逆光 保護司・笹本邦明の奔走 保護司・笹本邦明(橋爪功)が担当する名本登(萩原聖人)が殺人の容疑者に。名本を信じる笹本は…

出典:EPGの番組情報

ザ・ミステリー『逆光 保護司・笹本邦明の奔走』[字]

保護司・笹本邦明(橋爪功)が担当する名本登(萩原聖人)が殺人の容疑者に。名本を信じる笹本は無実を訴えるが警察の対応は冷ややか。そんな中、第2の殺人事件が起こる。

詳細情報
番組内容
保護司・笹本邦明(橋爪功)は身元引受人の工務店社長・太地喜三郎(丸岡奨詞)と、17年の刑期を経て仮出所となった名本登(萩原聖人)を迎えにいく。数週間後、刑事の石出誠(田中哲司)が笹本を訪ねてくる。ある旅館で宿泊中の女性が死んだ件は他殺の可能性があり、容疑者として名本があがっているという。女と会っていたことは認めたものの、死亡したことは知らないという名本の証言を信じた笹本は、疑いを晴らそうと試みるが…
出演者
 笹本邦明…橋爪功
 名本登…萩原聖人
 笹本千鳥…藤田朋子
 石出誠…田中哲司
 高梨岩太郎…嶋田久作
 上島作太郎…品川徹
 上島もと枝…川上麻衣子
 真柄きよ子…奥山佳恵
 鰺村輝三…浜田学
 太地喜三郎…丸岡奨詞
出演者つづき
 井上…山中崇
原作脚本
【原作】水上勉「その橋まで」
【脚本】西岡琢也
監督・演出
【監督】榎戸耕史

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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(笹本)やっと出られたね
名本君。

和尚。 車 とってくるよ。

えっ? ああ…。

あの…。

私 歩きたい。
歩いて帰りたいんですが。

俺んとこまで
車で 2時間かかるぞ。

駅までだって 歩いて30分近く…。

構いません。
社長。

アンタ 車で先に帰ってて。
私 名本君につきあうから。

うん。
じゃ 行こうか。

はい。

お客さん。
もう12時 過ぎてますよ?

延長ですか?

失礼しますよ。

お客さん?

(悲鳴)

ご苦労さん。

(石出)索条痕が ずれてねえか?

(馬場)警部補。

下に 第一発見者の従業員が
いますので お願いします。

こちらの方です。

男のほうは
先に帰ったって伺いましたが。

ああ は は は は はい…
そ… そうです そうです。

男の顔 覚えてますか?

いえ… こんなところでしょう?

あんまり ジロジロ
お客さんの顔 見るのも…。

そうですか。

(千鳥)和尚!

うん?
(千鳥)お客様。

私に 何か?

(石出)先生は 長年
保護司の仕事をされ

我々 警察に
ご協力いただいてるとか。

は… ああ どうぞ。

別に 警察に協力しようとして
始めたわけじゃありません。

この寺 同様 父が死んだので
跡を継いだまでです。

南無妙法蓮華経
南無妙法蓮華経。

南無妙法蓮華経…。

昨今 裁判員制度の導入で
執行猶予判決が増え

保護司不足とか。

快く ボランティアを引き受けてくださる
先生のような方は 誠に貴重で。

ハァ…。

その 先生というのは
やめてもらえませんか。

どうぞ。
お構いなく。

私は… 先生と呼ばれるほど

立派なことを
しちゃおりませんから。

おきれいな方ですね。 娘さん?

妻です。

先週 新十字の旅館で
宿泊中の女性が亡くなった事件

ご存じですか?
たしか 首を吊って自殺したとか。

自殺に見せかけた 他殺の疑いが。

(石出)単刀直入に申し上げます。

先生がご担当の 名本登に
疑いが かかっております。

名本に?

(太地)名本!

ごゆっくり どうぞ。

だいぶ仕事 慣れたみたいだね。

社長も 喜んでたよ。

キミは とても腕が立つって。

ナカで ずっと やってましたから。

ああ。

アハハ あの日 覚えてるか?

駅まで歩いて
道 間違えて遠回りして。

私 次の日 足が痛くてね。 ハハッ。

キミは若いから
そんなこと ないだろうけど。

私 もう 若くありません。

あの日 家へ寄って一服して

保護観察所へ寄った。

鰺村さんていう
保護観察官の話に

キミ 何度も
相づち打ちながら聞いてたよね。

覚えてるか?

覚えています。

あなたは今日から これまで
17年間いた世界とは

まったく違う世界で
暮らしていくわけです。

戸惑うことも困ることも
多いと思いますが

いい面も たくさんあります。

それは みんなが あなたに
無関心だということです。

これまでいた世界とは正反対に

誰も あなたに
関心を持っていない。

特殊な目で
あなたを見る人はいない。

だから
余計な自意識や被害者意識を

まず捨てることです。

はい。

これは 法律の条文を
平易に まとめたものです。

よく読んで 部屋の
いつもよく目につくところに

貼っておいてください。

<一般遵守事項。

健全な生活態度を保持すること。

保護観察官および
保護司による指導監督を

誠実にうけること。

一定の住居を定め 転居 または
7日以上 旅行するときは

前もって 保護観察所の長の
許可を得ること。

特別遵守事項。

犯罪性のある者と交際しないこと。

いかがわしい場所に
出入りしないこと。

遊びに お金を使いすぎないこと。

過度の飲酒はしないこと>

名本さん あなたは
無期懲役の判決を受けた。

だから まだ
刑が終了したわけではない。

自分が
保護観察対象者であることを

決して忘れないでください。

ああ そうそう。 名本さん。

あなた宛てに
こちら気付で郵便が。

出所が近いと
知ってらっしゃったのかねぇ

こちらに…。
真柄きよ子さん。 ご存じですか?

幼なじみです

あの手紙。

たしか 真柄きよ子さんていう
女性が 差出人だったね。

はい。 田舎の…。

富士吉田の 同じ小学校に通ってた
2学年 下で…。

ずっと 文通を?

新聞か何かで
私の事件のことを知ったらしく。

裁判も何度か傍聴に来て

私が ナカに入ったあとも
よく手紙を。

あ…。

住まいは 東京?

そうです。

池袋の中華料理店で働いてる。

勤めていた会社が
潰れて それで…。

ご住職。

どうして 彼女のこと
そんなに詳しく…。

出たあと きよ子さんに会ったね?

とがめやしない。

文通してた相手と
会っちゃいかんって法律はない。

会いました。 一度だけ。

小田原で会った。 先週。

きよ子さんが
こっちへ訪ねてきて。

2月20日。

キミは きよ子さんと
市内の よろづや旅館に行った。

違うなら違うと言ってくれ。

違うと… 言ってほしい。

すみません。

なんで 謝るんだ?
まさか キミは…。

鰺村先生から いただいた紙に

いかがわしい場所には
出入りしないこととありました。

私は それを破りました。

名本君。

キミは きよ子さんと
旅館へ… 行ったんだね?

それで?

それで… たまらず 関係を…。

それで?

彼女は 泊まろうと言いましたが

私は とても後悔していたので

逃げるように 先に帰りました。

それから?

はい?

本当に それだけか?

どういう意味でしょう?

もしかしたら キミ…
真柄きよ子さんが

亡くなったのを
まだ 知らないのか?

きよ子が死んだ?

旅館で 首を吊ってね。

自殺に見せかけてあったそうだが
警察は 他殺の線で捜査してる。

警察はね
仮釈放中のキミに接触する前に

私や 観察所に探りを。

私が きよ子を殺したと
疑われてるわけですか。

ご住職も 私を…。
疑ってやせん!

念のために聞いておきたいだけだ。

別れたとき
彼女は とても元気でした。

自殺するとも… そのあと
誰かに殺されるなんて…。

どちらも信じられません。

名本君 もしも
警察に聞かれたら

今と同じように答えるんだ。

ご住職 私は
ひとつも嘘はついていません。

信じてください!
わかってる。

私は キミの味方だ。

信じてる。

死亡推定時刻の
名本登のアリバイを供述してるのは

身元引受人なので
信憑性に著しく欠けると思われ

17年間抑え続けた名本の
性衝動と暴力が一気に爆発。

善意の被害者を 死に
いたらしめたに違いありません。

じゃあ 先 行ってますんで。
おう。 これ 頼む。

あとで また。

刑事さん!

名本は無関係です。 相手が
亡くなったことさえ知らなかった。

私はね 彼の話に とても合点が…。
先生1人が納得されても。

名本は 仮出所して 1か月半。

品行方正に暮らしてます。
これからも そうです。

波風立てずに どうか静かに
見守ってやってください。

我々も その気持ちが
あるからこそ

まず 先生や
保護観察官に接触したわけで…。

しかし ガイシャの所持品から
名本登が浮かび

死の直前まで
一緒にいたとなると

ひととおり
取り調べをしないわけには…。

刑事さん 被害者の死亡推定時刻は
何時ですか?

捜査上の機密です。
お教えするわけには…。

名本の身元引受人で
雇い主の太地社長が

事件当夜 運のいいことに
名本の部屋を訪ねてます。

飲み屋の帰りに
寿司折りを届けてやったそうで

名本 まだ起きていて
嬉しそうに それを受け取って

その場で マグロとハマチを…。
その話 承知してます。

もしも 死亡推定時刻が
そのへんだとしたら

名本のアリバイは完全で…。

先生。 名本は なんで
泊まらずに帰ったんですかね。

え?

先に帰って アパートでマグロとハマチ
食ったんでしょ?

口裏だって合わせられる。

そんな…。

だから 名本は

女性と関係を持ったことを
後悔して…。

お二人とも いい大人ですよ。

だけど 名本の特殊な立場を
忘れてもらっちゃ…。

忘れてませんよ
ヤツにマエがあることは。

人妻に捨てられたのを逆恨み
人妻を殺し

亭主に 重傷を負わせて
無期を食らったことも。

失礼します。

刑事さん! 名本本人に
接触しないでくれませんか?

お願いします!

登さん?

おかえりなさい!

あぁ よかった!

また会えた。

おかえりなさい!

行こう。

その人 36にもなって
独身なんて よくないって

来る度に 私に説教するの。

頭きたから この前 こっそり

生ビールにコショウ
いっぱい入れてやったんだ。

もう そんな年か。
えっ 何が?

きよ子も 36か。

登さんだって…。

俺は 21から38へ ひとっ飛びだ。

何にも いいことなんてないよ。

外にいたって。

さっき話した客
私に つきまとうの。

ストーカーなの。
部屋の前に じっとりいたりして。

だから 今日は
東京に帰りたくないなって。

登さん お茶 飲むでしょ?

座ったら?

ごめんな きよ子。

なんで 謝るの?

だって 俺みたいな男と…。

何べんも 手紙に書いたよ。

登さんは 私の命の恩人。

あの時のこと

忘れよう忘れようとするけど

忘れられない。

きよ子は助けたけど

もう1人は 俺が殺した。

殺してない。

私 見てたよ。

登さんは 全然 悪くない。

あの バカ巡査が

勝手に悪い噂 流して…

失礼。
こちらこそ。

あぁ 社長。

えっ 名本が?

名本
黙ってちゃ わかんねえんだよ!

みんな お話ししました。

私 本当に知らないんです。

帰ったあと
きよ子に 何があったかは…。

ふざけるな!

名本 ひとつ聞くぞ。

なんで 先に帰った?

泊まらなかった?

それも 何度も お話ししました。

きよ子と関係をもったことを
強く後悔する気持ちになり…。

それで お前は帰った。
しかし 女は残った。

なんでだよ?

東京で ストーカーされてるとかで

部屋に帰ると ソイツがいるから
帰りたくないと。

それ お前じゃねえのか?

お前は 女だけ残して
帰ったんじゃない。

アリバイ工作のため
いったん外に出て…。

違います!
でかい声 出すんじゃねえよ!

名本… 昔話するか。

お前が 17年間 塀の向こうで
暮らすようになった 横浜のヤマだ。

お前 あの時も
女 殺してるよな?

痴情関係のもつれってやつだ。
人妻を めった刺しにした。

お前… 女が死ぬとこ見ると
興奮するんだろ?

変態野郎だ。

そうだろ?

あ… 笹本さん!

名本は?
今 事情聴取を。

警察はまだ なんにも
つかんでないんでしょう?

いつもの手ですよ!

なんか 事件が起こると
前科のある者 引っ張ってきて

無理やり 犯人に仕立てあげる。

しかし 名本と被害者は

関係を持った
ということは事実ですから。

鰺村さん…。

信じてやりたいが
なんとも軽率だった…。

鰺村さんと2人で
警察に 厳重に抗議しといた。

ありがとうございます。

あぁ… バスで帰るか?

バスだと
大勢の人の目がありますから…。

あぁ… じゃあ また 歩くか。

保護司って仕事…。
えっ?

俺にはやっぱり 向いてなかった。

親父は 立派に務めてたけど。

お父さんも苦労されてた。

そうかな?

そうよ!

ん… おはぎ 作っときました。
食後に どうぞ。

うん。

こんな時
酒飲めるお前が うらやましいよ。

その 亡くなった女性…。

17年間も 名本さんのこと
待ってて やっと会えて…。

まぁ それで 死んじゃったから
よくはないけど

幸せだったって思ってあげたいな。

ごちそうさま。

おはぎ どこだ?
あぁ 台所の あの… テーブルの上。

うん。

やっぱり 幸せじゃないか…。

捜したぞ。

出てきたなら 俺にも連絡くれよ。

俺は 昔から
お前のファンだから。 フフフ…。

田舎に帰ったのか? 富士吉田。

俺は 先週 行ってきた。

富士寄川は 護岸工事で
すっかり 様変わりしてた。

誰よ? その目つきの悪い男って。

名本に聞いたが 話さん。

ムショ仲間の誘いでなければ
いいんですが…。

名本にかぎって…。

おととしの田中雄平の時も
住職は 同じセリフ言ってましたよ。

田中と名本は違う!

ついてないヤツだよ 名本は。

彼女さえ 現れなければ…。

よしましょう。

今は 名本のこれからを しっかり
考えてやるのが 我々の役目だ。

(読経)

男の身長 体格 人相…
覚えてますね?

(井上)中肉中背…。

顔はマスクで よく わからなかった。

服装は?

黒っぽい上着と ズボン?
あぁ… 間違ってるかも。

あそこ 暗かったし
こっちも酔ってたから。

この写真の男に 見覚えは?

いえ。

今も言いましたけど
顔は まるで…。

あっ! こんにちは。

こんにちは。

私 名本とは 古いつきあいで

富士吉田で 交番勤務を
しておりましたときに…。

ほう… それは古い。

名本 まだ小さかったでしょ?

5年生の時に 富士吉田を出て

小田原の 親戚のところに来たと
聞いてますから。

ご住職。 名本が 富士吉田を
追われた理由を ご存じですか?

追われた?

私は
その一部始終を知っています。

おい! 大丈夫か!?

おい!
えらいことになった!

おい! 大丈夫か? おい!

救急車 救急車!

おい! もう1人は!?

川に落ちたのは 2人だろ?

おい!

届かんかった…。

バカたれ!

きよ子を離さないように
もがいていたら

文江は流れていっちゃったんです。

見ていた人が

お前が払いのけるように見えたと
言ってるぞ!

登! 正直に話しな。

いいかげんなこと
言ってるんじゃないよ!

俺は そんなこと やってないよ!
2人とも助けようと…

(高梨)名本は
助けを求める女の子を

足蹴にして死なせたとの噂が流れ
警察で取り調べを。

名本は しぶとい。

最後まで吐きませんでした。

富士吉田を去ったのは
その事故のあと?

そうです。

もともと
母1人 子1人の極貧生活で…。

母親は 手癖の悪い女で
私も 手を焼きました。

名本も乱暴者で 学校で
しょっちゅう 暴力沙汰を…。

その噂 本当なんですか?

名本が もう1人の女の子を
死なせたっていうのは…。

おそらく。

名本なら やりかねない。

私の長い警察官人生のなかで
唯一の汚点です。

あの時 名本に罪を認めさせ
相応の罰を受けさせていれば

横浜で 殺しを
やらかすこともなかったし

川で生き残った女の子も
殺されずに済んだ。

それが とても悔やまれて…。

ちょっと待ってください。

名本が 川で助けた女の子は

そのあと 亡くなってるんですか?

名本が殺した 真柄きよ子ですよ。

真柄きよ子さんが その時の!?

きよ子は 名本が命の恩人だと
ずっと思い込み

ヤツが刑務所に入ってからも
手紙のやり取りを続け…。

私は 止めたんです。

東京で 偶然 彼女と再会して

まだ 名本に執着してるのを知って
いいかげんに忘れろと。

私は…
まぁ 最悪の結果にはなったが

真柄きよ子さんが
名本を支えてくれたことを

感謝してます。

ご住職が お立場上
そうおっしゃるのもわかるが

名本は 根っからの悪党ですよ。

案の定 きよ子は

出所した名本に
勇んで会いにいって殺された。

哀れな子だ。

(千鳥)和尚。

お話 まだ おありでしょう?

ここは寒いですし
あがっていただいたら?

ありがとうございます。
では ちょっと おじゃまを…。

いや 今 お帰りになるところだ。

あなた 名本に会われましたね?

職場へ訪ねて行かれた。

いけませんか?

昔の事故を ほじくり返し
汚名を吹聴し

罪を償って出てきた人間の
更生の邪魔をする。

何がおもしろくて そんな…。

フン… 世のため 人のためですよ。

あんな殺人鬼
のさばらしておいたら

この先 何人 殺されるか…。

帰りなさい!
そして もう二度と ここへも

名本の前にも 顔を出すな。

では 今日のところは。

おじゃましました。

あぁ そうか。

名本が 川で女の子を
蹴飛ばして殺したって噂

アンタが流したんだな?

何てヤツだ!

えっ 転職ですか?
うん あぁ…。

社長の話だと キミ
家具を作ってみたいそうだね。

ナカで ずっとやっていたので
そう言っただけで…。

あぁ 社長も 今のままじゃあ

キミも息苦しくて
しかたがないだろうと言ってる。

この際 思い切って
違う場所で働くのもよかろうと。

私は 社長に ご迷惑ばかり
おかけしてますから

厄介者の私が
いないほうがいいなら それで…。

違うんだ 勘違いしないでくれ。

この前の事件で
キミの周りの環境が変わった。

まぁ それを
逆手にとろうというわけだ。

キミの更なる飛躍をと

社長も 鰺村さんも 私も…。

そうですか。

ごめんください。

(もと枝)すみません。

(もと枝)主人も約束は
承知してるんですけど

ちょっと木を見てくるって。
あぁ。

すぐ戻ると思います。

こんな人里離れたところに
来てくださるなんて

願ったり 叶ったりで。

ここは
何の誘惑もありませんから。

我々 仏の道に仕える者もご同様

と 言いたいところですが

誘惑には
いつも振り回されております。

フフフ ご住職 冗談ばっかり。

主人です。

(上島)くだらんことを
クチャクチャしゃべるな。

すみません。 どうぞ ごゆっくり。
はい。

上島さん お話しした名本登です。

いたいと思うなら いなさい。

嫌だと思ったら
いつ出てってもかまわない。

よろしくお願いします。

運転免許を
持ってると好都合だが…。

はい。

奥さん!

奥さん!

ごちそうさまでした。

ゆっくりな。
はい。

上島は 職人肌だから
無愛想だけど気にしないでね。

ねぇ 名本君って いくつ?

38です。

お嫁さんとかは もらわないの?

いません。
え~ 好きな人も?

いません。

お~ 来てたのか。

懺悔は もう済んだのか?
はい。

(千鳥)和尚!
さっきから 名本さんが…。

あぁ。 吉田さん 本堂でちょっと
一服していってください。

ご案内して。
はい。 こんにちは どうぞ。

この車で 向こうから?
はい。

ハハハ これだと少し
山道きついだろ?

親方に話をしたら
中古を買っていただくことに。

来週 納車なんです。

上島さんに かわいがって
もらってるみたいだな。

あの…
そっちの暮らしも慣れたか?

はい。

うん。

あっ 名本
何か私に話があるんなら…。

いや ご住職も
お忙しいようですので。

ちょっと待っててくれたら…。

いえ 私も 早めに帰るように
言われてますので。

また 改めて。
そうか。

失礼します。

よし 今日は ここまで。

ありがとうございました。
うむ。

(戸が開く音)

お風呂 入ればいいのに。

ああ すみません。

入れ墨とか
入れてるのかと思った。

ねぇ 私が拭いてあげる!
いや 大丈夫です。

いいから!
大丈夫です!

すみません。

首吊り?

「モーテルの裏の雑木林で…」。

「自殺と他殺の両面から
捜査してる…」。

親方 ありがとうございました。

名本。
お前のために買ったんじゃない。

あくまでも 仕事の…。
わかってます。

でも ありがとうございました。

これからも しっかりやれよ!
なっ!

名本さん!
ドライブ行こう! 試運転。

行ってこい!

腕ならしだ!

じゃあ 親方も。
わしは まだ 仕事の続きが…。

名本さん 行こう!

私も まだ 仕事の途中で。
いいじゃない!

(高梨)こんにちは。

誰?

奥さん 行きましょう ドライブ。
うん!

さっきの人 誰?

知ってる人?
いいえ。

道に迷ったかなんかの人じゃ
ないですか?

名本君。

2人きりになれたね。

ガソリン入れないと。

いらっしゃいませ!

(宇田川)中 行ったらあんじゃね?

おい! 名本?

俺だよ!
ああ どうも。

ほう! 女とドライブか。

いい女 つかまえたよな。

お前 今 どこにいんだよ?

一度 ゆっくり飯でも食おうぜ。

ありがとうございました。

すみません 急いでるんで。

追ってくる? 来ないわよ。

ねぇ!
そこ曲がって やりすごせば。

結構 広いね。

名本君?

なにしてるの?

なんか飲む?

いいえ。

あの… ここ 休業中だって。

この前 この裏で 女が
首吊って死んでたんだって。

警察が来て大騒ぎだった
って言ってたから

てっきり
閉めてると思ったんだけどね。

たくましいね ここの社長。

なんか ちょっとミステリアスじゃない。

もしかしたら死んだ その女

この部屋に
泊まってたかもしれないし。

なんか そう思うと
ゾクゾクしない?

私 外に。
名本君… そんなに嫌わなくても。

いや そんなつもりは。

私のこと好き?

好きだよね。

(名本)昔 横浜で知り合った女は

奥さんと同じ 年上の人でした。

その亭主が 粗暴なヤツで

女に いつも暴力を。

私は 女を連れて逃げました。

でも 女は また亭主のもとに。

名本君 捨てられちゃったんだ。

連れ戻しにいったら
女は 亭主にべったりで…。

頭きて 2人とも
ぶっ殺してやろうと思ったけど

亭主のほうは 殺し損ねた。

それで 17年…。

私は 甘く見てました。

裁判を 世の中を。

親方に 申し訳ない。

親方は 何もかも わかってる。

だから いいの。

やあ 待たせた 待たせた。

いえ。

新車の乗り心地は いかがかな?

とても快適です。

絶対に
事故を起こしちゃならんよ。

キミの今までの努力が
一瞬で帳消しになる。

はい。

上島さんのところは
皆さん お変わりなく?

はい 今日ご住職のところに
顔を出すと言ったら

くれぐれもよろしくと親方が。
ああ。

一度 覗きたいんだがね。

足柄のお山と違って
下界へおりると

生臭い厄介事が多くてね。

キミも元気そうだな。

変わりなく?

ええ まあ…。

奥さんも お変わりなく?

親方同様
よくしてくださるんだろう?

あ… はい それはもう。

うん。

座って。

ハハハ 名本君。

キミは 私のこと あんまり
よく知らんかもしれんが

昔 高校で
国語の教師をしていた。

親父が死んで 教師を辞めて
住職を継いだ。

はい それは
以前 太地社長から。

うん。 その経歴は嘘だ。

嘘がある 社長も知らん。

親父が死んだんで 寺を継ぐために
教師を辞めたと言ってるが

実はね… ハハッ。

生徒に 恋をして。

えっ!?
う… うん。

その頃 親父が死んだんで

それを口実に 学校にバレる前に
大慌てで辞めたんだ。

ハハハハ…。

まあ しかし…。

そのあと その生徒との恋は
見事に成就した。

その生徒の成れの果てが…。

ハハハハハ。

あ… そうだったんですか。
ああ。

名本君 キミに
こんな特別な話をしたのはね

教師とか 坊主といったって
裏で なにやってるか わからん。

いやいや 私は それほど
話のわからん男じゃない

ってことを言いたいんだ。

名本君 今度はキミの番だ。

キミの話を聞かせてくれ。

私だって 恥ずかしい過去を
打ち明けたんだぞ。

ひとつ 気がかりがありまして。
うん。

実は あの男が
また訪ねてきたんです。

元山梨県警の。

たしか 高梨とかいったな。

工房に訪ねてきて。

困った男だな。

30年近く前の
自分の見込み違いの事故を

いまだに こだわってるなんて
尋常な神経じゃない。

名本君 今度 来たら
私に連絡して。

追い返してやる。

お願いします。

それだけだね?

はい。

なら いい。

(石出)我々の殺しと
こちらの手口が

とてもよく似ておるうえに

うちの捜査本部で呼んだ
男の1人が

今回の現場近くに
住んでおります。

名本登 38歳。

殺人と殺人未遂で 17年務め

3か月前に 相模刑務所を
仮出所したばかりです。

(どよめき)

名本が
お世話になってるようですね。

(もと枝)すごく
よくやってくれてます。

アイツ 今 どこにいますか?

(もと枝)ちょっと 今 外に
出てると思うんですけど

もうすぐ帰ってくると思います。

(もと枝)あっ 名本君。

この前 スタンドで会った方が
見えてるわ。

どういうつもりですか?

奥さん いい女じゃねえか。

お前 よろしくやってんだろ ん?

お前 またナカに戻りてぇのか?

なあ 名本よ 仲よくやろうぜ。

俺たち ナカでは 兄弟みたいに
仲よかったじゃねえかよ あ?

ハハハ…。

うまい話あんだよ。
ひとつ乗らねえか?

俺は お前を見込んで
話すんだ。

こちらです。
主任 神奈川県警の刑事さん。

こちらは この地域の
ホテルや旅館のシーツ等の

リネン類のクリーニングを
請け負っておられるとか。

ええ 小田原を中心に

熱海 鎌倉あたりまで
やってますよ。

まあ 個人のクリーニング屋さんの
ホテル版と考えていただければ。

この足柄の モーテル ニューオアシスでも?

ええ 回ってます。

3月22日 どなたが回ったか
わかりますか?

ええ 調べてみます。

(千鳥)ステキ!

欲しいけど 高いんでしょうね。

言うほど高くないんですよ。

奥さんだったら
お安くしときますよ。

えぇ~!?
おいおい。

上島さんの
「お安くしときます」は

うちには まだまだ手が出ない
って値段だからね。

第一 こんな しゃれたもの
うちには似合わないでしょ。

はいはい。
あ… これ 名本君が。

作ったんですか?

上島は一切
手 出してないと思いますよ。

わぁ ステキ!

いや これは みごとなもんだな。

まだまだ伸びるって
上島も言ってます。

そうですか。

いや 上島さんに
そう おっしゃっていただくと

押しつけた私も 気が楽に…。

ご住職 いい方を
紹介してくださって

ホントに ありがとうございました。

上島も感謝してます。

いやいや よしてくださいよ。

おかえりなさい。
どうも おじゃましてます。

おじゃましてます。

なんだ お茶も出てないのか。

やだ 私 すっかり忘れてた!
話に夢中になっちゃって。

ケーキ いかがですか?
主人 大好物です。

よかった!
名本君 手伝って。

お待たせしました。

いや 女房に温泉に連れてけって
うるさく言われてね

ちょうどいい機会だから
寄ってみた。

ハハッ 温泉のついでで悪かったな。

いえ こんなところまで
わざわざ足を運んでいただいて

とても嬉しいです。

上島さん キミのこと褒めてたぞ。

私なんか まだまだ…。

まぁ いずれにせよ よかった。
私も正直 ほっとしてる。

ご住職には いつも
ご心配ばかり…。

いや もう心配することが
なければいいが。

じゃあ 私 これで。

ご住職。

ご住職は どうして
保護司になられたのですか?

まぁ 立派な理由じゃない。

親父の跡を継いで なりゆきだよ。

続けられてるのは…
やめようと思われたことは?

ま 何度もあるよ。

でもね 立派に更生した人から
手紙なんかもらうとね

跳びあがるほど嬉しくなる。

その手紙に
本音や本心が書いてあると?

えっ?

いえ つまらぬ質問を。

旅館まで歩くの?

ん? ああ ちょっと寄り道だ。

名本さんと奥さん どうなるの?

何とも言えんな 男と女のことは。

どこ 行くの?
ん?

イヤだ 私 こんなとこ。

バカ!
念のために見ておきたいんだよ。

行こう 行こう。
えっ やだ!

はいはい イヤなら
ここで待ってろ。

アンタ! なに やってんの?

あっ いや…。

おい 待て!
おい どこ行く!?

住職さんは見かけによらず
行動派なんですね。

我々のこと
お忘れではないですね?

名本登の幼なじみ
真柄きよ子殺しのホシを追ってます。

そんな我々が なぜ 足柄にいるか。

(馬場)アンタが うろついてた林で
女が首吊って死んでた。

これも 自殺に見せかけた殺しだ。

先生 名本に頼まれたんですか?

現場に忘れた証拠品を
回収してくれとか何とか。

バカな!

女房は ぶんむくれるは
警察には絞られるは

もう さんざんでした。

で 警察は?

名本に直接 話を聞きたいと。

ねばりにねばって 私も
立ち会うと約束させましたが。

こんな時に なんですが

私 希望が通って
まもなく異動することに。

保護観察官 卒業です。

えっ? 希望ですか。

うちも 来月の
身元引き受け 断りたいんだが。

名本から こっち
工場の雰囲気が最悪で

俺も アイツらのために
だいぶ無理したから ハハハ。

私 先に帰ります。

私には 特に
希望はありませんから

これからも 無理するつもりです。

22日の夜 8時から10時の間だ。
どこにいたんだよ?

ですから ずっと
この部屋で1人で…。

名本さん それを証明できる人は
いないわけでしょう?

こんな山の中 人自体
ほとんどいないわけですから。

しかし 女を自殺に見せかけて
殺すヤツはいますよ 先生。

22日の夕方から夜にかけて
お前 車 出してないか?

車は 来たの… その日よりあとで。

我々は 前の年代物のライトバンの話を。

殺された女は健康のため
自転車で 勤め先に通ってた。

その自転車が 現場から4キロの
道路脇に乗り捨ててあった。

誰かが ガイシャを
車に乗せた可能性が高い。

名本! 何とか言えよ!

ちょっといいですか。

すみません 奥さん
すぐ済みますんで。

大きな声だから
外まで聞こえましたけど

22日の夜 名本君が

どこにいたかって
いうことですよね?

ここにいました。
私と ひと晩中 一緒に。

これで終わったわ。

警察も納得した。

もう名本君が疑われることはない。

ずっと ここにいられる。 働ける。

今日は 休んじゃえば?

主人には
うまく言っといてあげる。

あの夜 あなたは
ライトバンで飛び出していった。

私 知ってるわよ。
そう証言してもいいのよ。

それは あなたしだい。

今 小田原に戻ってきました。

えっ!? ソイツ 誰です?

わかりました。
これから 顔出します。

足柄の捜査本部ですか?

1人 怪しいのが
引っかかったらしい。

行くぞ。
また 行くんですか!

いらっしゃいませ。

奥さん ズバリ申し上げますが

これ以上 名本と つきあわないで
いただけませんか?

名本 17年ぶりに
世の中 出てきて

前の職場で いろいろあって
それが ここへ来て

仕事にも環境にも恵まれて

ようやく立ち直る機会を
得たわけでして…。

私が 邪魔してるとでも?

いやいや そうは申しません。

しかし このままだと
名本は 上島さんのもとで

働き続けることが
難しくなるわけで…。

奥さん このとおり お願いします。

住職さん 私のことより

あっちにいた方を
ケアしたほうが

よろしいんじゃないかしら?

あっちにいた方?

(鰺村)たぶん
宇田川洋だと思われますが

すぐ調べてみます。

たしか このあたりの地回りの
チンピラだったと思いますがね。

チンピラ…。

奥様には お話ししました。

名本に これ以上
かまわないでくれと。

奥様は きっと
考えてくださると思います。

上島さん 勝手なお願いで
申し訳ありませんが

上島さんのほうでも
これまでのことは水に流して

名本を今までどおり
使ってやっていただけませんか?

上島さん…。

わしは 何とも思っとらんよ。

ありがとうございます。

はい 笹本でございます。

あっ 先日は
ありがとうございました。

えっ?

あっ おります。
主人にかわります。

上島さん。
何だって?

もしもし 笹本です。

えっ? 名本のことで 何か?

帰らない!?

(上島)ええ いなくなって
5日になります。

車に乗ってったようです。

えっ? 女房? 女房は おります。

ええ… 女房も
まったく心当たりがないと。

はい どうぞ いらっしゃいませ。

どうぞ 1杯
どうぞ いらっしゃいませ。

あるぞ。
あります?

何だ おっさん。
ああ 名本から
なんか連絡なかったか?

いや… アイツ ビビリやがって

働いてたとこ トンズラしやがったよ。

ああ そうか…。

名本から聞いたよ。
なんか うまい話があるんだって?

はっ?
いや あの… 名本には
おりてもらったから

俺が代わりなんだ。
誰だ お前。

えっ?

やべぇ! くそっ!

どうしたんですか?

食欲ないの?

今日 なにしたと思う?

名本のムショ仲間が
悪事を働けばいいと

そそのかした。

ソイツ うるさく名本に
つきまとってたもんだから

名本に また刑務所に
戻ってもらいたくなくて…。

つきまとう人間が
先に 罪を犯せばいいと?

最低だろ?

最低ね。

すぐ やめさせないと。

もう捕まってるよ きっと。

フフッ 笑い話ね。 フフフ。

笑えないよ。

オッホホホホホ。

あっ!

はい。 あっ 社長 こんばんは。

テレビ? はい わかりました。 はい。

何だって?
太地社長。 すぐテレビつけろって。

足柄市 神山町にある
モーテル裏の雑木林で

近くで働いていたアルバイトの

木島うた子さんが
殺害された事件で 捜査本部は

クリーニング会社社員 遠見仙太郎容疑者
52歳を逮捕しました。

遠見容疑者は
先ほど捜査員に連行され

ここ 足柄警察署に
到着しました。

警察は 犯行の手口が似ている
小田原市内の旅館で起きた

殺人事件についても
遠見容疑者を追及…。

遠見容疑者が
関与した可能性のある

もうひとつの事件は
小田原市内の旅館で

宿泊客の真柄きよ子さんが
殺害された事件で

同じく犯行後に
首吊り自殺に見せかける

細工をされていました。

遠見容疑者と
被害者2人との間には

面識はないと見られ

若い女性を狙った連続殺人の
疑いが持たれています。

こちらからは以上です。

お前 よっぽど友達いねえんだな。
俺なんか呼び出して。

ビールください。
はいよ!

アンタ 中華 好きか?

ラーメンとか?

好きだな。

きよ子の店 行ったろ?

知らねえな。

きよ子に 結婚しろしろって
うるさく言って

生ビールに コショウを混ぜられた。

何の話だ?

きよ子のケツ 触ったのか? あ?

おっぱいか? おい!

ストーカーしてたの アンタだろ?

田舎育ちで
あんまり無防備だから。

ボディーガードだ。

やっぱりそうか。

名探偵だね 俺は。

お前 なんで 東京にいるんだ?

いつから いる?

保護観察所に 伝えてんだろうな?

ふざけるな!

もういいよ アンタ。 帰れ。

帰れ お前。

お前が変態だってことは
わかったから 帰れ!

きよ子はな お前が東京にいるから
帰りたくなくて

殺された。

お前が きよ子 殺したんだよ。

忘れんなよ!

お客さん そろそろ閉店ですよ。

お客さん!
店 閉めさせてください。

わかったわかった ごめん…。
お客さん はい!

いくら?
はい 立ってください!

もう 店 閉めますから。

あ~ 大丈夫ですか?

触るな!

(ノック)

名本。

ちょっと よろしいでしょうか?

どうぞ。

名本…。

なんで バカを…。

息苦しくて…。

ずっと 息苦しくて…。

疑われてたことか?

あ 足柄のモーテルの犯人 捕まった。

きよ子さんも 殺したらしい。

知ってますよ。

捕まったヤツ マエあるでしょ?

強姦の前科が 2つある。

やっぱり。

俺 向こうに戻ります。

ご住職 これでいいんです。

よかったんです。

あの 刑事さん。 もう…。

名本 早く帰ってこい。

出たら
今度も私が キミを担当する。

遠慮しておきます。

俺 ご住職が
跳びあがって喜ぶような手紙

書けそうにないし。

こっちじゃ 時々
腹こわしましたけど

ナカじゃ 一度もないんです。

俺 向こうの水が合ってるんです。

うまいですよ 刑務所の水。

もしもし 和尚?
名本さんに会えた?

うん それで?

断られた?

でも 名本が どう言おうと
私は待ってる。

名本も私も 弱虫だ。

でも 弱虫でも 生きてる。

生きていくんだ。

ああ 帰るよ うん。

(読経)

おかえりなさい。

家内の千鳥です。
こんにちは。

どうぞ。

こちらが 誓約書です。

こちらが 保護司カードになります。

必ず毎月 担当の笹本さんと
面接をしてください。

お願いします。

社長 考え直してくださって
ほっとしました。

いやいや とんでもない。
ご苦労さまです。

どうぞ こっちへ。

みんな!
今度 新しく入る フナコシ君だ。

よろしくな。
よろしくお願いします。