炎の警備隊長 五十嵐杜夫 都心のビルを警備する隊長・五十嵐杜夫の常駐部一課に、新人の浅野と増田が配属される。その夜、…

出典:EPGの番組情報

[字]昼の特選ドラマ劇場 炎の警備隊長 五十嵐杜夫

「ダイヤモンドはゆがんだ欲望の輝き 侵入者は密室で時を待つ」▽テレビ朝日系列で2004年に放送された第2シリーズ

詳細情報
番組内容
都心のビルを警備する隊長・五十嵐杜夫の常駐部一課に、新人の浅野と増田が配属される。その夜、展示中のダイヤが盗まれ副隊長の金村が侵入者に刺殺される。ビルは完璧なセキュリティー設備が施されていることから、警察は内通者がいると考え、事件当時金村と巡回していた浅野を怪しむ…。
出演者
小林稔侍、小泉孝太郎、国分佐智子、加藤貴子、高橋和也、大島さと子、中山仁、野村祐人、樹里、佐戸井けん太、加々美正史 ほか
番組ホームページ
<番組ホームページはこちら!>
www.bs-asahi.co.jp/hiru/
制作
ABC、ファイン

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

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  12. 五十嵐
  13. 事件
  14. 部下
  15. 警察
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  17. トイレ
  18. 黒崎警備士
  19. 仲間
  20. ユメ

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ABEMA



ああ… ああ わかった わかった。

うん そうしといてよ。

うん はい よろしく。

うっ!

てっ てめえ…!

ううっ!

♬~

♬~

♬~

(黒崎主税)それでは これより
新人諸君に

突然背後から暴漢に襲われた際の
対処方法を教える。

浅野新任警備士 前へ。

俺を後ろから押し倒してみろ。

手加減するな。
本気で来い。

よし いいぞ!

うっ!

イデデデデ!

あっ イデデデデ!
痛い 痛い!

もういい! 放せ 放せ!

今のは悪い見本だ。

油断してると こういう事になる。

わかるな? 増田新任警備士。

(増田幸樹)
はい!勉強になります!

よーし!
浅野新任警備士 交代だ。

よし 行くぞ!

イデデデデ! あ 痛い 痛い!

(拍手)

もういい! 放せ! 放せ!

ちょっと そこ!
面白がらない!

これは真面目な新人教育だぞ!

(横山ユメ)だって面白いんだもん。

(笠原多賀子)一番教育が
必要なのは黒崎だったりして~。

あのなあ!
(浅野一馬)黒崎警備士

もう一度やりますか?

いや… いい。

しかし 浅野新任警備士。
いつも今のように

うまくいくとは限らないからな。
鍛錬を怠らないように。

いいな?

返事ぐらいしろっつうの。

増田新任警備士 前へ。

はい! よろしくお願いします!

よーし! いい返事だ!

同じように後ろから来てみろ。

わかりました。

よし! いいぞ!

わかったな? 増田新任警備士。

これが背後から襲われた際の
対処方法だ。

体でしっかり覚えとくように。
はい…。

ありがとうございました。
よーし!

(足音)

(金村哲人)整列!

敬礼!

なおれ!

(五十嵐杜夫)黒崎警備士。
新人教育に熱心なようだな。

後輩を指導牽引するのが
先輩である自分の務めですから。

嬉しいんだよね。

初めて「後輩」って呼べる
新人隊員が入って来て。

そんな事ねえよ。

理由はどうあれ
新人を指導するのは立派な事だ。

はい。

黒崎警備士 今日から浅野警備士の
指導係に任命する。

え? 浅野の?

不満か?
いえ そんな事は…。

増田警備士の指導係は…

笠原警備士 やってくれるか?

はい わかりました。
よろしくお願いします。

浅野は挨拶もなしだよ。

怒らない 怒らない。

では これより朝礼を始める。

金村副隊長
二課からの引き継ぎ事項は?

ありません。

最近 この界隈で
ビル荒らしが横行している。

特に このビルは貴金属を
取り扱う店も 多数入っている。

各自 深夜の巡回警備の際には

十分注意して
任務にあたるように!

いいな!
(一同)はい!

こんなのがいいの…
こういうの買えないよ。

(浅野修平)よっ!
(大森里奈)こんにちは

ご無沙汰してます。

何しに来たんだ?

こんな所に来る暇があったら
職探しでもして来い。

そういう言い方はないだろ。
兄ちゃんの就職祝いの為に

来てやったのに。
何か?

なんでもありません。

いつも兄貴がお世話になってます。
こんにちは。

ああっ!

修ちゃん 見て見て!
すっごくきれい!

(里奈)ああっ!

きれいだよね?
ああ。

わ! 見て見て!
アンケートに答えたら

ハワイ旅行が当たるかもだって!

弟か?

ええ。

弟の彼女 可愛いじゃん。

お前にはいるのか? 彼女。

おい… 俺はお前に訊いてんだぞ?

今は立哨警備中です。

いるかいないか
答えるだけだろうが。

(金村)立哨中に私語は禁止。

変わった事はないか?

ありません。
あります。

変人が一人 ここにいます。

おいおい…

お前は浅野の指導係だろ?

そういう言い方は
ないんじゃないのか?

すいません。

どうしたんすか? 副隊長。

しみじみと見つめちゃって。

ん? …うん。

こういう時期に
こういうイベントをしてる

ビルの警備にあたるのも
何かの巡り合わせかなと思ってな。

何かって何?

隊長! これより
巡回警備に行って参ります。

行くぞ!

(ゲームの音)

ありがとう。
隊長

来週の土曜日 隊長のお宅に
お邪魔してもよろしいでしょうか?

どうかしたのか?

実はその… 折り入って
お願いしたい事がありまして…。

(足音)

(物音)

(発信音)

そうか… 結婚するのか。

はい。 それで
専務に仲人をと思いまして…。

専務とは高校の先輩後輩に
あたる隊長に口利きを…。

隊長の奥様がご存命なら 隊長に
お願いしたいところなんですが…。

そんな気は使わなくていい。

あ… 本当です。
本当にそう思ってるんです。

おめでとう 副隊長。

ありがとうございます。

でも そういう事なら

わざわざ俺の家まで来る必要は
ないんじゃないのか?

ん? 専務には ちゃんと
俺の方から頼んでおくから。

あ いや そういうわけには…。
隊長には是非会って欲しいんです。

自分はいつも 五十嵐隊長のような
警備員になりたいんだって

彼女には そう言っているもの
ですから。

それは買いかぶりすぎだぞ。

いえ そんな事はありません!
隊長は… 自分の理想です。

もし まだレスキュー隊の頃の事を
引きずっておられるなら

もうその必要はないのかと…。

無理だ 遅すぎる。

(森田)それでも助けに行きます!

それが俺たちの仕事ですから!

森田!
隊長!

行かせてください!

お嬢さんを一人にするような
真似は絶対にしませんから。

森田ーっ!!

森田ーっ!!

すいません…
出すぎた事を言いました。

金村… 人の人生には

忘れていい事と
忘れてはいけない事があるんだぞ。

やがてお前も隊長として
一つの隊を率いるんなら

その事を覚えておくんだな。

はい。

♬~

(物音)

(水音)

おおっ!

なんだよ…
わざわざ戻って来たのかよ。

先に行ってりゃ
すぐ追いかけたのに。

トイレの電気切れてやがんの。
しにくいったらありゃしねえ。

どういうつもりだ?

「だ」?

「だ」とはなんだ?
俺はお前の先輩…

ましてや指導係だぞ。
それがどうした?

トイレは巡回前に
すませておくべき事だろう?

したくなっちゃったもんは
しょうがねえだろ。

最低だな お前。

ちょっと待て!

なんだ? 今の。
何が最低だよ!?

最低の警備員だから
「最低」と言ったんだ。

先輩風を吹かしたかったら

もっと まともな警備員に
なる事だな。

そしたら ちゃんと
先輩として扱ってやる。

いくらお前が年下でもな。

何?

このヤロウ もう一度言ってみろ!

横山… どうした?

横山警備士
まだ早いんじゃないのか?

休める時に休んでおきなさい。

大丈夫です。 もう十分
休ませてもらいましたから。

隊長!

どうした?

これ!

あいつら 何してるんだ 一体!?

横山警備士 ここを頼むぞ。
わかりました。

これでわかったろ。
俺はお前から教わる事など

何もない!
うるせえ! 放せ!

放せ バカヤロウ!

ああっ…!

どうしたんだ!?

おい… やめんか!

(金村)落ち着け!
放してください!

(金村)落ち着け 黒崎!
黒崎!

巡回警備中だぞ。 何やってる!

どうして こうなったんだ!?

バカだよねえ。
巡回警備中にケンカなんかして

罰で腕立て200回だって。

原因は?

なんだっていいだろ!

今 何回?

(千住康一)169…。

あーっ!
まだまだだね。

終わったの? もう?

だろ?
はい! 200回終わりました。

はや~!

黒崎の負けだね。
もうさあ 黒崎も

さっさと終わらせちゃいなよ。

早けりゃいいってもんでも
ねえだろう。

あー…。
(ユメ)せーの。

(ユメ・多賀子)172! 173!

では 非は
黒崎警備士にあったという事か?

はい。 元々の発端を考えると
そう思います。

しかし 浅野警備士にも
問題があったのではないかと…。

もう少し ものの言い方を
考えていれば こんな事には…。

いずれにしろ 黒崎警備士を
浅野警備士の指導係にしたのは

間違いだったという事か…。

え… ええ…。

金村… 浅野の事を
お前に任せていいか?

結婚を控えて
何かと忙しい時期かもしれんが。

浅野警備士を指導してやってくれ。

わかりました。
一度 浅野の家にでも行って

ゆっくり話し合ってみます。
頼むよ。

じゃあ 私はこれで。
お疲れさん。

(金村)お疲れ様です。

ああ 金村!

彼女によろしくな。
来週の土曜 楽しみにしてるから。

伝えておきます。

(坂本華)出前?
ええ。

来週の土曜日
部下が婚約者を連れて来るんです。

男の一人住まいじゃ 特別なものは
何も出来ないですから…。

ケータリングかあ…。

ケータリングって…?

やだなあ もう。 今じゃね
出前の事ケータリングって言うの。

ああ…。

そうだ! ねえ いっその事
私が作りに行ってあげよっか?

はあ?
あ そうよ そうよ それがいい!

ねえ? 折角のお客さんに
冷めた物出すのもなんでしょう?

私が作りに行ってあげる
五十嵐さんちに。

いや… でも…。

何がいっかなあ。

結婚する2人だから やっぱり
おめでたい料理がいいわよねえ。

すいません!

浅野いますか?

今 出かけてます。

(店員)今年新作のドレスですのでね
是非 お勧めですので…

はい どうぞ。

(ざわめき)

「隊長! イベントフロアの
電気が消えました」

配電室は俺が調べる。

お前たちは
パニックが起きないように

お客様たちを適切に誘導するんだ。
「わかりました」

(ユメ)
皆さん 落ち着いてください!

ただ今 原因を調べております!

(悲鳴)

落ち着いてください!
危ないですから!

間もなく復旧しますから!
落ち着いてください!

どうなってんだよ…!
「黒崎 聞こえるか?」

はい! 黒崎!
黒崎

展示中のダイヤに異常はないか?

ダイヤ!
ダイヤ…?

ちょっと どいてください!
通してください!

♬~

オッケー。

ダイヤ 異常ありません。
油断するな。

♬~

皆さん すいませんでした!
ご迷惑おかけしました。

いたずら?
ああ。

誰かが故意に
電気を落としたとしか思えん。

(ユメ)
でも なんの為にそんな事…。

みんながパニクるの見て
楽しもうって魂胆だろう。

面白いのかね そんな事して…。

いずれにしろ しばらくの間
各階の配電室近辺の

警備を強化した方が
よさそうですね。

もちろんだ。 シフトを組んでくれ。

はい。

(金村)隊長。

金村 浅野 巡回警備に
行って参ります。

♬~

(携帯電話)
あ…。

(携帯電話)

すいません…。

先に行ってるぞ。

(携帯電話)

もしもし?

♬~

♬~

♬~

た 隊長…。

イベントフロアに…
し 侵入者です…!

金村 どうしたんだ?
金村!

黒崎 千住 増田
すぐ警備室に来てくれ!

「黒崎! 千住! 増田!」

「横山! 笠原!」

ちょっと… 起きて!

ううっ…! ま 待て…!

(サイレン)

どうしたんですか? 隊長。

イベントフロアに侵入者だ。

黒崎 千住警備士は
俺について来い!

(2人)はい!
横山 笠原両警備士は

警察と救急車の出動要請を頼む。
(2人)はい!

増田! 何やってんだよ
早く来いよ!

(浅野)隊長!
来い!

金村!

しっかりしろ!
副隊長!

た… 隊長…。

しゃべるな… しゃべるな!

大丈夫だ。 助かるから。

きっと助かるから!

(金村のうめき声)

副隊長…。

助かるから… きっと助かるから!

きっと助かるからな!

隊長…。
どうした?

何? 何が言いたいんだ?

彼女に… 代わりに連絡を…。

結婚… 延期しなきゃならないかも
しれないって…。

隊長…。

わかった。

お願いします。
お願いします!

お願いします!

横山警備士
一緒に行ってやってくれ。

わかりました。
隊長 俺も行かしてください!

私も!
何言ってる!

まだ警備中だぞ!

(救急車のサイレン)

(刑事)警部 ビル内のドアには
壊された形跡はありません。

しかも 外へと通じるドアには
セキュリティシステムが設置されています。

開ければ たちどころに警報が
鳴り響く仕掛けです。

(宇佐美与一)うん。

じゃあ 犯人はどうやって
ビルの中に入ったんだ?

もしかしたら
中に協力者がいたって事も…。

協力者か…。

五十嵐さん。

事件当時 このビルの中にいたのは
おたくの警備隊だけですか?

ええ そうですが。

あのー 外に出る場合ですね
ドアに設置されている

セキュリティシステムは
どうやって解除するんですか?

その都度 警備員室に連絡しなきゃ
ならないんですか?

いえ 隊員はそれぞれ
一時的にセキュリティを解除する

解除ボタンを持っています。
ですから それで…。

じゃあ あなたの部下たちは
誰でも自由に

ドアを開け閉めする事が
出来たわけですね?

そうですが… それが何か?

いやね 外へ通じる
すべてのドアに

セキュリティシステムが設置された
完全防備のこのビルに

犯人は どうやって入ったのかと
思いましてね。

もしかしたら ビルの内部に

セキュリティを解除してくれる
仲間がいた…

そんな可能性もあるんじゃないかと
思いましてね。

ちなみに 事件当時
みなさんはどちらに?

巡回警備に出た2人以外は
みんな警備員室にいましたけど?

2人?

そう言えば 浅野。
お前 副隊長が襲われた時

どこにいたんだよ?

どうしたんだよ。
なんとか言えよ!

浅野さん?

俺は… トイレにいたんだ。

何?
だから副隊長とは別行動になった。

てめえ この前 俺に偉そうに
言ってた事はなんだったんだよ!?

そういう事は巡回前に
しておく事だって

言っただろうが!

俺は… 指導係がやってた事を
真似しただけさ。

なんだと!?

黒崎! よさんか。

(宇佐美)いいねえ 血気盛んで。

トイレに行っていたというのは
本当か?

ええ。

そうか…。

どこかで 俺と会った事はないか?

確か どこかで…。

記憶違いだと思います。

自分は刑事さんと会った事など
ありません。

そうか 記憶違いか。

五十嵐さん ちょっと…。

あの 浅野って男…

あんたの部下になってから
どれぐらい経つ?

1週間ほどです。

1週間? 新人だな。

ええ。

疑うに十分な男だな。
ですね。

刑事さん 警備員に
なったばかりだからといって

浅野警備士を疑うのは
やめてください。

この辺りのビルには 侵入
窃盗の被害が相次いでいます。

まずは その線から
お調べになったらいかがですか?

それは とうに視野に入れて
考えている!

ビルを荒らしている連中が
このビルに狙いをつけ

あの 浅野って男を

おたくの警備会社に
潜入させたのかもしれないだろ?

それは ありえない話です。

浅野警備士が このビルの警備に
あたる事になったのは

会社が決めた事です。

彼自ら希望したわけでは
ありません。

じゃあ 浅野がこのビルに
配属された後

ビル荒らしをしている連中が
浅野に近付き

金かなんかで奴を仲間に
引き入れたのかもしれない。

刑事さんは是が非でも

浅野警備士を共犯者に
仕立てたいみたいですね。

何?

(長谷川剛)
申し訳ありませんでした。

まさか こんな被害に遭うとは
思いもしませんでしたよ。

常駐する警備会社が
いるっていうのに!

誠に申し訳ありません。

状況によっては
お宅への損害賠償も

検討させてもらいますからね。

俺は取り合えず病院へ向かうが
後は頼んだぞ。

専務。

金村の事 よろしくお願いします。

「おかけになった電話は
電波の届かない場所にあるか

電源が入っていない為…」

ねえ 浅野ってさあ
昔 警察のお世話になった事が

あるんじゃないの~?

だってさあ
そうじゃなかったら

刑事があんな事
言わないでしょう?

どこかで
俺と会ったことはないか?

経歴詐称って事か…。
(笠原)うん。

あのヤロウ…。

(携帯電話)
(笠原)黒崎! ユメから。

(携帯電話)

もしもし 副隊長は?

(宇佐美)ビルの内部にセキュリティを
解除してくれる仲間がいた。

そんな可能性も
あるんじゃないかと思いまして。

(アラーム)

五十嵐だ。 どうした?

隊長! すぐ来てください。
黒崎が…。

バカヤロウ!

いい加減ホントの事
言ったらどうなんだ!

お前が犯人を手引きしたとしか
考えられないだろ。

あの時俺たちは
みんなここにいたんだからな。

俺を犯人扱いして
気持ちが収まるならすればいいさ。

だが 犯人を手引きしたのは
俺じゃない。

てめえ!
まだバックレるつもりか?

正直に言えよ!

止めろ!

黒崎!

今度は何が原因だ?

なんでこんな事をするんだ?
副隊長が亡くなったんです。

なんだって?

それで 黒崎くんが…。
こいつのせいなんですよ。

こいつのせいで
副隊長は死んだんだ。

金村は亡くなったのか?

ホントに亡くなったのか?

さっき ユメから電話があって…。

(金村の声)五十嵐隊長のような
警備員になりたいんだって

彼女には
そう言っているものですから。

隊長は自分の理想です。

金村…。

♬~

こういうイベントをしている
ビルの警備にあたるのも

何かの巡り合わせかなあと
思ってな。

♬~

♬~

専務。

ユメ これ着替え。

今 金村警備士の婚約者…
矢野佳織さんが来ている。

おい 五十嵐。

余計な事は喋るんじゃないぞ。

会社に非があったかどうか
確認されるまで

謝罪の言葉は口にするなと。

専務…。
いいな!

常駐部一課の五十嵐です。

金村…。

(矢野佳織)彼 五十嵐さんの事…

何よりも部下を守ってくれる
立派な隊長だって言ってました。

だから彼は五十嵐さんみたいな
警備員になりたいんだって…。

それなのに…。

なぜ彼がこんな目に…。

ちゃんと説明してください。

(泣き声)

警察は浅野警備士を
共犯者と考えてるから

刑事がここにも来て

浅野警備士の履歴書の提出を
求めてきた。

そうですか…。

ひと月前の殺人事件の話は
聞いたか?

ひと月前?

口座屋と呼ばれる人間が
刺し殺された事件だ。

その傷の形状 殺され方が

金村の場合と酷似しているそうだ。

口座屋というのは?

架空口座を作り その通帳を
売りさばいている男だそうだ。

警察はその事件の関連を含め
今回の事件

早急に解決させるつもりだと
言っていた。

なあ 五十嵐。

お前さん
浅野の事をどう思っているんだ?

私は信じたいと思っています。
私の部下ですから。

たった1週間の部下でもか?
はい。

五十嵐…
俺は前にも言ったはずだぞ。

ただ闇雲に部下を信じてやる事が
上司の務めじゃない。

部下の不正を明らかにするのも
上司の仕事のひとつだと。

1週間以内に報告書を提出しろ。

それで我々は判断する。

浅野警備守を懲戒解雇にすべきか
どうかをな。

(笠原)隊長…。

待っていてくれたのか。

今日はゆっくり体を休めるんだな。

そういえば 浅野はどうした?

あいつ いつの間にか
帰っちゃったんですよ。

ここには一緒に来たわよねえ。
ええ。

隊長… やっぱり浅野ですよ。

浅野が犯人をビルの中に
引き入れたんですよ。

黒崎… お前はどうして
そうやって決めつけるんだ。

だって そうとしか
考えられないでしょ?

誰かがセキュリティを解除しなきゃ
犯人はビルの中に入れなかったんだ。

(千住)あの…。

犯人はビルが開いている間に
どこかに隠れていたとしたら

どうでしょう?
そんなバカな。

じゃあ 犯人は なぜあの時間まで
行動を起こさなかったんだ?

ビルが閉まったのは夜の9時。

副隊長が襲われ
ダイヤのネックレスが奪われたのは

それから2時間後の11時過ぎ。

犯人がビルが閉まる前に
中に潜んでいたとしたら

なぜ2時間も
じっとしていたんだ?

普通そんな事しないだろ?

千住みたいな根暗なら
朝までジーッとしてそうだけどね。

人の目もあるし
監視カメラだってあるし

どこかに隠れるったって
そんな簡単じゃないわよ。

昨日ビルを閉める時
イベントフロアを確認したのは 誰だ?

確か あんただよねえ?
(増田)そ そうですけど…。

増田警備士。

その時すべてのドアを開けて
人がいないか確認したのか?

どうなんだ? 増田警備士。

隊長まで どうしたんですか?

増田が警備を怠ったって
いうんですか?

僕はしました… ちゃんと。

間違いありません。

そうか… なら いいんだ。

疑うような事言って
すまなかったな。

隊長 辛いんだろうなあ…。

1年前にもレスキュー隊にいた
部下を亡くしてるんだもん。

お嬢さんと結婚するはずだった人。

(笠原)そうだよねえ。

森田ーっ!

森田ーっ!

森田… 俺はまた
部下を死なせてしまったよ。

お前と同じように
結婚を控えてた部下をな。

はぁ…
俺はやっぱり 隊長失格だな。

(五十嵐雅子)
やっぱり ここにいた。

おお 雅子。

家には帰ってなかったから…。

昨夜の事件 ニュースで見たの。

そうか。

金村の婚約者に お前と同じ思いを
させてしまったよ。

お父さん…。

どうして…。

ねえ どうして…? お父さん!

誰かを責めなきゃ
耐えられない事もあるから。

少なくとも
あの時の私はそうだった。

お父さん!

あんまり自分を追い込まないでね。

♬~

(ビンが転がる音)

隊長…。

誰かを待ってるのか?

一人で先に帰ったのは
そういうわけか?

金村はお前との巡回中に
襲われたんだ。

仲間として顔ぐらい見せるのが
礼儀だったんじゃないのか?

すいませんでした。

話は まだ終わってないぞ。

浅野 俺には本当の事を
話して欲しい。

トイレに行っていたというのは
本当なのか?

お前は 巡回中の黒崎が
トイレに行った事を罵った。

そのお前が なぜ同じ事をしたのか
俺には理解出来ないんだ。

結局 隊長も
黒崎と同じって事ですか。

どういう事だ?

俺の事を疑ってるんでしょ?

俺はただ
本当の事を知りたいだけだ。

お前を疑ってるわけじゃないよ。

なんなんですか それ?
話が矛盾してますよ。

そうか? 矛盾してるかなぁ。

俺には お前の方が
矛盾しているように見えるぞ。

俺が?
ああ。

お前は 昨夜 仮眠室で…

黒崎に殴られるままになってた。

でも この前はいとも簡単に
黒崎を押さえつけたじゃないか。

そんなお前と
トイレに行っていたんだと

開き直ったお前が
俺には矛盾して見えるんだよ。

だから その理由を知りたいんだ。

お前はなんで 金村との巡回警備を
離れたんだ?

トイレに行っていたというのは
嘘なんじゃないのか?

どうなんだ? 浅野警備士。

真綿で首を絞めるようなやり方が
好きなんですね 隊長は。

何?
もっとはっきり

俺を責めたら
いいじゃないですか。

副隊長が殺されたのは
お前のせいだって。

そんなに優しい上司の振りを
したいですか?

明日 辞表を提出します。
それでいいでしょ。

それでいいとは どういう事だ!

辞表を出せば
それで終わりって事か?

お前にとって人間の命は
金村の命は

たったそれだけのものなのか?

お前をクビにして
金村が戻ってくるならそうするさ。

でもな そうじゃない。

だとしたら 他の部下が
金村と同じ目に遭わないように

昨夜起きた事のすべてを
俺は知っておきたいんだよ。

浅野! どうなんだよ?

おい!

昨夜話した事が すべてですよ。

浅野! おい!

もう帰ってください。
帰ってくれ!

浅野!

ごちそうさまでした。
(華)ありがとうございました。

あっ いらっしゃい!

ちょっと そこ座って
いつもんとこ。

すぐ片付けるから。 ね。

あの… 今日は食事は…。

え?
今度の土曜日の事でお話が…。

その事なんだけど
もうメニュー決めたわよ。

やっぱ鯛にしようかなあと思って。
オメデタイなんていうじゃない。 ねえ。

実は… もう部下が

私の家に来る事は
なくなってしまったんです。

えー なんで?

まさか… 別れちゃったとか?

いいえ。
じゃあ どうして?

あっ まただ すいませんねえ。

もうね 最近レンジ使うと
すぐブレーカーとんじゃうのよねえ。

誰かが故意に
電気を落としたとしか思えん。

(ユメ)なんの為に そんな事…。

はぁ… これでヨシと。

で なんだっけ?

すいません。 また来ます。

え? ちょっ…。

《あの時の暗闇に乗じて

犯人がどこかに
隠れたとしたら…》

♬~

♬~

♬~

ありがとうございました。

お陰で なぞが解けました。

なぞ?
ええ。

(電話)

はい 五十嵐でございます。
(長谷川)「長谷川だ」

「今朝 浅野警備士が
辞表を持って来たぞ」

なんですって?

「我々はこの時期に
辞表を提出した事を

重くみさせてもらう」

専務 ちょっと待ってください。

浅野の処分は 昨日の約束では
1週間後の報告書を待って

決めるという事でしたね。

専務 お願いします。 専務!

(ノック)

(ノック)

(ノック)
(山岸達也)浅野! あ…。

あ… 浅野さん
出かけてるみたいですよ。

あの… 失礼ですが。

五十嵐といいますが
浅野と一緒に働いている者です。

あっ じゃあ 同じ警備会社の?
ええ。

俺 山岸っていいます。
浅野とは中学時代からの友達で。

そうですか… じゃあ
浅野が出かけそうな場所に

心当たりはありませんか?
いや そこまでは ちょっと…。

ああ そうですか…。

何か急用でも?

ええ まあ ちょっと大事な話が…。

大事な話…。

なら 俺の店で待ってみます?
あいつ 休みの時よく来るんで。

ああ そうですか…
じゃあ お願いします。

ここです。

どうぞ。

コーヒー淹れますね。

浅野はよくここで
接客も手伝ってくれるんですよ。

あの浅野がですか?

ええ 結構上手に
こなしてくれますよ。

ここは 山岸さんお一人で?
ええ。 バイクの素晴らしさを

たくさんの人に
知ってもらいたくて。

俺の夢の城ですよ。

そっかあ じゃあ里奈ちゃんも
この2~3日は

修平と会ってないんだ…。
(里奈)はい。

電話もかかってこないし
私もどうしちゃったのかなって

思ってたところなんです。

もし 修平から連絡があったら

すぐに俺に電話するように
言ってくれ。

はい わかりました。

じゃあ。

あの…。

修ちゃん 大丈夫ですよね?

「おかけになった電話は
電波の届かない場所にあるか…」

修平… どこにいるんだ。

(浅野)隊長…。

よお!

(山岸)お前が来るの
ずーっと待ってたんだぞ。

浅野… 会社へ辞表を
提出したそうだな。 なぜだ?

お前は 金村を殺して
ダイヤのネックレスを奪っていった犯人を

ビルの中へ引き入れてはいない。

犯人がどうやって
あのビルの中に入り込んだか

昨夜わかったんだ。
え?

停電だ。

停電を利用して犯人は
イベントフロアの階段の下に隠れたんだ。

だから お前は
あの事件には関与してない。

それなのに
なぜ辞表を提出したんだ?

なぜなんだ 浅野?

俺はお前にとって
そんなに信用出来ない

上司なのか?

(山岸)浅野!

上司と名の付く人間が

全て前の上司と同じような
人間って事は ないと思うぞ。

はぁ…。

もしかしたら 弟が今度の事件に
関係しているかもしれないんです。

弟?

あの事件のあった夜
副隊長と巡回している時

弟から携帯に
電話が入ったんです。

(携帯電話)
あ…。

(携帯電話)

すいません。
先に行ってるぞ。

もしもし。
(修平)「兄ちゃん 巡回警備から

離れるんだ」
何?

今は巡回中だろ?
9時にビルが閉まってからは

11時 1時 3時って

2時間おきに
順番が回ってくるって

言ってたもんな。

それがどうした?
兄ちゃんは巡回警備から

離れていた方がいい。
それが兄ちゃんの為なんだ。

それで俺はあの時…
副隊長から…。

お前の弟は あの時あのビルで

何が起こるか
知っていたという事か?

たぶん…。

しかも あの事件の夜から
修平は家に帰って来ないんです。

お前が巡回する時間を
弟はなぜ わかっていたんだ?

あの前の日 仕事の内容を訊かれて
話してやったんです。

警備員という仕事に
興味があるような

口振りだったから。

(修平)へえ…
夜も寝てるわけじゃないんだ。

修平は弟っていっても
浅野とは7つも年が離れてるし

10年前におやっさんとお袋さんが
事故で亡くなってから

浅野が修平の親代わりみたいな
もんなんですよ。

手のかかる子供ほど
可愛いっていうじゃないですか。

浅野はそういう親の心境なんだと
思います。

修平のせいで
警察を辞めた時も…。

山岸!

警察って?

ご存じなかったんですか?

お前 警察官だったのか?

おい お前 話してなかったのかよ。

…ああ。

どうして
履歴書に書かなかったんだ?

決して不利になる事ではないだろ。

なりますよ。

必ず辞めた理由を
訊かれますからね。

前の会社でも 正直に書いた為に
散々嫌な思いをさせられたんだ。

噂が噂を呼んで

弟はいつの間にか
殺人犯って事になってた。

しかも その噂を流していたのが
俺に一番いい顔をして

相談相手を気取っていた
上司だった。

だから俺は
何もかも隠す事にしたんです。

じゃあ さっき山岸さんが言ってた
前の上司というのは?

実は3年前 修平は

恋人に言い寄って来た男に
腹を立て

大怪我を負わせているんです。

いつの間にか修平は
殺人犯って事にされちゃって

浅野はそれが原因で
警察を辞める事になったんです。

お前が一課の連中と必要以上に
馴染もうとしなかったのは

そういう過去があったからか…。

人が信じられなくなったんだな。

刑事さんがお前の顔に
見覚えがあると言ったのは

お前が警察官だった頃に
会っていたからか?

浅野 お前が弟を救おうとしている
気持ちはわかった。

でも これはもう
お前たち兄弟だけの問題じゃない。

強盗殺人事件だ。

これから警察に行って
弟の事を話すんだ。

弟があの夜
あのビルで何が起こるか

知っていたかもしれない
という事をな。

浅野…。

気持ちの整理はついたか?

はい。

(携帯電話)

あっ ちょっと すいません。

(携帯電話)

もしもし 修平…
どこにいるんだ?

(修平)「兄ちゃん…」

修平 どうした?

兄ちゃん 助けて。 兄ちゃん…。

修平 どこにいるんだ?
どこにいるんだ 修平!

公園の脇の… うっ…。

(パトカーのサイレン)

(浅野)修平!

修平!

修平! 修平!

修平!

修平!

修平… しっかりしろ。

(修平)歩いてたら
いきなり引きずりこまれちゃって。

(宇佐美)救急車!
はい。

何も言うな。
(咳)

兄ちゃん ごめんな。
また迷惑かけちゃったよ。

ホントにごめんな。
わかった…。

何も言うな。

修平!

兄ちゃ… ごめ…。
(浅野)修平。

(苦しむ声)
(浅野)修平!

(救急車のサイレン)

浅野さん しっかりしてください。
もうすぐですからね。

修平。
大丈夫ですからね。

しっかりしてください。
もうすぐ病院です。

修平!
しっかりしてください…。

修平。

修平くんの様子は?
かなり危険な状態だと思う。

息をひきとる前に
話だけでも訊けないのか?

助からないって決めつけるのは
やめてください。

助かる事を必死に
祈っている人だっているんです。

修平は?
残念ですが…。

死んだんですか?
手を尽くしたんですが…。

修平…。

修平!

修平!

腹を刺されたっていうのに…。

どうして修平は病院にも行かず

警察にも届けなかったんでしょう。

♬~

すぐに病院に行ってれば

助かったかもしれないのに…。

どこまでバカな奴なんだ。

浅野…。

(ドアの開く音)

修ちゃん 修ちゃん 目覚まして。

修ちゃん約束してくれたよね。

ずっと私の側にいてくれるって
言ったよね。

修ちゃん… 修ちゃん!

♬~

アパートへ帰るのか?

いえ… 今晩一晩
山岸の家に泊めてもらいます。

そうか。

場所はどこだ?
朝日ヶ丘です。

送っていこう。

大丈夫です 一人で…。

♬~

どうした?

いえ…。

(ユメ)じゃあ 浅野さんは
弟をかばう為に

トイレに行ってたなんて嘘を?

そうだ。 浅野警備士は
弟が亡くなった為に

今日は欠勤するが

これからも常駐部一課の
隊員である事には変わりない。

もちろん なんらかの罰は
受けてもらう事になると思うが。

なんか俺は納得出来ないんすけど。

浅野が弟の言う事なんか聞かず
すぐに副隊長の所に戻っていれば

副隊長は助かったかも
しれないじゃないですか。

折角 奴が辞表を出したんだから
会社の判断に任せて

辞めさせちゃえば
よかったんですよ。

黒崎警備士。

お前は いつから
そんな人間になったんだ?

そんな人間?
俺にたてつこうとも

仲間を信じようとしていた
以前のお前は

どこにいったんだ?

浅野は俺たちの仲間なんかじゃ
ないっすよ。

なぜだ? 浅野も同じ
常駐部一課の人間だろうが。

でも あいつはまだ
配属されたばかりじゃないですか。

でも 増田の事は
仲間と認めてるじゃないか。

そりゃあ 増田は…。

お前に逆らわないからか?

いえ それは…。

黒崎警備士 相性が合う合わないは
仕方がない。

しかし 相性と信頼を
同じ天秤にかけるというのは

間違っているんじゃないのか?

自分とは合わないからといって
悪い奴だと決めつけるのは

独裁者のする事だ。

朝礼は以上だ。

♬~

(千住の声)犯人は
ビルが開いている間に

どこかに隠れていたとしたら
どうでしょう?

じゃあ なぜ犯人は あの時間まで
行動を起こさなかったんだ?

ビルが閉まったのは夜の9時。

副隊長が襲われ
ダイヤのネックレスが奪われたのは

それから2時間後の11時過ぎ。

犯人がビルが閉まる前に
中に潜んでいたとしたら

なぜ2時間も
じっと待っていたんだ?

普通そんな事しないだろ?

《確かに 黒崎の言うとおりだ》

《なぜ こいつは2時間も
何もしようとしなかったんだ?》

お前が巡回する時間を
弟はなぜ わかっていたんだ?

あの前の日 仕事の内容を訊かれて
話してやったんです。

♬~

五十嵐さん…。

突然 すいません。

金村は亡くなる前
浅野という男の家を訪ねてみたと

言ってませんでしたか?
金村は言っていたんです。

浅野の事をお前に任せていいか?

結婚を控えて
何かと忙しい時期かもしれんが

浅野警備士を指導してやってくれ。
わかりました。

一度 浅野の家にでも行って
ゆっくり話し合ってみます。

浅野?
ええ。

副隊長が?
ああ。

金村が亡くなる前の火曜日に
ここに来てたはずなんだ。

そん時 弟の修平くんと
会っていたんじゃないかと

思ってな。

ああ そういえば
事件が起きる前の勤務の時…。

えっ 昨日ですか?
うん。

お前とゆっくり話がしたくて
家まで行ったんだぞ。

弟から聞いてないのか?
…ええ。

そうか… ああ ちょうど
ドアの前で鉢合わせしちゃって

弟さんが持ってた書類
バラバラにしちゃったからな。

気分害しちゃったかなぁ あれで。

書類?
はい。

副隊長は わけのわからない数字が
ビッシリと書き込まれていた書類だと

言ってました。

でも 副隊長がここに来た事と
今度の事件と

どんな関係が
あるっていうんですか?

そのせいで 金村も修平くんも
殺される事になったとしたら

犯人の目的は
ダイヤのネックレスなんかじゃなくて

最初っから金村を殺すつもりで
ビル内に侵入をしたとしたら…。

浅野 なんでもいいから
修平くんの事 教えてくれないか?

修平くんが どんな落とし穴に
はまっていたのか

それを探り出せば
金村を殺した犯人に

たどり着ける気がするんだよ。

申し訳ないけど 修平の事は
店の信用に関わるし…。

そう言わずに教えてください。

1か月前 浅野修平が
この店を解雇された理由を。

だから 何度頼まれても
教えられないんですよ。

オーナーから
箝口令もしかれてますし。

箝口令? なぜ そんな事まで?

もう 勘弁してくださいよ。
待ってください。

あなたがその理由を
話してくれたら

2人の命を奪った殺人犯を

捕まえる事が
出来るかもしれないんです。

殺人犯?
ええ。

修平はお客さんから預かった
クレジットカードの番号を

こっそり書き写していたんですよ。

それが どうかしたんですか?

どうって… インターネット上なら
番号さえわかっていれば

他人のクレジットカードで
買い物が出来ちゃうでしょ。

ネット詐欺ですよ。

例えば 他人のカードで買った物を
そのままネットオークションに出せば

元手が全然かかってない分
ぼろ儲けじゃないですか。

まあ そうはいっても
金を振り込ませる為の

架空口座の手配とか
まあ それはそれで

大変なんでしょうけどね。

架空口座…。

(長谷川)架空口座を作り
その通帳を売りさばいている

男だそうだ。

でも 修平はパソコンのパの字も
知らない奴でしたから

誰かに そそのかされて
やっていたんでしょうけどね。

ああ… 修平のお兄さんの
知り合いなら

修平がロッカーに置いていったもの
預かってもらえますか?

まあ ほとんど
ゴミみたいなもんですけど。

♬~

今夜一晩 山岸の家にでも
泊めてもらいます。

場所はどこだ?

朝日ヶ丘です。

でも修平は パソコンのパの字も
知らない奴でしたから

誰かに そそのかされて
やっていたんでしょうけどね。

♬~

♬~

♬~

♬~

山岸… 山岸!

山岸!

♬~

(浅野)隊長!

隊長 山岸が今度の事件の
犯人だなんて嘘ですよね?

いや お前には辛い事だろうが
おそらく間違いない。

正しくは犯人の一人だったと
言うべきかもしれないが。

修平くんが使ってた電車の
プリペイドカードだ。

ほぼ毎日のように
朝日ヶ丘に出かけてる。

山岸と修平くんは
ネット詐欺に手を出して

不正な金を手に入れていたんだ。

金村が見た書類に書かれた数字は
他人のカード番号だ。

それが なんの番号なのか
気付く前に

金村は殺されたんだ。

(宇佐美)これで事件解決だな。

山岸達也の靴は この屋上に
そろえて脱いでありました。

自殺に間違いありません。

それに これ。
山岸の胸ポケットに入っていた。

犯行を悔やみ自殺した。

そう考えて間違いないだろう。
宇佐美警部!

トイレの棚の奥にこんなものが。

決まりだな。

今回の一連の犯行
山岸達也が主犯。

共犯は浅野修平だ。

♬~

浅野!

浅野! どこ行くつもりだ?

隊長も見たでしょ!
あのブレスレットを。

ああ… 我々は まんまと
騙されていたのかもしれん。

なら 俺がどこに行くつもりか
わかるでしょ?

このままじゃ すませない。

修平と山岸を殺したあいつに

自分がやった事を
思い知らせてやるんです。

復讐するつもりか?

そうですよ。 俺が仇を取らなくて
誰が取るっていうんですか?

お前のする仕事は
人の命を守る事だ。

お前のやるべき事は
復讐なんかじゃない!

警察官になった時の気持ちを
警備員になった時の気持ちを

思い出すんだ。 浅野。

浅野!

あの… すいません。

ああ… 君は…。

ブライダルフェアの関係者の人って
どこにいるか知りません?

もうブライダルフェアは
終了しちゃったけど。

えっ でも…。

あっ 俺はちょっとした
ヘマしちゃって罰掃除。

あの クソオヤジが…。

このハガキ…
ハワイ旅行が当たったから

ここに来てくれって。

これ… 浅野の字に似てるな。
え?

そういえば あいつ…
弟が死んだのは君のせいだって

言ってたな。

俺は君みたいな可愛い子が
そんな悪い事するはずないって

言ってやったけどさ。

実を言うと俺…
君を初めて見た時から

もう君の事が忘れられなくて…。

もし君が俺と付き合ってくれたら
なんでもする。

ホントに?
ああ もちろんホント。

じゃあ 私を助けて。

助ける?

修平くんのお兄さん 黙らせてよ。

黙らせるって?

だって あの人
私の事 疑ってるんでしょ?

もし あの人が
警察におかしな事話したら

私 刑務所に
入れられちゃうじゃない。

そっか… そうだよな。

浅野なら絶対警察にチクると思う。

私 そんなの嫌だもん。

じゃあ どうすりゃいいんだよ?

やっちゃうとか。

やっちゃう?

何を?
だから…。

だから?
例えば 殺しちゃうとか。

殺すってまさか…。

だって
なんでもしてくれるんでしょ?

でも…。
お願い。 私もなんでもするから。

君はそうやって
男を手玉に取ってきたわけか。

黒崎警備士 ご苦労だったな。
いえ。

念の為 今の全部
録音させてもらったから。

浅野修平をネット詐欺の仲間に
引き入れたのは君だな?

君は修平くんの前では
彼の恋人の振りをしていたが

陰では 浅野兄弟たちを通じて
知り合った

山岸とも付き合っていたんだ。

山岸達也にとってネット詐欺は

資金繰りに行き詰まった
店を守る為の苦肉の策だった。

しかし君は 山岸の店が
軌道に乗るようになっても

続けさせたんだ。
自分の遊ぶ金欲しさにな。

ありがと。 たっちゃん大好き。

おそらく 金村と口座屋の男を
殺したのは山岸だ。

だが 修平くんと山岸を殺したのは
君だ。

修平くんは刺されてもなお
警察にも届けず

病院にも行かなかった。

それは 刺されてもなお
刺した人間を愛していたからだ。

修平くんがそこまで思っている
人間は君しかいない。

そうだな? 浅野警備士。

…ええ。

もう ホントの事を
話したらどうなんだ?

山岸がすべての罪を背負って
死んでくれたと思ったら

大きな間違いだ。

山岸の靴を脱がせて
屋上まで持っていったのは

正解だったが
君はパソコンを見落としていた。

たっちゃん。
ちょっと話がある。

山岸はパソコンを中断して
君と会っていたんだ。

パソコンをしている最中に
発作的に自殺しようとしたとは

考えにくいからな。

なぜだ…。

なぜ修平を殺したんだ?

だって 自首しようなんて
バカな事言い出すんだもん。

なあ 自首しよう。

罪を償って やり直そう。

わかった。 警察は俺だけで行く。

修ちゃん。

自首なんて出来ないよ 修ちゃん。

だって私 刑務所になんか
入りたくないもん。

里奈。
修ちゃん。

里奈…。

修ちゃん!

修ちゃん… 修ちゃん 待って!

修ちゃん!

修ちゃん!

最初っから すべての罪を
山岸になすりつけるつもりで

屋上から突き落としたのか?

あれは たまたま…。

だって 修ちゃんを刺した事
怒るんだもん。

なんで 刺すんだよ!
そんな事言わないでよ。

私もう どうしていいか
わかんなかったんだもん。

お前 修平だぞ。 修平。

ごめんなさい たっちゃん。

(山岸)って お前
ごめんなさいじゃねえだろ!

ごめんね 許して。
お前 何考えてんだよ!

ごめんって言ってるじゃない。

お前 何すんだよ!

どけよ お前!
ったく バカな…。

許してくれたって
いいじゃない バカ!

たっちゃん?

まさか あんな事で
落っこちちゃうなんて

思わなかったんだよ。

だから 自殺に見せかけて

すべての罪を被って貰おうと
思ったのに…。

あ~あ 上手くいくと
思ったんだけどなぁ。

君には 人の命というものが
どんなものなのか

どうもわかってないようだな。

君は違ったようだが
大切な人を失って

本当の涙を流す人だって
いるんだぞ!

へえ 偉いね。 その人たち。

でも 私そういう人じゃないから。
うざいんだよ このオヤジ。

浅野!
痛いよ 放してよ。 痛い!

これぐらいの痛みがなんだ!

浅野修平はこれ以上の痛みに
耐えたんだ。

肉体的な痛みだけじゃない。
心の痛みにもだ。

それが どんなに辛い事だったか

君は これから刑務所の中で
ゆっくりと考えるんだな。

大森里奈さん。
詳しい話を伺いたい。

ご同行願います。

行きましょう。

隊長。 ありがとうございました。

黒崎も おかしな事を手伝わせて
すまなかった。

黒崎じゃねえだろ。
黒崎さんだろ。

俺はお前の先輩だぞ。

はぁ… まだそんな事
言ってんのか。

許して欲しかったら
俺の事を殴れ。

何?

黒崎!

俺は勝手に浅野を
犯人の仲間と決めつけ

事件のあった夜に
ぶん殴ってます。

だからその分
殴り返してもらわないと。

それで俺は
振り出しに戻したいんです。

浅野との関係を。

これから本当の
仲間にしていく為に。

黒崎…。

そうか… なら 好きにするんだな。

隊長! 僕 事件があって怖くて
辞めたくて でも 言えなくて…。

(浅野)いくぞ!
うおっ! いってえー!

頑張ります!

金村警備士の死去に伴い
空席になった副隊長だが

私の独断で
後任を決めさせてもらう事にした。

黒崎警備士!
はい?

お前だ!

えっ 俺? 冗談でしょ?

隊長 いくらなんでも
黒崎っていうのは…。

異論 ありません!

浅野…。

私も異論ありません。

僕も異論ありません。

もちろん 僕も!

まあ みんながそう言うなら
しょうがないね うん。

黒崎も成長した事だし。

みんな…。

黒崎警備士。
今からお前が副隊長だ。

隊長…。

前任者 金村の名を汚さぬよう
頑張るんだな。

はい!
うん。

(拍手)

(拍手)

黒崎副隊長!

はい。

よーし!
今日もビシッと元気よく。

五十嵐隊長に敬礼!

♬~

♬~

♬~