結婚相談員 末永卯月の推理案内状 地獄の花嫁4 結婚式のトータルコーディネートから、時にはアドバイザーとして花嫁の精神的な…

出典:EPGの番組情報

[字]<BSフジサスペンス劇場>結婚相談員 末永卯月の推理案内状 地獄の花嫁4

名取裕子、雛形あきこが演じる花嫁相談員コンビが、連続殺人事件の謎を探り活躍するコメディタッチのサスペンスシリーズ第4弾!

詳細情報
番組内容
結婚式のトータルコーディネートから、時にはアドバイザーとして花嫁の精神的なケアまでも受け持つ、いわゆるブライダルコーディネーター。「結婚式のプロ」とも言える結婚相談員。
 ウエディングプランのチーフ結婚相談員、末永卯月(名取裕子)はコンビの詠未(雛形あきこ)と結婚式にからむさまざまな事件にまきこまれては元亭主の佐野刑事(長谷川初範)と協力、真相解明に活躍する。
番組内容2
今回は、挙式直前に控室で花嫁が刺殺された事件から、親友、温泉旅館女将の危機を救う。
 老舗の温泉旅館の女将、栗木由希子(根本りつ子)は、卯月の大学時代の親友で、娘同様に育てた仲居、美保の結婚式を卯月に依頼した。その晴の挙式当日、控室で花嫁衣裳を血に染めて美保が刺殺され、現場にいた若い板前が逮捕された。
番組内容3
心臓発作の持病を持つ由希子の常備薬がなくなっていて、夫の幸二(風間トオル)が取りに出たわずかの間の事件だった。やがてその幸二が、自分の旅館の庭で首吊り死体で由希子と卯月に発見され、しかもその直後にその死体が消えてしまった…。
出演者
<出演者>
末永卯月:名取裕子
浅田詠未:雛形あきこ
佐野功一:長谷川初範
内海刑事:岡本光太郎
坂本茉美:小林千晴
秋元るみ:浮田久重
栗本由希子:根本りつ子
鶴田礼子:渡辺典子
柴崎春名:大竹一重
栗本幸二:風間トオル
ほか
制作
<スタッフ>
脚本:渡辺典子
演出:松原信吾
制作:フジテレビ/ファイン・エンタテイメント

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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  2. 由希子
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(卯月)まあ きれい。
よくお似合いですわ。

(美保)この ドレス
女将さんのお見立てなんです。

そう。

(詠未)新郎の タキシード
これでいかがでしょうか?

(山崎)どうかな?

山崎さんも すてきですよ。 さっ。

はあ…。

あの小さかった 美保さんが
結婚だなんて…。

ホントに 月日がたつのは早いものね。

(美保)
卯月さんに お目に掛かったとき

わたし 6歳でしたもの。

女将さんに引き取られて
すぐでしたから…。

由希子さん 美保さんの結婚式を

実の母親のように 楽しみにして
いらっしゃるでしょうね。

(美保)はい。

(美保)
それで 卯月さんに お願いが…。

うん?

♬~

この テープを 披露宴で
流していただけないでしょうか?

女将さんに
気持ちを伝えたいんです。

分かりました。 お任せください。

だんなさん 女将さん。

今日まで お世話になり
本当にありがとうございました。

(由希子)おめでとう。

わたしたちからの お祝い。

(幸二)開けてごらん。

幸せになるのよ。

ありがとうございます。

女将さん
お体に気をつけてくださいね。

だんなさん 女将さんのこと
大切にしてください。

どうか お願いします。

ああ… 分かってるよ。

≪(坂井)美保。

(坂井)おい 美保。

♬~

そっちの準備は どう? そう。

じゃあ BGMの最終確認も
よろしく。

芙美ちゃん ドレスの準備は? そう。

じゃあ わたし
新婦の控え室へ向かうから

あなたも そっち行ってちょうだい
は~い。

チーフ。 気合い入ってますね。
当たり前でしょ。

今日はね わたしの身内の式
みたいなもんなんだから。

本日は おめでとうございます。
おめでとうございます。

卯月さん 詠未さん
今日はよろしくお願いいたします。

こちらこそ。

こちら ウチの仲居頭の
鶴田礼子さん。

末永です。
(礼子)はじめまして。

末永さんのこと 女将さんから
しょっちゅう伺ってます。

大学のときの お友達だそうで。

ええ。 由希子さんには
とっても お世話になったのに

すっかり ごぶさたしちゃって。

(由希子)
お互いに仕事を持つと忙しいもの。

美保さんの お式を担当して
ほしいって 連絡いただいて

とっても うれしかった。

本日は 精杯
務めさせていただきます。

じゃあ わたし
お二人を控え室に ご案内します。

あっ じゃあ わたし新婦の部屋に。
これ お願い。

じゃあ 後ほど。

どうぞ。

(ノック)
美保さん。

あっ あの…
どうかなさいました?

だんなさんに ちょっと
お願いがあって。

「だんなさん」?

由希子さんの ご主人さまで
いらっしゃいますか?

あっ はじめまして。
わたし 末永です。

ああ… どうも。

今日は 美保が お世話になります。
よろしくお願いします。

はい。

じゃあ 美保 あとで。

(るみ)
ブーケ こちらに置いときますね。

はい。 あと テーブルフロアの最終確認
お願いね。 分かりました。

(ノック)
チーフ! ちょっと…。

何?

そういえば 由希子さん
昔から 心臓が悪かったのよ。

お医者さまは?
お呼びするって言ったんですけど。

(美保)どうかしました?

(芙美)すいません
手袋が見つからないんです。

衣装室に忘れたのかしら…
ちょっと見てきます。

あっ…。
ゆっくりね ゆっくりね。

本当に大丈夫なの?
病院に行かないで…。

ええ いつもの狭心症の発作なの。

お薬さえ飲めば 大丈夫…。

やっぱり
こっちにも入ってないです。

こんな 大事な日に
お薬 忘れるなんて…。

(幸二)分かりました
ありがとうございます。

この近くに 主治医の知り合いの
病院があるそうだ。

そこで 薬を処方してくれるよう
手配してもらった。

(幸二)2時10分か…
式が始まるまでに戻れるな。

由希子をお願いします。
はい。

お水でも飲みますか?

♬~

何ですか?

いや~っ!

うっ!

大変 大変!

(芙美)すいません!

はあ~っ!

(芙美)あなたが…!?

違う…! 俺じゃない!

(芙美)あっ いやっ! いやっ…!

どうしたの?
(芙美)あれっ あれっ…!?

きゃ~っ!
(るみ)きゃ~っ!

美保さん…!?

美保さん…。

死んでる…。

あなた…。

美保!

美保!

(由希子)美保…!

お前か… お前が 美保を!

ちょっと やめて!
(坂井)違う!

うっ うっ…!

(礼子)
女将さん! 女将さん…!

どうしたんだ 体…。
美保…。

お薬を…!

はあ… はあ…。

大丈夫か?

(礼子)わたしが…。
すいません。

(礼子)女将さん。
お薬よ。

(パトカーの サイレン)

♬~

(佐野)由希子さんの具合は?

さっき
幸二さんから電話があって

病院での検査の結果
命に別状はないって。

確か 由希子さんって

俺たち 夫婦の結婚式に
出席してくれたんだよな。

俺たち 「元」夫婦でしょ!

わたしの責任です。

わたしが
手袋の管理 ちゃんとしてれば

美保さん 人になること
なかったんです…。

大丈夫よ
芙美ちゃんのせいじゃないわ。

(内海)結局 美保さんの手袋は
見つかんなかったんですよね?

(芙美)ええ だから似たのを探して
急いで戻ったんです。 そしたら…。

花嫁を 人にするために
前もって

坂井が盗み出したっていう
可能性もあるだろう。

坂井って 由希子さんの旅館の
板前さんでしょう? ああ。

犯人は
坂井に間違いないんですか?

控え室辺りを うろつく
坂井の目撃者もいるし

現場の状況からしてみて
可能性は高いだろう。

≪(ノック)

はい。

いかがですか?

(幸二)どうぞ。

由希子。 末永さんが
お見舞いに来てくださったよ。

どうぞ。

体… どうして
こうなってしまったのかしら?

美保が死ぬなんて…。

美保が… 死ぬなんて…。

あの子が もう いないなんて…。

あの子が!

由希子。

美保…。

美保…!

(泣き声)

(カメラマン)もう1枚いきます。

(カメラマン)こちら お願いします。

さあ こちらへ どうぞ。

当社は お客さまの
ご要望に お応えして

さまざまな パターンの
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最近では こうした
ガーデン ウエディングのほかに

船の上で お式を挙げる

マリン ウエディングにも
人気がございますのよ。

それぞれの お見積もりを
次回までに出しておきますので

ご検討ください。

(女)ありがとうございました。
(男)お世話さまです。

ありがとうございました。

どうも ありがとうございました。

チーフ。 お疲れさまでした。

お疲れさま。

ちょうど あれから1週間ですね。

そうね…。

由希子さん そろそろ退院ですか?

ええ 今日だそうよ。

ひどいですよね わざわざ
結婚式を狙って殺人を犯すなんて。

犯人が 早く捕まったことが
せめてもの供養ですよね。

ホントに 坂井が 犯人なのかしら?

えっ?

≪(チャイム)

(ドアが開閉する音)

おう! おう おう やってんねえ。

フリオかい? 好きだねえ お前も。

♬「ナタリ~」かい? えっ?

かわいそう… 美保さん…。

♬「ララリ~ ラ~」

わっ! また増えてるわ。

こりゃあ いつでも
葬儀屋に転職できるな。

何だよ これ うん!?

いいでしょ!

この黒ね ただの黒じゃないの。
色出ししたのよ。

この金の ライン。 シャープでしょ。

いやっ
まだね 見本の額縁なんだけどね。

いやっ 見本は いいけどさ
何で 俺の写真なんだよ!

あっ ウチにネガがあったから…。
だからって 使うなよ!

だって悪いじゃない。

こういう写真は
気心が知れた人のじゃないとさ。

そりゃあ
そうかもしれないけどさ…。

…で 何だ?
そっちから話っていうのは?

ひょっとして
やり直す気になったかい?

いやっ 俺はさ お前が
どうしてもって言うんなら

考えてもいいんだよ。 うん?

そんなわけないでしょ!

やっぱり 事件のことか?
そうよ。

どうなの 取り調べのほうは?

坂井は 否認を続けてる。

凶器の包丁は 坂井のもので

坂井以外の指紋は
検出されなかった。

動機は?

坂井は 子どものころ
両親を亡くし

中学を卒業すると 名月館に
板前として住み込みで働き始めた。

無口で 人づきあいは悪いが

まじめな性格だと
誰もが 口をそろえて言う。

美保とは 境遇も似ていて
仲よかったらしいんだ。

その美保が 結婚するというので
かなり ショックだったらしいな。

…で 美保さんの式に
乗り込んで来たってわけ?

いやいや。
坂井が言うには その逆なんだ。

えっ?
ヤツの自供によると

式当日の朝 坂井の ロッカーに
美保からのメモが入ってた。

「メモ」が?

「式の前に控え室に来てほしい。
大事な話がある」と書いてあった。

本当に 美保さんが書いたの?

ワープロ打ちされたもんだから
まあ 何とも言えないな。

坂井の狂言の可能性もある。

坂井は 前々から 美保に
ストーカー行為をしていたらしいんだ。

「ストーカー」?
新郎の山崎の証言によれば

美保は 坂井から送られてくる

いたずら メールに
悩まされてたというんだ。

女将さんにも言えず
困ってたらしい。

そこまでするってことは

坂井は 美保さんに
かなり好意を持ってたのね…。

恐らくな。

手袋がないことに気づいた
着付け担当者が

控え室を出たのが 2時5分ごろ。

人になった 美保のところへ
坂井が侵入。

♬~

美保は 携帯で
山崎に助けを求めようとした。

しかし その直後に
美保は 力尽きたんだろう。

ワンコールで 電話は切れた。

山崎は すぐに返信したが
応答がなかったという。

美保が 山崎に電話をした時刻は
2時10分。

携帯電話に発信記録が残ってた。

確か 美保さんの ペンダント ウオッチも。

ああ。 恐らく 刺されて倒れた
ときの衝撃で 壊れたんだろうな。

殺害時刻は 2時10分とみて
まず 間違いないだろう。

そして 殺害現場にいたところを
芙美ちゃんに見つかり…

現行犯逮捕。

ああ…。

でも 何だか
出来すぎた展開だよな…。

うん…。

お前 そう思ってるだろ?
実は 俺もなんだ。

もう度 周りの人間を
当たってみようかと思ってる。

由希子さん よく言ってたわ。

美保さんは
由希子さん夫婦の宝だって…。

子は かすがいか…。

俺たちにも 子どもがいれば
離婚してなかったかもしれないな。

そうかな…?

卯月。

今からだって遅くない。

ちょっと あなた… ううっ もう。

ちょっと…。
卯月 卯月。

遅くない…。
ちょっと待って…。

大丈夫。 あっ。

今更 遅いんだよ!

(仲居)いらっしゃいませ。

(仲居)いらっしゃいませ。
(番頭)いらっしゃいませ。

(仲居)いらっしゃいませ。
こんにちは。 お世話になります。

(桂木)いらっしゃいませ。

いらっしゃいませ。

あの人によく似た人を 美保さんの
事件現場で見たような気がする。

旅館の方なら 招待客かも
しれないじゃないですか?

いても おかしくないですよ。

ああ… それは そうだけど…。

ようこそ お越しくださいました。
女将さん お待ちかねです。

ちょうど 今 山崎さん
お着きになったんですよ。

由希子さん
おかげん いかがですか?

ええ。 お体のほうは
随分 良くなったんですけど…。

あっ どうぞ。

まだ 信じられないの。

美保が もう いないなんて。

ホントに…。

女将さん。

これが 美保の荷物の中に…。

はあ…。

(山崎)
美保が 大切にしてた物ですよね?

(山崎)こちらに
置いていただいたほうが

美保も 喜ぶかと思いまして。

それ… もしかしたら。

そう。 あのときの お人形。

チーフも その お人形のこと
ご存じなんですか?

わたしと 由希子さんは 大学時代
人形劇の クラブにいたのよ。

これは 卒業公演のときの お人形。

うっ…。

≪(礼子)失礼します。
(由希子)はい。

女将さん 板長さんが

お料理の確認を
していただきたいとのことです。

(由希子)そう。 今 行きます。

すいませんが
ちょっと失礼します。

わたしも
板場を見せていただきたいわ。

(由希子)あなた。

(幸二)末永さん。 今 ごあいさつに
伺おうと思ってました。

この度は お招きいただきまして。

(幸二)
ようこそ いらっしゃいました。

どうぞ
ごゆっくりしていってください。

実は わたし これから 旅館組合の
打ち合わせがありまして

どうしても 出かけなければ
いけないんですよ。

まあ お忙しいんですのね。
いえいえ。

組合は大事にしておかないと。

いざというときに
頼りになりますからね。

では 申し訳ありませんが。

いってらっしゃいませ。

あの 失礼ですけど…。

結婚式場で
お目に掛かりませんでした?

いえ… わたしは
式場には行ってませんので。

この辺りで
車のキー 落としましてね。

そのとき 緒に捜してくれた
仲居さんが 美保でした。

それが ご縁で 美保さんと…。

(山崎)ええ。

秋の終わりで日の暮れも早くて。

月明かりを頼りに 美保は
生懸命 捜してくれました。

美保は いつも 人を思いやる
心の温かい人だった。

僕が
幸せにするつもりだったのに…。

僕は… 美保を奪った 坂井を

決して… 決して許しません!

(板長)お願いします。
(由希子)はい。

ちょっと甘いわね 少し控えてね。
(板長)分かりました。

それからね おしょうゆも
ちょっと入りすぎ。

時間たつと
また 引き立っちゃうから

少し おしょうゆも控えて。
(板長)分かりました。

あの すいません。
ロッカー どちらですか?

ロッカー?
ええ。

板前さんたちのですか?
はい。

あ… あちらです。

♬~

あれっ? これ 鍵は?

誰も掛けてないと思いますけど…。
板前さんたち ここには

上着や 携帯電話ぐらいしか
入れないそうですから。

携帯を ここへ?

ええ。 仕事中は 携帯禁止だって

板長の 坂井さんが
決めたそうなんです。

失礼します。

♬~

板場を見るかぎり

坂井を 犯人に仕立て上げることは
十分 可能だわ。

どういうことですか?

凶器の包丁は こっそり盗み出す
ことが できそうだったし

ロッカーも 人目に付かずに
開けることができる。

あの ロッカーに 携帯があることを
知ってる人間だったら

美保さんに 嫌がらせ メールを
送ることができるかもしれない…。

でも どうやって そのことを?

うん…。

指紋!

坂井の携帯は
警察が押収してるはずよ。

誰かが 坂井の携帯を使ったと
すれば 指紋が残ってるかも…。

それ 調べてもらいましょ。

帰るわよ。 これ よろしく。

えっ?

日帰りかよ…。

指紋を残さないなんて
やっぱり 計画的よね…。

坂井が犯人なら ほかの人の指紋は
ないんじゃないですか?

いや…
違うと思うんだけどなあ…。

(黒沢)末永君。

事件に 首を突っ込むのもいいけど
仕事も ちゃんとしないと。

責任者の君が たるんでると
ほかの社員に示しがつかんだろ!

課長。 殺された花嫁は
わたしの担当だったんですよ。

しかも
親友の娘同然の人なんです。

気に掛かるのは 当たり前でしょ!
しかしだね…。

それにね みんなだって 仕事には
何の支障も来してはおりません!

ねえ!
(同)おう!

ねえ?

はい そうです。

少々 お待ちください。

チーフ お電話です。

はい。

はい 末永です。

ああ…。

坂井は 犯人じゃない?

あなたたち それを調べに
旅館に来たんじゃないの?

ええ まあ…。

そりゃあ 美保が
ほかの男と結婚することは

坂井にとって
ショックだったかもしれない…。

でも だからって
美保を殺したりはしないわ。

どうして
そう 言い切れるんですか?

式の 前の日…。

(回想)
(坂井)美保。

(坂井)おい 美保。

(美保)なあに?

(坂井)このごろ 俺のことを
避けてるみたいだな。

おめでとう。

ささやかだけど… お祝い。

オルゴールだ。

美保が
子どものころ よく聴いてた曲。

幸せになれよ。

坂井さん…。

♬~

坂井さんが お祝いを?

(春名)殺す相手に
そんなことするかしら?

まあ… そうですよね。

正直いって
あの旅館が どうなろうと

わたしの
知ったことじゃないけど…。

美保と 坂井は 気の毒で…。

わたしも
二人と似たような境遇だから…。

ああ 分かってるよ。

じゃあ あとでな。

あなた。
ちょっと お話があるんですが。

「ちゃんと仕事しろ」って
言ってたのに

課長 よく有給くれましたね?

簡単よ。

「わたしたちが 担当のときだけ
嫌な事件が起きるなんて

何かに
取りつかれてるのかしら?

おはらいにでも
行ったほうがいいかな?」って

大きな声で
独り言を言ってみただけ。

「おはらい」?
今から行くんですか?

行くわけないでしょ。

チーフ… 課長を だましたんですか?

だましたなんて 人聞きが悪い。

「作戦勝ち」って
言ってちょうだい。

(仲居)いらっしゃいませ。
お世話になります。

(礼子)いらっしゃいませ
お待ちしてました。

どうぞ。

どうぞ こちらに。

このところ
あなた個人の出費が多すぎます。

少し 控えていただかないと。

桂木君から聞いてないのか?

飲み会 ゴルフ それに 旅行…。

すべて 旅館組合の
おつきあいだそうですね。

ああ。
組合とも 長い つきあいだし…。

それに ここら辺りの
旅館の格からいって

俺が 抜けるわけには
いかないだろう。

でも 毎週 お出かけになるのは
いくらなんでも…。

≪(幸二)俺をバカにしてるのか!

≪(幸二)
お前の おやじと 同じだな。

女将さん。 末永さんたちが
おみえになりました。

いらっしゃい。

こんにちは。

じゃあ わたしは
ちょっと 出かけますんで…。

あの…。

幸二さんに
お伺いしたいことがあって。

わたしに… 何でしょうか?

美保さんのことで。
お時間は取らせません。

あっ 申し訳ありませんけど

これから 組合旅行の
打ち合わせがありまして…。

あっ 帰ってからでも
よろしいでしょうか?

あなた お断りできませんの?
いいのよ。

お待ちしてます。
(幸二)じゃっ。

ごめんなさい。

お二人に とっておきの お部屋を
用意しといたのよ。

(由希子)お願い。
(礼子)はい。

あとで
お部屋のほうに伺いますから。

ええ。

(仲居)こちらでございます。

お荷物
お運びしておきましたので。

ありがとう。
(仲居)ごゆっくりどうぞ。

すご~い!
すてきな お部屋ですね。

うわ~! 緑が きれい。

絶景ですよ チーフ!

幸二さんって
結構 亭主関白なんですね。

何だか 由希子さんが お気の毒。

こら こら。 ちょっと言い過ぎ。
でも…。

男なんて 大体 あんなもんよ。

あなたもね あんまり結婚に
夢を抱かないこと。

(ため息)

由希子さん。 いいかしら?

≪(由希子)ええ どうぞ。

ごめんなさい…。
お客さまだったんですね。

(室田)どうぞ わたしの話は
もう終わりましたから。

こちら
ウチの顧問弁護士の 室田先生。

はじめまして 末永です。

末永さんは
わたしの大学時代の友達です。

わたしを
励ましに来てくれたんですよ。

良かったですね 由希子さんは。

礼子さんといい こちらといい
いい お友達に囲まれていて。

では わたしは これで。

(由希子)よろしくお願いします。
(室田)失礼します。

先生の おっしゃるとおりよ。

あなたや 礼子さんに
どれだけ助けられているか…。

何か?

ううん…。

わたしだって
あなたに助けられたわ。

あなたを助けた?

ええ あのとき。

わたしたちの卒業公演で

わたしが
台本を書くことになったとき。

ああ。

何べん 書き直しても

あなた以外の部員は
あの本 認めてくれなくて。

中には 「こんな台本だったら
公演は 中止だ」なんて

言いだす人もいて。

わたし 書くのが
すごく つらくなってた。

「もう 書かない」って
言いだしたわね。

あのとき
あなた 言ってくれたわよね。

「今更 書けないなんて
どういうこと?

子どもたちを
喜ばせたいんでしょ?

わたしだってそうよ。

こら 卯月。
わたしは あなたを信じてる。

だから 二人だけになっても
頑張ろう。 ねっ」

その言葉に励まされて
わたし 必死で書いた。

そして その作品を
上演できることになった。

(由希子)
二人で練習してるのを見て

みんなも
戻って来てくれたじゃない。

(由希子)公演は 大成功だった。

♬~

あなたに励まされて
わたし 自信がついたわ。

生涯忘れられない人形劇になった。

わたしだって。

そして その記念の
人形は わたしの宝物になった。

美保が来るまでは。

(由希子)遠縁に当たる 美保の
父親の葬儀に行ったとき。

じ~っと泣くのを我慢してる
ちっちゃな 美保を見ると

わたしも切なくて
この子を引き取ろうって思ったの。

(由希子)美保は 生懸命
旅館のお手伝いをしてくれた。

♬~

(回想)
美保…。

ありがとう。

大丈夫ですか?

ええ。 もう 熱は下がったわ。

♬~

この人形はね わたしの宝物なの。

あ… かわいい。

美保にあげる。

そんな大切な物を…。
(由希子)いいの。

わたしには 美保っていう
宝物が出来たもの。

♬~

女将さん…。

美保。

人はね 幸せになるために
生まれてきたのよ。

美保も そうなのよ。

(美保)女将さん!

美保。

いってきます。

いってらっしゃい。

(由希子)気をつけるのよ。

(由希子)美保は…
もう二度と帰って来ないのね。

二度と…

あの笑顔を
見せてくれることはないのね。

あの子がいれば…

どんなことでも
我慢できると思ったのに…。

由希子さん…。

(泣き声)

だんなさん
もう お帰りになった?

まだよ。

旅館組合の会合って
毎週あるのかしら?

まさか… 組合は 口実よ。

毎週のように
出歩いているところを見ると

女かもね…。

「女」?

チーフ。 お風呂に行きませんか?

チーフ?

春名さんの言ったこと
当たってるかもしれない。

はあ?

幸二さんに 女。

えっ?

幸二さんと 美保さんの間に
何かがあったとしたら…。

何かって?

美保さんが
幸二さんの浮気に気づいて

由希子さんに話すって
言ったとしたら…。

そして 幸二さんが
美保さんのことを…。

チーフ。 まさか 幸二さんが
美保さんを殺したとでも?

あのとき 幸二さん
控え室を出たわよね。

いくらなんでも
それは 飛躍しすぎてませんか?

それに 幸二さんに
アリバイがありますよ。

確か 幸二さんが
控え室を出たのは…。

(幸二)2時10分か…
式が始まるまでに戻れるな

美保さんが 殺害された時刻も
2時10分。

幸二さんに 美保さんを
殺すことはできませんよ。

それは そうなんだけど…。

チーフ。 ゆっくり お風呂にでも
入って のんびりしましょうよ。

うん…。
先 行ってますからね。

(ため息)

すいません。
ご緒してもよろしいですか?

ええ どうぞ。

礼子さんは ずっと こちらで
仲居さんをされてるんですか?

こちらに お世話になって
4年ほどでしょうか…。

こちらに伺う前も

別の旅館で 住み込みの仲居
やってたんですけど。

失礼ですけど 礼子さん
まだ お独りですか?

ええ。 なかなか いい人に
巡り会えなくて。

そろそろ
焦り始めてるんですけど。

そんな まだまだ…。

わたし 結婚は
本当に 好きな人とじゃなきゃ

うまくいかないような気がして…。

好きな人と 結婚する前に
亡くなった 美保さん。

本当に… かわいそう…。

≪(由希子)きゃ~っ!

由希子さん!

はあ…!?

卯月さん
主人を… 主人を助けて!

わたしたちだけじゃムリよ!

誰か呼びましょう。 ねっ!

助けて! 助けて お願い。

(仲居)女将さん!

どうしたんですか?

幸二さんが 幸二さんが
庭の木で 首つって…!

(仲居)女将さん…!?

うっ…。
救急車!

(仲居)あっ はい。

しっかり。
しっかりしてください。

♬~

主人は?

あれから すぐに 庭の木のとこに
行ってみたんですけど…。

(板前)
(番頭)

そんな…!

(礼子)今 警察を呼んで
調べてもらってます。

(刑事)
おい こっち 何かあったか?

(刑事)いえっ 何もありませんね。

(刑事)この付近を
くまなく捜しましたが

死体は どこにもありません。
だって わたし 見たんです!

幸二さんが
あの木の枝から ロープで…!

(刑事)しかし
どこにも見当たらないんですよ。

そんなバカな…
もっと よく調べてください!

(由希子)卯月さん。

山崎さん。 いつ こちらへ?

ちょっと前です。
今朝 仲居さんから連絡を受けて

慌てて来ました。
それで だんなさんは?

それが どこにも
見つからないそうなんです。

見つからない?

(山崎)どういうことですか?

そんなこと言われたって…
ねえもんはねえんだよな…。

どうして?

こんなことばっかり起こるの?
どうして…。

うっ…。
由希子さん! 由希子さん。

しかし 死体は
見つからなかったんだろう?

確かに見たのよ!

どこに
消えちゃったんでしょうね?

こっちが聞きたいぐらいだわ。

応 所轄の刑事に聞いてみた。

旅館には 死体も その痕跡も
見当たらなかったそうだが

卯月の指摘した 木の枝には
ロープの跡が残っていた。

やっぱり?

ただ その証拠となる ロープは
見つからなかったそうだ。

首を つってたということは
自殺でしょうか?

死体は 消えたんだろ?
自殺に見せかけた 他殺だろう。

「他殺」…!?

第1発見者が
犯人の可能性が大いにあるがね。

何それ!? わたしを疑うの?

第1発見者は
お前だけじゃないだろ…。

だ… 誰か… 誰か来て!

誰か…。

(礼子)どうしました?

主人のものよ 昨日 着てたわ。
覚えてるでしょ?

さあ…。
(由希子)間違いないわ。

…けど どうして それが ここに?

誰かの いたずらでしょう。
警察に調べてもらいましょう。

♬~

♬~

きゃ~っ!

幽霊?

そう。 出るんですって。

☎(卯月)バカバカしい。

ホントよ。 でも 見たのは
女将さんだけなんだけどね。

由希子さんだけ?

(春名)そう。 だから
誰も信じちゃいないんだけど…。

幸二さんって
自殺するような タイプじゃないし

事故で 首つりっていうのも
考えにくいし…。

やっぱり 他殺以外
考えられませんよね?

幸二さんの死体が
庭で見つかったとき

由希子さん
どうして そこにいたのかしら?

それに 幽霊だなんて…。

それを見ているのも
由希子さんだけ…。

何が言いたいの?

それは…。

まさか 由希子さんが
犯人だとでも?

そういう可能性も
あるんじゃないですか?

どうして 由希子さんが
幸二さんを殺すのよ!

幸二さん あんな横暴な人ですよ。

それに チーフの言ってたとおり

美保さんとの間に
何かあったとしたら…。

もしかしたら
美保さんを殺したのは

幸二さんだったとしたら…。
由希子さんは 心臓が悪いの。

そんなこと
できるわけないでしょ!

酔って帰って来た 幸二さんなら

もしかして 首を絞めるのは
簡単にできたかも…。

じゃあ 首つりに見せかけるために
木に つるすのは?

由希子さんに そんなこと
できるわけないじゃない!

共犯者がいたら どうでしょうか?

「共犯者」…?

山崎さん
あの翌朝 いらしてましたよね。

もしかして 前の晩から
泊まっていたとしたら…。

山崎さん 美保さんのこと
心から愛していて

犯人のこと すごく憎んでました。

「決して 決して許せない!」って。

美保さんを殺した 犯人が
幸二さんだと知れば

山崎さんも
協力するんじゃないですか?

佐野さんも
言ってたじゃないですか

第1発見者っていうのは
犯人の可能性も大いにあるって。

チーフ…。

♬~

きゃ~っ!

(由希子)誰か… 誰かー!

(礼子)女将さん!
どうかなさったんですか?

中に… 中に 主人が…!?

誰も いませんでした。

はあ…!
そんな… そんなバカな…。

はあ… あっ…!

(礼子)女将さん 女将さん!

女将さん 大丈夫ですか!?

お医者さま!
(番頭)はい!

(礼子)女将さん!
由希子さん 由希子さん!

しっかりして 由希子さん!

≪(ノック)
はい。

先生。

入院なさったと聞いて驚きました。

どうですか 具合は?

今 お薬で眠ってるところです。

そうですか… では また あとで。

あの…。

先生に
お聞きしたいことがあって…。

やはり
離婚の相談だったんですね。

ええ。
前から 悩んでいらっしゃって。

先生は
幸二さんのこと ご存じですか?

ええ… まあ。

幸二さんの ご実家は
桜木荘といって

やはり 老舗の旅館でした。

幸二さんは そちらの次男で

名月館に
婿養子に入られたのですが

その当時から
桜木荘の経営は 思わしくなく

5年ほど前に
ついに倒産しました。

倒産…。
ええ。 それから 幸二さんは

栗本家の お金を当てにするように
なっていったようです。

由希子さんの お父さまは

幸二さんの
金遣いの荒さに あきれ

旅館の財産すべてを 由希子さん
名義にするよう 遺言を残し

4年前 ご病気で亡くなりました。

(幸二)俺をバカにしているのか!
お前の おやじと同じだな

(室田)由希子さんは 幸二さんに

女性がいるのではないかと
感じていて

幸二さんとは 離婚し
美保さんを 養女に迎え

旅館を継がせたいと
考えたのでした。

でも 美保さんは
幸二さんに遠慮してか

断り続けていたとのことです。

ああ… そうだったんですか。

それが 突然 結婚式の前夜

その申し出を
受けてもいいと言いだして。

式の前夜にですか?
ええ。

山崎さんには まだ話してないが

きっと 賛成してくれるだろう
とのことでした。

由希子さんの思いが
ようやく伝わったのに

あんなことになるなんて…。

起きてて 大丈夫なの?

ねえ 卯月さん。

体 誰が 主人を…。

ひょっとして
美保を殺した犯人が 主人も。

そうなのかしら…。

ねえ 由希子さん。

幸二さんの死体を
あの庭で発見したとき

どうして あんな時間に
あの場所にいたの?

それは… 電話があったの。

電話?

ええ。

庭の茶室の所に来い
面白いものを見せてやる

(不通音)

どうして そのこと
話してくれなかったの?

こんな話
信じてもらえないと思ったの。

わたし
由希子さんの力になりたいの。

人で悩まないで。

どんな ささいなことも
話してほしいの。

わたし ずうっと由希子さんの
親友だと思ってきたんだから。

だから 緒に悩んで
解決の糸口を探しましょう。

(拍手)

♬~

どうしたんですか?
ええ?

いやっ 春名さんに由希子さんの
様子 聞こうと思って

電話してるんだけど…
何か 解約したみたいなの。

旅館に掛けてみたらどうですか?

そうよね 旅館 旅館と…。

(男)どうも お疲れさまでした。
お疲れさまでした。

もしもし 末永ですけれども

仲居の春名さん
おいでになります?

えっ!? 辞めた。

いつですか?

あっ ここですね。

行ってみましょう。

よく ここが 分かったわね?

引っ越しは
人じゃできないですからね。

(春名)
ああ… 運送会社で調べたのね。

はい。

あっ それ
こっちに転送してください。

郵便ではなく
必ず 宅配便で送ってください。

じゃあ お願いします。

急に 旅館を辞めたんですね?

(春名)
まあ いろいろ事情があってね。

悪いけど もう あの旅館のこと
わたしには聞かないで。

(春名)わたし あの旅館のことは
忘れることにしたから。

これからは
自分の好きなことをやるわ。

「好きなこと」って?

おいおい 考えるわ。

(礼子)春名さんが
辞めた理由ですか? ええ。

それが わたしにも
分からないんです。

理由を聞いても
ただ 辞めたいの 点張りで。

春名さん 東京の マンションに
引っ越されたようなんですけど。

例えば まとまった
お金を手にされた様子とか?

東京に 行ったんですか?
ええ…。

わたしは 何も。

そうですか。

(仲居)
春名さんの友達? 知りませんね。

あまり 自分のこと
話さなかったから。

恋人も いなかったみたいですよ。
そうですか。

(仲居)春名さんも
経理の桂木さんもいなくなって

さみしいわね。
桂木さんも 辞めたんですか?

(仲居)ええ。 ここだけの話

あの人 だんなさんに
片思いしてたみたいなんですよ。

幸二さんに?
ええ だんなさんもいなくなって

やる気をなくしたんじゃない…
田舎に帰ったらしいですよ。

春名さんと桂木さんが
親しかったってことは?

それは ないんじゃないかしら。

(仲居)そういえば 春名さん
よく人でさぼって

駅の向こうの 喫茶店に
行ってたみたいですよ。

「喫茶店」?

(マスター)ええ 週に 2日か3日
来てましたよ。

いつも お人でしたね。

最近 何か 変わったところは
なかったですか?

さあ 特にはねえ。

いつも あそこ座って たばこ
吸ったり 週刊誌 見てましたよ。

あっ…。

くうっ ああ…。

ううっ あわ…。

(マスター)
そうだ! その 本の中の1冊を

どうしても欲しいと言って
持っていかれたことがありました。

週刊誌をですか?

確か もう 何年も前の旅行誌で
「シャララ」の 伊豆特集号でした。

(サイレン)

(シャッター音)

どうです? 指紋は採れそうです?
(鑑識官)いやっ 難しいね。

難しいか…。

(警察)すいません どちらまで?
あの 知り合いかも…。

(警察)
ダメです 下がってください。

ああ 大丈夫… 大丈夫だよ。

早いな 驚いたろ。
ホントなの? ホントに 春名さん?

殺しに 間違いない。
犯人は?

まだ 分からん。 死体を
発見したのは 宅配便業者だ。

荷物を運んで来て
ドアが開いてたのを不審に思い

中を のぞいたところ
倒れてる 春名さんを発見した。

そのときには 既に
死んでいたようだ。

(内海)部屋の中は
争った跡がありますが

現金は そのままのようですね。
…てことは 強盗じゃない。

やっぱり 春名さん 事件に関する
何かを つかんだのかも?

はい。 あっ どうだった?

春名名義の貸金庫はない。

実家には 兄夫婦がいたが

ここ 10年は
連絡が途絶えてたそうだ。

春名が 旅館の仲居を
していたことも知らなかったよ。

そう…。

分かったわ ありがとう。

先生。
ああ… 末永さん。

お見舞いですか?
ええ… まあ。

末永さんも?
ええ。

失礼します。

≪(ノック)

どうぞ。

ああ… 気分は どう?

ええ 今日は随分いいわ。
そう。

お見舞い。
ああ きれい。

今 表で 室田先生に会ったわ。

ええ 先生に
坂井の弁護 お願いしたの。

それから…。
≪(ノック)

(由希子)はい。
(礼子)遅くなって すいません。

こんにちは。
こんにちは。

わたしね…
遺書を書こうと思ってるの。

遺書?

それで 室田先生に
ご相談してたの。

どうして
また そんな 遺書だなんて!

そうですよ 縁起でもない。

卯月さんに お花頂いたのよ
花瓶に 生けてくださる?

あっ はい。

卯月さん。

あなたには 心から 感謝してます。

でも わたしのことは
もう ほっといてほしいの。

どうしたの 急に?

お願い。

♬~

おかえりなさい。

由希子さん いかがでした?

順調に 回復してるみたいよ。

はあ…。

チーフ。
うん?

ちょっと
気になることがあるんですけど。

なあに?

今日 何か 手がかりが
ないかなあっと思って

春名さんの マンションに行って
郵便受けを のぞいてみたら

1通も 郵便がきてないんですよ。
だから?

ちょうど 配達の人がいたんで
聞いてみたんです。

そしたら
今までに 1度もないって。

転居の手続き
取ってないんですかね?

(春名)

あっ それ
こっちに転送してください

郵便ではなく
必ず 宅配便で送ってください

あのとき 春名さん
どうして 郵便ではなく

宅配便でって
念押ししたのかしら?

さあ…。

もしかしたら
春名さんの部屋には

郵便が 配達されないように
してあったのかもしれない…。

じゃあ 郵便物は?

別の人の所へ
転送されるようにしてあったとか。

別の人って でも 確か 春名さんは
友達も 恋人も いなかったって。

そうよね その上 実家とも
疎遠になってたみたいだし…。

それ以外で 春名さんが
安全で 信頼できる人って…。

安全で信頼できる。

(局員)お待たせしました。

柴崎さんの
「留め置き郵便物」は こちらです。

すいません。 預り証に サインを。
ほら!

何で 留め置きしてるって
気づいたんだよ?

春名さんにとって
安全で信頼できる場所は

ここしかないって思ったのよ。
(内海)さすがですね。

感心してる場合か
お前が 気づくべきだろ!

自分だって気づかなかったくせに。
何?

これ 差出人が書いてないですよ。

もしかして これ 春名さんが
自分あてに出したんじゃない?

郵便局に保管するために。
ちょっと…。

これ 春名さんが
喫茶店で見つけたっていう

「シャララ」の記事かしら?

なぜ こんな物を。

えっ!?

美保さんと幸二さんを
殺したのって まさか…。

動機は 何なのかしら?

それは…。

それに 幸二さんの
死体の移動の問題もあるわ。

そうですよね。

簡単に 死体を
移動できる方法って…。

やっぱり
これ以外 考えられないわ。

これって?

確かめなくちゃ。 行こう!
えっ?

(室田)
酒井さん。 こちらの末永さんが

あなたに
確認したいことがあるそうです。

もう少しで あなたの無実を
証明できそうなんです。

あなたが?
ええ。

だから 事件のあった日のことを
よく 思い出してほしいんです。

はい。

事件の日 あなたが ホテルに
着いたのは 何時ごろですか?

ホテルに着いたのは
2時ごろだったと思います。

でも 迷ってしまって…。

美保の 控え室に着いたのは
たぶん 2時半ごろだったと…。

2時半?
(坂井)ええ。

そのこと証明できないかしら?

控え室に入る前に
誰かに会ったとか?

(坂井)いやっ 特に誰にも…。
そう。

それから?

部屋に入ったら
美保の胸に包丁が刺さっていて

その包丁は 俺の物に そっくりで。

驚いて思わず
引き抜いてしまったんです。

そしたら 血がどんどん出てきて

もう どうしていいか
分からなくなって…。

ホテルに着いたのが 2時。

控え室に入ったのが 2時半。

その間 迷ってたって
おっしゃいましたけど

どうして 美保さんの控え室が
分かったんですか?

控え室の場所を 美保に聞こうと
携帯を取り出したとき

美保の 着メロが
聞こえてきたんです。

それで 部屋が 分かりました。

着メロ?

美保さんの携帯の 送受信記録
もう1度 正確に調べてほしいの。

うん 大至急 お願いね。

何か 分かったんですか?

末永さん。
はい。

これ 由希子さんから あなたへと。
わたしに?

由希子さんからは あした
あなたに渡してほしいと

言われたのですが…。
ちょっと 嫌な予感がしまして。

(由希子)「卯月さん 美保や
わたしのために

生懸命に尽くしてくださり

本当にありがとうございました。

ご親切を受けておきながら

突き放すような
言い方をしてしまい

ごめんなさいね。

美保のために
できることは 何か

わたしは 美保の母親として

いろいろ考え
結論を出しました。

最後に

あなたが わたしのことを
親友だと言ってくださったこと

とっても うれしかったわ。

ありがとう。 由希子」

何だか
お別れの手紙みたいですね?

はい。

美保が最後に 山崎に電話を掛けた
正確な時間が分かったぞ。

じゃあ 失礼します。
あっ チーフ!

あっ 今から
わたしたち名月館に行くから

あなたも すぐ来て!
詠未ちゃん 早く。

あっ はい…。
急いで!

分かった すぐ行く!

大変です! 卯月さんが。

分かってるよ 卯月の向かった先は
早く乗れ!

(内海)はい。

女将さん! 退院が決まったの
言ってくだされば

迎えに行きましたのに。

礼子さん。
いろいろ お世話をかけました。

でも これからは
自分のことは自分でしますから。

♬~

誰?

♬~

あなた!?

あっ…。

(由希子)礼子さん!

これからは 自分のことは
自分でやるんでしょう?

(由希子)あっ。

わたしは あなたが 大嫌いだった。

お金持ちの家に生まれて
何不自由なく育ち

欲しい物は
何でも持ってる あなたがね。

わたしが
あなたに仕えてきたのは

いつか あなたからすべてを
奪い取ろうと思ったからよ。

幸二さんもね。

(幸二)
俺が生きてて 残念そうだな?

おい… あれ どこにある?

えいっ!
(由希子)あっ…。

それは…。

お前の親も 「俺には 何ひとつ
分け与えない」と 遺言したよな?

これさえなければ

お前が死んで
俺が このまま 行方不明でも

ここの遺産は認知した
俺の息子に入ってくる。

息子の啓介は まだ 5歳だ。

この旅館を売って
その金で 海外に行くつもりだ。

余計なことばかりしやがって。

(由希子)余計なことするのは
あなたたちでしょう!

(由希子)ああっ あっ…。

お前に 俺が殺せると思うのか?

ああっ… 誰か…。

やめて!
(由希子)卯月さん!?

幸二さん 礼子さん!
これ以上 罪を重ねるのはやめて。

どけっ!

あっ 待って!

待ちなさい!

(内海)待て! こら 待て。

(内海)うわっ!

静かにしろ!
おとなしくしろ おとなしく!

由希子さん。

「人で悩まないで」って
言ったでしょう!

離婚の準備を
進めていた あなたは

室田弁護士に依頼して
取り寄せた戸籍謄本上で

幸二さんが 礼子さんとの
間にできた子どもを

認知したことを知った。

そうなんでしょう?

主人の浮気相手が
こんなに近くにいたなんて。

本当に信頼してたのに!

俺と礼子の関係は
お前と結婚する前からだよ。

お前と結婚したのは 初めっから
ここの財産が目当てだったのさ。

でなきゃ… 誰が お前なんかと!

ところが あの クソじじい!

財産をすべて
お前の名義にしやがった。

その上 お前は
俺と礼子のことを知り

俺と離婚して
美保を養女にしようとした。

だから俺は…。

やっぱり
お金のために美保さんを?

すべては あなたたちの
計画的な犯行でしょう?

美保さんを
旅館に いづらくするために

嫌がらせを始めた。

坂井さんの携帯を使ってね。

♬~

こっそり つきあっていた
あなたたちの関係に

美保さんが 気づいたんでしょう?

まさか あんな所で…。

美保に会うとは
思わなかったんだ。

(啓介)
(幸二)

(幸二)わざわざ 旅館から遠い
沼津の デパートまで

出かけて行ったのに…。

♬~

慌てた あなたたちは
美保さんの殺害計画を立てた。

俺たちが 別れないのなら

自分が ここの養女になり
由希子を守ると言いだしたからだ。

そうよ 美保が悪いのよ!

式の当日

礼子さんは坂井を 美保さん殺害の
犯人に仕立てようと

メモを ロッカーに置いた。

そして 恐らく

凶器の包丁も…。

美保さんの 手袋を盗んだのも
あなたね?

♬~

狭心症の薬は 幸二さんが
由希子さんの バッグから。

美保さんの 死の ショックで
由希子さんも亡くなれば

あなたたちにとって
石二鳥ですものね?

そして 花嫁 控え室で…。

あれは 美保が
俺を呼び出したんだ。

だんなさん 礼子さんには
辞めてもらってくださいね

(ノック)

手袋がなくなった騒動で

美保さんが
人になったころを見計らい

あなたは 病院へ
薬を取りに行く振りをして

再び 控え室へ行く。

♬~

美保さんの ペンダント ウオッチの時間を
戻してから壊し

美保さんの 携帯電話の時計を
2時10分に セットし

山崎さんあてに 電話をして
すぐに切った。

もちろん その後で 携帯の時間を
元に戻すことも忘れなかった。

2時10分。 あなたは
わたしたちと 緒にいた。

その 時間に あなたが
美保さんを殺すことはできない。

しかし 美保さんの携帯から

山崎さんに
発信した 正確な時間は

2時21分だった。

美保さん殺しは うまくいった。

そして あなたたちは
次の計画を実行したのよ。

ボイスチェンジャーを使って
由希子さんを庭におびき寄せ

あなたは 絞殺死体を装った。

(礼子)

(幸二)

(礼子)

♬~

(由希子)

そして あなたは
幽霊騒動をでっちあげた。

(礼子)

心臓の悪い 由希子さんに
ショックを与えるためにね!

ところが 春名さんが
古い旅行雑誌を見ていて

礼子さんが
桜木荘にいたことを知った。

彼女は 桜木荘の息子 幸二さんと
礼子さんの関係に 疑惑を抱いた。

♬~

恐らく 春名さんは
礼子さんの家へ行き

そこで 遊ぶ 子どもを見たのね。

そして 幸二さんの子どもでは
ないかと疑いを持った…。

(シャッター音)

そして 日ごろ礼子さんを
快く思っていない 春名さんは

その 決定的な証拠を握るために

委任状を偽造し
戸籍謄本を手に入れた。

そして あなたたち 二人から
お金を ゆすり取ったのね。

ところが 春名さんは 証拠の品を
渡そうとはしなかった。

それで 春名さんを襲って。

(春名)

春名さんが手に入れた
戸籍謄本と お子さんの写真。

そして
桜木荘で働いていたときの

礼子さんの 雑誌の切り抜きは

安全な所にあったわ。

(内海)留め置き郵便物として
郵便局に保管されていた。

郵便局…。

由希子さん。

あなたが
遺書を書くと言いだしたのは

この二人を
おびき寄せるためでしょう?

そして あなたは自分の力で

美保さんの
復しゅうをしようとしたのね?

これが そうか。

あら?

二人を殺して…

自分も 死ぬつもりだったのね?

そうよ。

わたしは この手で 二人を!

だって このままじゃ… 美保が。

美保が… かわいそう…。

由希子さん。
これを聞いてください。

美保さんには
ご両親がいないので

お式のときの
花束贈呈はしない予定だったの。

でも 美保さん

どうしても 由希子さんに
感謝の気持ちを伝えたいから

これをって…。

(美保)「女将さん 今日まで
わたしを育ててくれて

ありがとうございます。

女将さんは
わたしを 実の娘のように

かわいがってくれました」

≪(由希子)

(美保)「両親のいないことで
引け目を感じないようにと

お弁当を作ってくれ

保護者会には 仕事があるのに
無理して出席してくれましたね」

(美保)
「わたしが 風邪をひいたとき

雨の中おぶって
病院へ連れていってくれました。

あのときの
女将さんの背中のぬくもりを


忘れることはないでしょう。

いつか女将さんは わたしを
宝物だと言ってくれました。

わたしにとっての宝物は

女将さんと過ごした
思い出の日々です。

そして
女将さんから頂いた 言葉です」

(由希子)美保…

人はね 幸せになるために
生まれてきたのよ

(美保)

(美保)「わたし 幸せになります。

そして 女将さんも ずっと ずっと
幸せでありますように

お祈りいたします」

♬~

復しゅうなんて
愚かなことをしたら

いちばん悲しむのは
美保さんなんじゃないの?

あっ…。

ああっ…。

♬~

本当に いろいろと
ありがとうございました。

これから どうするの この旅館?

美保が ずうっと わたしを
見守ってくれてるような気がする。

だから 人でも
この旅館を守っていくつもり。

できるかどうか わからないけど。

大丈夫よ あなたなら!

今度は わたしが言う番ね。

わたし あなた信じてる。

ありがとう 卯月。

♬~

また 遊びに伺います。
(内海)あっ 僕も。

10年 早い!
余計なこと言わない!

どうぞ 皆さん
ご緒でいらしてください。

お待ちしてます。

頑張って!

坂井さん 由希子さんのこと
お願いします。

はい。 いろいろ
ありがとうございました。

じゃあ。

じゃあ!

♬~

しかし 女は怖いな。

女は常に
自分以外の女に憎しみを抱く。

それは 礼子さんのことでしょう!

わたしと由希子さんは
本物の友情で結ばれているのよ!

相変わらず
女心が分かってないわね~。

当分 再婚はムリね?
そうかもしれないな。

俺には 卯月以外の女は
ダメかもしれない!

離してよっ!
ちょっと待てよ。

もう1回 結婚してくんないかな?
真っ平ごめん!

卯月! 結婚してくれなきゃ
飛び込むぞ!

どうぞ ご自由に!

おっ… 怖いからやめた。

やっぱり 生きて
お前と結婚するわ!

もう1回 結婚してくれって!

卯月 結婚してくれよ!

あれは あれで
お似合いだと思うんだけど。

だよね。

♬~

卯月! 結婚してくれよ!

もう いいって!
今度は うまくいくって!

いいっ!
なあ!