… ちょっと待って。
話し合おう。 話せばわかるよ。

私 最近 つくづく思うんですよ。

おばさんって
執念深くて怖いな~ って。

♬~

真弓さーん!

きっと来ると思ってた。

最後に謝りたくて… 待ってたの。

最後なんて言わないで!
近寄らないで!

もう これで終わりにさせて。

この近くの町で
私 生まれ育ったの。

高校卒業するまで。

35年前までですよね?

ここで 何が起きたか…。

大学生の転落死。

親に叱られて 家を飛び出してきた
幼い子がいた。

(少女の泣き声)

(泣き声)

どうしたの? 大丈夫?
お家どこ? お母さんは?

(泣き声)

(真弓の声)その子が泣きやむまで
そばにいてあげた。

はい おそろいだよ。

こうやって 同じものを持ってると
2人とも幸せになれるんだよ。

ありがとう。

あっ 雪だ。

(百瀬一平)楽しそうだね。
その子 妹?

違いますけど。
そう。

あれ? 君さ 雲ヶ浜の工場で
夏休み バイトしてたでしょ?

はい。
母が そこで働いているから。

かわいいから 覚えてたよ。

あの工場は 俺の実家。
そうなんですか…。

縁があるね 俺たち。
ドライブ行こうか?

車 向こうに止めてあるから。
仲間もいるし。

嫌です!

ほら 体 冷えてるよ。
あったまろうよ 一緒に。

離してください!

おい! なめてんじゃねえぞ。

お前の名は 如月真弓。
小湊海浜女学院3年。

母一人 子一人。
チェック済みだ。

母親をクビにされたくなかったら
おとなしくしてろ。

(泣き声)

(泣き声)
(百瀬)うるせえんだよ!

やめて!

(百瀬)うわっ!

おい… 助けろ。 助けてくれ。

何やってんだよ! 許さねえぞ!
母親 どうなってもいいのか?

お前たち親子なんて虫けらだ!
どうにでも出来るんだぞ!

母さん
病気で何年も生きられないの。

それでも
私のために働いてくれて…。

何 言ってんだよ。
早く助けろー!

母さんは
私のために働いてくれてるの!

虫けらなんかじゃない!

助けろ… 助けてくれ…。
助けてくれ…。

うわっ うわー!

うわ~っ!

(泣き声)
(真弓)泣かないで。 痛い?

この先に お店があるから
そこで助けてもらって。

お姉ちゃんは?

お姉ちゃんの事は忘れて…。

ここで起きた事
誰にも言わないで。

うん 誰にも言わない。

♬~

その大学生の死は
事故として処理されたんですね?

ええ。

私は 母も亡くなった事もあって

高校を卒業して
すぐ京都へ行って

一生懸命 勉強して
必死に働いた。

あなたたちとも出会って
毎日が楽しかった。

でも…
あの少女と出会ってしまった。

菊華さんね?

そう…。

2年前に…。

(真弓)お疲れさまでした。 どうぞ。
おおきに。

お疲れさまでした。
おおきに。

お疲れさまでした。 どうぞ。
(菊華)おおきに。

お姉ちゃん? もしかして
シロツメクサのお姉ちゃん?

あっ…!
やっぱり そうだ!

私の事 助けてくれた
お姉ちゃんだ!

大丈夫 心配しないで。

あの事は誰にも言ってないし

これからだって
絶対 言わないから。

ああ~ 感激!

お姉ちゃん
社長さんになってたんだね。

すごいね! フフフ…。
ああ 嬉しい!

あの時の少女が
無事だとわかって

最初は 素直に嬉しかった。

これ おそろいなの。 ほら ねっ。

お姉ちゃんも似合うよ きっと。

うわ~ 似合う!

ねえ 今度の警察のイベントの時
これ つけていきなよ。

目立つよ きっと。 ウフフ…。
似合う。

受け取るしかなかった…。

断ったりしたら

35年前の事を
ばらされるかもしれないと思った。

それで… それで こんなふうに

菊華さんと一緒のイベントでは

必ず プレゼントされていたものを
身に着けていたのね。

食器や 調理器具も
渡されたんですよね?

まさか
宮沢志保先生の料理教室から

奪い取ったものだとは
知らなかった…。

真弓さん その器具で
ババロアを作ってくれた。

でも その器具から

菊華さんとの関係を
疑われる事を恐れて

他の器具を使うようになった。

この形も かわいい!

同じだとね なんとかの一つ覚え
って言われちゃう…。

このネックレスも

真弓さんに渡すつもりで
注文したんですね。

でも
あなたの手には渡らなかった。

あの子 豹変したの。

須山と一緒になって
私を脅してきた。

あんたの人生
めちゃくちゃにしてやるよ。

あんた 人殺しだもんね?
幸せになる資格なんかないよ!

どうして豹変したのかしら?

おかしいと
思わなかったんですか?

その答えは ここにあります。

転落死した男性は

京都法文大学
ダンスサークルの一員だった。

その同じサークルにいたのが
下坂徳次郎だった。

下坂さんが…?

下坂は 35年前の事件の

一部始終を
見ていたのかもしれない。

(百瀬)仲間もいるし。
(真弓)嫌です!

まさか…。

下坂徳次郎
今 取り調べを受けているわ。

見ていたんだな?
35年前 雪見ヶ浦で。

はい。

(正美の泣き声)
(百瀬)うるせえんだよ!

やめて!

(百瀬)うわ~っ!

その事は ずっと
誰にも言わずに生きてきた。

しかし ある日
菊華の正体を知ったんだろう?

美人局にでも引っ掛かった時か?

傷を見て わかった。

あの時の少女だと…。

菊華。 ハハ…。

如月真弓にも気づいたな?

菊華の事を探る中で…。

お姉ちゃんも好きな香りよ
きっと。

貸して。 はい…。 ねっ?

お姉ちゃん…?

以前から顔見知りだった
やり手の女社長が

あの時の女子高生だと知った…。

それで 如月真弓を利用して

美人局で自分を脅していた
菊華と須山を殺させる事にした。

如月真弓と菊華の関係を
壊すために

2人に嘘の情報でも
吹き込んだんだろう!

菊華は だまされてるんだよ
あの女に。

真弓が 君の事を哀れんでたよ。

みじめな性悪女だって。

ああ…
あんな女になるんだったら

あの時 助けるんじゃなかったって
言ってたよ。

たった1つの支えを
お前は奪ったんだよ!

下坂にだまされて
真弓さんに逆恨みした菊華さんは

真弓さんに
嫌がらせを始めたんですよね?

執拗な嫌がらせに
あなたの心は蝕まれていった。

下坂は そこにも つけ込んで
余計な事を吹き込んだんでしょ。

恐ろしい話だ…。

菊華は 君の事を
殺そうとまで思ってるらしい。

殺す!? 私を?

実はね 私は聞いてしまったんだよ
菊華から。

35年前の君たちの秘密を。

喋ったの? あの子…。

下坂の巧妙な嘘を
あなたは信じてしまった。

だから 菊華さんを…?

筋書きを作ったのは 下坂でしょ?

自分に
完璧なアリバイを作った上で

あなたに 殺させたのよ。

あの人 菊華を殺す絶好の機会だと
私に言った…。

でも… でも 私
なんとか話し合おうとしたの。

警察なんか頼っても無駄よ!
私 警察にも顔が利くの。

強い味方がいるんだから。

菊華さん ねえ…。

私 あんたの事 許さないからね!
話し合おう。 ねっ?

私たち わかり合えるはずよ。
ねえ 菊華さん。

もう 離してよ!
菊華さん! ねえ 菊華さん!

しつこい!
菊華さん 話し合おうよ。

(テーブルに頭をぶつける音)
(菊華)うっ…。

菊… 菊華さん…。

(真弓の声)
もう 後戻り出来ないと思った。

殺すしかないと思った。

♬~

私の犯行に気づいた須山が
脅してきた。

だから 須山も殺すしかなかった。

(刺す音)
うっ…。

あの子に
出会わなければよかった…。

そんな人間だから…
そんな人間だからこそ

真弓さんの前では

純粋な少女に
戻りたかったんじゃないのかな?

ろくでもない男に
いいように利用される

荒んだ暮らしの中で

真弓さんだけが
救いだったんじゃないのかな?

菊華さん 寂しがり屋
だったんじゃないかな?

だから すぐに
つまらない男に引っ掛かったり

優しい言葉に コロッと
だまされたりしちゃうのよ。

真弓さんと過ごす時間だけが
楽しかったのよ。

だから
おそろいのものを欲しがったり

まるで子どもみたいに…。

2人で幸せになるために…。

2人で… 幸せになるために…?

同じものを持ってると
2人とも幸せになれるんだよ。

ありがとう。

真弓さんに渡したものは
どれもこれも

菊華さん 楽しそうに
選んだものばかりだそうよ。

これなんて どうかな?

そりゃあ 菊華さんに
よくお似合いだと思いますよ。

私は どうでもいいの。
似合ってほしい人が別にいるの。

同じものを持つと
2人とも幸せになるって

教えてくれた人。

あなたに喜んでもらいたかった。
ただ それだけだったはずよ。

♬~

馬鹿ね 私…。

下坂に いいように操られて

あの子の本当の気持ちに
気づかなかった…。

あなたたちまで
裏切ってしまって…。

ごめんなさい。

(パトカーのサイレン)

私 35年間 ずっと

人並みの幸せは つかめない…

つかんじゃいけないと思って
生きてきた。

でもね…

あなたたちと一緒にいる時だけ
幸せだったの。

一緒にお菓子食べて お茶飲んで
お喋りして…。

本当に楽しかった…。

一緒に
少しでも長くいたいと思った。

あなたたち3人に
元気と幸せをもらってたの。

こんな私でも

みんなと一緒にいると
幸せになれるような気がして…。

幸せに…。

縁の下の力持ちとして

あなたたちが
働いてる姿を見ると

申し訳なくて…。

♬~

どうして 話してくれなかったの?

仲間でしょ 私たち。

35年前の事でも なんでも
話してくれればよかったのに!

そんな事したら

警察のあなたたちに
迷惑かかる…。

関係ないよ そんなの!

♬~

帰ってきたら
また お喋りしよう。

待ってるから。

私たちは 警察である前に…。

おばちゃんだもん。

♬~

涙 拭いて…。

前 向こう。
前 向いていこうよ。

ポジ… ポジティブに…

人生 ポジティブに
前だけ向いていこうよ! ねえ!

おい。
…はい。

♬~

「これから そっちに帰ります」

わかった。 ご苦労さん。

♬~

(玉山)替え 持ってきましたよ。
ありがとう。 悪いね。

はい。
健坊! 事件解決だよ。

打ち上げだ!
ねえ 美味しい料理作ろうね。

はい。 でも まずは
腰 治してください。

生きてると
いろいろ… あるよねぇ。

〈事件解決の
打ち上げの準備と片付けが

総務課の最後の仕事〉

遅くまで ご苦労さまです。

これも 私にとって
大切な仕事ですから。

それが わかってるんだったら

表舞台に出て
危険なまねは しないでください。

縁の下の力持ちさん。

♬~

お疲れさまでした!

お疲れさまでした…。

♬~

はあ… 大丈夫かな? よっ!

(たたく音)
♬~「ドンドン チキチキ ドン…」

ほい! ほい!

弥生さん 始まりますよ!

あっ はい。

ポジティブ… ポジティブ…。

よい子たちー!
ウサギちゃんだよー!

お願いします。
んっ! あれ足そう あれ。

この間の あれ足す。 なんだっけ?
ほら 調味料あったじゃん。

調味料?
京都のハバネロじゃなくて

なんだっけ? あったじゃん!
京都のハバネロ?

クリスマス会のケーキ

手作りにしようかと
思ってるんです。

(弥生・美鈴)えー!?
だって あんた 料理苦手じゃん。

あのさ ここだけの話
みんなに配ってるクッキー

あれ 評判悪いんだよ。
えっ そうなんですか?

いや 私は
まあまあだと思うんだけど

なんかね 味がおばさんっぽいって
もっぱらの噂。

それ どんな味ですか?

いいです いいです。
クリスマス会で名誉挽回します。

頑張れ 京都府警女子会ですよ。

おばさんくさいんだよ あんた…。
いやいや…。

私が 一番 ここで年下なんですよ。
いや そうだっけ?

歳 関係ないね。 見てくれだもん。
年齢じゃないの。